JPH025729B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH025729B2
JPH025729B2 JP16314986A JP16314986A JPH025729B2 JP H025729 B2 JPH025729 B2 JP H025729B2 JP 16314986 A JP16314986 A JP 16314986A JP 16314986 A JP16314986 A JP 16314986A JP H025729 B2 JPH025729 B2 JP H025729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
bacteria
periodontal disease
caries
bacterial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16314986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6317819A (ja
Inventor
Shigeru Kametaka
Tadaaki Myazaki
Shinichi Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP16314986A priority Critical patent/JPS6317819A/ja
Publication of JPS6317819A publication Critical patent/JPS6317819A/ja
Publication of JPH025729B2 publication Critical patent/JPH025729B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q11/00Preparations for care of the teeth, of the oral cavity or of dentures; Dentifrices, e.g. toothpastes; Mouth rinses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/96Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
    • A61K8/98Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution of animal origin
    • A61K8/987Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution of animal origin of species other than mammals or birds
    • A61K8/988Honey; Royal jelly, Propolis

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は口腔用組成物に関し、さらに詳しく
は、う蝕原因菌および歯周病原因菌に対して選択
的な抗菌作用を有する、ミツバチの蜂の巣の抽出
エキスを必須成分とする、う蝕および歯周病の予
防および治療に有効な口腔用組成物に関する。 発明の背景 う蝕と歯周病は歯科領域における二大疾患で、
歯牙喪失のほとんどすべての原因が、どちらかの
疾患に帰するといつても過言でない。 近年、これらの疾患の病因に関する微生物学的
研究の成果として、これらはいずれも口腔細菌に
よつて発生する細菌感染症であることが明らかと
なつた。即ち、口腔細菌、とくにストレプトコツ
カス・ミユータンス(Streptococcus mutans、
以下S.ミユータンスという)の働きにより、食物
中のシユークロースが粘着性の多糖類(グルカ
ン)に変換され、グルカンが歯面に付着して細菌
の凝集塊、即ちプラークを形成する。このプラー
ク中で、菌の増殖によつて産生された乳酸などの
有機酸が歯牙を脱灰することにより、う蝕が発
生、進行する。 厚く歯牙に沈着したプラークは、また、嫌気的
環境を提供し、嫌気性細菌の繁殖をもたらす。嫌
気性菌は、より嫌気的な歯肉縁下で、盛んに増殖
して歯肉の炎症を引き起こし、歯周ポケツト(盲
嚢)を形成する。病状の進展に伴つて、歯周ポケ
ツトはより深くなり、炎症は歯肉から歯槽骨にま
で達して歯槽骨吸収を経、やがて歯の動揺から脱
落に至る。歯周病はこのような過程によつて発症
した歯周組織における炎症性疾患の総称である。 近年、歯周病原因菌の探索が精力的に行なわ
れ、現在のところ、バクテロイデス
(Bacteroides)菌群、アクチノバシラス
(Actinobacillus)菌群、キヤプノサイトフアー
ガ(Capnocytophaga)菌群、フソバクテリウム
(Fusobacterium)菌群、エイケネラ
(Eikenella)菌群などのグラム陰性の嫌気性菌が
原因菌として注目されている。この他にもアクチ
ノマイセス(Actinomyces)菌群やスピロヘー
タ(Spirochetes)類も、原因菌と成り得ると言
われているが、いずれにしてもプラーク中の非特
異的な細菌ではなく、限られた数種の細菌が歯周
病を引き起こすということは定説となつている。 これまで述べてきたように、う蝕はS.ミユータ
ンスによる感染症であり、歯周病も限られた数種
の細菌による感染症である。従つてこれらの疾患
を予防あるいは治療するには、病原菌の増殖を抑
制することがもつとも有効な手段であると考えら
れる。しかしながら、抗生物質や抗菌剤を長期間
連続的に使用することは、副作用、耐性菌の出
現、また、細菌叢の撹乱から菌交代症を引き起こ
す恐れがあり、好ましくない。 そこで、本発明者らは、より安全性の高い抗菌
性物質として、う蝕および歯周病の原因菌に選択
性の高い物質の検索を行なつた結果、ミツバチの
蜂の巣の抽出エキスが上記の病因菌の増殖を選択
的に抑制することを見い出し本発明を完成するに
至つた。 即ち、本発明はミツバチの蜂の巣の抽出エキス
を必須成分とする、う蝕および歯周病の予防およ
び治療用口腔用組成物を提供するものである。 蜂の巣の抽出物を口腔用組成物として配合した
例は、特許公開公報昭60−109516に開示されてい
る。しかしながら、この公開公報に開示されてい
る発明は、アシナガバチ、スズメバチ、クロスズ
メバチの蜂の巣の抽出物の抗炎症作用に着目し、
これらの蜂の巣の抽出物を配合した歯肉炎の予
防、治療に有効な口腔用組成物を提供しようとす
るものである。これらのハチはいずれもスズメバ
チ科(Vespidae)に属しており、ミツバチとは
分類学上、また進化系統上、科レベルで種を異に
している。さらに、この公開公報は、これらの蜂
の巣の抽出物の抗菌作用、特に選択的抗菌作用に
ついては全く触れていない。 本発明の口腔用組成物は、ミツバチの巣の抽出
エキスを、口腔用組成物の製造に通常使用される
各種の担体および/または補助剤と、常法に従つ
て混合することにより製造することができる。 ミツバチの巣の抽出エキスは、巣を適当に粉砕
した後、これを適当な溶媒で抽出することにより
得ることができる。ミツバチの巣としては、日本
全土に分布し、採蜜用として我が国で飼養されて
いる日本古来の種、アピス・インデイカ・ジヤポ
ニカ(Apis indica japonica)および、アジアで
広く分布し、あるいは飼養されている本種の原種
アピス・インデイカ(Apis indica)と、その亜
種、変種、あるいは地方型の他に、欧米で分布
し、飼養されている同属別種の洋種ミツバチ、ア
ピス・メリフエラ(Apis mellifera)およびその
亜種、変種、あるいは地方型のものを使用するこ
とができる。即ち、本明細書に於いてミツバチと
は、ミツバチ科(Apidae)、ミツバチ属(Apis)
に属する種を指している。 抽出溶媒としてはメタノール、エタノール、ア
セトンの如き水混和性有機溶媒あるいは、水とこ
れらの有機溶媒との混合物を使用するのが好まし
い。 なお、本明細書において蜂の巣の抽出エキスと
は、特に明記しない限り、上記の方法によつて得
られる蜂の巣の抽出液、その濃縮エキス、あるい
はその乾燥粉末を意味するものとする。 上記抽出エキスと混合する担体、補助剤は、口
腔用組成物の種類(例えば歯磨剤、含嗽剤、チユ
ーインガム、軟膏剤、トローチ剤、ストリツプス
など)に応じて、公知のものから適宜選択すれば
よく、特に制限はないが、特に好ましいものは、
例えば第2リン酸カルシウム、グリセリン、ゼラ
チン、酢酸ビニル樹脂、カラギナン、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウ
ム、ポリイソブチレン、パラオキシ安息香酸ブチ
ル、ソルビツト、マンニツト、カルボポール、マ
クロゴール、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、白色ワセリン、プラスチノベース、ポリエ
チレングリコール、無水ケイ酸、炭酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ヒドロ
キシプロピルセルロース、流動パラフイン、エタ
ノール、メチルパラベン、サツカリンなどであ
る。また必要に応じて抗炎症作用を有するデキサ
メタゾン、インドメタシン、水溶性アズレンなど
を配合することもできる。 口腔用組成物中に占める抽出エキスの含量は、
上記の製剤の種類により変動するが、通常、組成
物全重量に対して、濃縮エキスで0.05重量%以上
である。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例1 抽出エキスの製造 ハチミツおよびミツロウを採取した後のミツバ
チの巣の乾燥粉末より、エタノールによつて抽出
エキスを得た。即ち、ミツバチの巣を砕いて遠心
分離器にかけてハチミツを採取した後、巣を熱湯
中に投入するとミツロウは表面に浮いてくる。こ
れをミツロウとして回収、除去した後、巣の残渣
を乾燥し、粉砕して乾燥粉末を得た。この乾燥粉
末100gにエタノール500mlを加え、マントルヒー
タを用いて加熱しながら冷却管にて3時間還流し
た。冷却後、濾過して得た濾液を減圧濃縮し抽出
エキス20gを得た。 試験例 1 実施例1で得たミツバチの巣の抽出エキスの抗
菌力を希釈法により検討した。 上記の抽出エキスのエタノール溶液(100mg/
ml)から、エタノールにより2倍希釈系列を作成
し、100,50,25,12.5,6.25mg/mlのエタノー
ル溶液を調製した。滅菌したブレインハートイン
フユージヨン(BHI)寒天培地(またはGAM寒
天培地)9.9mlを50℃に保温し、上記抽出エキス
のエタノール溶液を0.1ml加えて混釈し、寒天平
板を作成した。また、別にエタノール0.1mlを加
えた、エキスを含まない寒天平板を作成した。以
上の操作によつて、ミツバチの巣の抽出エキスを
終濃度1000,500,250,125,62.5,0μg/mlお
よびエタノール1%を含有するBHI寒天培地
(またはGAM寒天培地)を作成した。 この寒天平板に、供試する61菌株の一夜培養菌
液を一白金耳塗布し、37℃で1〜3日間、表1−
1に記載した条件で培養し、生育を認めない最低
濃度(MIC)を各菌株ごとに求めた。供試した
61菌株の内訳は、う蝕原因菌(S.ミユータンス)
18株、歯周病原因菌15株、腸内乳酸菌12株、その
他のグラム陽性菌10株、その他のグラム陰性菌6
株である。結果を表1−1〜4および表2に示
す。 表1−1から明らかなように、本発明に係る抽
出エキスは、う蝕原因菌、S.ミユータンスのほと
んどの菌株に、250μg/ml以下の濃度で抗菌力
を示した。特に、ヒト由来の血清型c,d,e,
f,gの株に対してはすべて250μg/ml以下の
MICであつた。 表1−2には歯周病原因菌に対するMICを示
したが、どの菌株に対してもMICは250μg/ml
以下であつた。殊に歯周病原因菌として最も注目
されているバクテロイデス・ジンジバーリス
(Bacteroides gingivalis)に対しては抗菌力が
強く、供試した2株共に、検定した最低濃度
62.5μg/mlでも菌の生育が見られなかつた。 これに対して表1−3に示した腸内乳酸菌には
いずれの菌株に対してもMICは500μg/mlより
高く、また表1−4に示したようにグラム陰性の
好気性菌に対しては1000μg/mlでも抗菌力を示
さなかつた。 このようにミツバチの巣の抽出エキスは、う蝕
原因菌、歯周病原因菌に対しては強い抗菌力を示
すにもかかわらず、腸内細菌や乳酸菌には、ほと
んど作用を示さない特有の性質を有している。こ
のため本発明エキスは、う蝕の予防や歯周病の予
防、治療に腸内細菌叢の撹乱や菌交代症を引き起
こすことなく、長期に渡つて使用することができ
る。 以下の試験例2,3によつて、本発明のミツバ
チの巣の抽出エキスの、う蝕および歯周病に対す
るイン・ビボにおける効果を説明する。 試験例 2 本発明に係る抽出エキスの、ラツト実験う蝕に
対する有効性を検討した。 16日齢のSD系雄性ラツト24匹を、市販粉末飼
料CE−2(日本クレア)およびペニシリンG
(4000単位/ml)含有水にて4日間飼育し、常在
細菌叢を抑制した後、非感染対照群、感染対照
群、エキス投与群の3群(各8匹)に無作為に分
けた。感染対照群およびエキス投与群のラツト口
腔内に、S.ミユータンス・MT8148R株(ストレ
プトマイシン耐性)の一夜培養菌懸濁液(菌数:
8×106個/ml)を0.2mlずつ5日間接種すること
により感染させた。菌株接種開始日より、非感染
対照群および感染対照群はDiet2000を、エキス投
与群はDiet2000に本抽出エキスを1%(w/w)
含有させた飼料を与えて飼育した。なお、
Diet2000は通常この種の実験に用いられるう蝕誘
発飼料で56%蔗糖、28%脱脂粉乳、6%小麦粉、
4%ビール酵母、3%アルフアルフア粉末、1%
肝臓末、2%食塩から成る。 各ラツト口腔への、経週的な接種菌の定着状況
は週1回、以下に記す方法によつて調べた。各ラ
ツトの歯面を滅菌綿棒でスワブした後、1mlの滅
菌生理食塩水に投入し、よく撹拌した。これを段
階的に10倍希釈した液の0.1mlをストレプトマイ
シン(500μg/ml)含有のミチス・サリバリウ
ス寒天平板(Difco社)に塗布して生育したコロ
ニー数から、もとの綿棒を投入した生理食塩水中
のS.ミユータンス・MT8148R菌数を求めた。菌
数が0個/mlのときはスコア0、1〜102個/ml
のときはスコア1、102〜103個/mlのときはスコ
ア2、以下同様にして104〜105個/mlのときはス
コア4、105個/ml以上ではスコア5として、各
個体のスコアを求めた。72日齢に達したところ
で、全ラツトを断頭し、RegolatiとHotzの方法
(Helv.Odontol.Acta,16:13,1972)に従いプ
ラーク指数評価を、またKeyesの方法(J.Dent.
Res.,23:439,1944)により、う蝕スコア評価
を行つた。 表3は、菌定着テストの結果を示す。本エキス
投与群では接種後2週間は菌の定着を完全に抑制
し、その後徐々に菌は増加したが、屠殺した7週
目まで感染対照群に比較すると有意に低い菌数を
維持していた。なお非感染対照群では実験期間を
通じ、全く接種菌は検出されなかつた。表4はプ
ラーク指数およびう蝕スコアを示す。両者共に本
エキス投与群は感染対照群に比較して有意な(危
険率0.1%以下)抑制効果を示した。以上の様に
本エキスはラツト動物実験において、接種したS.
ミユータンスの定着およびプラーク付着を抑制
し、う蝕予防効果を示すことが明らかとなつた。 試験例 3 本発明に係る抽出エキスの、ハムスター実験歯
周病に対する有効性を検討した。 4週齢の雄性ゴールデン・シリアン・ハムスタ
ー12匹を、固形の市販飼料CE−2(日本クレア)
およびペニシリンG(4000単位/ml)含有水にて
4日間飼育し、常在細菌叢を抑制した後、非感染
対照群、感染対照群、エキス投与群の3群(各4
匹)に無作為に分けた。感染対照群およびエキス
投与群のハムスター口腔内に、ハムスターに歯周
病を誘発させることが知られているアクチノマイ
セス・ビスコーサスATCC15987株の2日培養菌
懸濁液(菌数:2.5×108個/ml)を0.25mlずつ5
目間接種することにより感染させた。菌接種開始
日より、非感染対照群および感染対照群は
Diet2050を、エキス投与群はDiet2050に本抽出エ
キスを1%(w/w)含有させた飼料を与えて飼
育した。なお、Diet2050は試験例2に記載した、
う蝕誘発飼料Diet2000の56%蔗糖を、28%蔗糖と
28%コーン・スターチで置き換え、う蝕を発生し
にくくした歯周病誘発飼料である。 感染8週後、麻酔下に全動物の唾液潜血を尿用
潜血試験紙(ヘマステイツクス、マイルス三
共)により比色表に従つて−〜の5段階に判定
した。歯肉炎指数は、Rosenbergの基準(J.
Periodontol.,37:208,1966)により肉眼的に
0〜3の4段階に評価した。次に全動物を断頭
し、プラーク指数は歯牙をレツドコート(バトラ
ー社)で染色後RegolatiとHotzの方法(前述)
によつて測定した。プラーク指数測定後、顎骨を
摘出し、左顎は軟組織を除いて骨標本とした後、
実体顕微鏡にて舌側より臼歯部の写真を撮影し
た。写真上で歯槽骨頂からセメント・エナメル接
合部までの距離を測定し、歯根1本当りの平均歯
槽骨吸収距離を個体ごとに求め、500μm未満を
(−)、500〜750μmを(±)、750μm以上を(+)
と評価した。一方右顎はホルマリン固定、脱水、
脱灰、パラフイン包埋の後、切片を作成し、ヘマ
トキシリン・エオジン染色して、顕微鏡下に組織
学的な観察を行つた。 結果は表5に示す通り、個体数が少ないことか
ら各群の平均値で示さず、各個体の測定値をその
まま示した。歯肉よりの出血を現す唾液潜血、歯
肉の炎症度を現す歯肉炎指数、プラークの付着度
を現すプラーク指数、また歯周病の最も大きな特
徴である歯槽骨の吸収においても、エキス投与群
は感染対照群に比較して軽度であり、歯周病の発
症を抑制していることが明らかとなつた。また、
表には示していないが、組織学的な観察からも感
染対照群では著しいプラークの蓄積と多形核白血
球の遊走が観察され、歯周病の病態が形成されて
いたのに対し、エキス投与群ではそれらは軽度で
あつた。一方、非感染対照群ではいずれの測定項
目においても歯周病の発症を示す兆候はほとんど
観察されなかつた。 以下に本発明のミツバチの蜂の巣の抽出エキス
を必須成分とする口腔用組成物の製剤例を挙げ
る。 製剤例1 歯磨剤 第2リン酸カルシウム 42 グリセリン 18 カラギナン 0.9 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 サツカリン 1 ミツバチの巣の抽出エキス 1 パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 香料 0.1 水 残量 全 量 100(重量%) 練り歯磨剤の製造の常法に従つて製造する。即
ち、水、グリセリン、カラギナン、サツカリン、
ミツバチの巣の抽出エキス、パラオキシ安息香酸
ブチル、香料の処方量を計量し、混合して粘結剤
を膨潤させたのち、第2リン酸カルシウム、ラウ
リル硫酸ナトリウムを加え、更によく混合する。
よく脱泡混合したのちチユーブに充填する。使用
に当たつては通常の歯磨剤と同様に適量を歯ブラ
シにとり、歯および歯肉をブラツシングする。 製剤例2 含嗽剤 エタノール(90%) 20 サツカリン 0.3 ラウロイルサルコシンナトリウム
0.5 ゼラチン 0.5 ミツバチの巣の抽出エキス 1 香料 1 水 残量 全 量 100(重量%) 常法に従つて、上記処方の含嗽剤を製造する。
使用に当たつては水で約5倍に希釈したものを適
量口に含んで、数分間保つたのち吐出して水です
すぐ。 製剤例3 チユーインガム 酢酸ビニル樹脂 23 ポリイソブチレン 3 炭酸カルシウム 2 ソルビツト 60 マンニツト 10 ミツバチの巣の抽出エキス 1 香料 1 全 量 100(重量%) 常法に従つて上記処方のチユーインガムを製造
する。 製剤例4 歯肉マツサージ用軟膏剤 マクロゴール4000 48.5 マクロゴール400 48.5 カルボポール934 0.5 香料 1.5 ミツバチの巣の抽出エキス 0.5 水溶性アズレン 0.5 全 量 100(重量%) 常法に従つて上記処方軟膏剤を製造する。使用
に当たつては適量を指または歯ブラシにとり、歯
肉をマツサージする。 製剤例5 口腔用軟膏剤 カルボキシメチルセルロースナトリウム
31.5 白色ワセリン 11.5 プラスチベース 23 ミツバチの巣の抽出エキス 0.5 インドメタシン 0.5 流動パラフイン 残量 全 量 100(重量%) 常法に従つて上記処方の軟膏剤を製造する。使
用に当たつては適量を歯肉に塗布する。 製剤例6 トローチ剤 ポリエチレングリコール6000 2 無水ケイ酸 1 ステアリン酸マグネシウム 0.6 タルク 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.7 ミツバチの巣の抽出エキス 0.5 マンニツト 残量 全 量 100(重量%) 常法に従つて上記処方のトローチ剤を製造す
る。 製剤例7 歯肉ポケツト挿入剤(ストリツプス) メチルパラベン 0.1 デキサメタゾン 0.1 ミツバチの巣の抽出エキス 0.5 ヒドロキシプロピルセルロース99.3 全 量 100(重量%) 上記処方を9倍量の水に均一に混合し、キヤス
テイング法によりフイルムを調製し、適当なサイ
ズにカツトしてストリツプスを製造する。使用に
当たつては、歯周ポケツトの巾、深さに合わせて
さらにカツトし、歯周ポケツト内に挿入する。
【表】
【表】
【表】 ※ 培養条件は表1−1に示した通り。
【表】 ※ 培養条件は表1−1に示した通り。
【表】 ※ 培養条件は表1−1に示した通り。
【表】
【表】 誤差
【表】 表中の値は平均値±標準誤差
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ミツバチの蜂の巣の抽出エキスを含有するこ
    とを特徴とする、う蝕および歯周病の予防並びに
    治療用口腔用組成物。 2 抽出エキスの含量が、組成物全重量に対して
    濃縮エキスで0.05重量%以上である、第1項記載
    の口腔用組成物。
JP16314986A 1986-07-10 1986-07-10 う蝕および歯周病に有効な口腔用組成物 Granted JPS6317819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16314986A JPS6317819A (ja) 1986-07-10 1986-07-10 う蝕および歯周病に有効な口腔用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16314986A JPS6317819A (ja) 1986-07-10 1986-07-10 う蝕および歯周病に有効な口腔用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6317819A JPS6317819A (ja) 1988-01-25
JPH025729B2 true JPH025729B2 (ja) 1990-02-05

Family

ID=15768151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16314986A Granted JPS6317819A (ja) 1986-07-10 1986-07-10 う蝕および歯周病に有効な口腔用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6317819A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4723068B2 (ja) * 2000-10-05 2011-07-13 日本ゼトック株式会社 口腔用組成物用基剤及び口腔用組成物
JP5834623B2 (ja) * 2011-08-25 2015-12-24 ライオン株式会社 口腔用軟膏組成物及び口腔バイオフィルム殺菌剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6317819A (ja) 1988-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Quirynen et al. The intra‐oral translocation of periodontopathogens jeopardises the outcome of periodontal therapy: A review of the literature
Frostell et al. Effect of various sugars and sugar substitutes on dental caries in hamsters and rats
RU2381021C2 (ru) Зубная паста, содержащая липосомы
US20230082296A1 (en) Strain of Lactobacillus fermentum capable of preventing and/or treating periodontitis and application
JP4440095B2 (ja) 抗歯周病菌組成物
JP2022162034A (ja) 口腔疾患の予防又は治療用組成物
KR102358743B1 (ko) 구취제거, 치석제거, 구내염 및 치주염 개선 효과를 갖는 동물용 구강붕해필름 조성물
JPWO2004026273A1 (ja) 口腔用組成物
JPH10108648A (ja) 抗う蝕抗歯周病滞留性食品添加物並びに口腔組成物
JPH025729B2 (ja)
JPS60146834A (ja) 歯周炎抑制用抗体の製法及び同抗体を含有する歯周炎抑制用組成物
KR100519477B1 (ko) 트리크로산, 우르소데스옥시콜린산계 유도체 및 유백피추출물을함유한 치주질환 예방 및 치료제 조성물
KR20130060084A (ko) 치주질환의 치료 또는 예방용 조성물
Quirynen et al. Biofilms in the oral cavity: impact of surface characteristics
EP0286802A2 (en) Use of ofloxacin in treating or preventing locally periodontal disease
CN112533623A (zh) 动物用的口腔用组合物及使用了它的动物用的牙周病预防剂、传染病预防剂及口臭预防剂
JP2000327581A (ja) 口腔殺菌用組成物
JP7321632B2 (ja) 口腔疾患の予防又は治療用組成物
JP6918529B2 (ja) 口腔用組成物
KR102575768B1 (ko) 구강 질환 예방 또는 개선용 천연 가식성 항균 필름 조성물 및 이의 용도
KR102343906B1 (ko) 세리신을 포함하는 구강용 조성물
KR100963301B1 (ko) 헴프 섬유를 유효성분으로 하는 치약 조성물
KR20230040240A (ko) 바이오필름 생성 억제용 조성물
KR102670487B1 (ko) 시나린을 포함하는 구강질환 예방 또는 치료용 조성물
CN116407472A (zh) 一种动物口腔护理组合物及其制备方法与应用