JPH0250109A - 入射カプラ付き光導波路装置 - Google Patents

入射カプラ付き光導波路装置

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Publication number
JPH0250109A
JPH0250109A JP24616788A JP24616788A JPH0250109A JP H0250109 A JPH0250109 A JP H0250109A JP 24616788 A JP24616788 A JP 24616788A JP 24616788 A JP24616788 A JP 24616788A JP H0250109 A JPH0250109 A JP H0250109A
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JP
Japan
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optical waveguide
wavelength
grating coupler
layer
refractive index
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Application number
JP24616788A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Nakayama
義宣 中山
Kiyoshi Yokomori
横森 清
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0250109A publication Critical patent/JPH0250109A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光集積回路、又は光集積回路を用いた光学部
品、特に光集積ピックアップ等に用いられる入射カプラ
付き光導波路装置に関する。
従来の技術 従来、この種の入射カプラ付き光導波路装置としては第
17図に示すようなものがある。これは、’APPLI
ED PHYSICS LETTER3VOLUME 
18. NUMBER1215JUNE 1971′な
る文献中の“FORMATION 0FOPTICAL
 WAVEGUIDES IN PH0TORESIS
T FILMS’において開示されているものである。
即ち、屈折率n5=1.512のガラス基板1上に屈折
率rB=1.618、厚さt4 =6200人の光導波
層(コア層)2を形成し、光導波層2の表面一部に厚さ
tg=600A、グレーティングピッチA=6600人
の一グレーティングカプラ3を形成し、屈折率n(H,
=1.OOの空気層(クラッド層)4に接してなる。こ
こに、屈折率はnf’ > n s > n cなる大
小関係に設定されている。
このような構成により、グレーティングカプラ3に角度
θlで入射した。光が、角度θdなる回折光として光導
波層2を伝搬するように、グレーティングカプラ3は設
計されている。
ここに、グレーティングカプラの光導波層への結合条件
は、一般に、 λ np−8iflθ1=np@sinθd−q−K・・・
・・・・・・(1)なる条件式で示される。ただし、q
はq=0.+1、±2.・・・なる回折の次数である。
この(1)式を変形すると、 となる。
一方、光導波層の導波条件は、固有方程式(TEモード
)より、 x 1− t f= (m +1 )yr −tan−
’−” −tan−’五γCyS ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)として示
される。式中、mは導波モードの次数、tfは光導波層
の膜厚、x f=裟工J n f” −N ”λ γ。=旦、/ N t−nc2、ys= ” ”JN”
  ns”、λ                  
λ等価屈折率N=nf−sinθf、λは真空中での入
射光の波長である。
発明が解決しようとする問題点 ところが、第17図に示したような従来方式の場合、(
1)式のqの値が正の時の結合では、第18図に示すλ
−θf特性図のように、グレーティングカプラ3の特性
BCと光導波層の特性DEとの傾きが逆のため、波長変
動に対する結合効率が変動しやすい。即ち、第18図に
おいて、最適導波条件λ、−〇f0 が(1)式のqが
正の整数に対し成立していると(A点)、グし一テイン
タカプラ■3の対波長特性は第13.図中の特性BCの
ように、回折角θdに対し右上がりとなっているのに対
し、光導波層12のm次モードに対しては特性DEのよ
うに右下がりとなってしまう。
また、m=oなるTE、モードとして(3)式より得た
等側屈折率N = 1.680なる値を、(1)式でq
=l (を次結合)、N=nf−5inθfとして与え
ると、θ1=38°40’にてTE、モードを導波する
。しかし、この場合も第13図に示した特性例に該当し
、波長安定性のよくないものである。
つまり、波長が変わると光導波層にカップリングしにく
くなる・。
このようなことから、従来は波長の安定したHe−Ne
レーザ等を光源に用いているものであるが、このような
光源は大型のものであり、光集積回路としての小型なる
特性を活かせない。かといって、光源として小型な半導
体レーザを用いると、波長変動が大きいため、上記の如
く、グレーティングカプラを用いた光導波層への導波光
量の変動が大きい。
このようなことから、波長変動によってカップリング効
率が変動することがなく、光源として小型の半導体レー
ザ等を使用可能な入射カプラ付き光導波路装置が要望さ
れている。
問題点を解決するための手段 グレーティングカプラと光導波層とを設け、定の光を前
記グレーティングカプラを介して光導波層に結合導波さ
せる入射カプラ付き光導波路装置において、グレーティ
ングと光導波層との各々の固有の性質に着目し、グレー
ティングカプラの光導波層への光の回折角の波長変化に
対する変化方向と、光導波層の導波条件を満たすときの
全反射角度の波長変化に対する変化方向とを同□じ方向
とする。
作用 グレーティングカプラと光導波層各々の固有の性質に着
目すると、グレーティングカプラの光導波層への光の回
折角の波長変化に対する変化方向が、光導波層の導波条
件を満たすときの全反射角度の波長変化に対する変化方
向と同じ方向であるので、入射光に波長変動があっても
カップリング効率が変動することがなく、例えば光源に
小型の半導体レーザ等を用いることが可能となる。
実施例 以下、本発明の第一の実施例を第1図ないし第4図に基
づいて説明する。
まず、屈折率nsの基板11上には屈折率nf(ただし
、nr>ns)の光導波層12が形成され、その表面の
一部にはグレーティングカプラ13が形成されている。
14は屈折率nc=nc。の空気クラッド層である。ま
た、前記グレーティングカプラ13上には光導波層12
の屈折率nf・より大なる屈折率npを持つ高屈折率の
プリズム(又は高屈折率層)15が装荷されている。即
ち、グレーティングカプラ13付近で考えると、プリズ
ム15の存在により、np>nf>nsなる屈折率の大
小関係が成立する。
このような構成において、基本的には波長λ=λ。の光
がグレーティングカプラ13に入射角度θiで入射した
場合に、光導波層12の導波条件を満たし当該光が導波
するように設定されている。
\ そして、入射光の波長がΔλだけ変化、即ち、λ′=λ
。+Δλとなった場合の、グレーティングカプラ13部
分の様子を第2図に示し、光導波層12の様子を第3図
に示す。
この場合も、一般的なグレーティングカプラ13の光導
波層2への結合条件は、前述した(1)式ないしは変形
してなる(2)式による。q<Oの場合において、λ=
λ′〉λ。どなった時、回折角θd′はOfoより小さ
くなる。
また、光導波層12の導波条件は、固有方程式(TEモ
ード)より、前述した(3)式による。この固有方程式
において、λ=λ′〉λ。なる波長変動があると、回折
角θdは小さいほうへ移動する。
この場合の、グレーティングカプラ13と光導波層12
とにおける波長変動と回折角ofとの関係は、第4図に
示す如くなる。即ち、最適導波条件λ。−0ffiが(
1)式のqが負の整数に対し成立していると(A点)、
グレーティングカプラ13の対波長特性は第4図中の特
性BCのように、回折角θdに対し右下がりとなる。ま
た、光導波層12のm次モードに対して同様に、第4図
中に示す特性DEのように右下がりとなる。
これは、本実施例のように光導波層12上にこれよりも
高屈折率のクラッド層又はプリズム15を用い、かつ、
q<Oなる整数を与えた時にof〉Oとなるときの固有
の性質である。即ち、本実施例ではグレーティングカプ
ラ13の光導波層12への光の入射角の波長変化に対す
る変化方向を、この光導波層12の導波条件における角
度波長変化に対する変化方向と同じ方向となるように構
成してなる。この条件を数式的に示すと、入射の際の条
件は、回折角Ofは、n=maX(no+  ns)な
るnに対し θ(>stn”()      ・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・(4)nf なる条件を満足する必要がある。また、グレーティング
カプラ13の条件式においてq<Oの整数で、かつ、回
折角θdは、第1図中の矢印方向にed>Oとならなけ
ればならない。即ち、λ nc−5jnθL = nf−sinθf−qX・・・
(5)である。
この結果、第12図に示した従来方式(nf>ns>n
c)では、第13図に示したように、グレーティングカ
プラのedの対λ特性が、通常は特性BCの如く右上り
となってθfとの差が同じΔλの変化に対し大きくなり
、入射光の導波条件が著しく変化してしまう波長依存性
を持つが、本実施例によれば波長変動の影響によりカッ
プリング効率が変動するようなことはなくなる。
ここに、第一の実施例構成の具体例を説明する。
まず、Si等の基板ll上にクラッド層としてSio、
膜を0.58m以上の厚さに熱酸化形成する。ついで、
CVD法により膜厚t 1=O11784m、屈折率r
B =1.60の5iON膜を形成し光導波層12とす
る。この際、より実際的にはグレーティングカブラ13
分だけその部分の厚さを厚く形成しく例えば、0.25
μm)、レジストを使い、二光束干渉法又は電子線描画
法によりパターニングした後、エツチングによりピッチ
Δ;2.0μm、 光導波層12部分の膜厚t f=0
.178xmとなるように、グレーティングカプラ13
を形成する。ついで、グレーティングカブラ13上に、
屈折率np=2.0なる高屈折率の層(プリズム15)
を紫外線硬化樹脂を用いて接着固定する。
このような構成の下、第4図に示した特性CBのグレー
ティングカプラ13の回折角θdと、3層構造の導波路
の0次モード(TE、モード)の伝搬時の特性DEなる
角度ofとは、第1表のようになる。
つづいて、本発明の第二の実施例を第5図ないし第7図
により説明する。前記実施例で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示す。本実施例は、第1図に示した導
波路構造及び基本思想の下に、TEモードでの最適構成
条件を示すものである。
まず、前記実施例による第1図のグレーティングカプラ
付き光導波路構造について更に回折導波状況につき、検
討する。グレーティングカブラ13部分の様子を抽出す
ると第5図(第2図と同じ)のようになる。即ち、屈折
率nfの光導波層12と屈折率npのプリズム15との
間にグレーティングカプラ13が存在し、このグレーテ
ィングカプラ13に入射角θlで入射した光は、後述す
るように、np>nfなる条件下に角度θd力方向回折
する光を一1次光(q=−1)としている(回折の条件
式は前述した(1)式による)。ちなみに、角度θr力
方向回折する光は0次光(q=o)である。
また、第3図と同様に全反射を繰返す光導波路部分を抽
出すると、第6図のようになり、基板11と光導波層1
2と屈折率ncなる空気クラッド層14との3層構造か
らなる。導波条件を満たす光は、全反射角θfで全反射
を繰返しながら伝搬していく。この伝搬条件は、前述し
た固有方程式(TEモード)である(3′)式を解くこ
とにより得られる。
このような構成において、(1)式の回折条件式は、仮
に、np(nfとして構成した条件下では波長λが大き
くなると回折角θdも大きくなる特性を示すが、屈折率
の大小関係を前記実施例のようにnP>nf>ns、n
cとした条件下では波長λが大きくなると回折角θdが
逆に小さくなる特性を示す。また、光導波層12中を伝
わる光の全反射角θrは波長λが大きくなっても常に小
となる。
このような様子を第7図により説明する。まず、第7図
(a)のλ−of特性図はnp(rBなる条件下での、
グレーティングカプラ13の特性BCと光導波層12の
特性DEとを示す。これは、第18図の場合に相当する
。ここに、波長λ。において結合するように設計するに
は、(3)式により得られた全反射角ofを回折角θd
に等しいとおき、(1)式を解くと、結合条件が得られ
、A点においてof=θdとなっているので、このA点
において入射光は光導波層12中に伝搬していく。
しかし、np(nfの条件の下で結合する場合、前述し
たように、波長の僅かな変化によってof。
θdの傾き方向の違いにより、or、θdの差が大きく
なり、波長変動の影響を受けやすい。
このような点を改良したのが、前記実施例の思想に基づ
く第7図(b)に示すλ−Of特性図であり、第4図に
相当する。即ち、np>rBなる条件下で、(1)式に
おけるqをq<Oとすれば、波長λが大きくなった時に
は回折角θdが小さくなる。
つまり、第7図(a)の場合にあっては、of=θd、
かつ、d/31/dλくOlかつ、dθd/dλ〉0で
あるのに対し、第7図(b)ではor=θd、かつ、d
θf/dλくOlかつ、dθd/dλくOとなっている
。これにより、波長変動に対する。fとθdの差を小さ
くできることは、前記実施例で記載した通りである。
このような構成及び条件下に、光導波層12へのグレー
ティングカプラ15による入射カップリングを行い、波
長依存性を減少させたとしても、グレーティングカプラ
15による回折角θdと光導波層12の全反射角Ofと
の波長変化に対する変動が第7図(b)に示すように大
きく異なる場合には、十分な効果が期待できない。
しかして、本実施例ではこのような点に鑑み、TEモー
ドについて、最適な構成条件を見い出したものである。
第7図(C)(d’)はそのλ−Of特性の一例を示す
ものである。即ち、導波条件を満たすA点において、前
述の場合と同様に、of=θdとするが、更に、このA
点における各々の特性BC及びEDの傾きが等しい、即
ち、ま見し=限土  ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・(6)d λ    d λ となる条件で構成した場合である。つまり、傾きの方向
を一致させるだけでなく、A点での傾きを同じとしたも
のである。第7図(C)にあっては、特性BCが特性D
Eに内接(又は、括弧書きで示すように特性DEが特性
BCに内接)することによりこの条件を満たす場合を示
す。第7図(d)にあってはA点で交叉する場合におい
てこの条件を満たす例を示す。何れも、上記条件式に従
いA点の傾きが一致することで、波長λ。近傍における
角度of、θdの変化の仕方もほぼ一致し、その差の小
さいものとなり、導波光量の波長依存性の非常に小さな
ものとなる。
このような最適構成のための条件について、数式を用い
て、更に詳細に説明する。まず、第1図の構成において
示した基板11の屈折率ns、光導波N12の屈折率n
f、プリズム15の屈折率np、それ以外の空気クラッ
ド層14の屈折率ncにつき、その大小関係を、 np>nf>ns+  nc    ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・(7)とする。この時、入射
光の波数ベクトルβは、入射光の波長をλとすると。
β=2π/λ      ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・(8)で示される。そこで、この波数
ベクトルを用いて空気クラッド層14、光導波層12及
び基板11の各々の伝搬定数γC2χr、γSを示すと
、Xf”βJnf”−N2=nrβcosθf−・−=
−(10)γS=βJ N 2−ns2     ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)とな
る。ここに、Nは等側屈折率であり、前述したようにN
=nf−sinθfで示される。
この時、第1図の構成中の3層導波路部分、即ち第6図
における固有方程式は、TEモードに対しては前述した
(3)式で表される。この(3)式から波長λについて
の全反射角ofの導関数dOf/dλを求めると、 =二吋二屓−・COSθf  ・・・・・・・・・・・
・・・(12)λNTe となる。但し、Teは等価膜厚を示し、γC=βJN’
  nC”      ・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・(9)である。
一方、第1図の構成中のグレーティングカプラ13部分
、即ち第5図における回折条件式は、前述した(1)式
により示される。この(1)式から波長λについての回
折角θdの導関数dθd/dλを求めると、 となる。
ここに、dθp/dλくOであるので、dθd/dλく
Oとすれば、第7図(b)〜(d)に示すように特性B
Cと特性EDとがともに同じ負の傾きとなり、ofとθ
dとの差は波長λの変化に対して小さくなる。しかし、
第7図(b)の場合には、前述したように、入射最適条
件時の°波長λ。に対して波長が±Δλ変化した時の両
者の差は大きくなってしまう。即ち、第7図(b)にお
いて、特性BCをグレーティングカプラ13の波長変化
に対するθdの変化、特性DEを光導波層12中の全反
射角ofの波長変化に対する変化とすると、A点での波
長λ。においてはof=θdであるので入射光λは導波
できる。しかし、僅かに波長がずれるだけでorとθd
との差は大きくなる。
この点、A点において少なくともof、θdの傾きが一
致する条件を与えれば、第7図(C)(d)のようにA
点近傍でのofとθdとの差を小さくすることができる
そこで、回折の次数qをq<Ol特にq=−1とし、 止l仁=丈見〔、カッ、of=θd・・・・・・(15
)d λ    d λ とおくと、グレーティングカプラ13のピッチΔは、 となる。この(16)式で得られたピッチ八に対して(
1)式より入射角θ1は、 1より、判別式 このように得られた式に即して構成した第二の実施例構
成の具体例を説明する。まず、各屈折率nS+  nP
+  nP+  nCをn3  =1.46、nf=1
.85、np=2.oo、nc =t、ooとし、tf
=0.30 mgm)、λ=0.790 (μm)とし
た時を例にとり説明する。
まず、(3)式の固有方程式により、 N  =1.677646 Te =0.5454894 Cμm)of=65.0
7166 (deg) = 1.135715 (rad) となる。これらの値を用いて(16)式よりグレーティ
ングカプラ13のピッチ八を求めると、Δ=3.963
574 [μI〕 となる。また、(17)式より、この時の入射角oiを
求めると、 θ1 =69.79792 (deglが得られる。
この時の波長に対するθr−θdを具体的に与えると、
第2表のようになる。
第2表 この1of−〇d1の大きさは、導波する光の放射に関
係するので、小さい程よい。しかし、上記第2表に示す
ように10−3オ一ダ以下程度であれば、波長変動によ
る導波光の損失、即ち、導波光量の変動が非常に小さい
ので、光集積回路を構成する上で大変好ましいものとな
る。
一方、グレーティングカプラ13のピッチAをΔ=2.
5 Cμm〕とした時には、入射角θlは(17)式%
式%() となる。この場合の回折角θdは、of (変化なし)
との比較において、第3表のようになる。
第3表 外れた場合には、ef−Odの差がかなり大きくなり、
波長変動に伴う導波光量の変動も大きなものとなる。し
かし、目的とする入射結合条件(入射角ai、高屈折り
ラッド層=プリズム15の屈折率np等)を、第2表か
ら僅かに外れた場合でも一定の許容幅を持たせ、設計例
で示した条件を参考に、 of=θd (λ=λ。において)、かつ、・・・・・
・・・・・・・・・・・・・(19)のような条件を選
んで設計するのが望ましい。その場合、所望の波長変動
の許容幅Δλに対する角度差許容量へ〇を決め、 このように、本実施例による最適構成条件から・・・・
・・・・・・・・・・・・・・(20)となるように、
3層導波路構造やグレーティングカプラ13の条件を選
んでやればよい。
また、本発明の第三の実施例を説明する。本実施例は、
前記実施例によるTEモードでの最適構成条件に代えて
、TMモードでの最適構成条件を示すものであり、基本
的には前記実施例に準するものであり、図面もそのまま
用いるものとする。
まず、TMモードに対しての3層導波路では、その固有
方程式として(3)式に代えて、次の(21)式が用い
られる点が大きな違いである。
にf’tf = (m +l ) yc −tan−’ (”)” 
(五)” −can−’ (”)” (”)”nf  
 yCnf   7S ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(21)この(
21)式から波長λについてのofの導関数def/d
λを求めると、 qc −(”−)”+(不一)′−1 nf     nc 二−工仁」4・CO3θf ・・・・・・・・・・・・
(22)λNTm となる。但し、TmはTEモードの等価膜厚Te((1
3)式参照)に相当するTMモードの等価膜厚を示し、 である。
一方、グレーティングカプラ13部分、即ち第5図にお
ける回折条件式は、TMモードにあっても、前述した(
1)式又は次の(24)式により示される。
に対し、 この(24)式から波長λについての回折角Odの導関
数dOd/dλ を求めると、(14)式と同じとなる
しかして、本実施例の7Mモードにあっても、前記実施
例に準じて、(22)式及び(14)式の条件下に、θ
f=θd1かつ、dθf/dλ=dθd/dλを満たす
ように(つまり、(15)式を満たすように)構成すれ
ば、7Mモードに対する最適構成となる。
そこで、7Mモードについても、q<01特にq=−1
とし、(15)式の条件を設定すると、グレーティング
カプラ13のピッチΔは、(16)式に準じ、 となる。入射角θIは(17)式となる。判別式につい
ても、(18)式が適用される。
このように得られた式に即して構成した第三の実施例構
成の具体例を説明する。まず、各屈折率nS、nf、n
Pl ncをns  =1.46、n f= 1.85
、np =2.0O1nc :t、ooとし、tf=0
.30 (am)、λ=0.790 [μm〕とした時
を例にとり説明する。
また、TM、モードでm±0、q=−1凍結合であると
する。まず、(21)式の固有方程式により、TM、モ
ードに対して N  =1.601605 Tm =0.5914571 (μm11)of=59
.96644 (degl =1.046619 [rad] となる。これらの値を用いて(25)式よりグレーティ
ングカプラ13のピッチ八を求めると、A=2.909
514 Cam) となる。また、(17)式より、この時の入射角θlを
求めると、 θ1 =69.48231 [deg]が得られる。
つまり、第1図構成において、グレーティングカプラ1
3のピッチをA = 2.909514[μl]とし、
かつ1.θ1:約69.48度で入射させれば、対波長
安定性のよい入射カップリングが可能となる。
この時の波長に対する。f−θdを具体的に与えると、
第4表のようになる。
第4表 AをA=2.0Cμm〕とした時には、入射角θiは(
17)式より、 θ1 =86.66110 (deg)となる。この場
合の回折角θdは、of (変化なし)との比較におい
て、第5表のようになる。
第5表 この of−θd の大きさは、導波する光の放射に関
係するので、小さい程よい。しかし、上記第4表に示す
ように10−2オ一ダ以下程度であれば、実用的な半導
体レーザの波長変動、ロットのばらつきに対しても、十
分、実用に耐え得る程度に導波光量の変動が非常に小さ
いので、光集積回路を構成する上で大変好ましいものと
なる。
ちなみに、グレーティングカプラ13のピッチこのよう
に、本実施例による最適構成条件から外れた場合には、
7Mモードの場合にも、of−θdの差がかなり大きく
なる。しかし、目的とする入射結合条件(入射角θl、
高屈折りラッド層=プリズム15の屈折率np等)を、
第4表から僅かに外れた場合でも一定の許容幅を持たせ
、設針側で示した条件を参考に、前述した(19)式の
ような条件を選んで設計するのが望ましい。
つづいて、本発明の第四の実施例を第8図により説明す
る。本実施例は、グレーティングカプラ13上の高屈折
層への入射を容易とするため、高屈折層として入射用の
斜面を有するプリズム状のクラッド層25を設けたもの
である。このようなりラッドN25を泪いることにより
、外部から半導体レーザ光等を入射させやすくなる。
また、本発明の第五の実施例を第9図により説明する。
本実施例は、グレーティングカプラ13とクラッド層2
5との間に空気層14aを介在させたものである。これ
により、高屈折率層なるクラッド層25に入射角θ■で
入射した光は、空気層14aによる間隙を越えてグレー
ティングカプラ13により光導波層12に入っていくこ
とになる。
なお、第10図に示すように、空気層14aに代えて、
屈折率nc、なる低屈折率層26を間隙に詰めるように
してもよい。即ち、基板ll上に光導波層12を厚さt
4に作製した後、その上にグレーティングカプラ13を
作り、更にその上にクラッド層25を載せる時に、グレ
ーティングカプラI3との間に低屈折率層26を充填す
ればよい。
このような構成によれば、クラッド層25を第9図のよ
うに載せるだけでなく、接着により光導波層12上に固
定できる。
更に、本発明の第六の実施例を第11図により説明する
。本実施例は、光導波層12の導波条件に合う次数の結
合波を効率よく回折させるために体積ホログラム型のグ
レーティングカプラ23を用いたものである。具体的に
は、前述した実施例では光導波層12の表面にグレーテ
ィングカプラ13を直接作成したものに対し、体積位相
型格子としたものである。
一般に、(1)式の条件を満たす回折は、複数となって
しまう(今の場合、導波させる光が(1)式においてq
==lとしているが、それ以外でも回折光がある)。そ
こで、本実施例のように体積位相型のグレーティングカ
プラ23を用いることにより、特定の次数(例えばq=
−1)の方向θrがブラッグ条件を満たすように設定さ
れる。このように構成することにより、より高い結合効
率の入射カップリングとし得る。
ここに、体積位相型のグレーティングカプラ23として
は、As25.等が適当であり、二光束干渉法や電子ビ
ーム法等により作成される。
また、このグレーティングカプラ23を屈折率分布型グ
レーティングとして構成してもよい。この場合の作製の
具体例を例示すると、例えば基板11を屈折率n5=1
.46なるSiO,Ji、光導波層12を屈折率n f
= 1.85、厚さtf=0.30μmのSi0層とし
、グレーティングカプラ23にはAs、S、を用い、こ
れを非常に薄く作製して電子ビーム法によりピッチΔ=
2.909514μmのグレーティングをパターニング
して屈折率分布型グレーティングが作られる。その上の
クラッド層25には屈折率np =2.OOなる高屈折
率ガラスが用いられる。
さらに、本発明の第七の実施例を第12図により説明す
る。本実施例は、クラッド層として、グレーテイングカ
プラ13対応部分は屈折率npなる高屈折層35aとし
、それ以外の光導波層12上は屈折率n(Hなる低屈折
135bとしたものである。これにより、空気層でない
クラッド層の場合にも対応できる。
具体的には、高屈折層35a以外の部分には、光導波層
12の屈折率nfより小さい屈折率ncの低屈折層35
bを設けるものである。作成方法としては、グレーティ
ングカプラ13以外の光導波N l 2上に低屈折M3
5bを設けてから、全面的に堆積させて高屈折層35a
を形成すればよい。
二二に、低屈折層35bが充分厚い場合には3層導波路
構造として扱うことができ、(3)式を適用できる。
また、本発明の第への実施例を第13図により説明する
。本実施例は、第三の実施例の場合と同様に、導波させ
る光を効率よく回折させるため、ブレーズ化(鋸歯状化
)してなるグレーティングカプラ33としたものである
さらに、本発明の第九の実施例を第14図及び第15図
により説明する。前述した第一〜五の実施例は入射カッ
プリング例であるが1本実施例は出射カップリングを考
慮したものである。ここでは、グレーティングカプラ1
3に相当するグレーティングカプラ43が光導波層12
上に形成され。
その上にプリズム15に相当するプリズム(または、高
屈折層)45(屈折率np)が装荷されている。まず、
(1)式に示した入射カップリング条件式に対し、出射
カップリング条件式はλ nP+Sinθ0=nf@Sinθf−qX ・・・・
・・・・・(26)で示される。ここに、θ0は出射角
で、θfとともに角度の向きの定義は入射の場合と逆と
する。いま、θd岬θfで、波長λによる全反射角of
の変化は入射カップリング時の回折角θdの変化とほぼ
同じであるから、(1)式における回折角θdを(26
)式におけるofに置換えることができる。従って、波
長変動による導波路中の全反射角度ofの変化は出射時
にキャンセルされ、ピッチ八が入射時のグレーティング
と同じであれば、θ1=00=一定 (但し、θlとθfは角の定義の向きは逆)となる。つ
まり、前述したように、ある波長の変動範囲でθd岬θ
fであれば、同一ピッチの入・出射カップリングによっ
て、人・出射角θl、θ0は波長に依存せず、しかも、
光量変化も少ないものとなる。
そこで、このような出射カップリングと第一の実施例で
示した入射カップリングとを組合せることにより、例え
ば第15図のような入・出射導波路デバイスを構成でき
る。即ち、基板11(屈折率ns)上に光導波層12(
屈折率nf)があり。
その表面に同一ピッチ八で上記の如き条件を満たす入射
用のグレーティングカプラ13と出射用のグレーティン
グカプラ43とが形成され、各々に高屈折率層15.4
5(屈折率np)が装荷されている。
そして、高屈折率層15からグレーティングカプラ13
より角度θl (第15図中、矢印角度方向を正とする
)で入射し、波長λのわずかな変動に対し、θd#of
で導波光量は変化せずに右側、即ち出射側のグレーティ
ングカプラ43へ進む。
このグレーティングカプラ43ではグレーティングカプ
ラ13と同一ピッチのため、全反射角orの変動も同じ
であり、出射角θ0 (第15図中、矢印角度方向を正
とするものであり、入射カップリング時の方向定義とは
逆)で、高屈折率層45へ出射する。
ここに、光導波層12において、(3)式を満たしてい
るとき、波長λに対する全反射角ofの変動は、出射カ
ップリング時の出射角θ0を固定した場合の(26)式
における全反射角orの対波長変動を、入射カップリ−
フグ時と同様に選ぶことができる。つまり、第15図に
示したように入射カップリング時にグレーティングカプ
ラを使わない場合であっても、導波路の伝搬条件を満た
している限り、波長λに変動があっても、出射角θ0を
変化させることなく、一定にすることが可能である。
例えば、第16図に示すように、光ファイバ46による
端面カップリングを用いてもよい。即ち、光ファイバ4
6により光導波層12に対し端面カップリングを行い、
N=nf−sinθfなる角度ofで伝搬している。こ
のとき、前述の場合と同様に、(5)式におけるofは
、波長変動に対して、(3)式におけるθfと同一方向
に変化するので、出射角θ0が変化せず、安定した出射
が可能となる。
なお、何れの実施例でも、基板11が薄い場合には、導
波モードの計算の際、(3)式ではなく、4層導波路と
して扱う必要がある。
発明の効果 本発明は、上述したようにグレーティングカプラと光導
波層部々の固有の性質に着目し、波長安定性を得るとい
う考えの下に、グレーティングカプラの光導波層への光
の回折角の波長変化に対する変化方向を、光導波層の導
波条件を満たすときの全反射角度の波長変化に対する変
化方向と同じ方向としたので、入射光に波長変動があっ
てもカップリング効率が変動することがなく、例えば光
源に小型の半導体レーザ等を用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例を示す概略断面図、第2
図はそのグレーティングカプラ部の様子を示す説明図、
第3図は光導波層部の様子を示す説明図、第4図はえ−
or及びλ−θd特性図、第5図は本発明の第二及び第
三の実施例のグレーティングカプラ部の様子を示す説明
図、第6図は光導波層部の様子を示す説明図、第7図は
各種ケースのλ−Of及びλ−θd特性図、第8図は本
発明の第四の実施例を示す概略断面図、第9図は本発明
の第五の実施例を示す概略断面図、第10図は変形例を
示す概略断面図、第11図は本発明の第六の実施例を示
す概略断面図、第12図は本発明の第七の実施例を示す
概略断面図、第13図は本発明の第への実施例を示す概
略断面図、第14図は本発明の第九の実施例を示す概略
断面図、第15図はその人・出射デバイス構成例を示す
概略断面図、第16図は変形例を示す概略断面図、第1
7図は従来例を示す概略断面図、第18図はそのλ−O
r及びλ−Od特性図である。 12・・・光導波層、13,23.33・・・グレーテ
ィングカプラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. グレーテイングカプラと光導波層とを設け、一定の光を
    前記グレーテイングカプラを介して前記光導波層に結合
    導波させる入射カプラ付き光導波路装置において、前記
    グレーテイングカプラの前記光導波層への光の回折角の
    波長変化に対する変化方向を、前記光導波層の導波条件
    を満たすときの全反射角度の波長変化に対する変化方向
    と同じ方向としたことを特徴とする入射カプラ付き光導
    波路装置。
JP24616788A 1988-05-09 1988-09-30 入射カプラ付き光導波路装置 Pending JPH0250109A (ja)

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JP63-112064 1988-05-09
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02162304A (ja) * 1988-12-16 1990-06-21 Fuji Photo Film Co Ltd 導波光と外部光との結合方法
JP2015053163A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 セイコーエプソン株式会社 光学デバイス及び画像表示装置
CN111065941A (zh) * 2017-06-02 2020-04-24 迪斯帕列斯有限公司 制造衍射光栅的方法

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