JPH0299689A - 写真用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真感光材料用包装材料、写真用支持体等の
写真用紙に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、包装用の未晒クラフト紙（未晒タルパック紙、
未晒デュオストレス紙等の特殊紙を含む、）は、ｐＨに
関係なく、例えば冷水抽出ＰＨ（ＪＩＳ　Ｐ−８１３３
）が６．５〜９．０の範囲の中性紙であっても、全て写
真性が不良であった。従って、未晒クラフト紙を写真感
光材料に接するようにして用いることができず、特開昭
６２−５３８２９号公報に示すように、二重袋に構成し
、その外紙として用いていた。

また、未晒クラフト紙の写真性を良好にするために、パ
ルプ水洗工程、及び抄紙工程で大量の井水を用いて水洗
いしたり、特殊添加剤を添加したり（特公昭５８−４３
７３０号公報）、写真性に悪影響を及ぼす物質を除去し
たり安定化したりする技術があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、二重袋にした包装袋は製造コストが高く、暗室
での作業性が悪く、かつ外紙と内紙の間に手が入るとい
う問題があった。

また、前記特殊添加剤の添加等写真性を良好にする技術
で製造された未晒クラフト紙でも、写真性を完全に良好
にすることができなかった。

一方、晒クラフト紙は写真性が良好で一重袋として用い
ることができるが、高価で、表面強度等の物理強度が充
分でないものであった。

本発明は、以上の問題点を解決し、写真性が良好で、か
つ物理強度が大きく、しかも安価な写真用紙を提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、
本発明者による添加剤の写真性への影響の研究により始
めてなされたものである。

本発明者は、未晒クラフト紙の製造工程において添加さ
れる種々の添加剤の写真性への影響について検討し、そ
の結果特定の消泡剤が写真性−・の影響が極めて大きい
ことを見出した。

すなわち、未晒クラフト紙の製造工程においては、一般
に、ウオッシャ−工程でシリコンを成分とする非イオン
鉱物油系の消泡剤が用いられ、スクリーン工程及びミキ
サー工程で酸化プロピレンを成分とする非イオン活性剤
系の消泡剤が用いられていた。そして、これら消泡剤の
成分であるシリコン及び酸化プロピレンが残留し写真性
に悪影響を与えていることを見出し、本発明を完成させ
たものである。

本発明の写真用紙は、シリコン及び酸化プロピレンを成
分としない非イオン系消泡剤を含むことを特徴として構
成されている。

シリコン及び酸化プロピレンを含まない非イオン系消泡
剤には、非イオン界面活性剤と脂肪酸及び／又は脂肪酸
化合物（脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩
等）との混合体、及びポリグリコールと脂肪酸及び／又
は脂肪酸化合物（脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪
酸金属塩等）との混合体、乳化性パインオイル、非イオ
ン性脂肪酸等があるが、非イオン界面活性剤と脂肪酸化
合物の混合体が好ましく、特に非イオン界面活性剤と脂
肪酸化合物の混合体が好ましく、特に非イオン界面活性
剤と脂肪酸アミドの混合物が主成分の消泡剤が好ましい
。

また、シリコンには、ジオルガノポリシロキサン、ジメ
チルポリシロキサン、ジメチルジクロロシラン、ジエチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポ
リジメチルーポリジフェニルシロキサンコボリマー、ポ
リメチル−３・３・３−トリフルオロプロピルシロキサ
ン、ポリジメチル−クロロプロピルメチルシロキサン等
がある。

酸化プロピレンは、Ｐｒｏｐｙｌｏｎｅ　０ｘｉｄｅ、
又は１゜２−ｅｐｏｘｙｐｒｏｐａｎｅとも呼ばれ、反
応性に富んだ水、エタノール等と混ざる物質でアルミナ
と加熱すると写真感光材料に悪影響を及ぼすプロピオン
アルデヒドになる。

前記消泡剤の内、非イオン活性剤系の消泡剤としては、
ハロゲン化炭化水素又はその混合物を主成分とするもの
が好ましく、特に、非イオン界面活性剤と脂肪酸及び／
又は脂肪酸化合物との混合体とポリオキシエチレンソル
ビタンラウレートが好ましい。

また、前記消泡剤の添加量は、パルプウオッシャ−工程
で１０〜１５００　ｇ　／パルプトン、パルプスクリー
ン工程で５〜６００　ｇ　／バルブトン、ミキサー工程
で１％／パルプ以下であることが好ましい。

本発明において写真用紙は、写真感光材料用包装材料、
遮光紙、写真用支持体、保護角て紙、ボール箱、巻芯、
台紙（挟祇）、リーダー紙、インスタントフィルム用構
成材料等が含まれ、感光材料乳剤面と接触する一重袋の
積層フィルムの最外層において好ましいく用いられる。

〔作用〕

本発明の写真用紙では、消泡剤が写真感光材ｆＳ１に増
減感やカプリを発生させるシリコン及び酸化プロピレン
を含んでいないので、これらが残留することなく写真性
に悪影響を与えない。

〔実施例〕

本発明の写真用紙を実施例に基づいて説明する。

本発明品Ｉ 脂肪酸アミドを主成分とする非イオン系消泡剤（東邦化
学製プロナールに一３０２Ｎよりシリコンを除去し水可
溶にした）をバルブ水洗工程のバルブウオッシャ−工程
で５００　ｇ　／パルブト・ン、パルプスクリーン工程
で２００　ｇ　／パルプトン添加した未晒クラフトパル
プを用い、カナダ標準濾水度４５０ｍＱに叩解したバル
ブスラリーとした。このバルブスラリーにポリアクリル
アマイドをパルプに対し１．０重世％、硫酸バンドをパ
ルプに対し３．０重量％添加した。この紙料を用いてＴ
ＡＰＰＩ弐手抄き機により坪ｆｆ１７０ｇ／ｒｒｒでｐ
Ｈ４，５の手抄き祇を作成した。

本発明品■ 硫酸バンドの量をパルプに対し０．３重量％としてＰＨ
１，２とした他は本発明品■と同様である。

比較品Ｉ シリコンと脂肪酸アミドを特徴とする特殊非イオン鉱物
油系消泡剤（東邦化学工業製プロナールに一３０２Ｎ）
をパルプ水洗工程のパルプウオッシャ−工程で５００　
ｇ　／パルプトン、酸化プロピレンと酸化エチレンを特
徴とする特殊非イオン活性剤系消泡剤（東邦化学工業製
プロナールＳ−１２１）を用いた他は本発明品Ｉと同一
条件で手抄きしたＰＨ４，３の未晒クラフト紙である。

比較品■ パルプウオッシャ−工程は比較品Ｉと同一で、それ以降
は本発明品■と同一条件で手抄きしたＰＨ７，０の未晒
クラフト紙である。

結果を第１表に示す。

第１表 試験方法 ※Ａ紙のＰＨ ＪＩＳ　Ｐ−８１３３による冷水での抽出ＰＨにより測
定※Ｂ写真性 手抄き祇とカラー印画紙の乳剤面をコンタクトさせ５０
℃の条件下で（調湿なし）３日間経時させた後、印画紙
を通常の方法で現像し富士濃度計（富士写真フィルム製
）で測定（薬品無添加紙を標準とした時の差） ※Ｃ表面強度 ＪＩＳワックス法により測定（ＪＩＳ　Ｐ−８１２９に
準する） なお、本発明は上記実施例に限られるものではない。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように構成したので、ＰＨに関係なく写
真性への悪影響が極めて小さく、かつ安価で物理強度を
大きくすることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリコン及び酸化プロピレンを成分としない非イオン系
   消泡剤を含むことを特徴とする写真用紙