JPH029427B2 - - Google Patents

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JPH029427B2
JPH029427B2 JP53077900A JP7790078A JPH029427B2 JP H029427 B2 JPH029427 B2 JP H029427B2 JP 53077900 A JP53077900 A JP 53077900A JP 7790078 A JP7790078 A JP 7790078A JP H029427 B2 JPH029427 B2 JP H029427B2
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JP
Japan
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grid
electron
lens
length
focus voltage
Prior art date
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JP53077900A
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English (en)
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JPS554850A (en
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Masaya Takenobu
Osamu Baba
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPS554850A publication Critical patent/JPS554850A/ja
Publication of JPH029427B2 publication Critical patent/JPH029427B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は受像管に使用する電子の電子ビーム
を集束する電子レンズの改良に関するものであ
る。
従来、一般に広く使用されている受像管用電子
銃の電子レンズには加速形バイポテンシヤル形と
ユニポテンシヤル形の2種類がある。バイポテン
シヤル形電子銃は現在特にカラー受像管に広く採
用されているものであり、第1図に示すように左
側から陰極に、第1グリツド1、第2グリツド
2、第3グリツド3、第4グリツド4によつて構
成されている。電子銃の中心軸S上に配列された
電子レンズを構成する第4グリツド4には高電圧
Ebが、第3グリツド3には高電圧の約20%程度
のフオーカス電圧Efが印加されるものである。、
この従来のバイポテンシヤル形電子銃の電子レン
ズでは高電流領域において集束ビームスポツト径
が大きく、カラー受像管のデルタまたはインライ
ン形の3本の電子銃にバイポテンシヤル形電子銃
を採用する場合、電子銃を収容するカラー受像管
のネツク部の内径によつて電子レンズの口径が制
限され収差が増大し、高電流領域における集束ビ
ームスポツト径を充分小さくできず受像画面の白
文字がぼけたり、白文字が太くなる等の解像度の
顕著な損失をまねく欠点を有していた。
これに対してユニポテンシヤル形電子銃は、一
部のカラー受像管に使用されているが、この電子
銃の電子レンズは第2図に示すように3個の電極
より構成されるもので、電子銃軸S上電位分布が
ほゞ鞍状をなし、主レンズの始端の第3グリツド
3と終端の第5グリツド5の電位が等しく高電圧
Ebが印加され、第4グリツド4にはほゞ接地電
位のフオーカス電圧Efが印加される方式である。
この従来のユニポテンシヤル形電子銃の電子レ
ンズは収差が大きく、高電流領域での集束ビーム
スポツトは、中心部に明るい小さな芯と周辺部に
暗い大きなハローが生じ、解像度は良いが鮮鋭度
が悪くなるとともに、低電流領域での集束ビーム
スポツトが大きく、この領域での解像度を劣化さ
せる欠点を有していた。さらに各グリツド5,
6,7の配列上第4グリツド4の両側に高電圧
が、その中間には低電位の電極が配列される方式
であるため、受像管内の耐電圧特性を基本的に悪
くさせる欠点を有していた。
このようにバイポテンシヤル形電子銃にしろ、
ユニポテンシヤル形電子銃にしろ一長一短の特徴
をもつており、低電流領域から高電流領域の全領
域にわたつて解像度を上げることはこれら従来の
方式の電子銃では不可能であり、特に最近カラー
受像管においては受像画面の輝度を上げるため、
高電流による使用が行なわれ高解像度を維持する
には従来の電子銃では対処することができなくな
つて来た。
この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、
電子レンズを形成する電極の寸法を規定した新規
な電子銃を提供するものである。
以下この発明の電子銃について詳細に説明す
る。第3図はこの発明による電子銃の集束レンズ
系の概略図を示すもので電子銃の中心軸S上に左
側から、Kは陰極、1は第1グリツド、2は第2
グリツド、3は第3グリツド、4は第4グリツ
ド、5は第5グリツド、6は第6グリツドであ
る。第3グリツド3の長さL3は、後述のごとく
本出願人の先願である特願昭52−148321号(特公
昭64−1899号)に詳述されているように、第3グ
リツド3と第4グリツド4とで形成される電子レ
ンズの物体側主面が陰極K、第1グリツド1、第
2グリツド2、第3グリツド3で構成される電子
銃から放射される電子ビームの最外電子線の虚物
体位置近辺に配設される様に設定する。
なお、ここで「物体側主面」とは、「理論応用
電子工学」(昭和15年7月18日、共立社発行)第
126頁〜第130頁に記載の「第一主面」に相当し、
本願では、加速形バイポテンシヤルに陰極Kとは
逆側、つまり主電子レンズを構成する第4、第
5、第6グリツド側からの中心軸Sと平行な入射
電子線に沿つた直線と、この入射電子線によるバ
イポテンシヤルレンズ通過後の中心軸Sに交わる
電子線に沿つた直線との交点を含む中心軸Sに垂
直な平面をいう。
また、「虚物体位置」とは、本願では、加速形
バイポテンシヤル形レンズのレンズ作用領域に入
射する直前の陰極Kからの電子ビームの最外電子
線の入射してきた方向に沿つた直線と中心軸との
交わる点として定義する。
また、「電子ビームの最外電子線」とは、加速
形バイポテンシヤルレンズのレンズ作用領域に入
射する直前の電子ビームのうち最も外側を通る電
子ビームをいう。
第3グリツドの軸方向の長さL3は、後述する
ように第3グリツドと第4グリツド間で構成され
る電子レンズの物体側主面が陰極から放射される
電子ビームの最外電子線の虚物体位置近辺に配設
されるように設定することにより、主電子レンズ
の球面収差の影響を非常に受けにくくし、電子ビ
ームを理想的な状態に絞ることができる。
L3を決定する具体的手段としては、第10図
に示すように、虚物体位置A、陰極Kから虚
物体位置Aまでの距離P0、距離P1、電圧比
Ef/Eb、印加電圧Ebが関係してくる。
特に、距離P1はEf/Eb、ギヤツプ長G、内径
Dの関数として計算にて求められるので実際の設
計しようとする電子銃で上記距離P1を計算し、
この計算値と虚物体位置Aから第3グリツド3と
第4グリツド4のギヤツプ中心までの距離が一致
するように第3グリツド3の長さを設定すればよ
い。
これは、通常はL3/D=0.6〜1.3の実用範囲に
なる。
第5グリツド5の長さL5は、第4グリツド4、
第5グリツド5及び第6グリツド6で形成される
ユニポテンシヤル形電子レンズ(或は加速形と減
速形バイポテンシヤル形電子レンズの複合レン
ズ)の球面収差が小さくなり、しかもフオーカス
電圧Efができるだけ低くする事が可能な範囲に
設定する。次にその範囲の設定方法について述べ
る。
第8図は第3図の電子レンズについて球面収差
Csと焦点距離fの比Cs/fをレンズの半径D/
2で規格化した値が、第5グリツド5の電圧比
Ef/Ebによつてどのように変化するか、レンズ
の内径Dで規格化した第5グリツド5の長さ
L5/Dをバラメータにして示したものである。
この場合、第4グリツド4の長さL4は無限長
として理想状態を形成している。従つて、第8
図、第9図はL3、L4の変化にどう対応するかと
いう特性ではなく、L3、L4の条件に直接影響さ
れない特性である。
第8図において点線で示した領域は、電子レン
ズの強さが強く、電子軌道に変曲点が発生するの
で、この領域で動作させることは得策ではない。
結局、第8図から次のことが言える。(1)第3図
に示す電子レンズの球面収差は第5グリツド5の
長さL5を長くするほど小さくなるがL5/D≧1.5
でほぼ飽和して小さくならない。(2)第5グリツド
5の長さを長くするとレンズ収差は小さくできる
が、取り得る電位Efは高くなる。第5グリツド
5の長さL5と電圧Efの取り得る範囲との関係を
示したのが第9図であり、曲線の上側が動作させ
ることのできる範囲である。
結曲、この第9図の関係を近似式で表すと次式
のようになり、第5グリツド5の長さL5は次式
を満足する範囲で選定するのが良いことが分か
る。
1.5≦L5/D≦1/A2(Ef/Eb)2+0.85 ただしA=0.185、D:レンズ内径 従つて一般にはL3<L5が成立つ。
第6グリツド6の長さL6は比較的自由に設定
出来るが、第6グリツド6の右側(スクリーン
側)からレンズ領域の電界への影響を防止するた
め一般にはL6/D≧1を満足する程度に設定す
る。
第4グリツド4は第3グリツド3とで電子レン
ズを形成すると共に第5、第6グリツド5,6と
で電子レンズを形成し、更にこの二つの電子レン
ズを接続する電極であるが、その長さL4はスク
リーン面(図示せず)上での集束ビームスポツト
径が所要のフオーカス電圧Efにて最小になる様
に設定する必要がある。
前述の様にして設定した第3グリツド3の長さ
L30及び第5グリツド5の長さL50を固定して第4
グリツド4の長さL4を変化させた場合のフオー
カス電圧Ef/Eb、及びスクリーン面上でのビー
ムスポツト径dの変化例を示したのが第4図aで
ある。第4図aの第4グリツドL4を基準値L30
中心に長くした場合、即ちL4>L3ではフオーカ
ス電圧比はEf/Eb>0.33となり、短くした場合、
即ちL4<L30ではEf/Eb<0.33となつている。
同様に第3グリツド3及び第5グリツド5の長
さL3、L5を変化させた場合の例が第4図b及び
cである。第4図bに示す第3グリツド3の長さ
L3を設計値L30から変化させた場合にも言えるが、
ビームスポツト径dの変化が、第4図aに示す第
4グリツドの場合の方が優れている。
すなわち、Ef/Eb>0.33では第4図aではビ
ームスポツト径は減少の傾向にあるが、第4図b
ではほとんど変化していない。
Ef/Eb<0.33では第4図aでのビームスポツ
ト径の増大よりも第4図bの方が著しい。
これが本願発明の導出の理由である。また、第
4図cのように第5グリツドL5は長さを変化さ
せてもフオーカス電圧比の変化が少くないので有
効ではなく、一般的にL50≫L30としている。
なお、フオーカス電圧Ef/Eb=0.33が設計中
心として好ましいが、フオーカス電圧を設計上変
える必要がある場合のため、縦軸Ef/Eb比を
0.28〜0.4に変化させている。
これ等をもとにフオーカス電圧比Ef/Ebを各
グリツドの長さを変えて変化させた場合のビーム
スポツト径dの変化をまとめた結果が第5図であ
るが、Ef/Eb>0.33の範囲では各グリツドの長
さに対してビームスポツト径dの変化は小さく差
異が微小である。
これ等の結果を総合すると次の事がいえる。
(1) フオーカス電圧を低くするには各々の電極長
さを短くする事により可能であるが、ビームス
ポツト径の増加を最小にするには第4図aから
第4グリツド4の長さL4を短くするが最も良
く、次いで第3グリツド3、第5グリツド5の
順である。
(2) フオーカス電圧を高くするには各々の電極長
さを長くする事により可能であるが、第5グリ
ツド5でのフオーカス電圧の変化は小さいの
で、第3グリツド3を長くする方がビームスポ
ツト径への影響は小さい。
結局各電極の長さの大小関係は、 フオーカス電圧比Ef/Eb≦0.33ではL4≦L3<L5と なる様に設定し、 フオーカス電圧比Ef/Eb>0.33では一般にはL3≦ L4<L5となる。
第6図はフオーカス電圧比Ef/Eb≦0.33の場
合の一実施例であり、又第7図はフオーカス電圧
比Ef/Eb>0.33の場合の一実施例である。
なお、以上は第3グリツドと第5グリツドを電
気的に結合している場合について説明したが第3
グリツドに固定の中高圧を印加する場合にも適用
出来る。
又各電極の内径Dが同一の場合について説明し
たがこれに限らず多少内径が異なる場合にも適用
出来る。
以上説明したように、この発明は各電極の長さ
を規定の範囲内に設定する事により高解像度で高
鮮鋭度を有する画像を得ることができる効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のバイポテンシヤル電子銃の概略
断面図、第2図は従来のユニポテンシヤル電子銃
の概略断面図、第3図はこの発明の一実施例を示
す概略断面図、第4図及び第5図はこの発明の電
子銃の特性図、第6図、第7図はこの発明の他の
実施例を示す概略断面図、第8図は第3図の電子
レンズの球面収差とレンズ定数との関係を示す曲
線図、第9図は第5グリツドの長さとフオーカス
電圧比との関係を示す曲線図、第10図はバイポ
テンシヤルレンズの位置関係を示す電子等価図で
ある。 図においてKは陰極、1は第1グリツド、2は
第2グリツド、3は第3グリツド、4は第4グリ
ツド、5は第5グリツド、6は第6グリツドであ
る。なお図中同一符号は同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主レンズ系として陰極側から第3グリツド、
    第4グリツド、第5グリツド及び第6グリツドを
    配設し、第4グリツドと第6グリツドを電気的に
    結合して高電圧Ebを印加し、第3グリツドと第
    5グリツドは電気的に結合してフオーカス電圧
    Efを印加するか、もしくは第3グリツドには固
    定の中高圧を印加し、第5グリツドにフオーカス
    電圧Efを印加する電子銃において、第3グリツ
    ドの軸方向の長さL3は第3グリツドと第4グリ
    ツド間で構成される電子レンズの物体側主面が陰
    極から放射される電子ビームの最外電子線の虚物
    体位置近辺に配設される様にL3/D=0.6〜1.3の
    範囲で設定し、第5グリツドの軸方向の長さL5
    は次式を満足する範囲に設定し 1.5≦L5/D≦1/A2(Ef/Eb)2+0.85 ただしA=0.185 D:レンズ内径 第4グリツドの軸方向の長さL4はフオーカス
    電圧比Ef/Ebに対応してすくなくとも Ef/Eb≦0.33ではL4≦L3<L5 Ef/Eb>0.33ではL3≦L4<L5 となるように設定したことを特徴とする電子銃。
JP7790078A 1978-06-26 1978-06-26 Electron gun Granted JPS554850A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5075360A (ja) * 1973-11-05 1975-06-20
JPS5075359A (ja) * 1973-11-05 1975-06-20

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