JPH029041Y2 - - Google Patents

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JPH029041Y2
JPH029041Y2 JP997083U JP997083U JPH029041Y2 JP H029041 Y2 JPH029041 Y2 JP H029041Y2 JP 997083 U JP997083 U JP 997083U JP 997083 U JP997083 U JP 997083U JP H029041 Y2 JPH029041 Y2 JP H029041Y2
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valve
piston
oil
hydraulic
spring
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JP997083U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蒸気タービンの入口等に配設される油
圧作動型主塞止弁に関する。
蒸気タービンの入口等に配設される主塞止弁い
わゆるトリツプアンドスロツトルバルブ(略称T
&Tバルブ)は、危急時に急閉し、また起動時に
蒸気を絞りながら除々にタービン回転数を上昇せ
しめるような機能を有している。かかる弁におい
て、特に油圧により弁の開閉を行う弁が油圧作動
型主塞止弁と称せられ、その従来例の1例が第1
図に示されている。
この第1図は、当初油圧が零であつた給油部A
の供給油圧が規定の油圧にはなつたが、まだ弁体
3のリセツトをしていないので、油圧ピストン1
は図面で下方に落着いたままになつている状態を
示している。
主塞止弁は、塞止部と油圧部と操作部と
に大別され、塞止部の弁体3と油圧部の油圧
シリンダ2に収納された油圧ピストン1とは弁棒
4により連結され、この弁棒4は操作部のハン
ドル5を回転すると、それにより回転され、弁棒
4に設けられたねじ6に螺合する油圧ピストン1
を移動させ得るようになつている。
また、油圧シリンダ2の油圧ピストン1により
画成される給油側油室Bは、リレーバルブプラン
ジヤ21を介して給油部Aに連通され、一方、排
油側油室Gは排油通路Fを介して排油部Eに連通
されている。
油圧関係を第2図について説明する。通常は、
油圧シリンダ2へは、オリフイス13とレリース
弁14の設けられた配管より給油される。リレー
バルブプランジヤ21のオリフイス11の孔径が
例えば2mmとすれば、オリフイス13の孔径はそ
れより大きく例えば4mmに設定され、レリース弁
14の孔径はオリフイス13よりはるかに大き
く、例えば15mmのような値に設定される。
入口Cから油が供給されないときは、プランジ
ヤ21は、第3図に示すようにばね23により左
側に押し付けられており、従つて油圧シリンダ2
の油は、排油部Eから排出され、ピストン1は下
に落着いている。すなわち弁体3は弁座に着座
し、蒸気を遮断している。
レリース弁14が閉じている状態で入口Cから
油が供給されると、プランジヤ21は油圧により
右方に押され弁座22に当接し、油はオリフイス
11を通つて油室Bに導かれる。レリース弁14
が開くと、オリフイス13にくらべてはるかに大
きな孔径のレリース弁14から油が逃がされるの
で、給油部Aの油圧は直ちに略零となり、油が入
口Cから供給されていても、プランジヤ21は弁
座22から離れ、油室Bの油は排油部Eを通つて
排油されると同時に、一部は排油通路Fを通つて
油室Gへ押し出される。これらの動作は一瞬の間
に行われ、また排油通路Fは充分に向く作られて
いるので、ピストン1を介して弁体3は急閉用ば
ね7に付勢され急速に閉弁されるのである。
第1図において、給油部Aに油圧が生じ、油室
Bに給油されても、ピストン1がシリンダ2の底
部にあるときは、シリンダ2の一部に設けられた
切欠状のバイパス油路Hにより、油室Bと油室G
が連通されているので、ピストン1は押し上げら
れることはない。バイパス油路Hの断面積は、オ
リフイス11の孔面積より大きく、例えばオリフ
イス11の孔径が2mm(3.1mm2)のとき、バイパ
ス油Hは15mm2程度に作られている。このバイパス
油路Hは、ピストン1のストロークより短く設け
られているので、ピストン1がシリンダ2の最上
部まで上つているときは塞がれた状態になり、油
室Bの油圧は高く保たれ、弁体3は開弁状態に保
持される。
この主塞止弁の作用は、先ず油を給油部Aから
供給する前に、ハンドル5を右回りすなわち閉弁
方向に操作し弁棒4を回転し、これに設けられて
いるねじ6によりピストン1を上部に引き上げて
リセツトする。次に油を給油部Aから供給すると
油室Bに満たされ、その後、ハンドル5を左回り
すなわち開弁方向に回すと、ピストン1は油圧に
よりシリンダ2最上部に保持されているので、弁
棒4はピストン1から繰り出され、従つて弁体3
が開かれるのである。勿論、弁開度を微調整し
て、タービン回転数をコントロールすることがで
きる。
しかしながら、ハンドル5によるピストン1の
リセツト前に、給油部Aに油圧をかけ、その後に
ハンドル5を回すと、ピストン1が途中まで上つ
たところでバイパス油路Hが塞がれ、以後は、ハ
ンドル5を回さなくても、油圧により弁体3が押
し上げられ開弁してしまう。すなわち、操作員の
意思に反して開弁してしまうことになり、非常に
危険である。このとき、オリフイス11から給油
される速度以上にハンドル5を回せば、油圧によ
り弁体3が勝手に開くことはないが、実際には、
油は非圧縮性のためうまく行かず、ハンドル操作
が非常に重くなつて危険である。
従つて本考案の目的は、運転が容易かつ安全な
油圧作動型主塞止弁を提供するにある。
本考案によれば、蒸気タービンの入口等に配設
された弁体を開位置に保持するための油圧シリン
ダが備えられた油圧作動型主塞止弁において、前
記弁体に連結された弁棒と、該弁棒に螺合すると
ともに急閉弁用ばねにより前記弁体を閉弁方向に
付勢するばね受けスリーブと、前記油圧シリンダ
に収納され前記ばね受けスリーブに離接可能に設
けられるとともに、該スリーブが一定ストローク
後退したとき油圧で押圧されて前記ばね受けスリ
ーブに向つて移動し前記油圧シリンダに設けられ
たストツパに係止される油圧ピストンと、該ピス
トンにより画成される両側の油室を連通し前記ば
ね受けスリーブが後退したのち前記ピストンで閉
路される位置まで延びるバイパス油路とが備えら
れている。
したがつて、弁棒を回してばね受けスリーブを
一定ストローク引き上げると、油圧シリンダが作
動しピストンがリセツトされ、リセツト後、弁棒
を開弁方向に回すと、スリーブはピストンに係止
されているので、弁棒がスリーブから繰り出され
開弁される。すなわちばね受けスリーブとピスト
ンとが別体であり、したがつて弁棒の回転により
ばね受けスリーブのみが後退されるようになつて
いる。
このように、油圧シリンダに収納され、ばね受
けスリーブに離接可能に設けられ、そのスリーブ
が一定ストローク後退したとき油圧で押圧されて
ばね受けスリーブに向つて移動し、油圧シリンダ
に設けられたストツパに係止される油圧ピストン
を設けたので、油圧供給をピストンのリセツトの
前後どちらで行つても、開弁するという誤動作は
完全に防止され、極めて安全である。
以下、第4図を参照して本考案の実施例を詳細
に説明する。
この図面において第1図ないし第2図に対応す
る部分はすべて同じ符号で示している。
第4図において、弁棒4には中央に筒部33が
垂設された鍔付帽子状のばね受けスリーブ31が
螺合し、その鍔部34と油室Gの上部との間に
は、急閉用ばね7が設けられている。一方油圧シ
リンダ2に収納された油圧ピストン1も、前記ば
ね受けスリーブ31と同様に鍔付帽子状に形成さ
れ、その鍔部35の外周でシリンダ2に摺接する
とともに、頂部36の内孔でばね受けスリーブ3
1の筒部33に摺接し、スリーブ31が上方へス
トロークLだけ移動したとき、その下方の鍔部3
2に当接するようになつている。このピストン1
は、更にストロークMだけ上昇して、バイパス油
路Hを閉塞し、更にストロークP(ストロークL
と等しい)だけ上昇して、シリンダ2に設けられ
たストツパ8に係止されるようになつている。
次に作用について説明する。
第1図に示すハンドル5により、弁棒4を右回
りに回すと、スリーブ31が弁棒4にねじ込ま
れ、ばね7を圧縮しながら上昇する。そしてスト
ロークLだけ上昇すると、鍔32がピストン1の
頂部36の下面に当接する。そして更にピストン
1を伴つてストロークMだけ引き上げられると、
ピストン1の鍔部35によりバイパス油路Hが閉
路され、それにより油室Bに油圧が作用してピス
トン1のみがストロークPだけ上昇し、ストツパ
8により係止されリセツトが完了する。
上記のようにリセツトが完了したところで、弁
棒4を、左回りに回すと、スリーブ31はわずか
に下降しピストン1に乗る形となり、その後は、
スリーブ31は油圧により最上位置を保持するピ
ストン1に係止されるので、スリーブ31から弁
棒4が繰り出され、弁体3は、自由に徐々に開か
れ、開度調整も任意にすることができる。
緊急時には、第2図に示すレリース弁14を開
放して排油することにより、急速閉弁しうること
は従来例と同一である。
ところで、スリーブ31が一定ストロークLだ
け後退した状態でピストン1がストロークPだけ
上昇してもストロークPはストロークLと略等し
く設定されているので、ピストン1はスリーブ3
1に当接することはなく、したがつて、スリーブ
31が、ピストン1に押されて上昇し弁棒4を介
して弁体3を開いてしまうようなことはない。
またピストン1のリセツト前に給油部Aから油
を供給し、その後にハンドル5を回してスリーブ
31を介してピストン1を引き上げ、そのピスト
ン1がバイパス油路Hを塞いで、それ以降、ピス
トン1が油圧で押し上げられても、その時点で、
スリーブ31とピストン1とはストロークLだけ
離れているので、スリーブ31はピストン1によ
り押し上げられることはなく、従つて弁体3が開
かれることはない。
この実施例ではバイパス油路Hは油圧シリンダ
内壁に設けられ、ばね受けスリーブが上昇したの
ち、ピストンが所定ストロークだけ移動すること
により閉路されるようになつているが、ピストン
により画成される油圧シリンダの両室を連通する
油路にばね受けスリーブが下方にある場合には開
いており、一定ストローク上昇した後閉路する弁
を設けてもよい。
以上ように、油圧供給をピストンのリセツトの
前後どちらで行つても、主塞止弁が開弁するとい
う誤動作は完全に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来の主塞止弁を示し、
第1図は縦断面図、第2図は油圧関係図、第3図
はリレーバルブプランジヤの説明図、第4図は本
考案の1実施例の要部を示す縦断面図である。 1……油圧ピストン、2……油圧シリンダ、3
……弁体、4……弁棒、5……ハンドル、7……
急閉用ばね、8……ストツパ、31……ばね受け
スリーブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蒸気タービンの入口等に配設された弁体を開位
    置に保持するための油圧シリンダが備えられた油
    圧作動型主塞止弁において、前記弁体に連結され
    た弁棒と、該弁棒に螺合するとともに急閉弁用ば
    ねにより前記弁体を閉弁方向に付勢するばね受け
    スリーブと、前記油圧シリンダに収納され前記ば
    ね受けスリーブに離接可能に設けられるとともに
    該スリーブが一定ストローク後退したとき油圧で
    押圧されて前記ばね受けスリーブに向つて移動し
    前記油圧シリンダに設けられたストツパに係止さ
    れる油圧ピストンと、該ピストンにより画成され
    る両側の油室を連通し、前記ばね受けスリーブが
    後退したのち前記ピストンで閉路される位置まで
    延びるバイパス油路とが備えられていることを特
    徴とする油圧作動型主塞止弁。
JP997083U 1983-01-28 1983-01-28 油圧作動型主塞止弁 Granted JPS59116677U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP997083U JPS59116677U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 油圧作動型主塞止弁
US06/834,103 US4696452A (en) 1983-01-28 1986-02-24 Trip throttle valve

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP997083U JPS59116677U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 油圧作動型主塞止弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59116677U JPS59116677U (ja) 1984-08-07
JPH029041Y2 true JPH029041Y2 (ja) 1990-03-06

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ID=30141417

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JP997083U Granted JPS59116677U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 油圧作動型主塞止弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10711633B2 (en) 2016-06-10 2020-07-14 Elliott Ebara Turbomachinery Corporation Main stop valve

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JP4640276B2 (ja) * 2006-07-12 2011-03-02 富士電機システムズ株式会社 蒸気止め弁用操作機

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US10711633B2 (en) 2016-06-10 2020-07-14 Elliott Ebara Turbomachinery Corporation Main stop valve

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JPS59116677U (ja) 1984-08-07

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