JPH02800Y2 - - Google Patents

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JPH02800Y2
JPH02800Y2 JP10312783U JP10312783U JPH02800Y2 JP H02800 Y2 JPH02800 Y2 JP H02800Y2 JP 10312783 U JP10312783 U JP 10312783U JP 10312783 U JP10312783 U JP 10312783U JP H02800 Y2 JPH02800 Y2 JP H02800Y2
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JP
Japan
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hole
finger
singing
sound
finger holes
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JP10312783U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、邦楽用横笛の指孔の改良に係るもの
である。
篠笛等の邦楽用横笛は第1〜3図に示すように
管の末端から歌孔方向へ、長手方向に沿つて等間
隔に第1〜第7の指孔を形成し、その末端を開放
してなるものであつて、調子(邦楽では調子を本
数で表す)に対応して笛の全長が異なる。かかる
横笛は、第1の指孔のみを開放することにより西
洋音階でいう〓ド〓の音を、第1,2の指孔を開
放することにより〓レ〓の音を、第1〜3の指孔
を開放することにより〓ミ〓の音を、また同じく
各指孔を順次開放することにより〓フア〓〜
〓シ〓の音を夫々生ずる。ただし、これらは日本
十二律によつてなるから、西洋音階の平均律とは
少し異なる。例えば、平均率の〓ニ〓の音は、振
動数が290.3であるが、この音に略相当する日本
一二音階の〓一本〓では振動数が292.7である。
ところで従来の邦楽用横笛aの指孔は、第1図
に示すように管の末端から歌孔10方向へ、長手
方向に沿つて第1〜第7の指孔1a〜7aを等間
隔かつ同径にして形成してなり、このような笛の
場合には、第1図に示すように、第4〜第7まで
の指孔4a〜7aを塞いでだした音〓ド〓は要求
される音よりも高い音となり、さらに第2〜第7
までの指孔2a〜7aを塞いでだした音〓ミ〓は
要求される音よりも低い音となる。この場合、横
笛には、〓メリ・カリ奏法〓といつて、唇の当て
方で歌孔を蔽ぐ面積を変えることにより微妙な音
高の変化を生じさせる奏法があるが、この奏法に
よつて要求される音に近づけるようにしていた。
しかし、かかる奏法による調整には限度があり、
かつ技法上極めて難易であつて、旋律の急峻な変
化に対応できなかつた。また邦楽では微妙な音高
の変化は旋律を修飾するものとして尊ばれてお
り、このため、厳密な音高を必ずしも要求されな
いが、洋楽器と合奏する際には、その調を正確に
合わせる必要がある。この場合には前記したよう
に日本十二律は西洋音階の平均律と少し異なるか
らこれを前記メリ・カリ奏法によつて調整するこ
ととなるが、前記〓ド〓と〓ミ〓音では平均律に
適合させることは極めて困難であり、前記合奏の
大きな支障となつていた。
そこで、これを調整するために、音の高さは、
後述するように前記歌孔10と、指孔1の距離に
よつて決まることから、第2図に示すように、第
1の指孔1bを第2の指孔2bに対して離間させ
て音を低くし、第3の指孔3bを第4の指孔4b
に対して近接するようにして音を高くすることに
より音高の調整をするようにした横笛bがある。
ところがこの指孔配列によると、指孔の間隔が均
等でなくなるため、指使いが難かしくて均等圧で
各指孔を閉鎖し難く、かつ外観上も醜くなる欠点
を生じる。
本考案は前記従来欠点の除去を目的とするもの
であつて、管の末端から歌孔方向へ、長手方向に
沿つて等間隔に形成した第1〜第7の指孔のう
ち、第2及び第4〜第7の指孔に比して、第1の
指孔の内径を小さくし、第3の指孔の内径を大き
くしてなるものである。
本考案の一実施例を添付図面について説明す
る。
第3図は横笛cを示し、その先端部は閉鎖さ
れ、末端部11が開口した管に、先端部寄りに歌
孔10が、また管の末端から歌孔10方向へ、長
手方向に沿つて等間隔に形成した第1〜第7の指
孔1c〜7cを穿設してなる。該指孔のうち、第
2図と比較するように第1の指孔1cの径を小さ
くし、その歌孔10側の端縁xが前記従来改良品
の横笛bの指孔1bの端縁x′と歌孔との距離を略
等しくする。また第3の指孔3cの径を大きくし
て、その歌孔10側の端縁yが前記横笛bの指孔
3bの端縁y′と歌孔10との距離を略等しくす
る。前記指孔1c,3cの中心は、他の指孔2
c,4c〜7cに対して等間隔とする。
さて、笛の音の高さは、歌孔10から開放され
た指孔の距離によつて定まる。このことをさらに
詳述すると、第4図に示すように横笛は歌孔10
から指孔の歌孔10側の端縁までの距離の開管2
0とみなすことができ、この開管内に空気を吹込
むと前記歌孔10と開放された指孔に相当する両
端の開口21,21において腹となり、その中間
において節となる振動波形Wの基音と、その倍音
とが発生する。このことから前記端縁の位置が歌
口10寄りとなると開管20が短くなつたものと
考えることができ、このため前記振動波形の波長
が短くなつて、振動数が多くなり、音が高い方へ
修正されることとなる。また前記端縁の位置が歌
口から遠去かると、開管20が長くなつたものと
考えることができ、このため前記振動波形の波長
が長くなつて振動数が少なくなり、音が低い方へ
修正されることとなる。このことから前記したよ
うに第1〜7の指孔1c〜7cを等間隔として
も、第1指孔1cを小さくすることにより、前記
端縁xが歌孔10から遠去かつたことになつて音
が低い方へ修正され、第3指孔3cの径を大きく
することにより端縁yが歌孔10側へ接近したこ
ととなつて音が高い方へ修正され、日本一二音階
によく合致するようになる。
本考案は前記の説明によつて明らかにしたよう
に、管の末端から歌孔10方向へ、長手方向に沿
つて等間隔に形成した第1〜第7の指孔1c〜7
cのうち、第2及び第4〜第7の指孔に比して、
第1の指孔1cの内径を小さくし、第3の指孔3
cの内径を大きくしたから、第1の指孔1cの端
縁xは、歌孔10から遠去かつて音が低い方に調
整され、第3の指孔3cの端縁yは歌孔10に接
近して音が高い方に調整され、これにより日本一
二律に適合するものとなり、かつ洋楽器と合奏す
る際にも、少しのメリ・カリ調整により平均律に
適合できるようになるとともに、その指孔1c,
3cの中心位置は、他の指孔2c,4c〜7cに
対して等間隔であるから、使用に際して指間隔を
均一とし得るから指使いが従来の横笛aと異なる
ことはなく、結局するに吹方及び運指が容易とな
つて演奏が簡易となり、さらに指孔が等間隔で外
嵌においても美麗である等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は従来の横笛a,bの正面図、第3
図は本考案の横笛cの正面図、第4図は開管20
の縦断側面図である。 a,b,c;横笛、1c〜7c;指孔、10;
歌孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管の末端から歌孔方向へ、長手方向に沿つて等
    間隔に形成した第1〜第7の指孔のうち、第2及
    び第4〜第7の指孔に比して、第1の指孔の内径
    を小さくし、第3の指孔の内径を大きくしたこと
    を特徴とする邦楽用横笛。
JP10312783U 1983-06-30 1983-06-30 邦楽用横笛 Granted JPS6011393U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10312783U JPS6011393U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 邦楽用横笛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10312783U JPS6011393U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 邦楽用横笛

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6011393U JPS6011393U (ja) 1985-01-25
JPH02800Y2 true JPH02800Y2 (ja) 1990-01-10

Family

ID=30242758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10312783U Granted JPS6011393U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 邦楽用横笛

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JP (1) JPS6011393U (ja)

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JPS6011393U (ja) 1985-01-25

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