JPH0271098A - 熱交換器用伝熱管 - Google Patents
熱交換器用伝熱管Info
- Publication number
- JPH0271098A JPH0271098A JP22326488A JP22326488A JPH0271098A JP H0271098 A JPH0271098 A JP H0271098A JP 22326488 A JP22326488 A JP 22326488A JP 22326488 A JP22326488 A JP 22326488A JP H0271098 A JPH0271098 A JP H0271098A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- niobium
- tube
- alloy
- copper
- heat transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000012546 transfer Methods 0.000 title abstract description 29
- 239000010955 niobium Substances 0.000 claims abstract description 35
- GUCVJGMIXFAOAE-UHFFFAOYSA-N niobium atom Chemical compound [Nb] GUCVJGMIXFAOAE-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 35
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 34
- 229910001257 Nb alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 25
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 20
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims abstract description 11
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 10
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 abstract description 44
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 abstract description 44
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 11
- 239000013535 sea water Substances 0.000 abstract description 7
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 abstract description 5
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 abstract description 5
- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract description 5
- 239000013505 freshwater Substances 0.000 abstract description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 2
- 229960000510 ammonia Drugs 0.000 abstract 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 18
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 16
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 15
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 15
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 11
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 11
- 229910001369 Brass Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000010951 brass Substances 0.000 description 10
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 7
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- VHUUQVKOLVNVRT-UHFFFAOYSA-N Ammonium hydroxide Chemical compound [NH4+].[OH-] VHUUQVKOLVNVRT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 3
- 235000011114 ammonium hydroxide Nutrition 0.000 description 2
- 238000010622 cold drawing Methods 0.000 description 2
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 2
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 2
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 2
- 229910001069 Ti alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003945 anionic surfactant Substances 0.000 description 1
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 1
- 150000001879 copper Chemical class 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 239000008235 industrial water Substances 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は管内に冷却水を通水する熱交換用伝熱管に関し
、特に、管内面又は管外面の腐食を防止するために高耐
食性材料を配して二重構造にした熱交換器用伝熱管に関
する。
、特に、管内面又は管外面の腐食を防止するために高耐
食性材料を配して二重構造にした熱交換器用伝熱管に関
する。
[従来の技術]
管内に海水、河海水又は淡水を冷却水として通水する熱
交換器の伝熱管としては、銅又は銅合金の管が広く使用
されている。通常、この銅又は銅合金伝熱管は内部を通
流する冷却水に対して優れた耐食性を示す。しかし、冷
却水が汚染されている場合は、管内面が腐食されること
がある。また、例えば、火力発電所の復水器の空気冷却
部では、アンモニア等の非凝縮性ガスが復水に溶込み、
この高濃度のアンモニアを含んだ復水のために、伝熱管
の外面が腐食を受ける所謂アンモニアアタック現象が発
生することがある。この外にも、管内面又は管外面が特
殊且つ苛酷な腐食環境になる場合がある。
交換器の伝熱管としては、銅又は銅合金の管が広く使用
されている。通常、この銅又は銅合金伝熱管は内部を通
流する冷却水に対して優れた耐食性を示す。しかし、冷
却水が汚染されている場合は、管内面が腐食されること
がある。また、例えば、火力発電所の復水器の空気冷却
部では、アンモニア等の非凝縮性ガスが復水に溶込み、
この高濃度のアンモニアを含んだ復水のために、伝熱管
の外面が腐食を受ける所謂アンモニアアタック現象が発
生することがある。この外にも、管内面又は管外面が特
殊且つ苛酷な腐食環境になる場合がある。
このような、苛酷な環境下で使用される熱交換器には、
銅合金より更に一層耐食性が優れた材料、例えば、チタ
ン等の管を使用することが適当である場合がある。しか
し、チタンは熱伝導率が低いため、チタン管からなる伝
熱管としては、その伝熱性能を高めるために通常薄肉管
が使用されておリ、銅合金管で設計された機器に適用す
るには強度が低過ぎる場合が多い。このため、銅合金管
の内面又は外面にチタン管を配した二重管が提案されて
いる。
銅合金より更に一層耐食性が優れた材料、例えば、チタ
ン等の管を使用することが適当である場合がある。しか
し、チタンは熱伝導率が低いため、チタン管からなる伝
熱管としては、その伝熱性能を高めるために通常薄肉管
が使用されておリ、銅合金管で設計された機器に適用す
るには強度が低過ぎる場合が多い。このため、銅合金管
の内面又は外面にチタン管を配した二重管が提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、チタンは加工性が悪く、管の肉厚を均一
に薄くすることは困難である。このため、前述の如く、
薄肉管を使用するにしても、その肉厚は通常約200乃
至300μmになり、それ以上薄くすることには限界が
ある。また、二重管構造にすると、銅合金管とチタン管
との境界で伝熱性能が低下してしまう。このように、耐
食性の向上のために、チタン管を銅合金管の内面又は外
面に配置して二重管構造としても、伝熱管としての基本
的な特性である伝熱性能が犠牲になってしまうという難
点がある。
に薄くすることは困難である。このため、前述の如く、
薄肉管を使用するにしても、その肉厚は通常約200乃
至300μmになり、それ以上薄くすることには限界が
ある。また、二重管構造にすると、銅合金管とチタン管
との境界で伝熱性能が低下してしまう。このように、耐
食性の向上のために、チタン管を銅合金管の内面又は外
面に配置して二重管構造としても、伝熱管としての基本
的な特性である伝熱性能が犠牲になってしまうという難
点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
強度及び耐食性が量れていると共に、優れた伝熱性能を
有する熱交換器用伝熱管を提供することを目的とする。
強度及び耐食性が量れていると共に、優れた伝熱性能を
有する熱交換器用伝熱管を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明に係る熱交換器用伝熱管は、銅又は銅合金からな
る管本体と、この管本体の周面に設けられ厚さが1乃至
100μmのニオブ又はニオブ合金からなる層とを有す
ることを特徴とする。
る管本体と、この管本体の周面に設けられ厚さが1乃至
100μmのニオブ又はニオブ合金からなる層とを有す
ることを特徴とする。
なお、冷却水が汚染されている場合等はニオブ又はニオ
ブ合金の層を銅又は銅合金管本体の内面に設け、管外が
苛酷な腐食環境におかれる場合等はニオブ又はニオブ合
金の層を管本体の外面に設ける。
ブ合金の層を銅又は銅合金管本体の内面に設け、管外が
苛酷な腐食環境におかれる場合等はニオブ又はニオブ合
金の層を管本体の外面に設ける。
[作用]
ニオブ及びニオブ合金は、海水、淡水及びアンモニア等
の腐食環境に対して優れた耐食性を示す。
の腐食環境に対して優れた耐食性を示す。
また、ニオブ又はニオブ合金と銅又は銅合金との接触部
においては、異種金属の接触に起因するガルバニック腐
食が発生し難い。更に、ニオブ及びニオブ合金は熱導伝
性も優れている。更にまた、ニオブ及びニオブ合金は結
晶構造が体心立方であるため、稠密六方構造のチタンに
比して、加工性が極めて優れている。従って、ニオブ及
びニオブ合金は肉厚を薄くすることが容易であり、この
ため、伝熱管の肉厚部分の一部にニオブ又はニオブ合金
を使用することによる伝熱性能の低下を極めて小さいも
のに抑制することができる。このように、薄肉化が容易
であって伝熱性能の低下が極めて小さいことがニオブ又
はニオブ合金がチタン又はチタン合金に比して極めて優
れている点である。
においては、異種金属の接触に起因するガルバニック腐
食が発生し難い。更に、ニオブ及びニオブ合金は熱導伝
性も優れている。更にまた、ニオブ及びニオブ合金は結
晶構造が体心立方であるため、稠密六方構造のチタンに
比して、加工性が極めて優れている。従って、ニオブ及
びニオブ合金は肉厚を薄くすることが容易であり、この
ため、伝熱管の肉厚部分の一部にニオブ又はニオブ合金
を使用することによる伝熱性能の低下を極めて小さいも
のに抑制することができる。このように、薄肉化が容易
であって伝熱性能の低下が極めて小さいことがニオブ又
はニオブ合金がチタン又はチタン合金に比して極めて優
れている点である。
そこで、本発明は銅又は銅合金の管本体の内面又は外面
にニオブ又はニオブ合金の層を設ける。
にニオブ又はニオブ合金の層を設ける。
至100μmの厚さにする。前述の如く、ニオブ及びニ
オブ合金の加工性は優れているものの、厚さを1μm未
満にしようとすると、欠陥がない均一な層を形成するこ
とは製造コスト上困難である。
オブ合金の加工性は優れているものの、厚さを1μm未
満にしようとすると、欠陥がない均一な層を形成するこ
とは製造コスト上困難である。
また、ニオブ又はニオブ合金の層を100μmを超える
厚さにしても、耐食性効果が飽和するのに加え、逆に素
材費が上昇するという欠点がある。
厚さにしても、耐食性効果が飽和するのに加え、逆に素
材費が上昇するという欠点がある。
このため、ニオブ又はニオブ合金からなる層の厚さは1
乃至100μmとする。
乃至100μmとする。
[実施例]
次に、本発明の第1の実施例について説明する。
この実施例は管本体の内面にニオブ層を設けたものであ
る。
る。
外管としてアルミニウム黄銅(JIS H3300C6
872T )を、また、内面層として工業用純ニオブを
使用し、熱間静水圧押出及び冷間抽伸法により二重管を
製作した。この二重管の外径は25.4mm、外管と内
管を合わせた肉厚は1.24mmである。また、比較の
ために内面層に工業用純チタンを使用した二重管(比較
例3)及びアルミニウム黄銅の単管(比較例4)も製作
しな。
872T )を、また、内面層として工業用純ニオブを
使用し、熱間静水圧押出及び冷間抽伸法により二重管を
製作した。この二重管の外径は25.4mm、外管と内
管を合わせた肉厚は1.24mmである。また、比較の
ために内面層に工業用純チタンを使用した二重管(比較
例3)及びアルミニウム黄銅の単管(比較例4)も製作
しな。
次に、これらの供試管に対し、以下に示す項目の試験を
行い、性能を評価した。
行い、性能を評価した。
■ジェット試験
海水を高流速のジェーット流として吹付けるBNF式ジ
ニジエツト試験り、伝熱管内面の腐食深さを求めた。
ニジエツト試験り、伝熱管内面の腐食深さを求めた。
腐食媒は清浄海水であり、ノズル径が2 mmのノズル
をそのノズル先端と試片との距離が2■になるように配
置し、このノズルからのジェット流を9m/秒の流速で
30日間吹き付けた後、腐食深さを測定した。
をそのノズル先端と試片との距離が2■になるように配
置し、このノズルからのジェット流を9m/秒の流速で
30日間吹き付けた後、腐食深さを測定した。
■ガルバニック腐食電流
外管であるアルミニウム黄銅と内管であるニオブ又はチ
タンの層との間の異種金属の接触によるガルバニック腐
食電流を測定した。このガルバニック腐食電流の値が大
きい場合は、内面層自体の耐食性は優れているものの、
外管の管端又は管板等、銅合金が露出した部分の腐食を
促進させてしまう危険性がある。このような機構による
腐食に対する耐性を調べるためにガルバニック腐食電流
を測定した。この異種金属接触腐食試験においては、陽
極として曝露面積が1−のアルミニウム黄銅、陰極とし
て曝露面積が200m1の供試管、媒体として人工海水
を使用し、温度を20℃にしてカルバニック腐食電流を
測定した。
タンの層との間の異種金属の接触によるガルバニック腐
食電流を測定した。このガルバニック腐食電流の値が大
きい場合は、内面層自体の耐食性は優れているものの、
外管の管端又は管板等、銅合金が露出した部分の腐食を
促進させてしまう危険性がある。このような機構による
腐食に対する耐性を調べるためにガルバニック腐食電流
を測定した。この異種金属接触腐食試験においては、陽
極として曝露面積が1−のアルミニウム黄銅、陰極とし
て曝露面積が200m1の供試管、媒体として人工海水
を使用し、温度を20℃にしてカルバニック腐食電流を
測定した。
■伝熱性能
伝熱性能は、管外が水蒸気凝縮、管内が冷却水という条
件で熱交換を行い、総括伝熱係数を求めることにより評
価した。
件で熱交換を行い、総括伝熱係数を求めることにより評
価した。
なお、測定時間中の水蒸気凝縮状態を安定化させるため
、前処理として供試管外面を酸洗した後、陰イオン系界
面活性剤を塗布した。また、総括伝熱係数の測定に際し
ては、管外を100°Cの飽和水蒸気の雰囲気とし、管
内に20℃の工業用水を2m/秒の流速で通水した。
、前処理として供試管外面を酸洗した後、陰イオン系界
面活性剤を塗布した。また、総括伝熱係数の測定に際し
ては、管外を100°Cの飽和水蒸気の雰囲気とし、管
内に20℃の工業用水を2m/秒の流速で通水した。
更に、加工性の評価のなめ、供試管を半径が65關のU
字型に曲げて、その曲げ部における外管と内面層との間
の剥離の有無を調べな。
字型に曲げて、その曲げ部における外管と内面層との間
の剥離の有無を調べな。
以上の各試験における実施例1乃至3及び比較例1乃至
4の試験結果を下記第1表に示す。
4の試験結果を下記第1表に示す。
第1表
この第1表に示すように、比較例1はニオブ層が0.8
μmと薄い。このため、ジェット試験によりニオブ層の
微細な欠陥部を起点として腐食の発生がみられた。また
、比較例4はアルミニウム黄銅単管であるので、ジェッ
ト試験により0.30順という深い腐食を受けている。
μmと薄い。このため、ジェット試験によりニオブ層の
微細な欠陥部を起点として腐食の発生がみられた。また
、比較例4はアルミニウム黄銅単管であるので、ジェッ
ト試験により0.30順という深い腐食を受けている。
これに対し、実施例1乃至3ではジェット試験腐食深さ
がOm+nであった。
がOm+nであった。
一方、比較例3は内面層材料がチタンであるため、ガル
バニック腐食電流が高く、異種金属の接触による腐食が
発生し易い。これに対し、実施例1乃至3のガルバニッ
ク腐食電流は、比較例3の場合と比して約1/10以下
である。このことがら、実施例1乃至3の二重管伝熱管
は銅合金部の腐食を促進させる要因が少ないことが明ら
がである。
バニック腐食電流が高く、異種金属の接触による腐食が
発生し易い。これに対し、実施例1乃至3のガルバニッ
ク腐食電流は、比較例3の場合と比して約1/10以下
である。このことがら、実施例1乃至3の二重管伝熱管
は銅合金部の腐食を促進させる要因が少ないことが明ら
がである。
また、総括伝熱係数は、実施例1乃至3の場合はアルミ
ニウム黄銅の単管である比較例4の場合に比して、約5
%低下するが、チタンとアルミニウム黄銅との二重管か
らなる比較例3のように約12%も低下してしまう場合
(従来の伝熱管)に比べて本実施例1乃至3は伝熱性能
が著しく優れている。
ニウム黄銅の単管である比較例4の場合に比して、約5
%低下するが、チタンとアルミニウム黄銅との二重管か
らなる比較例3のように約12%も低下してしまう場合
(従来の伝熱管)に比べて本実施例1乃至3は伝熱性能
が著しく優れている。
なお、比較例2はニオブ層の厚さが200μmと厚いた
め、その製造コストが高い。
め、その製造コストが高い。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
この実施例は管本体の外面にニオブ層を設けたものであ
る。
る。
内管としてアルミニウム黄M (JIS H3300C
6872T) 、外管として工業用純ニオブを使用し、
熱間静水圧押出及び冷間抽伸法により二重管を製作し7
た。この二重管の外径は25.4mm、外管と内管を合
わせた肉厚は]、 、 24. +nmである。また、
比較例として、外管に工業用純チタンを使用した二重管
及びアルミニウム黄銅の単管を製作した。
6872T) 、外管として工業用純ニオブを使用し、
熱間静水圧押出及び冷間抽伸法により二重管を製作し7
た。この二重管の外径は25.4mm、外管と内管を合
わせた肉厚は]、 、 24. +nmである。また、
比較例として、外管に工業用純チタンを使用した二重管
及びアルミニウム黄銅の単管を製作した。
これらの供試管に対し、以下に示す項目の試験を行い性
能を評価した。
能を評価した。
■アンモニア水浸漬試験
供試管の内面及び端面をエポキシ樹脂で被覆し、外面の
みを曝露した。
みを曝露した。
腐食媒として12.5%のアンモニア水溶液(N H4
0H)を使用し、温度を22°Cとして21日間曝露し
た後、腐食減量を測定した。この測定結果を下記第2表
に示す。
0H)を使用し、温度を22°Cとして21日間曝露し
た後、腐食減量を測定した。この測定結果を下記第2表
に示す。
なお、第2表中層食状況欄の記号はOが腐食発生なしの
場合、△がニオブ層の微細な欠陥を起点とし軽微の腐食
が発生した場合、Xが全面に腐食が発生した場合である
。
場合、△がニオブ層の微細な欠陥を起点とし軽微の腐食
が発生した場合、Xが全面に腐食が発生した場合である
。
■ガルバニック腐食電流
第1の実施例と同様に、ガルバニック腐食電流を測定し
た。
た。
■伝熱性能
第1の実施例と同様に伝熱性能を測定した。
以上の試験における実施例1乃至3及び比較例1乃至4
の試験結果を下記第2表に示す。
の試験結果を下記第2表に示す。
第2表
アンモニア水浸漬試験においては、比較例1はニオブ層
が薄いためニオブ層の微細な欠陥部分を起点として軽微
の腐食が発生している。また、比較例4はアルミニウム
黄銅の単管であるため全面に激しい腐食が生じている。
が薄いためニオブ層の微細な欠陥部分を起点として軽微
の腐食が発生している。また、比較例4はアルミニウム
黄銅の単管であるため全面に激しい腐食が生じている。
これに対し、実施例1乃至4では腐食減量がOであった
。
。
また、実施例1乃至3のガルバニック腐食電流は比較例
3の約1/10である。このことから、本実施例1乃至
3の二重管は銅合金部の腐食を促進させる危険性が少な
いことが明らかである。
3の約1/10である。このことから、本実施例1乃至
3の二重管は銅合金部の腐食を促進させる危険性が少な
いことが明らかである。
また、実施例1乃至3の伝熱性能はアルミニウム黄銅の
単管である比較例4に比して3乃至4%低%”tものの
、比較例3のチタンとアルミニウム黄銅との二重管のよ
うに約17%低下している場合(従来の伝熱管)に比し
て遥かに優れた伝熱性能を有している。
単管である比較例4に比して3乃至4%低%”tものの
、比較例3のチタンとアルミニウム黄銅との二重管のよ
うに約17%低下している場合(従来の伝熱管)に比し
て遥かに優れた伝熱性能を有している。
[発明の効果]
本発明に係る熱交換器用伝熱管は、銅又は銅合金からな
る管本体と、ニオブ又はニオブ合金からなる層との二重
管構造を有するため、十分高い強度を有すると共に、耐
食性、伝熱性及び加工性が従来の伝熱管に比して飛躍的
に向上している。このため、本発明は、例えば、冷却水
が汚染されている場合及び°火力発電所の復水器の空気
冷却部のように腐食環境が特に厳しい場合において使用
される熱交換器用伝熱管として極めて有用である。
る管本体と、ニオブ又はニオブ合金からなる層との二重
管構造を有するため、十分高い強度を有すると共に、耐
食性、伝熱性及び加工性が従来の伝熱管に比して飛躍的
に向上している。このため、本発明は、例えば、冷却水
が汚染されている場合及び°火力発電所の復水器の空気
冷却部のように腐食環境が特に厳しい場合において使用
される熱交換器用伝熱管として極めて有用である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)銅又は銅合金からなる管本体と、この管本体の周
面に設けられ厚さが1乃至100μmのニオブ又はニオ
ブ合金からなる層とを有することを特徴とする熱交換器
用伝熱管。(2)前記ニオブ又はニオブ合金からなる層
は前記管本体の内面に設けられていることを特徴とする
請求項1に記載の熱交換器用伝熱管。 (3)前記ニオブ又はニオブ合金からなる層は前記管本
体の外面に設けられていることを特徴とする請求項1に
記載の熱交換器用伝熱管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22326488A JPH0271098A (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 熱交換器用伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22326488A JPH0271098A (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 熱交換器用伝熱管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0271098A true JPH0271098A (ja) | 1990-03-09 |
Family
ID=16795385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22326488A Pending JPH0271098A (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 熱交換器用伝熱管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0271098A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014119082A1 (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 新日鐵住金株式会社 | フラックス入りワイヤ、フラックス入りワイヤを用いた溶接方法、フラックス入りワイヤを用いた溶接継手の製造方法、および溶接継手 |
-
1988
- 1988-09-06 JP JP22326488A patent/JPH0271098A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014119082A1 (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 新日鐵住金株式会社 | フラックス入りワイヤ、フラックス入りワイヤを用いた溶接方法、フラックス入りワイヤを用いた溶接継手の製造方法、および溶接継手 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3960208A (en) | Process for providing heat transfer with resistance to erosion-corrosion in aqueous environment | |
US9365931B2 (en) | Aluminum alloy with high seawater corrosion resistance and plate-fin heat exchanger | |
JPS5846540B2 (ja) | 非酸化性減圧雰囲気ろう付けにより組立てられる熱交換器用アルミニウム合金合せ材 | |
JPS61184395A (ja) | アルミニウム製熱交換器の防食処理法 | |
US9470462B2 (en) | Heat exchanger for heating hydrochloric acid pickling solution, a system and method for pickling, and a method of manufacturing steel products | |
JPH11264691A (ja) | 熱交換器 | |
JPH0271098A (ja) | 熱交換器用伝熱管 | |
PS et al. | Comparative study of mechanical and chemical methods for surface cleaning of a marine shell‐and‐tube heat exchanger | |
TW201809319A (zh) | 鋁合金製構件及液化天然氣(lng)氣化器 | |
WO1998017841A1 (en) | Advanced galvanic corrosion protection | |
US6578628B1 (en) | Article exhibiting increased resistance to galvanic corrosion | |
JP2007078049A (ja) | Lng気化器用伝熱管とそれを用いたlng気化器 | |
CN203976914U (zh) | 铝管换热器及换热设备 | |
EP0081612B1 (en) | Heat pipe | |
GB2151744A (en) | Tubes for heat exchangers | |
Zhao et al. | Dropwise condensation of steam on vertical and horizontal U-type tube condensers | |
JPS62258998A (ja) | 熱交換器用伝熱管 | |
AU2002344991B2 (en) | Method for the protection against corrosion of a steel part made of austenitic or semi-austenitic steel during the production of sulfuric acid | |
JPH0429260Y2 (ja) | ||
Jiaxuan et al. | Present Status and Progress of Corrosion Protection for Microchannel Heat Exchangers of Al-alloy | |
JP2023100145A (ja) | 金属材及び熱交換器、並びに、金属材の製造方法 | |
JP2010540882A (ja) | 熱交換器の材料のコーティング | |
Nakahara | Preventing stress corrosion cracking of austenitic stainless steels in chemical plants | |
WO2002101106A1 (en) | Method for the protection against corrosion of a steel part made of austenitic or semi-austenitic steel during the production of sulfuric acid | |
JPS62200196A (ja) | 熱交換器の伝熱管 |