JPH0248339Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は洗剤等のカートンの把手付けの構造を
改善した把手付カートンに関するものである。

（従来の技術） 把手の両側をバネ性を有する接合片を介してカ
ートンに取付けた考案として実公昭53−48188等
がある。しかし上記のものは１枚の上天板だけに
把手を取り付けているので強度面で不安があつ
た。また従来上天板、下天板の下に折込みフラツ
プを両側から折曲げたのみでこの折込みフラツプ
は遊んでいて、これを把手の強度向上に役立てよ
うとする試みはなされていなかつた。

（考案の目的と問題点） 本考案は従来のように両側の遊んでいる折込み
フラツプを把手の強度向上に結びつけ、従来のカ
ートンの把手構造を改善しようとするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 上述の問題点を改善するために本考案は方形カ
ートンの下天板の上に上天板を重さね、両側の折
込みフラツプを両側から上天板上に重さね、かつ
折込みフラツプの先端部から平行の２本の切込み
によりその中間部をバネ性のある把手接合片と
し、上天板上面と折込みフラツプの上記把手接合
片の下に把手接合片の下に把手の端部を挿入して
その上下を接着するようにした。

（作用） 本考案は上述の構成となつているので、従来天
板の下で遊んでいた折込みフラツプを天板の上面
に重さね、上天板の上面に把手の端部を取付けそ
の上から折込みフラツプの先端の切込み部によつ
て生じたバネのある把手接合片を接着してあるの
で従来のもののように上天板のみに把手を取付け
たものに比べ強度的に全く不安のないものとなつ
た。

（実施例） 本考案の把手付カートンを図示の実施例によつ
て詳しく説明する。第１図は本考案の把手付カー
トンの、とくに把手附近の要部の説明図で、第２
図はその断面図、また第３図はカートンの上部の
展開説明図である。

１は前板、２は上天板、３は背板で４は下天板
である。５，６は側面板でその上に折込みフラツ
プ７，８が設けられ、それぞれの折込みフラツプ
の先端から２本の平行の切込みａ，ａ、および
a′，a′によりその中間に把手接合片９，１０を設
ける。把手Ａの先端部は上天板に接着されその上
に折込みフラツプ７，８を重さねその先端中央の
把手接合片９，１０を接着するようにした。なお
１１は糊しろ片である。

（効果） このブランクシートを組立てるのは常法による
が上面の把手附近については通常、折込みフラツ
プを遊ばせて内に折込むが、本考案においては上
天板２を下天板４の上に重さねその上に折込みフ
ラツプ７，８を側面から上天板２の上に折り重ね
る。また通常従来のものは上天板に把手を取付け
るが、本考案の場合には上天板２の上に把手の端
部を接着し、さらにその上に折込みフラツプの先
端に設けたバネ性のある把手接合片９，１０を上
から重さねて接着するので把手の端部は上下二重
に接合されるので把手の強度は向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の把手付きカートンの把手附近
を示す説明図、第２図はその断面図、第３図は把
手附近のカートンの展開説明図である。 １……前板、２……上天板、３……背板、４…
…下天板、５，６……側面板、７，８……折込フ
ラツプ、９，１０……把手接合片、１１……糊し
ろ片、ａ，a′……切込み、Ａ……把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形カートンの下天板の上に上天板を重さね両
   側の折込みフラツプを両側から上天板上に重さ
   ね、かつ折込みフラツプの先端部から平行の２本
   の切込みによりその中間部を把手接合片とし上天
   板上面と折込みフラツプの上記把手接合片の下に
   把手の端部を挿入してその端部縁上下を接着した
   ことを特徴とする把手付カートン。