JPH0285191A - 液体貯蔵構造物 - Google Patents

液体貯蔵構造物

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JPH0285191A
JPH0285191A JP63225700A JP22570088A JPH0285191A JP H0285191 A JPH0285191 A JP H0285191A JP 63225700 A JP63225700 A JP 63225700A JP 22570088 A JP22570088 A JP 22570088A JP H0285191 A JPH0285191 A JP H0285191A
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seawater
liquid
sea
flexible sheet
water
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Mikio Nakagawa
幹雄 中川
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佐川 嘉胤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、海水と比重差のある真水その他の液体を貯蔵
する液体貯蔵構造物に関する。
〔従来の技術〕
近年、水需要が増加し、都市部などでは雨水等を貯蔵し
、これらをトイレ用水、植木用・噴水・人工滝などの環
境用水、火災等の非常用水として使用している所が多く
、かかる用水の貯蔵手段として、例えば側板、底板、屋
根で周囲を完全に隔離した鋼製あるいは鉄筋コンクリ−
1・製の地上タンクを設置したり、鉄筋コンクリート製
の函体等を地盤に設置あるいは埋設している。
また、ウォーターフロント(水際地域)、沖合人工島、
海上空港等、前記のように地上や地下のタンクを設置す
ることが困難な所では、用水を確保する手段としては、
船舶による運搬、水道管等給水施設の利用にたよってい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
用水確保の手段として、地上タンクに用水を貯蔵する方
法では、貯蔵する液体の作用荷重を、また、地下のタン
クに貯蔵する方法では、貯蔵する液体が空の状態での土
庄、水圧の作用荷重をそれぞれ考慮してタンク等の構造
物を製作する必要があり、その結果、構造躯体の断面が
大きいものとなって建設コストが大きくなる欠点がある
また、ウォーターフロント等の地域において、船舶によ
る運搬で用水を確保する方法では係留施設の確保と貯水
施設とを別途要し、給水施設による方法では給水設備が
増大して、それぞれコストアップの原因となるおそれが
ある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、土圧の作
用荷重のみを考慮すればよく液体を貯蔵する構造物の躯
体の断面を小さくできる他、底板をなくせることから、
建設コストの低減化を図ることができ、また、ウォータ
ーフロント、沖合人工島等の地域においても簡単に設置
できる液体貯蔵構造物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、浮力により上下動自
在な分離膜を介して海水と、海水と比重差のある液体と
を上下2層に形成して土留構造物内に収納し、海水収納
部分を海中と連通させることを要旨とするものである。
〔作用〕
本発明によれば、海水と、海水と比重差のある液体とを
分離膜を介して上下2層に形成して土留構造物内に収納
したので、貯蔵する海水と比重差のある液体の量が多く
なったり、あるいは少なくなったりするにしたがい、該
液体の容積、比重によりこれとバランスする量の海水が
構造物内に自然に流入したり、構造物外に自然に流出し
たりする。その結果、構造物内の水位を外部の海の水位
と常にほぼ等しく保持でき、土留構造物への水圧による
作用荷重を常にほぼ均等なものとすることができる。ま
た、海水の流出、流入に際し、分離膜も海水及び液体の
量の変化に応じてこれに追従して上下動するので、海水
と液体とが混ざり合うことはない。
(実施例) 以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明の液体貯蔵構造物の第1実施例を示す説
明図で、図中1は底板を設けずに下面を開放した土留構
造物を示し、陸地に接して海中に設置したもので、強度
的には主として土圧のみの作用荷重に耐えられるように
形成しである。
この土留構造物1の内部に、海水と、海水と比重差のあ
る液体、例えば海水よりも比重の小さい液体である真水
等とを隔離するための分離膜として、例えば可撓性シー
ト2を張設する。
該可撓性シート2は海水、その他の液体が透過しない材
質のものを用い、大きさは土留構造物■の内法寸法より
も充分に大きなものとして、端部を土留構造物1の上端
縁に緊結具3を用いて固定し、底部を該土留構造物1内
のほぼ半分の高さの所に位置させてたるませるようにし
て設ける。
このようにして土留構造物1内を可撓性シート2で上下
2つの空間に仕切り、下方の空間Aに海水4を収め、上
方の空間Bに海水と比重差のある液体、例えば海水より
も比重の小さい液体である真水を貯蔵し、液体5と海水
4とを可撓性シート2を介して上下2層に分離し、海水
4の上方に可撓性シート2を介して液体5を浮いた状態
にして土留構造物1内に貯蔵する。
そして、海水を収納した下方の空間Aに、海中に一端を
開口した連通管6の他端を開口して、空間A内の海水4
と海中とを連通ずる。
なお、土留構造物1を設置した地盤が砂質土で透水係数
が大きい場合は、通水管6は必ずしも設ける必要はない
。また、必要に応じて連通管6にポンプを設けることも
できる。
図中7は、液体5を貯蔵する上方の空間Bに開口する液
体5の揚水設備、8は液体5の受入設備を示す。
次に、作用について説明する。
受入膜[8により、土留構造物1内に液体5を流入し空
間B内に貯蔵される液体5の量が増加すると、液体5に
より可撓性シート2が押し下げられ、これにバランスす
る分だけの海水4が下方の空間A内から連通管6を介し
であるいは開放されている底部から海中へと自然流出す
る。
また、これとは反対に、液体5を揚水設備7により土留
構造物1内から汲出して液体5の量が少なくなると、前
記と同様にしてこれにバランスする量の海水4が連通管
6を介しであるいは開放されている底部を介して海中か
ら下方の空間A内へと自然流入し、これに追従して可撓
性シート2は押上げられる。
このようにして、空間B内に貯蔵しである液体5の量が
変化しても、これにバランスする分だけの海水が自然流
入流出により下方の空間B内に常に存することとなり、
その結果、土留構造物l内の水位を常にほぼ均一に保持
でき、しかも、かかる水位調整は海水4を用いてこれを
行うことで、土留構造物1外の水位、すなわち海の水位
ともほぼバランスを保持することができる。
前記第1実施例は、可撓性シート2の上下動を海水4、
液体5の量の増減にまかせて自然状態で変動するように
したが、第2実施例として第2図に示すように、土留構
造物1内に支柱9を複数本、適宜間隔で立設し、この支
柱9に可撓性シート2を貫通させ支柱9をガイドとして
可撓性シート2の上下動を行うようにしてもよい。これ
により、第2実施例では可撓性シート2の底部の水平部
分を、はぼ水平状態を保持したままで上下動させること
ができる。
なお、可撓性シート2の支柱9への貫通部である支柱9
との接触部にはシール部材10を設けておく。このシー
ル部材10は、海底から垂直に立設されている支柱9に
対して可撓性シート2が斜めの状態で移動してもこれに
追従でき、かつこの接触部分での海水4と液体5との混
合を防止できるよう、耐水性、耐海水性、弾力性及び伸
縮性等を有する材質のものとする。
また、必要に応じて支柱9を支持体として土留構造物1
の上面開口部分にコンクリートスラブ11を構築し、こ
の地表部をスポーツ施設や公園等として利用することも
可能である。
第3図は第3実施例を示すもので、分離膜として前記可
撓性シート2に代えて液体膜12を用いるものである。
この液体膜12は、貯蔵する液体5と海水4との中間の
比重を有する液体、例えば比重1.04〜1.00の石
油系半製品とし、液体5及び海水4中への溶は込みが生
じるおそれがなく、海水4の流入、流出により水に乱れ
が生じても海水4と液体5との間に浮いた状態で層をな
して介在し両者を分離できる特質を有するものとする。
この場合も液体5の量の増減により、海水4が自然に流
入、流出すると、これに追従して液体5、海水4間に浮
いた状態で常に位置して上下動し両者を分離する。
さらに第4実施例として第4図に示すように、土留法面
13から土留構造物1内へ)毎水が漏水するおそれのあ
る場合には、下端に重錘14を取付けた可撓性シート1
5を土留構造物lの内壁面にそって張設し、この可1尭
性シート15の内側に液体膜13を設けるようにしても
よい。
このようにすれば、土留法面13から漏水が生じても、
浸入した海水は下方の空間A内に流入するから、海水4
が貯蔵しである液体5巾に流入することはない。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の液体貯蔵構造物は、構造物内
に貯蔵する液体の量が増減しても、該構造物内に配設し
である分離膜により液体とは分離された状態で収納した
海水の量がこれにバランスして比重差により増減するの
で、構造物内の水位を常にほぼ一定に保持でき、しかも
海中と連通ずる海水を用いて構造物内の水位調整を行う
ようにしたので、構造物内の水位は構造物外の水位、す
なわち海の水位とほぼ等しく保持され、その結果、土留
構造物の構造躯体は主として土圧のみの作用荷重を考慮
すればよいものとなり躯体の断面を小さくできる他、底
板をなくすことができ、建設コストの低減化を図れる。
また、大規模なタンクの設置がむずかしいウォーターフ
ロント等の地域においても簡単に設置でき、かかる地域
での用水確保に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の液体貯蔵構造物の第1実施例を示す説
明図、第2図は同上第2実施例を示す説明図、第3図は
同上第3実施例を示す説明図、第4図は同上第4実施例
を示す説明図である。 1・・・土留構造物   2・・・可撓性シート3・・
・緊結具     4・・・海水5・・・液体    
  6・・・連通管7・・・揚水設備    8・・・
受入設備9・・・支柱      10・・・シール部
材11・・・コンクリートスラブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 浮力により上下動自在な分離膜を介して海水と、海水と
    比重差のある液体とを上下2層に形成して土留構造物内
    に収納し、海水収納部分を海中と連通させたことを特徴
    とする液体貯蔵構造物。
JP63225700A 1988-09-09 1988-09-09 液体貯蔵構造物 Expired - Lifetime JPH07110669B2 (ja)

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JP63225700A JPH07110669B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 液体貯蔵構造物

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JP63225700A JPH07110669B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 液体貯蔵構造物

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JPH0285191A true JPH0285191A (ja) 1990-03-26
JPH07110669B2 JPH07110669B2 (ja) 1995-11-29

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5495008A (en) * 1978-01-11 1979-07-27 Daburiyuu Rafuiibua Kennesu Liquid storage device
JPS57163687A (en) * 1981-03-31 1982-10-07 Nippon Kokan Kk Underwater oil tank
JPH01308789A (ja) * 1988-05-25 1989-12-13 Taisei Corp 液体の貯蔵装置

Patent Citations (3)

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