JPH026859Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は衝立枠形に組立てるようにした分解・
折畳式商品陳列器に係るものである。

（従来の技術） 左右で一対をなす前後方向に長い脚杆の長さの
中央部から上向杆を立上がらせ、その上向杆の上
端を左右方向の連杆部で接続してほぼ逆Ｕ形にし
た陳列枠を設けてなる衝立枠形陳列器は陳腐であ
るが重宝にされる。しかし極く大型であるから輸
送、折畳み及び収蔵が容易でない。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案はこの種の商品陳列器について、使用上
では問題のないように、しかも極く小嵩に分解及
び折畳を施せるようにして輸送並びに収蔵の問題
を解決することを目標にした。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記の問題点を解決することを目的と
するもので、具体的には、左右で一対をなす前後
方向に長い脚杆１，１の長さの中央部から上向杆
９，９を立上がらせ、その上向杆９，９の上端を
左右方向の連杆１０で接続してほぼ逆Ｕ形にした
陳列枠８を設けてなる陳列器において、前記脚杆
１，１を前記上向杆の前部の前部杆２，２と、同
後部の後部杆４，４と、上向杆９，９を立上がら
せた中央杆３，３とに分離し、前部杆２，２と後
部杆４，４には脚杆１，１の間隔に等しい長さの
スペーサ杆１３，１４を各別に渡して固定し、前
記中央杆３，３から前後に突出した細径の心棒
６，６ａに、前部杆２，２及び後部杆３，３を伸
縮移動及び回転可能に挿入連結すると共に、陳列
枠８の各上向杆９，９に対して連杆１０を抜き取
り自由に組立てたことを特徴とするものである。

（実施例） 本考案の実施例を添付図面について説明する。

第１図は使用状態を示した斜視図、第２図は各
部の構造を分離して示した斜視図、第３図は折畳
みの平面図である。

前後方向に長い左右一対の脚杆１，１はパイプ
製であつて、前部杆２と、最前側のキヤスター付
杆２ａと、長さ方向の中央の中央杆３と、後部杆
４と、最後側のキヤスター付杆４ａに分解できる
ように形成し、中央杆３の前側端面と後側端面か
ら細径の長い心棒６，６ａを各別に突出し、前記
の前部杆２とキヤスター付杆２ａとを心棒６に摺
動及び回転可能に嵌め、後部杆４とキヤスター付
杆４ａとを心棒６ａに摺動及び回転可能に嵌め
る。

左右の中央杆３，３から各脚杆１，１の長さの
中心に位置させて上向杆９，９を立て、左右の脚
杆１，１の間隔より長くした連杆１０から上向杆
９，９の各上端面に接する短管１１，１１を突出
し、その各々から、上向杆９，９の上端に挿込む
心棒１２，１２を突出する。

前部杆２，２と後部杆４，４とに脚杆１，１の
間隔に等しい長さのスペーサ杆１３，１４を別々
に渡して固定する。

前部杆２とキヤスター付杆２ａ及び後部杆４と
キヤスター付杆４ａは一体に形成することができ
る。

本実施例は脚杆１，１の各前部杆２とキヤスタ
ー付杆２ａ，２ａ及び後部杆４とキヤスター付杆
４ａ，４ａとを中央杆３，３から夫々摺動量一杯
を引き出した第１図の使用状態からまず連杆１０
の心棒１２，１２を上向杆９，９から抜き取つて
分解し、それから第３図のように左の脚杆１につ
いては心棒６，６ａを回転させて左の上向杆９を
右の中央杆３に接しさせ、右の脚杆１については
心棒６，６ａを回転させて右の上向杆９を左の中
央杆３に接しさせ、上向杆９，９の位置を左右で
食違わせ、第３図のように水平に倒し、更にキヤ
スター付杆２ａ，２ａ，４ａ，４ａの各キヤスタ
ーを下向きから横向きにして折畳む。

（本考案の作用及び効果） 本考案は上記により明らかにした構成からな
り、作用は実施例の説明した通りであつて、その
構成を再録すれば、左右で一対をなす前後方向に
長い脚杆１，１の長さの中央部から上向杆９，９
を立上がらせ、その上向杆９，９の上端を左右方
向の連杆１０で接続してほぼ逆Ｕ形にした陳列枠
８を設けてなる陳列枠において、前記脚杆１，１
を前部の前部杆２，２と、同後部の後部杆４，４
と、上向杆９，９を立上がらせた中央杆３，３と
に分離し、前部杆２，２と後部杆４，４とは脚杆
１，１の間隔に等しい長さのスペーサ杆１３，１
４を各別に渡して固定してなり、前記中央杆３，
３から前後に突出した細径の心棒６，６ａに、前
部杆、後部杆を伸縮移動及び回転可能に挿入連結
すると共に、陳列枠８の各上向杆９，９に対して
連杆１０を抜き取り自由に組立てたことを特徴と
する衝立型の商品陳列器に係り、前後方向に長い
脚杆１，１を、スペーサ杆１３により連結した前
部杆２，２と、上向き杆９を設けかつ前後に突出
する心棒６，６ａを夫々に設けた中央杆３，３
と、スペーサ杆１４により連結した後部杆４，４
とにより構成し、中央杆３，３を上向杆９，９を
倒して偏平に折畳むか、前部杆２，２を心棒６を
案内にして前後に移動するか、分解し、前部杆
４，４を心棒６ａを案内して前後に移動するか、
分解することができるので、脚杆の前後の長さ調
節と、折畳みと、輸送、収蔵等のための分解の作
用を簡易に行わせることができる効果があり、し
かも陳列器としての使用上では基本的な構成のも
のと少しも変らない衝立枠形の形状にすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図は使
用状態を示した斜視図、第２図は各部の構造を分
離して示した斜視図、第３図は折畳みの平面図で
ある。 １，１→脚杆、２，２→前部杆、３，３→中央
杆、４，４→後部杆、９，９→上向杆、１０→連
杆、１３，１４→スペーサ杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右で一対をなす前後方向に長い脚杆１，１の
   長さの中央部から上向杆９，９を立上がらせ、そ
   の上向杆９，９の上端を左右方向の連杆１０で接
   続してほぼ逆Ｕ形にした陳列枠８を設けてなる陳
   列器において、前記脚杆１，１を前記上向杆の前
   部の前部杆２，２と、同後部の後部杆４，４と、
   上向杆９，９を立上がらせた中央杆３，３とに分
   離し、前部杆２，２と後部杆４，４には脚杆１，
   １の間隔に等しい長さのスペーサ杆１３，１４を
   各別に渡して固定し、前記中央杆３，３から前後
   に突出した細径の心棒６，６ａに、前部杆２，２
   及び後部杆４，４を伸縮移動及び回転可能に挿入
   連結すると共に、陳列枠８の各上向杆９，９に対
   して連杆１０を抜き取り自由に組立てたことを特
   徴とする分解・折畳式商品陳列器。