JPH025757A - スタータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機開始動用のスタータに係り、更に詳細
には、電磁押込み式スタータのオーバランニングクラッ
チ及び始動ピニオンを移動させるシフト機構の構造に関
する。

〔従来の技術〕

電磁押込み式スタータは、周知のように駆動源たるモー
タの出力軸（ヘリカルスプライン）に、オーバランニン
グクラッチ及びピニオンを有するスリーブをスラスト方
向に摺動可能に嵌合し、このスリーブと電磁スイッチの
プランジャとをシフトレバ−を介して結合してなる。そ
して、電磁スイッチのオン時に、前記スリーブをシフト
レバ−により所定方向に移動させて、ピニオンをエンジ
ン側のリングギヤに係合させる。

この種のスタータに使用されるシフトレバ−は、例えば
特公昭６２−５６３５０号、特開昭５５−４６０５５号
。

特開昭５５−１３４７５２号公報等に開示されるように
、シフトレバ−先端を逆Ｕ字状に形成し、このシフトレ
バ−先端にリング部材を回動可能に軸着して。

このリング部材を前記スリーブに嵌合することで、シフ
トレバ−先端とスリーブとを結合してなる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前述した如きスリーブとシフトレバ−との結
合を行う場合には、スリーブの外周溝部にリング部材を
予め挿入嵌着し、その後、このリング部材の外周に設け
たピン（軸）をシフトレバ−先端に設けた軸穴に嵌合し
て行っていた。そのため、シフトレバ−先端の軸穴にリ
ング部材のピンを嵌合させる場合には、シフトレバ−先
端を手作業で無理に押し広げて行なう必要があり、組立
の自動化が困難であった。また、自動化を優先させたい
場合には、リング部材を使用しないで、シフトレバ−先
端を直接スリーブ外周に軸着する方式も提案されている
が、この方式は、シフトレバ−の板厚が薄いので、シフ
トレバ−が押すスリーブの一部（オーバランニングクラ
ッチ端面等）の抑圧面積が小さく、その分シフトレバ−
が摩耗しやすい。またシフトレバ−の板幅は比較的広い
ので、このシフトレバ−を直接スリーブの外周溝に嵌合
させる場合は、この外周溝を広くしなければならず、そ
の分、スリーブ全長が長くなってスタータの小形化を図
る上で支障となっていた。

本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、スタータの自動組立化に最適で、且
つシフトレバ−の摩耗防止及びスタータの小形化を図り
得るスタータのシフト機構を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、電磁押込み式のスタータにおいて、前記ス
リーブ（オーバランニングクラッチ及びピニオンを有す
るスリーブ）の外周溝部にラジアル方向より嵌合できる
逆Ｕ字状のシフトプレートを備え、このシフトプレート
を従来のリング部材に代えてシフトレバ−の先端に回動
可能に軸着し、このシフトプレートの前記スリーブ外周
溝部への嵌合を介して、前記シフトレバ−の先端と前記
スリーブとを結合させることで達成される。

〔作用〕

このような構成よりなれば、スタータにおけるスリーブ
とシフトレバ−先端との結合を行う場合には、シフトレ
バ−先端側に予め逆Ｕ字状のシフトプレートを軸着し、
その後、このシフトプレートを逆Ｕ字状の開口を介して
スリーブの外周溝部にラジアル方向から嵌合すれば、結
合作業が完了する。

そして、このような結合作業によれば、従来技術のよう
な無理な押し広げによるシフトレバ−のリング部材への
軸着作業が不要となり、スタータ組立時に５シフトレバ
−とシフトプレートを簡単にラジアル方向からスリーブ
外周溝部に係合させることができる。

そして、スタータの電磁スイッチが通電すると。

この力がシフトレバ−及びシフトプレートを介してスリ
ーブに伝達され、スリーブと共にオーバランニングクラ
ッチ及びピニオンが所定方向に移動して、ピニオンがエ
ンジンのリングギヤに係合する。なお、シフトプレート
からスリーブに電磁スイッチの動力が伝達される場合、
通常は、シフトプレートの一端面がオーバランニングク
ラッチの一端面を押すことで行われる。この場合、シフ
トプレートの肉厚を厚くして、シフトプレートのオーバ
ランニングクラッチ端面への抑圧面積を、シフトレバ−
がオーバランニングクラッチを押圧する場合に較べて充
分に確保し得るので、シフトプレートのオーバランニン
グクラッチ端面への面圧を低下させて、シフトプレート
、スリーブ等のシフト機構部品の耐摩耗性を向上させる
ことができる。

また、シフトプレートの幅は、その肉厚を増して機械強
度を大きくできる分、シフトレバ−の幅に較べて狭くで
きるので、これを嵌合させるスリーブ側の外周溝部も狭
くでき、ひいてはスリーブ全長の短縮化を図り得る。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明の一実施例たるスタータの一部切欠き断
面図、第２図は上記実施例に用いるシフトレバ−とシフ
トプレートの組合せ状態を示す正面図、第３図は、シフ
トプレートの動作説明図、第４図はシフトプレートとス
リーブとの連結状態を示す一部省略部分断面図である。

第１図において、１はスタータの駆動源たるモータで、
回転力を得るアーマチャ２からアーマチャギヤ３．減速
部４を介して出力シャフト５に動力が伝わる、モータ構
成としである。出力シャツ１−５には、ヘリカルスプラ
イン６が形成され、ヘリカルスプライン６にオーバーラ
ンニングクラッチ７及びピニオン８付きのスリーブ１６
がスラスト方向に移動可能に嵌合される。

モータ１の上方位置には、プランジャ１９を駆動させる
電磁スイッチ１８が配置される。

９はフォーク状のシフトレバ−で、シフトレバ−９の一
端は、電磁スイッチ１８のプランジャ１９の一端と結合
し、他端（シフトレバ−先端１０）は後述するシフトプ
レート１４を介して結合される。

ここで、シフトレバ−先端１０とシフトプレート１４と
の組合せについて説明する。

シフトレバ−先端１０は、第２図に示すように逆Ｕ字状
に形成され、先端１０に１対の軸穴１３が対向して形成
される。軸穴１３は縦長で、第３図に示すようにその対
向し合う左右内側に凸曲面１１．１２が形成され、この
凸曲面１１．１２が対向することで、軸穴１３の縦方向
の中央が狭くなるよう絞られている。

一部シフトプレート１４は逆Ｕ字状で、スリーブ１６の
外周溝部１７にラジアル方向からシフトプレート開口を
介して嵌合できる形状を呈し、その外側両端にピン１５
が配設される。このピン１５は、断面が縦長の長方形を
呈し、シフトプレート１４をシフトレバ−先端１０の内
周に嵌合した場合に、ピン１５が軸穴１３に挿入される
。このピン１５を軸穴１３へ挿入することで、シフトレ
バ−先端１０にシフトプレート１４が回動可能に軸着さ
れるが、この場合、軸穴１３の凸曲面１１．１２は、シ
フトレバ−９とシフトプレート１４間の動きをスムーズ
にする。また、ピン１５が長方形なので、シフトプレー
ト１４のシフトレバ−９に対する回動範囲を規制し、シ
フトプレート１４をスリーブ１６に嵌合する時のシフト
レバ−とシフトプレートの姿勢を一定に保つことを可能
にする。

そして、シフトレバ−９とスリーブ１６との結合は、シ
フトレバ−９にシフトプレート１４を予め軸着し、この
シフトプレート１４をスリーブ１６の外周溝部１７に電
磁スイッチ１８側のラジアル方向から嵌合することで行
なわれる。このシフトプレート１４をスリーブ外周溝部
１７に嵌合させるに際しては、シフトプレート１４は、
前述の如く、そのピン１５を縦長にして軸穴１３に挿入
しているので、その回転範囲が第３図に示す如くθ０の
範囲で規制され、そのため１作業中にシフトプレート１
４が反電磁スイッチ側に向くことはなく、また他の構成
部品に干渉することなくスムーズに嵌合作業を行い得る
。

次に、スタータの動作を説明する。

電磁スイッチ１８が通電すると、プランジャ１９が電磁
スイッチ１８側に引きつけられ、シフトレバ−９はトー
ションばね２０とシフトレバ−９の接触部２１を支点と
して反時計方向に回転する。そして、シフトレバ−９の
回動に伴ない、シフトプレート１４が、スリーブ１６の
側壁部（オーバランニングクラッチ一端）２２を押圧し
てスリーブ１６を摺動させ、この摺動によりオーバラン
ニングクラッチ７とピニオン８をエンジンのリングギヤ
２３側に押し出す。そして、ビニオン８がリングギヤ２
３に係合する。また、電磁スイッチ１８が非通電になる
と、この場合は、前記と逆にシフトレバ−９が時計方向
に回動し、この回動に伴ない、スリーブ１６のつば部２
４にシフトプレート１４が接触して、スリーブ１６をモ
ータ１側に摺動させ、オーバランニングクラッチ７とピ
ニオン８をもとに引き戻す。

本実施例によれば、スタータ組立時にシフトレバ−９及
びシフトプレート１４をラジアル方向からの挿入により
簡単に装着できるので、スタータ組立の自動化が可能と
なる。

また、シフトプレート１４の肉厚はシフトレバ−９の肉
厚より増大させて、オーバランニングクラッチ一端２２
及びスリーブつば部２４に対する面圧を低下させるので
、シフトプレート、スリーブ等のシフト機構部品の耐摩
耗性を向上させることができる。また、シフトプレート
１４の幅は。

シフトレバ−９の幅に較べて大幅に狭くすることができ
る（具体的にシフトプレート幅は、シフトプレート自身
の板厚に近い幅にできる）ので、スリーブ１６の外周溝
部１７も狭くでき、従来のシフトレバ−によりスリーブ
を直接押圧する場合よりも製品全長の短縮が可能となる
効果がある。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、シフトレバ−先端に設け
たシフトプレートをスリーブにラジアル方向から簡単に
嵌合できるので、スタータの組立作業の自動化を容易に
達成することができ、ひいては、製品コストを低減でき
る。

また、全長を短縮でき、スタータの小形化を実現するこ
とができる。

さらにオーバランニングクラッチをシフトプレートの面
で押すため、面圧を低下させてシフト機構部品の耐摩耗
性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例たるスタータの一部切欠き断
面図、第２図は上記実施例に用いるシフトレバ−とシフ
トプレートの組合せ状態を示す正面図、第３図は上記シ
フトプレートの動作説明図。 第４図は上記シフトプレートとスリーブとの連結状態を
示す一部省略部分断面図である。 １・・・モータ、５・・・出力シャフト、６・・・ヘリ
カルスプライン、７・・・オーバランニングクラッチ、
８・・・ビニオン、９・・・シフトレバ−１１ｏ・・・
シフトレバ−先端、１１．１２・・・凸曲面、１３・・
・軸穴、１４・・・シフトプレート、１５・・・軸、１
６・・・スリーブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ヘリカルスプライン付の出力シャフトを有するモー
   タと、前記ヘリカルスプラインにスラスト方向に移動で
   きるよう嵌合され、且つオーバランニングクラツチ及び
   ピニオンを有するスリーブと、電磁スイッチと、前記電
   磁スイッチの動力を前記スリーブに伝えて、該スリーブ
   と共に前記オーバランニングクラツチ及びピニオンをス
   ラスト方向に移動させるシフトレバーとを備える電磁押
   込み式のスタータにおいて、前記スリーブに設けた外周
   溝部にラジアル方向より嵌合できる逆Ｕ字状のシフトプ
   レートを有し、このシフトプレートを前記シフトレバー
   の先端に回動可能に軸着し、このシフトプレートの前記
   外周溝部への嵌合を介して、前記シフトレバーの先端と
   前記スリーブとを結合させてなることを特徴とするスタ
   ータ。 ２、第１請求項において、前記シフトレバーの先端を逆
   Ｕ字状に形成して、このシフトレバー先端内周に前記シ
   フトプレートを軸着状態で嵌合し、且つ前記シフトレバ
   ー先端にシフトプレート支持用の軸穴を縦長に形成する
   と共に、この軸穴の左右内側には、対向し合う凸曲面を
   形成し、一方、この軸穴に挿入される前記シフトプレー
   トの軸は、断面が縦長の長方形状を呈してなるスタータ
   。