JPH0271098A - 熱交換器用伝熱管 - Google Patents

熱交換器用伝熱管

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JPH0271098A
JPH0271098A JP22326488A JP22326488A JPH0271098A JP H0271098 A JPH0271098 A JP H0271098A JP 22326488 A JP22326488 A JP 22326488A JP 22326488 A JP22326488 A JP 22326488A JP H0271098 A JPH0271098 A JP H0271098A
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JP
Japan
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niobium
tube
alloy
copper
heat transfer
Prior art date
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Pending
Application number
JP22326488A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenki Minamoto
源 堅樹
Sadayasu Inagaki
定保 稲垣
Masataka Noguchi
昌孝 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH0271098A publication Critical patent/JPH0271098A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は管内に冷却水を通水する熱交換用伝熱管に関し
、特に、管内面又は管外面の腐食を防止するために高耐
食性材料を配して二重構造にした熱交換器用伝熱管に関
する。
[従来の技術] 管内に海水、河海水又は淡水を冷却水として通水する熱
交換器の伝熱管としては、銅又は銅合金の管が広く使用
されている。通常、この銅又は銅合金伝熱管は内部を通
流する冷却水に対して優れた耐食性を示す。しかし、冷
却水が汚染されている場合は、管内面が腐食されること
がある。また、例えば、火力発電所の復水器の空気冷却
部では、アンモニア等の非凝縮性ガスが復水に溶込み、
この高濃度のアンモニアを含んだ復水のために、伝熱管
の外面が腐食を受ける所謂アンモニアアタック現象が発
生することがある。この外にも、管内面又は管外面が特
殊且つ苛酷な腐食環境になる場合がある。
このような、苛酷な環境下で使用される熱交換器には、
銅合金より更に一層耐食性が優れた材料、例えば、チタ
ン等の管を使用することが適当である場合がある。しか
し、チタンは熱伝導率が低いため、チタン管からなる伝
熱管としては、その伝熱性能を高めるために通常薄肉管
が使用されておリ、銅合金管で設計された機器に適用す
るには強度が低過ぎる場合が多い。このため、銅合金管
の内面又は外面にチタン管を配した二重管が提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、チタンは加工性が悪く、管の肉厚を均一
に薄くすることは困難である。このため、前述の如く、
薄肉管を使用するにしても、その肉厚は通常約200乃
至300μmになり、それ以上薄くすることには限界が
ある。また、二重管構造にすると、銅合金管とチタン管
との境界で伝熱性能が低下してしまう。このように、耐
食性の向上のために、チタン管を銅合金管の内面又は外
面に配置して二重管構造としても、伝熱管としての基本
的な特性である伝熱性能が犠牲になってしまうという難
点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
強度及び耐食性が量れていると共に、優れた伝熱性能を
有する熱交換器用伝熱管を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る熱交換器用伝熱管は、銅又は銅合金からな
る管本体と、この管本体の周面に設けられ厚さが1乃至
100μmのニオブ又はニオブ合金からなる層とを有す
ることを特徴とする。
なお、冷却水が汚染されている場合等はニオブ又はニオ
ブ合金の層を銅又は銅合金管本体の内面に設け、管外が
苛酷な腐食環境におかれる場合等はニオブ又はニオブ合
金の層を管本体の外面に設ける。
[作用] ニオブ及びニオブ合金は、海水、淡水及びアンモニア等
の腐食環境に対して優れた耐食性を示す。
また、ニオブ又はニオブ合金と銅又は銅合金との接触部
においては、異種金属の接触に起因するガルバニック腐
食が発生し難い。更に、ニオブ及びニオブ合金は熱導伝
性も優れている。更にまた、ニオブ及びニオブ合金は結
晶構造が体心立方であるため、稠密六方構造のチタンに
比して、加工性が極めて優れている。従って、ニオブ及
びニオブ合金は肉厚を薄くすることが容易であり、この
ため、伝熱管の肉厚部分の一部にニオブ又はニオブ合金
を使用することによる伝熱性能の低下を極めて小さいも
のに抑制することができる。このように、薄肉化が容易
であって伝熱性能の低下が極めて小さいことがニオブ又
はニオブ合金がチタン又はチタン合金に比して極めて優
れている点である。
そこで、本発明は銅又は銅合金の管本体の内面又は外面
にニオブ又はニオブ合金の層を設ける。
至100μmの厚さにする。前述の如く、ニオブ及びニ
オブ合金の加工性は優れているものの、厚さを1μm未
満にしようとすると、欠陥がない均一な層を形成するこ
とは製造コスト上困難である。
また、ニオブ又はニオブ合金の層を100μmを超える
厚さにしても、耐食性効果が飽和するのに加え、逆に素
材費が上昇するという欠点がある。
このため、ニオブ又はニオブ合金からなる層の厚さは1
乃至100μmとする。
[実施例] 次に、本発明の第1の実施例について説明する。
この実施例は管本体の内面にニオブ層を設けたものであ
る。
外管としてアルミニウム黄銅(JIS H3300C6
872T )を、また、内面層として工業用純ニオブを
使用し、熱間静水圧押出及び冷間抽伸法により二重管を
製作した。この二重管の外径は25.4mm、外管と内
管を合わせた肉厚は1.24mmである。また、比較の
ために内面層に工業用純チタンを使用した二重管(比較
例3)及びアルミニウム黄銅の単管(比較例4)も製作
しな。
次に、これらの供試管に対し、以下に示す項目の試験を
行い、性能を評価した。
■ジェット試験 海水を高流速のジェーット流として吹付けるBNF式ジ
ニジエツト試験り、伝熱管内面の腐食深さを求めた。
腐食媒は清浄海水であり、ノズル径が2 mmのノズル
をそのノズル先端と試片との距離が2■になるように配
置し、このノズルからのジェット流を9m/秒の流速で
30日間吹き付けた後、腐食深さを測定した。
■ガルバニック腐食電流 外管であるアルミニウム黄銅と内管であるニオブ又はチ
タンの層との間の異種金属の接触によるガルバニック腐
食電流を測定した。このガルバニック腐食電流の値が大
きい場合は、内面層自体の耐食性は優れているものの、
外管の管端又は管板等、銅合金が露出した部分の腐食を
促進させてしまう危険性がある。このような機構による
腐食に対する耐性を調べるためにガルバニック腐食電流
を測定した。この異種金属接触腐食試験においては、陽
極として曝露面積が1−のアルミニウム黄銅、陰極とし
て曝露面積が200m1の供試管、媒体として人工海水
を使用し、温度を20℃にしてカルバニック腐食電流を
測定した。
■伝熱性能 伝熱性能は、管外が水蒸気凝縮、管内が冷却水という条
件で熱交換を行い、総括伝熱係数を求めることにより評
価した。
なお、測定時間中の水蒸気凝縮状態を安定化させるため
、前処理として供試管外面を酸洗した後、陰イオン系界
面活性剤を塗布した。また、総括伝熱係数の測定に際し
ては、管外を100°Cの飽和水蒸気の雰囲気とし、管
内に20℃の工業用水を2m/秒の流速で通水した。
更に、加工性の評価のなめ、供試管を半径が65關のU
字型に曲げて、その曲げ部における外管と内面層との間
の剥離の有無を調べな。
以上の各試験における実施例1乃至3及び比較例1乃至
4の試験結果を下記第1表に示す。
第1表 この第1表に示すように、比較例1はニオブ層が0.8
μmと薄い。このため、ジェット試験によりニオブ層の
微細な欠陥部を起点として腐食の発生がみられた。また
、比較例4はアルミニウム黄銅単管であるので、ジェッ
ト試験により0.30順という深い腐食を受けている。
これに対し、実施例1乃至3ではジェット試験腐食深さ
がOm+nであった。
一方、比較例3は内面層材料がチタンであるため、ガル
バニック腐食電流が高く、異種金属の接触による腐食が
発生し易い。これに対し、実施例1乃至3のガルバニッ
ク腐食電流は、比較例3の場合と比して約1/10以下
である。このことがら、実施例1乃至3の二重管伝熱管
は銅合金部の腐食を促進させる要因が少ないことが明ら
がである。
また、総括伝熱係数は、実施例1乃至3の場合はアルミ
ニウム黄銅の単管である比較例4の場合に比して、約5
%低下するが、チタンとアルミニウム黄銅との二重管か
らなる比較例3のように約12%も低下してしまう場合
(従来の伝熱管)に比べて本実施例1乃至3は伝熱性能
が著しく優れている。
なお、比較例2はニオブ層の厚さが200μmと厚いた
め、その製造コストが高い。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
この実施例は管本体の外面にニオブ層を設けたものであ
る。
内管としてアルミニウム黄M (JIS H3300C
6872T) 、外管として工業用純ニオブを使用し、
熱間静水圧押出及び冷間抽伸法により二重管を製作し7
た。この二重管の外径は25.4mm、外管と内管を合
わせた肉厚は]、 、 24. +nmである。また、
比較例として、外管に工業用純チタンを使用した二重管
及びアルミニウム黄銅の単管を製作した。
これらの供試管に対し、以下に示す項目の試験を行い性
能を評価した。
■アンモニア水浸漬試験 供試管の内面及び端面をエポキシ樹脂で被覆し、外面の
みを曝露した。
腐食媒として12.5%のアンモニア水溶液(N H4
0H)を使用し、温度を22°Cとして21日間曝露し
た後、腐食減量を測定した。この測定結果を下記第2表
に示す。
なお、第2表中層食状況欄の記号はOが腐食発生なしの
場合、△がニオブ層の微細な欠陥を起点とし軽微の腐食
が発生した場合、Xが全面に腐食が発生した場合である
■ガルバニック腐食電流 第1の実施例と同様に、ガルバニック腐食電流を測定し
た。
■伝熱性能 第1の実施例と同様に伝熱性能を測定した。
以上の試験における実施例1乃至3及び比較例1乃至4
の試験結果を下記第2表に示す。
第2表 アンモニア水浸漬試験においては、比較例1はニオブ層
が薄いためニオブ層の微細な欠陥部分を起点として軽微
の腐食が発生している。また、比較例4はアルミニウム
黄銅の単管であるため全面に激しい腐食が生じている。
これに対し、実施例1乃至4では腐食減量がOであった
また、実施例1乃至3のガルバニック腐食電流は比較例
3の約1/10である。このことから、本実施例1乃至
3の二重管は銅合金部の腐食を促進させる危険性が少な
いことが明らかである。
また、実施例1乃至3の伝熱性能はアルミニウム黄銅の
単管である比較例4に比して3乃至4%低%”tものの
、比較例3のチタンとアルミニウム黄銅との二重管のよ
うに約17%低下している場合(従来の伝熱管)に比し
て遥かに優れた伝熱性能を有している。
[発明の効果] 本発明に係る熱交換器用伝熱管は、銅又は銅合金からな
る管本体と、ニオブ又はニオブ合金からなる層との二重
管構造を有するため、十分高い強度を有すると共に、耐
食性、伝熱性及び加工性が従来の伝熱管に比して飛躍的
に向上している。このため、本発明は、例えば、冷却水
が汚染されている場合及び°火力発電所の復水器の空気
冷却部のように腐食環境が特に厳しい場合において使用
される熱交換器用伝熱管として極めて有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)銅又は銅合金からなる管本体と、この管本体の周
    面に設けられ厚さが1乃至100μmのニオブ又はニオ
    ブ合金からなる層とを有することを特徴とする熱交換器
    用伝熱管。(2)前記ニオブ又はニオブ合金からなる層
    は前記管本体の内面に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の熱交換器用伝熱管。 (3)前記ニオブ又はニオブ合金からなる層は前記管本
    体の外面に設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の熱交換器用伝熱管。
JP22326488A 1988-09-06 1988-09-06 熱交換器用伝熱管 Pending JPH0271098A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014119082A1 (ja) 2013-01-31 2014-08-07 新日鐵住金株式会社 フラックス入りワイヤ、フラックス入りワイヤを用いた溶接方法、フラックス入りワイヤを用いた溶接継手の製造方法、および溶接継手

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WO2014119082A1 (ja) 2013-01-31 2014-08-07 新日鐵住金株式会社 フラックス入りワイヤ、フラックス入りワイヤを用いた溶接方法、フラックス入りワイヤを用いた溶接継手の製造方法、および溶接継手

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