JPH0255985A - 地層検層におけるせん断波、圧縮波の速度計測方法及びその装置 - Google Patents

地層検層におけるせん断波、圧縮波の速度計測方法及びその装置

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JPH0255985A
JPH0255985A JP63206077A JP20607788A JPH0255985A JP H0255985 A JPH0255985 A JP H0255985A JP 63206077 A JP63206077 A JP 63206077A JP 20607788 A JP20607788 A JP 20607788A JP H0255985 A JPH0255985 A JP H0255985A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、地盤内のせん断波及び圧縮波速度を正確に
測定し、地下の地質状況を調査する方法及びその装置に
係り、特に地盤の振動特性の評価、土木工学や岩盤力学
での土質、岩質の評価及び石油資源等の評価を正確に行
なえる地層検層におけるせん断波、圧縮波の速度計測方
法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポーリング孔での振源と受振器を一連のゾンデと
して組み込んだ圧縮波(P波)、せん断波(S波)の測
定装置として、音波検層機、漂遊型PS検屡装置等があ
る。しかし、軟弱から硬岩の地盤において、P波、S波
を発振する方式あるいは受振の方式に限界があり、完全
にP波、S波を測定することは不可能であった。
従来の音波検層機の振源、受振器は、いずれも無指向性
であり、主としてP波対象としたものである。S波の初
動はP波の後に来るが、P波に妨害されて判読は困難で
ある。また未固結層や軟岩では、チューブ波とS波の判
別は不可能であり、事実上S被速度を求めることは不可
能である。
また、漂遊型PS検1機は、振源にソレノイド型振源、
受振に電磁型受振エレメントを用いて、振源と2つの受
振器を一連のゾンデとして組み込んだものである。振源
は電磁型で消費電流が太きく、発振の間隔が長くなる欠
陥がある。この検層機のS被速度の測定は11ao /
 5ec程度の地盤への適用は可能であるが、それ以上
のS被速度の地盤への適用は、理論的に困難なことが証
明されている。また、音波検層と同様にチューブ波の障
害が除去できていない。振源はS波用振源、Ps両用振
源が開発されているが、S波振源は、周波数が低く、振
源力も弱く硬い岩盤での使用はできない。
PS両用振源は、振源力は強くなっているが、発振時間
が一定しない欠点がある。P波の発振としても体積膨張
型の発振でないので、P波用振源としては完全とはいい
がたい。
一方、水が非圧縮性を無視できるのは、孔の直径dに対
し、音波の波長λが λ〉10d であればよいとされる。d=10amとすると、λ〉1
ooa11となる。水の速度Cを1500m/5ec2
して、周波数に換算するとf<15001(Z以下で水
は非圧縮性と見なして孔壁と同じくゾンデが動くものと
想定できる。
しかし、硬い地盤では、P波5〜20に&、S波2〜1
0kHz程度の周波数でないと、高い高精度の速度値が
得られないので、従来の検層機では高い速度の地盤での
P波、S波速度の測定は困難である。P波の受振は上下
方向の受振エレメントで行うがP波波動の向きに合致し
ていないので、硬岩の場合感度が小さくなる。
一方、圧電セラミックを用いた発振器、受振器は一部に
おいて開発されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、P波、S波の振動性状に合せた発振方式でない
ため1発振方法として不完全である。また振源力は充分
なものではなく1周波数的にも単一周波数特性を有して
おり、広い周波数特性を有した理想的振源とは異なって
いる。受振器は1円盤バイモルフを用いたものはあるが
感度が小さく、実際上の測定は難しいものとなっている
このように従来のものは、発振器、受振器とも音響イン
ピーダンス的な検討が不充分であり1発振器、受振器の
水と接する面積等について検討が不足しているため正確
な測定ができないという開運がある。
従来のP波、S波の検層機はS波のノーマル方向、S波
のリバース方向及びP波モードの測定を行っているが、
S波の測定において最も障害となるのはチューブ波の発
生であり、S波として発振したときにチューブ波の発生
状況を調べ、S波の波形との関連を調べなければならな
いため正確な測定ができないという問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、軟弱
地盤から硬岩地盤までの広範囲にわたって地層検層にお
いてポーリング孔内のS波、P波の速度を正確に計測で
きる計測方法及びその装置を提供することを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するために、1つの発振器と
互いに一定の距離をへだてて設けられた2つの受振器を
有するゾンデを用いて地層検層におけるせん新液の速度
を計測する方法において。
一対の矩形バイモルフ型圧電セラミックからなる発振器
によって一方向のせん新液を発振し、該せん新液を一対
の円筒型圧電セラミックからなる前記一方の受振器によ
って受振し、該受振器の各円筒型圧電セラミックの振動
波形の差を求めて記録し1次に前記発振器によって逆方
向のせん新液を発振し、該せん新液を前記と同様に受振
器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の差を求めて記
録し、上記2つの記録を用いて位相の反転からせん新液
の初動時間を計測し、さらに他方の受振器においても同
様にせん新液の初動時間を計測し、前記2つの受振器の
それぞれの初動の時間差から地層のせん新液速度を計測
することを特徴としており、また1つの発振器と互いに
一定の距離をへだてて設けられた2つの受振器を有する
ゾンデを用いて地層検層における圧縮波の速度を計測す
る方法において、一対の矩形バイモルフ型圧電セラッミ
ックからなる発振器によって対抗する圧縮波を発振し、
該圧縮波を一対の円筒型圧電セラミックからなる前記一
方の受振器によって受振し、該受振器の各円筒型圧電セ
ラミックの振動波形の和を求めて記録し、他方の受振器
によって同様に各円筒型圧電セラミックの振動波形の和
を求めて記録し1次に上記2つの記録を用いてそれぞれ
の初動時間を計測し、前記2つの受振器のそれぞれの初
動の時間差から地層の圧縮波速度を計測することを特徴
としており、さらに1つの発振器と互いに一定の距離を
へだてて設けられた2つの受振器を有するゾンデを用い
て地層検層におけるせん新液の速度を計測する方法にお
いて、一対の矩形バイモルフ型圧電セラミックからなる
発振器によって一方向のせん新液を発振し、該せん新液
を一対の円筒型圧電セラミックからなる前記一方の受振
器によって受振し、該受振器の各円筒型圧電セラミック
の振動波形の差を求めて記録し、次に前記発振器によっ
て逆方向のせん新液を発振し、該せん新液を前記と同様
に受振器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の差を求
めて記録し、上記2つの記録を用いて位相の反転からせ
ん新液の初動時間を計測し、さらに他方の受振器におい
ても同様にせん新液の初動時間を計測し、前記2つの受
振器のそれぞれの初動の時間差から地層のせん新液速度
を計測するとともに、前記1つの受振器を用いて各円筒
型圧電セラミックの振動波形の和を求めて記録し、これ
を前記2つのせん断波形の記録波形と比較することによ
ってチューブ波の影響があるか否かを判定することを特
徴としている。
また、これらの計測方法に用いる発振器は円筒状発振器
本体の中央部外周をゴムチューブで覆って中空部を形成
し、該中空部内の上下方向に一対の導板を並設し、該一
対の導板それぞれの両面に上下2つづつの矩形バイモル
フ型圧電セラミックを貼着し、前記中空部にはオイルを
満たし、上記一対の圧電セラミックに種々の電圧をかけ
ることによって前記各バイモルフの屈曲により導板の中
央が屈曲されて円筒状発振器本体中央のゴムチューブが
変形させられることを特徴としており、受振器は円筒状
受振器本体の中央部外周をゴムチューブで覆って中央隔
壁を挾んで2つの中空部を形成し、該2つの中空部内の
上下方向に円筒型圧電セラミックを並設し、該2つの中
空部内にはオイルを満たしたことを特徴としている。
〔作用〕
次に、本発明の作用について説明する。
せん新液速度を計測する際には、一対の矩形バイモルフ
型圧電セラミックに電圧をかけて一方向に屈折させる発
振器によって音響インピーダンス的にも効率よく水に伝
播するように十分な面積を有し、周波数的にも広帯域な
発振周波数(1〜10に&)の一方向のせん新液を発振
し、かつパルス状の発振波形となるように発振し、この
S波を互いに中央隔壁によって仕切られた一対の円筒型
圧電セラミックからなる前記一方の受振器によって受振
し、該受振器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の差
を求め、これによってS波の初動観測に障害となるP波
、あるいはチューブ波を消去してS波を正確に記録でき
、次に前記発振器によって逆方向のS波を発振し、この
S波を前記と同様に受振器の各円筒型圧電セラミックの
振動波形の差を求めて同様に記録し、上記の2つの記録
を用いてそれらの位相を反転させてS波の初動時間を正
確に計測し、さらに他方の受振器においても同様にS波
の初動時間を計測し、前記2つの受振器は一定距離はな
れているからそれぞれの初動時間の時間差から地層のせ
ん新液速度を正確に計測する。
また、圧縮波速度を計測する際には、一対の矩形バイモ
ルフ型圧電セラミックに制御の電圧の極性を変えて互い
に反対方向に屈折させ対抗する圧縮波を発振し、このP
波を互いに中央隔壁によって仕切られた一対の円筒型圧
電セラミックからなる前記一方の受振器によって受振し
、該受振器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の和を
求めて障害となるせん新約な振動を消去してP波だけを
正確に記録し、他方の受振器によって同様に各円筒型圧
電セラミックの振動波形の和を求めて同様に記録し1次
に上記2つの記録を用いてそれぞれの初動時間を正確に
計測し、前記2つの受振器は一定距離はなれているから
それぞれの初動の時間差から地層の圧縮波速度を計測す
る。P波の場合には2つの波形を和することにより同位
相の波を強調し、逆位相の波を消去することができる。
さらに、測定されたせん新液の速度がチューブ波の影響
を受けているか否かを判定する際は、2つの受振器のそ
れぞれの初動の時間差から地層のS波速度を計測すると
ともに、前記1つの受振器を用いて各円筒型圧電セラミ
ックの振動波形の和を求めて記録し、これを前記2つの
せん断波形の記録波形と比較することによってチューブ
波の影響があるか否かを判定する。S波の場合に最も大
きな障害となるチューブ波は孔内の水を伝播する波であ
るが受振器に伝わるときはP波と同じ振動となるから、
各円筒型圧電セラミックの振動波形の和を求めて、これ
とS波の記録波形と比較すれば計測されたせん新液の速
度がチューブ波の影響を受けているか否かが判定できる
〔実施例〕
次に、本発明に係る計測方法に用いられる装置の実施例
について図面を参照して説明する。
第1図は本装置の概略説明であり、水を満たしたポーリ
ング孔A内にケーブル1によって釣り下げられたゾンデ
2には下から発振器3、受振器4及び受振器5が設けら
れている。そして発振器3と受振器4とは1〜4mの間
隔を保って設けられ、また受振器3と4とは正しく1m
の間隔で設けられている。
前記ケーブル1によって制御器本体6からの電圧の制御
信号、または受振器4,5からの計測信号などが送受信
される。また制御本体6には電源アンプフィルター、波
形モニター、モード制御。
深度表示などの制御系が内蔵されており、コンピュータ
6aに連結されている。
第2図は本実施例の発振器3の作動説明図であり、第2
図(a)において円筒状をした発振器3はその外周がゴ
ムチューブ7に覆われた中空部8が形成されており、そ
の中空部8内には上下方向に一対の導板9,9が取り付
けられており、その導板9,9の両面にはそれぞれ上下
に矩形バイモルフ型圧電セラミック9aが2つづつ貼着
されていて、上記中空部8内に満たされたオイルによっ
て封入されている。
そして、S波を発振する際には、制御器本体6の電源を
モード制御して電源力を高めるため発振直前に第2図(
b)の発振方向と逆の電圧を一対の圧電セラミック9a
、9aに加えておき、次に電流の方向を変えて(b)@
のように2組の矩形バイモルフ型圧電セラミック9aが
同じ方向に駆動し、孔中の水を圧することによって第3
図(、)に示すように孔壁にS波を発生させる。この場
合、電源は4枚の矩形バイモルフ型圧電セラミック9a
を組み合せて構成しているから電源力を高めることがで
きるとともに、面積を大きくして放射インピダンスを大
きくすることができる。
また、中空部8は体積変化がないので左右のバランスが
とれてP波の発生を最小におさえることができ、さらに
S波測定の最も障害となるチューブ波の発生もおさえる
ことができる。
次に、P波を発振する際には、制御器本体6のモード制
御によって電源力を高めるために一対の矩形バイモルフ
型圧電セラミックを一旦互いに内方に駆動させた後、第
2図(C)のように一対の矩形バイモルフ型圧電セラミ
ック9a、9aを各々対抗方向に外方へ開き、中空部8
の体積の膨張によって孔壁を加圧することにより、孔壁
に対して第3図(b)に示すように対称的な振動を与え
ることによって、より大きなP波の波動を起こすことが
可能であり、また発振部が圧電セラミックであるためパ
ルス状の高い周波数の振動を起震させることができる。
次に、本実施例の受振器10にフいて説明する。
第4図は円筒状の受振器10を示しており、上下方向の
中央隔壁11を挾んで左右に2つの中空部12.12が
外周のゴムチューブ13によって形成されており、その
中にはオイルが満たされており、それぞれ円筒型圧電セ
ラミック14.14が並設されている。なお、中央隔壁
11と円筒型圧電セラミックはゴム膜13aを介して接
している。
本実施例が円筒型セラミックとしたのは圧電セラミック
の表面積が小さいと観測可能となる充分なS/N比とな
らないので1表面積の大きい円筒型セラミックを用いて
、受振感度の向上を計った。
円筒型圧電セラミックに接するボディにゴム膜13aを
敷いたのはボディの振動が圧電セラミックに伝わらない
ようにしてゾンデの移動中も計測可能にしたものであり
、このことによってインテンシテイ・ログが可能になっ
た。
ボディは孔壁に対し、不動となるように充分大きい比重
としてあり、構造的にも感度の上昇を計ったものである
。電源から発した地震波は反射、屈折したり、またいろ
いろな波に変換されたりして、複雑に振動するが本受振
器は目的とする地震波を正確に観測できる。圧電セラミ
ックはインピーダンスが高く、また個体差もあるため各
圧電セラミックの感度、周波数特性を等しくしなければ
和差を求めた時正しい孔壁の振動を求めることはできな
い。そこで第7図のように圧電セラミックにプリアンプ
15を接続し、感度、周波数特性を合せてから、次段の
差動アンプ16で和または差を求める回路を用いた。
本実施例ではP波とS波とを別々に測定することが重要
な特徴である。
S波は、孔全体が波の進行方向に対し直角に振動し、P
波の場合は、波の進行に対し、孔軸を対称して孔壁が振
動する。従ってこの振動を区分して観測できればP波と
S波を観測できることになる。
第5図及び第6図にS波とP波の観測方法を示す。2つ
の円筒型圧電セラミックを中心に隔壁を設けて配置しで
あるからS波の場合は同図に示すように波形の差を求め
る。このことによって同位相の波がS波と同時に入射し
たとしても消去することが可能となり、従来S波測定の
際の最も大きな障害となる≠ユーブ波の影響を全く受け
ないで、S波を観測できる。
P波の場合には、2つの波形を和することにより同位相
の波を強調し、逆位相の波を消去することができる。こ
れによって、P波の波形のS/N比が向上し、また、チ
ューブ波の波形をS波と区別して判定できるようになっ
た。
上述したように2つの円筒型圧電セラミック14.14
の間に隔壁11を設けたのは左右を全く独立した部屋と
するためであり、理想的には孔壁に対し隔壁は不動点で
なければならない。本方式は従来の漂遊型PS検層の延
長にある圧電セラミックを用いた原理とは異なっており
、従来のものは圧電セラミックを動かそうとする圧力差
を捉えるものに対し、本実施例では孔壁の動きを隔壁に
仕切られた部屋の圧力差として測定するものである。
従って、従来の漂遊型PS検層の方法の延長ではなく、
新しいS波の受振方法である。
第8図に本実施例の全体のブロックダイアグラムを示す
ゾンデ2は、電源と2つの受振器から構成されており、
電源、受振とも前述のとおり動作するようになっており
、制御器本体6からのモードの制御によって行なわれる
。ゾンデ2から本体6は8芯のケーブルによって接続さ
れる。
制御器本体のモードの制御によってS波、P波の測定様
式にしたがってゾンデ内部やアンプ、フィルターなどが
コントロールされる。ゾンデから送られた受振波は増幅
され、フィルターを通してA/D変換され、ウェーブメ
モリに記憶される。
ウェーブメモリの内容は、ブラウン管に出力されて、常
にモニターすることができる。測定した波形を記録する
ときは小型電子計算機6aに転送する。転送データは、
アンプゲイン、フィルター深度、そして波形データなど
である。
小型電子計算機6aでは、転送されたデータを、外部記
憶装置に転送したり1図化器に出力して記録したりする
測定モードは第9図乃至第12図に示すようにP波、S
波を求めるため4つのモードで測定を行う、S波のノー
マルとリバースのモードは、電源の方向を逆にして、S
波の反転を調べる。
チューブ波確認のモードは、電源をS波層として駆動し
たとぎ孔内のチューブ波の発生状況を調べるためのもの
である。S波瀾定時に、チューブ波が大きく入っていな
いかどうか確認する必要があるため設定したモードであ
る。
P波モードは、P波測定のためのものではあるが、チュ
ーブ波の観測も可能である。
このように計測された結果、コンピュータから出力され
た波の記録を第13図に示す。
S波は、ノーマル(N)、リバース(R)で明瞭に反転
しており、P波は全く記録されていない。
P波の記録波形にみえるようなチューブ波の波形は全く
認められない。本記録では、S波速度は2.6km/s
ecであり、一般的な硬岩におけるS波速度であり、良
好な記録である。周波数は5kHz前後であり、解析精
度として高い分解能を有している。P波記録は初動がシ
ャープであり、明瞭な記録が得られる0周波数も10に
&前後の高い周波数域であり、S波同様高い分解能を有
している。
なお、記録の時にはチューブ波確認モードの波形は出力
しない。
〔発明の効果〕
上記の本発明に係る地層検層におけるせん新液、圧縮波
の速度計測方法及びその装置によれば、軟弱地盤から硬
岩地盤までポーリング孔内のP波、S波の速度を正確に
測定できる効果がある。
P波の計測においては、S波などの性状の波動を消去し
て、P波性状の波動のみを記録し、またS波の計測にお
いては、P波の性状を持つ波動を消去して、S波の波動
のみを記録することができる。測定モードに設定したチ
ューブ波確認のモードによって、S波の観測におけるチ
ューブ波の発生状況を確認できる。
発振源は、電圧駆動であるため電源力の割に消費電流が
少なく、発振間隔を短くできるのでP波。
S波ともインテンシテイ・ログも可能となった。
発振源及び受振器はそれぞれ周波数帯域が50七〜20
kHzと広いので、軟弱から硬岩まで、P波、S波の測
定に、適用可能である6振源として。
充分に弾力であり、受振器は充分な感度を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例の全体説明図、第2図は
発振器の縦断面図、第3図は発振器の説明図、第4図(
a)は受振器の縦断面図、同(b)は横断面図、第5図
及び第6図はS波及びP波の受振状態とその波形の模式
説明図、第7図は受振波の変換回路図、第8図は一実施
例の全体ブロックダイアグラム、第9図乃至第12図は
測定モードの説明図、第13図はコンピュータの出力記
録を示すグラフである。 1・・・ケーブル、    2・・・ゾンデ、3・・・
発振器、    4,5・・・受振器、6・・・制御器
本体、   6a・・・コンピュータ、7.13・・・
ゴムチューブ、 8・・・中空部、    9・・・導板、9a・・・矩
形バイモルフ型圧電セラミック、10・・・受振器本体
、  11・・・隔壁。 12・・・中空部、 14・・・円筒型圧電セラミック。 15・・・プリアンプ、  16・・・差動アンプ。 A・・・ポーリング孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1つの発振器と互いに一定の距離をへだてて設け
    られた2つの受振器を有するゾンデを用いて地層検層に
    おけるせん断波の速度を計測する方法において、一対の
    矩形バイモルフ型圧電セラミックからなる発振器によっ
    て一方向のせん断波を発振し、該せん断波を一対の円筒
    型圧電セラミックからなる前記一方の受振器によって受
    振し、該受振器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の
    差を求めて記録し、次に前記発振器によって逆方向のせ
    ん断波を発振し、該せん断波を前記と同様に受振器の各
    円筒型圧電セラミックの振動波形の差を求めて記録し、
    上記2つの記録を用いて位相の反転からせん断波の初動
    時間を計測し、さらに他方の受振器においても同様にせ
    ん断波の初動時間を計測し、前記2つの受振器のそれぞ
    れの初動の時間差から地層のせん断波速度を計測するこ
    とを特徴とする地層検層におけるせん断波の速度計測方
    法。
  2. (2)1つの発振器と互いに一定の距離をへだてて設け
    られた2つの受振器を有するゾンデを用いて地層検層に
    おける圧縮波の速度を計測する方法において、一対の矩
    形バイモルフ型圧電セラッミックからなる発振器によっ
    て対抗する圧縮波を発振し、該圧縮波を一対の円筒型圧
    電セラミックからなる前記一方の受振器によって受振し
    、該受振器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の和を
    求めて記録し、他方の受振器によって同様に各円筒型圧
    電セラミックの振動波形の和を求めて記録し、次に上記
    2つの記録を用いてそれぞれの初動時間を計測し、前記
    2つの受振器のそれぞれの初動の時間差から地層の圧縮
    波速度を計測することを特徴とする地層検層における圧
    縮波の速度計測方法。
  3. (3)1つの発振器と互いに一定の距離をへだてて設け
    られた2つの受振器を有するゾンデを用いて地層検層に
    おけるせん断波の速度を計測する方法において、一対の
    矩形バイモルフ型圧電セラミックからなる発振器によっ
    て一方向のせん断波を発振し、該せん断波を一対の円筒
    型圧電セラミックからなる前記一方の受振器によって受
    振し、該受振器の各円筒型圧電セラミックの振動波形の
    差を求めて記録し、次に前記発振器によって逆方向のせ
    ん断波を発振し、該せん断波を前記と同様に受振器の各
    円筒型圧電セラミックの振動波形の差を求めて記録し、
    上記2つの記録を用いて位相の反転からせん断波の初動
    時間を計測し、さらに他方の受振器においても同様にせ
    ん断波の初動時間を計測し、前記2つの受振器のそれぞ
    れの初動の時間差から地層のせん断波速度を計測すると
    ともに、前記1つの受振器を用いて各円筒型圧電セラミ
    ックの振動波形の和を求めて記録し、これを前記2つの
    せん断波形の記録波形と比較することによってチューブ
    波の影響があるか否かを判定することを特徴とするせん
    断波速度の良否判定方法。
  4. (4)円筒状発振器本体の中央部外周をゴムチューブで
    覆って中空部を形成し、該中空部内の上下方向に一対の
    導板を並設し、該一対の導板それぞれの両面に上下2つ
    づつの矩形バイモルフ型圧電セラミックを貼着し、前記
    中空部にはオイルを満たし、上記一対の圧電セラミック
    に種々の電圧をかけることによって前記各バイモルフの
    屈曲により導板の中央が屈曲されて円筒状発振器本体中
    央のゴムチューブが変形させられることを特徴とする円
    筒状発振器。
  5. (5)円筒状受振器本体の中央部外周をゴムチューブで
    覆って中央隔壁を挾んで2つの中空部を形成し、該2つ
    の中空部内の上下方向に円筒型圧電セラミックを並設し
    、該2つの中空部内にはオイルを満たしたことを特徴と
    する円筒状受振器。
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