JPH0271900A

JPH0271900A - 多段乾燥機

Info

Publication number: JPH0271900A
Application number: JP63222939A
Authority: JP
Inventors: Shiro Ikeda; 史郎池田
Original assignee: JGC Corp
Current assignee: JGC Corp
Priority date: 1988-09-06
Filing date: 1988-09-06
Publication date: 1990-03-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」この発明は、汚泥の脱水ケーキなどの被乾燥物の乾燥に
好適に使用される多段乾燥機に関するものである。

「従来の技術」従来、汚泥の脱水ケーキなどの被乾燥物の乾燥用に使用
されている乾燥機の１つとして、乾燥機本体内に、被乾
燥物を載せる乾燥床を縦方向に多段に配列するとともに
、乾燥機本体内の上段の乾燥床に投入された被乾燥物を
、各乾燥床上を順次移動させて下段の乾燥床から外部に
取り出す動作を行う被乾燥物の移動機構を設け、かつ被
乾燥物の移動方向に対し、向流となるように燃焼排ガス
を流す構成の多段乾燥機が使用されている。

この多段乾燥機は、乾燥機本体の上段側の乾燥床に被乾
燥物を投入し、移動機構により被乾燥物を下段側に向け
て順次各乾燥床上を移動させ、移動中の被乾燥物に燃焼
排ガスを向流で接触させて被乾燥物を加熱し、水分を蒸
発させて乾燥を行い、下段の乾燥床から乾燥物を取り出
すことにより、被乾燥物の乾燥を行うものである。

［発明が解決しようとする課題」しかしながら、従来の多段乾燥機においては、燃焼排ガ
スを被乾燥物の移動方向に対して自流に流していたため
に、取出部の乾燥状態となった被乾燥物に、温度の高い
燃焼排ガスが接触し、被乾燥物が過乾燥の状態となり、
被乾燥物中の揮発成分が水分ととらに揮散してしまうお
それがあった。

この被乾燥物中の過乾燥により、たとえば、下水処理施
設から排出される汚泥を焼却処理する際には、汚泥を過
乾燥状態とすると、乾燥汚泥中の揮発成分の揮散によっ
て汚泥自体の発熱ｍが低下し、乾燥汚泥の燃焼性が悪く
なるなどの不都合があった。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、被乾燥物
の過乾燥を防止することのできる多段乾燥機を提供する
ことを目的としている。

「課題を解決するための手段」上記目的達成のために、本発明による多段乾燥機は、被
乾燥物を載せる乾燥床を縦方向に多段配列するとともに
、被乾燥物を各乾燥床上を順次移動させる移動機構を備
えた多段乾燥機において、被乾燥物を加熱する加熱ガス
を、被乾燥物に対して並流で流すしのである。

「作用　」加熱ガスを被乾燥物に対して並流で流すことにより、導
入直後の加熱ガスが乾燥開始状態の被乾燥物に接触する
ので、被乾燥物の過乾燥を防止することができる。

「実施例」第１図および第２図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、これらの図中符号ｌは多段乾燥機である。

この多段乾燥機１は、断熱材料を箱形に形成してなる乾
燥機本体２と、この乾燥機本体２の内部に多段に配列さ
れた乾燥床３と、複数本の回転軸４とこれらの回転軸４
に取り付けられたレーキ５と各回転軸４を回転させる駆
動装置６とからなる移動機構７とを備えて措成されてい
る。

上記乾燥機本体２の上部には、被乾燥物を乾燥機本体２
内の上段の乾燥床３に投入するための投入装＋ｌ１１８
が取り付けられている。

また、乾燥機本体２内の各乾燥床３は、乾燥機本体２内
壁に固定され、かつそれらの一部には隙間３ａが設けら
れ、各乾燥床３上を移動する被乾燥物は、この隙間３ａ
から１段下の乾燥床３上に落下するようになっている。

また最下段の乾燥床３の隙間は、乾燥物の取出口９にな
っている。

上記移動機構７は、駆動装置６を駆動させて各回転ｌＩ
！Ｉ４を回転させることにより、各乾燥床３上面に接触
状態で固定されたレーキ５が、第２図に示すように乾燥
床３上の被乾燥物の撹拌送り動作を行って、投入装置８
により投入された被乾燥物あるいは上側の乾燥床３の隙
間３ａから落下した被乾燥物を、各乾燥床３に設けられ
た隙間３ａに移動させ、この隙間３ａから下段の乾燥床
３に落下させるようになっている。

また、乾燥機本体２の上部には、加熱蒸気の導入口ＩＯ
が設けられているとともに、乾燥機本体２の下部には排
気口１１が設けられており、上段の乾燥床３から下段の
乾燥床３に向けて各乾燥床３上を移動する被乾燥物に対
し、加熱蒸気が並流で）妾触するようになっている。

この多段乾燥機ｌを用いて被乾燥物の乾燥を行うには、
まず、導入口！０から乾燥機本体２内に加熱蒸気を導入
するとともに、駆動装置６を駆動させて各回転軸４を回
転させる。続いて、投入装置８から乾燥機本体２内の上
段の乾燥床３に被乾燥物を投入する。投入された被乾燥
物は、各レーキ５の回転送り動作によって乾燥床３上を
撹拌されながら移動し、乾燥床３の隙間３ａから下段に
ある乾燥床３上に落下する。この被乾燥物の移動動作が
連続的に繰り返されて、被乾燥物が最下段に設けられた
乾燥物の取出口９から取り出されるまでの間に、加熱蒸
気が並流で接触し、被乾燥物が加熱されて含有水分が蒸
発し、乾燥が行なわれる。このとき、導入直後の加熱蒸
気は、まず乾燥機本体２内に投入された直後の水分含有
型の多い被乾燥物と接触するので、比較的高温の加熱蒸
気を導入したとしても、被乾燥物が過乾燥されることが
ない。

先のように摺成された多段乾燥機Ｉは、加熱蒸気の導入
口１０を、被乾燥物の投入装置８に隣接配置し、かつ排
気口＋１を被乾燥物の取出口９に隣接配置したことによ
り、加熱蒸気が被乾燥物に対し並流で流れ、乾燥機本体
２１内に導入された直後の加熱ガスが水分の多い乾燥開
始状態の被乾燥物に接触するので、被乾燥物の過乾燥を
防止することができる。

なお、先の例では、加熱ガスとして加熱蒸気を用いたが
、加熱蒸気の代わりに加熱空気や燃焼排ガスを用いてら
良い。

（実験例）第１図および第２図に示すものと同等構成の多段乾燥機
を用い、脱水処理を行った状態の汚泥（脱水ケーキ）の
乾燥処理を行った。

多段乾燥機は、乾燥床段数が５段、乾燥面の面積が５０
１、被乾燥物の移動速度が毎分０．５翼、加熱蒸気の温
度が３００℃、加熱蒸気の導入量が毎分５０１に設定し
、この゛多段乾燥機に水分が８０％の脱水ケーキを投入
し、蒸気を並流に流して乾燥を行った。

この結果、水分が１５％程度に乾燥された乾燥物が連続
的に得られた。そして、この乾燥物の乾燥度合を調べた
結果、過乾燥を起こすこともなく、有機物の揮散ら、従
来の向流法での有機物揮散率１０〜２０％に対し、５％
以下と少なく、発火防止対策として育効であり、また得
られた乾燥物は、燃焼性が良好であり、低品位炭並の発
熱ｍであった。

「発明の効果」以上説明したように、本発明による多段乾燥機は、加熱
ガスを、被乾燥物に対し並流で流すことにより、導入直
後の加熱ガスが乾燥開始状態の被乾燥物に接触するので
、被乾燥物の過乾燥を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は多段乾燥機の縦断面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ線断面図である。１・・・多段乾燥機、３・・・乾燥床、７・・・移動機
構、８・・・投入装置、９・・・取出口、１ｏ・・・導
入口、１１・・・排気口。

Claims

【特許請求の範囲】

被乾燥物を載せる乾燥床を縦方向に多段配列するととも
に、被乾燥物を各乾燥床上を順次移動させる移動機構を
備えた多段乾燥機において、被乾燥物を加熱する加熱ガ
スを、被乾燥物に対して並流で流すことを特徴とする多
段乾燥機。