JPH0292397A

JPH0292397A - 一槽式洗濯機

Info

Publication number: JPH0292397A
Application number: JP63242497A
Authority: JP
Inventors: Yoshiro Ouchi; 大内　美朗; Hirotaka Shibata; 柴田　広高
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1988-09-29
Filing date: 1988-09-29
Publication date: 1990-04-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は洗濯槽の中に脱水槽を設けるようにした一槽式
洗濯機に関する。

〔従来技術〕

一槽式洗濯機は、洗濯槽の中に脱水槽を設けるようにし
たもので、脱水槽を駆動する脱水軸と、洗濯ロータを駆
動する洗濯軸とが、前者の脱水軸の内側に後者の洗濯軸
を挿入するような二重軸構造になっている。このような
構造において、洗濯操作時には洗濯軸が正逆に交互回転
するが、このとき脱水槽が被洗濯物と一緒に連れ回るこ
とがあると洗濯効果が低下してしまうため、実開昭６２
−１６５９７６号公報に開示されるように上記脱水軸に
は帯ブレーキとワンウェイクラッチとが設けられ、洗濯
操作時において脱水軸を制動するようになっている。

このように帯ブレーキに加えてワンウェイクラッチが設
けられている理由は、帯ブレーキが構造上から一方向の
回転だけにしか制動が利かない片利きであるからで、そ
のためブレーキの利かない反対方向の回転に対してワン
ウェイクラッチにより制動を行うようにしているのであ
る。

また、上記二重軸構造において、脱水効率や洗濯効率の
観点から、外側の脱水軸は高速回転させるが、内側の洗
濯軸の方は減速回転させる必要があるため、脱水軸の途
中に拡径部を形成し、この拡径部に洗濯軸の減速歯車装
置を収納するようにしている。

このように−槽式洗濯機には、二重軸構造に対してワン
ウェイクラッチや歯車箱を兼ねる拡径部が設けられるば
かりでなく、二重軸を支えるための軸受なども設けられ
、これらが二重軸の長平方向に沿って多段階に組み込ま
れるようになっている。そのため、この二重軸構造を中
心とする駆動部の構造は非常に縦長になり、これが洗濯
機の高さを高くする結果になっていた。

また、この高さを低くしようとすれば、洗濯槽や脱水槽
の容量を小さくせざるを得なくなっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、特にワ
ンウェイクラッチや軸受の組付は構造を工夫することに
よって、洗濯機の高さを従来のものより低くしたり、或
いは従来と同し高さにするときは、洗濯槽や脱水槽の容
量を増大することができるようにする一槽式洗濯機を提
供することにある。

（課題を解決するための手段〕上記目的を達成する本発明は、洗濯槽内に脱水槽を設け
、該脱水槽の底部中央に洗濯ロータを配置し、該洗濯ロ
ータを駆動する洗濯軸を前記脱水槽を駆動する脱水軸の
内側に挿通させて二重軸構造にする一方、前記脱水軸の
途中に拡径部を設け、この拡径部を歯車箱として内側に
前記洗濯軸の減速歯車装置を内設し、さらに前記脱水軸
に制動機構として帯ブレーキとワンウェイクラッチを設
けた一槽式洗濯機において、前記拡径部の外側を覆うよ
うに設けた軸受箱に、前記二重軸を囲むようにするボス
部を連結固定し、該ボス部の内周面で前記二重軸の軸受
を保持すると共に、外周面で前記ワンウェイクラッチの
ローラを保持し、かつ該ワンウェイクラッチの本体を前
記拡径部に固定させたことを特徴とするものである。

〔実施例〕

以下、図に示す本発明の実施例によって具体的に説明す
る。

第１図〜第４図は本発明による一槽式洗濯機を例示する
ものである。このうち、第２図は全体を示し、１は外殻
を構成する箱体、２は洗濯槽、３は多数の脱水孔３ａを
もった脱水槽である。脱水槽３は洗濯槽２の中に収納さ
れ、その脱水槽３の底部中央に洗濯ロータ５が設けられ
ている。また、洗濯槽２の底には排水管１３が取り付け
られ、さらに排水ホース１４を介して箱体ｌの外へ導か
れるようになっている。

このような洗濯槽２は軸受箱８を介して基板６に支持さ
れ、その基板６はロッド４によって箱体ｌの中に吊り下
げられている。また、基板６にはモータ７が支持され、
モータ７はプーリ１１．１２とベルト９を介して軸受箱
８の駆動軸に動力を伝達し、洗濯槽２内の洗濯ロータ５
や脱水槽３を駆動するようになっている。このモータ７
は洗濯操作時は正逆の交互回転を行うが、脱水操作時に
は一方向だけの回転を行うように制御される。

第１図に示すように、上記洗濯ロータ５を駆動する洗濯
軸２１と脱水槽３を駆動する脱水軸３１とは、前者の洗
濯軸２１が後者の脱水軸３１の内側に挿入された二重軸
構造になり、かつこの二重軸は軸受箱８の上下２個所で
軸受３４゜３５によって垂直に支持されている。脱水軸
３１の中間部には拡径部３２が設けられ、その外側を軸
受箱８が覆うようにしである。拡径部３２はブレーキド
ラムとして、その外周に帯ブレーキ３３が巻かれている
。この帯ブレーキ３３は洗濯操作時に脱水軸３１を制動
するが、機構上から一方向の回転にしか利かない片利き
であるため、この反対方向の回転を制動するため、ワン
ウェイクラッチ４０が軸受′Ｒ８内に設けられている。

上記ワンウェイクラッチ４０は、さらに第３図、第４図
をも参照すると、本体部４２が鋼板からカム面４２ａを
有するように環状に形成され、その内側の円周方向３個
所にハウジング４３．４３．４３をねじ４７で固定し、
その隣接する二つのハウジング４３．４３間に形成され
た空間にローラ４５を保持するようにしている。

ローラ４５は、ハウジング４３に保持されたスプリング
４４により、カム面４２ａに沿って中心へ近づく方向へ
付勢されるようになっている。

このように構成された本体部４２は上記拡径部３２の上
部に密着するように工大固定され、その環状空間の内側
にボス部４６の下端を挿入し、ローラ４５をボス部４６
の外周面で保持するようにしている。このボス部４６や
上記本体部４２は、ローラ４５と接するときの高圧に絶
えるように熱処理加工によって表面硬度を大きくておく
ことが望ましい。

上記ワンウェイクラッチ４０は、本体部４２が脱水軸３
１と共に矢印Ａ方向へ回転しようとすると、ローラ４５
が相対的にカム面４２ａにそって隙間が狭くなる方向へ
移動し、カム面４２ａとボス部４６との間に噛み込まれ
た状態となる。したがって、脱水軸３１０回転はロック
されることになる。

また、上記ワンウェイクラッチ４０を構成するボス部４
６は、同時に軸受３４のハウジングをも構成し、その内
周面によって軸受３４を支持するようにしている。この
ボス部４６は軸受箱８の上蓋８ａに対し、カシメまたは
溶接により一体連結されている。また、上Ｍ８ａは箱体
８ｂに対してボルト４８によって締付は固定され、軸受
箱８を構成している。

上記脱水軸３１の途中に設けた拡径部３２は帯ブレーキ
のドラムであると共に、歯車箱にもなっており、その内
側に遊星歯車機構からなる減速歯車装置２２を内設して
いる。この減速歯車装置２２は、上部軸２１ａと下部軸
２１ｂとに分離された洗濯軸２１の間に介在し、下部軸
２１ｂに入力されたモータ７の回転を上部軸２１ａに対
して高比率に減速する。

洗濯軸２１の下部軸２１ｂにはスリーブ２５が一体に固
定され、このスリーブ２５にコイルスプリングからなる
スプリング・クラッチ２７が巻回されている。そのコイ
ルスプリングは、上部側が脱水軸３１の下端部３１ｂに
まで巻回され、その下端部３１ｂに対して係止されてい
る。また、このスプリング・クラッチ２７の外周にはス
プロケソｌ車２６が遊嵌し、このスプロケット歯車２６
に上記スプリング・クラッチ２７の下端側が係止されて
いる。スプロケット歯車２６には、制御レバー２９によ
り遠隔操作される爪２８が係脱し、このスプロケット歯
車２６を往復回動させるようになっている。

したがって、上記制御レバー２９を操作して爪２８をス
プロケット歯車２６に係合させ、そのスプロケット歯車
２６を回動させると、上記スプリング・クラッチ２７が
巻き戻されるため、スリーブ２５と脱水軸３１との連結
が解除される。反対に、爪２８の係合をスプロケット歯
車２６から解除すると、スプリング・クラッチ２７が巻
き締められて、スリーブ２５と脱水軸３１とが連結され
る。したがって、洗濯操作時には爪２８をスプロケット
歯車２６に係合させ、前述した帯ブレーキ３３によって
脱水軸３１を制動状態にし、また脱水操作時には上記爪
２８をスプロケット歯車２６から解除させスプリング・
クラッチ２７を接続すると共に、前述した帯ブレーキ３
３を解除するようにすればよい。

上述した本発明による一槽式洗濯機は、ワンウェイクラ
ッチ４０の構成として、本体部４２を脱水軸３１の拡径
部３２上部に固定させる一方、ローラ４５を内側から保
持するようにしたボス部４６を、軸受３４を保持するた
めの部品（ハウジング）としても利用するようにしてい
る。このような部品をオーバラップさせるような構造に
したことによって、従来のように単純に軸受、ワンウニ
エイクラッチ、拡径部を脱水軸に沿って多段階に並べた
ものに比べて軸方向の長さを短縮することができる。

したがって、このように軸方向に長さを短縮した分だけ
洗濯機の高さを低くコンパクトにすることができる。ま
た、洗濯機の高さを同じ水準にするときは、洗濯槽や脱
水槽の容量を大きくすることができる。

〔発明の効果〕

上述したように本発明の一槽式洗濯機は、脱水軸の拡径
部の外側を覆うように設けた軸受箱に、脱水軸と洗濯軸
との二重軸を囲むようにするボス部を連結固定し、該ボ
ス部の内周面で前記二重軸の軸受を保持すると共に、外
周面でワンウェイクラッチのローラを保持し、かつ該ワ
ンウェイクラッチの本体を前記拡径部に固定させたため
、上記部品のオーバラップによって二重軸方向の長さを
全体的に短縮することができ、それによって洗濯機の高
さを従来のものより低くしたり、或いは従来と同じ高さ
にするときは、洗濯槽や脱水槽の容量を増大することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例からなる一槽式洗濯機の駆動軸
部分の要部を示す縦断面図、第２図は全体の概略を示す
縦断面図、第３図は同洗濯機に使用されるワンウェイク
ラッチの平面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ矢視図で
ある。２・・・洗濯槽、３・・・脱水槽、５・・・洗濯ロータ
、８・・・軸受箱、８ａ・・・上蓋、８ｂ・・・箱体、
２２・・・減速歯車装置、２１・・・洗濯軸、３１・・
・脱水軸、３２・・・拡径部、３３・・・帯ブレーキ、
３４・・・軸受、４０・・・ワンウェイクラッチ、４２
・・・本体部、４３・・・ハウジング、４５・・・ロー
ラ、４６・・・ボス部。代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims

【特許請求の範囲】

洗濯槽内に脱水槽を設け、該脱水槽の底部中央に洗濯ロ
ータを配置し、該洗濯ロータを駆動する洗濯軸を前記脱
水槽を駆動する脱水軸の内側に挿通させて二重軸構造に
する一方、前記脱水軸の途中に拡径部を設け、この拡径
部を歯車箱として内側に前記洗濯軸の減速歯車装置を内
設し、さらに前記脱水軸に制動機構として帯ブレーキと
ワンウェイクラッチを設けた一槽式洗濯機において、前
記拡径部の外側を覆うように設けた軸受箱に、前記二重
軸を囲むようにするボス部を連結固定し、該ボス部の内
周面で前記二重軸の軸受を保持すると共に、外周面で前
記ワンウェイクラッチのローラを保持し、かつ該ワンウ
ェイクラッチの本体を前記拡径部に固定させた一槽式洗
濯機。