JPH0260309B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は巻きたばこ製造機械のためのホツパに
係り、特に、たばこの集団が上方に向かつて移動
するコンベヤの近くの送り装置上でローリング運
動することを阻止するようにされた、改良された
検知装置を備えたホツパに関する。

（従来の技術） 従来のホツパについては、特開昭52−151798号
公報（並びにこれに相当するドイツ国特許公開第
2724596号明細書）に開示されている。この公知
のホツパは、たばこの集団からたばこの流れを運
搬するように配列された、上方へ運動するスパイ
ク付きの、又は小割板付きのコンベヤへたばこの
集団をほぼ水平方向に供給するための制御可能な
送り装置と、前記コンベヤの上方への運動によつ
て生じる、前記送り装置上のたばこの集団のロー
リング運動の開始を検出し、かつローリング状態
を回避するために前記送り装置を減速しまたは一
時的に停止するための検知装置とを備えている。

従来のホツパはかかる検知装置を備えてたばこ
の品質低下をもたらすローリング状態を最小限に
抑えるとともに、コンベヤ即ち運搬装置であるエ
レベータ帯へ実質上均一にたばこを装入するよう
になつている。

この検知装置は、前記した特開昭52−151798号
公報に見るごとく、水平レバーに枢着された１対
のレバーによつて反対２端において回転可能に支
持されたローラを有している。たばこの集団のロ
ーリング運動が生じると、ローラ及び１対のレバ
ーに所定方向の回動を生ぜしめる。１対のレバー
のかかる回動はスイツチにより検知され、たばこ
の集団の送り装置の速度が一時的に停止されるか
減速されるかされるわけである。なお、上記の如
きホツパは、特開昭52−151798号（特願昭52−
65617号）の分割出願である特願昭59−71924号
（特開昭59−232083号）明細書にも記載されてい
る。

（発明が解決しようとする問題点） 従来のホツパに備えたローリング運動を検出す
るための前記検知装置は、構成が極めて複雑であ
つて製作するのにコスト高となつてしまう。その
うえ、前述したように回動部分を複数個有してお
り、調整するのに困難が伴い、また故障し易い構
成となつていた。

本発明は従来の検知装置を、より簡単で作動が
確実な構成に改善することを目的とするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、たばこの集団からたばこの流れを運
搬するように配列されたスパイク付きの、又は小
割板付きのエレベータへたばこの集団をほぼ水平
方向に供給するための制御可能な送り装置と、前
記エレベータの上方への運動によつて生じる、前
記送り装置上のたばこの集団のローリング運動の
開始を検出し、かつローリング状態を回避するた
めに前記送り装置を減速しまたは一時的に停止す
るための検知装置とを有する巻きたばこ製造機械
のためのホツパにおいて、前記送り装置がコンベ
ヤ帯を備えるとともに、該コンベヤ帯の上流端の
領域において該コンベヤ帯上のたばこの高さを実
質的に設定する装置が設けられ、また、たばこの
ローリング運動の開始を表わす、前記エレベータ
の近くのたばこの上面の高さの増加を検知する位
置に装架され、その検知に応動して前記コンベヤ
帯の駆動を一時的に停止させるか、または該コン
ベヤ帯の速度を減少させるかするように、前記エ
レベータの付近に位置検出装置を備えていること
を特徴とする。

（作用） 前記コンベヤ帯の上流端の領域において該コン
ベヤ帯のたばこの高さを実質的に予じめ設定する
装置と、前記位置検出装置とを備えたことによ
り、たばこのローリング運動の開始を表わす、前
記エレベータの近くのたばこの上面の高さの増加
は、極めて正確に検出することが可能となる。コ
ンベヤ帯の上流端でたばこの高さを大まかに設定
する装置が備えられていないと、位置検出装置の
感度をかなり低いものにしなければ誤作動を行な
つてしまう危険があり、精度の悪い検出しか行な
い得ないのであるが、コンベヤ帯の上流端でたば
この高さを予じめ大まかに設定しておくと、位置
検出装置の感度を高いものとしても誤作動を生じ
ることがなく、信頼し得る精度の高いたばこ上面
の高さの増加の検出がなされ得、それによつてコ
ンベヤ帯の停止及び減速を適切に制御することが
でき、たばこのローリング運動を有効に阻止する
ことができる。

（実施例） 本発明に基づくホツパの一実施例が添付図面に
示される。

本発明のホツパは従来技術のものと同様に構成
されたスパイク付き又は小割板付きのエレベー
タ、すなわちエレベータ帯１０を有する。たばこ
の集団即ちカーペツト１１は制御可能な送り装置
を構成するなめらかなコンベヤ帯１２によつてエ
レベータ帯１０に対して供給される。帯１２はプ
ーリ１３と１４に添つて通過し、その上走部を板
１５によつて支持されている。図示されるたばこ
カーペツト１１は比較的厚い（約20cm）が、それ
はいくらか薄くされ得例えば約15cm程度にまで薄
くされ得る。エレベータ帯１０はカーペツト１１
から上方へ、巻きタバコ中味の流れを形成する装
置（図示されていない）へ最終的に給送されるた
ばこの実質的に均一の流れを運搬する。

たばこの突出した集塊は全て剥取りローラ即ち
ドツフア・ローラ１６によつてエレベータ帯１０
から叩き落とされ、一方、回転磁石１７はたばこ
中の全ての鉄含有異物体を抽出し、これらの異物
体は容器１８内に集積されたのち、それから時々
移転され得る。スパイク付きローラ１９はエレベ
ータ帯１０からたばこを移転するのに役立ち、た
ばこは斜板２０に沿つて滑落するとともに、斜板
として働らく壁２１上に達する。壁２１の下延長
部は壁２２と協働して下方へ延びる通路であつて
その中にたばこの柱状体が形成されるものを画成
する。たばこはスパイク付きドラム２３によつて
通路の下端部から連続的に送出され、次いでピツ
カ・ローラ２４によつてドラム２３から移転され
る。ピツカ・ローラ２４は比較的急速に運動する
帯２５上にたばこを投げ下ろす。

スパイク付きドラム２６が斜板２１に近接して
取付けられ、たばこの重大な集塊を捕捉し、一
方、解離されたばらばらのたばこが壁２１に沿つ
て下の通路内にすべり落ちることを許すように構
成されている。ピツカ・ローラ２７はスパイク付
きローラ２６からたばこの集塊を取り外すととも
に、それら集塊を開離する働らきをする力強い運
動を以て集塊を下方へ投射する。開離されたたば
こは、次いで、壁２８に沿つて下方へ滑落し、エ
レベータ帯１０によつて捕捉される。

壁２８の湾曲延長部２８Ａはエレベータ帯１０
のための下プーリ１０Ａに沿つて延びており、そ
れを通過して帯２５上にたばこの細小片が落下す
ることを許すように多くの小孔を形成され得る。
帯２５上の静電気を無くすため、図示のごとく、
帯２５の上流端に接近して帯電防止装置４８が取
付けられている。

前記通路の後壁を形成する壁２１は２９におい
て枢動可能に結合され、従つて、それは通路内の
詰塞物または異物体の除去を許すように外方へ
（破線を以て示される位置へ）回動し得る。探知
器３０（例えばキヤパシタンス測定型のそれ）が
配設され、それによつて、前記通路内の固形異物
体の存在を探知するとともに、壁２１を例えば作
動器３１によつて自動的に外方へ回動させる。壁
２１が後方へ回動されるとき前記通路から落下す
るたばこと全ての異物体は容器３２内に集められ
る。壁２１の下端部はドラム２３に添つて途中ま
で（即ち点２１Ａまで）延在しており、従つて、
ピボツト２９を中心とする壁２１の運動はドラム
２３の入口近くでたばこを一掃する傾向を有する
ことが注目さるべきである。また、光電検知器４
９が配設され、これによつて、該区域におけるた
ばこ詰塞の発生（即ち、検知器４９をうめるごと
きたばこの溜積によつて示される如き）を検知す
るとともに作動器３１を働らかせて詰塞を啓開す
るようにされている。

巻きたばこ製造機のたばこ・ロツド成形部分
は、作動器が壁２１を外方へ回動するように作動
されたのちすぐ自動的に停まるように構成されて
いる。作動器は規定された短かい時間の経過後自
動的に壁２１を復帰させるように構成され、その
あと、たばこ・ロツド形成作業が再び開始され得
る。

たばこカーペツトを運搬する帯２５の上走部
は、プーリ３３に添つて曲がつており、帯２５上
のたばこのカーペツトは、帯２５の速度よりも僅
かに大きい周速を以て回転するローラ３４によつ
て帯２５に添つて運動するように強いられる。も
し帯２５の速度が比較的小さい（例えば約10cm毎
秒）ならば、エア・シールを作るためにローラが
必要とされる場合を除き、ローラ３４は省かれ得
る。これによつて、カーペツトは少し下向きの方
向に帯２５の左端から投射され得る。しかし、帯
２５の上走部の主部分は斜め上方へ運動し、これ
によつてエレベータ１０、通路２１，２２及び協
働部品は他方式に依る場合に比べ低く配置され得
る。

徐動する帯１２上にたばこのカーペツト１１を
形成するたばこはドイツ国特許公開第2819705号
明細書に説明されるように構成されている空気式
吐出装置３５から供給される。吐出装置３５を離
れるとともに、たばこは壁３６と３７とによつて
形成される通路を通つて厚いカーペツトとして通
過する。前記壁３６と３７はそれらの下端に向か
つて漸次的に僅かに増加する距離によつてたがい
に離されている。壁３６の下端部分３６Ａは、た
ばこカーペツト１１を帯１２上になめらかに案内
するように帯１２に傾斜して接近する。壁３７の
下端部分は図示されたごとき弯曲部分を含んでい
て、コンベヤ帯１２の上流端の領域においてコン
ベヤ帯１２上のたばこの高さを予じめほぼ設定す
るための装置を構成している。すなわち、コンベ
ヤ帯１２の上流端において、カーペツト１１の高
さが壁３７の下端部分の高さによつて、大まかに
設定されるわけである。

吐出装置３５はたばこのレベルが光電式または
その他の方式の検知器３８の下に落ちるとき該検
知器３８に反応してたばこの或る量を吐出すよう
に仕組まれている。各補給において吐出されるた
ばこの量は鎖線による輪郭線３９によつて示され
るレベルに概ね達するまで通路３６，３７を満た
すのに充分である。もしたばこのレベルが第２の
検知器４０の下へ落ちるならば、機械は自動的に
停止される。

さらにもう１個の光電式または他の方式でな
る、ローリング運動を検出するための位置検出装
置、すなわち検知装置４１は、それがエレベータ
帯１０に隣接するたばこの転動即ちローリング運
動の開始を検知するような高さを以てエレベータ
帯１０に近接して装置される。検知装置４１に向
かつて導かれる水平方向の光線がたばこによつて
遮断され、転動の開始を表示すると同時に帯１２
を駆動するモータは、予設定された時間または光
線がたばこによつてもはや遮断されないような時
点まで、自動的に緩速にされる。例えば帯１５は
約60cm毎分の最大速度を有し得る。検知装置４１
によつてローリング運動の開始が検知されると同
時に速度は概ね50％減じられうる。さらに、エレ
ベータ帯１０の速度は通路内のたばこの所望の高
さを維持するように（例えば、１つの検知器によ
つて、または一群の検知器によつて）任意の既知
の方式によつて連続的に変更され得る。そして、
エレベータ帯１０の速度がその最高よりも低く減
じられるとき、帯１２の速度は任意の在来型の適
当な電気回路によつて比較的により減じられる。

第２の検知装置５１が検知装置４１の上方に付
加的に装置され、これによつて、たばこが検知装
置５１にまで達するとき、帯１２の駆動を打切る
ようにされている。これら検知装置４１，５１は
エレベータ帯１０に沿う位置に関して調節自在に
され得る。

巻きたばこ中身の流れから排除されたデイスカ
ードたばこはホツパへ（任意の既知手段によつ
て）戻され、エレベータ帯１０の下端部と下傾し
た壁４４との間の空間４３をよこ切つて延びる振
動コンベヤ４２によつて受取られる。コンベヤ４
２はその床に傾斜したスロツトを有し、それによ
つてデイスカードたばこは空間４３の少くとも一
部を事実上均一によこ切つて撒布される。従つ
て、デイスカードたばこ４５はエレベータ帯１０
によつて捕捉され、エレベータ帯１０上に配され
たスパイクピン、波形小割板または同類のたばこ
運搬要素を部分的に満たす。これら要素はたばこ
カーペツト１１を通過する時に更に一そう完全に
たばこで満たされる。

詰塞物および異物体を一掃するためピボツト２
９を中心として全体として自在に枢動されること
に加えて、壁２１は、何らかの理由によつて、た
ばこが通路内に進入するのを阻止することを要求
されるや否や、たばこをドラム２６上へ偏向させ
るため内方へ回動するように構成されている小さ
い枢動可能の挿入体をドラム２６の上方に配設さ
れうる。この目的のために、挿入体はその上端に
おいて枢着され、それが壁２１の内面のなめらか
な連続部を形成するか、またはたばこがドラム２
６のスパイクにひつかかつてエレベータ帯１０へ
もどされるようにたばこを偏向させるため小さい
角度を以て内方へ傾斜されるように作動器によつ
て制御され得る。

（発明の効果） 本発明によれば、コンベヤ帯の上流の領域にお
いてコンベヤ帯上のたばこの高さを実質的に設定
する装置と、極めて簡単な構成で成る位置検出装
置とを備えることにより、たばこの集団のローリ
ング運動開始を示すエレベータ近くのたばこの上
面の高さの増加を極めて正確に且つ確実に検知す
ることができるようになり、もつてたばこの品質
を低下させるローリング状態を速かに阻止するこ
とができる。上述した位置検出装置はコスト安に
製作し得、作動が精確で且つ確実であるので、巻
きたばこ製造機械のためのホツパを、経済的にも
機械的にも改善されたものとなす。

追加の関係 本発明は原特許第1571366号（特公昭１−57950
号公報）に記載の発明の構成に欠くことのできな
い事項、即ち「巻きたばこ製造機械のためのホツ
パにおいて、たばこの集団からたばこの流れを運
搬するように配列された、上方へ運動するスパイ
ク付きの、又は小割板付きのエレベータへたばこ
の集団をほぼ水平方向に供給するための制御可能
な送り装置と、前記エレベータの上方への運動に
よつて生じる、前記送り装置上のたばこの集団の
ローリング運動の開始を検出し、かつローリング
状態を回避するために前記送り装置を減速しまた
は一時的に停止するための検知装置とを有する」
ことを、その構成に欠くことのできない事項の主
要部とするものであつて、「ローリングが検知さ
れたときに前記コンベヤが、検知装置の作用によ
つて、ローリング運動をなくすために自動的に停
止されるか、または緩速にされ、かくしてたばこ
の品質低下を最小限に止どめるとともに、コンベ
ヤへの事質的に均一なたばこの装入を保証する」
点で原特許願記載の発明と同一の目的を達成する
ものであるが、本発明は、前記送り装置がコンベ
ヤ帯を備えるとともに、該コンベヤ帯の上流端の
領域において該コンベヤ帯上のたばこの高さを実
質的に設定する装置が設けられ、たばこのローリ
ング運動の開始を表わす、前記エレベータの近く
のたばこの上面の高さの増加を検知する位置に装
架され、その検知に応動して前記コンベヤ帯の駆
動を一時的に停止させるか、または該コンベヤ帯
の速度を減少させるかするように、前記エレベー
タの付近に位置検出装置を備えていることによつ
て、簡単かつ安価な構成で上記目的を一層確実に
達成できるようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明によるホツパの一実施例の概
略図である。 図面上、１０は『エレベータ帯』；１１は『カ
ーペツト』；１２は『帯』；１６は『ドツフア・ロ
ーラ』；２０は『斜板』；２１，２２は『壁』；２
３は『スパイク付きドラム』；２６は『スパイク
付きドラム』；２７は『ピツカ・ローラ』；３５は
『吐出装置』；３６，３７は『壁』；３８，４０，
４９は『光検知装置』；４１，５１は『検知装
置』；４２は『振動コンベヤ』を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ たばこの集団からたばこの流れを運搬するよ
   うに配列されたスパイク付きの、又は小割板付き
   のエレベータへたばこの集団をほぼ水平方向に供
   給するための制御可能な送り装置と、前記エレベ
   ータの上方への運動によつて生じる、前記送り装
   置上のたばこの集団のローリング運動の開始を検
   出し、かつローリング状態を回避するために前記
   送り装置を減速しまたは一時的に停止するための
   検知装置とを有する巻きたばこ製造機械のための
   ホツパにおいて、前記送り装置がコンベヤ帯１２
   を備えるとともに、該コンベヤ帯１２の上流端の
   領域において該コンベヤ帯１２上のたばこの高さ
   を実質的に設定する装置３７が設けられ、また、
   たばこのローリング運動の開始を表わす、前記エ
   レベータ１０の近くのたばこの上面の高さの増加
   を検知する位置に装架され、その検知に応動して
   前記コンベヤ帯１２の駆動を一時的に停止させる
   か、または該コンベヤ帯１２の速度を減少させる
   かするように、前記エレベータ１０の付近に位置
   検出装置４１を備えていることを特徴とする巻き
   たばこ製造機械のためのホツパ。