JPH02483Y2 - - Google Patents

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JPH02483Y2
JPH02483Y2 JP3848879U JP3848879U JPH02483Y2 JP H02483 Y2 JPH02483 Y2 JP H02483Y2 JP 3848879 U JP3848879 U JP 3848879U JP 3848879 U JP3848879 U JP 3848879U JP H02483 Y2 JPH02483 Y2 JP H02483Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、農用トラクタに設置されロータリ
耕耘機等の作業機を昇降させるとか乗用田植機に
設置され苗植付部を昇降させるとかに用いられる
油圧リフト装置の作動を制御するためのコントロ
ールバルブ装置に、関するものである。
上記のような油圧リフト装置は一般に、農用ト
ラクタとか乗用田植機の機体上面上に設置され、
またその作動を制御する上記コントロールバルブ
装置は、油圧リフト装置の下面に取付けて機体内
に設けられるのが一般的である。このためコント
ロールバルブ装置は、農用トラクタとが乗用田植
機の機体内に制約なく設置できるように極力コン
パクトであることが望ましく、また作業が面倒で
ある機体内での油圧配管の接続を避けさせるもの
であることが望ましい。さらに機体内への組込み
作業を容易とすべく、他の不具合を伴なうことな
く外部組立てできる構造のものであることも望ま
しい。
ところで油圧リフト装置用のコントロールバル
ブ装置は、油路を切換え制御する切換弁を構成す
る制御スプールであつてポジシヨンコントロール
機構により作動をコントロールされる制御スプー
ルの他に、同制御スプールが中立位置及び下降作
用位置におかれたときにバルブ装置のポンプポー
トをタンクポートへと接続しポンプポートの油圧
をアンロードして油圧ポンプによる動力の浪費を
避けさせるアンロードバルブと、制御スプールが
中立位置にあるときにバルブ装置のシリンダポー
トからの油の逆流を防いで油圧リフトシリンダの
確実停止を行なわせるロードチエツクバルブ(本
明細書では以下、「第2のチエツクバルブ」とい
う。)と、この第2のチエツクバルブを設けたに
も拘らず制御スプールが下降作用位置方向へと移
されたときにバルブ装置のシリンダポートをタン
クポートへと接続して油圧リフトシリンダの縮小
動作を可能とするためのアンロードチエツクバル
ブ(本明細書では以下、「第1のチエツクバルブ」
という。)とが、設けられていて、このように多
種のバルブを含むことから前記のような要望を全
て満たすものに構成することが困難となつてい
る。
すなわちコントロールバルブ装置のバルブケー
ス内への油路形成を容易とするためには、同バル
ブケース内での主たる油流れであるポンプポート
からシリンダポート方向への油流れがほぼ一方向
に沿つて行なわれるようにすればよく、従来のも
のは一般にそのように図つてあるものとされてい
るが、この構造を採用すると、コントロールバル
ブ装置が長尺化してトラクタ等の機体内に設置す
る上で一定の制約が出るものとなると共に、ポン
プポートとシリンダポートとをバルブケースの同
一端面へと開口させ得なくなり油圧配管が面倒と
なる。つまりトラクタ等の機体内に設置されるコ
ントロールバルブ装置のタンクポートはバルブケ
ース外へ任意の位置で開口させてさえおけばその
まま機体内に油を排出するから問題はないが、ポ
ンプポートは油圧ポンプから導かれた油路に、シ
リンダポートは油圧リフトシリンダに導かれる油
路に、それぞれ接続されるもので、これらの両ポ
ートをバルブケースの同一端面へと開口させてお
けば、同端面を機体の内壁面或は油圧リフト装置
の下面に対する合せ面とし、上記両ポートを機体
壁或は油圧リフト装置壁内の油路と直結する形で
接続できて、機体内での油圧配管が不要となる
が、前記のようにポンプポートとシリンダポート
とをバルブケースの同一端面へと開口させ得ない
構造では、これらの両ポートのうちの何れか一の
ポートに対しては機体内での油圧配管が必要とな
る。
また組込み上の問題について述べれば、コント
ロールバルブ装置の制御スプールがバルブケース
外のポジシヨンコントロール機構に対し係合する
方向にスプリング附勢して設けられるものである
ところ、そのような制御スプールを含めてバルブ
装置の全体を外部組立てし機体内への組込みを容
易とするためには、制御スプールがスプリングの
附勢力でバルブケース外に抜出さない構造とする
必要がある。このようなスプール抜出しを特別の
ストツパ機構を設けるのではなく、制御スプール
と第1のチエツクバルブ(アンロードチエツクバ
ルブ)とを、制御スプールの下降作用位置方向へ
の変位により第1のチエツクバルブがそのバルブ
スプリング力に抗し開放動せしめられるように機
械的に連動連結した構造を利用して、制御スプー
ルを附勢するスプリングと第1のチエツクバルブ
のバルブスプリングとのバランスで得ている従来
例もあるが、この構造は上記のバルブスプリング
に余分の負担をかけその疲労を促す。
この考案の目的とするところは、農用トラクタ
とか乗用田植機の機体内に設置されることからす
る前記のような要望を、他の不具合の発生を避け
つつ満たすように図つてある、油圧リフト装置用
の新規なコントロールバルブ装置を、提供するに
ある。
具体的な実施例について説明する前に、この考
案に係るコントロールバルブ装置Vを第1図の回
路図について説明しておくと、同コントロールバ
ルブ装置Vは、油タンク1から油圧ポンプ2によ
りリフトシリンダ3へ給油する給油回路4中に挿
入されたコントロールバルブ5と、リフトシリン
ダ3から油タンク1方向に排油する排油回路6中
に挿入され常時は排油方向において該排油回路6
をブロツクしている下降作動用の第1のチエツク
バルブ7と、給油回路4にコントロールバルブ5
よりも前位で接続されていて後述するように油圧
ポンプ2からの油をアンロードするアンロードバ
ルブ8及び、給油回路4にコントロールバルブ5
よりも後位で挿入されていてリフトシリンダ3へ
の給油方向においてのみ油流通を許容する第2の
チエツクバルブ9とを、備えている。コントロー
ルバルブ5は、油圧ポンプ2側で給油回路4をブ
ロツクすると共に該バルブ5と第2のチエツクバ
ルブ9間の給油回路4部分を油タンク1へと接続
する中立位置N及び下降作用位置Dと、給油回路
4のブロツクを解いて給油作用を行なう上昇作用
位置Uとの、3ポジシヨンを備えている。コント
ロールバルブ5と第2のチエツクバルブ9間の給
油回路4からは、アンロードバルブ8に対し背圧
を作用させてある。またコントロールバルブ5と
第1のチエツクバルブ7間は、後に具体的に説明
する機械的な接続手段10によつて、コントロー
ルバルブ5を下降作用位置Dに移すと、第1のチ
エツクバルブが開放され排油回路6のブロツクが
解かれるように、接続されている。コントロール
バルブ装置V外において、給油回路4に接続して
リフトシリンダ3に対する作用油圧を設定するた
めのリリーフバルブ11を設けてあり、またリフ
トシリンダ3に接続して該シリンダ3に対する過
剰油圧作用を防止するオーバロード・リリーフバ
ルブ12を設けてある。
第1図に図示のコントロールバルブ5の中立位
置Nでは、該バルブ5により給油回路4前段側が
ブロツクされていると共に、両チエツクバルブ
7,9によりリフトシリンダ3からの排油が阻止
されていて、リフトシリンダ3は、一定の伸縮位
置において停止している。コントロールバルブ5
の上昇作用位置Uでは、油圧ポンプ2からの作動
油が第2のチエツクバルブ9を開放しつつ、リリ
ーフバルブ11にて設定される油圧でもつてリフ
トシリンダ3へと流入し、該リフトシリンダ3を
伸長動作させる。コントロールバルブ5の下降作
用位置Dでは、前記のように第1のチエツクバル
ブ7が機械的に開放され、作業機の荷重でリフト
シリンダ3が縮小動作しつつ、該リフトシリンダ
3からの排油が行なわれる。またコントロールバ
ルブ5の中立位置Nと下降作用位置Dとでは、該
バルブ5と第2のチエツクバルブ9間の給油回路
4部分から油圧が解除されるため、アンロードバ
ルブ8への背圧が解かれて、該アンロードバルブ
8が低圧でアンロード動作して油圧ポンプ2から
の油が逃がされる。
第2−9図に図示の具体的な実施例について、
この考案に係るコントロールバルブ装置Vの構成
を説明すると、図において21は、バルブケース
を示している。第2−5図に示すように、このバ
ルブケース21には、互に平行する4個の支承穴
B1,B2,B3,B4を形成してある。これらの支承
穴B1,B2,B3,B4は、第4,5図から明らかな
ように、第6図に示す仮想四角形Sの頂点位置に
配して形成されている。第2−6図に示すように
直交座標系のX,Y,Z軸をとつてみると、支承
穴B1,B2,B3,B4は、X軸方向に沿わせてあ
る。第2−5図に示すように、Y軸方向で整列位
置する2支承穴B1,B3は、X軸方向での2位置
において、バルブケース21の一側面側からY軸
方向に沿い穿けた油穴22,23によつて連通さ
せてあり、このうち、油穴22端は前記油圧ポン
プ2に接続されるポンプポートPに形成され、ま
た他の油穴23端はプラグ24により閉塞されて
いる。また同様に第2−5図に示すように、Y軸
方向で整列位置する他の2支承穴B2,B4は、同
様にバルブケース21の上記一側面側からY軸方
向に沿い穿けた油穴25によつて連通させてあ
り、この油穴25端は、前記リフトシリンダ3に
接続されるシリンダポートCに形成してある。Z
軸方向において整列位置する2支承穴B3,B4
は、第3,4図に示すように、バルブケース21
の下面側から穿けた油穴26であつて油穴22に
交差する油穴26によつて、連通させてあり、こ
の油穴26端はプラグ27によつて閉塞されてい
る。支承穴B2,B3端が、第2,4図に示すよう
に開放した第1及び第2のタンクポートT1,T2
にそれぞれ形成されており、またバルブケース2
1下面側から第2図に示すように、X軸方向の適
所で支承穴B1へと連らねた油穴28を、Z軸方
向に沿い穿つてあり、この油穴28端が、開放し
た第3のタンクポートT3に形成されている。
前記したコントロールバルブ5は、支承穴B1
に挿入支承させてある制御スプール29を備えた
ものに、構成されている。この制御スプール29
は、第2図に示すように、基端部をバルブケース
21外へ臨ませてあつて、バルブケース21外面
に固定した支持兼バネ受金物30とスプール29
端のバネ受リング31間に配設された圧縮バネ3
2により、突出方向に移動附勢されている。制御
スプール29の基端には、周知のポジシヨンコン
トロール機構を係合させることとされており、該
機構により制御スプール29の移動制御が行なわ
れる。制御スプール29は、支承穴B1をその中
途でブロツクするためのランド29aを、備えて
いる。第2図に示すように、中立位置にある制御
スプール29の該ランド29a部分において支承
穴B1には、大径部33を形成してあり、前記油
穴23は、この大径部33を横切る位置において
形成されている。前記油穴22は該大径部33よ
りも前方の位置で、また前記油穴23は該大径部
33よりも後方の位置で、それぞれ支承穴B1
連通させてある。ランド29aによる支承穴B1
のブロツク態様については、後に説明する。
支承穴B1にZ軸方向において整列位置する支
承穴B2には、第2図に示すように、前記した第
1のチエツクバルブ7を挿入支承させてある。こ
の第1のチエツクバルブ7は、シリンダポートC
に連らなる前記油穴25よりも第1のタンクポー
トT1側で支承穴B2中途を環状段部34に接当し
て支承穴B2中途をブロツクする截頭円錐状部3
5aを有する弁体35を、備えている。このブロ
ツクは、支承穴B2に第1のタンクポートT1側か
ら螺合されたバネ受36と上記弁体35とに両端
を受けさせて支承穴B2内に設けられた圧縮バネ
37の附勢力によつて、行なわれる。バネ受36
にはスパナ係合穴36aを形成してあり、該バネ
受36の進退調節で圧縮バネ37の強さを調整可
能としてある。
第1のチエツクバルブ7は、第1図について述
べたように、機械的な接続手段10によつてコン
トロールバルブ5へと接続され、該コントロール
バルブ5を下降作用位置D方向へ変位させると、
開放せしめられるものとされていたが、接続手段
10は、具体的には、次のように構成されてい
る。すなわち、第2,7図に示すように、支承穴
B2にはバルブケース21の背面側から押し杆3
8を挿入して弁体35に当ててあり、この押し杆
38をバルブケース21外で制御スプール29の
先端に、連動板39にて固定接続している。制御
スプール29を下降作用位置D方向である引出し
方向に変位させると、連動板39を介し押し杆3
8が支承穴B2へと押込まれ、これにより第9図
に示すように弁体35が押され截頭円錐状部35
aが環状段部35aを離れて、支承穴B2中途の
ブロツクが解除される。すなわち、第1のチエツ
クバルブ7が開放動作せしめられ、シリンダポー
トCが、油穴25及び支承穴B2を介して第1の
タンクポートT1に、連通せしめられるのである。
連動板39は、制御スプール29先端の小径部に
一端部を外挿し該小径部端に螺合されるナツト4
0により制御スプール29に対し締付け固定され
ており、また押し杆38基端の螺条部38aを螺
合するナツト41を該連動板39上に固定して設
けることで、押し杆38に固定されている。押し
杆38位置は、上記螺条部38a端の操作具係合
部38bを利用しナツト41内で該押し杆38を
螺廻し進退させることで、調整可能とされてい
る。
次に前記したアンロードバルブ8は、第4図に
示すように、支承穴B3内に挿入支承させてある。
このアンロードバルブ8は、支承穴B3の環状段
部42に先端の截頭円錐状部を接当して第2のタ
ンクポートT2をブロツクする弁体43を、備え
ている。支承穴B3内には、該支承穴B3に第2の
タンクポートT2反対側の端部で螺合されたプラ
グ44と上記弁体43とに両端を受けさせて圧縮
バネ45を、配設してある。前記した油穴23は
支承穴B3内に、弁体43の背後において開口さ
せてある。このアンロードバルブ8のアンロード
態様についても、後に説明する。
次に、前記した第2のチエツクバルブ9は、第
4図に示すように、アンロードバルブ8を挿入支
承させてある支承穴B3とZ軸方向において整列
位置する支承穴B4に、挿入支承させてある。し
たがつてこの第2のチエツクバルブ9は、制御ス
プール29とはすかい状に対向位置している。こ
の第2のチエツクバルブ9は、支承穴B4の環状
段部46に先端の截頭円錐状部を接当して支承穴
B4中途を、シリンダポートCに連らなる前記油
穴25よりも前記油穴26側でブロツクする弁体
47を、備えている。この弁体47は、支承穴
B4端部に螺合されたプラグ48と該弁体47と
に両端を受けさせて支承穴B4内に配設された圧
縮バネ49により、環状段部46への接当方向へ
移動附勢されていると共に、該弁体47自体に形
成した油穴47aによつてシリンダポートCの油
圧を背後に導かれ、該油圧によつても同様方向に
移動附勢されている。
制御スプール29は、第2図に示す中立位置N
から押込まれると上昇作用位置Uをとり、逆に引
出されると下降作用位置Dをとるものとされてい
る。制御スプール29を挿入設置された支承穴
B1とアンロードバルブ8を挿入設置された支承
穴B3間を連通させる前記油穴23は、アンロー
ドバルブ8に対し背圧を作用させるための油路を
構成すると共に、該背圧を解除するための油路を
構成している。この油穴23は、以下に説明する
ように、中立位置Nと下降作用位置Dとでは第3
のタンクポートT3へと連らねられ、逆に上昇作
用位置UではポンプポートPへと連らねられる。
制御スプール29の中立位置Nでは、第2図に
示すように、ランド29aが油穴23側、したが
つてポンプポートP側で支承穴B1をブロツクし
ていると共に、支承穴B1の大径部33における
油穴28側端部に若干のクリアランスをあけてい
る。したがつて、アンロードバルブ8の弁体43
背後の支承穴B3内から、油穴23、支承穴B1
大径部33、上記のクリアランス、支承穴B1
び油穴28を介して第3のタンクポートT3へと、
油がドレーンされ、アンロードバルブ8ないしそ
の弁体43の背圧が解除される。このため、油圧
ポンプ2からポンプポートPへと流入し、油穴2
2から支承穴B3の弁体43前面側へと流入する
油は、背圧を解除されている弁体43を第4図に
想像線図示のように後退させて、第2のタンクポ
ートT2から排出される。このときは、上記油路
22に連らなる油路26及び第2のチエツクバル
ブ9の弁体47前面側の支承穴B4内には、アン
ロードバルブ8の圧縮バネ45にて決定される低
油圧しか成立しないから、第2のチエツクバルブ
9は第4図に図示のように支承穴B4のブロツク
状態を維持し、シリンダポートC方向への油流れ
は起きない。また第1のチエツクバルブ7も、第
2図に図示のように支承穴B2中途のブロツク状
態を維持しており、シリンダポートC方向から第
1のタンクポートT1への油排出流れも起きない。
したがつて、リフトシリンダ3は停止したままで
ある。
次に、制御スプール29を押込み該スプール2
9に上昇作用位置をとらせたときは、第8図aに
示すように、ランド29aが油穴23方向へと変
位せしめられて、支承穴B1の大径部33前端側
での支承穴B1ブロツクが解かれると共に、大径
部33後端側で支承穴B1がブロツクされるに至
る。したがつてこのときは、油圧ポンプ2からポ
ンプポートPへと流入する油が、油穴22及び支
承穴B1の大径部33前方部分、並びに上記の大
径部33及び油穴23を介して、アンロードバル
ブ8の弁体43背後の支承穴B3内に流入し、ア
ンロードバルブ8ないしその弁体43に背圧が作
用せしめられる。このため、アンロードバルブ8
の弁体43は第8図bに示すように環状段部42
への接当状態を維持し、アンロードバルブ8のア
ンロード作動が停止する。したがつて、上記の油
路22に連らなる油路26及び第2のチエツクバ
ルブ9の弁体47前面側の支承穴B4内には、第
1図のリリーフ弁11にて決定される高油圧が成
立し、この油圧で第8図bに示すように第2のチ
エツクバルブ9の弁体47が後退せしめられて、
該チエツクバルブ9が開放され、支承穴B4内か
ら油穴25及びシリンダポートCを経てリフトシ
リンダ3へと作動油が供給され、リフトシリンダ
3が伸長動作せしめられる。なお制御スプール2
9の押込みによつては、第8図aに示すように、
連動板39を介し押し杆38が、第1のチエツク
バルブ7の弁体35から離れる方向に移動せしめ
られるから、第1のチエツクバルブ7は閉じたま
まである。上記の上昇作用位置U方向への変位後
に制御スプール29は、リフトシリンダ3の伸長
動作により前記のポジシヨンコントロール機構を
介しフイードバツク制御されて、自動的に中立位
置Nまで引出される。
また制御スプール29を引出し該スプール29
に下降作用位置をとらせたときは、第9図に示す
ように、ランド29aが油穴22方向に変位せし
められて、大径部33前方側で支承穴B1がブロ
ツクされると共に、大径部33後方側が開放され
る。したがつて、中立位置Nにおけると同様に、
アンロードバルブ8ないしその弁体43の背圧が
解除され、アンロードバルブ8がアンロード作動
して、油圧ポンプ2からポンプポートPへと流入
する油は、第2のタンクポートT2から排出され、
また第2のチエツクバルブ9は、支承穴B4中途
のブロツク状態を維持する。そしてこのように制
御スプール29を引出したときは、前記したよう
に、また第9図に示すように、弁体35を押し杆
38に押されて第1のチエツクバルブ7が開放せ
しめられるから、作業機側からの荷重を受けるリ
フトシリンダ3から、シリンダポートC、油路2
5、支承穴B2及び第1のタンクポートT1を介し
て作動油が排出され、リフトシリンダ3が縮小動
作せしめられる。この制御スプール29の引出し
後に、前記のポジシヨンコントロール機構側から
のフイードバツクで該スプール29が自動的に中
立位置Nまで押込まれる。
以上の説明から明らかなように、この考案の油
圧リフト装置用のコントロールバルブ装置は、バ
ルブケース21に互に平行する第1、第2、第3
及び第4の支承穴B1,B2,B3,B4を、仮想四角
形の頂点位置にほぼ配すると共に第1の支承穴
B1と第4の支承穴B4とをはすかい状に対向位置
させて形成し、一方向において整列位置する第1
及び第2の支承穴B1,B2にはそれぞれ、バルブ
ケース21外に設けられるポジシヨンコントロー
ル機構に対し係合する方向にスプリング32にて
摺動附勢された油路切換え用の制御スプール29
と該制御スプール29の下降作用位置方向への変
位で開放動作せしめられてシリンダポートCをタ
ンクポートT1へと接続する下降作動用の第1の
チエツクバルブ7とを、また該一方向において整
列位置する第3及び第4の支承穴B3,B4にはそ
れぞれ、ポンプポートPとタンクポートT2間を
断続するアンロードバルブ8とリフトシリンダに
対する給油回路中に挿入される第2のチエツクバ
ルブ9とを、挿入支承させ、またバルブケース2
1の一端面位置から第1の支承穴B1を横切つて
第3の支承穴B3内にアンロードバルブ8の一次
側で開口する第1の油穴22と、バルブケース2
1の上記一端面位置から第2の支承穴B2を第1
のチエツクバルブ7の一次側で横切つて第4の支
承穴B4内に第2のチエツクバルブ9の二次側で
開口する第2の油穴25を、バルブケース21に
穿設して、該第1及び第2の油穴22,25の穿
孔端を前記ポンプポートP及びシリンダポートC
に構成すると共に、第3の支承穴B3にアンロー
ドバルブ8の一次側で、また第4の支承穴B4
第2のチエツクバルブ9の一次側で、それぞれ開
口する第3の油穴26をバルブケース21に穿設
して、ポンプポートPをシリンダポートCに対し
連通させるための油路を上記した第1、第2及び
第3の油穴22,25,26にて構成し、さらに
第3の支承穴B3にアンロードバルブ8の背面側
で開口すると共に第1の支承穴B1に開口する第
4の油穴23であつて制御スプール29の位置に
応じ該制御スプール29の中立位置と下降作用位
置ではタンクポートT3に連通せしめられ上昇作
用位置では前記第2の油穴25に連通せしめられ
る第4の油穴23をバルブケース21に穿設する
一方、制御スプール29に連結した連動板39
を、ポジシヨンコントロール機構の設置側とは反
対の側でバルブケース21外に設けて、制御スプ
ール29の下降作用位置方向への変位による第1
のチエツクバルブ7の開放動作を、該連動板39
を介して得るように構成したことを特徴としてな
るものであつて、次の長所を備えている。
すなわちこの考案のコントロールバルブ装置
は、四角形頂点位置においてバルブケース21に
4個のバルブ支承穴B1,B2,B3,B4を形成し、
そのようなバルブ支承穴に支承させて必要な4組
のバルブ機構を平行配置していることから、極め
てコンパクトな構造のものとなつているが、その
ようなバルブ装置のコンパクト化を、バルブケー
ス21内の油路構造を複雑化することなく達成し
たものとなつている。つまり各バルブ支承穴B1
B2,B3,B4に支承させるべきバルブ29,7,
8,9を上記のように選択した上で、上記のよう
な第1、第2及び第3の油穴22,25,26を
設けていることから、ポンプポートPをシリンダ
ポートCへと連通させるための油路の始端部は第
1の油穴22により、また終端部は第2の油穴2
5により、それぞれ附与され、そのような油路始
端部と油路終端部とが油路中間部を附与する第3
の油穴26によつて接続されるのに対し、上記の
第1、第2の油穴22,25がそれぞれポート
P,C形成用の油穴を兼ねると共に、第1の油穴
22はポンプポートPをアンロードバルブ8の一
次側に連通させるための油路を、また第2の油穴
25はシリンダポートCを第1のチエツクバルブ
7の一次側に連通させるための油路を、それぞれ
同時に附与するものとなり、油穴ないし油路の個
数が少なくされている。そして第1、第2、第3
の各油穴22,25,26は仮想四角形の各1辺
に沿うものとなるから、それぞれが短長のものと
なると共に直線状に形成できることとなる。この
ようにバルブケース21内の油路について、個数
を少なくすると共に短長のものとし、また直線状
に形成できることとし、さらにはポンプポートP
及びシリンダポートCを上記のような油路を附与
する油穴22,25端に設けていることから、こ
の考案のコントロールバルブ装置は、油路構造を
複雑化するといつて他の不具合を生じさせること
なく極くコンパクト化されたものとなつている。
またこの考案のコントロールバルブ装置は、バ
ルブケース21の同一の端面位置から穿設した第
1、第2の油穴22,25の穿孔端をポンプポー
トP及びシリンダポートCに構成して、これらの
両ポートP,Cをバルブケース21の同一端面に
開口させているから、最初に説明したようにその
ような端面をトラクタ等の機体内壁面或は油圧リ
フト装置の下面に対するバルブ装置ないしバルブ
ケース21の合せ面として用い、上記の両ポート
P,Cを機体壁内或は油圧リフト装置壁内の油路
と直接に接続するようにして、機体内での油圧配
管を不要とできるものとなつている。
さらに制御スプール29がポジシヨンコントロ
ール機構への係合方向にスプリング32附勢して
設けられているのに対し、同スプール29の下降
作用位置方向への変位に連動して第1のチエツク
バルブ7を開放させるための連動板39を、ポジ
シヨンコントロール機構とは逆の側で制御スプー
ル29に連結してバルブケース21外に設けてい
ることから、制御スプール29がポジシヨンコン
トロール機構に対し係合せしめられていない状態
では上記連動板39がスプリング32の附勢下で
該連動板39設置側のバルブケース21の外端面
に接当し、スプリング32附勢方向への制御スプ
ール29の抜出しを阻止することとなり、これよ
りしてこの考案のバルブ装置は、外部で組立てて
トラクタ等の機体内に組込むのに、連動板39を
利用して制御スプール29の抜出し防止を行ない
組込み得ることとなつていて、特別のストツパ機
構を設ける必要を無くすと共に何らの不具合を生
じさせないものとなつている。
以上のようであるからこの考案は、前述した所
期の目的を達成した効果を奏するものとなつてい
る。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の一実施例を示すものであつて、
第1図は回路図、第2図は縦断側面図、第3図は
第2図の−線に沿う縦断正面図、第4図は第
3図の−線に沿う縦断側面図、第5図は第2
図の−線に沿う縦断背面図、第6図は模式
図、第7図は背面図、第8図a,bはそれぞれ、
第2図及び第4図に相当する断面図であつて他の
状態で画いたもの、第9図は第2図に相当する断
面図で別の状態で画いたものである。 V……コントロールバルブ装置、1……油タン
ク、2……油圧ポンプ、3……リフトシリンダ、
4……給油回路、5……コントロールバルブ、6
……排油回路、7……第1のチエツクバルブ、8
……アンロードバルブ、9……第2のチエツクバ
ルブ、10……接続手段、21……バルブケー
ス、B1,B2,B3,B4……支承穴、S……仮想四
角形、P……ポンプポート、C……シリンダポー
ト、T1,T2,T3……タンクポート、22,2
3,25,26,28……油穴、29……制御ス
プール、29a……ランド、32……圧縮バネ、
33……支承穴B1の大径部、35……弁体、3
7……圧縮バネ、38……押し杆、39……連動
板、43……弁体、45……圧縮バネ、47……
弁体、49……圧縮バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バルブケース21に互に平行する第1、第2、
    第3及び第4の支承穴B1,B2,B3,B4を、仮想
    四角形の頂点位置にほぼ配すると共に第1の支承
    穴B1と第4の支承穴B4とをはすかい状に対向位
    置させて形成し、一方向において整列位置する第
    1及び第2の支承穴B1,B2にはそれぞれ、バル
    ブケース21外に設けられるポジシヨンコントロ
    ール機構に対し係合する方向にスプリング32に
    て摺動附勢された油路切換え用の制御スプール2
    9と該制御スプール29の下降作用位置方向への
    変位で開放動作せしめられてシリンダポートCを
    タンクポートT1へと接続する下降作動用の第1
    のチエツクバルブ7とを、また該一方向において
    整列位置する第3及び第4の支承穴B3,B4には
    それぞれ、ポンプポートPとタンクポートT2
    を断続するアンロードバルブ8とリフトシリンダ
    に対する給油回路中に挿入される第2のチエツク
    バルブ9とを、挿入支承させ、またバルブケース
    21の一端面位置から第1の支承穴B1を横切つ
    て第3の支承穴B3内にアンロードバルブ8の一
    次側で開口する第1の油穴22と、バルブケース
    21の上記一端面位置から第2の支承穴B2を第
    1のチエツクバルブ7の一次側で横切つて第4の
    支承穴B4内に第2のチエツクバルブ9の二次側
    で開口する第2の油穴25とを、バルブケース2
    1に穿設して、該第1及び第2の油穴22,25
    の穿孔端を前記ポンプポートP及びシリンダポー
    トCに構成すると共に、第3の支承穴B3にアン
    ロードバルブ8の一次側で、また第4の支承穴
    B4に第2のチエツクバルブ9の一次側で、それ
    ぞれ開口する第3の油穴26をバルブケース21
    に穿設して、ポンプポートPをシリンダポートC
    に対し連通させるための油路を上記した第1、第
    2及び第3の油穴22,25,26にて構成し、
    さらに第3の支承穴B3にアンロードバルブ8の
    背面側で開口すると共に第1の支承穴B1に開口
    する第4の油穴23であつて制御スプール29の
    位置に応じ該制御スプール29の中立位置と下降
    作用位置ではタンクポートT3に連通せしめられ
    上昇作用位置では前記第2の油穴25に連通せし
    められる第4の油穴23をバルブケース21に穿
    設する一方、制御スプール29に連結した連動板
    39を、ポジシヨンコントロール機構の設置側と
    は反対の側でバルブケース21外に設けて、制御
    スプール29の下降作用位置方向への変位による
    第1のチエツクバルブ7の開放動作を、該連動板
    39を介して得るように構成したことを特徴とし
    てなる、油圧リフト装置用のコントロールバルブ
    装置。
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