JPH0249127B2 - - Google Patents

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JPH0249127B2
JPH0249127B2 JP57078414A JP7841482A JPH0249127B2 JP H0249127 B2 JPH0249127 B2 JP H0249127B2 JP 57078414 A JP57078414 A JP 57078414A JP 7841482 A JP7841482 A JP 7841482A JP H0249127 B2 JPH0249127 B2 JP H0249127B2
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JP
Japan
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thermoplastic resin
short
fibers
absorbent material
nonionic surfactant
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JP57078414A
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JPS58196848A (ja
Inventor
Koji Horimoto
Yoshinori Morita
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性液体の吸収用シートとして好適な
吸収用材料に関する。 木材パルプ等の細かく粉砕した植物性繊維素材
に熱可塑性樹脂短繊維を混合して、熱を加えなが
ら適度に加圧し、立体形状の繊維質吸収体とし、
紙おむつ等の用途に用いることとは特開昭53−
17455号公報に開示されている。 また特開昭55−16611号公報には、木材パルプ、
熱可塑性樹脂短繊維に、さらにポリグリコールま
たはサツカロースのアクリル酸グラフト重合物な
どの保水性高分子物質の粉末を併用して乾式抄紙
により得られる吸水性シートが、紙おむつ等の用
途に用いられることを開示している。 これらの技術において、熱可塑性樹脂短繊維素
材は、木材パルプ中に、より均一に混合させるこ
とが望ましく、また加熱処理によつて熱可塑性樹
脂短繊維が、溶融し、木材パルプは各所で係留さ
れる。このように吸収用材料は、繊維相互の絡み
合いが強化されており、弾力性、復元性などの形
状安定性に優れた製品となることが知られてい
る。 しかしながら熱可塑性樹脂短繊維を多量に配合
すると吸収用材料の機械的強度は改良されるが、
吸収性の低下は避けることができない。従つて、
熱可塑性樹脂短繊維の使用割合は、用途に応じて
機械的性能と吸水性能を勘案して決められてい
る。 一方、熱可塑性樹脂短繊維の親水性を改善する
ため、表面をポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸等で処理することが特公昭52−47049号で知
られている。 なるほどこれら短繊維の親水性を改善するた
め、界面活性剤をスプレー塗布する場合は、界面
活性剤の種類によつて親水性の効果に大きな差は
みられない。 一方、これら短繊維は、水スラリー状態で取り
扱われることが多く、とくにフラツシユ紡糸法に
よつて製造されるパルプ状短繊維は、製造の最終
段階で水スラリーの状態となるため、水スラリー
の段階で親水性を改善することが経済上好まし
い。 しかし、熱可塑性樹脂短繊維の水スラリーに界
面活性剤を添加し、この水スラリーを脱水して短
繊維の親水性を改良する場合、界面活性剤の種類
によつて、その親水性が改良されないものが多
く、その解決が待望されていた。 本発明は、上記の水スラリーによる親水性改良
処理に関するものであり、その要旨は、熱可塑性
樹脂短繊維5〜50重量%、および植物性繊維素材
95〜50重量%の混合物からなり、熱可塑性樹脂短
繊維が融着処理されてなる吸収用材料において、 熱可塑性樹脂短繊維は、非イオン性界面活性剤
を含む水のスラリー混合物とした後、脱水して得
られる親水性改良繊維であつて、この親水性改良
処理に使用される非イオン性界面活性剤は、 (イ) HLBの値が2.0〜20の範囲内にあり、かつ (ロ) 融点(JIS K 0064)が、熱可塑性樹脂短繊
維の上記水スラリー混合物の脱水時の温度と同
じか又はそれよりも高い、 ものであることを特徴とする吸収用材料に関す
る。 本発明で使用される熱可塑性樹脂短繊維には、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合
体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合
体等のα−オレフインの1種または2種以上から
なるポリオレフイン樹脂を種々の方法で溶融紡糸
した後、カツトして得られる短繊維が例示され
る。その他、フイルムを開繊して得られるスプリ
ツトヤーンやフラツシユ紡糸で得られるパルプ状
物(合成パルプと呼ぶ)が例示される。 これらの中では、合成パルプの形状が好適であ
り、吸収用材料の他の成分である植物性繊維素材
(木材パルプ等)との均一混合性に優れている。
合成パルプの製法に関しては、例えば特公昭52−
47049号等に開示されている。本発明においては、
とくに合成パルプとして製造時にポリビニルアル
コールを使用して、その表面等にポリビニルアル
コールが付着している合成パルプが好適に用いら
れる。 本発明で使用される界面活性剤は、非イオン性
のものであり、そのHLBの値が2.0〜20の範囲内
のものである。 HLBの値が2.0より小さい場合、あるいは20よ
り大きい場合、ともに熱可塑性樹脂短繊維に対
し、充分な親水性を与え得ない。 従つて、吸収性改良のためには、以下に述べる
他の条件を満たすと共に、HLBの値が上記範囲
内内にある非イオン性界面活性剤を使用しなけれ
ばならない。 本発明の吸水性改良処理には、ポリビニルアル
コール等のHLBの定義から除外される界面活性
剤は使用されない。ただし本発明の水スラリーの
吸収性改良処理には、本発明の非イオン性界面活
性剤とは異なる他の界面活性剤で既に処理された
短繊維にも適用される。 本発明の非イオン性界面活性剤の融点(JIS K
0064)は、また吸水性改良処理における水スラ
リーの脱水時の温度よりも高いことが必須要件で
ある。 合成パルプ等は製造の最終段階で、合成パルプ
の水スラリーの状態となり、これが脱水される。
またその効率の良い製造条件では、水スラリーの
温度は約10〜50℃の範囲である。従つて本発明の
非イオン性界面活性剤の融点(JIS K 0064)
は、とくに上記脱水時の水スラリー温度と同じ又
はそれより高いことが望ましく、通常約20〜80℃
の範囲のものが用いられる。 融点(JIS K 0064)が、脱水時の水スラリー
の温度以下のものは、水スラリー中で液体の状態
にあるため、熱可塑性樹脂短繊維への付着性が悪
くなる。 その結果、脱水時に抜け易くなり熱可塑性樹脂
短繊維に付着し難くなる。 本発明で使用される非イオン性界面活性剤は上
記の条件を満たす特定された範囲内のものであ
る。 また界面活性剤の中には本発明で特定される非
イオン性界面活性剤と極めて類似した化合物であ
つても、その分子量、重合度、エステル化度等の
違いによつて、本発明で特定された範囲内に含ま
れないものも多い。従つて本発明で使用される非
イオン性界面活性剤として、以下の化合物が好適
なものとして例示されるが、これらのうちでも、
本発明の条件を満たすものを選ばなければならな
い。 Γポリオキシエチレンアルキルエーテル Γポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル (ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
等) Γポリオキシエチレン脂肪酸エステル Γソルビタン脂肪酸エステル (ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモ
ノパルミテート、ソルビタンセスキオレエート
等) Γポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル Γグリセリン脂肪酸エステル (グリセリンモノステアレート等) これらの化合物のうちでも、とくに望ましいも
のは、HLBが2ないし6、融点(JIS K 0064)
が40℃〜80℃のグリセリン脂肪酸エステル、
HLBが2ないし8、融点(JIS K 0064)が20
℃〜80℃のソルビタン脂肪酸エステル、HLBが
8ないし20、融点(JIS K 0064)が10℃〜50℃
のポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
である。 本発明の非イオン性界面活性剤の添加された水
スラリーは、脱水され、準備される。場合によつ
ては、脱水の後、さらに乾燥されることもある。 このようにして得られる熱可塑性樹脂短繊維に
は、樹脂成分に対して約0.5〜約5重量%の割合
で非イオン性界面活性剤が表面に付着している。 本発明の吸収用材料の一方の植物性繊維素材
(以下木材パルプと略称する)としては、各種木
材パルプ、レーヨン短繊維が例示される。 本発明の吸収用材料は、予め上記に規定された
非イオン性界面活性剤で処理された熱可塑性樹脂
短繊維5〜50重量%と木材パルプ95〜50重量%の
混合物からなる。この混合物を得るには湿式抄
造、乾式抄造のいずれも採用することができる。 吸収用材料は、上記混合物からなるウエブ状物
を加熱して熱可塑性樹脂短繊維を融着処理して得
られる。 熱可塑性樹脂短繊維の割合が5重量%未満であ
ると、融着処理により機械的強度の改善はほとん
どみられず、また5重量%を越えると吸収性能の
低下は避けることができない。 また熱可塑性樹脂短繊維を融着処理するには通
常エアオーブン、赤外線ヒーター等が使用され
る。加熱温度は熱可塑性樹脂短繊維の素材熱可塑
性樹脂の種類にもよるが、使用熱可塑性樹脂の融
点以上から融点より約50℃高い温度の範囲が望ま
しい。 本発明の吸収用材料は通常ウエブ状であり、熱
可塑性樹脂短繊維の融着処理により、ある程度の
嵩比重を調節することもできるが、必要に応じて
融着処理と同時にプレス処理を行い、種々の嵩比
重の製品とすることができる。 本発明の吸収用材料には、その吸収性能をさら
に改善するため、他の保水性物質が併用されてい
てもよい。このような保水物質としては、例えば
前記特開昭55−16611号公報に開示されている如
く、種々の高分子電解質の微粒子を例示すること
ができる。中でも好適な併用物質は、木材パル
プ、木綿、デンプンのようなポリグルコースある
いはサツカロースへ、アクリル酸やアクリロニト
リルのような親水性の基または加水分解による親
水性の基に変わる基を有するビニル化合物をグラ
フト重合してなる重合物またはその重合物の加水
分解物である。 本発明で提供される吸収用材料は、特定の界面
活性剤で処理された熱可塑性樹脂短繊維を使用し
ているので、水性液体の浸透性がとくに優れてお
り、かつ弾力性、復元性等の優れた機械的性質を
有している。 本発明で提供される吸収用材料は使い捨ておむ
つ、生理用ナプキン、医療用スポンジ、傷当てパ
ツド、タオル等に使用され、用途に応じて保水性
の小さい外装材や不透水性の裏打材を積層するこ
とが行われる。 実施例 1 高密度ポリエチレン製合成パルプ(繊維平均長
さ0.9mm)20gを水(温度40℃)1中に投入し、
グリセリンモノステアレート(HLB3.2、融点
(JIS K 0064)55℃)150mgを投入して撹拌し
た。 この水スラリー(温度40℃)を金網の間で水分
量が30重量%になるまで脱水し、さらに加熱乾燥
させた。 この合成パルプにはその表面にグリセリンモノ
ステアレートが0.75重量%付着していた。 この合成パルプ12gおよび紙綿48gを均一に混
合し、乾式抄造により目付375g/m2のウエブ状
物を成形した。このウエブ状物(原反)を150℃
のエアオーブン中に10分間入れて合成パルプの融
着処理を行つた。 得られた吸収用材料の親水性能をみるため、水
平に静置させた吸収用材料の表面に、スポイドで
20±2℃の水道水を1c.c.滴下し、水滴が吸収用材
料の表面上から内部に浸透し終わるまでの所要時
間を測定した結果0.7秒であつた。 実施例2〜6および比較例1〜5 ポリプロピレンのカツトフアバー(3デニール
×5mm、商品名P−Chopチツソ(株)製)20gを23
℃の温水1中に投入して撹拌した。 この水スラリー(温度23℃)を金網の間で水分
量が30重量%になるまで脱水し、さらに加熱乾燥
させた。 このカツトフアイバーを用いて、実施例1と同
様のウエブ状物(原反)を成形した。このウエブ
状物(原反)を第1表表示の温度のエアオーブン
中に10分間入れてカツトフアイバーの融着処理を
行い、同様にして親水性能のテストをした。 結果を第1表に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂短繊維5〜50重量%および植物
    繊維素材95〜50重量%の混合物からなり、熱可塑
    性樹脂短繊維が融着処理されてなる吸収用材料に
    おいて、 熱可塑性樹脂短繊維は、非イオン性界面活性剤
    を含む水のスラリー混合物とした後脱水して得ら
    れる親水性改良短繊維であつて、この親水性改良
    処理に使用される非イオン性界面活性剤は、 (イ) HLBの値が2〜20の範囲内にあり、かつ (ロ) 融点(JIS K 0064)が、熱可塑性樹脂短繊
    維の上記水スラリー混合物の脱水時の温度と同
    じか又はそれよりも高い、 ものであることを特徴とする吸収用材料。 2 熱可塑性樹脂短繊維が熱可塑性樹脂をフラツ
    シユ紡糸してなるパルプ状物(合成パルプ)であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の吸収用材料。 3 上記の水スラリー混合物の脱水時の温度が50
    ℃以下であり、かつ使用される非イオン性界面活
    性剤の融点(JIS K 0064)が50℃以上であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の吸収
    用材料。 4 親水性改良処理された熱可塑性樹脂短繊維
    は、その表面の上記非イオン性界面活性剤の付着
    量が0.1〜5重量%の範囲内にあることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の吸収用材料。
JP57078414A 1982-05-12 1982-05-12 吸収用材料 Granted JPS58196848A (ja)

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JPH0636808B2 (ja) * 1985-11-01 1994-05-18 昭和電工株式会社 使い捨ておむつ吸収体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57200153A (en) * 1981-05-26 1982-12-08 Kimberly Clark Co Absorbing pad containing fine fiber web

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