JPH027601Y2 - - Google Patents

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JPH027601Y2
JPH027601Y2 JP1984103108U JP10310884U JPH027601Y2 JP H027601 Y2 JPH027601 Y2 JP H027601Y2 JP 1984103108 U JP1984103108 U JP 1984103108U JP 10310884 U JP10310884 U JP 10310884U JP H027601 Y2 JPH027601 Y2 JP H027601Y2
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JP
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steam
evaporator
liquid
heat exchanger
compressor
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JP1984103108U
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は各種濃縮、蒸留装置、特にテトラクロ
ロエチレンを用いたドライクリーナの蒸留装置等
に応用できる蒸気再圧縮式蒸発装置に関するもの
である。
(従来技術) 第7図に従来のドライクリーナの蒸留装置を示
す。図において蒸発缶1は上部に蒸留する液2を
ため、下部のスチームジヤケツト3によつて加熱
する。発生した蒸気は蒸気管4より出て、凝縮器
5にて冷却水で冷やされて凝縮し、蒸留液として
再利用される。残つた液は煮詰められて不純物の
み底面にたまり、掃除口6を開けてかき出す。以
上のように従来は第7図に示すバツチ処理をして
いた。
次に第6図に従来の蒸気再圧縮式の蒸発装置を
示す。蒸気再圧縮式の原理は、発生した蒸気を圧
縮して高温高圧にし、加熱源として利用する所に
あり、また潜熱を熱回収できてエネルギー効率が
良く、成績系数は10〜20にもなり、ランニングコ
ストが安い等の利点がある。
さて濃縮原液は、2つの予熱器7、8で並行に
予熱されて蒸発缶9に入る。液は熱交換器10に
て加熱されて蒸気となる。また発生した蒸気は、
デミスター11で液滴を分離後、遠心式のコンプ
レツサー12に吸入され、圧縮されて高温高圧と
なる。この場合は液より飽和蒸気温度が高いの
で、熱交換器10にて液を加熱でき、高温高圧の
蒸気は凝縮して蒸留液となる。蒸留液は予熱器7
にて濃縮原液を加熱後装置を出て、一般にはタン
クに溜まる。一方、濃縮された液は予熱器8にて
濃縮原液を加熱後装置を出て、一般にはタンクに
溜められる。なお、コンプレツサー12は、普通
は電動機Mで駆動されている。
ところでスタート時には蒸気が発生しないの
で、蒸気再圧縮式では加熱能力がなく、次の様に
プレート式熱交換器等の補助熱交換器13を用い
てスタートアツプをする。また蒸発缶9に送られ
て来た濃縮原液を、ポンプ14で補助熱交換器1
3に送ると、原液はスチームにより加熱されて、
蒸発缶9に戻される。この循環により昇温し、蒸
気が発生した時点でコンプレツサー12を始動さ
せる。
以上の如く第7図の蒸留装置の代わりに、ラン
ニングコストの安い第6図の蒸気再圧縮式を採用
する場合には次のような欠点があつた。即ち、ス
タートアツプの補助熱交換器にスペースをとられ
ると共に、低濃縮は良いが、煮詰める場合には蒸
気発生が少なくなつてコンプレツサーはサージン
グを起こすので、蒸気再圧縮式は使えず、また補
助熱交換器で煮詰めると、不純物が溜まり、プレ
ート式熱交換器の場合では一回ごとに分解して掃
除する必要があつたので、非常な労力を要する欠
点があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は前記従来における蒸気再圧縮式蒸発装
置のように、煮詰めると不純物が溜つて掃除が大
変である等の問題点を解消し、煮詰めても掃除が
簡単にでき、かつスケールの付きが少なく、ラン
ニングコストが安い等の効果を奏する蒸気再圧縮
式蒸発装置を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) このため本考案は、蒸発缶内で発生した蒸気を
圧縮機で圧縮し、この高温高圧蒸気を加熱源とし
て前記蒸発缶内の原液を加熱する熱交換器を前記
蒸発缶内に設けてなる蒸気再圧縮式蒸発装置にお
いて、前記蒸発缶の底部に一体にスチームジヤケ
ツトを設け、同スチームジヤケツトによりスター
トアツプ及びドライアウト時、スチームを熱源と
して液を加熱する補助加熱器を構成してなるもの
である。
(作用) さてスタートアツプ時、濃縮原液は一定量蒸発
缶に送られ、蒸発缶底部の補助加熱器の上に溜つ
た液をスチームにより加熱すると、液温が上昇
し、スチームが発生する状態となつた時スチーム
を止め、定常運転のモードに移行する。またドラ
イアウト時は、補助加熱器の上部に溜つた液をス
チームで加熱して完全に蒸留する。この場合の蒸
気は凝縮器に行き、冷却水で冷やされて蒸留液と
なり、一般にはタンクに溜められる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面について説明する
と、第1図〜第5図は本考案の実施例を示す。図
において15は蒸発缶(液と蒸気を入れる容器)、
16は圧縮機(一般には電動機で駆動される)、
17はデミスター(液滴を取り、コンプレツサー
を保護する)、18は補助加熱器(スチームジヤ
ケツト、スタートアツプとドライアウト時に使
用)、19は掃除口(ドライアウト後、濃縮液な
いし不純物を出す口)、20は熱交換器(色々の
タイプが考えられる、第2図〜第5図)、21は
液供給管(穴があり、熱交換器20に穴より液を
薄膜で供給する)、22はポンプ(熱交換器に液
を循環させる)、23は予熱器(濃縮原液と蒸留
液との熱交換)、24はバルブ、25は凝縮器で
ある。
第2図〜第5図に熱交換器の色々のタイプを示
す。図において26は液供給管、27は補助加熱
器、28は熱交換器であり、第2図は蒸気缶の垂
直面を熱交換器としたタイプ、第3図は缶内にプ
レート状の熱交換器を入れたタイプ(プレート内
に蒸気、外面に液)、第4図は缶内に多管式の熱
交換器を入れたタイプ(管内に蒸気、管外に液)、
第5図は缶内に垂直多管の熱交換器を設けたタイ
プ(管内に液、管外に蒸気)である。
次に以上の如く構成された実施例について作用
を説明する。先ず定常運転時には、濃縮原液は予
熱器23で加熱後、蒸発缶15からの液と混合
し、液供給管21に送られる。液供給管21の穴
より液は熱交換器20に一様に振りかけられて同
熱交換器を洗浄しながら加熱され、蒸気を発生さ
せる。そして蒸発しなかつた液は蒸発缶15の下
部に溜まり、ポンプ22で再度液供給管21に送
られる。
発生した蒸気は蒸発缶上部より、デミスター1
7で液滴を除去後、バルブ24が閉であるため、
圧縮機16に吸入される。ここで蒸気は圧縮さ
れ、高温高圧蒸気となる。高圧となつたことによ
り飽和蒸気温度が高くなるので、熱交換器20に
て液を加熱でき、蒸気は凝縮熱を放出して凝縮
し、蒸留液となる。また蒸留液は予熱器23で濃
縮原液を予熱後排出され、一般にはタンクに溜め
られる。
次にスタートアツプ時には、濃縮原液を一定量
蒸発缶15に送り、蒸発缶下部の補助加熱器18
の上に溜つた液を、スチームにより加熱する。液
温が上昇して蒸気が発生する状態になると、スチ
ームを止め、前記の定常運転のモードに移行す
る。
またドライアウト時には、圧縮機16とポンプ
22を停止し、液は補助加熱器18の上部に溜ま
る。この液をスチームで加熱して完全に蒸留する
と、蒸気はバルブ24が開であるので凝縮器25
に行き、冷却水で冷やされて蒸留液となり、一般
にはタンクに溜められる。次いで蒸留を終える
と、スチームを止めて掃除口19を開け、濃縮液
ないし固形分をかき出す。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は、蒸発缶の底
部に一体にスチームジヤケツトを設け、同スチー
ムジヤケツトによりスタートアツプ及びドライア
ウト時、スチームを熱源として液を加熱する補助
加熱器を構成したので、高濃縮しても従来のよう
にヒータにスケールが付着したりするようなこと
はなく、蒸発缶の底部に溜つた濃縮液、固形分を
簡単に掃除することができる等の従来では得られ
ない優れた効果を奏するものである。また運転の
大部分をする蒸気再圧縮式は、若干の電動機の電
力は必要であるが、スチーム、冷却水が不要とな
り、従来のスチーム方式と比較してランニングコ
ストが安くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す蒸気再圧縮式蒸
発装置のシステム図、第2図、第3図、第4図及
び第5図は夫々本考案における熱交換器の各種の
例を示す断面図、第6図は従来の蒸気再圧縮式蒸
発装置のシステム図、第7図は従来のドライクリ
ーナの蒸留装置のシステム図である。 図の主要部分の説明、15……蒸発缶、16…
…圧縮機、18補助加熱器、20……熱交換器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蒸発缶内で発生した蒸気を圧縮機で圧縮し、こ
    の高温高圧蒸気を加熱源として前記蒸発缶内の原
    液を加熱する熱交換器を前記蒸発缶内に設けてな
    る蒸気再圧縮式蒸発装置において、前記蒸発缶の
    底部に一体にスチームジヤケツトを設け、同スチ
    ームジヤケツトによりスタートアツプ及びドライ
    アウト時、スチームを熱源として液を加熱する補
    助加熱器を構成してなることを特徴とする蒸気再
    圧縮式蒸発装置。
JP10310884U 1984-07-10 1984-07-10 蒸気再圧縮式蒸発装置 Granted JPS6119401U (ja)

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JP10310884U JPS6119401U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 蒸気再圧縮式蒸発装置

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JP10310884U JPS6119401U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 蒸気再圧縮式蒸発装置

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JPS6119401U JPS6119401U (ja) 1986-02-04
JPH027601Y2 true JPH027601Y2 (ja) 1990-02-23

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JP10310884U Granted JPS6119401U (ja) 1984-07-10 1984-07-10 蒸気再圧縮式蒸発装置

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KR102179886B1 (ko) * 2014-08-14 2020-11-17 코베스트로 도이칠란트 아게 잠재적으로 폭발성인 불순물을 함유하는 액체를 증발시키기 위한 장치 및 방법

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