JPH0292260A - 根菜類の表面清浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、長ねぎや大根、にんじん、ごぼう等の根菜類
の皮剥ぎゃ洗浄等を行い、表面を連続的かつ自動的に清
浄にする装置に関する。

（従来の技術） 一般に収穫した艮ねぎを市場に出荷するにあた２ては、
白根部の表面を覆う老化して食用にできない表皮を、剥
ぎ取ることが行われている。

近年、このような皮剥ぎ作業は、非能率的で環境衛生上
、問題の多い手作業に代わり、たとえば特開昭５８−２
３７７８号、実公昭５９−８１号、実公昭５９−６２号
公報等に示されるように、圧縮空気等の加圧流体を長ね
ぎの外周に噴射させる等の手段で機械化されつつある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら従来からの皮剥ぎ装置は、いずれも作業者
の安全性や作業能率、あるいは剥ぎ取りの完全性の点で
いろいろな問題があり、かつ、自動的、連続的に表皮を
剥ぎ取る技術および装置が提供されてなく、実用的に満
足すべき装置は開発されていないのが現状である。

また大根、にんじん、ごぼう等の根菜類においても、市
場に出荷する前に、表面に付着した泥や汚れを洗い落と
し商品価値を高めることが必要とされているが、このよ
うな洗浄を人手を要さず自動的かつ連続的に行う装置も
未だ開発されていない。

本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、長ねぎ
を含めた根菜類の皮剥ぎゃ洗浄を自動的かつ連続的に行
い、表面を清浄にする装置を提供することを目的とする
。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の根菜類の表面清浄装置は、根菜類に加圧流体を
噴射して皮剥ぎまたは洗浄をする表面清浄装置において
、根菜類を垂直に挟持し、これを水平方向に連続的に搬
送する搬送機構と、前記根菜類の挟持部の下方の位置か
ら、根菜類に向かって斜め下方に加圧流体を噴射する流
体噴射機構と、前記根菜類の搬送機構による水平方向の
移動に応動し、前記流体噴射機構を水平あるいは斜め下
方に移動させる駆動機構と、前記流体噴射機構から噴射
される加圧流体の速度および噴射量を制御する制御装置
とを備えてなることを特徴としている。

本発明において加圧流体としては、長ねぎの皮剥ぎを行
う場合には、通常、圧縮空気が使用されるが、大根、に
んじん等をその他の根菜類の表面を洗浄する場合には、
水等の流体を使用することが望ましい。また、長ねぎの
皮剥ぎを行う場合にも、水等の流体を用い、老化した表
皮の剥ぎ取りと表面の洗浄を同時に行うことも可能であ
る。

本発明においてこのような加圧流体の噴射機構としては
、たとえば複数の保持具と、これらの保持具にそれぞれ
係着された少なくとも４個の加圧流体噴射口を有する複
数の噴射ノズルと、これらのノズルを水平方向にスライ
ドさせ、一定の時間だけ搬送機構に接近させ、次いで離
間させる機構とを備えたものが用いられる。

また、このような加圧流体の噴射機構を、根菜類の水平
移動に従って水平あるいは斜め下方向に移動させる駆動
機構としては、モーターによって駆動された無端チェー
ンやワイヤのような搬送体が使用される。そして、この
無端搬送体を根菜類の搬送路に沿って、水平にあるいは
下方に向は傾斜させて配設し、これに、噴射ノズルが係
着された複数の保持具を一定の間隔毎に取付けることに
よって、前述の流体噴射機構が駆動機構に連結される。

本発明において制御装置としては、皮剥ぎ等の表面清浄
化を行うべき根菜類の長さや表皮のかたさ等に応じ、噴
射開始時点や終了時点の決定、あるいは噴射と停止の各
時間の配分等を制御する、シーケンス制御装置を使用す
ることが望ましい。

また本発明においては、このような制御装置によって、
各段の流体噴射装置における加圧流体の噴射速度や噴射
量をそれぞれ制御し、後方に配置された流体噴射装置は
ど、加圧流体の噴射速度、すなわち噴射圧力が小さくな
り、かつ噴射全量が少なくなるように構成することが望
ましい。

（作用） 本発明の根菜類の表面清浄装置において、長ねぎは搬送
機構によって葉先部と白根部の間の適当な位置に挟持さ
れ、葉先を上に向は垂直に保持された状態で水平方向に
連続的に搬送される。

また長ねぎ以外の根菜類の場合には、搬送機構によって
葉の付根（首部）あるいは先端（しっぽ）に近い部分を
挟持され、挟持部を上にし垂直に保持された状態で搬送
される。

そしてこれらの根菜類は、搬送途中で、搬送路に沿って
一定の高さの位置に、あるいは下方に向けて斜めに配設
された流体噴射機構によって、挟持部から下側の部分に
下方に向けて圧縮空気あるいは水等の液体を噴射される
。

このとき圧縮空気を噴射された長ねぎは、空気の噴射圧
で老化した表皮の大部分が白根部に向かって剥ぎ起こさ
れ、浮上りまたは垂れ下がった状態になる。また、長ね
ぎ以外の大根等の根菜類に対しては、水等の液体が噴射
され、水の噴射圧で表面に骨管した泥や汚れが洗い落と
される。

そして、このように表皮が剥ぎ起こされ、あるいは表面
の汚れが洗い落とされた根菜類は、さらに搬送され続け
、後方に配置された複数段の流体噴射装置を順に通過す
ることによって、老化した表皮や表面の汚れが完全に除
去される。

また、これらの流体噴射装置は制御装置によって制御さ
れており、根菜類の表皮のかたさや汚れの程度に応じて
、噴射される加圧流体の速度や量が調節されるように構
成されているので、商品価値の高い白根部等に損傷を与
えることがなく、細かい表皮や汚れまで完全に除去する
ことができる。

さらに噴射ノズルがどの位置に達したときに、各段の流
体噴射装置がそれぞれ加圧流体の噴射を開始しあるいは
終了するかが、根菜類の挟持部から下端までの長さに応
じて設定され、制御装置によって制御されているので、
必要かつ充分な範囲を皮剥ぎあるいは洗浄することがで
きる。

またさらに制御装置によって流体噴射装置の動作時間が
制御され、根菜類の全長を複数に分割した各区画内で、
加圧流体の噴射と停止が適当な時間配分で繰返されるよ
うに構成されているので、加圧流体を無駄に消費するこ
とがなく、根菜類の表面を完全に清浄にすることができ
る。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例の長ねぎの皮剥ぎ装置の概略
を示す説明図である。

図において、符号１は長ねぎ２を垂直に挟持し水平方向
に連続的に搬送する搬送コンベアを示し、この搬送コン
ベア１は、第２図に示すように、モータによって駆動さ
れた無端のチェーンまたはワイヤ３と、これに等間隔で
取着された複数の掛着具４と、この掛着具４の上面に水
平方向に突設された、対向する一対の弾性挟持体５とか
ら構成されている。そして、この搬送コンベア１の前方
には、長ねぎ搬送無端チェーン３より少し下方の一定の
高さの位置に、圧縮空気を下向きに一定時間噴射する固
定空気噴射機構６が配設されている。

この固定空気噴射機構６は、モータによって駆動され、
長ねぎ搬送コンベア１と平行に、かつ同一方向に同一速
度で進行する無端のチェーン７と、これに等間隔で取り
付けられた複数の保持具８、および対向配置された複数
対の圧縮空気噴射ノズル９とから構成されている。そし
て噴射ノズル９には、それぞれ２個の圧縮空気噴射口１
０が下向きに穿設されている。また、これらの噴射ノズ
ル９は、ローラ１１によって端部が山型の水平ガイド１
２に掛着され、保持具８の上面を、水平ガイド１２に沿
ってスライドするように構成されている。

さらに、これらの噴射ノズル９は、圧縮空気の送入量を
ノズルの位置によって変化させて分配する圧縮空気分配
機に接続されており、長ねぎ搬送コンベア１に近接した
位置にきたときだけ、圧縮空気が噴射ノズルに分配送入
されるように構成されている（図示せず）。またさらに
、この固定空気噴射機構６の後方には、長ねぎ搬送コン
ベア１に沿って、噴射位置の高さを連続的に下げながら
、圧縮空気を噴射する２段の傾斜空気噴射機構１３．１
４がそれぞれ配設されている。

これらの傾斜空気噴射機構１３．１４は、いずれも搬送
される長ねぎ２の外周に沿って下向きに傾斜して配設さ
れた無端のチェーン１５に、前記固定空気噴射機構６と
同様に、圧縮空気噴射ノズル９がスライド自在に係着さ
れた複数の保持具８を等間隔で取着した構造を有する。

そして、制御装置（図示せず）によって、２段目の傾斜
空気噴射機構１４における圧縮空気噴射口からの圧縮空
気の流速が、１段目の傾斜空気噴射機構１３での速度よ
り小さくなり、噴射圧が小さくなるように制御されてい
る。

さらに、各段の傾斜空気噴射機構１３．１４において、
噴射ノズル９がどの位置に来たときに噴射を開始し、ど
の位置に達したときに噴射を終了するかは、長ねぎ２の
挟持部から下の長さに応じて決定され、制御装置（図示
を省略）によって制御されている。

たとえば、挟持部から下端までの長さが８４０ｍｇ＋の
長ねぎに対しては、２段目の傾斜空気噴射機構１３（固
定空気噴射機構６が１段目となる）の動作範囲が、挟持
部のすぐ下から最下端までの長さ６４０■の範囲になる
ように制御され、３段目の傾斜空気噴射機構１４の動作
範囲は、挟持部より３２０ｍｒａ下の位置から最下端ま
で長さ３２０ａｓの範囲に制御される。

これに対し挟持部から下が４００ｓｖの長ねぎの場合に
は、制御装置によって、２段目の傾斜空気噴射装置１３
の動作範囲が、挟持部の直ぐ下から４８０＋ｍａまでの
範囲になり、かつ３段目の動作範囲が挟持部よりＬＨ＋
ａｍ下の位置から４８０ｍｍ下まで、長さ３２０■の範
囲になるように制御される。

またさらに実施例においては、制御装置によって、長ね
ぎ２の挟持部から下の全長を複数に分割し、長ねぎ２の
表皮のかたさや剥がしにくさに応じて、各分割区画内で
圧縮空気の噴射時間と噴射停止１−８時間がそれぞれ最
適の比率で配分される。

すなわち具体的には、制御装置によって、各段の傾斜空
気噴射装置１３．１４の動作距離の一部１８０ａ＋ｍが
、たとえば５つに分割され、それぞれの分割区画ごとに
、第３図に示すように、長ねぎの皮のかたさ等に応じ圧
縮空気の噴射時間と停止時間が最も好ましい比率で配分
される。

このように構成される実施例の皮剥ぎ装置によれば、ま
ず弾性挟持体５で葉先部と白根部の間を挟持された長ね
ぎ２は、葉先を上に向は垂直に立てられた状態で水平方
向に連続的に搬送される。

そして搬送途中の長ねぎ２に対し、固定空気噴射機構６
によって以下に示すようにして皮剥ぎがなされる。

すなわち、無端チェーン７の進行に伴って、複数の保持
具８はそれぞれこれと同一速度で進行するが、このとき
長ねぎ搬送コンベア１に対向する側に進行してきた保持
具８においては、圧縮空気噴射ノズル９の端部のローラ
１１が掛着された水平ガイド１２に押動案内され、噴射
ノズル９は保持具８上面に沿って水平に、かつ長ねぎ搬
送コンベア１に接近する方向に摺動する。そして噴射ノ
ズル９が長ねぎ２を間に挟んで対向配置され、４個の圧
縮空気噴射口１０が長ねぎ２の周りに等間隔で下向きに
配置された状態が一定時間維持され、このとき圧縮空気
噴射口１０から適当な流速で圧縮空気が噴射される。噴
射が終った噴射ノズル９は、水平ガイド１２の傾斜部に
案内されて再び水１ｉ方向に摺動し、長ねぎ２から離間
する。

このようにして、長ねぎ２の外周に４つの方向から均等
に、かつ葉先部から白根部に向けて圧縮空気が吹きつけ
られ、この噴射圧で表皮が剥ぎ起こされる。

次いで、このように表皮の一部が剥ぎ落とされた長ねぎ
２の外周には、さらに２段の係止や雨季噴射機構１３．
１４によって、下方に連続して圧縮空気が吹きつけられ
る。

そしてこのとき各段の傾斜空気噴射機構１３．１４にお
いては、圧縮空気の噴射速度や噴射量、噴射が開始され
、また終了される時点の決定、あるいは各分割区画内で
の噴射継続時間と停止時間との配分等が、制御装置によ
って制御されているので、圧縮空気を無駄に消費するこ
となく、また白根部に損傷を与えるこなく、老化した外
側の表皮だけを完全に剥ぎ取ることができる。

なお以上の実施例において、加圧流体として圧縮空気を
使用し、長ねぎの皮剥ぎを行う場合について説明したが
、本発明はこのような例に限定されない。

すなわち長ねぎ以外の大根等の根菜類において、その表
面の泥やｌｒｓれを水を噴射して洗い落とす場合につい
ても、同様にして実施するこができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の根菜類の表面清浄装置に
よれば、長ねぎの白根部を傷つけることなく、老化した
外側の表皮だけを完全に剥ぎ取ることができる。

また長ねぎ以外の根菜類においても、表面に付着した泥
や汚れだけを完全に洗い落とし、−清浄で商品価値の高
い根菜類を得ることができる。

また、人手を要さず自動的かつ連続的に表面の清浄化を
行うことができ、大量の根菜類を短時間で能率的に処理
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の長ねぎの皮剥ぎ装置を示
す概略説明図、第２図は、この実施例における固定空気
噴射機！荷を示す上面図、第３図は、制御装置によって
制御された圧縮空気噴射量の経時経んかを示すグラフで
ある。 １・・・・・・・・・長ねぎ搬送コンベア２・・・・・
・・・・長ねぎ ５・・・・・・・・・弾性挟持体 ６・・・・・・・・・固定空気噴射機構７・・・・・・
・・・無端チェーン ８・・・・・・・・・保持具 ９・・・・・・・・・圧縮空気噴射ノズル１０・・・・
・・・・・圧縮空気噴射口１３．１４・・・傾斜空気噴
射機構 出願人　株式会社　サークル鉄工 〃　　東芝エンジニアリング株式会社

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）根菜類に加圧流体を噴射して皮剥ぎまたは洗浄を
   する表面清浄装置において、根菜類を垂直に挟持し、こ
   れを水平方向に連続的に搬送する搬送機構と、前記根菜
   類の挟持部の下方の位置から、根菜類に向かって斜め下
   方に加圧流体を噴射する流体噴射機構と、前記根菜類の
   搬送機構による水平方向の移動に応動し、前記流体噴射
   機構を水平あるいは斜め下方向に移動させる駆動機構と
   、前記流体噴射機構から噴射される加圧流体の速度およ
   び噴射量を制御する制御装置とを備えてなることを特徴
   とする根菜類の表面清浄装置。
2. （２）前記制御装置が、前記根菜類の挟持部から下端ま
   での長さに応じ、前記流体噴射機構からの加圧流体の噴
   射の開始と終了とを、それぞれ制御する手段を備えてな
   る請求項１記載の根菜類の表面清浄装置。
3. （３）前記制御装置が、前記根菜類の全長を複数に分割
   し、かつ一分割区画内で加圧流体の噴射と停止の時間を
   それぞれ配分し設定する手段を備えてなる請求項１ない
   し２記載の根菜類の表面清浄装置。
4. （４）加圧流体が、圧縮空気である請求項１ないし３記
   載の根菜類の表面清浄装置。
5. （５）加圧流体が、液体である請求項１ないし４記載の
   根菜類の表面清浄装置。