JPH024967Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は平板状屋根材の改良に関するものであ
る。

従来、平板状屋根材としては繊維補強セメント
が使用されており、その繊維としては主に石綿、
ガラス繊維が用いられているが、繊維の長さは、
屋根材の製造上、例えば、原料の混練上、あまり
長くはなし得ず、たかだか１cmである。而るに、
かゝる短い繊維長さでは、屋根材が割れたときに
破片が飛散することを効果的に防止し難く、例え
ば、台風時に飛来物の衝突によつて屋根材が割れ
たような場合、破片の飛散が避けられず、危険で
ある。

本考案の目的は、平板状屋根材の割れ飛散を容
易に防止し得るようになすことにある。

すなわち、本考案に係る屋根材は、裏面全面に
わたり、補強芯材を埋入した弾性線状体を多数本
固着したことをを特徴とする構成である。

以下、図面により本考案を説明する。

第１図Ａは本考案に係る平板状屋根材を示す裏
面図、第１図Ｂは第１図ＡにおけるＢ−Ｂ断面拡
大説明図である。

第１図Ａ並びに第１図Ｂにおいて、１は平板状
屋根材であり、例えば石線混入セメント、ガラス
繊維混入セメントから製造できる。図示せる平板
状屋根材の形状は五角形であるが、この形状のみ
に限定されるものではなく、例えば方形、Ｔ字形
とすることもできる。１０は屋根材裏面である。
２は補強芯材３を埋入した弾性材料からなる弾性
線状体であり、屋根材裏面１０に屋根における風
雨の吹き上げ方向Ｗに対して交差する斜め方向
に、裏面１０全面にわたつて多数本固着してあ
る。この弾性線状体２には、天然ゴム、合成ゴム
又は発泡プラスチツク製の接着性を有するものを
使用でき、補強芯材３には針金、紐（例えばポリ
プロピレン紐）を使用できる。弾性線状体２の高
さｈは通常３〜７mmであり、弾性線状体の相互間
隔ｄは通常40〜60mmであり、弾性線状体の傾斜角
αは通常30〜60゜である。図示せる実施例におい
ては、弾性線状体の断面を半円形としているが、
三角形、四角形にすることも可能である。

第１図Ａにおいて、４，４…は釘孔である。

第２図は本考案の別実施例を示しており、屋根
材裏面１０に固着せる芯材埋入の弾性線状体２，
…が屋根材下端側において垂直とされ、この垂直
部２０の長さが屋根材片側に至るほど長くされて
いる。

第３図は本考案の他の実施例を示しており、芯
材埋入の弾性線状体２が格子状で屋根材裏面１０
に固着されている。

本考案に係る平板状屋根材は上述した通りの構
成であり、屋根材裏面に多数本の弾性線状体が固
着され、該弾性線状体には補強芯材を埋入してあ
るから、屋根材の全面をその芯材で連鎖でき、屋
根材が破断しても破片の飛散をよく防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは本考案に係る屋根材を示す裏面図、
第１図Ｂは第１図ＡにおけるＢ−Ｂ断面拡大説明
図、第２図並びに第３図はそれぞれ本考案の別実
施例を示す裏面図である。 図において、１は平板状屋根材、１０は屋根材
裏面、２，…は弾性線状体、３は芯材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏面全面にわたり、補強芯材を埋入した弾性線
   状体を多数本固着したことを特徴とする平板状屋
   根材。