JPH0288099A

JPH0288099A - 一槽式洗濯機

Info

Publication number: JPH0288099A
Application number: JP23884688A
Authority: JP
Inventors: Hirotaka Shibata; 柴田　広高; Yoshiro Ouchi; 大内　美朗
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1988-09-26
Filing date: 1988-09-26
Publication date: 1990-03-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は洗濯槽の中に脱水槽を設けるようにしたー槽式
洗濯機に関する。

〔従来技術〕

一槽式洗濯機は、洗濯槽の中に脱水槽を設けるようにし
たもので、脱水槽を駆動する脱水軸と、洗濯ロータを駆
動する洗濯軸とが、前者の脱水軸の内側に後者の洗濯軸
を挿入するような二重軸構造になっている。このような
構造において、洗濯操作時には洗濯軸が正逆に交互回転
するが、このとき脱水槽が被洗濯物と一諸に連れ回るこ
とがあると洗濯効果が低下してしまうため、実開昭６２
−１６５９７６号公報Ｇこ開示されるように上記脱水軸
には帯ブレーキとワンウェイクラッチとが設けられ、洗
濯操作時において脱水軸を制動するようになっている。

このように帯ブレーキに加えてワンウェイクラッチが設
けられている理由は、帯ブレーキが構造上から一方向の
回転だけにしか制動が利かない片利きであるからで、そ
のためブレーキの利かない反対方向の回転に対してワン
ウェイクラッチにより制動を行うようにしているのであ
る。

しかるに、従来の一槽式洗濯機では、実開昭６２−１６
５９７６号公報に見られるように、上記ワンウェイクラ
ッチを設置するために脱水軸の途中に特別のスペースを
設けるようにしているため、洗濯機の高さがそれだけ高
くなってしまっている。また、この高さを低くしようと
すれば、洗濯槽や脱水槽の容量を小さくせざるを得なく
なっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、ワンウ
ェイクラッチの設置構造を工夫することによって、洗濯
機の高さを従来のものより低くしたり、或いは従来と同
じ高さにするときは、洗濯槽や脱水槽の容量を増大する
ことができるようにする一槽弐洗濯機を提供することに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する本発明は、洗濯槽内に脱水槽を設け
、該脱水槽の底部中央に洗濯ロータを配置し、該洗濯ロ
ータを駆動する洗濯軸を前記脱水槽を駆動する脱水軸の
内側に挿通させて二重軸構造にした一槽式洗濯機におい
て、前記脱水軸に帯ブレーキを設けると共に、前記洗濯
槽と脱水槽との間の空間に両者間を連結可能にするワン
ウェイクラッチを設けたことを特徴とするものである。

〔実施例〕

以下、図に示す本発明の実施例によって具体的に説明す
る。

第１図〜第３図は本発明による一槽式洗濯機を例示する
ものである。このうち、第１図は全体を示し、１は外殻
を構成する箱体、２は洗濯槽、３は多数の脱水孔３ａを
もった脱水槽である。脱水槽３は洗濯槽２の中に収納さ
れ、その脱水槽３の底部中央に洗濯ロータ５が設けられ
ている。また、洗濯槽２の底には排水管１３が取り付け
られ、さらに排水ホース１４を介して箱体１の外へ導か
れるようになっている。

このような洗濯槽２は軸受箱８を介して基板６に支持さ
れ、その基板６はロッド４によって箱体１の中に吊り下
げられている。また、基板６にはモータ７が支持され、
モータ７はプーリ１１．１２とベルト９を介して軸受箱
８の駆動軸に動力を伝達し、洗濯槽２内の洗濯ロータ５
や脱水槽３を駆動するようになっている。このモータ７
は洗濯操作時は正逆の交互回転を行うが、脱水操作時に
は一方向だけの回転を行うように制御される。

第２図に示すように、上記洗濯ロータ５を駆動する洗濯
軸２１と脱水槽３を駆動する脱水軸３１とは、前者の洗
濯軸２１が後者の親水軸３１の内側に挿入された二重軸
構造になり、かつ二重軸は軸受箱８に対し上下２個所で
軸受３４３５により垂直に支持されている。脱水軸３１
の中間部には、軸受箱８の内側に対応して拡径部３２が
設けられている。この拡径部３２．はブレーキドラムと
して、その外周に帯ブレーキ３３が巻かれている。この
帯ブレーキ３３は洗濯単作時に脱水軸３１を制動するが
、機構上から一方向の回転にしか利かない片利きである
ため、この反対方向の回転を制動するため、第１図に示
すように洗濯槽２と脱水槽３との間にワンウェイクラッ
チ４０が設けられている。

上記ワンウェイクラッチ４０は、第１図および第３図に
示すように、洗濯槽２の底面側に環状ボス部４１を上方
へ突出するように形成する一方、脱水槽３の底部下面側
に三角環状のカム部４２を下方へ突出するように形成し
、かつカム部４２の内側３個所にハウジング４３．４３
゜４３をねじ４６で固定するようにしている。環状ボス
部４１とカム部４２とに挟まれた隙間には、その円周方
向の前−後を上記ハウジング４３によって仕切られるこ
とにより３個所の空間が形成され、各空間にローラ４５
が保持されるようになっている。また、このローラ４５
は、ハウジング４３に保持されたスプリング４４によっ
て、環状ボス部４１とカム部４２との隙間を、その隙間
が次第に狭くなる方向に付勢されるようになっている。

したがって、このワンウェイクラッチ４０では、脱水槽
３がカム部４２と共に矢印Ａ方向へ回転しようとすると
、ローラ４５が相対的にスプリング４４に付勢されて反
対方向の隙間が狭くなる方向へ移動するため、カム部４
２と環状ボス部４１との間に噛み込まれたロック状態と
なる。したがって、脱水槽３の回転はロックされること
になる。

上記脱水軸３１の途中に設けた拡径部３２は帯ブレーキ
のドラムであると共に、内側が歯車箱になっており、そ
の内側に遊星歯車機構からなる減速歯車装置２２が内設
されている。この減速歯車装置２２は、上部軸２１ａと
下部軸２１ｂとに分離された洗濯軸２１の間に介在し、
下部軸２１ｂに入力されたモータ７の回転を上部軸２１
ａに対して高比率に減速する。

洗濯軸２１の下部軸２１ｂにはスリーブ２５が一体に固
定され、このスリーブ２５にコイルスプリングからなる
スプリング・クラッチ２７が巻回されている。そのコイ
ルスプリングは、上部側が脱水軸３１の下端部３１ｂに
まで巻回され、その下端部３１ｂに対して係止されてい
る。また、このスプリング・クラッチ２７の外周にはス
プロケット歯車２６が遊嵌し、このスプロケット歯車２
６に上記スプリング・クラ・ノチ２７の下端側が係止さ
れている。スプロケット歯車２６には、制御レバー２９
により遠隔操作される爪２８が係脱し、このスプロケッ
ト歯車２６を往復回動させるようになっている。

したがって、上記制御レバー２９を操作して爪２８をス
プロケット歯車２６に係合させ、そのスプロケット歯車
２６を回動させると、上記スプリング・クラッチ２７が
巻き締められるため、スリーブ２５と脱水軸３１とが一
体に連結される。反対に、爪２８の係合をスプロケット
歯車２６から解除すると、スプリング・クラッチ２７が
巻き戻されて、スリーブ２５と脱水軸３１との連結が解
除される。したがって、洗濯操作時には爪２８をスプロ
ケット歯車２６から解除すると共に、前述した帯ブレー
キ３３によって脱水軸３１を制動状態にし、また脱水操
作時には上記爪２８をスプロケット歯車２６に係合させ
てスプリング・クラッチ２７を接続すると共に、前述し
た帯ブレーキ３３を解除するようにすればよい。

上述した本発明による一槽式洗濯機は、ワンウェイクラ
ッチが、従来のように脱水軸の途中に特別に設けられた
スペースに設けられるのではなく、洗濯槽と脱水槽との
間に存在する空間を利用して組み込まれている。したが
って、上記脱水軸における余分のスペースが不要となり
、その省略した分だけ洗濯機の高さを低くコンパクトに
することができる。また、洗濯機の高さを同じ水準にす
るときは、洗濯槽や脱水槽の容量を大きくすることがで
きる。

また、本発明によるワンウェイクラッチは、従来の脱水
軸に取り付けるものに比べて、″回転中心からの半径を
大きくとることができるため、クラッチ容量を大きくす
るこζができるという利点がある。

なお、上記実施例では、ワンウェイクラッチの設置場所
を洗濯槽と脱水槽と間の底部にしたが、この底部に限定
されることはなく、洗濯槽と脱水槽との間であれば側部
やその他の任意の隙間に設けることができる。

また、一般に洗濯槽や脱水槽は樹脂製からなり、それに
伴ってワンウェイクラッチ４０の環状ボス部４１やカム
部４２も樹脂製にした方が生産性の上からは望ましい。

しかし、洗濯機が大型で洗濯容量が大きく、環状ボス部
４１やカム部４２に大きな面圧が負荷されるようなもの
については、第４図に示す実施態様のように、ローラ４
５に接する部分を鋼製プレート４７：？：覆うようにし
ものがよい。また、ローラ４５も鋼製にした方がよい。

この場合の鋼としては、銹付き防止のため不銹銅を使用
することが望ましい。

また、上述した実施例では、ワンウェイクラッチのカム
部４２は全周を連続させた環状にしたが、これを必要な
部分だけにして部分的に設けるようにしてもよい。しか
し、大きなトルクを要する大型機種には、実施例のよう
に連続形状にする方が強度上好ましい。また、実施例で
は、カム部や環状ボス部を、それぞれ脱水槽や洗濯槽に
一体成形するようにしたものを例示し４゜たが、これを別体に形成してねじ或いは接着剤で固定す
るようにしてもよい。

〔発明の効果〕

上述したように本発明の一槽式洗濯機は、洗濯槽と脱水
槽との間の空間に両者間を連結可能にするワンウェイク
ラッチを設けるようにしたので、従来装置で脱水軸に特
別の設置スペースとして設けたいた空間域を省略するこ
とができるようになる。

したがって、上記スペースの省略によって洗濯機の高さ
を低くしたり、或いはその高さを従来と同じにするとき
は洗濯槽や脱水槽の容量を増大することができるように
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例からなる一槽式洗濯機
を例示し、第１図は全体の概略を示す縦断面図、第２図
は駆動軸部分の要部を示す縦断面図、第３図は第１図の
ｍ−ｏｒ矢視で見た断面図である。第４図はワンウェイ
クラッチの他の実施態様を示す断面図である。２・・・洗濯槽、３・・・脱水槽、５・・・洗濯ロータ
、７・・・モータ、２１・・・洗濯軸、３１・・・脱水
軸、３３・・・帯ブレーキ、４０・・・ワンウェイクラ
ッチ、４１・・・環状ボス部、４２・・・カム部、４３
・・・ハウジング、４５・・・ローラ。代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims

【特許請求の範囲】

洗濯槽内に脱水槽を設け、該脱水槽の底部中央に洗濯ロ
ータを配置し、該洗濯ロータを駆動する洗濯軸を前記脱
水槽を駆動する脱水軸の内側に挿通させて二重軸構造に
した一槽式洗濯機において、前記脱水軸に帯ブレーキを
設けると共に、前記洗濯槽と脱水槽との間の空間に両者
間を連結可能にするワンウェイクラッチを設けた一槽式
洗濯機。