JPH0258466B2 - - Google Patents

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JPH0258466B2
JPH0258466B2 JP59186161A JP18616184A JPH0258466B2 JP H0258466 B2 JPH0258466 B2 JP H0258466B2 JP 59186161 A JP59186161 A JP 59186161A JP 18616184 A JP18616184 A JP 18616184A JP H0258466 B2 JPH0258466 B2 JP H0258466B2
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JP
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valve
differential pressure
passage
metering valve
bypass
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Torazo Nishinomya
Tomoo Ito
Takashi Iseyama
Akira Yanagisawa
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Priority to US06/721,767 priority patent/US4617889A/en
Priority to DE3513036A priority patent/DE3513036C2/de
Priority to CA000478841A priority patent/CA1235616A/en
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車のアイドル回転数を水温ある
いは外気温度に対応し自動的に設定回転数に制御
するエンジンの電子制御用アクチユエータとして
用いるアイドル回転制御装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車のアイドル回転数を水温や負圧に応じて
自動的に制御するアクチユエータとしては、例え
ば特開昭56−116967号公報に開示されたものがあ
る。この装置は、アクチユエータにより駆動され
る流量制御部が一対のシート及び一対の計量バル
ブから構成されている。
従来のこの種アイドル回転制御装置を第4図に
より説明する。
第4図において、1はエンジンで、吸気管2及
び排気管3が設けてある。吸気管2には、絞り弁
4、バイパス通路5を有するスロツトルチヤンバ
6が設けられている。
吸気管2の上流側には、空気量を測定するベー
ン7とベーン7の回転角度を電気出力に変換する
ポテンシヨメータ8とからなるエアフローメータ
9が設けられ、さらに上流にエアクリーナ10が
設置される。
11はEGRバルブで、吸気管2と排気管3と
の連通路の途中に設けられ、排気の一部を吸気系
に還流させるためのものである。12はエンジン
1の冷却水の温度を測定し電気出力に変換する水
温センサ、13はエンジン1の回転数を検出し電
気出力に変換するクランク角センサ、14は各種
の入力信号を受け、これを演算処理してアイドル
回転制御装置15や燃料噴射弁16に所定の出力
を供給する演算処理回路(コンピユータ)で、エ
ンジン1の電子制御の中枢部をつかさどる。
アイドル回転制御装置15は、スロツトルチヤ
ンバ6のバイパス通路5に設置される。
バイパス通路5は、絞り弁4をバイパスし、ア
イドル運転時のバイパス空気量がアイドル回転制
御装置15により制御される。
アイドル回転制御装置15は、電磁機構部20
と流量制御機構部27とから構成される。
電磁機構部20は、円筒形のコイル17の中心
部に、コア18とプランジヤ19とを配置し、両
者の対向部断面を円錐形に形成する。プランジヤ
19には一対の計量弁25,26付きのロツドが
取付けてある。
流量制御機構部27は、制御すべき空気通路も
しくは流体通路21を有するボデイ22、その途
中に形成した一対のシート23,24、計量バル
ブ25,26等で構成される。
以上の構成をなすアイドル回転制御装置15
は、コイル17に供給する電気量が、水温センサ
12、クランク角センサ13からの信号を受けて
所定の演算処理をした演算処理回路14の出力信
号によつて制御される。コイル通電量はコア18
とプランジヤ19とにより機械的な電磁駆動力に
変換される。この電磁駆動力と戻しばねの力の均
衡でプランジヤ19、ロツドが軸方向に変位し
て、計量バルブ25,26とバルブシート23,
24間の開度が制御され、エンジン冷却水温等に
応じ所望のエンジン回転数(アイドル回転数)と
なるようにバイパスエアが加減される。
この種のアイドル回転制御装置は、第6図に示
すように計量バルブ25,26に、それぞれの両
面にかかる正圧と吸気管負圧の差及び各バルブ受
圧面積で決定される差圧力F1及びF2が反対方
向(吸収する方向)に発生するため、トータルの
差圧力が(F1−F2)となり減少し、バルブ駆
動制御時は吸気管負圧ひいては差圧力の影響を低
減できる利点がある。特に小開度域においては制
御すべき全体の空気流量が少ないため、バルブ開
度が差圧の影響を受けると、その誤差空気量の占
める割合が大きくなり、アイドル回転制御に悪影
響を及ぼすことになるので、上記のような差圧補
償が必要とされる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記のような対の計量バルブを有す
るアイドル回転制御装置は、構造上、製造(組
立)上の面から一方のシート径は他方のシート径
よりも必ず大きく形成される。
すなわち製造的には、一方のバルブシート側か
ら計量バルブを挿入する関係から、一方のシート
径は他方のシート径より大きくなる。従つて、一
対のバルブ25,26の直径もシート径に対応し
て異なる。そして、上記事情と相まつて構造的な
見地からみると、第6図に示すようにバイパス通
路のうちバイパス入口側に近い流路bよりも、そ
れより遠い方の流路cが曲折した通路で通路抵抗
が大きいため、その分の流量低下をカバーする上
で通常は流路c側のバルブシート24のシート径
をバルブシート23のシート径よりも大きくして
いる。
以上のバルブ構造によれば、次のような現象が
生じる可能性がある。
これを第5図により説明する。第5図は、電磁
機構部20への電気入力に対するバイパス通路5
に流れる空気流量特性を示す。
第5図に示す流量曲線のうち、例えば吸気管2
の負圧が−500mmHgの場合に得られる流量曲線A
を基準とした場合、それよりも吸気管負圧が大き
い場合(例えば−600mmHg)の流量曲線Bは、小
入力域では流量曲線Aの下側であるが、大入力域
では上側に位置し、いわゆる流量線が反転(交
叉)する現象が生じ易い。
その理由は、一対のバルブのシート径及びバル
ブ径がそれぞれ異なることに起因する。すなわち
小入力域のようにバルブ開度が小さい状態(わず
かに変位した状態)では、計量バルブ26の方が
バルブ25側よりそのバルブ受圧面積が大きいの
で、吸気管負圧が−600mmHgの方が−500mmHgよ
りも各バルブに作用する差圧力F2が大きく(F1
も同様)、またバルブの閉方向に作用する力(F2
−F1)も−600mmHgの方が−500mmHgより大きく
なる。
従つてこの場合には、同じ電気入力(バルブ駆
動力)によつてもロツドの単位あたりの開方向ス
トローク(変位量)が−600mmHgの方が−500mm
Hgより小さくなり、流量曲線Bは基準負圧の流
量曲線Aよりも下側に位置する。ここで受圧面積
とは、第7図に示すようにバルブ25(26)の
面(円錐面)からバルブシート23(24)のエ
ツジ(全閉時にバルブが接する箇所)Eに向かつ
て延びる垂線の起点を円周方向に連続させた線d
で囲まれる面積である。線dは、バルブ・シート
間の開度を決定する線上にあり、この線dで囲ま
れる受圧面積は、バルブが開くにつれて小さくな
る。
次に入力を順次増大してゆき中間流量域から大
流量域に至ると、各計量バルブ25,26の開度
が大きくなり、多量の空気流量が流れることで、
各計量バルブ25,26にかかる差圧力F1,F2
がほとんどなくなり(換言すれば各バルブ25,
26のそれぞれの前後面にかかる圧力差がなくな
り)、小開度域のように差圧力がバルブ開度に影
響を及ぼすといつた事態は生じない。この時に
は、バルブ開度の他に吸気管負圧の吸い込み力が
空気流量の決定に大きな影響を及ぼし、−600mm
Hgの方が−500mmHgより空気流量が大きくなり、
流量曲線Bが流量曲線Aよりも上側に位置する。
なお、吸入負圧が−300mmHg以上のときは空気流
速が音速以上となり、空気流が層流状態にある場
合には、空気流量は変化しないはずであるが、こ
の種のアイドル制御用のバイパス通路は、乱流状
態にあるため上記のように−300mmHg以上であつ
ても、その吸気管負圧の大きさによつて空気流量
が変化する。
このように空気流量特性に反転(交叉)現象が
生じると、致命的な問題にはならないが、反転前
と反転後に分けてパターンの異なる制御ソフトを
作成しなければならず、アイドル制御のソフトが
複雑になる問題があつた。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、吸気管負圧が変わつた場
合の空気流量特性が基準負圧流量特性と交叉せ
ず、制御ソフトの簡略化を図り、加えて、小入力
域では対のバルブのうち一方が計量を他方が差圧
補償を、それ以外の差圧補償を必要としない大流
量域では、双方のバルブが計量機能を発揮して、
装置を大形化することなく空気流量の制御容量を
増大することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために基本的に
は、次のような課題解決手段を提案する。
本課題解決手段の内容の理解を容易にするた
め、第1図の実施例の符号を引用して説明する。
すなわち、エンジン吸気通路の絞り弁をバイパ
スする通路5に計量バルブ25付きロツド32が
組み込まれ、水温センサ、クランク角センサ等の
信号に基づき制御される電磁駆動力と戻しばね3
1の力の均衡によりロツド32を軸方向に変位さ
せて、バイパス通路5内のバルブシート23と計
量バルブ25間の開度制御を行う装置において、 ロツド32には、計量バルブ25と対をなす差
圧補償バルブ29を軸方向に配設し、 一方、バイパス通路5は、バルブシート23を
境にしてバイパス出口側に位置する通路(バイパ
ス出口側通路)5Bを挾んで、その一方にバイパ
ス入口側通路5Aを、他方にスリーブ28を介し
てバイパス出口側通路5Bに隣接する差圧補償用
空間Sを並置してなり、この差圧補償用空間Sと
バイパス入口側通路5Aとを圧力導入通路30を
介して連通させ、 且つ計量バルブ25をバルブシート23に対応
させて配置しつつ、差圧補償バルブ29をスリー
ブ28内周に微小間〓gを介して嵌装して、計量
バルブ25にバイパス入口側通路5Aの圧力(正
圧)とバイパス出口側通路5Bの吸気管負圧の差
及びそのバルブ受圧面積で決定される差圧力F1
が、差圧補償バルブ29に差圧補償空間Sの圧力
(正圧)とバイパス出口側通路5Bの吸気管負圧
の差及びそのバルブ受圧面積で決定される差圧力
F2がそれぞれ反対方向に生じる構造とし、 さらに差圧補償バルブ29は円筒形を呈し、一
方スリーブ28は、計量バルブ25が差圧補償が
必要な小間度域にある時には、差圧補償バルブ2
9の外周との間に一定の微小間〓gを形成する円
筒形内周部33aと、計量バルブ25が差圧補償
を要しない開度以上になると、差圧補償バルブ2
9外周との間〓を逐次拡大させる円錐形内周部3
3bとを有すると共に、計量バルブ25が前記小
開度域にある時には、差圧補償バルブ29に生じ
る差圧力F2が計量バルブ25の差圧力F1より小
さく若しくは大きくなるよう、それらのバルブ2
5,29の受圧面積を設定してなる。
〔作用〕
上記構成よりなる本発明によれば、差圧補償用
空間Sには、圧力導入通路30を介してバイパス
入口側通路5Aの圧力(正圧)が導入される。差
圧補償を必要とする小開度域においては、計量バ
ルブ25がストロークしても、差圧補償バルブ2
9とスリーブ28の円筒形内周部33aとの間に
形成される微小間〓gが保たれる。微小間〓gは
ラビリンス機能を発揮する。従つて、差圧補償用
空間Sはバイパス入口側通路5Aと同じ圧力状態
に保たれる。
そして計量バルブ25が小開度領域にある時に
は、空気流量が少なく計量バルブ25及び差圧補
償バルブ29のそれぞれの前後面にかかる正圧と
負圧の差が大きい。
この場合、計量バルブ25側の差圧力F1は、
バイパス入口側通路5Aの正圧とバイパス出口側
通路5Bの吸気管負圧の差及びそのバルブ受圧面
積で決定される。差圧補償バルブ29側の差圧力
F2は、差圧補償用空間Sの正圧とバイパス出口
側通路5Bの吸気管負圧の差及びそのバルブ受圧
面積で決定される。差圧力F2は差圧力F1に対し
反対方向(吸収する方向)に生じるので、差圧補
償が行われる。
差圧補償バルブ29は、円筒形を呈するので受
圧面積は一定である。これに対し、計量バルブ2
5の受圧面積は、第7図で既述のようにバルブ2
5の円錐面からバルブシート23のエツジ(全閉
時にバルブが接する箇所)Eに向かつて延びる垂
線の起点を円周方向に連続させた線dで囲まれる
面積であり、バルブが開くほど小さくなる。換言
すれば、計量バルブ25の受圧面積を定めるに
は、そのシート径D1とバルブ面の角度が要素と
なり、一方、差圧補償バルブ29の受圧面積は、
バルブ29が円筒径でスリーブ28に嵌装される
ため、そのバルブ径D2が決定要素となる。
そして、以上のD1,D2及び計量バルブ面の角
度を適宜選択して、差圧補償を必要とする小開度
域のストローク範囲における差圧補償バルブ29
の受圧面積を計量バルブ25の受圧面積よりも小
さくしたり、或いは大きく設定することが可能と
なる。例えば計量バルブ25の小開度域の時に差
圧補償バルブ29の受圧面積を計量バルブ25よ
りも小さくすると、F1>F2の関係が保たれる。
この場合には、(F1−F2)がバルブを開く方向に
作用し、かつ(F1−F2)の度合は、吸気管負圧
が大きくなるほど大きくなるので、(例えば−600
mmHgの方が−500mmHgより大きいので)、−600mm
Hgの流量曲線は第2図のcに示すように小開度
域の時から基準の−500mmHg流量曲線Aに対して
上側に位置し、その流量特性が反転することはな
い。また、差圧補償が必要でないバルブ開度域に
なると、差圧補償バルブ29はスリーブ28の円
錐形内周部33bに至る。この場合は、ロツド3
2がストローク動作すると、連続的にスリーブ2
8・差圧補償バルブ29内外周間の間〓が変化
し、差圧補償バルブ29も計量バルブとして機能
する。
なお、上記のように差圧補償バルブ29の受圧
面積を計量バルブ25の受圧面積よりも小さくし
た場合には、計量バルブ25の径の方が差圧補償
バルブ29の径より大きいが、組立に際しては、
計量バルブ25・差圧補償バルブ29付きロツド
32を差圧補償用空間S側から挿入し、その後、
スリーブ28を差圧補償バルブ29に嵌め込むよ
うにセツトできるので支障はない。
上記とは逆に、小開度域の時に差圧補償バルブ
29の受圧面積を計量バルブ25の受圧面積より
も大きくなるよう設定すると、F1<F2の関係が
保たれる。この場合には、(F2−F1)がバルブを
閉じる方向に作用し、かつ(F2−F1)の度合は、
例えば−600mmHgの方が−500mmHgより大きいの
で、−600mmHgの流量曲線は、第2図のDに示す
ように小開度域の時に基準の−500mmHgの流量曲
線Aに対して下側に位置する。
そして、この場合にも差圧補償の必要のない小
開度域を超えると、差圧補償バルブ29がスリー
ブ28の円錐形内周部33bとの協働により、計
量バルブとして機能する。このように小開度域の
差圧補償バルブ29の受圧面積を計量バルブ25
の受圧面積より大きくした場合には、受圧面積を
これと逆にした場合に比較して、小開度域での同
じ電磁駆動力(電気駆動力)によるロツド32の
単位あたりの開方向ストローク(変位)が小さく
なる。これが後々まで効いて、差圧補償の必要の
ないバルブ開度になつた場合でも、基準負圧−
500mmHgよりバルブ開度自体は−600mmHgの方が
小さくなる。その結果、−600mmHgの方が−500mm
Hgより吸い込み力が大きくても、空気流量は−
600mmHgの場合の方が小さくなり、第2図の流量
曲線Dは常に基準流量曲線の下側に位置させるこ
とができる。
流量曲線Dのようにする重要な要素としては、
特に差圧補償バルブ29の径D2を計量バルブ2
5側のシート径D1より大きくし、且つD2が筒形
で不変とすることが挙げられる。すなわち、この
ようにすれば、計量バルブ25が開くにつれて計
量バルブ25は受圧面積が小さくなるのに対し、
差圧補償バルブ29の受圧面積は一定であるの
で、小開度域の閉方向に作用する力(F2−F1
を第6図の従来装置の(F2−F1)よりも大きく
できる(付記すれば従来の対の計量バルブ25,
26のF2,F1は、バルブが開くにつれていずれ
のバルブの受圧面積が小さくなるので、双方共に
小さくなる)。その結果、本発明の場合には、差
圧補償バルブ29及び計量バルブ25の差圧力の
関係を(F2−F1)とすれば、小開度域の計量バ
ルブ25の開き度合を従来よりも小さくでき、こ
れが最後まで効いて大流量(開度)域になつた場
合でも流量曲線Dが途中で基準流量曲線Aの上側
に移行するのをなくす。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第3図により
説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係るアイドル回
転制御装置の要部断面図、第2図は、その流量特
性を示す線図、第3図は、第1図の一部拡大断面
図である。
なお、第1図び第3図の符号において、第4図
の従来技術と同一の符号は、同一或いは共通する
要素を示す。
第1図において、絞り弁の上下流を接続するバ
イパス通路5は、バルブシート23を境にして、
バイパス入口側通路5Aとバイパス出口側通路5
Bとで構成する。また、バイパス出口側通路5B
と隣接する位置で、バイパス入口側通路5Aと反
対側となる位置には、差圧補償空間Sがスリーブ
28を介して形成される。このような通路構造に
より、バイパス出口側通路5Bは、バイパス入口
側通路5Aと差圧補償空間Sとに挾まれた形をと
る。差圧補償空間Sは、圧力導入通路30を介し
てバイパス入口側通路5Aと連通される。
32は計量バルブ25付きのロツドで、このロ
ツド32は、バイパス入口側通路5A、バイパス
出口側通路5B及び差圧補償空間Sにかけて挿入
される。ロツド32は、第4図同様の電磁機構部
20により駆動され、その軸上に計量バルブ25
の他にこれと対をなす差圧補償バルブ29が一体
に配設される。本実施例では、計量バルブ25側
のシート23の径D1と差圧補償バルブ29との
関係をD1>D2としてある。
差圧補償用空間Sの内部には、戻しばね31が
内装され、ばね31が差圧補償バルブ29を介し
て計量バルブ25を閉じる方向に付勢している。
電磁機構部20は、その電磁駆動力が水温セン
サ、クランク角センサ等の信号に基づき制御さ
れ、この電磁駆動力と戻しばね31の力の均衡に
よりロツド32を軸方向に変位し、バルブシート
23と計量バルブ25間の開度制御が行われる。
また、差圧補償バルブ29は、円筒形である。
一方、これを嵌装させるスリーブ28は、円筒
形内周部33aと円錐形内周部33bとで構成さ
れる。円筒形内周部33aと差圧補償バルブ29
の内外周間には、微小間〓gが保たれるよう寸法
設定してある。そして、差圧補償バルブ29は、
計量バルブ25が差圧補償が必要な小開度域にあ
る時には、この円筒形内周部33aにかかつて微
小間〓gを保つようにしてある。間〓gを保つこ
とでラビリンス効果を狙つている。また、計量バ
ルブ25が次第に開いて差圧補償が必要でない大
開度域に至ると、差圧補償バルブ29は、円筒形
内周部33aから外れて、円錐形内周部33bの
位置でストローク動作を示すように設定してあ
る。
このようなアイドル回転制御装置では、バイパ
ス通路5及びシート23が形成してあるボデイ2
2に差圧補償用空間S側からバルブ付きロツド3
2を挿入し、計量バルブ25がシート23に当た
ると、スリーブ28を差圧補償バルブ29の周り
に位置するように嵌め込みセツトすれば、バルブ
付きロツド32の組立が容易に行われる。
本実施例の構成によれば、差圧補償を必要とす
る小開度域においては、計量バルブ25がストロ
ークしても、差圧補償バルブ29とスリーブ28
の円筒形内周部33aとの間に形成される微小間
〓gが保たれる。
そして計量バルブ25が小開度領域にある時に
は、空気流量が少なく計量バルブ25及び差圧補
償バルブ29のそれぞれの前後面にかかる正圧と
負圧の差が大きい。
この場合、発明の作用の項でも述べたように、
計量バルブ25側の差圧力F1は、バイパス入口
側通路5Aの正圧とバイパス出口側通路5Bの吸
気管負圧の差及びそのバルブ受圧面積で決定され
る。差圧補償バルブ29側の差圧力F2は、差圧
補償空間Sの正圧とバイパス出口側通路5Bの吸
気管負圧の差及びそのバルブ受圧面積で決定され
る。差圧力F2は差圧力F1に対し反対方向(吸収
する方向)に生じるので、差圧補償が行われる。
差圧補償バルブ29は、円筒形を呈するので受
圧面積は一定である。これに対し、計量バルブ2
5の受圧面積は、既述のようにバルブ25が開く
ほど小さくなる。
そして、本実施例では、計量バルブ25のシー
ト径D1より差圧補償バルブ29の径D2を小さく
しているので、計量バルブ25が僅かに変位する
いわゆる小開度域では、計量バルブ25の受圧面
積が開度分だけ縮小したとしても、未だ計量バル
ブ25の受圧面積が差圧補償バルブ29の受圧面
積を上回つている。
従つて、F1>F2の関係が保たれ、(F1−F2)が
バルブを開く方向に作用する。なお、このような
力が作用しても、戻しばね31の力が弁の閉じ方
向に作用するので、全閉時には流体漏れが生じる
ことはない。以上のような(F1−F2)の度合は、
吸気管負圧が大きくなるほど大きくなる。例えば
−600mmHgの方が−500mmHgより大きいので、−
600mmHgの流量曲線は第2図のCに示すように小
開度域の時から基準の−500mmHg流量曲線Aに対
して上側に位置し、その流量特性が反転すること
はない。
また、差圧補償が必要でないバルブ開度域にな
ると、差圧補償バルブ29はスリーブ28の円錐
形内周部33bに至る。この場合は、ロツド32
がストローク動作すると、連続的にスリーブ28
差圧補償バルブ29内外周間の間〓が変化し、差
圧補償バルブ29も計量バルブとして機能する。
なお、差圧補償バルブ29の受圧面積を計量バ
ルブ25よりも大きくしてF2>F1とすることも
できる。この場合にも流量特性の反転を防止でき
るが、詳細については、発明が〔作用〕の項で述
べたので、これを参照されたい。
しかして、本実施例によれば、差圧補償バルブ
29をスリーブ28に微小間〓gを介して嵌装す
ることで、吸気管負圧が変化しても流量特性の反
転を防止し、制御ソフトの単純化を図り得る。
また、差圧補償バルブ29は、差圧補償を必要
としない領域では円錐部分33bの存在で計量バ
ルブ25と相まつて計量作用をなすので、対の計
量バルブとしての機能もなし、特に大流域での計
量を対のバルブで行い得るので、装置を大形化す
ることなく、空気流量の制御容量を高めることが
できる。
従つて、エンジン車種によつて最大流量が異な
る要求に対しては、円錐部分の円錐角度を適宜変
更することにより対応できるため、流量仕様の変
化に対する柔軟性を向上させることができる。
なお、電磁機構部20に対する電気量が増大す
る大入力域において、計量バルブ25のシート2
3に接する傾斜面を大きくすることでも、円錐部
分33bの勾配を大きくすると同様にして、流量
増大を図ることができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、吸気管負圧が変
わつた場合でも従来の如く空気流量特性が基準負
圧流量特性と交叉(反転)するといつた現象は生
じない。従つて、全ストローク、全入力域にわた
つて第2図の関係となり差圧の変化による流量傾
向は一様となり、暖機特性、低温始動特性等のア
イドル制御ソフトの単純化を図り得る。加えて、
小入力域では対のバルブのうち一方が計量を他方
が差圧補償を行つて流量制御精度を高めると共
に、それ以外の差圧補償を必要としない大流量域
では、双方のバルブが計量機能を発揮するので、
装置を大形化することなく空気流量の制御容量を
増大させる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す要部断面
図、第2図は、その流量特性を示す線図、第3図
は、第1図の一部を拡大して示す説明図、第4図
は、従来のアイドル回転制御装置を示す全体構成
図、第5図は、従来のアイドル回転制御装置の流
量特性を示す線図、第6図は、従来のアイドル回
転制御装置の一部を示す断面図、第7図は、バル
ブの受圧面積を示す説明図である。 4……絞り弁、5……バイパス通路、5A……
バイパス入口側通路、5B……バイパス出口側通
路、6……スロツトルチヤンバ、12……水温セ
ンサ、13……クランク角センサ、14……演算
処理回路、20……電磁機構部、23……バルブ
シート、25……計量バルブ、27……流量制御
機構部、28……スリーブ、29……差圧補償バ
ルブ、32……ロツド、33a……円筒内周部、
33b……円錐内周部、g……微小間〓、S……
差圧補償用空間。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン吸気通路の絞り弁をバイパスする通
    路5に計量バルブ25付きロツド32が組み込ま
    れ、水温センサ,クランク角センサ等の信号に基
    づき制御される電磁駆動力と戻しばね31の力の
    均衡により前記ロツド32を軸方向に変位させ
    て、前記バイパス通路5内のバルブシート23と
    前記計量バルブ25間の開度制御を行う装置にお
    いて、 前記ロツド32には、前記計量バルブ25と対
    をなす差圧補償バルブ29を軸方向に配設し、 一方、前記バイパス通路5は、前記バルブシー
    ト23を境にしてバイパス出口側に位置する通路
    (バイパス出口側通路)5Bを挾んで、その一方
    にバイパス入口側通路5Aを、他方にスリーブ2
    8を介して前記バイパス出口側通路5Bに隣接す
    る差圧補償用空間Sを並置してなり、この差圧補
    償用空間Sと前記バイパス入口側通路5Aとを圧
    力導入通路30を介して連通させ、 且つ前記計量バルブ25を前記バルブシート2
    3に対応させて配置しつつ、前記差圧補償バルブ
    29を前記スリーブ28内周に微小間〓gを介し
    て嵌装して、前記計量バルブ25に前記バイパス
    入口側通路5Aの圧力(正圧)と前記バイパス出
    口側通路5Bの吸気管負圧の差及びそのバルブ受
    圧面積で決定される差圧力F1が、前記差圧補償
    バルブ29に前記差圧補償空間Sの圧力(正圧)
    と前記バイパス出口側通路5Bの吸気管負圧の差
    及びそのバルブ受圧面積で決定される差圧力F2
    がそれぞれ反対方向に生じる構造とし、 さらに前記差圧補償バルブ29は円筒形を呈
    し、一方前記スリーブ28は、前記計量バルブ2
    5が差圧補償が必要な小開度域にある時には、前
    記差圧補償バルブ29の外周との間に一定の微小
    間〓gを形成する円筒形内周部33aと、前記計
    量バルブ25が差圧補償を要しない開度以上にな
    ると、前記差圧補償バルブ29外周との間〓を逐
    次拡大させる円錐形内周部33bとを有すると共
    に、前記計量バルブ25が前記小開度域にある時
    には、前記差圧補償バルブ29に生じる差圧力
    F2が前記計量バルブ25の差圧力F1より小さく
    若しくは大きくなるよう、それらのバルブ25,
    29の受圧面積を設定してなることを特徴とする
    アイドル回転制御装置。
JP59186161A 1984-04-11 1984-09-04 アイドル回転制御装置 Granted JPS6165047A (ja)

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