JPH0254302A - グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数回路,グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数発生回路,これらを用いたファジィ・コンピュータおよびファジィ・コントローラ - Google Patents

グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数回路,グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数発生回路,これらを用いたファジィ・コンピュータおよびファジィ・コントローラ

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JPH0254302A
JPH0254302A JP63206008A JP20600888A JPH0254302A JP H0254302 A JPH0254302 A JP H0254302A JP 63206008 A JP63206008 A JP 63206008A JP 20600888 A JP20600888 A JP 20600888A JP H0254302 A JPH0254302 A JP H0254302A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 入力変数信号に対応した所定のメンバーシップ関数の関
数値を表わす信号を出力するメンバーシップ関数回路に
おいて、メンバーシップ関数のグレードが与えられる制
御信号に応じて制御される。同じように、メンバーシッ
プ関数を複数本の信号ラインFに分布した信号レベルに
よって表わす信号を発生して出力するメンバーシップ関
数発生回路において2発生するメンバーシップ関数のグ
レードが制御信号によって制御される。このようなグレ
ード・コントローラブル・メンバーシップ関数回路、グ
レードナコントローラプル・メンバーシップ関数発生回
路を用いて、ファジィ・コンピュータ、ファジィ・コン
トローラにおける各インプリケーションまたはルール(
制御則)ごとの重み付けが可能となる。またグレードナ
コントローラプル・メンバーシップ関数回路を用いて代
数積規則に基づくファジィ・コントローラが実現する。
発明の背景 この発明は、グレード・コントローラブル・メンバーシ
ップ関数回路、グレードナコントローラプル・メンバー
シップ関数発生回路、これらを用いたファジィ−コンピ
ュータおよびファジィ・コントローラに関する。
偉人な人間の頭脳は、ストアされたプログラムの概念、
プール代数および安定な動作を行なうバイナリイ・ハー
ドウェアを調和させることによってディジタル・コンピ
ュータを創作した。その連続的な動作によって、深い論
理の展開、データの深い処理等が可能となった。ディジ
タル・コンピュータはその安定な動作によって信頼性が
高く、ディジタル・コンピュータ争システムは益々巨大
化しつつある。プログラムが人間のメンタルなレベルの
情報を含んでいない限り、ディジタル・コンピュータは
任意のプログラムが可能であり、この点でそれは汎用機
械とさえ呼ばれる。
ディジタル争コンピューターシステムの実現によって人
間の生活1社会が大きく変貌しつつある。
もう1つの(??、大な人間の頭脳は1人間が何をどの
ように考え、相互にいかにコミュニケートするかについ
て考察し、非常に重要な概念「ファジネス」を創出した
。L、A、Zadchがファジィ集合の概念を提唱した
のが1965年である。それ以来ファジィの理論的検討
は数多くの論文で行なわれているが、その応用の報告は
まだ少なく、それもバイナリイ・ディジタル・コンピュ
ータの助けを借りてのみ行なわれているのが実情である
ファジィの研究において0人間の知識は、専門家のノウ
ハウのように口語情報で総括されるべき蓄積された経験
に基づくものである。ということが強調されている。こ
の言語情報は、一般にあいまいさ、漠然性、不確実性、
不完全性または不正確さを具備し、メンバーシップ関数
によって特徴づけられる。メンバーシップの大きさは0
.0〜1.0までの間の領域の数値によって表わされ、
この範囲内で嚢化する。
言語情報がディジタル・コンピュータによって取扱われ
る場合には、メンバーシップの大きさ(値)はバイナリ
イ・コードによって表わされる。このバイナリイ・コー
ドで表わされた値はバイナリイ電子回路において、スト
アされたプログラムにしたがって、繰返し何度も何度も
、ストアされ、転送され、そして演算される。したがっ
て、ディジタル拳システムによってファジィ情報を処理
するためには長い時間がかかるという問題がある。さら
に、バイナリイーコード化された値は信じられない程多
くのストアのためのおよび演算のためのデイバイスを必
要とする。ディジタル・コ〉・ピユータは上述のように
汎用機械ではあるが、ファジィ情報をリアル・タイムで
処理するためには必ずしも最適なものではない。ここに
ファジィ情報を効率的にかつ高速で処理できる他のタイ
プの機械の探求が要請されている。
発明のill要 この発明は、ファジィ情報の処理に適したハードウェア
・システム、とく1こファジィ拳コンピュータ、ファジ
ィ・コントローラと呼ばれるシステムにおいて有用なグ
レード・コントローラプル9メンバーシツプ関数回路お
よびグレード・コントローラブル・メンバーシップ関数
発生回路を提供することを目的とする。
この発明はまた。−1,記のグレード・コントローラブ
ル・メンバーシップ関数回路、グレードψコントローラ
プル・メンバーシップ関数発生回路を用いて構築された
ファジィ・コンピュータおよびファジィ・コントローラ
を提供することを目的とする。
第1の発明によるグレード・コントローラブル・メンバ
ーシップ関数回路は、出力信号のピーク・レベル部分が
ラベル信号によって定まるあらかじめ定められたメンバ
ーシップ関数を表わすレベルの信号を1入力信号に応じ
て出力するメンバーシップ関数回路、およびこのメンバ
ーシップ関数回路の出力信号のレベルを入力するグレー
ド制御信号に応じて制御するグレード制御回路を備えた
ことを特徴とする。
第1の発明によると、メンバーシップ関数回路から出力
されるメンバーシップ関数のグレードをグレード制御信
号に応じて変化させることが可能となる。
第2の発明によるグレード・コントローラブル・メンバ
ーシップ関数発生回路は、メンバーシップ関数を複数本
の信号ライン上に分布する信号レベルによって表わす信
号レベル分布を発生する信号分布発生回路、および与え
られるレベル信号に応じて、上記信号レベル分布を複数
本の出力信号ライン上の所定の位置に鹿換するスイッチ
・アレイを備え、上記信号分布発生回路が、+5えられ
る制御信号のレベルを分割することにより複数レベルの
信号を発生する回路部分を備えていることを特徴とする
第2の発明によると、メンバーシップ関数発生回路から
発生するメンバーシップ関数のグレードを制御信号によ
って変化させることができる。
そして、第1および第2の発明によると、マニュアルに
よる調整または学習結果に応じてメンバーシップ関数の
グレードを調整することが可能であるから、インプリケ
ーション・ルールの重要度に応じてメンバーシップ関数
に重み付けを与えることが+iJ能となる。
第3の発明によるスイープ・タイプのファジィ・コント
0−ラは、与えられる1または複数の入力に応じたメン
バーシップ関数値を表わす信号、またはffi &のメ
ンバーシップ関数値を表わす信号の所定のa’!J結果
を表わす信号を出力する初段回路、一定周期のスイープ
信号を発生するスイープ信号発生回路、および入力する
スイープ信号に開明して所定のメンバーシップ関数を表
わす信号を出力するとともに、上記初段回路の出力信号
が制御信号として与えられこの制御信号に応じて出力す
るメンバーシップ関数を表わすfJ号のレベルが制御さ
れるグレード・コントローラブル・メンバーシップ関数
回路を含み1代数積規則に基づくファジィ推論を行なう
ことを特徴とする。
第3の発明によると9代数積規則に基づく推論を行なう
ファジィ・コントローラがきわめて簡単な構成で実現で
きる。
第4の発明によるパラレル・タイプのファジィ・コント
ローラは、与えられる1または複数の入力に応じたメン
バーシップ関数値を表わす信号、または複数のメンバー
シップ関数値を表わす信号の所定の演算結果を表わす信
号を出力する初段回路、およびメンバーシップ関数を表
わす複数本の信号ライン上に分布する信号レベルを発生
して出力するとともに、  L 記?77段回路の出力
信号が制御信号として与えられこの制御信号に応じて出
力する信号レベル分布のレベルが制御されるグレード・
コントローラブル・メンバーシップ関数発生回路を含み
1代数積規則に基づくファジィ推論を行なうことを特徴
とする。
第4の発明によると1代数積規則にしたがう推論演算を
行なうファジィ・コントローラが簡単な構成で実現でき
る。
第5の発明によるパラレル・タイプのファシイ・コント
ローラは、与えられる入力信号に応じたメンバーシップ
関数を表わす信号を出力するとともに、与えられる制御
信号に応じて出力するメンバーシップ関数を表わす信号
のレベルが制御される少なくとも1つのグレード・コン
トローラブル・メンバーシップ関数回路、メンバーシッ
プ関数を表わすm数本の信号ライン上に分布する信号レ
ベルを発生して出力するとともに、上記グレード・コン
トローラブル・メンバーシップ関数と同じ制御信号が与
えられ、この制御信号に応じて、出力する信号レベル分
布のレベルが制御されるグレード・コントローラブル・
メンバーシップ関数発生回路、ならびに上記グレード・
コントローラブル・メンバーシップ関数回路および上記
グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数発生
回路の出力信号に対して所定のファジィ推論l寅pを実
行するファジィ推論合成回路を備えたことを特徴とする
第5の発明によると、前件部および後件部のメンバーシ
ップ関数のグレードを制御しながらファジィ推論を行な
わせることができ、とくに学習機能をもつファジィ・シ
ステムにおいて有用なファジィ・コントローラが実現す
る。
第6の発明によるパラレル・タイプのファジィ・コンピ
ュータは、それぞれ異なるメンバーシップ関数を表わす
m数本の信号ライン上に分布する信号レベルをそれぞれ
発生して出力するとともに、同じ制御信号が与えられ、
この制御信号に応じて出力する信号レベル分布のレベル
が制御される少なくとも3つのグレード・コントローラ
ブル・メンバーシップ関数発生回路、および上記少なく
とも3つのグレード・コントローラブル・メンバーシッ
プ関数発生回路の出力信号に対して所定のファジィ推論
演算を実行するファジィ推論エンジンを備えたことを特
徴とする。
第6の発明によると、前件部および後件部におけるメン
バーシップ関数のグレードを変えたり。
調整したりすることが可能であり、とくに学習機能を備
えたファジィ・システムにおいて有用なファジィ争コン
ピュータが実現する。
第7の発明によるスイープ・タイプのファジィ・コント
ローラは、与えられる入力信号に応じたメンバーシップ
関数を表わす信号を出力するとともに、与えられる制御
信号に応じて出力するメンバーシップ関数を表わす信号
のレベルが制御される少なくとも1つの第1のグレード
・コントローラブル・メンバーシップ関数回路、一定周
期のスイープ信号を発生するスイープ信号発生回路、ス
イープ信号に同期してメンバーシップ関数を時間軸1−
で表わす信号を出力するとともに、上記第1のグレード
・コントローラブル・メンバーシップ関数回路と同じ制
御信号が与えられ、この制御信号に応じて出力信号のレ
ベルが制御される第2のグレード・コントローラブル・
メンバーシップ関数回路、ならびに上記第1および第2
のグレード・コントローラブル・メンバーシップ関数回
路の出力信号に対して所定のファジィ推論演算を実行す
るファジィ推論合成回路を備えたことを特徴とする。
第7の発明によると、スイープ・タイプのファジィ・コ
ントローラにおいて前件部と後件部のメンバーシップ関
数のグレードを変化させることが0工能となり、とくに
学習機能を備えたファジィシステムに適したものとなる
第8の発明によるスイープ・タイプのファジィ・コンピ
ュータは、一定周期のスイープ信号を発生するスイープ
信号発生回路、スイープ信号に同期してそれぞれ異なる
メンバーシップ関数を時間軸トで表わす信号を出力する
とともに、同じ制御信号が与えられ、この制御信号に応
じて出力信号のレベルが制御される少なくとも3つのグ
レード・コントローラブル・メンバーシップ関数回路、
および上記グレード・コントローラブル・メンバーシッ
プ関数回路の出力信号に対して所定のファジィ推論演算
を実行するファジィ推論合成回路を備えたことを特徴と
する。
第8の発明によると、前件部と後件部のメンバーシップ
関数のグレードを変化させることができ、とくに学習機
能を備えたファジィ−システムの構築に適したファジィ
・コンピュータが実現スる。
実施例の説明 (1)ファジィ(fl、論ならびにファジィ・コンピュ
ータおよびファジィ・コントローラの概念人間の経験則
を最も単純化して。
「もしXがAならば、yはBである」 (II’ x  is A、  then y  Is
 B)という命題で表現することができる。ここで。
「もしXがAならば」は前件部(antecedent
) 。
「yはBである」は後件部(consequent)と
呼ばれる。AやBが、「背が高い」 「作者いた人」。
「正の小さな値」等のあいまいな′ご語情報であるなら
ば、これらは上述したようにメンバーシップ関数によっ
て特徴づけることが可能である。すなわち、A、Bはフ
ァジィ集合である(後述する具体的な回路の説明では、
A、B等はメンバーシップ関数を表わす電圧信号を示す
)。
上記の命題は簡単に X鄭A  −y−B と表現される。
人間は、前件部および後件部にファジィ表現を含む推論
をしばしば行なう。このタイプの推論は8典的なプール
論理を用いては満足に実行し得ない。
次のような形式の推論を考える。
インプリケーション(IapHcatlon) ’X履
A→y■B ブレミス(premise) : x−A’ 結論(conclusion) :     Y −B
 ’この推論の形式、すなわちインプリケーションがI
/:在するときに、与えられたプレミスから結論を推論
することを「−酸化されたモーダス・ボネンス(gen
erallzed modus ponens) Jと
いう・次のように、多数のインプリケーション・ルール
が存在することもある。
インプリケーションl: x−A  −oy−B   elseまたはandイン
プリケーション2: X−A  −4y=B   elseまたはandイン
プリケーションr: x−A−y−B。
「 プレミス: xmA’ 結  論:          y=I3/多数のイン
プリケーションはelse (さもなければ)またはa
r++J (かつ)で連結(connect Ive)
されている。
「AからBへのファジィ関係(f’uzzy rela
ttonfrom A to B) Jという概念を考
工、コレヲRABと表わす(以下、単にRと略す)。
一般に p、 −(a  、  a2.−、  a、 、−、a
  )1m B−(b 、b、 ・・・、b、、・・・、b  11
  2      Jn としたとき、AからBへのファジィ関係Rはr1j″″
a1■bj で表わされる。
ファジィ関係を表わす演算のについては後述する。A、
Bをメンバーシップ関数と考えると、上式はメンバーシ
ップ関数をサンプリングしてベクトルで記述した場合に
相当する。
1つのインプリケーション暢ルール(xmA→y=B)
に対して、ブレミス(x−A’ )が与えられたときに
、これらから結論(y−B’)を推論する場合の「推論
合成規則(composltlonalrule of
 1nference)Jは、ファジィ関係Rを用いて
次のように表わされる。
B’ −A’  *R =[a’、a’、  ・・・ a 、 L、・・・、a
 ′]1  2          m −[b    、b    、  ・・・、b、  、
 ・・・、b    ]1    2        
 J         nb、−〇 (「、■a、  
 )           (1)J        
 [J     l−■I(a   ■b、)@a  
  l      (2)IJ       1 ファジィ関係■を表わす演算は種々提案されティる。詳
しくはMasaharu Mlzusoto andl
lans−Jurgen  ZIimersar+n、
  ”Comparison  or  FuzzyR
easonlng  Methods、  ”Fuzz
y  5ets  and  5ystcvsVo1.
8. No、3. pp、253−283. (198
2)を参照。
既に提案された代表的なファジィ関係には次のようなも
のがある。
’tj−ai AbjMIN演算規則 r1j−(alAbj)■(1−a t )  MAX
規則r t J−1△(1−a、Abj)    算術
規則上記の旧N演算規則が最もよく知られており。
産業的な応用においてその有効性も証明されているので
、以下に述べる具体的な回路例では旧N演算規則を採用
する。しかしながら、他の多くの演算規則も適用可能で
あるのはいうまでもない。
」二式における*の演算(すなわち■とのの演算)にも
種々の演算が提案されている。たとえば旧N/MAX演
算1代数積/ MAX演算を用いるもの等々である。以
下に述べる具体的な回路例では。
最もよく使用されている旧N/WAX演算を*の演算と
して用いる。すなわち、■の演算としてMAX演算を、
■としてMIN演算を採用する。
したがって、推論合成規則による結論bjは、*演算と
してMIN /MAX演算を用い、ファジィ関係として
MIN演算規則を用いると2次のように表わされる。
b J  −V l (a  Ab ’ )八a   
l   (3−1)11J     l −v +b、△(a  Aa   月 1     コ        II −b、  △ (V(a   A  a    月  
 (3−2)J、il 上式から、ファジィ推論エンジンまたはファジィ推論合
成回路は主要に旧N回路およびMAX回路を用いて構成
されることが理解されよう。
ファジィ・コンピュータおよびファジィ・コントローラ
の構成について説明する前にメンバーシップ関数につい
て若干説明しておく。
メンバーシップ関数は、一般的には、第1図(A)にそ
の−例が示されているように2曲線で表現されることが
多い。しかし2曲線で表現されるべきかどうかはメンバ
ーシップ関数にとって本質的なことではない。メンバー
シップ関数のより重要な特徴は、それがO〜1までの連
続的な値をとるということである。
他方1回路設計上の観点からいうと、第1図(B)にM
F、MF2で示されているように、メ■ ンバーシップ関数を直線の折線で表現する方が取扱いが
容易であり、少数のパラメータでメンバーシップ関数を
特徴づけることができ、さらに設計も簡単となる。しか
も、メンバーシップ関数を折線で表わしても、上記の特
徴が失なわれることはない。
基本的には実線で第1図(B)に示される三角形状のメ
ンバーシップ関数MF  、および鎖線で示■ される台形状のメンバーシップ関数MF2が考えられる
。三角形状のメンバーシップ関数MF1は関数μ(X)
−ピーク値P(ピーク値−1とは限らない)のときの変
数Xの値XL(これをラベルという)および勾配によっ
て特徴づけられる。台形状のメンバーシップ関数MF2
は、基本的には。
その上底の中心を表わす変数XL(これもラベルという
)と勾配によって特徴づけられる。
なお、メンバーシップ関数μ(X)の変数X、後に出て
くる関数μ(y)の変数yは、上述した推論形式のx、
yとは同じ記号が用いられているが。
相互に特に関連性はない。この明細書ではこのような記
号を使う習慣にしたがうものとする。
第1図(C)に示すように変数(x)が小さいところで
は関数μ(X)が1の値をとり、あ゛る変数XLにおい
て関数μ(X)が一定の勾配で下降し遂には0となる関
数MF3 (これをZ関数という)。
およびこのZ関数と逆の変化をたどる関数MF4(これ
をS関数という)もある。その他2種々の形のメンバー
シップ関数が考えられる。
上述のメンバーシップ関数は種々の形態で具現化される
。その1つは、第2図に示すように、tI数本(たとえ
ば25本)の信号ラインi上に分布した電気信号(電圧
または電流であるがここでは電圧信号のみを考える)で
表わすことである。メンバーシップ関数μ(X)の変数
は離散的な値をとり、各信号ラインにこれらの変数が割
当てられる。割当てられた変数に対応して信号ラインに
は番号(第2図では1〜25)が付けられている。複数
本の信号ラインは一種のバスを構成している。
ラベルXt、はビーク電圧が現われる信号ラインの番号
で表わされる。
他の1つはメンバーシップ関数μ(X)の変数Xを時間
軸上で表わすことである。すなわち変数が時間tとなる
(説明の便宜上、この時間tを全体的な時間Tと区別し
ておく) このようなメンバーシップ関数μ(X)を発
生させるためにスイープ信号が必要となる。スイープ信
号としては種々の波形のもの(たとえば鋸歯状波、三角
波、正弦波、正弦波の余波整流波形をもつもの等)が考
えられるが、ここでは第3図に示すような鋸歯状波を例
にとって説明する。
第3図において、鋸歯状波のスイープ信号SWは一定の
周期τで、−Eから+Eまで直線的に変化し、その後短
い時間(帰線期間)の間に−Eまで戻る。スイープ信号
SWがゼロクロスする時点がメンバーシップ関数μ(X
)のたとえばx=0に対応する。ラベルX は、この値
xLに相当する■。
時点におけるスイープ信号SWの電圧VLで表わされる
第4図は第2図に示すバスΦライン上に分布したメンバ
ーシップ関数を用いて演算を行なうパラレル・タイプの
ファジィ・コンピュータであって1つのインプリケーシ
ョンが存在する場合に適用されるファジィ・コンピュー
タの概念を示している。ファジィ・コンピュータは、第
2図に示すバス・ライン上に分布したメンバーシップ関
数A。
A’、Bをそれぞれ出力する3つのメンバーシップ関数
発生回路11.12.13.およびこれらの回路11、
12.13の出力信号が与えられ、上述したモーダス・
ポネンスのファジィ推論演算(具体的にはたとえば第(
3−1)、 (3−2)式)を行ない、その推論結果B
′を出力するファジィ推論エンジン14から構成される
。メンバーシップ関数発生回路11゜12、13には出
力されるべきメンバーシップ関数を規定するラベルLA
、LA’   LBがそれぞれ与えられる。ファジィ・
コンピュータから確定的な結果、すなわち非ファイシイ
出力を得ることが必要であればファジィ推論エンジン1
4の後段にデフアシファイア15が接続される。
上述のファジィ推論エンジン14の構成例が第6図に示
されている。これは第(3−2)式で表わされる演算を
行なうものである。それぞれm本の信号ライン上に分布
したメンバーシップ関数A、A’ を表わす電圧がC−
旧N回路(コレスボンデンスMIN回路)21に与えら
れ、ここでa  Aa  ’  (i=1〜m)の旧N
演算が行なわれる。C−MIN回路21は2入力1出力
のMIN回路をm個含むものである。C−旧N回路21
のm個の出力電圧はE−MAX回路(アンサンプルMA
X回路)22に入力する。このE−MAX回路22の出
力の入力信号のアンサンプルMAX演算を行なうもので
ある。E−MAX回路22の出力はトランケーショング
入力aとしてトランケーション回路23に与えられる。
他方、トランケーション回路23にはn本の信号ライン
上に分布したファジィ・メンバーシップ関数Bを表わす
電圧(b、、j−1〜n)が入力している。トランケー
ション回路23はC−旧N回路において一方の入力をす
べて共通にした回路である。結局、トランケーション回
路23で最終的に第(3−2)式の演算が行なわれ、n
本の出力ライン上に分布したアナログ電圧す、′の集合
としてのファジィ推論の結論B′を得ることができる。
第5図は1個のインプリケーションが存在する場合に有
効なパラレル・タイプのファジィ・コンピュータの概念
を示している。3つのメンバーシップ関数発生回路l!
〜13とファジィ推論エンジン!4とからなるセットが
1個設けられる。メンバーシップ関数発生回路に与えら
れるラベルLA、LBにはインプリケーションごとに添
字1〜「が付されている。これらのセットごとにメンバ
ーシップ関数発生回路12を設ける必要はなく、1個の
回路12をすべてのセ・ントで共用する二とができる。
インプリケーションの連結(elseまたはHlso)
はMAX回路16で実現される。すなわち、すべてのフ
ァジィ推論エンジン14の出力はMAX回路IGに与え
られ、 MAX回路16から最終的な推論結果B′が得
られる。もちろん、連結をMAX以外の演算で実行して
もよい。
第7図は第3図に示す時間軸上で表わされるメンバーシ
ップ関数を用いるスイープ・タイプのファジィ・コンピ
ュータであって、1つのインプリケーションが存在する
場合のファジィ・コンピュータの概念を示している。ス
イープφり・イブのファジィ・コンピュータは9時間軸
上で表現されたメンバーシップ関数A、A’ 、Bをそ
れぞれ出力する3つのメンバーシップ関数回路31.3
2゜33、これらの回路31.32.33の出力信号が
与えられ、上述したモーダス・ポネンスのファジィ推論
演算を行ない、その推論結果B′を出力するファジィ推
論合成回路34.およびメンノ(−シップ関数回路31
.32.33にその入力信号としてスイープ信号SWを
与えるとともにファジィ推論合成回路34にこのスイー
プ信号に同期した所定のタイミング信号を与えるタイミ
ング回路35から構成される。
メンバーシップ関数A、A’ 、Bのみならず推論結果
B′ も時間軸上に現われた電圧によって表わされるの
はいうまでもない。メンバーシップ関数回路31.32
.33には出力されるべきメンバーシップ関数を規定す
るラベル(ラベル電圧)LA。
LA’   LBがそれぞれ与えられる。ファジィ・コ
ンピュータから確定的な結果、すなわち非ファジィ出力
を得ることが必要であれば9合成回路34の後段にデフ
アシファイア36が接続される。デフアシファイア3G
からは一定な(少な(ともスイープ信号の一周期τにお
いては一定の)電圧信号が得られる。
第8図は1個のインプリケーションが存在する場合に有
効なスイープ・タイプのファジィ・コンピュータの概念
を示している。上述した第5図に示す1個のインプリケ
ーションが存在する場合に有効なパラレル・タイプのフ
ァジィ・コンピュータおよび第7図に示すスイープ・タ
イプのファジィ・コンピュータの基本形と対比すること
によりその構成は容易に理解できよう。
理解を助けるために上述したファジィ推論エンジン14
またはファジィ推論合成回路34で実行されるファジィ
推論の一例として第(3−2)式にしたがう推論を図式
的に表わしたのが第9図である。ここでは?U数(1個
)のインプリケーションがあることを前提とする。また
三角形状のメンパージ・lブ関数が示されている。第(
3−2)式ではメンツク−シップ関数A、A’  B等
がファジィ集合の要素a + 、 a + ’ * b
 ’等を用いて表現されているが、第9図では横軸を変
数Xまたはy(または時間t)として関数μ(X)また
はμ(y)(またはμ(t))で表現されている。
第9図の最上段左側のグラフを参照して、メンバーシッ
プ関数A1とA′の旧N演算結果A1△A′が斜線で示
されている。この旧N演算結果の最大値a maxi 
(第6図に示すトラ、ンケーテイング入力a)が求めら
れる。第9図最上段中央にはメンバーシップ関数Blが
示され、この関数Blと上記最大値a■axlとの旧N
演算結果が斜線S1で示されている。この斜線の部分S
lが1つのインプリケーションについての推論結果であ
り、1つのファジィ推論エンジン14またはファジィ推
論合成回路34から出力される。
他のインプリケーションについても同様の手法で推論が
行なわれる。それらの推論結果が82゜S で表わされ
ている。
「 これらの推論結果のMAX演算(回路16または回路3
7)の結果B′が第9図の右側に表わされている。この
推論結果を非ファジィ化(デファジファイ)する手法に
は多くのものが提案されているが、その1つに重心法が
ある。この方法によると重心y は Y  −fμ(y)・V  dy/Jμ(y)dyによ
って求められる。すなわち、ハツチングで示した面積を
左右に2分するy座標(時間t)を求めることである。
このようにして求められたyvがデフアシファイア15
または36から確定値として出力される。
一ヒ述したファジィ・コンピュータにおけるファジィ推
論エンジンおよびファジィ推論合成回路はいずれもイン
プリケーションの前件部に1つのファジィ命題のみが存
在する推論を行なうものであるが7次に示すように、イ
ンプリケージジンの前件部に2つのファジィ命題を含む
推論が必要となることがある。これが拡張ファジィ推論
と呼ばれるものである。インプリケーションの前件部は
「かつ/または(andlor) Jによって結合され
ている。「かつ(and)Jまたは「または(or)J
のいずれか一方が選択される。
インプリケーション: XがAでかつ/またはyがBなら ば、2はCである ( If x ls A andlor y ls B
、 then z 1s C)ブレミス:XはA′でか
つ/またはyはB′である 結  論=2はC′である。
これは次のように記号で表現される。
インプリケーション: x−A andlor y−B →z−C結     
論:                  2−〇′パ
ラレルOタイプのファジィΦコンピュータにおける拡張
ファジィ推論は、拡張ファジィ推論エンジンによって実
行される。拡張推論エンジンの概念が第10図に示され
ている。入力はメンバーシップ関数A、B、C,A’お
よびB /、ならびに「かつ/または」の結合を選択す
るための結合選択Cである。出力は結論を表わすメンバ
ーシップ関数C′ となる。メンバーシップ関数A、A
’はm本の信号ライン上に分布した電圧によって。
B、B’ はm′本の信号ライン上に分布した電圧によ
って、Cは1本の信号ライン」−に分布した電圧によっ
てそれぞれ表わされる。
第11図はこの拡張された推論エンジンの構成を示して
おり、これは第6図に示す基本的な推論エンジンの構成
を若干修正することによって得られる。メンバーシップ
関数AとA′との間でC−MIN演算が行なわれ(C−
MIN回路21A)、その結果を表わすm個の電圧のE
 −MAX演算が行なわれる( E −MAX回路22
A)。メンバーシップ関数BとB′とについてもC−旧
N、E−MAXの演算が行なわれる(C−旧N回路21
B、  E−MAX回路22B)  結合「かつ(an
d) Jはこの実施例では旧N演算によって、「または
(orNはMAX演算によってそれぞれ実現される。こ
の結合の演算と選択が容易に可能となるように、コンド
ロールドMIN−MAX回路24が用いられる。コンド
ロールド旧N−MAX回路24は、結合選択入力信号C
のレベル(HかLか)に応じて旧N演算機能とMAX演
算機能とを切換えることができるものである。2つのE
 −MAXの演算結果はこのコンドロールド旧N−M^
X回路24に入力する。そして、「かつ」か「または」
を選択するための結合選択入力信号Cがコンドロールド
MIN−MAX回路24の制御入力として与えられる。
メンバーシップ関数Cはトランケージシン回路23に与
えられ、そのトランケーショング信号としてコンドロー
ルド旧N−MAX回路24の出力aが与えられる。トラ
ンケーション回路23から゛結論C′を表わすファジィ
・メンバーシップ関数の電圧分布が得られる。
次にファジィ・コントローラの概念について説明する。
一般にコントローラは制御対象から得られる制御量を入
力とし、所望の制御をするために制御対象に対して操作
量を出力する。制御量、操作量のいずれも確定的な値で
ある。ファジィ・コントローラもまた確定的な値を入力
とし、ファジィ推論を行なったlで確定的な値を出力す
る。これに対してインプリケーションの前件部に1つの
ファジィ命題がある場合を例としていえば、上述のファ
ジィ・コンピュータにおいては入力はファジィ集合また
はメンバーシップ関数A′で与えられ、ファジィ集合ま
たはメンバーシップ関数B′(場合によっては確定値)
を出力する。
ファジィ中コントローラにおけるファジィ推論を第9図
との対比の上で、1つのインプリケーション(制御則)
の場合(前件部のファジィ命題も1つ)について、グラ
フ的に表わすと第12図に示すようになる。メンバーシ
ップ関数AとBとを含むインプリケーションに対して、
確定値XAを・与えたときのファジィ推論結果は斜線で
示すB′となる。この推論結果を非ファジィ化すること
により確定的な推論結果B ′が得られることになる。
インプリケーション(制御則)の前件部に2つのファジ
ィ命題をもつ場合について示したのが第13図である。
インプリケーションの前件部における2つのメンバーシ
ップ関数A、Bに対してそれぞれ確定値X  +V  
を与えたときの関数値n a A 、  a nの旧NまたはMAX  (結合a
ndまたは0「に対応)がとられ、この演算結果aMと
メンバーシップ関数CとのMIN演算結果がファジィ推
論結果(斜線で示すC’ )となる。この推論結果C′
を非ファジィ化することにより確定的な推論結果Cw 
’が得られる。
複数のインプリケーション(制御則)が存在しかつ各イ
ンプリケーションの前件部に2つのファジィ命題をもつ
ファジィ推論に適用される。バスφライン上に分布した
ファジィ・メンバーシップ関数を用いるパラレル・タイ
プのファジィ・コントローラの一構成例が第14図に示
されている。
第5図およびそのファジィ推論エンジンを示す第11図
と対比しながら説明する。
制御則は次のように表わされる。
インプリケーション: 制御則1   x−AI  andlor  y−Bl
−*z−C1 制御則2   x−A2  andlor  y−B2
→ z−C2 制御則r   x=Ar  andlor  y−Br
→ z=cr 結   論:      zmc’ ファジィ推論エンジン14はファジィ推論合成回路14
aに置きかえられている。2つの入力は確定値X  、
Xnで与えられるから、バス拳ライン上人 に分布したメンバーシップ関数を発生する回路11、1
2等は不要となり、それに代えてメンバーシップ関数回
路31a 、 31bが設けられる。各制御則ごとにこ
れらのファジィ推論合成回路14a、メンバーシップ関
数回路31a、 31b等が設けられ。
かつメンバーシップ関数回路31a、 31bのラベル
LA、LBに制御則の番号に対応して添字が付けられて
いる。以下、制御則1を代表例として述べる。
メンバーシップ関数回路31a 、 31bは入力変数
X、XBに対応したメンバーシップ関数値μ (X )
、μBl(yB)を出力するものであAI     A る。これらの回路31a、 31bの出力は旧Nまたは
悶^X回路24aに与えられる。この旧NまたはMAX
回路24aはコンドロールド旧N−MAX回路24に対
応するもので、この回路24と置きかえてもよい。
回路24aの出力がトランケーショング入力aMlとな
る。一方、メンバーシップ関数01をバスφライン(複
数本の信号線)上に現われる電圧分布として発生するメ
ンバーシップ関数発生回路13の出力がトランケーショ
ン回路23に与えられ”Mlとの旧N演算が行なわれ、
この旧N演算結果が01 である。
(「・−1)個の制御則について同じようにC2〜Cが
得られ、それらのMAX演算結果(MAX回路1G)が
ファジィ推論結果C′となり。
非ファジィ化される結果Cが得られる。
第15図はスイープ・タイプのファジィ・コントローラ
であって、tstuのインプリケーション(制御則)が
存在する場合(インプリケーションの前件部におけるフ
ァジィ命題は1つ)の構成例を示すものである。第8図
と対比して9入力は確定値xAで与えられるからメンバ
ーシップ関数A′を出力する回路32(コンピュータに
おけるMFC2)は不要となる。メンバーシップ関数A
tの回路31に入力としてXAが与えられる。この回路
31の出力は、メンバーシップ関数回路33の出力Bl
が入力する旧N回路38に与えられる。回路33にはそ
の入力としてスイープ信号が与えられている。旧N回路
3Bの出力Bl’はWAX回路37に入力する。複数の
インプリケージジンに対して上記の回路が設けられ、す
べての旧N回路38の出力Bl’〜Br’がMAX回路
37に入力する。MAX回路37の出力B′からデフア
シファイア36によって確定値B、  が決定され、出
力される。
インプリケーション(制御則)の前件部に2個のファジ
ィ命題が存在する場合には、第16図に示すように、2
つのメンバーシップ関数回路31a。
31bが設けられ、これらの回路31a、 31bに確
定入力x  、x  が与えられる。回路31aおよび
B 51bの出力はMINまたはMAX回路24aに与えら
れる。この四路24aの出力とスイープ信号が与えられ
るメンバーシップ関数回路33cの出力であるメンバー
シップ関数CとのMIN演算結果C′が旧N回路38か
ら出力される。この推論結果C′はファジィ関数である
からその確定値がデフアシファイアで決定される。
インプリケーションの前件部に3つ以上の命題がある場
合にもこれを処理するファジィ・コントローラを(パラ
レル・タイプ、スイープ・タイプのいずれの場合にも)
上述の考え方を拡張して構成できるのはいうまでもない
(2)ファジィ−プロセッサ 前件部に2つのファジィ命題をもつインプリケーション
(制御則)が複数個(1個)存在する場合について、第
17図を参照して、考える。第1番目のインプリケーシ
ョンについてみると、2つのメンバーシップ関数At、
Blに対してそれぞれ確定値入力x  +Y  を与え
たときに関数値l3 aAl’ ar31が得られる。この関数値のMIN演
算(またはMAX演算)結果をaMlとする。他のイン
プリケーションについても同じように確定値入力xA、
y  が与えられ、結果aM1(i−2〜r)が得られ
る。
インプリケーションの後件部におけるメンバーシップ関
数CI(i−1〜r)をそのラベル位置ZLl(i−1
〜「)においてピークまでのびた一本の関数CN (i
−1〜r)で表わすことにする。この関数はシングルト
ン(Slnglcton)と呼ばれるもので非ファジィ
量である。上記の旧N演算結果とシングルトンCS□と
の旧N演算(上述のトランケーティングに対応するが、
後述するように旧N演算は不要となる)結果が太い矢印
C5□(i−1〜r)で示されている。
以下の説明では記号を簡潔にするために、ZLiをZ、
  (i−1〜r)、 C−’を■21(i−1〜r)
と置きかえるものとする。
複数のインプリケーションの連結をMAX演算で行なっ
た場合の最終的なファジィ推論結果が第17図の右側に
棒グラフのような形態で示されている。このような推論
結果を非ファジィ化(デファジケーション)するために
、ここでは上述した重心法が用いられる。重心C’(こ
れをZ とおSv                v
く)は次式で与えられる。
第(4)式の分子は第18図に示すような重み付き加算
回路によって1分母は第19図に示すような単純加算囲
路によってそれぞれ演算、可能である。
第18図において2重み付き加算回路は、演算増幅器4
1と、・1m列に接続された入力抵抗R1,・・・Rと
、帰還抵抗R4とから構成され9入力抵抗「 R−Hの一端に電圧”z1〜”zrがそれぞれ与1  
    r えられる。したがって、この屯み付き加算回路の出力V
。1は次式で与えられる。
V  −−Σ  (R/R)  ・ ■ 、  ・・・
(5)o 1   i、、 Ir    l     
z lここで R,/R,−Z、        −(
8)と置けば、第(5)式は第(4)式の分子を表わす
ことになる(符号は反転している)。
第(0)式から、メンバーシップ関数Ciを代表するシ
ングルトンCSlのラベルは入力抵抗R1と帰還抵抗R
rとによって実現されることが理解されよう。
第20図に示すように、  N L (Ncgatlv
c sa+all :「負の小さな値」)からP L 
(Posltivc large:「正の大きな値」)
までの7個のラベルによって表現されるメンバーシップ
関数またはシングルトンを考えたときに、これらのラベ
ルは抵抗R(i=1〜r)と抵抗Rfとによって規定さ
■ れる。第20図においてNL、NM、NS等のNはNc
gatlvcを、PS、PM、PL等のPはPos l
t Iveを、LはIargcを2Mはmediusを
、Sはsmallをそれぞれ表わし、ZRはzeroを
表わしている。
第19図において単純加算回路は、演算増幅回路45と
、 =lf2列に接続された等しい値の入力抵抗R8と
2入力抵抗と同じ値(必ずしも同じ値でなくてもよい)
の帰還抵抗Rとから構成され、入力紙抗の一端に電圧V
、1.、〜v、t、がそれぞれ与えられる。
したがって、この単純加算回路の出力V。2は次式%式
% これは第(4)式の分母を表わしている(符号は反転し
ている)。
第17図に図式的に示したファジィ・ブロモ・ソサは、
ファジィ・コントローラと同、じように確定入力X  
、XBが与えられ、所定の制御則に基づくファジィ推論
を行ない、確定値(重心Z )を出シ カするという特徴をもつ。また、このファジィプロセッ
サにおけるファジィ推論では、インプリケーション(制
御則)の前件部ではファジィ関数が用いられるが、後件
部は非ファジィ量(シングルトン)で表現されるという
特徴も有している。そして、各制御則における旧N演算
結果aMl(i−1〜r)の値がその制御則の演算結果
を表わすので、上述したファジィ・コンピュータまたは
ファジィ・コントローラにおけるようなトランケーショ
ン回路が不要となる。複数の制御則の演算結果の重み付
き加算(重みは上述のように後件部のシングルトンのラ
ベルを表わす)を行なうことにより、最終出力(重心Z
 )が得られることになる。もちろん、上述の単純加算
も必要であるが、第(4)式の割算は後に述べるように
省略可能である。このようないくつかの特徴をもつファ
ジィ・プロセッサの具体的構成について以下に述べるが
、その前に基本的な演算回路である旧N回路およびMA
XM路について説明する。
バイポーラ・トランジスタを使用して構成したn入力−
出力のMIN回路の一例が第21図に示されている。入
力端子をX L I  X 2 + ・・・、x 、出
力電圧を2とすると、この回路は2−△x1の演算■ を行なう。すなわち、最も小さい入力電圧に等しい出力
電圧を発生する。
この旧N回路はコンパレータ(比較回路)とコンペンセ
ータ(補償回路)とから構成されている。コンパレータ
は、 )Ill互にエミッタが結合されたn個のPNP
 トランジスタQ” 12 ” 13’■【 ・・・ QInと、これらのトランジスタを駆動する電
流I の電流源C8lとから構成されている。
入力端子x  −x  はトランジスタQll−Qln
のin ベースにそれぞれ与えられる。トランジスタQ11〜Q
 のうち最も低い入力電圧(V  とする)in   
           o+inがそのベースに与えら
れたものが導通状態となるので、他のトランジスタはカ
ットオフ状態となる。したがってエミッタにはこの入力
電圧■  に導通状態となったトラン、ジスタのエミツ
IIn り/ベース電圧をVIEBを加えた電圧、すなわちV 
  +V  −AX、+V  カ現ワレル(VEBEB
o    EB  、   r    EBo、7M程
度)。2つの入力電圧が等しい値でかつ他の入力電圧よ
りも低い場合には、この2つの入力電圧が入力したトラ
ンジスタに工1/2ずつの電流が流れるので、同じ結果
になる。3つ以上の入力端子が等しくかつ他の入力端子
よりも低い場合にも同じである。
コンペンセータは、コンパレータの出力にMIN演算誤
差として現われる電圧VEBを補償するものである。こ
のコンペンセータは、NPNトランジスタQ と、この
トランジスタQ、を電流駆動するための電流■ の電流
源C82とから構成されている。トランジスタQ1のエ
ミッタがこの旧N回路の出力端子に接続されている。コ
ンパレータの出力電圧からトランジスタQ2のベース/
エミッタ電圧v13Eが減算される結果、出力電圧2は
AX を表わすことになる。電流源C81とC8の電流
はI  −I2であることが好ましい。
第22図はMAX回路の一例を示している。このMAX
回路もまたコンパ1ノータとコンペンセータとから構成
されている。コンパレータは、入力端子xl、x2.・
・・、X によってベース制御されかつエミッタが相互
に結合されたNPN )ランジスタQ   、Q   
、・・・、Q2nと、これらのトラ°ンジスタを電流駆
動するための電流源C81とから構成されている。トラ
ンジスタQ21〜Q2nのうち最も高い入力電圧(これ
をV  とする)が与えらaX れたトランジスタのみが導通状態となってエミッタにV
    V o vの電圧が現われる。この−”BBI
Iax のエラーが、PNP)ランジスタQ2と電流源C82と
からなるコンペンセータによって補償される結果、出力
端子にはV   −vx  の出力11aX   、 
 n 電圧2が得られる。
上述の旧N回路、 MAXH路のコンパレータにおける
すべてのトランジスタはエミッタにおいて相互に結合し
ているので、この回路をエミッタ・カップルド・ファジ
ィ・ロジック中ゲート(ECPLゲート)と名づける。
に述のMl)11回路、 MAX回路は、電流源によっ
て駆動される2つのエミッタ・フォロアのカスケード接
続であると考えることができる。したがって、これらは
非常に高い入力インピーダンスおよび非常に低い出力イ
ンピーダンスを示す。この事実は、これらの回路が外部
ノイズや信号のクロス・トークに強いことを示し、後段
に多くの回路を接続することができることを意味してい
る。
また、上述の旧N回路9M^X回路は電流源によって駆
動されるので各トランジスタでの飽和は生じない。すな
わちベース領域における小数キャリアの蓄積効果は起こ
らない。したがって、これらの回路は非常に速い演算速
度を示す。実験によると応答速度は1Onsec以下で
あった。
さらに、 −1−述の回路の入力端子の1またはいくつ
かをオープンにしても1回路全体の入/出力静特性は影
響を受けない。
さらに上述の回路において、PNP、NPNトランジス
タをpチャネル、nチャネルMO8PETにそれぞれ置
きかえることも可能である。
以上のことは、上述の旧N回路、 MAX回路のみなら
ず、以上に述べるすべての回路にあてはまる。
第23図は第17図に示す動作を行なうファジィ・プロ
セッサの全体構成を示している。1個のインプリケーシ
ョン(制御則)を含むファジィ推論を行なうために1個
のルール・ボード5oが設けられ7各ルール・ボート5
oで各インプリケーションについての推1倫か行なわれ
る。各ルール・ボード50において(代表的に第1番目
のルール・ボードの符号を使う)、2つの確定値入力x
 、y がB メンバーシップ関数回路31a、 31bにそれぞれ与
えられ、それらの出力a  、3  が旧N (または
At     BI MAX )回路24aに入力し、 MiN演算結果aM
lが得られる。以上の構成は第14図に示すファジィ・
コントローラと同じである。
ファジィ・プロセッサにおいては上述したようにトラン
ケーション回路が不要である。旧N回路24aの出力は
スイッチ・アレイ52に与えられる。
スイッチ・アレイ52は」二連した亀み付けを選択する
ためのものである。この実施例では第20図に示したN
L−PLの7個のシングルトンのラベルが採用されてい
る。したがって、スイッチ・アレイ52は7個のスイッ
チ5NL−8PLを備え、これらのスイッチのすべての
一方の端子に演算結果aM1が与えられている。スイッ
チSNL〜SPI、はたとえばデイツプ・スイッチのよ
うな手操作でオン、オフできるものが好ましい。スイッ
チSNI、〜SPLの他ツノ゛の端子は、コレクタが電
源+V に接続されたC トランジスタQ−Q37のベースにそれぞれ接続され、
それらのエミッタは出力端子に接続されている。
各ルール・ボード50において、スイッチ・アレイ52
の7個のスイッチのうちのいずれか一個が選択的にオン
とされる。たとえば第1番目のルール・ボードではスイ
ッチSNLがオンとされ、  NLの重み付けが選択さ
れる。第2番目のルール・ボードではスイッチSPMが
オンとされ、PMの重み付けが設定される。特定のルー
ル・ボードを動作させないときにはそのボードのすべて
のスイッチをオフとしておけばよい。
デフアシファイアを含むボード(特に符号を付けていな
い)があり、そのボードはラベルNL〜PLに対応して
7個の入力端子を有している。これらの入力端子のそれ
ぞれに、コネクタ53によって、各ルール・ボード50
の対応する出力端子が接続される。たとえば、ラベルN
Lの入力端子には、すべてのルール・ボード50のスイ
ッチSNLに対応する出力端子(トランジスタQ3□の
エミッタ)が接続される。これにより、各ラベルごとに
すべてのルール・ボードの出力のワイヤードOR結線が
行なわれる。
デフアシファイア・ボードにおいて7個の入力端子NL
−PLは1重み付き加算回路42の対応する入力抵抗R
−R7およびt11純加算回路46の各入力抵抗Rにそ
れぞれ接続されている。重み付き加算回路42は第18
図に示したものと同じであり、r−7に設定されている
。各入力抵抗R1〜R7の値によってNL−PLの重み
付けが行なわれる。Ill純加算回路は第19図に示し
たものと同じである。
デフアシファイア・ボードの7個の入力端子NL−PL
はまた電流源として働くトランジスタQ41〜Q4□に
それぞれ接続されている。これらのトランジスタQ41
〜Q47は電流源49を構成するトランジスタQ4oと
マルチ・カレントミラーを構成しており、それぞれのト
ランジスタQ41”” Q47に電流源49によって定
められた一定値の電流が流れる。
各ルール・ボード50のスイッチ・アレイ52における
同じラベルに属するスイッチに対応する出力側のトラン
ジスタ(Q31〜Q37のうちのいずれか)とデフアシ
ファイア・ボードにおける対応する電流源としてのトラ
ンジスタ(Q4□〜Q47のうちのいずれか対応するも
の)と、各ルール・ボード50の出力端子とデフアシフ
ァイア・ボードの入力端子とのコネクタ53における対
応するワイヤードORとはMAX回路をそれぞれ構成し
ている。たとえば、第22図との関係を明瞭にするため
に第23図に(Q21)を付した第1番目のルール・ボ
ードのトランジスタQ と、(Q2n)を付した第r番
i」のルール・ボードのトランジスタQ31と、デフア
シファイア・ボードにおける(CS1)を付したトラン
ジスタQ4□と、これらを接続するコネクタ53におけ
るラベルNLの入出力端子とは1つのMAXN路を構成
している。
このように、;(数のルール・ボード50の出力端子と
デフアノファイア・ボードの入力端子とを。
対応するもの同志かワイヤードOR接続されるようにコ
ネクタ53によって川に結合させるだけでMAX回路が
構成されるので、構成が簡単となる。
また、1または段数のルール・ボード50を取外しても
、電流源(Q4、〜Q47)によって一定電流が流れる
ようにしているのでデフアシファイア・ボードにおける
入力インピーダンスが変化せず。
加算回路42.46に正しい入力電圧が加わる。また、
電流源をデフアシファイア・ボードにのみ設ければよく
、各ルール・ボード50に設ける必要がないので、各ル
ール・ボード50を簡素化できる。
第23図の回路では第22図に示すコンベンセータは省
略されている。
上記のMAX回路の構成は、第5図、第8図、第14図
および第15図に示すMAX回路16.37にも適用i
J能である。
単純加算回路4Gの出力電圧V。2は電圧調整回路48
の演算増幅器゛47の非反転入力端子に抵抗R14を介
して入力する。演算増幅器47の反転入力端子には抵抗
R11を介して一定の基学電圧V。が与えられていると
ともに、帰還抵抗R12を介して出力電圧がフィードバ
ックされる。抵抗RIIは帰還抵抗R12よりも充分に
大きく (たとえば10〜100倍程度)設定される。
上記非反転入力端子は抵抗R13を介して接地されてい
る。この抵抗R13は必ずしも必要ではない。
電圧調整回路48は単純加算回路46の出力V。2がフ
ァジ論理値1.0を表わす電圧となるように制御電圧V
 を発生して、これを各ルール・ボード50のメンバー
シップ関数回路31a、 31bのメンバーシップ関数
のピーク値(グレード)を制御するグレード制御回路5
1にフィードバックするものである。この実施例ではフ
ァジィ論理値0.0〜1.0は0V〜5■の電圧に対応
している。単純加算回路46の演算増幅器45によって
この電圧が反転しているので、電圧調整回路48の反転
入力端子には基準電圧V として−5■が与えられてい
る。
これによりIllll純量算回路4B力電圧V。2が常
に一5V(ファジィ論理値1に対応)になるので2上述
した第(4)式の分母が1になり、結局。
市み付き加算回路42の出力電圧V。1がファジィ推論
結果の重心を表わすことになる。重み付き加算回路42
の出力は反転増幅回路43で反転されて正の電圧として
最終的な非ファジィ出力となる。
次にルール・ボード50の具体的構成を、第1番目のル
ール・ボードを例にとって第24図を参照して説明する
。この回路は電圧で表わされたメンバーシップ関数を発
生するメンバーシップ関数回路31a 、 31bを含
むので、それらのラベルLA、。
LBlは電圧で与えられ(これらのラベル電圧をそれぞ
れV  、V  とする)、入力x 、y もLA  
 LB         A   B電圧信号で与えら
れる(入力端子信号をそれぞれV 、Y とする)。メ
ンバーシップ関数回路y 31a、 31bは上述した三角形状のメンバーシップ
関数MF、を表わす電圧信号を出力するものである。2
つのメンバーシップ関数回路31aと31bは全く同じ
構成であるから一方の回路31aについて説明する。メ
ンバーシップ関数回路31aは2つの差動回路81.8
2を含んでいるので、まずこれらの回路の動作について
差動回路62を例にとって第25図および第26図を参
照して説明する。
第25図において、差動回路62は2つのトランジスタ
Q  、Q  を含んでおり、これらのトランジスタの
エミッタ間には可変抵抗R22が接続されている。一方
のトランジスタQ61のベース(これがメンバーシップ
関数回路の入力端子となる)には入力端子V (スイー
プ・タイプのファジィコンピユータに用いられる場合に
はこの入力端子にスイープ信号SWが1−’)えられる
)が与えられ、他方のトランジスタQ62のベースには
ラベルを表わす電圧V が与えられる。電流Iが電流源
Q54にA よって両トランジスタQ  、Q  のエミッタに供給
されている。
トランジスタQ に流れる電流をI 、トラン[il 
        81 ジスタQ に流れる電流を162とすると、第26図(
A)に示すように、  V  < V LAのときには
トランジスタQ62にIe(1の電流が流れ、トランジ
スタQ には電流は流れない(I6□−0)。入力端圧
V がラベルVLへ以上になると、トランジスタQ の
電ifE I 6□は直線的に減少し、トランジスりQ
 に流れる電流I61がOから直線的に増大していく。
そしてV−vLA+R22■になったときに、  l 
 ”” Q 、  f et−1となり、これ以上に太
きLIV  の領域においてはこの状態に保たれる。
電流ミラーCM2が設けられ、この電流ミラーはトラン
ジスタQ に流れる電流I82によって駆動される。電
流ミラーCM  の出力側に抵抗Rt。
が接続され、この抵抗Rt、に現われる電圧を電圧X 
とする。電圧X はX  ” I 62Rして与えられ
るので、この電圧x2は入力電圧Vxの変化に対して第
26図(I3)に実線で示すように変わる。電圧x2が
直線的に変化する部分の、勾配は−Rt、 /Rで与え
られる。したがって、抵抗R22の値を斐えることによ
ってこの勾配を変えることができる。
第24図において、もう1つの差動回路61も差動回路
62と同じ構成である。入力端子■ が与えられるトラ
ンジスタQ51およびラベル電圧■LAが与えられるト
ランジスタQ5□に流れる電流をそれぞれI  、I 
 とすると、これらの電流は入力電圧■ に対して第2
6図(C)に示すように変化する。
電流ミラーCM  はトランジスタQ51に流れる■ 電流I51によって駆動される。電流ミラーCM1の出
力側に接続された抵抗Rt、には電流I51が流れるか
ら、この抵抗RLで降下される電圧x1はx  −15
□Rt、となる。入力電圧Vxに対する電圧x1の変化
を示すグラフが第26図(D)の実線である。電圧x1
が直線的に増加する部分の勾配はRt、 / R21で
与えられる。抵抗R2、は差動回路61の2つのトラン
ジスタQ5IとQ52のエミッタ間に接続された抵抗で
あり、この抵抗R2、の値を麦えることにより上記勾配
が変化する。
メンバーシップ関数回路31aには2入力の旧N回路が
含まれている。より分りやすくするために、このMIN
回路の構成要素には第21図の旧N回路における対応す
る構成要素Q1□、Q1□と同一の符号が付けられてい
る。電流源C81としては後述する旧N回路24Hの電
流源64が用いられている。コンベンセータは設けられ
ていない。旧N回路のコンベンセータは上述のようにト
ランジスタのエミッタ/ベース電圧VEBを減算するも
のであり、 MAXM路のコンベンセータはトランジス
タのエミッタ/ベース電圧■EBを加算するものである
。したかって、°旧N回路とMAX回路が縦続接続され
るときにはこれらの回路のコンベンセータを省略するこ
とができる。上述したトランジスタQ、Q、  ワイヤ
ード○Rを含むMAX回路にコンベンセータが設けられ
ていないので、トランジスタQ11”12を含む旧N回
路のコンベンセータを省略することができる。
上述した電圧x  、x  はMIN回路を構成するト
ランジスタQ11”12のベース、に与えられる。
これらのトランジスタQ11”12のエミッタに現われ
る出力電圧VA、 (a A、)は電圧x1とX2の旧
N演算結果であり、そのグラフが第26図(E)に実線
で示されている。出力電圧■A1は入力端子V に対し
て三角形状に変化し、三角形状のメンバーシップ関数M
F、を表わす。そして、ピーク値に対応する入力端子が
ラベル電圧vLAである。
また抵抗R2□またはR22によって、たとえば第1図
(B)にSL、SL2で示すように2勾配が変■ えられる。
第24図では特に関係ないが、念の為に説明すれば、入
力電圧V を上述したスイープ信号とすれば、出力電圧
VA1は時間軸上で三角波状に変化することになる。入
力端子V およびラベル電圧VLAは正および負の値を
とりうる。
他のメンバーシップ関数回路31bからも同じように、
設定されたラベル電圧■LBの下で入力端子V に対応
したメンバーシップ関数値(a B、)を表わす出力電
圧VB□が得られる。
旧N回路24aは、ワイヤード0R63と電流源64と
を含む。そして、1.記のメンバーシップ関数回路31
a、31bの出力電圧vA1、■B1がワイヤード0R
63に与えられる。ワイヤード0R63の出力がaM□
に対応する旧N演算結果を表わす電圧VM1となる。
さらに詳しく述べれば、メンバーシップ関数回路31a
のトランジスタQ11”12と、メンバーシップ関数回
路31bのトランジスタQ11.Q12と、ワイヤード
0RQ3と、電流源64とによって4入力のMIN回路
が構成されているといえる。
第26図(E)のグラフから分るようにメンバーシップ
関数回路31a、 31bにおけるメンバーシップ関数
のピーク値はIR,、で決定される。抵抗R,を一定と
すれば、電流Iを変えることによりピーク値が変化する
グレード制御回路51は与えられた制御電圧■ に応じ
て電流Iを変化させるための回路である。グレード制御
回路51には電流源として働く電流ミラーCM  があ
り、この電流ミラーCM4とメンバーシップ関数回路3
1aの、電流源としてのトランジスタQ53”54およ
びメンバーシップ関数回路31bの電流源としてのトラ
ンジスタQ53Q54はマルチ電流ミラーを構成してい
る。したかって、電流ミラーCM4に流れる電流Iに等
しい電流がこれらのトランジスタQ53”54に流れる
ことになる。電流ミラーCM4はコンデンサC1を含ん
でいる。このコンデンサC1は位相補償用のコンデンサ
である。第23図のように電圧調整回路48の出力をグ
レード制御回路51の入力V。
にフィードバックした際の発振はこのコンデンサCIで
防止できる。
この電流ミラーCM4はもう1つの電流ミラーCM 5
を駆動する。この電流ミラーCM5の一方のトランジス
タのコレクタには抵抗Rが接続されている。この抵抗R
に電流lが流れることにより、VR−IRoの電圧が現
われる。
グレード制御回路51には差動回路65とこれを駆動す
る電流源C8とが設けられている。差動口路65は2つ
のトランジスタQ7□、Q72を含みそれらのエミッタ
は等しい値の2つの抵抗R23,R24によって接続さ
れ、この2つの抵抗の接続点が電流源C5の出力側に接
続されている。一方のトランジスタQ71のベースには
制御電圧v0が与えられ、他方のトランジスタQ72の
ベースには上記の電圧VRが与えられている。これらの
電圧V。
とVRとが等しい場合には電流ミラーCM3によって両
トランジスタQ71 ”72に等しい電流が流れる。
電圧V とVRとが等しくない場合には両トランジスタ
に流れる電流11と12には差が生しる。電流ミラーC
M  は両トランジスタQ71とQ7□とに等しい電流
を流す、ように働くので、電流■ と■ の差の電流は
、トランジスタQ72のコレクタ側に接続されたトラン
ジスタQ73のベースに流れ、トランジスタQ73のエ
ミッタにその差の電流増幅率β倍の電流が流れる。トラ
ンジスタQ73のエミッタはツェナー・ダイオードZD
を介して電aミラーCM4に接続されているので、電流
ミラーCM4に流れる電流が変化する。この電流変化は
抵抗Rに流れる電流Iの変化として現われ、電圧VRが
制御電圧Vcに等しくなるように作用する。ツェナー・
ダイオードZDはトランジスタQ73のエミッタに適当
な電位を与えるためのものであり、トランジスタを複数
個設けることによりこれに代えてもよい。
電圧V とV との差をΔv、R23−R24−R r とすると電流!、相電圧2は次式で与えられる。
I= (1/r  )  ・β・ΔV V  −R−1−(1/r  )・β−R8Ro   
      e ΔV =(1/r)−β−R(V    −V  R)e  
            OC したがって。
VR−[(1/ ro)  ・β・Ro/11+(1/
r  )  ・β・Rl]  ・V。
CO ここで (1/r  )  ・β・R〉〉1とすると。
e              0 ■R″″vc となる。したがって、抵抗Rに流れる電流IはI謹V 
 /R C0 となる。
以上のようにして、制御電圧■ によって電流■が制御
され、メンバーシップ関数回路31a。
31bのピーク電圧が、第23図に示す単純加算回路4
Gの出力電圧V。2が基準電圧v0 (ファジィ論理の
1に相当)に等しくなるように制御される。制御?ti
圧V  はすべてのルール・ボード50に与えられてい
るので、すべてのルール・ボード50において上述の制
御が行なわれる。
メンバーシップ関数回路31aまたは31bとグレード
制御回路51との組合せをグレード・コントローラブル
・メンバーシップ関数回路(GC−NPC)という。
この実施例とはとくに関係ないが、各ルール争ボードご
とにグレード・コントローラブル・メンバーシップ関数
回路のピーク値を制御する場合には、単純加算回路46
の出力電圧V。2(vo)を各!レール争ボード:こフ
ィードバックしないようにする。そして1重み付き加算
回路42の出力電圧V。1を第(4)式にしたがって単
純加算回路46の出力電圧V。2によって除算して最終
的な非ファジィ出力を得るようにする。
(3)代数積規則に基づくファジィ・コントローラ次に
グレード・コントローラプルφメンバーシップ関数回路
(以上GC−NFCという)の応用例の1つである代数
積規則に基づくスイープ・タイプのファジィ・コントロ
ーラについて説明する。
最も簡tドな例として、1つのインプリケーション(制
御則)が存在し、そのインプリケーションの前件部に1
つのファジィ命題が含まれている場合について考える。
第15図に示すスイープ・タイプのコントローラでは、
ファジィ推論合成演算として旧NEWが用いられている
(MIN回路38)。ここで述べるファジィ・コントロ
ーラはファジィ推論合成演算として代数積(いわゆる掛
算)を用いるものである。
第27(A)図を参照して、2つのGO−NPC31G
C。
330Cが設けられている。このcc−Mpcは第24
図に示すメンバーシップ関数回路(MFC1a)31 
aとグレード制御回路5Iとを組合せたものである。一
方のGO−MFC31GGには確定値入力V が与えら
れる。またラベル電圧VLAが設定される。この回路3
10Cのグレード制御電圧(第24図のV に対応)と
してC は一定電圧V が与えられる。もちろん、この制御電圧
V を必要に応じて(たとえば後述する重み付けをする
ために)変えるようにしてもよい。
制御電圧■ を一定とした場合にはGC−MPC316
Cに代えてメンバーシップ関数回路(第24図において
回路31aのトランジスタQ  、Q  に定電流源に
より一定電流を流す)を用いることもできる。
他h゛のGC−MFC33GCには、その入力(第24
図のV に対応)としてタイミング回路60からスイー
プ信号SWが与えられる。またグレード制御電圧(v 
に対応)として、前段(7)GC−MI’C31GGの
出力電圧V (第24図の出力電圧VA1に対応)が与
えられる。この回路33GGにも固有のラベル電圧■L
Bが設定されている。
上述のようにグレード制御電圧はGC−NFCにおける
グレード(ピーク値)を設定するものである。
GCニーM)’C33GCのグレード制御電圧としてG
C−MFC31GCの出力電圧VAが与えられているか
ら、 GC−MFC330Gからは出力電圧VAに相当
する値が乗じられた1時間軸上に分布]7たメンバーシ
ップ関数を表わす出力VBが得られることになる。すな
わち2代数積のファジィ推論演算が行なわれる。
GG−MFC330Gの出力電圧VBは次に重心決定回
路363νに与えられ、その重心を表わす電圧■、が作
成され、このファジィ・コントローラの確定出力となる
;(数のインプリケーションが存在する場合には、第1
5図に示すファジィ・コントローラと同じように、2つ
のGC−NPC31GG 、 330Cからなる回路を
インプリケーションの数用意し、それらの出力のMAX
演算を行ない、このMAX演算結果をデフアシファイア
(小心決定回路)で非ファジィ化すればよい。
1つのインプリケーションの前件部に2個のファジィ命
題が存在する場合には、第16図に示す旧NまたはMA
X回路24aの出力をGC−MlマC33GCのグレー
ド制御電圧として与え、このGC−MPC33GCをイ
ンプリケージタンの後件部のメンバーシップ関数回路と
すればよい。3個以上のファジィ命題がある場合も同じ
である。2個以上のファジィ命題を前件部にもつインプ
リケーションが複数個存在する場合には、各GC−MF
C33GC(7)出力をMAX回路37(第15図)に
与えればよいのはいうまでもない。
第27図(B)は代数積規則に基づくパラレル・タイプ
のファジィ・コントローラの例を示すものである。第2
7図(A)との対比で説明すると、 GC−MFC33
GCに代えて、後に詳述するグレード・コントローラブ
ル・メンバーシップ関数発生回路GC−MPG13GC
が用いられ、前段のGC−MFC31GCの出力がこの
GC−MPG 13GGのグレード制御電圧Vcとして
与えられる。GC−MFG 13Gcの出力はデフアシ
ファイア15に与えられ、トランケーシヲン回路は不要
となる。このコントローラもまたMAX回路1Bを用い
れば複数のインプリケーションが存在する場合に拡張可
能であり、また第14図に示すMINまたはMAX回路
24aノ出力を制御電圧vcとしテGC−MFG13G
Cに与えることによりインプリケーションの前件部に2
個またはそれ以上のファジィ命題が存在する場合にも適
用「+J能なように拡張できる。
第27図(A)における重心決定回路36SWの一例に
ついて第28図および第29図を参照して簡単に説明し
ておく。第28図は重心決定回路368Wの一構成例を
、第29図はこの重心決定回路を含む第27図に示すフ
ァジィ・コントローラの動作を示す波形図である。スイ
ープ・タイプのファジィ・コントローラにおいては推論
結果を表イ)す電圧信号は時間軸上で表現される。ファ
ジィ推論はスイープ信号SWの各周期τごとに行なわれ
、2周期2τで1回の重心決定動作が行なわれる。した
がって。
2周期2τの間、入力電圧V は一定に保持される。ス
イープ信号SWの時間軸をTとし、推論結果を表わす電
圧VB(t)の局部的な時間変数をtとする。時間tの
原点はたとえばスイープ信号SWがゼロクロスする点で
ある。
第9図を参照して説明したように、推論結果B′の重心
位置は関U& B ’ −μ(1)の面積を時間軸上で
左右(前後)に2分する時点である。第1の周期におい
て出力される推論結果B′の面積Soが求められる。次
に第2の周期において、推論結果B′の面積を求めるた
めの積分動作が時間軸にで行なわれ、この積分値が丁度
S。/2となったときの時点t が重心位置を表わすこ
とにν なる。すなわち、推論結果B′の重心は、上記積分値が
S。/2になったときの時間軸を上における時刻、また
はそのときの時間軸T上における時刻もしくはその時の
スイープ信号SWの位相によって表現される。スイープ
信号SWのこの位相は、さらにそれに対応するスイープ
信号SWの電圧V として表現される。したがってこの
電圧■ が推論結果B′の確定出力として重心決定口ν 路313S警から出力される。
第28図および第29図を参照して、上記の面積を求め
る積分動作はコンデンサへの充電によっテ実現でき、充
電電圧が積分値を表わす。静電容量が2co (coは
ある値)のコンデンサC11と、静電容量がその1/2
であるcoのコンデンサC12とが設けられている。推
論結果を表わす電圧信号■、は電圧/電流変換回路63
でその電圧に対応する電流Inに変換され、切換スイッ
チ64に与えられる。切換スイッチ64は電流IBをコ
ンデンサC1lに流入させるかコンデンサc12に流入
させるかを切換えるものであって、切換制御信号scに
よって制御される。切換制御信号scはタイミング回路
60から出力され、第1周期においてHレベル、第2周
期においてLレベルとなり、これを2周期2τで繰返す
第1周期においては入力電流IBはコンデンサCに与え
られ、コンデンサc11に充電される。
第1周期が終了したときのコンデンサc11の電圧V1
が上記の面積soを表わし、これはコンパレータ65の
負入力端子に与えられる。第2周期においては、電流I
Bは切換スイッチ64を経てコンデンサC12に流入す
る。コンデンサc12の容量はコンデンサC11の容量
の半分であるから、コンデンサC11の充電電荷の半分
の電荷がコンデンサCに充電されたときに(これは積分
された面積がSo/2になったことを意味する)、コン
デンサCの電圧V はコンデンサCの電圧vlと等しく
なる。コンデンサc12の電圧はコンパレータ65の正
入力端子に与えられる。したがって、コンパレータ65
の出力Voが兵−Lった時点が重心を表わす時点t で
あるということになる。第2周明が終了したときに、タ
イミング回路6oがら発生するリセット信号PRによっ
てオンとされるスイッチ61.62によってコンデンサ
C11”12の電荷は放電される。
コンパレータ65の出力電圧V は次にこの信号Voの
立4−りを険出し、この立」ニリの時点1.をそれに対
応するスイープ信号SWの電圧V に変換する回路に送
られる。信号■。の立上りが微分回路66で検出され、
さらにこの立上り検出パルスは単安定マルチバイブレー
ク等によって一定幅の単一パルス信号SDに変換されて
出力される。このパルス信号SDのパルス幅は後述する
コンデンサCcに充電するのに充分な時間であればよく
できるだけ短い方が好ましい。パルス信号sDはアナロ
グ・スイッチ67を制御するために用いられ、パルス信
号SDのパルス幅の時間だけこのスイッチ67はオンす
る。するとこのスイッチ67に入力しているスイープ信
号swによってコンデンサcoがこの信号のそのときの
電圧に等しくなるまで充電される。コンデンサCの電圧
は次のパルス信号SDの発生時点まで保持される。次の
パルス信号S によってスイッチ67がオンとなったと
きに、スイープ信号swの電圧がコンデンサC6の電圧
よりも高ければスイープ信号swの電圧に等しくなるま
でコンデンサC8は充電され、低ければスイープ信号s
wの電圧に等しくなるまでコンデンサCは放電される。
このようにして、コンデンサC6の電圧は常に決定され
た重心位置を表わす。この電圧はたとえばPET入力演
算増幅器68を経て重心位置電圧■、として出力される
¥528図の回路による重心決定原理は、第1周期にお
いて入力端子によっである容ff12c  の第1のコ
ンデンサに充電し1次に、これに続く第2周期において
、同じ入力電流で第1のコンデンサの容量の1/2の容
I&c  の第2のコンデンサに充電していき、第2の
コンデンサの電圧が第1のコンデンサの電圧と等しくな
った時点t を重心をν 表わす時刻として検出するものである。静電容量が20
 とCの2つのコンデンサを用いる代わりに、静電容量
が等しい2つのコンデンサを用いることもできる。この
場合には推論結果の第2の積分動作において、入力端子
の2倍の電流を用いる。すなわちこのやり方は、入力電
流によっである容量の第1のコンデンサに充電し1次に
これの2倍の入力電流で第1のコンデンサの容量と同じ
容量の第2のコンデンサに充電していき第2のコンデン
サの電圧が第1のコンデンサの電圧と等しくなった時点
t を重心を表わす時刻として検出すればよい。電流の
代わりに電圧を2倍にしてもよい。
(4)ルールごとに重み付けが可能なファジィ・コント
ローラ 第14図は、」二連したように、前件部に2つのファジ
ィ命題をもつインプリケーション・ルール(制御則)が
複数個存在する場合のパラレル・タイプのファジィ・コ
ントローラを示している。1つのインプリケーションや
ルール(制御則)についてのファジィ推論は、2つのメ
ンバーシップ関数回路31a、 31bと1つのメンバ
ーシップ関数発生回路13の出ツノを入力とする1つの
ファジィ推論合成回路+4aによって実行される。この
回路31a、 31b、 13および14aのまとまり
をルール・ボードということにする。
複数のインプリケーション−ルール(制御則)の存在を
前提とするファジィ推論において、すべてのインプリケ
ーション・ルールが常に同じ重要性をもっているとは限
らない。中にはきわめて重要なインプリケーションも存
在するであろうし。
あまり重要でないものも存在するであろう。そこで、イ
ンプリケーション・ルール(制御則)に重要度に応じて
重み付けをすることにする。この重み付けはルール・ボ
ードごとに行なわれる。重み付けは前件部と後件部の両
方のメンバーシップ関数のグレード(ピーク値)を同時
に制御することにより行なわれ2重要度の高いものは高
いグレードに設定される。1つのルール・ボードに属す
るメンバーシップ関数回路とメンバーシップ関数発生回
路とには同じ重みが付けられる2すなわち前件部と後件
部のメンバーシップのピークは同じ値に設定される。
メンバーシップ関数回路のメンバーシップ関数にrqみ
付けをするためにに述したグレード・コントローラブル
・メンバーシップ関数回路(QC−NFC)が用いられ
る。メンバーシップ関数発生回路から発生するメンバー
シップ関数に重み付けをするために、以下に述べるグレ
ード・コントローラブル・メンバーシップ関数発生回路
(GC−MFG)が用いられる。このようなGC−MF
CとGC−MFGを用いて第14図のファジィ0コント
a−ラの1つのルール−ボードRを書き直した回路が第
30図に示されている。第30図において、第14図の
メンバーシップ関数回路31a、 31b、メンバーシ
ップ関数発生回路13がGC−MFC31GCa、 3
1GCb 、 GC−MFG 13GCに置きかえられ
ている他は第14図に示す1つのルール・ボードと全く
同じである。GC−MFC31GCa 、31GCbと
GC−MPG 13GCの最大グレード(メンバーシッ
プ関数のピーク値)は1つのグレード制御電圧V。
によって全く同じになるように制御される。この制御電
圧V は外部からマニュアルで設定するようにしても、
ファジィ・コントローラを用いた制御対象についての学
習結果に応じてディジタル・コンピュータ笠によって調
整するようにしてもよい。
GO−NFCにおいては制御電圧V は、第24図に示
すGC−M)’C(グレード制御回路51とメンバーシ
ップ関数回路31aまたは31bとの組合せにより構成
される)において制御71圧V の代わりに与えられる
。GO−MFGについては以上に述べる。
第31図において、 GC−MFG 73は、ffl数
の信号ラインー11に所定の電圧分布を発生する電圧分
布発生回路742発生した電圧分布を所定の出力信号ラ
イン上に送り出すためのスイッチ・アレイ75および与
えられるラベルを表わすコードを解読してスイッチ・ア
レイ75のスイッチを制御するデコーダ76から構成さ
れている。電圧分布発生回路74から発生する電圧分布
の形はあらかじめ定められているが、この電圧分布の出
力信号ライン上の位置がデコーダ76の出力によって制
御されるスイッチ−アレイ75によって変化させられる
。したがって。
与えられたラベルに対応したメンバーシップ関数を表わ
す電圧分布が出力ラインに現われる。電圧分布発生回路
74で発生する電圧分布のグレード(電圧値)がグレー
ド制御信号■ によりて調整される。
以上にいくつかのQC−MFGの具体例について説明す
るが、ここでは7種類のメンバーシップ関数が発生する
。これらのメンバーシップ関数のラベルを!−述したN
L、NM、NS、ZR,PS、PMおよびPLとする。
また、メンバーシップ関数の変数の領域における点の数
(ファジィ集合の要素の数に対応)は25に制限されて
いるものとする。
したがって、メンバーシップ関数発生回路の出力端子は
25個である。
第32図および第33図は、スイッチ・アレイとしてス
イッチ争マトリクスを使用したGC−MFGの例を示し
ている。第32図において、 GC−MFGのθ〜24
まで番号が付けられた出力端子の下方に、これらの出力
端子から出力される7種類のメンバーシップ関数が図示
されている。
出力されるファジィ・メンバーシップ関数の値は、簡単
のために4レベルに量子化されている。
この4レベルは” ” cl ”c2 、Vc3”” 
Vcであり、制ii!II電圧V の最大値はたとえば
5vである。これらの4つのレベルの電圧は電圧分布発
生回路74Aにおいてつくられる。この回路74Aは直
列に接続された3個の抵抗71を含み、この抵抗回路に
制御電圧V が印加され、抵抗71の接続点の電圧がv
cl 1vc2となる。したがって” cl−V  /
3.Vc2−2VC/3となる。この電圧分霜発生回路
74Aから第32図で斜めに引かれた5本の電圧ライン
VLがのびており、中央のラインには電圧V、3が、そ
の両側のラインには電圧Vc2が、最も外側の2本のラ
インには電圧Vc1がそれぞれ与えられている。
デコーダ76Aは1オブ8デコーダである。このデコー
ダ76Aにはラベルを表わす3ビツト(C,C,C)の
バイナリイ信号が入力している。デコーダ78Aはこの
入力信号の表わすコードに応じて8つの出力端子のいず
れかにHレベルの12号を出力する。8つの出力端子は
、指定なしおよび上述の7種類のラベルに対応している
。たとえば、入力コード信号が000のときには指定な
しの出力端子に1001のときにはNLの出力@子にそ
れぞれHレベルの信号が出力される。これらの出力端子
からは、指定なしの出力端r−を除いて、第32図に水
弔なラインで示された信号ラインSLがのびている。
スイッチ・マトリクス75Aにおいて、電圧ラインVL
と信号ラインSLの所定の交差点から25の出力端に出
力ラインOLがのびている。これらの交差点に小さな正
方形で示された記号75aは、第33図に示されている
ように、電圧ラインVLと出力ラインOLとの間に設け
られかつ信号ラインSLの電圧によってオン、オフ制御
されるスイッチであり、たとえばMOS PIETで構
成される。1本の出力ラインOLに2つ以上のスイッチ
75aを設けてももちろんよい。各出力ラインOLはそ
の出力端子側において抵抗75bをそれぞれ介して接地
されている。
以上の構成において、あるメンバーシップ関数のラベル
がデコーダ78Aに与えられると、信号ラインSLのう
ちそのラベルに対応するものにH(イネーブル)レベル
の信号が現われ、その信号ラインに設けられたスイッチ
75aがオンとなる。
この結果、オンとなったスイッチ75aを通して電圧分
布発生回路74Aの各電圧が出力ラインOLを経て対応
する出力端子に現われるので、上記のメンバー シップ
関数を表わす電圧分布が出力されることになる。そして
、出力されるメンバーシップ関数のグレードは制御電圧
V によって変えられる。
第34図および第35図は、スイッチ・アレイとしてパ
ス・トランジスタ・アレイ75Bを用いたGC−MPG
を示している。
電圧分布発生回路74Bは、メンバーシップ関数を11
のレベルに量子化するために、10個の直列抵抗71か
らなる分圧回路を有し、この分圧回路に制御電圧V が
印加される。アース端子および抵抗の接続点にはファジ
ィ真理値電圧0゜V  −V  /10 、V  −2
V  /1G、−、V、−cl     c     
    c2       c9V  /10.V  
 −V  が現われ、これらはc     clOc ファジィ真理値0.1/10.・・・、9/10および
1にそれぞれ対応する。これらの電圧V。1〜vc1゜
もまた制御電圧V によって可変である。またこの発生
回路74Bはラベル−ZHのメンバーシップ関数の値が
プログラムされたFROMを備えている。
このPROMには、上記電圧源およびグランドに接続さ
れた電源ラインVLと、パス・トランジスタ・アレイ7
5Bを経て出力端子まで接続された出力ラインOLとが
設けられている。FROMは上下の2層のA11層より
なり、第1層に出力ラインOLが。
第2層に電源ラインVLがそれぞれ形成されている。こ
れら−に下の2層は絶縁層たとえば光感性ポリイミドに
よって絶縁されている。これらの層の交叉点にスルーホ
ールを形成することによってメンバーシップ関数の形が
プログラムされる。スルーホールはマスクROM技術を
用いて形成することができるので、任意の形のメンバー
シップ関数がプログラムできる。ラインVLとラインO
Lとの結節点を示す黒丸がスルーホールを示している。
スルーホールが形成されている点においてラインVLと
ラインOLとが接続され、ファジィ真理値電圧がパス・
トランジスタ命アレイ75Bに転送される。2つのライ
ンVLとOLの結節点をフィールドI?OM技術、すな
わち高電圧を印加することによって所望の交点を絶縁破
壊することによって短絡するようにしてもよい。
バス◆トランジスタ・アレイ75Bは、電圧分布発生回
路74Bからのびた出カラインOL、デコーダ78Bの
7つの出力端子に接続された信号ラインSL、 これら
のラインの交点の電圧を左または右に4デイジツトまた
は8デイジツト分だけシフトさせるための斜めのライン
BL、ならびに信号ラインSLと出力ラインOLおよび
斜めラインBLとの交点にそれぞれ設けられ、かつ信号
ラインSLの電圧によって制御されるスイッチング素子
、 PMO3PET 75cから構成されている。この
スイッチング素子75cの接続の様子は第35図に示さ
れている。デコーダ76Bに接続された7本の信号ライ
ンSLまたはそれらのラインによって制御されるスイッ
チング素子の列をそれぞれスイ・ツチ列S、S、、 ・
・・S とする。s  −87はこれら1      
 7      i のラインSL上の信号をさすときもある。
スイッチ列S1は電圧分布発生回路74Bにプログラム
されたメンバーシップ関数を4デイジ・ソト左にシフト
し、スイッチ列S 、S およびS6は4デイジツト右
に、8デイジツト左に、および8デイジツト右にそれぞ
れシフトする。スイ・ツ千列S およびS5はプログラ
ムされたメンツク−シップ関数を右または左にシフトす
るものではなく、それを出力端子に直接に送り出す。ス
イッチ列S7は接地されたスイッチ・アレイでありて、
このスイッチS7がオン、他のスイッチSl〜S がオ
フのときにすべての出力端子をグランド・レベルに落と
す。
メンバーシップ関数のラベルと信号81〜S7のバイナ
リイ・レベルとの関係が第36図に示されている。デコ
ーダ78Bは、入力する3ビツトのバイナリイ信号c 
 、c2.c3 (OVまたは+5v)を第36図に示
すテーブルにしたがって7ビツトのバイナリイ信号S 
 −37(−5V rLル ベル」または+5VrHレベル」)に変換するものであ
り、具体的には第37図に示されるようにNANDゲー
ト77とインバータ78との組合せから構成される。
たとえば、入力したラベルがPLの場合には。
スイッチ列S3と86がオンになる。電圧分布発生回路
74Bにプログラムされたメンバーシップ関数は、スイ
ッチ列S3を通して4デイジツト右にシフトされ、さら
にスイッチ列S6を通して8デイジツト右にシフトされ
る。したがって、プログラムされたメンバーシップ関数
は12デイジツト右にシフトされ、出力端子に現われる
メンバーシップ関数はPL(正の大きな値)となる。
第34図において、電圧分布発生回路74Bのグランド
・レベルに接続されたラインVLには、中央の25本の
出力ラインOLに加えて、その左右において各12本ず
つの出力ラインOLに平行なうインと斜めラインBLと
が接続され、これらのラインと信号ラインSLとの交点
にスイッチ列S1゜s  、s  、s4.s6が設け
られている。これは、プログラムされたメンバーシップ
関数がどのようにシフトされようと、グランド・レベル
の信号を出力端子に確実に出力させるようにするための
ものである。
パス・トランジスタ・アレイ75Bはファジィ真理値電
圧(0〜5V)を減衰させることなく出力端子に通さな
ければならない。通常のPMO8回路では、もしファジ
ィ真理値電圧がPMOS PETのスレシホールド電圧
よりも低いときには、 PMOS PETは。
ケート電圧VC(デコーダの出力)がOVであれば、完
全なオン状態にはならない。PMOS PETが完全に
オン状態となるようにするために、vGを一5V程度に
する必要がある。このために。
上述したようにデコーダ76Bは一5V(L)。
+5V(H)をとる出力を発生するように構成されてい
る。このような出力信号81〜S7を発生する第37図
のデコーダを構成するNANDゲート77の一例が第3
8図に示されている。
上述の説明では、ファジィ・メンバーシップ関数は山形
ないしは三角形状のものとして示されている。しかしな
がら、メンバーシップ関数としては種々のものが考えら
れるし、必要に応じて異なる形のものを選択できるよう
にしておくことが好ましい。
第39図は、第32図に示されるタイプのGC−Ml’
Gに主に適用ロー能な電圧分布発生回路であって、ファ
ジィ・メンバーシップ関数形を選択できるようにした1
回路を示している。制御電圧V によって制御される分
圧電圧Vcl=Vc4が現われる結節点に接続された電
圧ラインVLに、山形ないしは三角形状のファジィ・メ
ンバーシップ関数形を表わす電圧分布を出力するように
結線された出力ラインOLIと2台形状の関数形を表わ
す電圧分布を出力するように結線された出力ラインOL
2とが設けられている。これらのラインOLI、OL2
にはそれぞれスイッチング素子、 NHO2FET70
A 。
70Bが接続され、これらのスイッチング素子の出力側
においてラインOLI、OL2は出力端子に接続される
出力ラインOLに接続されている。スイッチング素子7
0Bは選択信号Cによって直接に、素子70Aはインバ
ータ79を介してそれぞれ制御される。
選択信号CがLレベルの場合にはスイッチング素子70
Aがオンとなって、山形ないしは三角形状のメンバーシ
ップ関数形を表わす電圧が出力ラインOLに出力される
。逆に信号CがHレベルの場合には素子70Bがオ、ン
となるので台形の関数形を表わす電圧が出力される。こ
のようにして。
ファジィ・メンバーシップ関−数形を選択することがJ
能となる。
第39図の回路において、 PE770A、 70Bの
スレシホールド値電圧をVTH(通常1v程度)とすれ
ば、これらのFETを制御する選択信号Cのバイナリイ
中レベルは、LレベルがvTH以下、HレベルがVT、
、+5V以]二であればよい。ここで5vは、制御電圧
V の最大電圧である。
電圧分布発生回路における発生電圧の分布形。
すなわちファジィ・メンバーシップ関数形は、上述した
2つの形のみならず、3つ以上の形をあらかじめ作成し
ておいてこれらのうちから1つを選択できるようにする
こともできる。また、関数形の選択は第34図に示すG
C−MFGにも適用可能であるのはいうまでもない。
電圧分布発生回路は複数のライン上に分布した電圧信号
を発生する。したがって、1つの電圧分布発生回路の出
力電圧を段数のスイッチ・アレイ75に与えることが可
能である。第40図は、1つの電圧分布発生回路74と
、この出力電圧が与えられる複数のスイッチ・アレイ7
5とを含むGC−MPGを示している。各スイッチ・ア
レイ75はそれぞれのデコーダ76によって駆動される
。各デコーダ76には同じまたは異なるラベルのコード
信号が与えられる。したがって、このGC−MFGから
は複数の同じまたは異なるメンバーシップ関数を表わす
電圧分布を得ることができる。しかもこれらの段数のメ
ンバーシンプ関数のグレードを制御電圧V によっC て等しくかつ同時に制御できる。
第40図に示すGC−MFGはとくに第4図および第5
図に示すパラレル・タイプのファジィ・コンピュータに
好適に用いられる。この場合にも、各インプリケーショ
ンごとにグレードを制御できるようにしておくのはいう
までもない。
GC−MI’Cは第8図に示すスイープ・タイプのファ
ジィ・コンピュータにも適用可能である。この場合にも
インプリケーションごとにグレードを調整しうるように
することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図はメンバーシップ関数を示すグラフで。 同図(A)は一般的な形を、同図(B)は三角形状およ
び台形状の同関数を、同図(C)はZ関数およびS関数
をそれぞれ示している。 第2図は用数本の信号ライン上に分布した電圧によって
表わされるメンバーシップ関数を示している。 第3図は鋸歯状スイープ信号とメンバーシップ関数信号
波形とを示す波形図である。 第4図はパラレルψタイプの基本的なファジィ・コンピ
ュータの概念を示すブロック図、第5図は複数のインプ
リケーションが存在する場合の同タイプのファジィ・コ
ンピュータの概念を示すブロック図である。 第6図はパラレル・タイプの基本的なファジィ推論エン
ジンの構成を示すブロック図である。 第7図は基本的なスイープ・タイプのファジィ・コンピ
ュータの概念を示すブロック図、第8図は;隻数のイン
プリケーションをもつファジィ推論に適用されるスイー
プ・タイプのファジィコンピュータの概念を示すブロッ
ク図である。 第9図はファジィ推論の過程を模式的に表わした説明図
である。 第10図はパラレル・タイプの拡張されたファジィ推論
エンジンの概念を示すものであり、第11図はその構成
を示すブロック図である。 第12図および第13図はファジィ・コントローラにお
ける推論過程の説明図である。 第14図はパラレル・タイプのファジィ・コントローラ
の構成を示すブロック図である。 第15図はスイープ・タイプのファジィ・コントローラ
の構成を示すブロック図、第16図は同コントローラの
他の例を示すブロック図である。 第17図は、インプリケーションの後件部をシングルト
ンで表わした場合の推論過程の説明図である。 第18図は小み付き加算回路の回路図、第19図はrl
t純加p回路の回路図である。 第20図はメンバーシップ関数とそのラベルおよびその
シングルトン形態を示すグラフである。 第21図はMIN回路の回路図、第22図はMAX回路
の回路図である。 第23図はファジィ・プロセッサの構成を示す回路図、
第24図はファジィ・プロセッサのルール−ボードの構
成を示す回路図である。 第25図はメンバーシップ関数回路を説明するために同
回路の一部を抜出して示す回路図、第26図(A)〜(
[E)は同回路の信号を示すグラフである。 第27図(A、) 、 (B)は代数積演算による推論
を行なうファジィ・コントローラの構成例をそれぞれ示
すブロック図である。 第28図は重心決定回路の構成を示す回路図である。 第29図は、第27図および第28図に示す回路の動作
を示す波形図である。 第30図はルール・ボードごとに重み付けを行なうパラ
レル・タイプのファジィ・コントローラにおけるルール
・ボードを示すブロック図である。 第31図はグレード・コントローラプル◆メンバーシッ
プ関数回路の基本構成を示すブロック図である。 第32図は、スイッチ・マトリクスを用いて実現したグ
レード・コントローラプル中メンバーシップ関数発生回
路を示す回路図、第33図は第32図における記号の具
体的構成を示すものである。 第34図は、パス・トランジスタ・アレイを用いて実現
したグレード・コントローラブル・メンバーシップ関数
発生回路を示す回路図、第35図は第34図における記
号の具体的構成を示すもの、第36図は第34図におけ
るデコーダの動作を示すテーブル、第37図は同デコー
ダの具体的構成を示す回路図、第38図は第37図の回
路において用いられるNANDゲートを示す回路図であ
る。 第39図は、メンバーシップ関数形を選択できる電圧分
布発生回路を示す回路図である。 第40図はグレード・コントローラブル・メンバーシッ
プ関数発生回路の発展形態を示すブロック図である。 +!、 12. 13・・・メンバーシップ関数発生回
路。 130C・・・グレード・コントローラブル・メンバー
シップ関数発生回路。 14・・・ファジィ推論エンジン。 14a、34・・・ファジィ推論合成回路。 31、32.33・・・メンバーシップ関数回路。 31GC,33GC,31GCa 、 31GCb・・
・グレードΦコントローラプル・メンバーシップ関数回
路。 50・・・ルール・ボード。 51・・・グレード制御回路。 52・・・スイッチ・アレイ。 53・・・コネクタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)出力信号のピーク・レベル部分がラベル信号によ
    って定まるあらかじめ定められたメンバーシップ関数を
    表わすレベルの信号を、入力信号に応じて出力するメン
    バーシップ関数回路、およびこのメンバーシップ関数回
    路の出力信号のレベルを入力するグレード制御信号に応
    じて制御するグレード制御回路。 を備えたグレード・コントローラブル・メンバーシップ
    関数回路。
  2. (2)メンバーシップ関数を複数本の信号ライン上に分
    布する信号レベルによって表わす信号レベル分布を発生
    する信号分布発生回路、および 与えられるレベル信号に応じて、上記信号レベル分布を
    複数本の出力信号ライン上の所定の位置に変換するスイ
    ッチ・アレイを備え、 上記信号分布発生回路が、与えられる制御信号のレベル
    を分割することにより複数レベルの信号を発生する回路
    部分を備えている、 グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数発生
    回路。
  3. (3)与えられる1または複数の入力に応じたメンバー
    シップ関数値を表わす信号、または複数のメンバーシッ
    プ関数値を表わす信号の所定の演算結果を表わす信号を
    出力する初段回路、 一定周期のスイープ信号を発生するスイープ信号発生回
    路、および 入力するスイープ信号に同期して所定のメンバーシップ
    関数を表わす信号を出力するとともに、上記初段回路の
    出力信号が制御信号として与えられこの制御信号に応じ
    て出力するメンバーシップ関数を表わす信号のレベルが
    制御されるグレード・コントローラブル・メンバーシッ
    プ関数回路、 を含む代数積規則に基づくスイープ・タイプのファジィ
    ・コントローラ。
  4. (4)与えられる1または複数の入力に応じたメンバー
    シップ関数値を表わす信号、または複数のメンバーシッ
    プ関数値を表わす信号の所定の演算結果を表わす信号を
    出力する初段回路、およびメンバーシップ関数を表わす
    複数本の信号ライン上に分布する信号レベルを発生して
    出力するとともに、上記初段回路の出力信号が制御信号
    として与えられこの制御信号に応じて出力する信号レベ
    ル分布のレベルが制御されるグレード・コントローラブ
    ル・メンバーシップ関数発生回路、を含む代数積規則に
    基づくパラレル・タイプのファジィ・コントローラ。
  5. (5)与えられる入力信号に応じたメンバーシップ関数
    を表わす信号を出力するとともに、与えられる制御信号
    に応じて出力するメンバーシップ関数を表わす信号のレ
    ベルが制御される少なくとも1つのグレード・コントロ
    ーラブル・メンバーシップ関数回路、 メンバーシップ関数を表わす複数本の信号ライン上に分
    布する信号レベルを発生して出力するとともに、上記グ
    レード・コントローラブル・メンバーシップ関数と同じ
    制御信号が与えられ、この制御信号に応じて出力する信
    号レベル分布のレベルが制御されるグレード・コントロ
    ーラブル・メンバーシップ関数発生回路、および 上記グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数
    回路および上記グレード・コントローラブル・メンバー
    シップ関数発生回路の出力信号に対して所定のファジィ
    推論演算を実行するファジィ推論合成回路、 を備えたパラレル・タイプのファジィ・コントローラ。
  6. (6)それぞれ異なるメンバーシップ関数を表わす複数
    本の信号ライン上に分布する信号レベルをそれぞれ発生
    して出力するとともに、同じ制御信号が与えられ、この
    制御信号に応じて出力する信号レベル分布のレベルが制
    御される少なくとも3つのグレード・コントローラブル
    ・メンバーシップ関数発生回路、および 上記少なくとも3つのグレード・コントローラブル・メ
    ンバーシップ関数発生回路の出力信号に対して所定のフ
    ァジィ推論演算を実行するファジィ推論エンジン、 を備えたパラレル・タイプのファジィ・コンピュータ。
  7. (7)与えられる入力信号に応じたメンバーシップ関数
    を表わす信号を出力するとともに、与えられる制御信号
    に応じて出力するメンバーシップ関数を表わす信号のレ
    ベルが制御される少なくとも1つの第1のグレード・コ
    ントローラブル・メンバーシップ関数回路。一定周期の
    スイープ信号を発生するスイープ信号発生回路。 スイープ信号に同期してメンバーシップ関数を時間軸上
    で表わす信号を出力するとともに、上記第1のグレード
    ・コントローラブル・メンバーシップ関数回路と同じ制
    御信号が与えられ、この制御信号に応じて出力信号のレ
    ベルが制御される第2のグレード・コントローラブル・
    メンバーシップ関数回路、ならびに 上記第1および第2のグレード・コントローラブル・メ
    ンバーシップ関数回路の出力信号に対して所定のファジ
    ィ推論演算を実行するファジィ推論合成回路。 を備えたスイープ・タイプのファジィ・コントローラ。
  8. (8)一定周期のスイープ信号を発生するスイープ信号
    発生回路、 スイープ信号に同期してそれぞれ異なるメンバーシップ
    関数を時間軸上で表わす信号を出力するとともに、同じ
    制御信号が与えられ、この制御信号に応じて出力信号の
    レベルが制御される少なくとも3つのグレード・コント
    ローラブル・メンバーシップ関数回路、および 上記グレード・コントローラブル・メンバーシップ関数
    回路の出力信号に対して所定のファジィ推論演算を実行
    するファジィ推論合成回路、を備えたスイープ・タイプ
    のファジィ・コンピュータ。
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US5561739A (en) * 1991-04-15 1996-10-01 Mikuni Corporation Defuzzifier curcuit

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