JPH0270389A - 電子ビーム溶接方法 - Google Patents

電子ビーム溶接方法

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JPH0270389A
JPH0270389A JP21983488A JP21983488A JPH0270389A JP H0270389 A JPH0270389 A JP H0270389A JP 21983488 A JP21983488 A JP 21983488A JP 21983488 A JP21983488 A JP 21983488A JP H0270389 A JPH0270389 A JP H0270389A
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JP
Japan
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electron beam
welding
inequality
oscillations
amplitude
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Pending
Application number
JP21983488A
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English (en)
Inventor
Kunio Koyama
邦夫 小山
Yukihiko Horii
堀井 行彦
Masakuni Wakabayashi
若林 正邦
Shigeru Okita
茂 大北
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋼等の金属材料を、電子ビームを使用して溶
接する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、厚板構造物に対する電子ビーム溶接法の適用が拡
大しつつある。これは電子ビーム溶接が厚板溶接に対し
て、高能率である、また溶接変形が少ない等の優位性が
認められてきたためである。
通常、電子ビーム溶接は電子ビームが被溶接部を貫通し
た状態で溶接する。しかし、施工条件においては貫通溶
接が出来ない部分、すなわち部分溶造み溶接(パーシャ
ル溶接)がある。パーシャル溶接では溶込み先端にスパ
イク欠陥と呼ばれる小さなポロシティ−欠陥が発生する
。例えば溶接部を補修する場合、再溶接による補修をし
た後、補修終了箇所で溶接を急に停止すると電子ビーム
の通過していた部分がキーホールとして残る。このキー
ホール防止策として、加速電圧または電流を新城させ、
次第に溶込み深さを減少させ溶接を終了する方法をとる
。このときパーシャル溶接になり、溶込み先端にスパイ
ク欠陥が発生する。
このスパイク欠陥防止に対して種々の対策が取られてい
る。例えば溶接終端部は機械研削等で除去し、別の溶接
法で溶接する等が最も古くから行われている。しかしこ
れでは作業が煩雑になる。
このため近年、電子ビームを各種方法で制御するスパイ
ク欠陥防止法が提案されている。その中でも電子ビーム
の焦点を制御する方法、また電子ビームの振動を制御す
る方法等が多い。通常電子ビーム溶接機は第2図に示す
ように電子ビーム照射4方向に対して直角面上の2方向
に電子ビームを振動させる電磁コイル1を有している。
この電磁コイルは通常4分割されているが、それぞれ対
向する2つで1組となる2組X、yの構成である。
このXとyに同じ周波数の電気を流し、電子ビームを振
動させ、またその電流量で振幅を制御している。そして
このx、yの電流は位相を90度ずらし、電子ビームの
軌跡2は円または楕円を描く。
しかし単にこのようなオシレーションでパーシャル溶接
においてスパイク欠陥が発生する。これに対して、例え
ば特開昭60−3986号公報では、溶接進行方向とそ
の直角方向に電子ビームを振動させながら、さらに、こ
れに重複して溶接進行方向に電子ビームを振動させる電
磁コイルを設け、これにより、溶接進行方向に重複した
振動を与え、スパイク欠陥を防止する方法が提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この方法は電子ビーム発生源と被溶接体の間に
新たな電磁コイル設置が必要で装置全体が大きくなる。
電子ビーム溶接は真空状態でおこなうため、若干の装置
拡大でも、その設備費が大きくなる。あるいは真空排気
時間が長くなる等が発生する。更にこの方法は溶接進行
方向に対して偏向方向が平行になるよう電子コイル位置
を調整する必要がある。
本発明は電子ビーム溶接において、簡便に電子ビームの
振動を制御して、溶接終端部等のパーシャル溶接で発生
するスパイク欠陥を防止するものである。
(課題を解決するための手段〕 本発明の要旨は、電子ビームを振動しておこなう電子ビ
ーム溶接方法において、電子ビームを照射する方向に対
して直角の面上の2方向に電子ビームを振動できる機能
を有する装置を使用して、2つの振動方向のそれぞれの
1秒間あたりの振動回数をX、Yとするとき、X、Yそ
れぞれは50回以上、10.000回以下の範囲で、且
つX、Yのいずれかが1,000回以下のときはXとY
の関係が下記1式または2式で示す条件を満足する範囲
、またXおよびYの両方が1,000回を越えるときは
下記3式または4式で示す条件を満足する範囲で、その
振動の振幅を被溶接材表面で2 mm以上、6薗以下と
することを特徴とする電子ビーム溶接方法にある。
1式 2式 3式 4式 log Y < 1.8551 ・log X  2.
5697logY >0.5391−logX +1.
3851Y<0.99・X Y >1.01 ・ X [作用] 上記方法によれば、電子ビームでのパーシャル溶接にお
いてビード外観形状を悪化させることなく、電子ビーム
の分散がよく行なわれ、ビード溶造み深さを均一化でき
、またビード溶造み先端部の面積を太き(することがで
き、さらに溶融池がよく攪拌でき、ガス抜けを良くし、
スパイク欠陥発生を防止できるものである。
まずx、yそれぞれの振動数X、Yであるが、X、Yど
ちらか一方が1秒間あたり50回以下では後述するXと
Yの関係を制御しても電、子ビームの分散、溶融金属の
攪拌がよく行われずスパイク欠陥を防止できない。また
振動数の上限は特に規制されるものではないが1秒間あ
たりto、ooo回以上では電磁コイル内の残留電流等
により、振動が追従できなくなり、特に優れた効果は伺
われず、実用的には10,000回以下である。
次にX、Yそれぞれの関係であるが、X、Yに差を付け
ることにより電子ビームの軌跡が描(図形(リサージ二
図形)が単なる円形または楕円から、より複雑な図形に
なり、電子ビームがよく分散される。電子ビームの強度
(溶は込みのための力)は平均的には一定であるが、ミ
クロ的には変動しており、強いときは溶は込みが深く、
弱いときは浅くなる。この変動はスパイク欠陥発生の主
要な要因である。電子ビームの分散を良くすることは、
この電子ビーム強度の変動を緩和し、スパイク欠陥防止
に効果がある。しかしX、Yのいずれかが1,000回
/秒以下の場合は電子ビームの移動速度が遅いため、リ
サージュ図形をより複雑化して、電子ビームをより分散
する必要があり、1弐logY <1.8551 ・l
ogX−2,5697あるいは2弐log Y >0.
5391 ・log X + 1.3851を満足する
範囲にする必要がある。XおよびYが1,000回/秒
を越える振動条件のときは高速で電子ビームが移動する
ため、3式Y <0.99 ・Xあルイは4式Y>1.
01・Xに示す範囲であれば電子ビームの分散が十分確
保できスパイク欠陥が防止できる。
この時の振動の振幅はX、、Yそれぞれ20以上、6鵬
以下にする。振幅が2+nmより小さいと電子ビームを
よく分散したとしても溶は込み先端の形状は鋭くスパイ
ク欠陥を防止できない。また振幅を6mmより太き(す
ると溶融金属の攪拌が強くなりすぎ、溶融金属の垂れ落
ち等が発生し、ビード形状が悪化するため不適切である
なおこのときのX、Yの周波数、振幅の制御は前述した
4極の電磁コイルの対向する2極を1組とし、この2組
にそれぞれ独立した交流発振器を接続し、所定の周波数
で電気を流す。振幅はこのときの電流量で制御する。ま
たこのときの交流発振器は同期している必要はなく、非
同期の方が好ましい、またXとYの比X/YまたはY/
Xが整数であるよりも、整数でないものが各サイクル毎
の位相が異なり、ビームがより分散されるため、スパイ
ク欠陥防止に好ましい。
(実施例〕 以下、実施例で本発明の効果を具体的に説明する。
被溶接材は板厚80mmの軟鋼平板で、これを真空室内
に立てて設置し、これに電子ビームを水平方向で照射す
る横向き水平溶接をした。定常部は加速電圧120kV
、加速電流300mAで実施、溶接終端部で加速電流を
新城させ、45秒間で加速電流をOにする方法で溶は込
みを次第に浅くする処理を実施し、この部分でのスパイ
ク欠陥発生状況、ビード外観形状と電子ビーム振動条件
との関係を検討した。
その他の主要溶接条件は以下の通り一定とした。
電子ビーム移動速度(溶接速度) l 7 (m/mi
n、電子ビーム収束レンズ−被溶接物の距離500mm
、電子ビーム焦点は定常溶接のときほぼ被溶接物表面上
とした。振動を与える電磁コイルには2つの交流発振器
を接続し、周波数はそれぞれ独立して設定した。
第1表に実施例の一覧を示す。実施No、 1〜6は本
発明例であり、No、 7〜12は比較例である。また
第1図にX、Yの関係と試験実施Nαを示す。
第1表 実施例 実施No、 1〜4は電子ビームの振幅をx、yとも4
1M1一定とし、X、YをそれぞれNα1はX=58回
/秒(Hz) 、Y=5000Hz、 No、2はX=
481011z、Y =5000Hz、 No、 3は
X = 1190Hz、 Y = 1000Hz、 N
o。
4はX=250HzSY=58Hzで実施したもノテあ
る。
いずれもスパイク欠陥の発生は認められない。またビー
ド外観はクレータ−として若干の凹が認められるが、こ
れはフィラーワイヤーによる溶融金属の増量での補修、
あるいは溶接後の被覆アーク溶接等の補修で容易に補修
できる程度で、実用上まったく問題にならない外観が得
られた。
実施阻3,5.6はX、YはそれぞれX=1190Hz
、 Y = 1000Hz一定とし、x、yの振幅をN
(15はx、yとも2mm、 No、 3はx、yとも
4 mm、 No、 6はx、yとも6鴫で実施した。
いずれもスパイク欠陥は認められない。振幅を太き(す
ると、次第にビード外観は悪化する傾向が認められたが
実施Nα6のx、76mmでも実用上問題のないビード
外観を確保できた。
実施NIIL7〜10はビームの振幅はx、yとも4胴
一定とし、X、YをそれぞれNo、 7はX=60Hz
Y =  6 0 Hz、  No、 8  はX  
=  6 0 Hz、  Y =180Hz 、 11
0゜9はX −5000Hz、 Y = 40 Hz、
、No、 10はX=5000Hz、 Y =5000
flzで実施したものである。ビード外観は実施No、
 1〜4と同様で特に問題がなかったが、いずれもスパ
イク欠陥が発生した。
実施No、11.12はX、 YはそれぞれX=500
0Hz、 Y=5000)1z一定とし、x、yの振幅
をN011はx、yとも1mm、No、12はx、yと
も8 mmで実施した。どちらもスパイク欠陥の発生が
認められた。また実施Nα12振幅を8m[IIと大き
くしたものはビード外観も悪化し、実用できなかった。
〔発明の効果〕
本発明による電子ビーム溶接は設備上も容易であり、ま
たその操業上も特に煩雑になることなく、パーシャル溶
接時のスパイク欠陥が防止できる。
スパイク欠陥の防止は手入れ費用の低減ができる。
またパーシャル溶接適用可能範囲が拡大できる等があり
、産業におよぼす経済的、技術的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子ビーム振動X、Yの関係における実施例に
示した実施Nαと範囲の概要を示すグラフ、第2図は電
子ビーム溶接における電子ビーム振動の模式図である。 1・・・振動用電磁コイル、 2・・・電子ビームの軌
跡、 3・・・被溶接材、 4・・・電子ビーム照射。 出 願 人 新日本製鐵株式会社 代理人弁理士  青  柳      稔振動数 X 
(回/秒) 第1図 jiZ図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電子ビームを振動しておこなう電子ビーム溶接方法
    において、電子ビームを照射する方向に対して直角の面
    上の2方向に電子ビームを振動できる機能を有する装置
    を使用して、2つの振動方向のそれぞれの1秒間あたり
    の振動回数をX、Yとするとき、X、Yそれぞれは50
    回以上、10,000回以下の範囲で、且つX、Yのい
    ずれかが1,000回以下のときはXとYの関係が下記
    1式または2式で示す条件を満足する範囲、またXおよ
    びYの両方が1,000回を越えるときは下記3式また
    は4式で示す条件を満足する範囲で、その振動の振幅を
    被溶接材表面で2mm以上、6mm以下とすることを特
    徴とする電子ビーム溶接方法。 1式logY<1.8551・logX−2.5697 2式logY>0.5391・logX+1.3851 3式Y<0.99・X 4式Y>1.01・X
JP21983488A 1988-09-02 1988-09-02 電子ビーム溶接方法 Pending JPH0270389A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7296401B2 (en) 2000-07-21 2007-11-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device for purifying the exhaust gas of an internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7296401B2 (en) 2000-07-21 2007-11-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device for purifying the exhaust gas of an internal combustion engine

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