JPH025298Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、太陽熱給湯システムの補助熱源に使
用可能な湯沸器に関する。

元来湯沸器においては、給水温度の変化により
出湯温度が変化し、これをそのまま太陽熱給湯シ
ステムの補助熱源に使用した場合、給水温度が太
陽熱集熱器での集熱量によつて大きく変化して、
水熱交換器の熱源の能力や通水量を適切に調整し
ないと水熱交換器での沸騰といつた不都合を生ず
る虞れがある。

本考案は、使用者に給水温度の変化を知らせる
ことによつてかかる不都合を未然に防止し得るよ
うにした湯沸器を提供することをその目的とする
もので、以下本考案の実施例を別紙図面に付説明
する。

第１図は太陽熱給湯システムを示し、太陽熱集
熱器Ａからの水をポンプＢを介して補助熱源たる
湯沸器Ｃに接続した。

該湯沸器Ｃは、ガスバーナから成る熱源１とこ
れにより加熱される水熱交換器２とを備えるもの
で、該熱源１は第４図に示す如く複数個に分設し
た小バーナ１ａの使用個数を操作パネル３に配置
した能力切換用の操作子８に連動する能力切換弁
９により増減させて、その加熱能力を例えば、
「強」「中」「弱」の３段に切換自在に構成し、且
つ水熱交換器２への給水量を調節つまみ（図示し
ない）によつて連続して又は多段に切換え得るも
のであること従来例のものと特に異らない。

本考案はかゝるものに於いて、第２図に示す如
く器具体の前面の操作パネル３に該水熱交換器２
の流入側の給水温度を表示する表示器４を設けた
もので、該表示器４は、第５図に示すごとく給水
温度を表示する表示部１２と、給水温度に応じて
該表示部１２に沿つて移動する可動針７と、表示
部１２に沿わせた各加熱能力と通水量に対応した
適切温度範囲を表示する指標部１４とを備えるも
のに構成して成る。これを更に詳述すると、矩形
の表示板１３の長手の一側に沿つて表示部１２と
しての温度目盛りを施すと共に、これに沿わせて
「強」「中」「弱」の各加熱能力毎に、夫々通水量
の変化に対する許容上限温度の変化を示す斜線１
４ａ，１４ｂ，１４ｃを施し、これの長手方向に
沿つて移動するごとく可動針７を設けた。

かくするときは、可動針７が例えば実線示の位
置に存するとき、能力「強」では通水量を４以
上にすべきことが能力「中」では通水量を2.5
以上にすべきことが表示され、又可動針７が点線
示の位置に存するときは、能力「強」は不可であ
り、能力が「中」或いは「弱」であれば通水量を
４或いは２以上にすべきことが表示される。

尚可動針７は、第３図に示す如く水熱交換器２
の流入側の給水路５に介挿した感温部材６に連動
して回動する回動子１５の先端のピン１５ａと係
合させて、表示部１３に沿つて、移動させるよう
にした。

尚図面で１０はガスコツク、１１はその操作子
である。このように本考案によるときは、給水温
度を表示する表示部１２と、給水温度に応じて該
表示部１２に沿つて移動する可動針７と表示部１
２に沿わせた各加熱能力と通水量に対応した適切
温度範囲を表示する指標部１４とを備えた表示器
４によつて水熱交換器２の流入側の給水温度を表
示させるようにしたので、表示部１２によつて給
水温度を知り得て、水熱交換器２での加熱を必要
とするか否か判断出来、更に加熱能力又は通水量
のいづれか１方又は双方の切換調節するときに、
指標部１４の表示に従つて給水温度に応じた正し
い熱源１又は水量の正しい切換又は調節を行い得
て給水温度が変化し勝ちの太陽熱給湯システムの
補助熱源として使用した場合の水熱交換器２にお
ける沸騰といつた不都合を回避出来る効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案湯沸器を使用した太陽熱給湯シス
テムの線図、第２図は本案湯沸器の１例の正面
図、第３図はその要部の拡大截断側面図、第４図
はバーナの構成を説明する線図、第５図は表示器
の正面図である。 １……熱源、２……水熱交換器、３……操作パ
ネル、４……表示器、１２……表示部、１４……
指標部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通水量を可変調節自在とした水熱交換器２と、
   これを加熱する加熱能力を強弱少なくも２段に切
   換自在の能力切換型とした熱源１とを備えた器具
   体の操作パネル３に、該水熱交換器２の流入側の
   給水温度を表示する表示部４を設け、該表示器４
   は、供給温度を表示する表示部１２と、給水温度
   に応じて該表示部１２に沿つて移動する可動針７
   と、表示部２に併せた各加熱能力と通水量に対応
   した適切水温範囲を表示する指標部１４とを備え
   て成る湯沸器。