JPH0251486A - 堆肥およびその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ワックス質で覆われた未利用植物素材を原
料とする堆肥ならびにその製造方法にかかるもので、詳
しくは、農業、林業、ゴルフ場グリーンなど副生する廃
棄植物、たとえば稲藁、稲籾殻、麦藁などを活用して、
を機農法などで必須テするｕｔ肥フンポーストを経済的
に提供することを目標とするものである。

（従来の技術） 刈り取られた植物を炭素源とする堆肥の製造については
古くから多くの技術が提案されている稲藁、麦藁、竹破
砕物、芝草などを対象とする腐植化について同様である
。しかしながら、一般にこの場合、その大半を占める茎
などがワックス質で覆われているために微生物、酵素な
どとの親和性が乏しく、分解に多くの時間を必要として
いる。

また、分解による腐植の生成が不充分な場合も多く、な
かなか実用的な堆肥を確保出来てはいない。

（発明が解決しようとする問題点） 一般の植物の分解は比較的容易に微生物の分解を受け、
たいした工夫もすることなく堆肥化を行うことが出来る
が、茎の表皮をワックス質で保護された廃棄植物素材を
物理的な処理を施すことで、微生物の作用を受は易い状
態にすることを第一の課題とする。さらには、処理した
芝草に作用する菌を特定することで当該植物成分の分解
を速めることを次の課題とする。上記の問題をクリアー
する、対応した技術を提供しようとの技術思想で本発明
は構成される。

また、本発明の完成に伴い、現在、大量に農業く開発さ
れているゴルフ場、公園などで副生ずる大量の廃棄植物
の有効な処分が可能になり、仕上がる堆肥の品質も良い
ことから、肥料商品としての経済効果をもたらすことに
も寄与できる。

（発明の詳細な説明） 本発明が解決しようとする課題の第一は、何等かの処理
により原料素材を微生物により分解が容易になるように
する点にある。本発明者らは、これに対し、非常にマイ
ルドな条件で加温、加熱で充分な技術が新規に見いだす
ことに成功した。あらかじめＣ／Ｎ比より設定される配
合比に、刈り取り芝草と有機廃棄物とを混合し、単に５
０−７０°Ｃに昇温させることで充分である。この処理
条件は従来の常識の範囲を飛び越えたものであって、消
エネルギー、反応時間短縮に貢献するものでもある。加
温加熱においては、装置として回転撹拌式の市販のもの
を使えばよく、たとえばターフコンポスタ（旭硝子）な
る商品名で知られるコンポストリサイクルシステムのハ
ードウェアーを用いると便利である。予備反応をスムー
スに行う為には温度５５−６０°Ｃに上昇した時点で加
熱を中止し所定の時間反応を管理する。

対象とされる、原料素材となる茎をワックス質で覆われ
る植物としては、補益、麦藁、稲の籾殻、竹の破砕、切
断屑など農産廃棄物から任意なもをを選択すればよい。

有機廃棄物は、窒素源として有効な発酵素材である。具
体的には、家禽、家畜（牛、豚、馬など）の糞や生活生
ごみなどから適宜選べばよい。この場合の水分の管理が
重要で、３５−４５％の範囲に保てるように必要に応じ
て水を加える。計算１社の水に１０ｐｐｍ程度の濃度に
展着剤を添加することで、水分親和性を増した条件を与
えるとよい。

加熱処理ならびに予備発酵を済ませた内容物は冷却して
のち微生物資材を混ぜ混んで音通の堆肥製造法に準じた
一次、二次発酵を進めればよい。

これら、発酵中に切り返し作業でもってする酸素の供給
など、その工程は一般的な管理で充分である。もちいる
微生物資材の選択は重要で、とくにワックス質を分解し
、セルロース分解能を有するものから選ぶことを必須と
する。これらは、菌株保存機関より容易に選択、分譲が
純粋培養の形で論、市販の微生物資材の中から該当する
活性を確認できる素材を用いることも、本発明の効果を
上げることも出来る。　本発明の方法に使用できる市販
の微生物資材としてはキレーゲン（日本土壌微生物研究
所製造）、オーレスｑ（松本微生物研究所製造）などが
効果を示す。

本発明で製造される堆肥コンポストは、用いる有機廃棄
物配合によってＣ／Ｎ比を自由に調製出来る。また、出
来た製品の形状にもなんら問題はな（、日常、ゴルフ場
芝生管理に施肥使用している。これらを、所望するＣ／
Ｎ比に調製し、果樹、野菜を対象とした肥料として有効
な成績が得られている。

本発明の方法で、切断された破砕植物体からの堆肥コン
ポスト化は、９０日程度で熟成、製品化が出来、常識的
に実用堆肥を得るに当たり大幅な発酵時間の短縮が図れ
る。

以下に、本発明の概要を実施例をもって説明するが、こ
れは単なる例示であって、なんら本発明を制限するもの
ではない。

実施例１ 容量２．ＯＯＯ’ｌフトルの刈り取った稲藁滓を回転式
堆肥製造機（自社製）の発酵槽に投入し、ドラムを回転
始動、加熱用バーナーに着火させる。これに界面活性剤
シンダイン（武田薬品製）を展着剤として２００倍希釈
した溶液２０’Ｊ７）ル加え撹拌を継続した。さらに発
酵鶏糞３０ｋｇを添加し、Ｃ／Ｎ比を２０前後に調製し
、ホースによる散水で水分を４０％になるよう調製した
。着火から７５分の間、ボイラーを休止し、この時点で
ドラム内の稲蔓の温度を５５−６０°Ｃに保った。さら
に２０分間回転を継続して稲シの温度が４０°Ｃ以下で
あることを確認してのち微生物資材キレーゲン（日本土
壌微生物研究断裂）５ｋｇ添加し１０分回転を継続した
。この時点での芝など素材の温度は３６−３８度Ｃ１水
分３０−３５％であった。この全量を第−次発酵区へ移 した。発酵区は１．　８平方メートル角のブロック製で
、５連の桝で仕切ったものを用いた。各桝の床は合板で
出来ており、５０平方ｃｍで２箇所の通気用の穴があけ
られ、この穴からタイマー付きブロアーで空気を吹き込
み、２４時間で、４時間おきに３回の通気を終日おこな
った。

一次発酵区へ移動した処理済みの稲藁の温度は、処理か
ら２４時間で６５−７０°Ｃまで上昇し、これに強制通
気しながら予備発酵させ、１週間後に二次発酵区へ移し
た。この段階での芝草の細胞組織は完熟堆肥と同じ状態
へと分解された。二次発酵区で１０日毎の切り返しを行
い、スタートから９０１１で所望する稲藁堆肥５９ｋｇ
が得られた。

絶倒１に準じて発酵を行い麦藁堆肥６２ｋｇかえられた
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転式加熱発酵装置にワックス質出覆われた副生植物素
   材に有機廃棄物を投入、混合し、装置内の温度を７０℃
   以下に昇温することで予備発酵さ繊維素、植物ワックス
   分解能を有する微生物を作用させてなる芝草堆肥および
   その製造法。