JPH028161B2 - - Google Patents
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- JPH028161B2 JPH028161B2 JP55045942A JP4594280A JPH028161B2 JP H028161 B2 JPH028161 B2 JP H028161B2 JP 55045942 A JP55045942 A JP 55045942A JP 4594280 A JP4594280 A JP 4594280A JP H028161 B2 JPH028161 B2 JP H028161B2
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- pistons
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- piston
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- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 23
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 3
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 1
- 235000013405 beer Nutrition 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
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- Actuator (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は例えばバルブを開閉するために用いる
小型シリンダー装置に関する。
小型シリンダー装置に関する。
更に詳しくは、シリンダーに2個のピストン
と、該ピストンが連結される回動ステムとを内装
し、ピストンの直線運動をステムの回動運動に変
換することによりピストンの移動ストロークを短
くできて装置を小型化でき、且つステムとピスト
ンとの連結部をステムの径方向へ移動自在とする
ことにより、バルブを開閉するに適合するステム
回動トルクを得られ、併せてピストンの円滑な移
動を保障できるようにした小型シリンダー装置に
関する。
と、該ピストンが連結される回動ステムとを内装
し、ピストンの直線運動をステムの回動運動に変
換することによりピストンの移動ストロークを短
くできて装置を小型化でき、且つステムとピスト
ンとの連結部をステムの径方向へ移動自在とする
ことにより、バルブを開閉するに適合するステム
回動トルクを得られ、併せてピストンの円滑な移
動を保障できるようにした小型シリンダー装置に
関する。
例えばビール等を容器に充填するさいバルブの
開閉を行うため、該バルブ開閉用の駆動装置が必
要である。駆動装置の一例としてラツク式を挙げ
ることができるが、これによるとラツク軸ストロ
ークが長くなり、食品設備機械に付設されるバル
ブ開閉用駆動装置として好しくなく、付属機器で
あることを考慮すれば小型、コンパクト化するこ
とが要請される。
開閉を行うため、該バルブ開閉用の駆動装置が必
要である。駆動装置の一例としてラツク式を挙げ
ることができるが、これによるとラツク軸ストロ
ークが長くなり、食品設備機械に付設されるバル
ブ開閉用駆動装置として好しくなく、付属機器で
あることを考慮すれば小型、コンパクト化するこ
とが要請される。
小型、コンパクト化の要請に応えるものとして
第7図の如き構造のものが考えられる。シリンダ
ー40に2個のピストン41,42と、バルブに
結合される回動ステム43とを内装し、ピストン
41,42によりシリンダー40の内室を三室
A,B,Cに区画するとともに、ピストン41,
42間に介入したステム43にリンク44,45
及び枢着ピン44a,44b,45a,45bに
よつてピストン41,42を連結する。中央室A
に圧力エアーを供給するとピストン41,42が
拡脹方向に移動してステム43が反時計方向に回
動し、左右室B,Cにエアーを供給した場合には
ピストン41,42の逆移動によりステム43が
時計方向に回動する。
第7図の如き構造のものが考えられる。シリンダ
ー40に2個のピストン41,42と、バルブに
結合される回動ステム43とを内装し、ピストン
41,42によりシリンダー40の内室を三室
A,B,Cに区画するとともに、ピストン41,
42間に介入したステム43にリンク44,45
及び枢着ピン44a,44b,45a,45bに
よつてピストン41,42を連結する。中央室A
に圧力エアーを供給するとピストン41,42が
拡脹方向に移動してステム43が反時計方向に回
動し、左右室B,Cにエアーを供給した場合には
ピストン41,42の逆移動によりステム43が
時計方向に回動する。
以上の如くピストン41,42の直線運動をス
テム43の回動運動に変換してバルブを開閉さ
せ、ピストン41,42の移動ストロークは短い
ため駆動装置の小型化を達成できるのであるが、
次の如き問題が残されている。即ち、ピストンが
往復動するさいピン44a,45aは軌跡44a
〜44a′,45a〜45a′を描くのであるが、ス
テム43の回動トルクはピン44a,45aがシ
リンダー40の径方向に直列に並んでステム43
の回動角が45゜になつた時に最大となり、その前
後ではトルクは小となり、両端位置44a,45
a及び44a′,45a′では最小となる。一方、バ
ルブを開閉するに必要なトルクは第6図点線bに
示す通りで、0゜角における最大値からトルクは減
少し、45゜角周辺で最小となつた後、90゜角に向け
て漸進的に増大する。このようにステム43から
得られるトルクとバルブ開閉に必要なトルクとで
は正反対の曲線特性となつており、0゜角近傍、
90゜角近傍ではステム43のトルクは不足し、こ
れに対処するためにはシリンダー1径を大きくす
るなどの対策を構じなければならず、45゜角近傍
ではステム43のトルクに余分が生じ、無駆なト
ルク出力となつてしまう。
テム43の回動運動に変換してバルブを開閉さ
せ、ピストン41,42の移動ストロークは短い
ため駆動装置の小型化を達成できるのであるが、
次の如き問題が残されている。即ち、ピストンが
往復動するさいピン44a,45aは軌跡44a
〜44a′,45a〜45a′を描くのであるが、ス
テム43の回動トルクはピン44a,45aがシ
リンダー40の径方向に直列に並んでステム43
の回動角が45゜になつた時に最大となり、その前
後ではトルクは小となり、両端位置44a,45
a及び44a′,45a′では最小となる。一方、バ
ルブを開閉するに必要なトルクは第6図点線bに
示す通りで、0゜角における最大値からトルクは減
少し、45゜角周辺で最小となつた後、90゜角に向け
て漸進的に増大する。このようにステム43から
得られるトルクとバルブ開閉に必要なトルクとで
は正反対の曲線特性となつており、0゜角近傍、
90゜角近傍ではステム43のトルクは不足し、こ
れに対処するためにはシリンダー1径を大きくす
るなどの対策を構じなければならず、45゜角近傍
ではステム43のトルクに余分が生じ、無駆なト
ルク出力となつてしまう。
又、第7図で示した如く二分割したピストン4
1,42によつてステム43を回動させる装置に
おいて要望される点は、シリンダー40内をピス
トン41,42が往復摺動する場合においてピス
トン41,42が円滑に摺動し、ガタついたりす
るのをなくすことであり、このことはステム43
の所定のトルクを得る上で重要である。
1,42によつてステム43を回動させる装置に
おいて要望される点は、シリンダー40内をピス
トン41,42が往復摺動する場合においてピス
トン41,42が円滑に摺動し、ガタついたりす
るのをなくすことであり、このことはステム43
の所定のトルクを得る上で重要である。
本発明者は以上の如き従来の要望される点、及
び残された問題点に鑑み本発明を成したものであ
る。
び残された問題点に鑑み本発明を成したものであ
る。
本発明の目的は、シリンダーに2個のピストン
と、該ピストンが連結される回動ステムとを内装
し、ピストンの直線運動をステムの回動運動に変
換するようにした装置の利点、即ち小型化、コン
パクト化がそのまま活かされ、例えばバルブ開閉
用の付属機器として付設されるに適合する小型シ
リンダー装置を提供する処にある。
と、該ピストンが連結される回動ステムとを内装
し、ピストンの直線運動をステムの回動運動に変
換するようにした装置の利点、即ち小型化、コン
パクト化がそのまま活かされ、例えばバルブ開閉
用の付属機器として付設されるに適合する小型シ
リンダー装置を提供する処にある。
これに加えて本発明の目的は、回動ステムのト
ルク特性が45゜角近傍で最小となり、0゜角、90゜角
に向けてトルクが増大し、バルブを開閉駆動する
必要なトルク曲線と合致させることができるよう
にした小型シリンダー装置を提供する処にある。
ルク特性が45゜角近傍で最小となり、0゜角、90゜角
に向けてトルクが増大し、バルブを開閉駆動する
必要なトルク曲線と合致させることができるよう
にした小型シリンダー装置を提供する処にある。
又、本発明の目的は、シリンダー内におけるピ
ストンの円滑な摺動を保障し、ピストンを正常に
往復移動させることにより回動ステムの所定のト
ルク出力を得られるようにした小型シリンダー装
置を提供する処にある。
ストンの円滑な摺動を保障し、ピストンを正常に
往復移動させることにより回動ステムの所定のト
ルク出力を得られるようにした小型シリンダー装
置を提供する処にある。
以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。
いて詳述する。
第1図は本発明に係る装置の分解図を示し、シ
リンダー1、該シリンダー1に内装される2個の
ピストン2,3、及び回動ステム4はアルミ合金
で成形される。シリンダー1の上下面には第3図
の通り小径孔5、大径孔6が貫通穿設され、シリ
ンダー1に縦嵌挿入した円柱状のステム4の下部
4aを大径孔6に嵌合し、上部4bを小径孔5に
嵌合し、上部4bの頂部4cをシリンダー1から
突出させることにより、角形状の該頂部4cをス
テム4からトルクが伝達される被駆動部材に、具
体的には本実施例に係る小型シリンダー装置はバ
ルブ開閉用に用いられるためバルブの弁軸に結合
する。ピストン2,3は同じ形状に形成され、圧
力流体の圧力を受ける受圧部2a,3aと、該受
圧部2a,3aの側部から対称的に後方へ延びる
摺動部2b,3bとからなる平面L字状となつて
おり、摺動部2b,3bの外面がシリンダー1の
内周に摺接してピストン2,3の往復移動が成さ
れる。
リンダー1、該シリンダー1に内装される2個の
ピストン2,3、及び回動ステム4はアルミ合金
で成形される。シリンダー1の上下面には第3図
の通り小径孔5、大径孔6が貫通穿設され、シリ
ンダー1に縦嵌挿入した円柱状のステム4の下部
4aを大径孔6に嵌合し、上部4bを小径孔5に
嵌合し、上部4bの頂部4cをシリンダー1から
突出させることにより、角形状の該頂部4cをス
テム4からトルクが伝達される被駆動部材に、具
体的には本実施例に係る小型シリンダー装置はバ
ルブ開閉用に用いられるためバルブの弁軸に結合
する。ピストン2,3は同じ形状に形成され、圧
力流体の圧力を受ける受圧部2a,3aと、該受
圧部2a,3aの側部から対称的に後方へ延びる
摺動部2b,3bとからなる平面L字状となつて
おり、摺動部2b,3bの外面がシリンダー1の
内周に摺接してピストン2,3の往復移動が成さ
れる。
円盤状の受圧部2a,3aの外周面にOリング
によるシールリング7,7を嵌装して圧力流体の
リークを防止するとともに、シリンダー1の内面
と同じ曲率に形成される摺動部2b,3bの外面
にテフロン製等による板状の摩擦軽減部材8,8
を同一面として埋め込み固定する。ステム4の上
記下部4a及び上部4bにも圧力流体リーク防止
用のシールリング9,9が嵌装される。
によるシールリング7,7を嵌装して圧力流体の
リークを防止するとともに、シリンダー1の内面
と同じ曲率に形成される摺動部2b,3bの外面
にテフロン製等による板状の摩擦軽減部材8,8
を同一面として埋め込み固定する。ステム4の上
記下部4a及び上部4bにも圧力流体リーク防止
用のシールリング9,9が嵌装される。
シリンダー1の表面に圧力流体出入ポートP1,
P2を形成し、ポートP1は第4図の如く通路10
を介してシリンダー1内部に直接開口し、該開口
部の位置はシリンダー1の軸方向中央部である。
ポートP2は第5図の如くシリンダー1の壁部内
に縦貫形成した通路11と連通し、該通路11の
両端部は折曲し、シリンダー1の内部両端に臨む
開口部11a,11bとなつている。シリンダー
1にピストン2,3を組み込んだ状態において、
両端面がパツキン12a,13a及び端蓋12,
13で閉塞されて密封されるシリンダー1の内室
はピストン2,3によつて三室A,B,Cに区画
され、中央室Aは通路10を介してポートP1と
接続され、左右室B,Cは開口部11a,11
b、通路11を介してポートP2と接続される。
P2を形成し、ポートP1は第4図の如く通路10
を介してシリンダー1内部に直接開口し、該開口
部の位置はシリンダー1の軸方向中央部である。
ポートP2は第5図の如くシリンダー1の壁部内
に縦貫形成した通路11と連通し、該通路11の
両端部は折曲し、シリンダー1の内部両端に臨む
開口部11a,11bとなつている。シリンダー
1にピストン2,3を組み込んだ状態において、
両端面がパツキン12a,13a及び端蓋12,
13で閉塞されて密封されるシリンダー1の内室
はピストン2,3によつて三室A,B,Cに区画
され、中央室Aは通路10を介してポートP1と
接続され、左右室B,Cは開口部11a,11
b、通路11を介してポートP2と接続される。
第1図の斜視図で示す通りステム4の大径円柱
部4dの軸方向中央部分を上下二段に内径方向へ
切削することにより空間S1,S2を設け、該空間
S1,S2の間に盤状部14を残す。該盤状部14に
外側から内側へ溝15を切り込み、外面が開口し
た溝15によつて盤状部14をフオーク状とする
とともに、溝15の深さ方向をステム4の径方向
とする。以上の空間S1,S2、及び溝15を形成し
たフオーク状盤状部14を大径円柱部4dに円周
方向反対側に二組設ける。ピストン2,3には前
記摺動部2b,3bの内面から一対の軸支ブラケ
ツト16,16,17,17を一体に突設し、該
ブラケツトに割りピンで抜けを阻止して軸18,
19を架け渡し、且つ軸18,19にベアリング
機能を発揮するローラ20,21を自由回転可能
に遊嵌する。
部4dの軸方向中央部分を上下二段に内径方向へ
切削することにより空間S1,S2を設け、該空間
S1,S2の間に盤状部14を残す。該盤状部14に
外側から内側へ溝15を切り込み、外面が開口し
た溝15によつて盤状部14をフオーク状とする
とともに、溝15の深さ方向をステム4の径方向
とする。以上の空間S1,S2、及び溝15を形成し
たフオーク状盤状部14を大径円柱部4dに円周
方向反対側に二組設ける。ピストン2,3には前
記摺動部2b,3bの内面から一対の軸支ブラケ
ツト16,16,17,17を一体に突設し、該
ブラケツトに割りピンで抜けを阻止して軸18,
19を架け渡し、且つ軸18,19にベアリング
機能を発揮するローラ20,21を自由回転可能
に遊嵌する。
以上のシリンダー1、ステム4、ピストン2,
3を組み立てる場合には、シリンダー1にステム
4を前記孔5,6からピストン2,3摺動方向と
直角方向に縦挿内装し、次いでシリンダー1の開
口両端面から摺動部2b,3bを先にしてピスト
ン2,3を挿入し、ブラケツト16,17を空間
S1,S2に嵌め込み、第5図の如くローラ20,2
1を含んで軸18,19を溝15,15に挿入
し、ピストン2,3をシリンダー1に内装する。
3を組み立てる場合には、シリンダー1にステム
4を前記孔5,6からピストン2,3摺動方向と
直角方向に縦挿内装し、次いでシリンダー1の開
口両端面から摺動部2b,3bを先にしてピスト
ン2,3を挿入し、ブラケツト16,17を空間
S1,S2に嵌め込み、第5図の如くローラ20,2
1を含んで軸18,19を溝15,15に挿入
し、ピストン2,3をシリンダー1に内装する。
次いで作用について述べる。
ピストン2,3で区画形成される前記三室A,
B,Cのうちの中央室AにポートP1から圧力流
体、本実施例では圧力エアーを供給すると、受圧
部2a,3aの内面へのエアー圧力の作用により
ピストン2,3は拡脹方向へ直接運動し、ステム
4はピストン2,3側の軸18,19から溝1
5,15を介してフオーク状盤状部14,14に
伝達される上記拡脹荷重により第5図中時計方向
へ回動する。左右室B,CにポートP2からエア
ーが供給された場合には受圧部2a,3aの外面
へのエアー圧力の作用によりピストン2,3は相
寄る方向へ直線運動し、該直線運動がステム4の
反時計方向への回動に変換される。このように圧
力流体を2個のポートP1,P2に切り換え供給す
ることによりステム4は往復回動して既述のバル
ブを開閉せしめることとなり、ステム4は90゜角
回動する。
B,Cのうちの中央室AにポートP1から圧力流
体、本実施例では圧力エアーを供給すると、受圧
部2a,3aの内面へのエアー圧力の作用により
ピストン2,3は拡脹方向へ直接運動し、ステム
4はピストン2,3側の軸18,19から溝1
5,15を介してフオーク状盤状部14,14に
伝達される上記拡脹荷重により第5図中時計方向
へ回動する。左右室B,CにポートP2からエア
ーが供給された場合には受圧部2a,3aの外面
へのエアー圧力の作用によりピストン2,3は相
寄る方向へ直線運動し、該直線運動がステム4の
反時計方向への回動に変換される。このように圧
力流体を2個のポートP1,P2に切り換え供給す
ることによりステム4は往復回動して既述のバル
ブを開閉せしめることとなり、ステム4は90゜角
回動する。
該回動時、軸18,19はローラ20,21を
含んで溝15内を相対移動し、ステム4の径方向
へ深さをもつた溝15内を軸18,19が滑動す
ることによりピストン2,3の直線運動が保障さ
れる。ステム4が第5図状態から45゜角回動して
2個の溝15,15がシリンダー1の径方向と一
致した時、軸18,19は溝15に対して最深部
に達し、0゜角及び90゜角回動位置では最浅部に戻
る。
含んで溝15内を相対移動し、ステム4の径方向
へ深さをもつた溝15内を軸18,19が滑動す
ることによりピストン2,3の直線運動が保障さ
れる。ステム4が第5図状態から45゜角回動して
2個の溝15,15がシリンダー1の径方向と一
致した時、軸18,19は溝15に対して最深部
に達し、0゜角及び90゜角回動位置では最浅部に戻
る。
このようにステム4の回動角に応じてステム4
軸芯部から軸18,19までの距離が変わるた
め、該距離と、軸18,19に集中して作用する
ピストン流体圧力のステム接線方向成分との積で
決定されるステム4の回動トルクは第6図の実線
aで示す如く変化し、ステム軸芯部から軸18,
19までの距離が短い45゜角で最小となり、該距
離が次第に増大する0゜角、90゜角に向けてトルク
は漸進的に増大する。従つてトルク曲線aはバル
ブを開閉動するに必要な曲線bと略々適合し、好
しいトルク特性が得られる。
軸芯部から軸18,19までの距離が変わるた
め、該距離と、軸18,19に集中して作用する
ピストン流体圧力のステム接線方向成分との積で
決定されるステム4の回動トルクは第6図の実線
aで示す如く変化し、ステム軸芯部から軸18,
19までの距離が短い45゜角で最小となり、該距
離が次第に増大する0゜角、90゜角に向けてトルク
は漸進的に増大する。従つてトルク曲線aはバル
ブを開閉動するに必要な曲線bと略々適合し、好
しいトルク特性が得られる。
以上のようなトルク特性を得るためにはピスト
ン2,3とステム4との連結部をステム4の径方
向へ移動自在とすればよいのであり、本実施例の
ようにステム4の径方向へ深さをもつた溝15,
15にピストン2,3側の軸18,19を移動自
在に遊合することにより上記連結部を構成するこ
とはその一例である。
ン2,3とステム4との連結部をステム4の径方
向へ移動自在とすればよいのであり、本実施例の
ようにステム4の径方向へ深さをもつた溝15,
15にピストン2,3側の軸18,19を移動自
在に遊合することにより上記連結部を構成するこ
とはその一例である。
本実施例では軸18,19にローラ20,21
を自由回転可能に取り付け、且つ該ローラ20,
21を溝15,15に滑動自在に挿入しているた
め、ピストン2,3が直線運動しステム4が回動
運動するさい、軸18,19が溝15,15内を
滑らかに移動することとなり、従つてピストン
2,3の直線運動をステム4のスムーズな回動に
変換できる。
を自由回転可能に取り付け、且つ該ローラ20,
21を溝15,15に滑動自在に挿入しているた
め、ピストン2,3が直線運動しステム4が回動
運動するさい、軸18,19が溝15,15内を
滑らかに移動することとなり、従つてピストン
2,3の直線運動をステム4のスムーズな回動に
変換できる。
第4図に示す如くステム4の前記フオーク状盤
状部14の外面と対面するピストン2の摺動部2
bの内面25には窪み部26が形成され、該窪み
部26はピストン2の移動方向、換言すれば摺動
部2bの長手方向に連続しているとともに、同様
の窪み部はピストン3の摺動部3bの内面27に
も形成されている。従つてピストン2,3とステ
ム4とのこの部分での干渉はなく、前記大径円柱
部4dの上部4e及び下部4fの外周面が平面状
に形成された摺動部2b,3bの内面25,27
と接触D,Eするようになつている。該上下二箇
所の接触点D,Eを維持してピストン2,3の直
線運動とステム4の回動運動が成される。
状部14の外面と対面するピストン2の摺動部2
bの内面25には窪み部26が形成され、該窪み
部26はピストン2の移動方向、換言すれば摺動
部2bの長手方向に連続しているとともに、同様
の窪み部はピストン3の摺動部3bの内面27に
も形成されている。従つてピストン2,3とステ
ム4とのこの部分での干渉はなく、前記大径円柱
部4dの上部4e及び下部4fの外周面が平面状
に形成された摺動部2b,3bの内面25,27
と接触D,Eするようになつている。該上下二箇
所の接触点D,Eを維持してピストン2,3の直
線運動とステム4の回動運動が成される。
ピストン2,3が拡脹移動する場合、受圧部2
a,3aと摺動部2b,3bとで平面L字状とな
つているピストン2,3は中央室Aの流体圧力に
より第5図中反時計方向へ回動しようとするが、
接触点D,Eによつてこれが阻止され、ステム4
の外周面と摺動部2b,3bとの接触ガイド作用
によつてピストン2,3の円滑な拡脹移動が保障
され、ピストン2,3のガタつきを防止すること
ができる。一方、左右室B,Cの流体圧力により
ピストン2,3が相寄る方向へ戻り移動する場
合、流体圧力変動等によつてピストン2,3が第
5図中時計方向、反時計方向へ回動しようとして
も、時計方向への回動は摺動部2b,3bによつ
て阻止され、反時計方向への回動は接触点D,E
によつて阻止され、上記同様にピストン2,3の
ガタつきは防止され、円滑な移動が保障される。
a,3aと摺動部2b,3bとで平面L字状とな
つているピストン2,3は中央室Aの流体圧力に
より第5図中反時計方向へ回動しようとするが、
接触点D,Eによつてこれが阻止され、ステム4
の外周面と摺動部2b,3bとの接触ガイド作用
によつてピストン2,3の円滑な拡脹移動が保障
され、ピストン2,3のガタつきを防止すること
ができる。一方、左右室B,Cの流体圧力により
ピストン2,3が相寄る方向へ戻り移動する場
合、流体圧力変動等によつてピストン2,3が第
5図中時計方向、反時計方向へ回動しようとして
も、時計方向への回動は摺動部2b,3bによつ
て阻止され、反時計方向への回動は接触点D,E
によつて阻止され、上記同様にピストン2,3の
ガタつきは防止され、円滑な移動が保障される。
特に、ピストン2,3の移動時、摺動部2b,
3bがシリンダー1の内面に押し付けられて摺動
する場合、シリンダー1内面と接触する摺動部2
b,3bの外面には既述の通り摩擦軽減部材8,
8が取り付けられているため、摺動時の摩擦は減
少し、ピストン2,3の一層円滑な移動を達成で
きる。
3bがシリンダー1の内面に押し付けられて摺動
する場合、シリンダー1内面と接触する摺動部2
b,3bの外面には既述の通り摩擦軽減部材8,
8が取り付けられているため、摺動時の摩擦は減
少し、ピストン2,3の一層円滑な移動を達成で
きる。
以上の実施例では本発明に係る小型シリンダー
装置をバルブ開閉用駆動装置として説明したが、
本装置は他の任意な駆動装置等としても適用でき
るものである。
装置をバルブ開閉用駆動装置として説明したが、
本装置は他の任意な駆動装置等としても適用でき
るものである。
以上の説明で明らかな通り本発明によれば、2
個のピストンの直線運動をステムの回動運動に変
換するため、装置の小型、コンパクト化を達成で
きる他、バルブ等を駆動するに適合するステム回
動トルクが得られ、トルクの有効な利用を達成で
きるとともに、ピストンの円滑な移動を保障でき
るようになり、実用化する上で要請される点を満
足し、実用に供することができるようになる。
個のピストンの直線運動をステムの回動運動に変
換するため、装置の小型、コンパクト化を達成で
きる他、バルブ等を駆動するに適合するステム回
動トルクが得られ、トルクの有効な利用を達成で
きるとともに、ピストンの円滑な移動を保障でき
るようになり、実用化する上で要請される点を満
足し、実用に供することができるようになる。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は装置の分解斜視図、第2図は組み立て状態の側
面図、第3図は同縦断面図、第4図は第2図の4
―4線断面図、第5図は第4図の5―5線断面
図、第6図はステム回動トルク等を示すグラフ、
第7図は従来例装置を示す第5図と同様の図であ
る。 尚図面中、1はシリンダー、2,3はピスト
ン、2a,3aは受圧部、2b,3bは摺動部、
4はステム、8は摩擦軽減部材、15は溝、1
8,19は軸、A,B,Cはピストンで区画され
る室、D,Eはステムと摺動部との接触部であ
る。
は装置の分解斜視図、第2図は組み立て状態の側
面図、第3図は同縦断面図、第4図は第2図の4
―4線断面図、第5図は第4図の5―5線断面
図、第6図はステム回動トルク等を示すグラフ、
第7図は従来例装置を示す第5図と同様の図であ
る。 尚図面中、1はシリンダー、2,3はピスト
ン、2a,3aは受圧部、2b,3bは摺動部、
4はステム、8は摩擦軽減部材、15は溝、1
8,19は軸、A,B,Cはピストンで区画され
る室、D,Eはステムと摺動部との接触部であ
る。
Claims (1)
- 1 シリンダーに回動ステムをピストン移動方向
と直角に縦挿内装し、且つシリンダーに該ステム
と連結される2個のピストンを内装し、該2個の
ピストンによつてシリンダー内室を中央室、左右
室に区画して中央室、左右室への圧力流体の切り
換え供給によりピストンの直線運動を上記ステム
の回動運動に変換するようにした小型シリンダー
装置において、前記ステムには径方向へ深さをも
つた溝を一体に形成するとともに、前記ピストン
は流体圧力を受ける受圧部と、該受圧部の側部か
ら延び、シリンダ内面と摺接する摺動部とでL字
状に形成し、シリンダー内面と接触する上記摺動
部の外面には摩擦軽減部材を設け、ステム外周面
と接触する摺動部の内面にはステムに連結する軸
を設け、該軸をステムに形成した溝内に移動自在
に遊合したことを特徴とする小型シリンダー装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4594280A JPS56141406A (en) | 1980-04-08 | 1980-04-08 | Compact cylinder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4594280A JPS56141406A (en) | 1980-04-08 | 1980-04-08 | Compact cylinder |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56141406A JPS56141406A (en) | 1981-11-05 |
JPH028161B2 true JPH028161B2 (ja) | 1990-02-22 |
Family
ID=12733323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4594280A Granted JPS56141406A (en) | 1980-04-08 | 1980-04-08 | Compact cylinder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56141406A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6038902U (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-18 | 株式会社 フロ−コントロ−ルシステム | ロ−タリアクチユエ−タ |
JPH028799U (ja) * | 1988-06-30 | 1990-01-19 | ||
JPH0221006A (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-24 | Hitachi Metals Ltd | シリンダー装置 |
JP3131570B2 (ja) | 1996-10-14 | 2001-02-05 | エスエムシー株式会社 | ロータリーアクチュエータ |
KR100833143B1 (ko) * | 2004-12-27 | 2008-05-29 | 가부시키가이샤 도모에 기쥬츠 겐큐쇼 | 로터리 액츄에이터 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5019713A (ja) * | 1973-06-26 | 1975-03-01 |
-
1980
- 1980-04-08 JP JP4594280A patent/JPS56141406A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5019713A (ja) * | 1973-06-26 | 1975-03-01 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56141406A (en) | 1981-11-05 |
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