JPH0247565Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は接地板、特に尖り形のフインを有する
タイプの接地板に関する。

このような尖り形フイン付きの接地板は、その
フインのため放電効果が良好である。従つて、こ
の種タイプの接地板は、尖り形フインの方向性に
おいて、フインが接地板の周辺拡散方向に向く態
様と、接地板面に対し垂直方向に向く態様との二
通りに適用し得るならば、好都合である。

従来の技術とその問題点 しかし従来、上記の如き態様の二通りに適用し
得る、尖り形フイン付きの接地板は未だ開発され
ておらず、この点において問題がある。

そこで本考案は、前述したような態様の二通り
に使用できる、尖り形フイン付きの接地板を提供
しようというものである。

問題点を解決するための手段 上記本考案の目的は、導体円板を複数の扇形に
区画したと仮定し、そのそれぞれの扇形区画に導
体円板の周縁から内側へ導体円板の半径以上の長
さに延びるスリツトを、各扇形区画相互で実質
上、ほぼ同位ならしめて切り入れ、該スリツトの
切り入れにより形成された尖り形のフインを導体
円板の板面に対し180゜の角度或いはその中間的角
度にフイン基部から折り曲げた接地板によつて達
成される。

実施例 次に本考案の実施例を添付図面を参照して説明
する。

導体円板１を第１図のように、数区画の扇形に
区画したと仮定し、そのそれぞれの扇形区画１０
にスリツト２を導体円板１の周縁から内側へ導体
円板１の半径以上の長さに延びる態様でかつ各扇
形区画相互で実質上、ほぼ同位ならしめて切り入
れる。こいして、該スリツトの切り入れにより導
体円板１には、上記区画１０の数に対応する数の
尖り形のフイン３が形成される。第１図で扇形区
画の境界は二点鎖線で示されている。

導体円板１に上記スリツト２の切り入れにより
形成された各尖り形のフイン３を、フイン基部、
換言すればスリツト２の切り入れ奥端相当個所か
ら導体円板１の板面に対し180゜の角度に折り曲
げ、或いはその中間的角度、例えば90゜の角度に
折り曲げて、接地板１００とする。フイン３の折
り曲げ角度180゜のものが第２図に示されている。
第２図で符号４は地上の被アース体を接地板に接
続するリード線を示している。

フイン180゜折り曲げタイプの接地板は、フイン
３が接地板周辺拡散方向に向く方向性のものとし
て使用できる。このタイプでは、導体円板１に切
り入れたスリツト２が導体円板１の半径以上の長
さに延びているため、尖り形フイン３をその基部
から180゜折り曲げると第２図のようになつて、接
地板としての等価半径が拡大され、接地抵抗の低
減が効果的に良化される。この場合、各区画１０
相互でスリツト２を実質上、ほぼ同位ならしめた
ことは、上記等価半径の拡大を効果的なものにし
ている。

フイン３の折り曲げを上記180゜に対する中間的
な角度としたタイプの接地板は、フイン３が接地
板面に対し垂直方向に向く方向性のものとして使
用できる。

考案の効果 上記のように本考案によれば、尖り形フインが
接地板周辺拡散方向に向く態様と、接地板面に対
し垂直方向に向く態様との二通りに適用し得る、
尖り形フイン付き接地板を提供し得るのである。

しかも本考案では前者態様の場合、接地板とし
ての等価半径が拡大され、接地抵抗の低減が効果
的に良化される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る接地板の半製品の１例を
示す平面図、第２図は第１図の半製品からつくら
れた接地板の平面図である。 １……導体円板、２……スリツト、３……尖り
形のフイン、４……リード線、１０……扇形区
画、１００……接地板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導体円板を複数の扇形に区画したと仮定し、そ
   のそれぞれの扇形区画に導体円板の周縁から内側
   へ導体円板の半径以上の長さに延びるスリツト
   を、各扇形区画相互で実質上、ほぼ同位ならしめ
   て切り入れ、該スリツトの切り入れにより形成さ
   れた尖り形のフインを導体円板の板面に対し180゜
   の角度或いはその中間的角度にフイン基部から折
   り曲げた接地板。