JPH0265856A - 歯科診療用無影灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は歯科診療用無影灯の改良に関するものである。

（先行技術及び発明の技術的背景） 歯科診療用無影灯というのは、歯科診療の際に手術野（
口腔）をくまなく照らして歯の診察、治療を円滑に行う
ための手術野に影を生じさせない照明灯のことである。

今日まで使用されてきている歯科診療用無影灯は、通常
１手術野のみの照明を目的とし１口腔部に光が収束して
照度を高めるよう工夫されたもので、単一曲面構造の反
射鏡を用いた単一光源の無影灯である。

同じく診療用無影灯であっても、他の分野の医科診療用
のもの、例えば、外科手術用のものなどは手術野が広い
こともあり、複数光源の無影灯が普通である。場合によ
っては１手術野のうち焦点部分とその他の部分とに、そ
れぞれ異なった照度の光を当てることも必要とされるが
、？１数光源を用いる場合であれば、この種の対応は容
易である。

近年、歯科診療分野においては１手術野だけでなく周辺
の顔面全体の様子を見ながら診察、治療を行いたいとい
う歯科医師の希望が強くなってきているが、他方、診療
を受ける患者側としても、自分の治療がどのように進行
しているのかをその場で見たいという要望が強い、特に
治療に伴う顔面の変化を気遣う気持が強い。

このような歯科医師の診療活動上からの希望あるいは患
者側の要望を満たすためには、テレビカメラを組み込む
ことが必要であり５手術野のみでなく顔面全体を同時に
照らすことができる歯科診療用無影灯の出現が切望され
ているのである。歯科診療の場合は、手術野が狭く、治
療作業は精緻を求められるので、この部分の照明は照度
を高める必要があるのに対し、手術野の周辺部分には目
があるため、強い光が当たることは避けなければならな
いから、この部分の照明の照度を下げることが必然的要
請である。

他の分野はともかく、歯科診療の分野では、使用機器は
必然的に小型のものとならざるを得ないから、診療用無
影灯についても、外科手術用などのような大型で複数光
源のものを前提として考えるのは不適当であり１機器の
経済性からしても。

小型で単一光源のものを前提とせざるを得ない。

これが本発明の技術的前提であり、技術的背景である。

（発明が解決しようとする課題） 従って５本発明が解決しようとする課題は、単一光源で
２手術野には光を集めて照度を高め、同時にその周辺部
分には光を分散させて照度を下げる機能を有する歯科診
療用無影灯を提供することである。

（課題解決のための手段及び発明の構成）本発明は、上
記課題解決のために２つの機能を持った反射鏡を採用す
る。すなわち１本発明は集光機能を有する曲面部分と光
分散機能を有する曲面部分とよりなる反射鏡を有するこ
とを特徴とする単一光源歯科診療用無影灯である。

本発明の機構について、さらに詳細な説明を加えると５
本発明の反射鏡については、上記の２つの機能を有する
ことの他は、その材料、構造、形状等について特に制限
はない、光を反射する機能を有するものであればよい。

反射鏡の集光機能を有する曲面部分（集光曲面）は１反
射鏡の中心部をなす部分であり５集光を目的とするから
、光反射率の高い鏡面であることが望ましい、従って、
この曲面部分の光反射面は鏡面仕上げであることが好ま
しい。

曲面形状は通常は球面で良いが、目的に応じて。

放物面１回転槽円面等を採用することも、もちろん差し
支えない、光源から放出された光は、この曲面部分で反
射、収束して患者の手術野（口腔）を照らす。

これに対して、光分散機能を有する曲面部分（光分散曲
面）は集光曲面の周辺に位置し、光を分散させて患者の
手術野の周辺に照度の低い柔らかい光を当てる機能を有
するものである。集光曲面と分散曲面との位置関係を模
式的に図示すれば第１図のとおりである。

光分散曲面の形状は１例えば、集光曲面の半径より半径
が大である球面であってもよい、このように半径の異な
った球面をそれぞれ集光曲面、及び光分散曲面とした反
射鏡の横断面を図示すれば第２図のとおりである。第２
図には同時に光源の位置と照明対象である患者の口腔（
手術野）、及び顔面の位置との関係、並びに光線の収束
、及び分散の状況についても模式的に図示した。

光分散曲面の他の例としては、第３図にその横断面を図
示したような円錐曲面の一部であってもよいし、更に他
の形状のものであっても、光を分散する機能に適した形
状のものであれば差し支えない、また、この曲面部分は
、集光曲面とは独立に光を分散させる機能を有するもの
であるから、光源に対する曲面の角度を変化させて光の
分散度を変化させる機能を持たせることも可能であるし
。

光分散曲面の面積の拡大、縮小機能を持たせて光の分散
面積を変化させるのも本発明の範囲に属する技術である
。さらに、この光分散曲面の表面に梨地仕上げを施して
分散光を柔らげるとか、材料として可視光線を一部吸収
するものを用いて光の反射率を低下させることも可能で
ある。

本発明を構成する光源としては１通常の医科歯科診療用
照明灯に用いられる光源と同様のもので差し支えない０
例えば、ハロゲンランプ、クリプトンランプなどを採用
することができる。

本発明の歯科診療用無影灯は、通常上記の反射鏡と光源
ランプとより構成されるものであるが、光源ランプから
放射される熱線を遮断するために前面に熱線反射、また
は吸収フィルターを付加することも可能であるし、また
近年とみに要望が高まっているテレビカメラを組み込む
ことも可能である。

（発明の効果） 本発明の歯科診療用無影灯によれば、手術野のみでなく
周辺の顔面全体をも適度の照度で同時に照らすことがで
き、歯科医師は手術野のみでなく。

周辺の様子もＩｌｌ！察しながら安心して治療活動がで
きる。また１手術野とは独立に周辺顔面を照らす照度を
設定することができることとなったので、この歯科診療
用無影灯にテレビカメラを組み込めば、患者自身も、テ
レビスクリーンを通して自分の治療の進行状況をその場
で見ることができる。

以下、具体例により本発明を説明する。

例１゜ 第２図に示した歯科診療用無影灯にテレビカメラを組み
込んだもの０反射鏡は集光曲面、光分散曲面とも球面で
１球半径が異なっている。集光曲面は鏡面仕上げであり
、光分散曲面は梨地仕上げである。光源は集光曲面で反
射した光が手術野に収束し、かつ、光分散曲面で反射し
た光が顔面領域全体に分散するような位置に設置する。

テレビカメラは、光源の背面に設置すれば好適である。

例２゜ 第３図に示した歯科診療用無影灯で、集光曲面は球面で
あり、光分散曲面は円錐曲面である。

例３゜ 反射鏡の材料として熱線吸収材を使用したもの。

これにより熱線を吸収して、光線だけを照明対象に送る
ことができる。

例４゜ 第４図に示した歯科診療用無影灯で、集光曲面は球面で
あり、光分散曲面は複数枚の曲面片を部分的に重なりあ
うように組み合わせて構成した曲面である。このように
構成された光分散曲面は、重なりあう部分を増減するこ
とにより光源に対する曲面の角度を変化させる機能を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の歯科診療用無影灯の正面図である。 １は光源、２は集光曲面、３は光分散曲面を表す。 第２図は、本発明の歯科診療用無影灯にテレビカメラを
組み込んだシステムの断面図で、各構成要素と照明対象
との位置関係及び光線の収束１分散状況を示す、４はテ
レビカメラ、５は手術野（口腔域）、６は顔面領域を表
す。 第３図は、本発明の他の具体例の１つの断面図で、光分
散曲面が、円錐曲面であるものである。 第４図は１本発明の他の具体例の１つの正面図で、光分
散曲面が複数の曲面片により構成されているものである
。 特許出願人　デンタルサイエンス株式会社第３図 第１図 第４図

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）集光機能を有する曲面部分と光分散機能を有する
   曲面部分とよりなる反射鏡、及び光源ランプよりなるこ
   とを特徴とする歯科診療用無影灯。
2. （２）集光機能を有する曲面部分が球面である反射鏡よ
   りなる請求項第１項記載の歯科診療用無影灯。
3. （３）集光機能を有する曲面部分が放物面である反射鏡
   よりなる請求項第１項記載の歯科診療用無影灯。
4. （４）光分散機能を有する曲面部分が、集光機能を有す
   る曲面部分の球面の半径より長い半径の球面である反射
   鏡よりなる請求項第２項記載の歯科診療用無影灯。
5. （５）光分散機能を有する曲面部分が円錐面である反射
   鏡よりなる請求項第１項記載の歯科診療用無影灯。
6. （６）光分散機能を有する曲面部分の表面積を拡大、ま
   たは縮小する機能を有する反射鏡よりなる請求項第４項
   記載の歯科診療用無影灯。
7. （７）光分散機能を有する曲面部分の光源に対する角度
   を変更できる機能を有する反射鏡よりなる請求項第５項
   記載の歯科診療用無影灯。
8. （８）光分散機能を有する曲面部分の表面を梨地仕上げ
   とした反射鏡よりなる請求項第１項記載の歯科診療用無
   影灯。
9. （９）反射鏡の前面に熱線反射、または吸収フィルター
   を配した請求項第１項記載の歯科診療用無影灯。
10. （１０）請求項第１項記載の歯科診療用無影灯にテレビ
    カメラを組み込んだ歯科診療用無影灯システム。