JPH03109902A - 脂肪酸蒸留方法及びその装置 - Google Patents
脂肪酸蒸留方法及びその装置Info
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- JPH03109902A JPH03109902A JP24739189A JP24739189A JPH03109902A JP H03109902 A JPH03109902 A JP H03109902A JP 24739189 A JP24739189 A JP 24739189A JP 24739189 A JP24739189 A JP 24739189A JP H03109902 A JPH03109902 A JP H03109902A
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Landscapes
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、種々の成分を持つ油脂原料から高純度の単
一脂肪酸を分離する装置及びその方法に関する。
一脂肪酸を分離する装置及びその方法に関する。
第5図にこの種の蒸留ンステトを示[、ている。
連続蒸留を行うために、3本の蒸留塔100〜300が
従属的に接続されており、蒸留塔1.00において、原
料であるC11−C,、を含む脂肪酸がリボイラ+01
で加熱されることによって沸点の低い低級脂肪酸と沸点
の高い高級脂肪酸とに分画さ41、レシーバ102i:
て低級脂肪酸C,,C8,C,。 が凝縮され留出組成として取り出され、他の脂肪酸は蒸
留塔I00に還流される。この留出及び還流量はレシー
バ102によって制御できるようになっている。蒸留塔
1.00での残りの脂肪酸は、缶出組成として取り出さ
れ、次の蒸発器10 、’lでエーテル等の高沸点の不
純物が除去されて次の蒸留塔200に送給される。蒸留
塔200においては、中級脂肪酸CI、か蒸留され、同
様にして蒸留塔300においては中級脂肪酸CI4が蒸
留され、蒸留されなかった高級脂肪酸C、、、c 、8
は、蒸留塔300から取り出されろ。
従属的に接続されており、蒸留塔1.00において、原
料であるC11−C,、を含む脂肪酸がリボイラ+01
で加熱されることによって沸点の低い低級脂肪酸と沸点
の高い高級脂肪酸とに分画さ41、レシーバ102i:
て低級脂肪酸C,,C8,C,。 が凝縮され留出組成として取り出され、他の脂肪酸は蒸
留塔I00に還流される。この留出及び還流量はレシー
バ102によって制御できるようになっている。蒸留塔
1.00での残りの脂肪酸は、缶出組成として取り出さ
れ、次の蒸発器10 、’lでエーテル等の高沸点の不
純物が除去されて次の蒸留塔200に送給される。蒸留
塔200においては、中級脂肪酸CI、か蒸留され、同
様にして蒸留塔300においては中級脂肪酸CI4が蒸
留され、蒸留されなかった高級脂肪酸C、、、c 、8
は、蒸留塔300から取り出されろ。
【発明が解決しようとする課題]
ところが、上記構成の従来のシステムにおいて、立ち上
げ時には、流量調整等の運転条件を試行錯誤によって決
めているため、安定した生産か行えるまでに非常に長い
時間を必要とした。又、通常の運転状態に移行した後に
おいても、原料の多様化により原料組成が変動するため
、数時間毎に脂肪酸の純度を分析し、運転条件を変更す
る必要があった。しかも、例えば蒸発塔100に対して
運転条件を変更し7たとき、この運転条件の変更が下流
の蒸発塔200,300に外乱どして伝わるので、シス
テム全体を安定状態に保つにはかなりの困難を伴った。 このように従来のシステムンこおいては、立ち上がり時
における流量調整や、原料組成の変動、及び原料組成の
変化に対する運転条件の変更等がシステムに対して外乱
として作用するので、安定した運転維持が困難であり、
生産能力の低下を招いていた。 そこでこのような外乱による影響を排除すへく、従来は
、予測した制御目標値と実際の検出値との差異を外乱ど
して捕らえ、この外乱量を前記制御目標竜に付加させる
制御をとっているが、制御の結果から外乱を求める制御
法では、外乱自体が変化する場合には的確な制御を行な
うことがてきなかった。 この発明は、」二連した問題点をなくすためになされた
ものであり、システムに作用する外乱を予測し制御する
ことにより、立ち−にげ時間を短縮し、かつ安定した運
転を維持できる脂肪酸蒸留方法及びその装置を提供する
ことを目的とする。 【課題を解決するための手段】 この発明の脂肪酸蒸留方法は、蒸留装置を用い、種々の
成分を持つ油脂原料から単一脂肪酸を連続的に蒸留する
方法であって、 蒸留塔に対して予測した温度と実際の検出温度との差異
を外乱として検出し、核外乱の系列から外乱の差分を求
め、核外乱の差分のデータをサンプリングして所定の演
算式により、過去の外乱系列の差分を表すパラメータを
求め、該パラメータに基づき、所望のステップ先での外
乱を予測し、当該蒸留塔に対する設定値と、前記予測し
た外乱とに基づいて該蒸留塔の操作量を演算することを
特徴とする。 この発明の脂肪酸蒸留装置は、種々の成分を持つ油脂原
料から単一脂肪酸を連続的に蒸留する脂肪酸蒸留装置で
あって、 従属的に接続された各蒸留塔の検出温度に基づいて得た
補正温度と、面3己蒸留塔に対して予測した予測補正温
度との差異を外乱として演算する信号演算手段と、 前記信号演算手段より次々に出力される外乱から外乱の
差分を演算1−る外乱差分演算手段と、前記外乱の差分
のデータをサンプリングして所定の演算式により、過去
の外乱系列の差分を表すパラメータを演算するパラメー
タ同定手段と、前記求められたパラメータに基づき、所
望のステップ先での外乱の差分を予測する予測手段と、
−4−記信号演算手段で求められた外乱に、前記予測さ
れた外乱の差分を加算する信号加算手段と、当該蒸留塔
に対する設定値及び、前記予測した外乱に基づいて該蒸
留塔の操作量を演算する操作量演算手段と、 を備えたことを特徴とする。
げ時には、流量調整等の運転条件を試行錯誤によって決
めているため、安定した生産か行えるまでに非常に長い
時間を必要とした。又、通常の運転状態に移行した後に
おいても、原料の多様化により原料組成が変動するため
、数時間毎に脂肪酸の純度を分析し、運転条件を変更す
る必要があった。しかも、例えば蒸発塔100に対して
運転条件を変更し7たとき、この運転条件の変更が下流
の蒸発塔200,300に外乱どして伝わるので、シス
テム全体を安定状態に保つにはかなりの困難を伴った。 このように従来のシステムンこおいては、立ち上がり時
における流量調整や、原料組成の変動、及び原料組成の
変化に対する運転条件の変更等がシステムに対して外乱
として作用するので、安定した運転維持が困難であり、
生産能力の低下を招いていた。 そこでこのような外乱による影響を排除すへく、従来は
、予測した制御目標値と実際の検出値との差異を外乱ど
して捕らえ、この外乱量を前記制御目標竜に付加させる
制御をとっているが、制御の結果から外乱を求める制御
法では、外乱自体が変化する場合には的確な制御を行な
うことがてきなかった。 この発明は、」二連した問題点をなくすためになされた
ものであり、システムに作用する外乱を予測し制御する
ことにより、立ち−にげ時間を短縮し、かつ安定した運
転を維持できる脂肪酸蒸留方法及びその装置を提供する
ことを目的とする。 【課題を解決するための手段】 この発明の脂肪酸蒸留方法は、蒸留装置を用い、種々の
成分を持つ油脂原料から単一脂肪酸を連続的に蒸留する
方法であって、 蒸留塔に対して予測した温度と実際の検出温度との差異
を外乱として検出し、核外乱の系列から外乱の差分を求
め、核外乱の差分のデータをサンプリングして所定の演
算式により、過去の外乱系列の差分を表すパラメータを
求め、該パラメータに基づき、所望のステップ先での外
乱を予測し、当該蒸留塔に対する設定値と、前記予測し
た外乱とに基づいて該蒸留塔の操作量を演算することを
特徴とする。 この発明の脂肪酸蒸留装置は、種々の成分を持つ油脂原
料から単一脂肪酸を連続的に蒸留する脂肪酸蒸留装置で
あって、 従属的に接続された各蒸留塔の検出温度に基づいて得た
補正温度と、面3己蒸留塔に対して予測した予測補正温
度との差異を外乱として演算する信号演算手段と、 前記信号演算手段より次々に出力される外乱から外乱の
差分を演算1−る外乱差分演算手段と、前記外乱の差分
のデータをサンプリングして所定の演算式により、過去
の外乱系列の差分を表すパラメータを演算するパラメー
タ同定手段と、前記求められたパラメータに基づき、所
望のステップ先での外乱の差分を予測する予測手段と、
−4−記信号演算手段で求められた外乱に、前記予測さ
れた外乱の差分を加算する信号加算手段と、当該蒸留塔
に対する設定値及び、前記予測した外乱に基づいて該蒸
留塔の操作量を演算する操作量演算手段と、 を備えたことを特徴とする。
この発明になる脂肪酸蒸留装置の動作を以下の実施例に
基づき詳細に説明ケる。 第1図は、この発明の脂肪酸蒸留方法を適用1゜た装置
の一実施例を示すシステム図であり、蒸留塔200の系
統についてのみ示1力こ。尚、蒸留塔300にいても蒸
留塔200と同一の制御方式が採用され、一方、蒸留塔
100については、蒸留塔200,300に影響を及ぼ
さない様な領域で留出量及びたきにげ量を一定にする運
転を行う。 又、第1図において第5図と対応する部分については同
一の符号を付している。 204は、補正温度演算器であり、蒸留塔200内の温
度T及び圧力Pを検出する温度検出器205及び圧力検
出器206よりの検出信号を取り込み、補正温度Tcを
演算する補正温度演算器であり、演算式を次式に示す。 Tc=T+に−P−Z”−B −(1)ここで、K
、+1は補正用定数であり、z−nは、圧力1〕ど温度
Tとの動的なずれをキャンセルするために必要な遅延演
算子である。 ところで、別途、ノミュレーションで行った結果による
と、蒸留塔200,300についてはシステムで制御ケ
へき留出組成は、主に塔内温度Tとの間にかなり高ゲイ
ンで直線性の関係があることがわかったので、本ソステ
ムでは制御量として塔内温度Tを採用するようにしたが
、塔内圧力Pも灯内温度Tに影響を及ぼすことがわかっ
ているので、この塔内圧力I〕による影響を排除すへく
、上記の(+)式にて、塔内温度Tを塔内圧力Pで補正
した補正温度Tcを求めている。 207は、L −D演算器であり、後述のモデル予測制
御器250より操作量として与えられる気液比L /(
L + D )と、レシーバ202のレベルコントロー
ラ208よりの抜き出し量である受器抜き出し量F1と
から、次式により、レシーバ202から蒸留塔200へ
の還流量りと、レシーバ202よりの留出量りとを演算
する。 D = F 、−L ・ (3)この
ように互いに非干渉効果のある、気液比と、後述するた
き上げ量に相当する受器抜き出し量F、とを用いて留出
組成及び、必要に応じ缶出組成を制御した場合、原料流
量の変動に強いという報告があり、本プロセスの制御に
好都合である。 還流量■7と留出ff1Dとの信号は、それぞれ還流バ
ルブ209.留出バルブ210に対する流量コントロー
ラ211,212に送出される。 尚、蒸留塔200に、13 t−Jるたき上げ量■は直
接測定できないので、プロセスにて実際に測定した還流
量■、と、留出量りとを加算器213にて加算し、その
加算信号(1,4−D )をフィルタ214にてその高
周波成分を除去して、たき」ユげmの信号として用いて
おり、この信号は、リボイラ201にスヂームを通ずバ
ルブ215の流量コントローラ216を制御するスヂー
ム制御器217に人力される。 218は、バルブであり、蒸留塔200内の液相レベル
を検1jIするレベルコントローラ219の検出信号に
括づき、缶出成分(ここでは低級脂肪酸を除いた脂肪酸
)を吐出する。吐出された脂肪酸は、第5図図示の蒸留
塔300へ送出される。 上記のモデル予測制御器250の詳細構成を第2図の破
線内に示している。 第2図において、251は、目標軌跡演算器であり、設
定値Rと、前述した補正温度演算器204よりの補正温
度Tcとから次式に示す補正温度演算器uYrを演算す
る。 Yr(t+i)=α” L+k)、Tc(t)+(1
−α(1−1−+]))R(t+i) −(4)25
2は、操作量演p器であり、前記補正温度目標軌跡Yr
と、後述ずろ予測した外乱値dどに基づき次式から外乱
を含んだ、外乱付き予測値Ypを演算し、 Yp=Ym+d −(5)(Ymは後述す
る予測Nli正温度) 次式の評価関数、 Yl)−Yr12−最小 −= (6)を用いて前記
の気液比である、操作量ΔUnを、次式から求める。 ΔUn=(Am’ ・Am)’ ・Am’(Yr−Ym
−dA[lΔUo) ・・(7)(A、m
、A3は対象プロセスの数式モデル、Amは行列A、m
の転置行列) この操作量ΔUnは、−上記のL −D演算器207に
送出されるとともに、補正温度予測器253に送出され
る。この補正温度予測器253においては、操作量ΔU
nと過去の系列の操作量△Uoとから、次式により、予
測補正温度Ymを演算する。 Ym=Ymo+Am△U n + A、 o△Uo
−(8)L−D演算器207では、既述したように操作
量ΔUn及びレンーバ抜き出し量F、から還流it L
と留出量りとを演算し、第1図に示したシステム(第2
図では蒸留プロセス部220のブロックにて記す)に送
出する。この蒸留プロセス部220より検出される塔内
温度Tと塔内圧力Pとから、上記の補正温度演算器20
4にて補正6n度′FCが演算される。 この補正温度TCと、前記補正温度予測器253より出
力される予測補正温度Ymとは、信号加算器2571に
入力さね、外乱dどして両信号の差分が演算される。2
55は、外乱差分演算器であり、外乱d(t)と前回の
外乱d(t −1,)iこ基づき、次式により外乱の差
分Δdを演算する。 Δd(t)=d(t)−d(t−1) −(9
)256は、同定機構部であり、前記外乱の差分Δdと
、次式の評価関数、 ξ“・W・ξ−最小 (10)(Wはデータ
に対する重み係数、O<W<1)とを用いて、次式より
、前記過去の外乱系列の差分を表すモデルパラメータμ
jを求める。 p (t)−(Dm’ ・W−Dm) ’(Dm’ ・
W ・Δa(t))(12) 1 この(12)式は、バッチ方式の最小2乗法による同定
を行うものであり、前記外乱の差分Δdのデータをサン
プリングする毎にこの(12)式を用いてモデルパラメ
ータμiを同定する。 (10)式中のξはホワイトノイズであり、次式で又、 (12)式中のDmは、 (13)式における左辺第 2 2項目のマトリックスである。 2157は、予測機構部てあり、外乱の差分Δd及び、
過去からの外乱系列に対する自己回帰モデル(Al’(
モデル)のパラメータμiを用い、次式より予測した次
ステツプの外乱Δtl(t+1.、)を演算する。 158は信号加算器であり、外乱dど予測外乱Δdとか
ら、次式を用いて上述1.た(5)式中の予予測外乱値
dを演算する。 d(t+1 )=d(t)+Δd(t→−1) ・
(15)以上説明した第2図のモデル予測制御器250
においては、操作量演算器252に対する補正項として
、予測補正温度Ymと実測値である補正温度Tcとの差
異である外乱を用いるのではなく、この外乱から求めた
lステップ先の外乱の予測値dを用いるようにしたので
、発生し得る外乱に対し的確な制御指令を出すことがで
き、このようなモデル予測制御器250を組み込んだ第
1図のシステムにおいては、外乱の影響を排除でき、純
度のバラツギがなく、かつ高純度の脂肪酸の蒸留が可能
となる。尚、外乱の予測値dとしては、1ステンプ先以
外に随意の数ステップ先としてもよい。 第3図(A)は、本システムで得られた脂肪酸の不純物
組成の実測値を示すグラフであり、第3図(■3)の従
来の手動制御によるものと比較してわかるように、本シ
ステムでは、不純物組成の値が小さく、かつバラツキも
少なく、15%の不純物規格目標値を達成している。 第4図(A、)は、本システムを14目間にわたって運
転させたときの稼働状況を示すバーグラフであり、第4
図(B)の従来の手動制御によるものと比較してわかる
ように、立し−1−げ時間及び調整時間が短くなってお
り、それ故、従来稼働率約70%だったのに対して本シ
ステムでは約93%もの高い値を示した。
基づき詳細に説明ケる。 第1図は、この発明の脂肪酸蒸留方法を適用1゜た装置
の一実施例を示すシステム図であり、蒸留塔200の系
統についてのみ示1力こ。尚、蒸留塔300にいても蒸
留塔200と同一の制御方式が採用され、一方、蒸留塔
100については、蒸留塔200,300に影響を及ぼ
さない様な領域で留出量及びたきにげ量を一定にする運
転を行う。 又、第1図において第5図と対応する部分については同
一の符号を付している。 204は、補正温度演算器であり、蒸留塔200内の温
度T及び圧力Pを検出する温度検出器205及び圧力検
出器206よりの検出信号を取り込み、補正温度Tcを
演算する補正温度演算器であり、演算式を次式に示す。 Tc=T+に−P−Z”−B −(1)ここで、K
、+1は補正用定数であり、z−nは、圧力1〕ど温度
Tとの動的なずれをキャンセルするために必要な遅延演
算子である。 ところで、別途、ノミュレーションで行った結果による
と、蒸留塔200,300についてはシステムで制御ケ
へき留出組成は、主に塔内温度Tとの間にかなり高ゲイ
ンで直線性の関係があることがわかったので、本ソステ
ムでは制御量として塔内温度Tを採用するようにしたが
、塔内圧力Pも灯内温度Tに影響を及ぼすことがわかっ
ているので、この塔内圧力I〕による影響を排除すへく
、上記の(+)式にて、塔内温度Tを塔内圧力Pで補正
した補正温度Tcを求めている。 207は、L −D演算器であり、後述のモデル予測制
御器250より操作量として与えられる気液比L /(
L + D )と、レシーバ202のレベルコントロー
ラ208よりの抜き出し量である受器抜き出し量F1と
から、次式により、レシーバ202から蒸留塔200へ
の還流量りと、レシーバ202よりの留出量りとを演算
する。 D = F 、−L ・ (3)この
ように互いに非干渉効果のある、気液比と、後述するた
き上げ量に相当する受器抜き出し量F、とを用いて留出
組成及び、必要に応じ缶出組成を制御した場合、原料流
量の変動に強いという報告があり、本プロセスの制御に
好都合である。 還流量■7と留出ff1Dとの信号は、それぞれ還流バ
ルブ209.留出バルブ210に対する流量コントロー
ラ211,212に送出される。 尚、蒸留塔200に、13 t−Jるたき上げ量■は直
接測定できないので、プロセスにて実際に測定した還流
量■、と、留出量りとを加算器213にて加算し、その
加算信号(1,4−D )をフィルタ214にてその高
周波成分を除去して、たき」ユげmの信号として用いて
おり、この信号は、リボイラ201にスヂームを通ずバ
ルブ215の流量コントローラ216を制御するスヂー
ム制御器217に人力される。 218は、バルブであり、蒸留塔200内の液相レベル
を検1jIするレベルコントローラ219の検出信号に
括づき、缶出成分(ここでは低級脂肪酸を除いた脂肪酸
)を吐出する。吐出された脂肪酸は、第5図図示の蒸留
塔300へ送出される。 上記のモデル予測制御器250の詳細構成を第2図の破
線内に示している。 第2図において、251は、目標軌跡演算器であり、設
定値Rと、前述した補正温度演算器204よりの補正温
度Tcとから次式に示す補正温度演算器uYrを演算す
る。 Yr(t+i)=α” L+k)、Tc(t)+(1
−α(1−1−+]))R(t+i) −(4)25
2は、操作量演p器であり、前記補正温度目標軌跡Yr
と、後述ずろ予測した外乱値dどに基づき次式から外乱
を含んだ、外乱付き予測値Ypを演算し、 Yp=Ym+d −(5)(Ymは後述す
る予測Nli正温度) 次式の評価関数、 Yl)−Yr12−最小 −= (6)を用いて前記
の気液比である、操作量ΔUnを、次式から求める。 ΔUn=(Am’ ・Am)’ ・Am’(Yr−Ym
−dA[lΔUo) ・・(7)(A、m
、A3は対象プロセスの数式モデル、Amは行列A、m
の転置行列) この操作量ΔUnは、−上記のL −D演算器207に
送出されるとともに、補正温度予測器253に送出され
る。この補正温度予測器253においては、操作量ΔU
nと過去の系列の操作量△Uoとから、次式により、予
測補正温度Ymを演算する。 Ym=Ymo+Am△U n + A、 o△Uo
−(8)L−D演算器207では、既述したように操作
量ΔUn及びレンーバ抜き出し量F、から還流it L
と留出量りとを演算し、第1図に示したシステム(第2
図では蒸留プロセス部220のブロックにて記す)に送
出する。この蒸留プロセス部220より検出される塔内
温度Tと塔内圧力Pとから、上記の補正温度演算器20
4にて補正6n度′FCが演算される。 この補正温度TCと、前記補正温度予測器253より出
力される予測補正温度Ymとは、信号加算器2571に
入力さね、外乱dどして両信号の差分が演算される。2
55は、外乱差分演算器であり、外乱d(t)と前回の
外乱d(t −1,)iこ基づき、次式により外乱の差
分Δdを演算する。 Δd(t)=d(t)−d(t−1) −(9
)256は、同定機構部であり、前記外乱の差分Δdと
、次式の評価関数、 ξ“・W・ξ−最小 (10)(Wはデータ
に対する重み係数、O<W<1)とを用いて、次式より
、前記過去の外乱系列の差分を表すモデルパラメータμ
jを求める。 p (t)−(Dm’ ・W−Dm) ’(Dm’ ・
W ・Δa(t))(12) 1 この(12)式は、バッチ方式の最小2乗法による同定
を行うものであり、前記外乱の差分Δdのデータをサン
プリングする毎にこの(12)式を用いてモデルパラメ
ータμiを同定する。 (10)式中のξはホワイトノイズであり、次式で又、 (12)式中のDmは、 (13)式における左辺第 2 2項目のマトリックスである。 2157は、予測機構部てあり、外乱の差分Δd及び、
過去からの外乱系列に対する自己回帰モデル(Al’(
モデル)のパラメータμiを用い、次式より予測した次
ステツプの外乱Δtl(t+1.、)を演算する。 158は信号加算器であり、外乱dど予測外乱Δdとか
ら、次式を用いて上述1.た(5)式中の予予測外乱値
dを演算する。 d(t+1 )=d(t)+Δd(t→−1) ・
(15)以上説明した第2図のモデル予測制御器250
においては、操作量演算器252に対する補正項として
、予測補正温度Ymと実測値である補正温度Tcとの差
異である外乱を用いるのではなく、この外乱から求めた
lステップ先の外乱の予測値dを用いるようにしたので
、発生し得る外乱に対し的確な制御指令を出すことがで
き、このようなモデル予測制御器250を組み込んだ第
1図のシステムにおいては、外乱の影響を排除でき、純
度のバラツギがなく、かつ高純度の脂肪酸の蒸留が可能
となる。尚、外乱の予測値dとしては、1ステンプ先以
外に随意の数ステップ先としてもよい。 第3図(A)は、本システムで得られた脂肪酸の不純物
組成の実測値を示すグラフであり、第3図(■3)の従
来の手動制御によるものと比較してわかるように、本シ
ステムでは、不純物組成の値が小さく、かつバラツキも
少なく、15%の不純物規格目標値を達成している。 第4図(A、)は、本システムを14目間にわたって運
転させたときの稼働状況を示すバーグラフであり、第4
図(B)の従来の手動制御によるものと比較してわかる
ように、立し−1−げ時間及び調整時間が短くなってお
り、それ故、従来稼働率約70%だったのに対して本シ
ステムでは約93%もの高い値を示した。
以]−説明したように、この発明は、外乱の系列から随
意のステップ先の外乱の予測値を求め、この予測値を補
正項として操作量を得るようにしたので、変動する外乱
に対して的確な制御が可能となり、安定した運転を維持
できるとともに、立ち1−げ時間をも短縮でき、ソステ
ノ、の稼動率が向上づ−る。
意のステップ先の外乱の予測値を求め、この予測値を補
正項として操作量を得るようにしたので、変動する外乱
に対して的確な制御が可能となり、安定した運転を維持
できるとともに、立ち1−げ時間をも短縮でき、ソステ
ノ、の稼動率が向上づ−る。
第1図はこの発明の脂肪酸蒸留方法を適用した装置の一
実施例を示すシステム図、第2図は、第1図のシステム
に適用されろモデル予測演算器の−・例を示す制御ブ[
Jンク図、第3図(A)は、本発明のソステl、で得た
脂肪酸の不純物組成を示す図、第3図(B)は、従来の
システムで得た脂肪酸の不純物組成を示4−図、第4図
(A、)は、本システムにおける稼働状況を示すバーグ
ラフ、第4図(B)は、従来のシステムにおける稼働状
況を示すバーグラフ、第5図は、従来の脂肪酸蒸留シス
テムを示す図である。 100.200,300・・蒸留塔、 201・・・リボイラ、202 レノーバ、204・補
正温度演算器、205 ・温度検出器、5 206・圧力検出器、207 213・・・信号加算器、214 217・・スヂーム制御器、 220・蒸留プロセス、 250 ・モデル予測制御器、 251・・目標軌跡演算器、 252 操作量演算器、 253 ・補正温度予測器、 254.258 信号加算器、 255・外乱差分演算器、25 257 予測機構。 L−D演算器、 フィルタ、 同定機構、
実施例を示すシステム図、第2図は、第1図のシステム
に適用されろモデル予測演算器の−・例を示す制御ブ[
Jンク図、第3図(A)は、本発明のソステl、で得た
脂肪酸の不純物組成を示す図、第3図(B)は、従来の
システムで得た脂肪酸の不純物組成を示4−図、第4図
(A、)は、本システムにおける稼働状況を示すバーグ
ラフ、第4図(B)は、従来のシステムにおける稼働状
況を示すバーグラフ、第5図は、従来の脂肪酸蒸留シス
テムを示す図である。 100.200,300・・蒸留塔、 201・・・リボイラ、202 レノーバ、204・補
正温度演算器、205 ・温度検出器、5 206・圧力検出器、207 213・・・信号加算器、214 217・・スヂーム制御器、 220・蒸留プロセス、 250 ・モデル予測制御器、 251・・目標軌跡演算器、 252 操作量演算器、 253 ・補正温度予測器、 254.258 信号加算器、 255・外乱差分演算器、25 257 予測機構。 L−D演算器、 フィルタ、 同定機構、
Claims (2)
- (1)蒸留装置を用い、種々の成分を持つ油脂原料から
単一脂肪酸を連続的に蒸留する方法であって、 蒸留塔に対して予測した温度と実際の検出温度との差異
を外乱として検出し、該外乱の系列から外乱の差分を求
め、該外乱の差分のデータをサンプリングして所定の演
算式により、過去の外乱系列の差分を表すパラメータを
求め、該パラメータに基づき、所望のステップ先での外
乱を予測し、当該蒸留塔に対する設定値と、前記予測し
た外乱とに基づいて該蒸留塔の操作量を演算することを
特徴とする脂肪酸蒸留方法。 - (2)種々の成分を持つ油脂原料から単一脂肪酸を連続
的に蒸留する脂肪酸蒸留装置であって、従属的に接続さ
れた各蒸留塔の検出温度に基づいて得た補正温度と、前
記蒸留塔に対して予測した予測補正温度との差異を外乱
として演算する信号演算手段と、 前記信号演算手段より次々に出力される外乱から外乱の
差分を演算する外乱差分演算手段と、前記外乱の差分の
データをサンプリングして所定の演算式により、過去の
外乱系列の差分を表すパラメータを演算するパラメータ
同定手段と、前記求められたパラメータに基づき、所望
のステップ先での外乱の差分を予測する予測手段と、上
記信号演算手段で求められた外乱に、前記予測された外
乱の差分を加算する信号加算手段と、当該蒸留塔に対す
る設定値及び、前記予測した外乱に基づいて該蒸留塔の
操作量を演算する操作量演算手段と、 を備えたことを特徴とする脂肪酸蒸留装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24739189A JPH03109902A (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 脂肪酸蒸留方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24739189A JPH03109902A (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 脂肪酸蒸留方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03109902A true JPH03109902A (ja) | 1991-05-09 |
Family
ID=17162732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24739189A Pending JPH03109902A (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 脂肪酸蒸留方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03109902A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100440081C (zh) * | 2006-12-26 | 2008-12-03 | 浙江大学 | 空分塔的广义预测控制系统及方法 |
JP2011511819A (ja) * | 2008-02-13 | 2011-04-14 | ルルギ・ゲーエムベーハー | 脂肪族アルコールの製造方法 |
JP2015085401A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 作業方法及び作業装置 |
JP2019524436A (ja) * | 2016-08-04 | 2019-09-05 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | 精留カラムの制御方法 |
-
1989
- 1989-09-22 JP JP24739189A patent/JPH03109902A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100440081C (zh) * | 2006-12-26 | 2008-12-03 | 浙江大学 | 空分塔的广义预测控制系统及方法 |
JP2011511819A (ja) * | 2008-02-13 | 2011-04-14 | ルルギ・ゲーエムベーハー | 脂肪族アルコールの製造方法 |
JP2015085401A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 作業方法及び作業装置 |
JP2019524436A (ja) * | 2016-08-04 | 2019-09-05 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | 精留カラムの制御方法 |
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