JPH029442A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

Info

Publication number
JPH029442A
JPH029442A JP15791288A JP15791288A JPH029442A JP H029442 A JPH029442 A JP H029442A JP 15791288 A JP15791288 A JP 15791288A JP 15791288 A JP15791288 A JP 15791288A JP H029442 A JPH029442 A JP H029442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
grounded
plasma
electrode
vacuum container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15791288A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Kondo
義和 近藤
Yukio Tsuda
津田 由紀夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP15791288A priority Critical patent/JPH029442A/ja
Publication of JPH029442A publication Critical patent/JPH029442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、長尺物体の連続的プラズマ処理装置に関する
。更に詳しくは、膜、フィルム、シート、布、繊維等の
長尺物体、特に平面状あるいは比較的厚さが小さく、幅
の大きい長尺被処理物(以下処理布帛ということがある
)のプラズマ処理を連続的に行なうための装置、特に被
処理物の切断、接続等の作業を容易にした装置に関する
(従来の技術) プラズマ処理装置、特に平面状シート状物や長尺物のプ
ラズマ処理装置としては、従来数多くの提案がなされて
いる。例えば、特公昭60−11,149号、同60−
31.939号各公報には、大面積の一対の対向電極の
間に布帛を通して処理するプラズマ処理装置が提案され
ており、また特開昭60−134,061号、同61−
228.028号、特公昭60−59.251号、同6
1−36,862号各公報には、複数個の非接地電極を
円筒状接地電極の周りに配設したプラズマ処理装置が提
案されている。さらに特公昭6O−IL150号、同6
0−54,428号各公報には、多層化平行平板電極を
有するプラズマ処理装置の提案がある。
(本発明が解決しようとする課題) しかし乍ら、上記特公昭60−11,149号、同60
−31 、939号各公報の提案は、大面積の電極面に
おける処理程度の局部的バラツキによる不均一処理や、
電極の上下、左右空間にプラズマ放電が発生することに
よる処理効率の低下等の問題がある。また前記特開昭6
0−134.061号公報その他の提案においては、電
極の処理面積を余り大きくすることができず、また非接
地電極周りでの放電ロスが避けられない。前記特公昭6
0−11,150号、同60−54.428号各公報の
提案では、多層化した各電極上で高周波等の位相にズレ
を生じ、電極間で相互干渉して、安定した運転および品
質を得る上に問題がある。
このように従来公知のプラズマ処理装置の、いずれにも
運転の安定性、品質の均一性、および投入電力に対する
処理効率のすべてを充分満足し得るものはない。
本発明者等は、これら従来提案された装置の欠点を解消
すべく、真空容器とその中に配設された平面状処理表面
を有する複数個の非接地電極と該非接地電極処理表面に
対向して設けられた接地電極とよりなり、被処理物を上
記非接地電極と接地電極との間に通すための案内手段を
具備したプラズマ処理装置を塁に特願昭62−33,4
42号として提案した。この提案になる装置は従来公知
の装置に付帯する種々の技術的課題の多くを解決するこ
とに成功したが、引続き研究を重ねた結果、装置のコン
パクト化、処理効率の向上等の面において尚改良の必要
を見出し、複数個の電極を放射状に設置した全く新しい
構造を有するプラズマ処理装置を特願昭63−83,0
76号、同63−83,077号および同63−83,
078号として提案した。
この提案により複数個の電極を有しながら、各電極間で
プラズマの相互干渉が発生せず、かつ電極周辺部の不用
有害なプラズマ放電を極力抑えたプラズマ処理装置を提
供するにある。また別の目的は、より安定した運転がで
き、かつ高品位で均一な被処理物をより効率よく製造で
きるようになった。しかし、これらの提案になる装置は
いずれも被処理物を連続処理するに際し被処理物を切断
したり導布と接続するのに極めて不便であった。
本発明の目的はプラズマ処理装置の缶体内に、電橿板、
ローラー、供給ローラー、巻取りローラー等すべてセッ
トした状態で、被処理物の切断、接続を可能とする装置
を提案するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、真空容器とその中に放射状に配設された複数
個の非接地電極と、該非接地電極表面に対向して設けら
れた接地電極と、被処理物を上記非接地電極と接地電極
との間に通す為の案内手段と、前記非接地電極群の中央
部に位置し、該非接地電極に電力を導入する電力導入部
とを含み、前記真空容器の缶体外部に開閉可能な蓋を具
えた開口を少なくとも1個存することを特徴とするプラ
ズマ処理装置である。
また本発明装置の好適な態様においては、前記電力導入
部が、前記非接地電極群の中央部に位置し且つ外部と連
通ずる制限空間に内蔵されている。
本発明で適用される被処理物としては膜、フィルム、シ
ートおよび布あるいは繊維、糸等の長尺状、平面状ある
いは比較的厚さが薄い物であれば特に限定されない。
以下添付図面に示す実施態様について本発明を詳述する
第1図は本発明装置の一興体例の要部を示す概要正面図
、第2図はその全体を示す概要正面図、また第3.4図
は第2図の概要側面図、また第5図は本発明装置の好適
な具体例における要部の概要正面図である。
第1図および第2図において、プラズマ処理室を画する
真空容器A中には、非接地電極4群に電力を伝える電力
導入部1を内蔵する。
該電力導入部より延びる複数個の電極連結部材2は、放
射状に配置された複数個の非接地電極4を支持するとと
もに電力導入部1と各非接地iit極とを電気的に接続
する。電力導入部1は高周波電源からの端子15とカッ
プリングされる。
電力導入部lは非接地電極4群の中心に位置し、該電力
導入部1から延びて非接地電極に達する電極連結部材2
はすべて等長で等角度放射状配置にあることが最も好ま
しい。また電力導入部1より各非接地電極4へ至る長さ
を短くし、それぞれ等しくすること、それらの表面を絶
縁被覆すること、および非接地電極4を等角度放射状配
置にすることが同様に最も好ましい。
第5図に示した好適な具体例においては、プラズマ処理
室を画する真空容器1中には、非接地電極4群の中心に
匣体または筒体28で区画された制限空間27が設けら
れる。制限空間27は真空容器Aの前後またはそれらの
いずれかにおいて外気と連通し、電力導入部1を内蔵す
る。
該電力導入部より延びる複数個の電極連結部材2は、制
限空間27を画する匣体または筒体28の壁を貫いて、
その貫通端29が放射状に配置された複数個の非接地電
極4を支持するとともに電力導入部1と各非接地電極と
を電気的に接続する。電極連結部材2は、絶縁材30に
より匣体または筒体28の壁に電気的に絶縁し且つ気密
に支承されるとともに、電力導入部1は高周波電源から
の端子15とカップリングされる。
電力導入部1は匣体または筒体28によって画される制
限空間27の中心に位置し、該電力導入部1から延びて
匣体または筒体の壁に達する電極連結部材2は前記同様
すべて等長で等角度放射状配置にあることが最も好まし
い。また匣体または筒体の壁より各非接地電極4へ至る
貫通端29の長さを極力短くし、それぞれ等しくするこ
と、それらの表面を絶縁被覆すること、および非接地電
極4を等角度放射状配置にすることが同様に最も好まし
い、前記制限空間27の大きさおよび長さ、即ち、匣体
、筒体の寸法は、上記貫通端29の長さを極力短く保持
する限り、装置の目的、形状およびプラズマ処理室内へ
導入するガス、水その他の配管の種類、数等により任意
に設定しうる。
非接地電極は平板状、凸面状、棒状等特に限定されない
が、プラズマ処理の目的、方法により最適の形状とする
。例えば布帛のプラズマエツチングによる深色化におい
ては、後述の案内手段により案内される走行布帛を非接
地電極の表面にシワ等の接触ムラがないよう接触させ処
理することにより最大の効果が発揮されるので非接地電
極は平板状、凸面状が好ましく、更に好ましくは布帛の
走行方向に関して膨出した凸面状である。電極連結部材
2と非接地電極4とは必ずしも同軸上にあるを要しない
。しかしながら、電極連結部材2から各非接地電極4ま
での電気抵抗および距離を等しくすることが電力配分の
バランスという点で好ましい。
接地電極5は、非接地電極4の両面に、それぞれ対向し
て装設される。接地電極5と非接地電極4とは互いに平
行に、等距離はなれて設置する方が好ましい。
接地電極の形状は非接地1を橿との間隔を均一にすべく
非接地電極の形状が平板ならば平板、凸面状なら凹面状
とする。
電極間距離は、入力エネルギー、電極形状、真空度、処
理速度およびプラズマエツチングか、プラズマ重合か、
プラズマCVDか、という処理方法により異なるが、−
殻内に真空度が小さく、人力エネルギーが小さい場合は
狭くする方がよく、通常10cm以下、好ましくは5C
11である。例えば酸素プラズマの場合で真空度が1a
+a+Hg程度では、0.5〜3C11程度が効果的で
ある。非接地電極4および接地電極5の材質は導電性の
高い金属、例えばアルミニウム、銅、鉄、ステンレス鋼
およびそれらの各種金属メツキ物などが好ましい。形状
としては平板、パンチング板あるいはメツシュ(金網)
等使用できるが、入力電力が0.1 W/C11”以上
では、孔、凹凸のない平板が好ましい。
非接地電極4および接地電極5は内部に温調用媒体の通
路を設けて温調可能、殊に冷却可能にすることが好まし
い。媒体としては流動性のあるものならばすべて使用し
うるが、電気的に絶縁物である純水、有機溶媒や各種熱
交換用のガス、蒸気が好ましい、また温調装置あるいは
冷却装置としては、第3図に示すように通路19.20
を経て冷媒の通った蛇管あるいはジャケットを電極に設
置するのが好ましい。非接地電極を温調することにより
、各種プラズマ処理(例えばプラズマ重合、プラズマC
VD、プラズマエツチング等)に応じた最も適切な温度
に基板温度を設定できる。こうして非接地電極の温度を
任意に設定できることと、それによって処理試料を非接
地電極上に接触できることにより長時間にわたって安定
な処理が可能となる。
第1.2,4.5図の26は作業用の開閉可能な蓋を具
えた開口である。開口位置は真空容器1では第1図に示
すように被処理物を取り扱い得る場所が好ましいし、真
空容器2.3では容器の間、或いは下側の陰になる部分
以外ではどこでもよい。
開口の幅は通常作業者の手、或いは道具が入る程度のも
のでよく又、長さは被処理物の長さ以上あれば全く問題
ないが被処理物の長さより短かくてもよい。
尚開口はその蓋により真空シールができかつ開閉できる
構造である必要がある。例えばフランジを0−バッキン
グ(又は角バッキング)等でつき合せ、ネジ止めするこ
とで目的は達する。
蓋の材質は、金属、セラミック、ガラス、プラスチック
等いずれでもよく、又、透明なものでもよいし不透明な
ものでもよい。
第2図および第3図に示すように、この具体例においで
は、真空容器Aは通路17.18を介してそれぞれ真空
容器B、Cと連通し、真空容器Aは、その中に上述のよ
うに電極を配設したプラズマ処理室となし、真空容器B
、C内には処理布帛供給ローラー9と巻取りローラーI
Oとを個別に収納する。このようにして供給ローラー9
と巻取りローラー10の各占有空間を真空容器Aの外部
に設けることによって真空容器A内に配設する電極の数
を増加し、プラズマ処理能力を増大させることができる
供給ローラー9と巻取りローラー10とは電動機16の
連結機構を適宜双方間で反転駆動可能となすことにより
、リバーシブルとすることは好ましいことである。
真空容器A内にはまた、供給ローラー9から供給される
布帛8を接地電極と非接地電極との間の空隙へ順次導き
、巻取りローラー10へ送り出すための案内手段、例え
ばガイドバー、ガイドローラー等6,7が、各電極基部
および先端部近傍の適宜な位置に配設される。これら案
内手段は固定ロール、従動ロール、駆動ロールあるいは
それらの組合せを布帛の目付け、走行速度、テンシーン
等の条件により適宜に用いることができ、処理布帛が非
接地電極または接地電極面に極力近接し、好ましくは摺
接して走行し得るよう調整して配設することがよい。
処理布帛をプラズマ空間を走行させるためのローラー6
.7の材質は、処理布帛に比べてエツチング性の小さい
、耐熱性にすぐれた、例えば金属、セラミック、金属コ
ーティングセラミックあるいはNBR,シリコーン等の
ゴムコーティング等がよい。またローラーは接地されて
いる方がよい。
ローラーの表面は、処理布帛のスリップを防止する為に
、鏡面加工のものが好ましい。更に好ましくは、被処理
物の走行安定性、加熱防止の為に、シリコーンゴム、N
BRゴム、SBRゴム、フッ素ゴム等、ゴムコーティン
グあるいはゴムチューブで被覆したものがよい。
真空容器内の非接地電極、接地電極、処理布帛案内手段
、電力導入部等の主要構成部材は、フレーム13に支承
されるとともに、接地電極を相互に結んだカバーにより
被覆して一体となすことができ、また供給ローラー9、
巻取りローラーlOはそれぞれフレーム24に支承され
、ガイドレール25を走行して真空容器に装脱可能とな
し得る。
前記カバーの材質は絶縁物でも導電性物質でもよいが、
好ましくは電極材料と同質のもの、例えばステンレス、
アルミニウム、銅板等であり、更に好ましくは中央部に
プラズマ空間を監視できる透視窓を有するのがよい。透
視窓の材質は、透視可能ならば有機物でも無機物でもよ
いが、耐プラズマ性、耐熱性にすぐれた無機質、例えば
ガラス、無機結晶等がよい。またカバーは接地されてい
る方がよく、この場合カバーと非接地電極4の間隔は、
プラズマの安定性、均一性の点で、接地電極と非接地電
極の間隔より大きい方がよい。
真空容器は、内外圧着生なくとも1気圧に耐えるもので
あればその形状・寸法は特に限定されないが、ガス導入
孔11と真空ポンプに通ずる排気孔12とを具え、上記
主要構成部材等の内容物を装脱するための開閉装置を具
備する。ガス導入孔11のガス吹出し口の形状は、細長
いスリット状か小孔を多数有するものが、またガス吹出
し口は1を掻の全幅に亘って存在することが導入ガスと
分解ガスの比率にムラがなくなり、安定した処理効果が
得られ好ましい。ガス導入配管の材質は、プラスチック
等有機物も使用しうるが、長期に亘り安定して使用する
ためには、化学的に安定で耐プラズマ性が高(、高温に
耐える金属、例えばステンレス管、鋼管、アルミニウム
管あるいはガラス管等が好ましい。
真空容器B、Cは合体して単一の容器となし、布帛供給
ローラー9と巻取りローラー10とを一緒に収容し、真
空容器Aと1個の通路で連通させることも出来る。
真空容器Aは更に処理布帛の供給ローラーと、電動機な
どによって駆動される巻取りローラーとを放射状電極対
間の空間に具えるよう設計することができる。
(作 用) 本発明装置の図示の例にあっては、真空容器Bの布帛は
供給ローラー9から、ガイドローラー21で走行経路を
規制され、通路17を通って真空容器Aへ入り、電極間
隙を通過した後、通路18よりガイドローラー22に案
内されて巻取りローラー10に巻取られる。
プラズマ用の電力の導入は、電力導入部1により集中的
に行なう。各非接地電極4へは電力導入部lより電極連
結部材2または更に貫通端29を通じて電力の導入を行
なう。又、電源は電力導入部が1ケ所であるために、単
一の電源を使用でき複数個の電源を使った時の各電源間
の発振周波数環ノスレによる高周波の相互干渉、プラズ
マのアンバランスは殆どなくなる。
非接地電極4には、プラズマ発生用の50H2゜60H
2の商業用周波数、キロヘルツの低周波数およびメガヘ
ルツからギガヘルツ領域の高周波数の電力を導入して、
接地電極との間で低温ガスプラズマを発生させる。
低温ガスプラズマの安定した発生のためには、数KHz
から数百KHzの低周波あるいは高周波が好ましいが、
13.56MHzの高周波が処理効率、処理コスト等の
点で特に好ましい、又、低周波あるいは高周波の入力エ
ネルギーは電極形状、電極間距離、真空度、処理速度等
によって変化するが、通常単位面積当りO,OIW/C
IB”以上、好ましくは0.05〜IOW/cm”、更
に好ましくは0.1〜1 !arcs”である。
低温ガスプラズマを発生させるガスとしては、酸素、窒
素、アルゴン、ヘリウム、水素等の非重合性ガスやメタ
ン、エタン、プロパン、ブタンあるいはベンゼン、アク
リル酸、スチレン等の重合性有機モノモーガスを用いる
ことが出来、目的に応じて選択する。
ポリエステル繊維等のプラズマエツチングには、酸素、
空気、窒素、アルゴン、水素、炭酸ガス、ヘリウムやC
F4.CFtCl、z 、CFCf:+ 。
CHF、等のハロゲン化炭化水素およびその誘導体の単
独あるいは混合ガスが使用できる。
プラズマ空間の真空度は、低温ガスプラズマが安定して
発生する領域、すなわち通常0.01〜10II鱈1(
g、好ましくは0.1〜5 rats Hg 、更に好
ましくは0.2〜1amHgに調整する。真空度の調整
は排気速度と共にガスあるいはモノマーガスの導入によ
り行なう事が出来るが、目的とする処理を好ましく行な
う為には、導入ガスの調整による。
ガスの導入は、ガス導入管11を通じて、被処理物の処
理面側に吹き出すことが好ましい。このことにより、被
処理物の処理面には常に新しい導入ガスが接触し、さら
にプラズマ処理により発生した分解ガスは、効率的にプ
ラズマ空間より排出される。導入ガスの分解ガスに対す
る比は少なくとも1、好ましくは2以上、更に好ましく
は4以上である。プラズマ処理の効率化および異種反応
の防止には導入ガスをいかに効率よくプラズマ化し被処
理物表面に当てるかおよび分解ガスをいかに効率よく被
処理物表面より除去・排出するかに大きく影響される。
接地電極相互間を結んだカバーは導入ガスおよび分解ガ
スを効率よく置換する作用をなす。
本発明において処理布帛8は接地電極5と非接地電極4
の間、好ましくは接地電極あるいは非接地電極表面の近
傍に、更に好ましくは接地電極あるいは非接地電極の表
面に接触させ、特に好ましくは非接地電極表面に接触さ
せる。被処理物を非接地電極に接触させた場合、プラズ
マエツチング効果が大きくなるがこれは次のような理由
と思われる。
プラズマ特に低周波および高周波電位の印加による低温
プラズマにおいては、プラズマ空間にセルフバイアスが
発生するが、そのセルフバイアスの生成領域では′xI
の大きなイオンの運動エネルギーが極めて大きく、従っ
てその空間で処理することによって極めて処理速度、処
理効果を増大させ得る。
被処理物を連続的に処理することも、走行、ストップ処
理の繰り返しも可能である。
本発明装置の好適な実施U様を整理して、以下に記す。
(イ)非接地電極表面が平面状或いは凸面状である請求
項記載の装置。
(ロ)非接地電極表面と接地電極表面が等距離に対向す
る請求項記載の装置。
(ハ)非接地電極表面及び/又は接地電極表面が温調可
能である請求項記載の装置。
(ニ)非接地電極が平面状或いは凸面状であり被処理物
が非接地電極の表面に接触するよう案内手段を配設する
請求項記載の装置。
(ホ)非接地電極表面が凹面状で、かつ接地電極表面が
凸面状である請求項記載の装置。
(へ)非接地電極表面が凹面状で、かつ接地電極表面が
凸面状であり、被処理物が接地電極の表面に接触するよ
う案内手段を配設する請求項記載の装置。
(発明の効果) 本発明によるプラズマ処理装置では、電力導入部から非
接地電極までの距離を等しくとることが出来るために、
複数個の非接地電極に各々同一位相の電力を導入するこ
とが出来るようになった。
又、各電極への電力導入部を統一出来たために単一の電
源で済むようになった。従って、従来の多層化電極を有
するプラズマ処理装置に見られた複数の電極間でのプラ
ズマの相互干渉および複数の電源間での相互干渉が防止
でき、安定した運転、安定した品質が得られるようにな
った。特にプラズマ処理室内部に配した制限空間内の電
力導入部から非接地電極に電極連結部材の貫通端を経て
最短距離を以って電力を投入できるために、必要なプラ
ズマ処理空間以外における不用放電、例えば電極連結部
材間の放電、それによる機材の損傷等、従来経験された
不都合が極端に減少する。
又、非接地電極周囲の空間が従来のものよりずっと狭く
なっておりこの部分での不用なプラズマ放電が低減でき
、投入電力がより効率的に使用されるようになった。
更にプラズマ処理装置の缶体外部に内部の被処理物を取
り出して、切断やミシンかけ、テープ等による接続が行
えるようになり、これまでの缶体の開閉ドアを開いて、
内部の装置を外に引き出して行っていた時に比べ、作業
の容易さ、能率がはるかに向上しかつ、作業時の被処理
物への損傷がかなり軽減するようになり極めて大きな実
用的意義をもつ。
以上述べたように、本発明装置により従来の装置に比べ
て大幅なコストダウン、高品質、高安定なプラズマ処理
装置および処理布帛を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一具体例の要部を示す概要正面図
、 第2図はその全体を示す概要正面図、また第3,4図は
第2図の概要側面図、また第5図は本発明装置の好適な
具体例を示す概要正面図である。 A、B、C・・・真空容器 1・・・電力導入部2・・
・電極連結部材   3・・・絶縁軸受部4・・・非接
地電極    5・・・接地電極6.7・・・案内手段
   8・・・処理布帛9・・・供給ローラー   1
0・・・巻取りローラー11・・・ガス導入孔    
12・・・排気孔13・・・フレーム 15・・・端子 17、18・・・通路 21、22・・・ガイドローラー 23・・・ガイドレール 25・・・ガイドレール 27・・・制限空間 29・・・貫通端 14・・・カバー 16・・・電動機 19、20・・・冷媒通路 24・・・フレーム 26・・・開口 28・・・匣体または筒体 30・・・絶縁材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、真空容器と、その中に放射状に配設された複数個の
    非接地電極と、該非接地電極表面に対向して設けられた
    接地電極と、被処理物を上記非接地電極と接地電極との
    間に通す為の案内手段と、前記非接地電極群の中央部に
    位置し該非接地電極に電力を導入する電力導入部とを含
    み、前記真空容器の缶体外部に開閉可能な蓋を具えた開
    口を少なくとも1ヶ有することを特徴とするプラズマ処
    理装置。 2、前記電力導入部が、前記非接地電極群の中央部に位
    置し且つ外部と連通する制限空間に内蔵されていること
    を特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
JP15791288A 1988-06-28 1988-06-28 プラズマ処理装置 Pending JPH029442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15791288A JPH029442A (ja) 1988-06-28 1988-06-28 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15791288A JPH029442A (ja) 1988-06-28 1988-06-28 プラズマ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH029442A true JPH029442A (ja) 1990-01-12

Family

ID=15660169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15791288A Pending JPH029442A (ja) 1988-06-28 1988-06-28 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH029442A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI498443B (zh) Winding vacuum processing unit
US6106659A (en) Treater systems and methods for generating moderate-to-high-pressure plasma discharges for treating materials and related treated materials
JP3697250B2 (ja) プラズマ処理装置及び炭素被覆形成プラスチック容器の製造方法
CA2126731A1 (en) Hollow cathode array and method of cleaning sheet stock therewith
EP1360748B1 (en) Multi-mode treater with internal air cooling system
JP4630874B2 (ja) 大気圧大面積グロープラズマ発生装置
KR100723019B1 (ko) 표면처리를 위한 플라즈마 발생 장치
JP2001310960A (ja) プラズマ処理装置及び炭素被覆形成プラスチック容器の製造方法
JPH029442A (ja) プラズマ処理装置
JPH01283360A (ja) プラズマ処理装置
JPH029441A (ja) プラズマ処理装置
JPH01256541A (ja) プラズマ処理装置
JP2538978B2 (ja) プラズマ処理装置
JPH01283361A (ja) プラズマ処理装置
JPH01283362A (ja) プラズマ処理装置
JP2671220B2 (ja) プラズマ処理−重合装置
JP2000204179A (ja) シ―ト状物の連続プラズマ表面処理方法及び装置
JPH0518331B2 (ja)
JP2006005007A (ja) アモルファスシリコン層の形成方法及び形成装置
CN2682772Y (zh) 均匀大面积常压射频冷等离子体发生器
JP2646457B2 (ja) プラズマ処理−イオンプレーティング処理装置
JPS6327536A (ja) シ−ト物の低温プラズマ処理装置
JP3716262B2 (ja) プラズマ処理装置及び炭素被覆形成プラスチック容器の製造方法
JPH0565019U (ja) プラズマ重合法による電気絶縁性膜形成装置
US20090045168A1 (en) Surface Treater for Elongated Articles