JPH0277243A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0277243A
JPH0277243A JP63230550A JP23055088A JPH0277243A JP H0277243 A JPH0277243 A JP H0277243A JP 63230550 A JP63230550 A JP 63230550A JP 23055088 A JP23055088 A JP 23055088A JP H0277243 A JPH0277243 A JP H0277243A
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安津夫 飯田
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豊 福井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔目 次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 (i)請求項1の発明 (ii)請求項2の発明 作用 (i)請求項1の発明 (11)請求項2の発明 実施例 (1)請求項1の発明 1、実施例と第1図との対応関係 ■、実施例の構成および動作 (イ)第1実施例 (ロ)位相シックの構成および動作 (ハ)第2実施例 (ニ)時変フィルタの構成と動作 (ii)請求項2の発明 ■、実施例と第2図との対応関係 ■、実施例の構成および動作 (iii )発明の変形態様 発明の効果 〔概 要〕 ダイナミック・フォーカスの手法を適用した超音波診断
装置に関し、 減衰の大きい被検体の深部において鮮明な画像を得るこ
とを目的とし、 超音波を被検体に放射し、受信される反射超音波を電気
信号に変換する電気音響変換素子と、電気信号の位相を
変換する位相変換手段を含み、電気信号を時間遅延させ
る遅延手段と、反射超音波の予想される中心周波数に基
づいて、遅延手段の遅延量を制御する遅延制御手段と、
遅延手段の出力を演算処理して出力する信号処理手段と
を備えるように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、超音波診断装置に関し、特に、ダイナミック
・フォーカスの手法を適用した超音波診断装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
超音波診断装置は、超音波を体表より体内へ放射し、反
射や透過する超音波を再び体表で受波して体内の情報を
取り出し、疾患の検査・診断を行なうための装置である
超音波診断装置では鮮明な画像を得るために、配列され
る電気音響変換素子から放射される超音波のフォーカス
点を合わせるようにしている。フォーカス点位置の変化
に伴い受信時には各電気音響変換素子とフォーカス点の
間の距離が変化するので、その変化に応じて電気音響変
換素子ごとに遅延量を設定するダイナミック・フォーカ
スという手法が大きく貢献している。
なお、ダイナミック・フォーカスについては、特開昭5
4−7786.米国特許筒4481823、特開昭54
−96286等が提案されている。
通常、超音波診断装置はn個の配列された電気音響変換
素子を備えており、該電気音響変換素子は駆動回路によ
り駆動されて超音波の送信を行なう。また、受信される
反射超音波は電気音響変換素子において電気信号に変換
されて、例えば位相シフタ、遅延線で順次遅延処理され
る。位相シフタは位相制御器で、遅延線は遅延線制御器
でそれぞれ制御され、位相シフト量、遅延量が設定され
る。
走査の方法は、例えばセクタ方式であれば、走査中に遅
延線を切り換える場合には切り換えによる雑音が断層画
像に生じるので、遅延線による遅延は走査線上の一点が
選択されると固定される(固定フォーカス)、走査する
直線に沿って変化する遅延は、位相シフタによって与え
られる。
受信する場合に遅延線制御器に設定されるi番目の電気
音響変換素子の遅延量τ、は、n個の電気音響変換素子
の中心点とフォーカス点との距離をL (mm)、中心
点とi番目の電気音客変換素子との距離をX、(mml
 、中心点とフォーカス点を結ぶ直線と中心点から被検
体に垂直に伸ばす直線とがなす角度をθ(r a d)
 、音速をc (mm7秒)とすれば、 −・−・・・(1) で与えられる。ここで、τ。は全てのτ、が負にならな
いための定数である。
いま、電気音響変換素子個々の間隔をp (mm)とす
れば距N X 、  (m m )は、で表される。
遅延線によるフォーカス(固定フォーカス)を距離L0
とした時の走査方向の距離L1における遅延量の補正Δ
τ逼は、 Δτ1=τ+(L、)−τ;(Lol−・・・−・(3
)で与えられる。従って、位相制御器に設定される位相
シフト量Δφ、は、送信する超音波の中心周波数をfo
(Hz)とすれば、 Δφ8=2πf0xΔτ、      −・−・(4)
で与えられる。
上述したような遅延量9位相シフト量により遅延された
電気信号は信号処理回路に供給され演算処理されると例
えば画像メモリに格納されて表示部に出力される。
このようにしてダイナミック・フォーカスを行なってフ
ォーカス点位置の移動に伴う信号処理を行ない鮮明な画
像を得ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来方式にあっては、被検体中(例
えば生体)を伝播する超音波はその周波数に応じて減衰
するので、受信時には送信時より高周波数の波が減衰し
た周波数スペクトルを受信する。このため遅延手段とし
て中心周波数を用いる位相変換器を使用している場合に
は適性な遅延を与えられないという問題点があった。
減衰による超音波の中心周波数の低下については、例え
ば“ULTRASONICATTENUATION T
OMOGRAPHYOF 5OFT Tl5SLIES
”、に、A、Dines and A、C,Kak、U
LTRA−5ONICIMAGING Vol、 1.
No、l、1979+pp16−33に述べられている
本発明は、このような点にかんがみて創作されたもので
あり、減衰が生じる被検体を走査する場合、減衰の大き
い被検体の深部において鮮明な画像を得るようにした超
音波診断装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕 i 1)11の、8 第1図は、請求項1の発明の超音波診断装置の原理ブロ
ック図である。
図において、電気音響変換素子111は、超音波を被検
体に放射し、受信される反射超音波を電気信号に変換す
る。
遅延手段!13は、電気信号の位相を変換する位相変換
手段112を含み、電気信号を時間遅延させる。
遅延制御手段115は、反射超音波の予想される中心周
波数に基づいて、遅延手段113の遅延量を制御する。
信号処理手段117は、遅延手段113の出力を演算処
理して出力する。
従って、全体として、反射超音波の中心周波数に基づい
て、前記遅延制御手段115が遅延量を制御できる。
j  發・工2の ■ 第2図は、請求項2の発明の超音波診断装置の原理ブロ
ック図である。
図において、電気音響変換素子221は、超音波を被検
体に放射し、受信される反射超音波を電気信号に変換す
る。
受信手段222は、電気信号を時間遅延させる遅延手段
223、複数個の遅延量を有し遅延手段223を制御す
る遅延制御手段225、遅延手段223の出力を演算処
理する信号処理手段227を含む。
走査手段228は、電気音響変換素子221と受信手段
222のそれぞれに接続されて、繰り返して走査を制御
する。
格納手段229は、信号処理手段227から出力される
情報を格納する。
表示手段231は、格納手段229に格納されている情
報を表示する。
遅延量決定手段233は、格納手段229に格納されて
いる情報のうち、被検体の表面から等距離にある情報を
比較してその変化の度合いが大きくなるように遅延制御
手段225に対して遅延量を提供する。
従って、全体として、遅延制御手段225が遅延量を複
数個存し、複数回の走査を行なって得られる情報を比較
して、変化の度合いが大きくなる遅延量を選択して遅延
制御手段225に設定できる。
〔作 用〕
一〇LLjLaL!L上q光里 電気音響変換素子111は超音波を被検体に放射し、反
射超音波を電気信号に変換する。
遅延制御手段115は予想される中心周波数より遅延量
を制御する。電気信号は該遅延量により遅延手段113
によって時間遅延される。遅延された電気信号は信号処
理手段117で演算処理されて出力される。
本発明にあっては、遅延制御手段115が反射超音波の
中心周波数に基づいて遅延量を制御するので、被検体の
深部において鮮明な画像を得ることができる。
j  ラ二12の 日 電気音響変換素子221は超音波を被検体に放−射し、
反射超音波を電気信号に変換する。この電気信号は遅延
手段223によって時間遅延されて信号処理手段227
に供給される。信号処理手段227の出力は格納手段2
29に格納される。
遅延制御手段225は遅延手段223が与える遅延量を
複数個有し、該遅延量を用いて走査手段228によって
走査を繰り返し、情報を格納手段229に格納する。
遅延量決定手段233は、得られる情報のうち被検体の
表面から等距離の情報を比較し、変化の度合いが大きく
なる遅延量を選択し、遅延制御手段225に提供する。
電気信号は供給される遅延量によって時間遅延されると
演算処理されて表示手段231に出力される。
本発明にあっては、遅延量決定手段233において情報
比較して変化の度合いが大きくなる遅延量を選択して遅
延制御手段225に供給されるので、適切な遅延量が得
られ、被検体の深部において鮮明な画像を得ることがで
きる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に説
明する。
第3図は、請求項1の発明の第1実施例における超音波
診断装置の構成を示す。
第4図は、請求項1の発明の第2実施例における超音波
診断装置の構成を示す。
第6図は、請求項2の発明の実施例における超音波診断
装置の構成を示す。
ここで、本発明の実施例と第1図との対応関係を示して
おく。
電気音響変換素子111は、電気音響変換素子3°11
に相当する。
位相変換手段112は、位相シフタ321に相当する。
遅延手段113は、遅延回路320.遅延回路420に
相当する。
遅延制御手段115は、遅延制御回路330゜遅延制御
回路430に相当する。
信号処理手段117は、信号処理回路340に相当する
以上のような対応関係があるものとして、以下本発明の
実施例について説明する。
■ −の jおよびゃ 第3図において、本発明の第1実施例は、超音波を送受
信するn個の電気音響変換素子(EL)3111〜31
1nと、電気音響変換素子311を駆動する駆動回路3
13と、受信される反射超音波を信号処理する受信部3
10と、超音波ビームの走査を制御する走査制御部31
5と、受信部310の出力を格納するメモリ部318と
、メモリ部318が格納する情報を出力する表示部31
9とで構成される。
受信部310は、電気信号を遅延させるn個の遅延回路
320.〜3207と、遅延回路320を制御する遅延
制御回路330と、遅延回路320の出力を包絡線検波
や対数圧縮等の演算処理する信号処理回路340を備え
ている。
n個の遅延回路3201〜320Rは、それぞれに対応
する位相シフタ321+〜321,1と遅延線322.
〜3227とを備え、遅延制御回路330はn個の位相
シフタ321を制御する位相制御器331と、n個の遅
延線322を制御する遅延線制御器332を備えている
。図では煩雑さを避けるためにこの信号線は省略してい
る。
受信に際して、走査制御部315は駆動回路313と受
信部310を制御する。駆動回路313はn個の電気音
響変換素子311の個々を駆動して受信される超音波を
電気信号に変換する。電気信号は受信部310に含まれ
て電気音響変換素子311のそれぞれに対応する遅延回
路320に供給される。それぞれの遅延回路320に供
給される電気信号は位相制御器331に設定されている
それぞれの位相シフト量により位相シフタ321におい
て移相される。続いて遅延線制御器332に設定されて
いるそれぞれの遅延量により遅延線322において遅延
される。
遅延回路320により遅延処理された電気信号は、信号
処理回路340に供給されて演算処理されるとメモリ部
318に格納され、表示部319において表示出力され
る。
n個の位相シフタ321に設定される位相シフト量は以
下のようにして決定される。
例えば、周波数f (Hz)の超音波が生体組織内を伝
播する間に受ける減衰IA(f、jりは一般に、 A (f、  f) = exp (a (f ) j
2)  −−−−15)で表される。expは指数関数
、!は超音波が伝播する距離である。α(f)は減衰係
数と呼ばれ、生体組織では一般的に、 α(f)=α。f         ・−・−・=(6
)であり、周波数fに比例することが知られている。
ここでα。は各組織特有の比例定数である。人体の組織
では平均値としてdB表示で1.0 (dB/MHz/
cm )といわれている。
電気音響変換素子から超音波が送出されるときの周波数
スペクトラムtt  (r)は、中心周波数fo、分散
σの以下のガウス分布で与えられる。
It(f)=exp(−(f −r 6)”/2 a 
”)    −−−−−(7)(5)、 (6)、 (
7)式より、人体の軟組織内の距離lからの反射超音波
は受信までに距離21伝播しているので、電気音響変換
素子で受信される反射超音波スペクトラムII(f)は
、 IR(f)=exp(−(r −f o)”/2 a”
 )・exp(−2am f j! )   −−−(
8)となる。
(8)式より、It(f)ノ中心周波数fl(1)は、
f m (jり= t o  2 a” cre l 
     −・−−−−(9)と得られる。(9)式よ
り距@1に比例して中心周波数f、が減衰していること
がわかる。また、中心周波数の低下はα。とσにより決
定される。ここでσは電気音響変換素子の特性に依存す
るので実測して求め、α。は例えば1.0 (dB/M
Hz/cm )を用いることで中心周波数の低下が決定
される。
(9)式により得られる中心周波数fえを(4)式に代
入すれば、 Δφ、=2πfl(f)  ・Δτ、   ・−・・・
・・0ωとなる。これは減衰を考慮した位相シフト量Δ
φ、となる。
走査にあたっては、減衰係数α・は組織ごとに異なるの
で何通りか予め設定することが望ましい。
また、00式で使用する中心周波数flとして任意の被
検体で実測した中心周波数f、を使用しても良い。第7
図は、本実施例と従来の方式について超音波ビームに対
して直角方向のフォーカス点を含む直線上からの反射超
音波の受信レベルを示す。
フォーカス点からの反射超音波が最大受信レベルを示し
、本実施例の方がフォーカス点を中心にした受信信号レ
ベルの分布が狭く、指向性が向上していることがわかる
このようにして、反射超音波の中心周波数を予測して位
相シフトすることができるので、減衰の大きい被検体の
深部において鮮明な画像を得ることができる。
口 止 シックの  およびΦ 第1O図は、位相シフタの構成の一例を示す。
位相シフタは、遅延回路701と、2つの乗算器703
および705と、加算回路707で構成される。
この位相シフタで、例えば振幅V (V) 、角速度ω
(r a d/秒)で時間t〔秒〕に依存する信号V 
cosωtの位相をシフトする。
まず、入力されるV cosωtの一部を遅延回路70
1に供給し周期の174時間だけ遅延させ、−Vsin
ωもの信号を生成する。V cosωむは乗算器703
に、−Vsinωtは乗算器705に供給される。乗算
器703にはcosθを設定しV cosωtとの乗算
を行なってV cosωt Gosθの信号を生成し、
乗算器705には一5inθを設定し一■Sinωtと
の乗算を行なってVsinωLsinθの信号を生成す
る。
2つの乗算器703および705の出力は加算回路70
7において加算処理される。
V CO3(L) L cosθ+Vsinωtsin
θ=Vcos(ωむ一部>      −−−−−・−
・(11)01)式は、加算回路707で行なわれる処
理であり、加算回路707の出力が入力信号Vcos/
IJt。
より位相においてθだけ遅れる信号であることを表して
いる。
従って、2つの乗算器703および705に設定する位
相θの選択により、所望の移相を行なうことができる。
詳しくは、特開昭63−153054号公報「超音波診
断装置」に述べられている。
−口%   ’1JOE医 第4図において、本発明の第2実施例は、第1実施例の
n個の遅延回路3201〜3207をn個の遅延回路4
20.〜420nで、遅延制御回路330を遅延制御回
路430で構成したものに一致する。
n個の遅延回路4201〜420.゛はそれぞれがn個
の時変フィルタ4231〜423、と位相シフタ321
1〜321.および遅延線322゜〜3227で構成さ
れ、遅延制御回路430は時変フィルタの中心周波数を
制御するフィルタ制御器433と位相制御器331およ
び遅延線制御器332で構成される。
電気音響変換素子311により電気信号に変換される反
射超音波は、遅延回路420に供給される。遅延回路4
20では、まず時変フィルタ423において所望の中心
周波数となる周波数スペクトルに変換され、位相シフタ
321に供給される。
位相シフタ321はその中心周波数に応じた位相シフト
lを与え、さらに遅延f!322が遅延させる。従って
、どのような中心周波数の超音波を受信しても所望の中
心周波数として処理することができる。
第1実施例では被検体中は伝播する超音波の減衰係数を
一定として中心周波数を用いていたが、本実施例は、こ
の被検体中の減衰係数にばらつきがある場合に有効であ
る。
二 1 フ ル夕の  とφ 第5図は、第2実施例で使用した時変フィルタの構成の
例を示す。
時変フィルタは、6つの抵抗器521〜526と、3つ
のコイル511〜513と、3つの可変容量のダイオー
ド531〜533で構成される。
時変フィルタはLC回路によるバンドパス特性を有して
おり、フィルタ制御器433から供給される制御電圧に
より容量の変化する3つのダイオード531.532お
よび533を用いてバンドパス特性の中心周波数を受信
中に変化させることができる。
この中心周波数は位相シフトiの計算に使用した中心周
波数rmに一致するように設定される。
これにより被検体の減衰係数にばらつきが生じて反射超
音波の中心周波数が位相シフタに設定される中心周波数
fRからずれた場合でも時変フィルタによって中心周波
数をfRに一致させることができる(第8図(a)参照
)。
ここで、反射超音波の中心周波数が予想される中心周波
数f、と大きく異なる場合には、時変フィルタ通過後に
信号レベルが大きく低下する(第8図(b)参照)ので
、時変フィルタに設定する中心周波数は測定される受信
信号に近い値とする必要がある。
ここで、本発明の実施例と第2図との対応関係を示して
おく。
電気音響変換素子221は、電気音響変換素子311に
相当する。
受信手段222は、受信部310に相当する。
遅延手段223は、遅延回路320に相当する。
遅延制御手段225は、遅延制御回路330に相当する
信号処理手段227は、信号処理回路340に相当する
走査手段228は、走査制御部315に相当する。
格納手段229は、メモリ部318に相当する。
表示手段231は、表示部319に相当する。
遅延量決定手段233は、最適遅延量決定部650に相
当する。
以上のような対応関係があるものとして、以下本発明の
実施例について説明する。
■、−〜 の  およびφ 第6図において、本発明の実施例は、請求項1の発明の
第1実施例の構成に最適遅延量決定部650を加えたも
のである。
最適遅延量決定部650は、メモリ部318に格納され
る情報より遅延量を決定し、位相制御器331に供給す
る。
上述した構成の超音波診断装置は、遅延制御回路330
で設定される一つのフォーカス点に対する遅延量を複数
有し、それらの中から最適な遅延量を決定することが特
徴である。ここで、最適な遅延量を決定する手段として
超音波ビームと画像の細かさの関係を用いた。この超音
波ビームと画像の関係は、例えば’QIIANTITA
TIVECONTRASTMESUREMENT  I
N   B−MO口E  IM^GES  COMPA
RISON  BE−TWEEN EXPERIMEN
T AND THI!ORY’、S、H,BLY、D、
LEE−CHAH八り1口、R,FOSTER,M、S
、PATTERSON、F、S、FOSTERAND 
J、W、HUNT、tlltra−soni’c in
 Med、 & Biol、 Vol。
12、 No、3. pp197−208.1986に
述べられている。また、本実施例では反射超音波の予想
される中心周波数に対する位相シフ)IΔφ3を位相制
御器331に複数用意しておく。
反射超音波を受信して信号処理する手順は請求項1の実
施例と同じである。
まず、初期値のΔφ8を設定して走査を行ない情報をメ
モリ部318に格納する。さらに走査線をずらして走査
を行ない情報をメモリ部318に格納する。
生体中の組織からランダムな細かい反射がある場合、そ
のランダムな反射が重なり合った結果スペックルと呼ば
れる特有な粒状の画像(例えば第91ffl(a)、(
c))が得られることが知られている。画像中体表より
等距離の部分に着目すればこのスペックルの細かさは超
音波ビームの幅にほぼ比例する。つまり、採取した断層
画像のメモリより体表から等距離の情報(例えば第9図
(b)。
(d))を読み出し、その情報の変化の度合いを検出し
てスペックルを検出する。このスペックルの変化を用い
てフォーカスの度合いを知す、スペックルが最も細かく
なるように遅延量を決定する。
最適遅延量決定部650において、メモリ部318から
等距離にある情報を抽出しスペックルを検出する。被検
体内で減衰量の分布があることから、抽出する等距離の
情報は多いほど精度が向上するが10〜20本が適当で
ある。
次に別な位相シフト量Δφ、について同様の走査を行な
いスペックルを検出する。位相制御器331が有する複
数の位相シフトIを順次用いて複数回の走査を行ない、
最もスペックルが細かくなる位相シフト量を決定して、
位相制御器331に設定する。
以上の処理は中心周波数fl(ffi)を距#1.0(
固定フォーカス1.0)からの反射波のものと仮定して
行なう。
このように試行錯誤的にスペックルが最も細かくなる位
相シフト量を決定し、該位相シフト量を用いて受信され
る反射超音波を信号処理し、鮮明な断層画像をえること
ができる。
始めに設定する位相シフト量Δφ、は適性値にできるだ
け近い値とすると処理時間を短縮することができる0例
えば肝臓を観測するのであれば肝臓の減衰係数を使用し
、筋肉を観測するのであれば筋肉の減衰係数を使用する
ことが望ましい。あるいは反射超音波の中心周波数とし
て実測した中心周波数を使用しても良い、また、複数の
位相シフHitΔφ、は予め用意してもよいが走査の都
度中心周波数を変更して00式で計算しても良い。
スペックルの検出は、抽出する情報を信号レベルとすれ
ば、しきい値の信号レベル、例えば第9図(b)および
(d)の信号レベルvLを設定して、メモリ部318か
ら順次抽出する等距朋の信号レベルとしきい値の信号レ
ベル■、との交差回数によって行なうことができる。
請求項1の発明は中心周波数を用いる発明であったが、
その設定に使用する減衰係数はあくまでも生体組織の平
均値にすぎず、例えば筋肉組繊では1.8 (dB/M
Hz/cm ) 、脂肪組織では0.6 (dB/MH
z/co+ ) 、肝臓では0.7 (dB/MHz/
cm )と生体組織ごとに異なっている。さらに同じ組
織であっても固体間のばらつきがあるので、被検体によ
っては(9)、 (11式で示したような位相シフトを
行なっても最適な遅延処理を行なえるとは限らない。本
発明はこのような場合に対処するべく、中心周波数を求
めずに最適な遅延処理を行なう方法である。
また、決定された位相シフト量は最適な位相シフト量を
与えるので、この位相シフト量より生体組織の減衰係数
や減衰係数分布等を得ることができる。これら情報を表
示部319より表示出力して多くの情報を得ることもで
きる。さらに最適位相量が保証されて音速の変化に応じ
た受信波の位相変化を自動的に補正できるので、位相シ
ックを備えない他の信号処理装置等にも適用が可能であ
る。
LL!!!  の ・ ) ピ なお、請求項2の発明の実施例にあっては、位相変換器
を使用しないものであっても良い。
また、請求項1および請求項2の発明においては、遅延
制御手段としてアナログ回路を使用したが、アナログ−
ディジタル変換器を電気音響変換素子と遅延手段の間に
挿入し信号をディジタル化して処理を行なうものであっ
ても良い。
更に、rl、実施例と第1図との対応関係」、において
、本発明と実施例との対応関係を説明しておいたが、本
発明はこれに限られることはな(、各種の変形態様があ
ることは当業者であれば容易に推考できるであろう。
〔発明の効果〕
上述したように、請求項1の発明によれば、遅延制御手
段が反射超音波の中心周波数に基づいて遅延量を補正す
るので、被検体の深部において鮮明な画像を得ることが
でき、実用的には極めて有用である。
請求項2の発明によれば、遅延量決定手段において情報
を比較して変化の度合いが大きくなる遅延量を選択して
遅延制御手段に供給するので、被検体の深部において鮮
明な画像を得ることができ、実用的には極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の発明の超音波診断装置の原理ブロッ
ク図、 第2図は請求項2の発明の超音波診断装置の原理ブロッ
ク図、 第3図は請求項1の発明の第1実施例による超音波診断
装置の構成ブロック図、 第4図は請求項1の発明の第2実施例による超音波診断
装置の構成ブロック図、 第5図は時変フィルタの構成図、 第6図は請求項2の発明の実施例による超音波診断装置
の構成ブロック図、 第7図は反射超音波の分布図5、 第8図は時変フィルタの受信信号の関係図、第9図は超
音波ビームの巾とスペックルの関係図、第10図は位相
シフタの構成図である。 図において、 111.221は電気音響変換素子、 112は位相変換手段、 113.223は遅延手段、 115.225は遅延制御手段、 117.227は信号処理手段、 222は受信手段、 229は格納手段、 231は表示手段、 233は遅延量決定手段、 311は電気音響変換素子、 313は駆動回路、 315は走査制御部、 31Bはメモリ部、 319は表示部、 310.410は受信部、 320.420,701は遅延回路、 321は位相シフタ、 322は遅延線、 330.430は遅延制御回路、 331は位相制御器、 332は遅延線制御器、 423は時変フィルタ、 433はフィルタ制御器、 650は最適遅延量決定部、 703.705は乗算器、 707は加算回路である。 峰木巾1n発明/I涼埋710・77図第1図 Sffil、$2−鞘明め11ト埋フ゛口・ンク2第2
図 ロ手l妥フィルタI!21祁1六′図 第5図 1しに工脚 2n 肩ど9月め ×、を色イ超ψ 、櫃
凧゛プ゛o77゜手続補正盲動式) 平成1年1月13日 1、事件の表示 昭和63年特許願第230550号 2、発明の名称 超音波診断装置 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 住 所  神奈川県用崎市中原区上小田中1015番地
名称 (522)富士通株式会社 4、代理人 8151 ′e(03)375−1631
住 所  東京都渋谷区代々木2丁目11番2号昭和6
3年12月20日(発送口) 6、補正の対象

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超音波を被検体に放射し、受信される反射超音波
    を電気信号に変換する電気音響変換素子(111)と、 前記電気信号の位相を変換する位相変換手段(112)
    を含み、前記電気信号を時間遅延させる遅延手段(11
    3)と、 前記反射超音波の予想される中心周波数に基づいて、前
    記遅延手段(113)の遅延量を制御する遅延制御手段
    (115)と、 前記遅延手段(113)の出力を演算処理して出力する
    信号処理手段(117)と、 を備えるように構成したことを特徴とする超音波診断装
    置。
  2. (2)超音波を被検体に放射し、受信される反射超音波
    を電気信号に変換する電気音響変換素子(221)と、 前記電気信号を時間遅延させる遅延手段(223)、遅
    延量を複数個有し前記遅延手段(223)を制御する遅
    延制御手段(225)、前記遅延手段(223)の出力
    を演算処理する信号処理手段(227)を含む受信手段
    (222)と、 前記電気音響変換素子(221)と前記受信手段(22
    2)のそれぞれに接続されて、繰り返して走査を制御す
    る走査手段(228)と、 前記信号処理手段(227)から出力される情報を格納
    する格納手段(229)と、 前記格納手段(229)に格納されている情報を表示す
    る表示手段(231)と、 前記格納手段(229)に格納されている情報のうち、
    被検体の表面から等距離にある情報を比較してその変化
    の度合いが大きくなるように前記遅延制御手段(225
    )に対して遅延量を提供する遅延量決定手段(233)
    と、 を備えるように構成したことを特徴とする超音波診断装
    置。
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