JPH0248403Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、指先の縫目が邪魔にならない爪側
にずれて掛かるようにしたマチなし手袋に関する
ものである。

（従来の技術） 従来のマチなし手袋は、二枚の同じ伸縮性の布
を縫合わせ、布の伸縮性を考慮せず、多くの人の
手に合うように、大きめに作るため、手袋の丈は
手の丈よりも長く、横幅もたつぷりとつている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、前記のような従来のマチなし手袋にあ
つては、指先や指の腹に縫目がきたり、指先にだ
ぶつきができたり、また手の平に弛みができたり
して手指の微妙な感覚や細密な手仕事を妨げる問
題点があつた。

（問題を解決するための手段） この考案は、前記のような問題点に着目してな
されたもので、手の部分よりも手袋の指や手の甲
部分や手の平部分の丈を短くし、手の平の側部に
沿つた部分の横幅を絞り、手の平側に手の甲側よ
りも伸縮性の大きな布を使用したものである。

（作用） この考案は前記のような構成であるから、手の
指先は伸縮性の小さい爪側や伸びのない縫目を避
けて、自然に手袋の腹側を延伸し、指先の縫目は
爪側にづれて掛かり、親指や人差指の腹に縦に走
る縫目は指の側部にずれ、指先のだぶつきがなく
なり、手袋の手の甲や手の平の部分は、横ばかり
でなく縦にも延伸し、その引張力によつて指先の
縫目が爪側から外れないようにロツクされ、手の
平部分の弛みが少くなり、手首部分の丈も長くな
る。

（実施例） この考案の一実施例を図面に基いて説明する。
二枚の伸縮性のある布を縫合わせたマチなし手袋
において、手の部分の丈よりも、手袋の指、手の
平部分および手の甲部分の丈を短くし、手の平の
側部１に沿つた部分の横幅を絞り、手の平側に手
の甲側より伸縮性の大きな布を設けると、手の指
先は、伸縮性の小さい爪側２や伸びのない縫目３
を避けて、自然に手袋の腹側４を延伸し、指先の
縫目３は爪側２にずれて掛かり、手袋の手の平部
分と手の甲部分は、横ばかりでなく縦にも延伸
し、その引張力によつて、指先の縫目３が爪側２
から外れないようにロツクされ、手の平部分の弛
みが少くなり、手首部分５の丈も長くなる。

（考案の効果） 以上述べた如く、手袋は、手指にフイツトして
手指の微妙な感覚や細密な手仕事を可能にし、ま
たコストが安くなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は手袋体の斜視図、第２図は手袋要部の
拡大側面図、第３図は従来型式の手袋要部の拡大
側面図である。 １……手の平の側部、２……爪側、３……縫
目、４……腹側、５……手首部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二枚の伸縮性のある布を縫合わせたマチなし手
   袋において、手の部分の丈よりも手袋の指、手の
   平部分、および手の甲部分の丈を短くし、手の平
   の側部に沿つた部分の横幅を絞り、手の平側に手
   の甲側より伸縮性の大きな布を設けたことを特徴
   とするマチなし手袋。