JPH03115711A - エンジンの動弁装置 - Google Patents

エンジンの動弁装置

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JPH03115711A
JPH03115711A JP25599589A JP25599589A JPH03115711A JP H03115711 A JPH03115711 A JP H03115711A JP 25599589 A JP25599589 A JP 25599589A JP 25599589 A JP25599589 A JP 25599589A JP H03115711 A JPH03115711 A JP H03115711A
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典之 岩田
Toshiharu Masuda
益田 俊治
Tatsuya Uesugi
達也 上杉
Osamu Sado
佐渡 修
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸気弁または排気弁のうちいずれか一方の弁
を三本設けたエンジンの動弁装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種のエンジンとして、例えば特開昭62−7
8453号公報に開示されるように、シリンダごとに三
本の吸気弁と二本の排気弁とを設けて高い吸・排気効率
を得るようにしたものが知られている。このエンジンで
は、三本の吸気弁を、弁軸端部に向ってシリンダボアー
側に傾斜して設けるとともに、二本の排気弁を、弁軸端
部に向ってシリンダボア他側に傾斜して設けて吸・排気
弁の弁頭部下面を山形に配置し、これによって燃焼効率
の高いペントルーフ形の燃焼室を形成している。このエ
ンジンでは、吸気弁を吸気専用のカムシャフトによりロ
ッカーアームを介して駆動し、排気弁を排気専用のカム
シャフトによりロッカーアームを介して駆動している。
すなわち、吸・排気弁に対してシリンダボア中心から遠
い側においてシリンダ列方向に吸気専用及び排気専用の
ロッカーシャフトを延設し、このロッカーシャフトにロ
ッカーアームの一端を枢支し、ロッカーアームの他端を
吸・排気弁の弁軸端部上に配置し、ロッカーアームの上
側に配設したカムシャフトのカム部をロッカーアームの
中途部に上方から接触させて、カムシャフトの回転に伴
ないロッカーアームをロッカーシャフト回りに揺動させ
て吸・排気弁を上下動させるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このようなエンジンにおいて、ロッカーアー
ムに代えてスイングアームを油圧式ラッシュアジャスタ
で支持して設け、このスイングアームによりバルブラッ
シュのない状態で吸・排気弁を駆動することが考えられ
る。すなわち、吸・排気弁の側方に油圧式ラッシュアジ
ャスタを設け、この油圧式ラッシュアジャスタの支持部
にスイングアームの一端を乗せ、スイングアームの他端
を吸・排気弁の弁軸端部上に配置し、スイングアームの
上側に配設したカムシャフトのカム部をスイングアーム
の中途部に上方から接触させて、カムシャフトの回転に
伴ないスイングアームを油圧ラッシュアジャスタの支持
部を中心にして揺動させて吸・排気弁を上下動させるも
のである。
その場合、各シリンダにおいて、シリンダボアー側に三
本も吸気弁を設けるので、スイングアーム、油圧式ラッ
シュアジャスタのレイアウトを工夫しなければエンジン
が大型化してしまう。
また、一般に、油圧式ラッシュアジャスタは、有底円筒
形のケーシングと、該ケーシング内に摺動自在に嵌挿さ
れたインナスリーブとを備え、該インナスリーブの頭部
に、スイングアームを受けるピボットなどの支持部を設
けた構成になっている。そして、ケーシングとインナス
リーブとの間に形成された油圧室に高い油圧をかけてイ
ンナスリーブをケーシングから出る方向に付勢し、スイ
ングアームと上記支持部との間の作用力、つまり支持力
を高く維持することによってスイングアームとカムシャ
フトとの間のクリアランス及びスイングアームと吸・排
気弁との間のクリアランスを零にしている。
このような構造の油圧式ラッシュアジャスタでは、イン
ナスリーブがケーシングに対して往復動を繰り返すので
、上記支持力によりインナスリーブにその往復方向と直
交する方向に横力がかかると、インナスリーブが首振り
振動などの振動を伴ないながら往復動する。その結果、
インナスリーブ摺接面が偏摩耗をきたして油圧室からの
オイル洩れ等の不具合を起こし、油圧式ラッシュアジャ
スタの耐久性、信頼性が損なわれてしまう。そのため、
エンジンの回転限界を高めることができない。
ところで、スイングアームまわりの力の伝達を第6図で
考えると、カムCの接触力はスイングアームAに作用し
、この力が二つに分れて弁Vの弁軸端部と油圧式ラッシ
ュアジャスタLの支持部とに作用する。この油圧式ラッ
シュアジャスタ支持部に作用する力が上記支持力Fとな
る。その場合、カムCのリフト量に対して弁Vがその何
倍のストローク量で移動するかを示すレバー比R(具体
的には、スイングアームAにおける油圧式ラッシュアジ
ャスタ支持部への接点と弁軸端部への接点との距MLを
、スイングアームAにおける油圧式ラッシュアジャスタ
支持部への接点とカムCへの接点との距離9で割った値
、R−L/!Q)を用いて考えると、カムCの接触力が
同じ場合では、レバー比Rが大きくなるほど上記支持力
Fが大きくなる。
そこで、カムCの回転方向を、第6図の実線矢印方向に
とった場合(油圧式ラッシュアジャスタLがカムシャフ
ト回転方向遅れ側に配設されることになる場合)と、破
線矢印方向にとった場合(油圧式ラッシュアジャスタL
がカムシャフト回転方向進み側に配設されることになる
場合)とを比較すると、レバー比Rの変動に差異が生じ
て第7図に示すように、油圧式ラッシュアジャスタLを
カムシャフト回転方向遅れ側に配設した場合(実線)よ
りも、カムシャフト回転方向進み側に配設した場合(破
線)の方が支持力の最大値が低くなり且つそのポイント
が弁の開き側に設定される。
本発明はこのような点に管口してなされたものであり、
その目的とするところは、1シリンダに三本の吸気弁ま
たは排気弁を設け、これをスイングアーム及び油圧式ラ
ッンユアジャスタを用いて駆動する場合に、エンジンを
コンパクトにしながら、各弁の油圧式ラッシュアジャス
タにかかる支持力または横力を抑えて油圧式ラッシュア
ジャスタの耐久性、信頼性を向上させるとともにエンジ
ンの回転限界を高めることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明では、スイングアーム
及び油圧式ラッシュアジャスタをカムシャフト軸方向に
見て千鳥状に配置するとともに、三本の弁のうち両側の
弁の油圧式ラッシュアジャスタにかかる支持力が抑えら
れ且つ中央の弁の油圧式ラッシュアジャスタにかかる横
力が抑えられるように各部材を配置するようにしている
具体的に、本発明が講じた解決手段は、シリンダごとに
、単一のカムシャツI・によりスイングアームを介して
駆動される三本の吸気弁または排気弁を備えたエンジン
の動弁装置を前提とする。そして、これに対し、上記三
本の弁のうち、中央の弁と両側の二本の弁とをカムシャ
フト直交方向にずらして配設する。そして、中央の弁の
スイングアームを受ける支持部を有する油圧式ラッシュ
アジャスタをカムシャフト回転方向遅れ側に配設し、両
側の弁のスイングアームを受ける支持部を有する油圧式
ラッシュアジャスタをカムシャフト回転方向進み側に配
設する。また、上記中央の弁の油圧式ラッシュアジャス
タをシリンダボア中心線に対して支持力に沿う方向に傾
斜して設ける構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本発明では、中央の弁と両側の二本
の弁とをカムシャフト直交方向にずらして配設し、中央
の弁の油圧式ラッシュアジャスタおよびスイングアーム
と、両側の弁の油圧式ラッシュアジャスタおよびスイン
グアームとをカムシャフトの両側に千鳥状に配置したの
で、エンジンがコンパクトにまとめられる。
その場合、両側の弁の油圧式ラッシュアジャスタをカム
シャフト回転方向進み側に配設したので、スイングアー
ムのレバー比が小さくなって油圧式ラッシュアジャスタ
の支持力が抑えられる。
一方、中央の弁の油圧式ラッシュアジャスタは、カムシ
ャフト回転方向遅れ側に配設されるもののシリンダボア
中心線に対して支持力に沿う方向に傾斜して設けられた
ので、油圧式ラッシュアジャスタのインナスリーブに横
力がかからない。
したがって、油圧式ラッシュアジャスタの耐久性、信頼
性か向上するとともにエンジンの回転限界が高められる
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は本発明の実施例に係る動弁装置を備え
た吸気三井、排気二弁の直列4気筒エンジンを示す。こ
れらの図は1つのシリンダのみを代表して示すが他のシ
リンダも同一の構成である。
これらの図において、1はシリンダブロック、2はシリ
ンダブロック1の上に配設されたシリンダヘッド、3は
このシリンダヘッド2の上に配設されたカムキャリア部
材である。
上記シリンダブロック1にはシリンダ5が形成され、こ
のシリンダ5にはピストン6が摺動自在に嵌挿されてい
る。また、シリンダヘッド2には二つの傾斜壁7a、7
bを有するペントルーフ形の燃焼室7が形成されている
上記シリンダヘッド2のシリンダボア左側部にはシリン
ダ5に新気を導く三本の独立吸気ポート11.12.1
3が設けられている。この独立吸気ポート12〜13は
、一端が上記燃焼室7の左側の傾斜壁7aに開口し、他
端がシリンダヘッド左側壁に開口するよう設けられてい
る。両側の独立吸気ボート11.13の燃焼室側開口は
エンジン前後方向(第4図の上下方向)に並んでおり、
中央の独立吸気ボート12よりもシリンダボア中心に近
い位置に設けられている。これら三本の独立吸気ボート
11〜13はシリンダヘッド左側壁側で1本の吸気ポー
ト10に集合されている。
また、シリンダヘッド2のシリンダボア右側部にはシリ
ンダ5の排気を外方に導く二本の独立排気ポート21.
22が設けられている。この独立排気ボート21.22
は、一端が上記燃焼室7の右側の傾斜壁7bに開口し、
他端がシリンダヘッド右側壁に開口するように設けられ
ている。この二本の独立排気ボー1−21.22の燃焼
室側開口はエンジン前後方向に並んでいる。また、二本
の排気ポー)21,22はシリンダヘッド右側壁側で1
本の排気ポート20に集合されている。
上記シリンダヘッド2には、独立吸気ボート11〜13
の燃焼室側開口をそれぞれ開閉する三本の吸気弁31,
32.33が設けられている。各吸気弁31〜33は、
上記開口に配置される傘形の弁頭部と、この弁頭部から
上方に延設された弁軸とをそれぞれ有しており、弁軸に
おいてシリンダヘッド2に摺動自在に嵌挿されていて、
上下動可能になっている。これら吸気弁31〜33の弁
軸端部には円盤状のスプリングシート51,52゜53
がそれぞれ取付けられ、このスプリングシート51〜5
3とシリンダヘッド2との間にバルブスプリング61,
62.63がそれぞれ縮装されていて、そのバネ力によ
り各吸気弁31〜33を上方に、つまり閉弁方向に付勢
している。
これら三本の吸気弁31〜33は、弁軸端部に向ってシ
リンダボア左側に傾斜し、且つ弁軸が互いに平行になる
よう設けられている。
また、シリンダヘッド2には、独立排気ポート21.2
2の燃焼室側開口をそれぞれ開閉する二本の排気弁41
.42が設けられている。これら排気弁41.42も上
記吸気弁31〜33と同様の構成で上下動可能に設けら
れ、スプリングシート5455及びバルブスプリング6
4.65が設けられて閉弁方向に付勢されている。
これら二本の排気弁41.42は、弁軸端部に向ってシ
リンダボア右側に傾斜し、且つ弁軸が互いに平行になる
よう設けられている。
次に、上記板・排気弁31〜33.41.42の駆動機
構について説明する。カムキャリア部材3の左側及び右
側には、エンジン前後方向に延びる吸気専用及び排気専
用のカムシャフト91.92がそれぞれ配設されている
。これら二本のカムシャフト91.92は、エンジン出
力軸(図示省略)により駆動され、吸気専用カムシャフ
ト91は第1図で時計方向に、排気専用カムシャフト9
2は同図で反時計方向にそれぞれ回転する。また、吸気
専用カムシャフト91には各吸気弁31〜33に対応し
て三つの吸気カム93が一体形成され、排気専用カムシ
ャフト92には各排気弁41,42に対応して二つの排
気カム94が一体形成されている。
以上から、上記三本の吸気弁31〜33のうち、中央の
吸気弁32と、両側の二本の吸気弁31゜33とがカム
シャフト直交方向にずらして配設される構成になってい
る。
上記吸気弁31〜33は、吸気専用カムシャフト91に
よりスイングアーム81,82.83を介して駆動され
る。すなわち、シリンダヘッド2には、公知の油圧式ラ
ッシュアジャスタ71,7273が設けられている。こ
の油圧式ラッシュアジャスタ71〜73には支持部が設
けられている。そして、上記スイングアーム81〜83
は、一端が上記油圧式ラッシュアジャスタ71〜73の
支持部に乗り、他端が吸気弁31〜33の弁軸端部上に
乗るようにそれぞれ設けられている。また、スイングア
ーム81〜83の中途部にはエンジン前後方向に回転軸
を有するローラが設けられ、このローラが吸気カム93
にそれぞれ接触している。従って、吸気専用カムシャフ
ト91が回転すると、吸気カム93のリフト量に応じて
上記ローラが上下動を行い、これによってスイングアー
ム81〜83が油圧式ラッシュアジャスタ側の端部を中
心として上下に揺動する。そのためにスイングアーム8
1〜83の弁軸端部側の端部がレバー比に応じて上下に
揺動し、この端部の上下動に応じて吸気弁31〜33が
開閉するようにな−っている。
また、排気弁41.42も、排気専用カムシャフト92
によりスイングアーム84,85を介して駆動される。
この駆動機構は上記吸気弁31〜33の場合と同様にス
イングアーム84,85を支持する油圧式ラッシュアジ
ャスタ74.75を備えた構成となっており、排気専用
カムシャフト92が回転すると、排気カム94のリフト
量に応じてスイングアーム84,85のローラが上下動
を行い、これによってスイングアーム84,85が油圧
式ラッシュアジャスタ側の端部を中心として上下に揺動
し、スイングアーム84,85の弁軸端部側の端部かレ
バー比に応じて上下に揺動し、この端部の上下動に応じ
て排気弁41.42が開閉する。
ここで、上記油圧式ラッシュアジャスタ71〜73の構
造を第5図により説明する。同図において、111は有
底円筒形のケーシング、112はケーシング内に摺動自
在に嵌挿されたインナスリーブであって、このケーシン
グ11をインナスリーブ112との間に油圧室114が
形成されている。また、インナスリーブ]−12の上端
には、スイングアーム81〜83の端部を受ける支持部
としてのピボット113が設けられている。上記ケーシ
ング111及びインナスリーブ112には、一端が上記
油圧室1]4に連通し他端がケーシング外壁に設けられ
たオイル導入口116に連通ずるオイル通路115が設
けられている。このオイル通路115の油圧室側端部に
は、油圧室114の油圧を高圧に維持するためのチエツ
ク弁118が設けられている。また、インナスリーブ1
12には、一端が上記オイル通路115に連通し他端か
ピボット113の中央に開口してオイルをリリーフする
オイル吐出通路117か設けられている。
この油圧式ラッシュアジャスタ71〜73の作動を説明
すると、動弁系にラッシュが存在してピボット113が
スイングアーム81〜83から受ける支持力が低い場合
、油圧室114の油圧が低いのでチエツク弁118が開
く。そのためにオイルがオイル導入口116からオイル
通路115を介して油圧室114に供給され、油圧室1
14の容積膨張によってインナスリーブ112がケーシ
ング111から出る。このことにより、スイングアーム
81〜83と吸気専用カムシャフト91との間のクリア
ランス及びスイングアーム81〜83と吸気弁31.〜
33との間のクリアランスが零になる。そうなるとピボ
ット113がスイングアーム81〜83から受ける支持
力が高くなり、油圧室114の油圧が高くなるのでチエ
ツク弁118か閉じる。このことにより、インナスリー
ブ112のケーシングに対する位置が固定されてピボッ
ト113でスイングアーム81〜83が受は止められる
ことになる。
次に、上記油圧式ラッシュアジャスタ71〜75の配置
について説明する。まず、吸気側の場合、中央の吸気弁
32の油圧式ラッシュアジャスタ72は、吸気弁31〜
33に対してシリンダボア中心に近い側に設けられてい
る。すなわち、この油圧式ラッシュアジャスタ72はカ
ムンヤフト回転方向遅れ側に配設されている。この油圧
式ラッシュアジャスタ72は、ピボット113に向って
左側に所定角度傾斜して設けられている。すなわち、油
圧式ラッシュアジャスタ72は、その中心軸がスイング
アーム82から受ける支持力に一致するように設けられ
ている。また、両側の吸気弁31゜33の油圧式ラッシ
ュアジャスタ71.73は、吸気弁31〜33に対して
シリンダボア中心から遠い側に設けられている。すなわ
ち、この油圧式ラッシュアジャスタ71.73はカムン
ヤフト回転方向進み側に配設されている。つまり、吸気
側の油圧式ラッシュアジャスタ71〜73は、エンジン
前後方向から見て吸気弁31〜33を跨いで千鳥状に配
置されている。シリンダヘッド2には、中央の吸気弁3
2の油圧ラッシュアジャスタ72のオイル導入口116
に連通ずるオイル供給通路1.21と、両側の吸気弁3
1.33の油圧式ラッシュアジャスタ71.73のオイ
ル導入口116に連通ずるオイル供給通路122とが設
けられている。
また、排気側の場合、二本の排気弁41.42の油圧式
ラッシュアジャスタ74.75は、共に排気弁41.4
2に対してシリンダボア中心から遠い側に設けられてい
る。すなわち、この油圧式ラッシュアジャスタ74.7
5はカムシャフト回転方向進み側に配設されている。そ
して、シリンダヘッド2には、二つの油圧式ラッシュア
ジャスタ74.75のオイル導入口116に連通ずるオ
イル供給通路123が設けられている。
さらに、燃焼室7上方のシリンダヘッド2及びカムキャ
リア部材3には、プラグホール101が貫通して設けら
れ、このプラグホール内には点火プラグ]02が、その
着火点102aを燃焼室7に望ませて取付けられている
。このプラグホール101及び点火プラグ102は、着
火点102aが燃焼室7のシリンダボア中心に位置する
ように排気弁41.42の弁軸と平行に設けられている
また、吸気ポート上側のシリンダヘッド2には、新気に
燃料を噴射供給するインジェクタ103が設けられてい
る。
尚、吸気弁用の三つのスイングアーム81〜83は同一
の部材であり、部品の共通化が図られている。その場合
、エンジンに組付けた状態で三つのスイングアーム81
〜83のローラの中心を一致させることが考えられるが
、敢えてそうせずにスイングアーム81〜83が大形化
することを回避している。
したがって、上記実施例においては、吸気弁31〜33
を弁軸端部に向ってシリンダボア左側に傾斜して設け、
排気弁41..42を弁軸端部に向ってシリンダボア右
側に傾斜して設けたので、吸・排気弁の弁頭部下面が山
形に配置されて、クエンチエリアが形成されることなく
燃焼効率の良いペントルーフ形の燃焼室7を形成するこ
とができる。
また、吸気弁31〜33の油圧式ラッシュアジャスタ7
1〜73を千鳥配置したので、■ 吸気弁31〜33よ
りもシリンダボア中心に近い側のスペースを利用して中
央の吸気弁32のスイングアーム82及び油圧式ラッシ
ュアジャスタ72が配置できること。
■ 吸気弁31〜33よりもシリンダボア中心から遠い
側のスペースにおいて、両側の吸気弁31.33のスイ
ングアーム81,83及び油圧式ラッシュアジャスタ7
1.73のエンジン前後方向の距離を小さく設定できる
こと。
などの理由からエンジンをコンパクトにまとめることが
できる。
さらに、両側の吸気弁31.33の油圧式ラッシュアジ
ャスタ71.73をカムシャフト回転方向進み側に配設
したので、スイングアーム81゜83のレバー比が小さ
くなって油圧式ラッシュアジャスタ71.73の支持力
が抑えられる。したがって、油圧式ラッシュアジャスタ
71.73の耐久性、信頼性を向上できるとともにエン
ジンの回転限界を高めることができる。しかも、支持力
が最大になるポイントが弁の開き側に設定されるので、
吸気弁31.33の閉弁時におけるジャンプ現象を抑制
できて、エンジン全回転域で吸気終了時のタイミングを
正確に維持できる。
一方、中央の吸気弁32の油圧式ラッシュアジャスタ7
2は、カムシャフト回転方向遅れ側に配設されるものの
シリンダボア中心線に対して支持力に沿う方向に所定角
度傾斜して設けられたので、油圧式ラッシュアジャスタ
72のインナスリーブ112に横力がかからない。その
ため、インナスリーブ]12が首振り振動などの振動を
伴なうことなくスムーズに往復動することになり、イン
ナスリーブ摺接面の偏摩耗等を回避できて油圧式ラッシ
ュアジャスタ72の耐久性、信頼性を向上させることが
できるとともにエンジンの回転限界を高めることができ
る。
その場合、この油圧式ラッシュアジャスタ72の傾斜配
置に拘らずエンジンのコンパクト性を維持するために、
プラグホール101を、油圧式ラッシュアジャスタ72
を逃げるべく排気弁41゜42と平行になるよう傾斜配
置した。しかし、点火プラグ102の着火点102aを
燃焼室7のシリンダボア中心に位置させたので、シリン
ダボア半径方向の火炎伝播距離が均一になり、ペントル
ーフ形燃焼室7の特質である燃焼効率の向上を充分に達
成できる。
尚、上記実施例では、吸気弁を三本設けたが、排気弁を
三本設けるようにしても良い。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のエンジンの動弁装置によ
れば、シリンダごとに、単一のカムシャフトによりスイ
ングアームを介して駆動される三本の吸気弁または排気
弁を備えるとともに、上記三本の弁のうち、中央の弁と
両側の二本の弁とをカムシャフト直交方向にずらして配
設し、中央の弁のスイングアームを受ける支持部を有す
る油圧式ラッシュアジャスタをカムシャフト回転方向遅
れ側に配設し、両側の弁のスイングアームを受ける支持
部を有する油圧式ラッシュアジャスタをカムシャフト回
転方向進み側に配設し、上記中央の弁の油圧式ラッシュ
アジャスタをシリンダボア中心線に対して支持力に沿う
方向に傾斜して設けたので、油圧式ラッシュアジャスタ
およびスイングアームの千鳥状配置によってエンジンが
コンパクトにまとめられるとともに、両側の弁のスイン
グアームのレバー比が小さくなって油圧式ラッシュアジ
ャスタの支持力が抑えられ、中央の弁の油圧式ラッシュ
アジャスタのインナスリーブに横力がかからないことか
ら、油圧式ラッシュアジャスタの耐久性、信頼性を向上
でき且つエンジンの回転限界を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の実施例を示し、第1図は第4
図のI = 1線断面図、第2図は第4図の■−■線断
面図、第3図は第4図の■−■線断面図、第4図はシリ
ンダ周りの平面透視図、第5図は油圧式ラッシュアジャ
スタの拡大縦断側面図である。また、第6図は支持力を
説明する説明図、第7図は支持力の差異を説明する実験
結果図である。 31、 32゜ 71、.72゜ 81  82゜ 5・・・シリンダ 33・・・吸気弁 73・・・油圧式ラッシュアジャスタ 83・・・スイングアーム 91・・・カムシャフト 13・・・ピボット(支持部) 第3図 第5囚 Vムロ転角 第 図 第6 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリンダごとに、単一のカムシャフトによりスイ
    ングアームを介して駆動される三本の吸気弁または排気
    弁を備えたエンジンの動弁装置において、 上記三本の弁のうち、中央の弁と両側の二本の弁とをカ
    ムシャフト直交方向にずらして配設し、 中央の弁のスイングアームを受ける支持部を有する油圧
    式ラッシュアジャスタをカムシャフト回転方向遅れ側に
    配設し、 両側の弁のスイングアームを受ける支持部を有する油圧
    式ラッシュアジャスタをカムシャフト回転方向進み側に
    配設し、 上記中央の弁の油圧式ラッシュアジャスタをシリンダボ
    ア中心線に対して支持力に沿う方向に傾斜して設けたこ
    とを特徴とするエンジンの動弁装置。
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JP2006348697A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Yane Gijutsu Kenkyusho:Kk 屋根における換気用棟木

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