JPH0257986B2

JPH0257986B2 -

Info

Publication number: JPH0257986B2
Application number: JP61196068A
Authority: JP
Inventors: Soichi Yamamoto; Choichi Juki
Original assignee: YAMAMOTO Manufacturing
Current assignee: YAMAMOTO Manufacturing
Priority date: 1986-08-20
Filing date: 1986-08-20
Publication date: 1990-12-06
Also published as: JPS6351950A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、コンバイン等により収穫されてよご
れている豆粒を洗浄する豆粒の洗浄方法とその装
置に関するものである。

従来の技術従来における豆粒の洗浄は、多孔板製の外筒
と、表面に綿毛（モツプ）を植毛した内筒とから
なる二重構造の洗浄筒を用い、この外筒と内筒と
の間隙に豆粒を供給して、洗浄筒を回転させなが
ら洗浄するのが一般的であつた。

発明が解決しようとする問題点上記従来のごとき洗浄筒を用いる洗浄は、豆粒
を内筒の綿毛で外筒にたたきつける現象がおき
て、豆粒が胴割れしたり、豆粒表面が損傷すると
いう問題点があつた。また、外筒と内筒との間で
浮遊動する豆粒を綿毛で洗浄するものであるか
ら、豆粒の表面全体を漏れなくきれいに洗浄する
ことができないという問題点もあつた。

本発明の目的は、そのような従来の問題点を解
決し、良好な状態に洗浄仕上げする豆粒の洗浄方
法とその装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段上記目的を達成するための手段として、第一の
発明である豆粒の洗浄方法は、その実施例を示す
第１〜３図からも理解できるように、表面に適度
の弾性を有する二本の洗浄ベルト１，２を、該両
ベルト１，２の表面同士を平行に接近対向させ
て、互いに異なる速度で回転走行させ、その表面
同士間で豆粒Ｗを挾圧して回転させながら蛇行走
行せしめることを特徴とするものである。

また、第二の発明である豆粒の洗浄装置は、表
面に適度の弾性を有し、互いに異なる速度で回転
走行する二本の洗浄ベルト１，２を、該両ベルト
１，２の表面同士間で豆粒Ｗを挾圧して回転させ
ながら蛇行走行せしめるべく、その表面同士を平
行に接近対向させて張架並設するとともに、その
表面同士間に屈曲した案内体６を嵌架して豆粒Ｗ
の蛇行路５を形成したことを特徴とするものであ
る。

作用二本の洗浄ベルト１，２間に豆粒Ｗを供給する
と、豆粒Ｗは、二本の洗浄ベルト１，２の速度の
和を２で除した速度で走行する。そして、この豆
粒Ｗは、洗浄ベルト１，２の表面が弾性を有する
ため、洗浄ベルト１，２の表面に包み込まれて適
度に挾圧され、しかも、洗浄ベルト１，２の速度
が互いに異なるため、回転しながら走行し、さら
に、蛇行路５が形成されているため、さまざまな
方向に回転しながら迂回し蛇行走行する。この結
果、豆粒の表面全体が洗浄ベルト１，２の表面に
均一に漏れなく接触して、きれいに洗浄されみが
かれる。

実施例本発明の実施例を図面とともに具体的に説明す
る。

第１〜３図は、第一実施例を示すものである。
１，２は平偏無端の洗浄ベルトで、少し堅目のス
ポンジまたは不織布等からなる表地（表面材）１
ａ，２ａを、腰の強い裏地１ｂ，２ｂにはり付け
たものであり、豆粒Ｗを約半粒分ほど包み込むだ
けの適度の弾性と、水やアルコール水溶液等の洗
浄液を少量吸うだけの適度の保液性とを有してい
る。洗浄ベルト１，２の構成は、上記第一実施例
のほかに、第４図に示す他の実施例のごとく、綿
毛（モツプ）や合成樹脂毛（人工芝のごときも
の）からなる表地を裏地に植毛したものでもよ
い。

また、洗浄ベルト１，２は、その表面（表地１
ａ，２ａ）を平行に接近対向（約２〜４mmの間
隔）させて、横方向二段に配設した上ロール３，
３と下ロール４，４に張架並設してある。洗浄ベ
ルト１，２の型式は、上記のごとく横型に形成さ
れるほか、縦型または傾斜型に形成される場合も
ある。

この洗浄ベルト１，２は、互いに異なる速度で
回転走行すべく伝導されるようになつている。洗
浄ベルト１，２の回転走行方向は、必ずしも同一
でなくてもよい。

５は豆粒Ｗを洗浄ベルト１，２の表面同士間で
蛇行走行させるための蛇行路で、丸棒または角棒
を洗浄ベルト１，２の幅方向に屈曲成形した案内
体６を、同幅方向に等間隔（豆粒Ｗが１〜３個は
いる程度）をおいて、洗浄ベルト１，２の表面同
士間に嵌架し形成したものである。

７は洗浄ベルト１，２の表面を洗浄するための
溶液洗浄装置で、洗浄ベルト１，２の戻り走行々
程側にシヤワー７ａを設けて、水またはアルコー
ル水溶液等の洗浄液を噴射するようにしてある。

８は洗浄ベルト１，２の表面の保液量（洗浄液
の含有量）を適度に調節するための保液量調節装
置で、上記シヤワー７ａの次にバキユーム８ａを
設けて、洗浄ベルト１，２の表面に含まれている
洗浄液を適度に吸い取るようにしてある。

なお、図中の符号９は機枠、１０は供給ホツ
パ、１１は排出樋である。

第５図は、第二実施例を示すものである。これ
は、上述の第一実施例と基本的に相異する所はな
く、ただ、溶液洗浄装置７として洗浄液を噴射す
る回転ブラシ７ｂや浴液槽７ｃを用いた場合を例
示すとともに、保液量調節装置８として板状スク
レーパ８ｂや絞りロール８ｃを用いた場合を例示
している。

ここで、豆粒の洗浄作用について説明する。

豆粒Ｗを供給ホツパ１０から洗浄ベルト１，２
間に供給すると、豆粒Ｗは、洗浄ベルト１，２の
表面に包み込まれて適度に挾圧され回転しながら
走行する。しかも、豆粒Ｗは、蛇行路５上をさま
ざまな方向に回転しながら迂回し蛇行走行する。
しかして、豆粒Ｗは、洗浄ベルト１，２の表面同
士間で走行しながら洗浄されみがかれて、排出樋
１１から排出される。

また、豆粒Ｗを洗浄してよごれている洗浄ベル
ト１，２の表面は、溶液洗浄装置７により洗浄液
を浴びせられて洗浄され、しかも、その際に吸い
取つた洗浄液の量を次の保液量調節装置８により
適度に調節される。しかして、豆粒Ｗは、常にき
れいで適宜湿り気のある洗浄ベルト１，２の表面
により常にきれいに洗浄されみがかれる。

発明の効果本発明は、叙上の通り、豆粒Ｗを二本の洗浄ベ
ルト１，２の表面で包み込み、適度に挾圧し、回
転させながら走行せしめて洗浄するものであるか
ら、従来のように豆粒Ｗの胴割れや豆粒Ｗ表面の
損傷が皆無になるばかりでなく、豆粒Ｗの表面全
体を均一に漏れなく洗浄しみがくことができ、豆
粒Ｗを良好な状態に仕上げる効果を奏する。

また、本発明は、蛇行路５を形成して、豆粒Ｗ
を蛇行走行せしめるようにするものであるから、
豆粒Ｗをさまざまな方向に回転させるとともに、
洗浄ベルト１，２の限られた短距離間内で迂回さ
せながらより長く走行せしめることができ、豆粒
Ｗをより一層きれいに洗浄しみがく効果を奏す
る。

さらに、本実施例のように、溶液洗浄装置７と
保液量調節装置８を設けて、洗浄ベルト１，２を
常に洗浄し適度に保液させておけば、豆粒Ｗを長
期にわたつてより一層きれいに洗浄しみがき続け
る効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示すもので、第１図
は第一実施例の縦断側面図、第２図は、同じく横
断平面図、第３図は同じく洗浄ベルトと洗浄作用
を示す局部拡大の縦断側面図、第４図は他の実施
例の洗浄ベルトを示す局部拡大の縦断側面図、第
５図は第二実施例の縦断側面図である。図面符号の説明、１，２……洗浄ベルト、１
ａ，２ａ……洗浄ベルトの表地、５……蛇行路、
６……案内体、Ｗ……豆粒。

Claims

【特許請求の範囲】１表面に適度の弾性を有する二本の洗浄ベルト
１，２を、該両ベルト１，２の表面同士を平行に
接近対向させて、互いに異なる速度で回転走行さ
せ、その表面同士間で豆粒Ｗを挾圧して回転させ
ながら蛇行走行せしめることを特徴とする豆粒の
洗浄方法。２表面に適度の弾性を有し、互いに異なる速度
で回転走行する二本の洗浄ベルト１，２を、該両
ベルト１，２の表面同士間で豆粒Ｗを挾圧して回
転させながら蛇行走行せしめるべく、その表面同
士を平行に接近対向させて張架並設するととも
に、その表面同士間に屈曲した案内体６を嵌架し
て豆粒Ｗの蛇行路５を形成したことを特徴とする
豆粒の洗浄装置。