JPH0288939A - 減速機歯車の故障診断装置 - Google Patents

減速機歯車の故障診断装置

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JPH0288939A
JPH0288939A JP63239694A JP23969488A JPH0288939A JP H0288939 A JPH0288939 A JP H0288939A JP 63239694 A JP63239694 A JP 63239694A JP 23969488 A JP23969488 A JP 23969488A JP H0288939 A JPH0288939 A JP H0288939A
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JP
Japan
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evaluation
reduction gear
gear
value
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JP63239694A
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English (en)
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Masami Konishi
正躬 小西
Hiroshi Narasaki
博司 楢崎
Kayako Oomura
大村 佳也子
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms
    • G01M13/028Acoustic or vibration analysis

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、油圧ショベル等の建設機械をはじめ減速機を
用いる機械一般においてその歯車の故障を診断する装置
に関するものである。
[従来の技術] 一般に、油圧ショベル等において用いられる減速機(旋
回減速機、走行減速機など)では、その使用に伴い歯車
接触部分の摩耗が進み、その結果、初期状態では騒音が
発生し、末期状態では減速機としての性能劣化の原因と
なる。
従来、このような歯車の摩耗による異常を調べる手段(
故障診断手段)としては、定期的な分解検査、熟練者に
よる異常音の検出、減速機振動のFFT(高速フーリエ
変換)解析などが行なわれている。これらの手段はいず
れも一般的によく知られているものであるが、ここでは
、FFT解析にっいて説明する。
減速機が発生する振動音には、減速機の構成や挙動に固
有の周波数が含まれている。この周波数成分の強度がど
のように分布しているかの尺度をスペクトル密度といい
、FFT法とは周波数データ(光振動波形データ)から
スペクトル密度を高速に算出する方法であり、FFT解
析とは、減速機の振動音に上述したFFT法を用いてス
ペクトル密度を求め、その分布を正常時の分布と比較す
ることにより、異常(故障)を検出するものである。
例えば、第15図(a)、(b)はFFT解析の一例を
示すもので、第15図(a)は減速機が正常である場合
のスペクトル密度分布図、第15図(b)は減速機に何
らかの異常が生じている場合のスペクトル密度分布図で
ある。第15図(a)、(b)に示すように、減速機に
異常が発生すると、正常時には強度0もしくは小さかっ
た周波数成分に強い強度のスペクトルが現われることが
ある。この変化を検出することによって、減速機歯車に
異常が発生したとして故障診断を行なっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の各種の減速機歯車の故障診断手段
では1次のような課題がある。
■減速機を分解検査する手段では、部品交換回数が多く
なりがちで1部品寿命が短くなり、メンテナンスに要す
る時間や費用が高くなる。
■減速機からの異常音を検出する手段では、熟練者に頼
らなければならず、容易に故障診断を行なえないほか、
熟練者といえ人的手段に頼る手段では信頼性が必ずしも
保証されない。
■FFT解析では、スペクトル密度の状態変化というの
は、減速機歯車に故障が生じた場合に現われる1つの側
面にしかすぎず、スペクトル密度に変化が生じたことの
みを理由として故障診断すると、十分な信頼性が得られ
ない、従って、スペクトル密度の変化を含め複数の指標
をもとに故障診断を行なった方がより信頼性を高めるこ
とができる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされた
もので、減速機を分解することなく、複数の側面から確
実かつ容易に故障診断をできるようにして、メンテナン
スに要する時間および費用を削減できるとともに信頼性
の高い減速機歯車の故障診断装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために1本発明の減速機歯車の故障
診断装置は、減速機の機械振動を採取する振動検出手段
と、同振動検出手段からの機械振動に関する時系列デー
タを自己回帰モデルにあてはめ同自己回帰モデルを表わ
す最適次数の連立方程式を解いて各時系列データの係数
を自己回帰パラメータ値として求める自己回帰パラメー
タ値演算手段と、上記振動検出手段からの機械振動に基
づいてその周波数成分のパワースペクトル密度を求める
パワースペクトル密度演算手段と、上記自己回帰パラメ
ータ値および上記パワースペクトル密度に関するデータ
をそれぞれ所定の評価関数に代入して評価値を演算する
評価値演算手段と、上記評価値と上記減速機の正常時に
予め求めた評価値とを比較し上記減速機の歯車の故障を
診断する故障診断手段と、その診断結果を表示する表示
手段とをそなえたことを特徴としている。
[作   用] 上述した本発明の減速機歯車の故障診断装置では、振動
検出手段により減速機の機械振動についての時系列デー
タが採取され、得られたデータに基づき、自己回帰パラ
メータ値演算手段において、自己回帰モデルが作成され
、自己回帰パラメータ値が演算される。ここで、自己回
帰モデルは、ある時刻のデータがそれよりも前の時刻の
複数データの重ね合わせとして表現されるもので、どれ
だけ過去のデータがある時刻のデータに影響を及ぼすか
によって、自己回帰モデルを表す連立方程式の最適次数
が決まる。また、この連立方程式を解くことにより、過
去の時系列データのある時刻のデータへの影響係数が自
己回帰パラメータ値として求められる。
また、パワースペクトル密度演算手段により、上記振動
検出手段からの機械振動データに基づいてその周波数成
分のパワースペクトル密度が求められる。
そして、得られた自己回帰パラメータ値およびパワース
ペクトル密度に関するデータが、評価値演算手段におい
て、それぞれ所定の評価関数に代入されて評価値が演算
され、この評価値と減速機の正常時に予め求めた評価値
とを故障診断手段において比較することにより、減速機
歯車の故障が定量的に且つ総合的に診断されるとともに
、その診断結果が表示手段に表示される。
[発明の実施例] 以下、図面により本発明の一実施例としての減速機歯車
の故障診断装置について説明すると、第1図はそのブロ
ック図であり、この第1図において、1は故障診断対象
の減速機、2はこの減速機1の機械振動を採取する振動
センサ(振動検出手段)、3は計算機による種々の処理
を行なうべく振動センサ2により採取されたアナログデ
ータをディジタルデータに変換する変換器、4は変換器
3からのディジタルデータに対しノイズ除去やトレンド
除去等の前処理を施す前処理部である。
また、5は振動センサ2により採取された機械振動の時
系列データを自己回帰(A R)モデルにあてはめ自己
回帰モデルを表わす最適次数pの連立方程式〔下式(2
)〕を解いて各時系列データの係数A1(i=1〜p)
を自己回帰パラメータ値として求めるAR係数演算部(
自己回帰パラメータ値演算手段)である。
ここで、自己回帰モデルは一般に下記(1)式のように
表わされる。
xj=ej+1 (Ai・xJ−t)     =(L
)III Xjは離散時刻jにおける時系列データ値(機械振動デ
ータ)、X j−1は離散時刻(j−i)における時系
列データ値(機械振動データ)、A、は自己回帰モデル
の係数、ejは残差列、pは採取した機械振動データを
自己回帰モデルにあてはめた際にそのあてはめ誤差が最
も小さくなる最適次数である。
そして、このモデルの係数A4(i=l〜p)を求める
には、下記(2)式に示すP元連立1次方程式を解けば
よい。
ただし、 C(k) −(1/n)・2 x (j+k
) ・x (j)ノ11 なお、k=l〜p、次数pは平均2乗誤差「yを最小に
するものを採用する。そして1本実施例では、振動セン
サ2により、所定時間ごとに複数組の時系列データが採
取され、各組ごとに自己回帰パラメータ値A1(Ap(
i); i =1〜p)を求める。
そして、6は各組ごとに求められた自己回帰パラメータ
値A4(i=1〜p)を後述する所定の評価関数〔(3
)式参照〕に代入してAR評価値を演算する評価関数部
(評価値演算手段)、7は振動センサ2により採取され
た機械振動データに基づいてその周波数成分のパワース
ペクトル密度(P S D ;P over S pe
ctrum D ensity)をFFT解析により求
めるFFT演算部(パワースペクトル密度演算手段)、
8はこのFFT演算部7からのパワースペクトル密度に
関するデータを後述する所定の評価関数〔(4)式参照
〕に代入してPSD評価値を演算する評価関数部(評価
値演算手段)、9は各評価関数部6,8からのAR評価
値およびPSD評価値と減速機1の正常時に予め求めた
AR評価値およびPSD評価値とを比較して減速機1の
歯車の故障を診断する診断部(故障診断手段)、10は
診断部9による診断結果を表示する表示部(表示手段)
、11は診断部10からの診断結果に応じて故障を生じ
ている場合に警報を発するアラームである。なお1診断
部9における診断基準の詳細は後述する。
本発明の一実施例としての減速機歯車の故障診断装置は
上述のごとく構成されているので、減速機1の故障診断
を行なう際には、まず、減速機1の所定位置(歯車近傍
)に振動センサ2を取り付けてから、減速機1に接続さ
れたモータ(図示せず)の回転数を低速、中速、高速と
変化させて、それぞれの状態での振動データを、所定時
間ごとに複数組の時系列データxJ(j=1〜n)とし
て採取しレコーダ(図示せず)により記録する。ここで
は。
データ解析の際に誤差の影響を少なくするために、各速
度について複数回データを採取する。また、これらのデ
ータは、アナログデータであるので、計算機による種々
の処理を行なうべく、変換器3によりディジタルデータ
に変換されるとともに、変換されたディジタルデータに
対し、前処理部4においてノイズ除去やトレンド除去等
の前処理が施される。
そして、以上のような変換・前処理を施した複数組の時
系列データは、AR係数演算部5に入力され、自己回帰
モデルにあてはめ、自己回帰パラメータ値の計算が行な
われる。ここで、自己回帰モデルは、ある時刻のデータ
Xjがそれよりも前の時刻の複数データX jJ ? 
X j−2e・・・の重ね合わせとして表現されるもの
で、どれだけ過去のデータがある時刻のデータに影響を
及ぼすかによって。
自己回帰モデルを表す連立方程式の最適次数pが決まる
。つまり、採取された時系列データXj(j=1〜n)
を、前述した(2)式に代入し、p元連立1次方程式を
解いて、係数A1(i=1〜P)を自己回帰パラメータ
値として求め、各組ごとに減速機1の機械振動の自己回
帰モデルを作成する。
この後、複数組の時系列データから算出した自己回帰パ
ラメータ値列をそれぞれ比較し、モデル次数pが他に比
べて著しく低いあるいは高いものは、データ採取タイミ
ングのミスあるいは振動とは無関係である可能性が高い
ので、異常データとして排除する。
以上のようにして最終的に得られた各組ごとに求められ
た自己回帰パラメータ値Al(i=1〜p)は、評価関
数部6へ送られ、所定の評価関数に代入されて、AR評
価値が演算される。
ここで、評価関数部6において設定される評価関数の例
について説明する。減速機1の歯車にピッチングが発生
すると、正常時における歯車固有の周波数以外の周波数
振動が発生する。つまり。
自己回帰パラメータ値A1は、正常時には第2図(a)
に示すようなものであったのが、第2図(b)に示すよ
うに全般に大きな値に増加変動する。この変化を定量的
にとらえるためには、第3図(a)。
(b)に示すような絶対値の総和値比較、もしくは。
第4図(a)、(b)に示すような面積(斜線部分)の
総和値比較を行なえばよい。
従って1本実施例では、評価関数として、自己回帰パラ
メータ値A1の絶対値の総和値。
η、=ΣlA11  (r=1〜k)    −(3)
ε−工 を用いる。ここで、11〜12は評価に用いるAR次数
の範囲である。そして、各組ごとに得られた総和値η、
の平均値mに、つまり、(Σηr)/kal がAR評価値として演算され診断部9へ送られる。
一方、FFT演算部7においては、前処理部4からのデ
ータを受け、その周波数成分のパワースペクトル密度分
布が、第6図(b)に示すように、FFT解析により計
算して求められ、評価関数部8へ送られ、所定の評価関
数に代入されて、PSD評価値が演算される。
評価関数部8において設定される評価関数の例について
説明する。評価関数8では、まず、第6図(b)に示す
ように得られたパワースペクトル密度分布を適当な間隔
Δfの周波数区間に等分割し、各周波数区間のパワース
ペクトル密度面積値51(i=1〜n)を、その全区間
の総和値、=Siが1となるようにスケール調整する。
即ち、各パワースペクトル密度面積値S1ごとに、その
スケールにより、fω1=1となる。なお、同様のスケ
ーG冨1 ル調整は、減速機1が正常な時に採取した振動データの
パワースペクトル密度〔第6図(a)参照〕についても
行なわれており、この正常時のスケール調整値ρ1(i
=1〜n)が予めメモリ等に記憶されている。このとき
、正常時と故障診断時とでは。
周波数区間が互いに一致するように設定する。
そして、各周波数区間ごとに得られたパワースペクトル
密度面積値S1のスケール調整値ωlと、減速機の正常
時に予め求めた同一周波数区間のパワースペクトル密度
面積値のスケール調整値ρ1とを比較すべく、故障診断
時に前述のごとく計算されたスケール調整値ωlと正常
時のスケール調整値ρlとの同一周波数区間どうしの比
ζ1=ω1/ρ1を計算する。
本実施例では、このようにして得られた比ζ1と、下式
(4)にて表される評価関数の値λとが、PSD評価値
として演算され診断部9へ送られる。
λ=2+ζ1−11         ・・・(4)i
=1 さて1以上のようして得られたAR評価値およびPSD
評価値により、診断部9では、減速機歯車の故障診断が
次のような診断基準に基づいて行なわれる。
〔1〕まず、AR評価値のみについて診断を行なう場合
の診断基準について説明する。
(3)式により得られた総和値η、の平均値mに(=<
iηr)/k〕と、減速機歯車の正常時に上l11 述と同様にして予め求めておいた平均値mQとを比較し
て、減速機の歯車の故障を診断する。
例えば、mH−ml)Δ□(経験的に定められる適当な
値)であれば、自己回帰パラメータ値A1が全般に増加
傾向にあり、ピッチングが発生したと診断する。
なお、(2)式による総和値η1を用いた診断基準とし
ては、上述した平均値を用いるもののほか、次のような
ものもある。
■総和値ηr (r=1〜k)と正常時に予め認定して
得られた総和値ηス(x=1〜Q)とを任意に比較し、
η、−ηX〉Δ2であれば、ピッチング発生と診断する
■総和値ηr(r==1〜kL ηx(X=1〜Q)そ
れぞれの度数分布についての標準偏差をσK。
σ此して、第5図に示すように、各々mK±3σKg 
m±3aQの範囲に入るデータ数nKtn1求め、nに
−nQ>Δ、であれば、ピッチング発生と診断する。第
5図において、実線は正常時、点線はピッチング発生時
の度数分布を示す、また、Δ2.Δ、はいずれもΔ、と
同様に経験的に定められる適当な値である。
■前述した各評価値に重みを付けてその合計で診断を行
なう、つまり、α・(む−ηス)+β・(mに−mQ)
+γ(nに−nQ)>α6Δ1+β0Δ2+γ・Δ、で
あれば、ピッチング発生と診断する。
また、ηr(r=1〜k)、ηx (x = 1〜Q 
)を求める際には、速度別(例えば低速、中速、高速)
の時系列データはを用いてもよむル1、全種類の速度を
対象としてもよい、ただし、ηr(r=1〜k)とηx
(z=l〜Q)との速度条件はそろえておかなければな
らない。
〔2〕次に、PSD評価値のみについて診断を行なう場
合の診断基準について説明する。
ここで1本実施例では、一定のスケール調整を行なった
故障診断時と正常時とのスケール調整値どうしを用いて
比較・診断するので、例えば、第7図(a)、(b)に
示すように、得られたパワースペクトル密度分布のレベ
ルが大きく違っていても所定のスケールに統一され、系
の特徴が同じであれば、パワースペクトル密度のレベル
とは無関係に、周波数に対応する機械特性を正しく把握
できる。
そして、もし故障が発生していなければ、各周波数区間
ごとの比ζ1は、はぼ1となっている。従って、比ζ1
の大きさに注目し比ζ1の1からのずれの度合いから、
どの周波数成分で異常が生じているかを限定することが
できる。例えば、第8図(a)に示すパワースペクトル
密度分布が正常時のものである場合、故障診断時に第8
図(b)に示すようにパワースペクトル密度の高周波成
分レベルが高くなると、比ζ1は、第8図(c)に示す
ように、成分の加わった周波数部分に対応する部分にお
いて1よりも大きくなって、異常を生じた周波数成分が
明確になり故障と診断することがでる。また、第8図(
d)に示すように正常時に見られなかったピークPが生
じると、比ζ1は、第8図(e)に示すように、ピーク
Pに対応する部分において1よりも大きなピークを生じ
、ピークPを生じた周波数成分が明確になり、故障診断
を行なえる。
また、パワースペクトル密度に種々の変化が生じ、第9
図に示すように、比ζlが、様々な周波数成分において
1から変動すると、どの周波数成分で異常を生じたかを
限定できず、故障診断も難しくなる。そこで、このよう
に違いが明確にならないような場合には、比ζlの1か
らのずれ部分(図中の斜線部分)の増加傾向を評価基準
とすることもできる0例えば、■δ、〈1)(ただし、
ζl〉1)、もしくは、■δ、くΣxl (1−ζ1) (ただし、ζ工〈1)のいずれかの場合
にピッチング発生と診断する。なお、61〜δ、は経験
的に定められる適当な値である。
〔3〕さらに、ARR価値である(3)式によるη(=
である(3)式によるλ<=i+ζl−11)とを用い
す4 て総合的に故障診断を行なう場合の診断基準について説
明する。
まず、正常時の減速機歯車について、上述したAR評評
価値上とPSD評価評価値上を予め求めておく。そして
−減速機を作動させてから経過した時間rごとに振動採
取した結果、下表のようなAR評評価値上PSD評価評
価値上得らこの表のデータに基づいたAR評評価値上P
SD評価評価値上間rとの関係は、それぞれ第10.1
1図に示すようになる。これらの図からは両評価値η、
λが増加傾向にあることば判断できるが、これらのデー
タから同時に故障診断を評価することは難しい。
そこで、第12図に示すように、評価値η。
λによる平面を構成して、この平面上に上記表のデータ
をプロットすると、正常であると診断できるグループA
と、故障が発生していると診断できるグループBとに明
確に分かれる。
このような性質を利用し次のようにして故障診断を行な
う、即ち、まず、減速機が正常であるときのAR評評価
値上PSD評価評価値上m個採取し、それらを(λ。1
.η。、)、(λ。2.η。8)。
・・・、(λ。■、ηl)とする、そして、λ、η平面
上にこれらm個の点をプロットし、これらの点を包含す
るような円を(λ−λ5)”+(η−η。)2=rl1
2とし、故障診断に先だって、λ。、η。およびroを
次式(5)により求めておく。つまり、2=σ1+σ2
+・・・+σ鳳        Jにおいて、Z a<
最小となるように、λ。、η。およびroを定める。こ
れにより1m個の点を包含する基準円(第13図の符号
C参照)が設定される。
このようにして基準円Cを設定してから、故障診断時に
機械振動を採取して得られた評価値データ(λ1.η1
)が正常か否かを1次のような診断基準■もしくは■に
基づいて診断する。
■正常データ領域からの距離でピッチング発生診断を行
なう、つまり、 λ、−λ。+り。1−り。)−r 、 s≦0→正常λ
正常上。÷η。、−η、−r 、 *≦ε→はぼ正常λ
1−λ。)3+(η。、−η。)x−r、*>ε→ピッ
チング発生 ■正常時のm個のデータに新たに採取されたデータを付
加し1m+1個のデータを包含する円を(5)式に基づ
き前述と同様にして求め。
これにより得られた新たな半径値r□の大きさに基づい
てピッチング発生診断を行なう、つまり、正常時のデー
タに故障発生時のデータが付加されると、第12図に示
したように、故障発生時のデータのプロット位置は正常
時のデータからかなり離れることになるので、これらの
データを包含する円の半径rが、第14図に示すように
急激に変化する。従って、rt−r、)εになった時に
ピッチングが発生したと診断する。
以上のように行なわれる診断結果はすべて表示部10上
に表示されるとともに、故障発生と診断された場合には
、アラーム11を作動させてオペレータに告知されるの
で、オペレータは1表示部10およびアラーム11を見
ることにより、減速機歯車の状況を容易に診断でき、減
速機1の修理等を実施できる。
このように1本実施例の故障診断装置によれば、減速機
1の機械振動について複数組の時系列データXj(j=
1”n)を採取し、各組のデータごとに自己回帰モデル
を作成して自己回帰パラメータ値Al(i=1〜p)を
求め、これらの自己回帰パラメータ値A4(i=1〜P
)を所定の評価関数に代入して統計的なAR評価値を求
めるとともに、減速機1の機械振動についての周波数成
分のパワースペクトル密度を求め、そのデータからPS
D評価値を求めて、これらのAR評価値およびPSD評
価値に基づいて減速機歯車の故障診断が行なわれ、その
結果が表示部10やアラーム11により表示されるので
、減速機1を分解することなく、且つ、熟練を要するこ
となく極めて容易に故障診断を行なえ、メンテナンスに
要する時間および費用が大幅に削減されるとともに、自
己回帰モデルおよびパワースペクトル密度に基づく2種
類の評価値を用いることで、2つの側面から極めて信頼
性の高い総合的な故障診断を行なえるようになる。
また、本実施例では、減速機1の機械振動についての周
波数成分のパワースペクトル密度を、所定の周波数区間
に分割してスケール調整を行なうことで、パワースペク
トル密度のレベルとは無関係に1周波数に対応する機械
特性を正しく把握できる。また、故障診断時および正常
時のスケール調整値ω1.ρ1の同一周波数区間どうし
の比ζ1=ω1/ρlに基づき減速機歯車の故障診断を
行なうので、どの周波数成分で異常が生じているかを明
確にできるなどの利点もある。
[発明の効果] 以上詳述したように1本発明の減速機歯車の故障診断装
置によれば、振動検出手段からの機械振動に関する時系
列データを自己回帰モデルにあてはめ各時系列データの
係数を自己回帰パラメータ値として求める自己回帰パラ
メータ値演算手段と。
上記機械振動に基づきその周波数成分のパワースペクト
ル密度を求めるパワースペクトル密度演算手段と、上記
自己回帰パラメータ値および上記パワースペクトル密度
に関するデータをそれぞれ所定の評価関数に代入して評
価値を演算する評価値演算手段と、上記評価値と減速機
の正常時に予め求めた評価値とを比較し減速機歯車の故
障を診断する故障診断手段と、その診断結果を表示する
表示手段とをそなえて構成したので、減速機を分解する
ことなく極めて容易に故障診断を行なえ、メンテナンス
に要する時間や費用を大幅に削減できるとともに、自己
回帰モデルおよびパワースペクトル密度に基づく2種類
の評価値を用いることで、2つの側面から極めて信頼性
の高い総合的な故障診断を行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての減速機歯車の故障診
断装置を示すブロック図、第2図(a)。 (b)、第3図(a)、(bL第4図(a)、(b)お
よび第5図はいずれもAR評価値および診断基準を説明
するためのグラフ、第6図(a)、(b)はそれぞれ正
常時、故障時の周波数区間の設定例を示すグラフ、第7
図(a)、(b)はいずれも周波数スケール調整による
作用を説明するためのグラフ、第8図(a)〜(8)お
よび第9図はいずれもPSD評価値および診断基準を説
明するためのグラフ、第10〜14図はいずれもAR評
価値およびPSD評価値を用いた故障診断の診断基準を
説明するためのグラフ、第15図(a)、(b)はそれ
ぞれ−船釣な正常時、異常時のパワースペクトル密度分
布例を示すグラフである。 図において、1・・−減速機、2−振動センサ(振動検
出手段)、3−・・変換器、4−前処理部、5・・−A
R係数演算部(自己回帰パラメータ値演算手段)、6−
評価関数部(評価値演算手段)、7−FFT演算部(パ
ワースペクトル密度演算手段)、8・−・評価関数部(
評価値演算手段)、9・−診断部(故障診断手段)、1
〇−表示部(表示手段)、11−アラーム。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 減速機の機械振動を採取する振動検出手段と、同振動検
    出手段により採取された機械振動に関する時系列データ
    を自己回帰モデルにあてはめ同自己回帰モデルを表わす
    最適次数の連立方程式を解いて各時系列データの係数を
    自己回帰パラメータ値として求める自己回帰パラメータ
    値演算手段と、上記振動検出手段により採取された機械
    振動に基づいてその周波数成分のパワースペクトル密度
    を求めるパワースペクトル密度演算手段と、上記自己回
    帰パラメータ値演算手段からの上記自己回帰パラメータ
    値および上記パワースペクトル密度演算手段からのパワ
    ースペクトル密度に関するデータをそれぞれ所定の評価
    関数に代入して評価値を演算する評価値演算手段と、同
    評価値演算手段からの上記評価値と上記減速機の正常時
    に予め求めた評価値とを比較して上記減速機の歯車の故
    障を診断する故障診断手段と、同故障診断手段による診
    断結果を表示する表示手段とがそなえられたことを特徴
    とする減速機歯車の故障診断装置。
JP63239694A 1988-09-27 1988-09-27 減速機歯車の故障診断装置 Pending JPH0288939A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104316317A (zh) * 2014-10-08 2015-01-28 西北工业大学 一种基于com组件的齿轮系统多故障诊断方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104316317A (zh) * 2014-10-08 2015-01-28 西北工业大学 一种基于com组件的齿轮系统多故障诊断方法

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