JPH0310894A

JPH0310894A - 選挙投票用紙

Info

Publication number: JPH0310894A
Application number: JP1147829A
Authority: JP
Inventors: Katsukuni Nitta; 勝国新田
Original assignee: Yupo Corp
Current assignee: Yupo Corp
Priority date: 1989-06-09
Filing date: 1989-06-09
Publication date: 1991-01-18
Anticipated expiration: 2009-11-09
Also published as: JPH0688474B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、国会議員や県会議員、市町村の議員および県
知事、市町村長の選挙や、最高裁判所の判事の罷免選挙
に用いられる選挙投票用紙に関するものである。

本発明の選挙投票用紙は、ブロッキングがなく、手作業
や選挙専用計数機での集計作業が容易である。

〔従来技術〕

選挙投票用紙としては、従来、セルロースパルプを素材
としたパルプ紙に、候補者氏名の記入欄および投票に当
っての注意事項および選挙管理委員会名を印刷した用紙
が用いられている。

この用紙は、選挙民により候補者名が記入欄に書き込ま
れた後、２つ折シされ、投票箱内に投入される。

選挙投票終了後、投票箱よシ投票用紙は取り出され、選
挙管理委員の立会のもとに折シ曲げられた投票用紙を人
々は開き、候補者名毎に投票用紙を振い分け、人手によ
シ各候補者毎の票数を数え挙げて集計し、更に確認を兼
ねて選挙専用計数機を用いて集計している。

〔発明が解決しようとする課題〕

パルプを素材とする投票用紙は耐水性に乏しいので、人
手で集計するとき指に水をつけて投票用紙をめくるとき
、破損することがある。また、折夛曲げられた投票用紙
を開く手間が要する。

耐水性を有する紙として、無機微細粉末を含有する熱可
塑性樹脂の２軸延伸配向フイルムを基材層とし、この表
裏面に無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の１軸延伸
フイルムを紙状層とする積層物よシなる合成紙（特公昭
４６−４０７９４号）やこの表面に帯電防止機能を有す
るポリマー層を設けた合成紙（特開昭５７−１４９３６
３号、同５７−１５３４８４号、英公開特許第８５１５
３６９号）があり、これらは玉子油化合成紙■よりユボ
ＦＰＧ、ユボＧＦＧ、ユボＣＦＧの商品名で販売されて
込る。

これらの合成紙は、耐水性を有しているばかりでなく、
基材基の２軸延伸フイルムは内部に微細表ボイドを多数
有しており、軽量であるとともに２軸方向に配向してい
るので、折シ曲げられ投票箱に入れられた合成紙は、そ
の弾性回復力により自然に曲げから解放され、シート状
に復元するので、これを選挙投票用紙として用いたとき
は、パルプ紙を用いたときのような折り曲げを一々開い
てシート状とする手間が省ける利点を有する。

しかし、撥水性に優れるため人手の集計のさいに指につ
けた手めくシ用の水分が合成紙の表面に残シ、この水分
により前後する投票用紙が密着し、選挙専用計数機で集
計する際、２枚−緒に計数機にかけられて人手による集
計数と計数機による集計数と異なることが発生すること
が判明した。

〔課題を解決する具体的手段〕

２軸延伸配向フイルムを基材層とする合成紙を投票用紙
として用いたときの上記集計ミスの欠点およびパルプ紙
を用いたときの耐水性の弱さ、集計の手間を解決するた
め、パルプ紙と２軸延伸配向フイルムを接着複合するこ
とによ）、配向フィルムによシ耐水性を補ない、自然開
封を容易とし、パルプ紙を表面にもってくることによシ
静電気が原因となる合成紙の給排紙トラブルを解決する
。

〔発明の構成〕

即ち、本発明は、熱可塑性樹脂の２軸延伸配向フイルム
、または該配向フィルムを有する多層構造の樹脂積層フ
ィルム基材（Ａ）の少くとも片面に、セルロースバルブ
を素材としたパルプ紙（６）が一体に接着積層された複
合シートの前記パルプ紙面上に、候補者名の記入欄また
は賛否の記入欄が印刷されてなる選挙投票用紙を提供す
るものである。

〔基　材〕

基材層は、その配向を利用し、折）たたまれて投票箱に
入れられた選挙投票用紙の弾性回復（形状復元）による
開き、用紙へ剛性を付与するもので、ポリプロピレン、
高密度ポリスチレン、直鎖線状ポリエチレン、ボタエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリスチレン等の熱可塑性樹脂の単独または２種以上混
合物の２軸延伸配向フィルム；上記熱可塑性樹脂に炭酸
カフＳ／Ｖクム、焼成りレイ、タルク、イオライト等の
無機微細粉末、ゴム、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
サーリン■等の低融点樹脂を配合した組成物の２軸延伸
配向フィルム：これら２軸延伸フイルムの表面に更に１
軸延伸樹脂フイルムが積層された積層フィルム（特公昭
４６−４０７９４号）、２軸延伸配向フイルムを有する
積層構造の合成紙の表面Ｋ、帯電防止機能を有する高分
子水溶液を塗布し死金成紙（特開昭５７−１４９３６３
号、同５７−１５４８４号）等が利用できる。

これらの中でも無機微細粉末を８〜６５重量％含有する
熱可塑性樹脂の２軸延伸フイルムを含む合成紙（特公昭
４６−４０７９４号、特開昭６０−２４５５９３号、同
６１−１１２６９３号、同５７−１４９３６３号、ＵＫ
８５１５３６９号公報等）は、該２軸地伸配向フイルム
中に多数のマイクロボイドを有し、投票用紙の折夛畳み
を容易とし、延伸倍率は縦方向が４〜９倍であ夛、横方
向が４〜１２倍が一般である。また延伸を、樹脂の融点
よりも低い温度で行うことによ）延伸フィルムは結晶配
向する。

基材Ａの肉厚は、６０〜１３０　ミクロンが好ましい。

〔パルプ紙〕

パルプ紙缶）は、針葉樹、広葉樹等の植物体から得られ
るセルロール繊維バルブを抄紙して得られるもので、ク
ラフトバルブ紙等のケミカルバルブ紙およびセミケミカ
ルパルプ紙、メカニカルパルプ紙等が利用でき、特に薄
葉紙（坪１１１２〜３０ｔ／ｌ、肉厚１５〜５０μ）が
好ましい。

パルプ紙０３）は、基材（Ａ）の少なくとも片面、好ま
しくは投票用紙のカール防止対策から両面（第２図参照
）に接着剤を用いて貼合される。パルプ紙（８）には、
候補者名等の記入欄２が印刷され、選挙投票用紙１とさ
れる（第１図参照）。

〔選挙投票用紙〕

選挙投票用紙の肉厚は、８０〜２００　ミクロンである
。

選挙投票用紙として最も簡単な構造のものは、２軸厄伸
配向フイルム（Ａ）とパルプ紙（Ｂ）の二層構造のもの
である。他に、第１図に示す三層構造（Ｂ／Ａ／Ｂ　’
）のもの、前記二層構造の用紙のフィルム回向Ｋ、帯電
防止機能を有する水溶性ポリマー層を設けたもの、上記
二層構造の用紙のフィルム回向に、葎）樹脂水性バインダーＣｂ）無機微細粉末（ｃ）　　帯電防止機能を有する水溶性ポリマーを含有
する塗工剤を塗布し、乾燥させた塗工層を設けたもの等
が利用できる。

との塗工剤は、樹脂水性エマルシロンと、無機微細粉末
と、帯電防止機能を有する水溶性ポリマーを含有するも
ので、エマルシロン（ｉり中の樹脂の固型分１００］ｉ
量部に対し、無機微細粉末は３００〜ｚｏｏｏ重量部、
好ましくはＳＯＯ〜７００重量部の割合で、水溶性ポリ
マー（ｃ）は０．１〜５重量部の割合で用いられる。

樹脂水性エマルシロンは有機バインダーとして、耐水性
、顔料、充填材の固着、および塗工層のフィルムへの密
着力を付与するものでｉｂ、本発明において使用される
水性樹脂バインダーは、基材であるフィルムの素材の熱
可塑性樹脂の種類及びその他の条件を考慮して任意に選
択すればよいが、例えば、メタクリル酸メチル−ブタジ
ェン共重合体ゴムラテックス、ポリ塩化ビリニデン系エ
マルジ曹ン、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
体エマルジーン、スチレン−ブタジェン共重合体ゴムラ
テックス、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体ラ
テックス、アクリル酸エステル−スチレン共重合体エマ
ルシロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルシロン
、アクリル系樹脂エマルシロン等を単独で、または二種
以上併用して用いる。

次に、偽）成分の無機微細粉末としては、炭酸カルシウ
ム、ナチン白、ンリカ、酸化チタン、アルミナ、クレー
及び硫酸アルミニウム等が挙げられるが、特に炭酸カル
シウム等のフィラー類及び酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄
等の顔料類等が好ましい。また、この非水硬性無機微細
粉末の粒径は１５μ以下、特に、０．１〜１０μが好ま
しい。その理由は無機微細粉末の粒径が１５部以上であ
ると、得られる合成紙の表面が粗面となり、その平滑性
が悪くなるからである。［有］）成分は、白変の向上、
着色、不透明感付与、及び充填材としてコスト低減を目
的としている。

更に、（ｃ）成分の帯電防止機能を有する水溶性ポリマ
ーとしては、ポリエチレンイミン、ポリ（エチレンイミ
ン−尿素）、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付
加物、窒素原子含有カチオン性もしくは両性ポリマー等
があげられる。この窒素含有水溶性ポリマーは、窒素含
有単量体を単独重合するか、これら単量体と他の共重合
性単量体を共重合することにより得られる。

窒素含有アクリル系帯電防止ポリマーは、三菱油化■よ
り５Ｔ−１０００，５Ｔ−１１００，５Ｔ−１３００，
５Ｔ−３０００の商品名で販売されている。

以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。

なお、実施例中の配合の部は全て重量基準である。

２軸延伸配向フイルムの製造例例１三菱油化■製ポリプロピレン“ノーブレンＭＡ−６１（
商品名）９０部、三菱油化■製高密度ボリエチレン　５
カロンハードＥｙ−４ｏ”　　（商品名）１０部、クレ
イ１５部、酸化防止剤０．３部および分散剤としてオレ
イン酸０．１　部よシなる組成物を押出機を用いて熔融
、混練したのち、グイより２０１１℃の温度でシート状
に押出し、約５０℃迄、該シートを冷却した。次いでこ
のシートを約１３５℃に加熱した後、ロール群の周速差
を利用して縦方向に４倍延伸した。

別に、ポリプロピレン（三菱ノープルＭＡ−６）５６部
、平均粒径１．５μクレ一４０部平均粒径１μの酸化チ
タン４部、抗酸化剤０．３部、オレイン酸０．１部の割
合で配合九組成物を別の２台の押出機を用いて溶融混練
し、ダイスより２００℃の温度でシート状に前記縦軸延
伸されたシートの両側面にラミネートシ、−旦、室温よ
＃）２０℃高い温度まで冷却後、約１５５℃に再加熱し
、テンターを用いて横方向に８倍延伸し、次いで１６０
℃のオープン中を通過させて熱セットし、更にコロナ放
電処理して、中間層（基材層）の２軸延伸フイルムの肉
厚が７０μ、表裏層の１軸延伸フイルムの肉厚が各々ｌ
Ｏμの三層構造の合成紙を得た。

この合成紙の各層には微細なマイクロボイドを多数有し
ており、合成紙の比重は０．７７であった。

例２ポリエチレンテレフタレートを２６０℃で押出機で溶融
混練し、ついでダイよりシート状に押出し、１２６℃ま
で冷却した後、縦方向に５倍、横方向に８倍延伸して肉
厚が８０ミクロンの透明な２軸延伸配向フイルムを得た
。

実施例１前記例１で得た肉厚が９０ミクロンの合成紙の表裏面に
、ポリウレタン系溶剤型接着剤を用いて坪量が１８９／
ｗ？の石川製紙■製の薄葉紙を積層し、複合シートを得
た。

この複合シートの一方の薄葉紙の面に候補者記入欄や注
意書事項、選挙管理委員会名を印刷し、投票用紙を作成
した。

実施例２例１で得た合成紙の代りに例２で得たポリエチレンテレ
フタレートの２軸延伸配向フイルムを用いる他は実施例
１と同様にして投票用紙を作製した。

比較例１製造例１で得た合成紙の表面に直接、印刷を施こし、投
票用紙を作製した。

実施例３製造例１で得た合成紙の片面に記入欄の印刷を施した坪
数１８　ｆ　／　ｎ？の薄葉紙を接着剤を用いて接着し
、他面に、次の組成の塗工剤ＳＢＲラテックス（固型分５０％）　　　ｓｏ部アクリ
ル酸エステル系樹脂ラテックス（固型分５０％）−１０
部粒径１．５μのｃａＣＯｓ　　　　　　　　　１００部
５Ｔ−１１００水溶液（固型分４％）　　１２部を塗布
し、乾燥←塗工層の肉厚６ミクロン）して投票用紙を得
た。

（評価）これら投票用紙を折りたたみ、箱内に入れた後、１．０
００枚単位に束ね、これを武ｇ＠製自動集票器で１００
回分（１ｏｏ、ｏｏｏ枚）集計させたときの計数機の停
止回数を求めた。

結果を次に示す。

（以下余白）＊大月商会製スタチック　オネストメーターにより試験
片表面に１０ＫＶの電圧を３０秒間（２３±１℃、ＲＨ
５０±２％）かけて帯電させたのち、電圧を０にして試
験片の帯電量が竹に減衰するまでの時間をチャートで読
み取り、これを帯電減衰量とした。

（効果）本発明の選挙投票用紙は、筆記性、給排紙性、折りたた
み後の自然シート状回復性に優れ、集計ミスもなく、迅
速に集計ができる。

更に１パルプ紙と樹脂フィルムが積層複合化されている
ので、樹脂フィルム単独の合成紙よりも燃焼性に優れ、
選挙投票用紙の焼却も容易である。

【図面の簡単な説明】第１図は本発明の一実施例を示す選挙投票用紙の斜視図
、第２図は選挙投票用紙の断面図である。

Claims

【特許請求の範囲】１）、熱可塑性樹脂の二軸延伸配向フィルム、または該
配向フィルムを有する多層構造の樹脂積層フィルム基材
（Ａ）の少くとも片面に、セルロースパルプを素材とし
たパルプ紙（Ｂ）が一体に接着積層された複合シートの
前記パルプ紙面上に、候補者名の記入欄または賛否の記
入欄が印刷されてなる選挙投票用紙。２）、パルプ紙（Ｂ）、（Ｂ′）が、フィルム基材（Ａ
）の両面に接着積層され、一方のパルプ紙（Ｂ）に記入
欄が印刷されていることを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の選挙投票用紙。