JPH0247506Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は送信時にはSWR計として動作し、
受信時には受信ブースタとして動作するように構
成した、受信ブースタを組込んだSWR計の構造
に関するものである。

〔従来の技術〕

一般にSWR（定在波）計は送信機とアンテナの
中間に接続して、アンテナ回路の整合状態を監視
するのに使用する。また通過形電力計として、使
用状態での送信電力を測るのにも使われるが、送
信機とアンテナ系が最適に設定された後は不用に
なるものである。

〔考案が解決しようとする課題〕 この考案では受信時に有効な受信ブースタを組
込むことによつて、トランシーバの付属品として
の効用範囲を拡張しようとするものである。

また現在の受信ブースタは１〜２石の半導体と
数個のコイル・コンデンサ・抵抗等より成つてい
るので、小形マツチ箱程度の大きさで部品価格も
小額であるが、単独の商品とするためにはケー
ス・コネクタ等の外装に費用が掛るので割高とな
つている。本考案は上記した問題の解決を目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

別体形のSWR計内部の空域に受信ブースタを
組込み、受信ブースタの電源はSWR側と受信用
ブースタ側とを切換えるリレーの電源と共用する
構成である。

〔実施例〕

第１図は本考案のSWR計内部に組込んだ受信
ブースタの回路図である。図中１はSWR計部で
あつて、方向性結合器により、内部を通過する進
行波電力と反射波電力とからSWRを知る（通常
直読式である）ものであり、その構造の詳細はこ
こでは必要が無いから省略するが、挿入損失は
0.5dB以下であるから入れたままにして置いて差
しつかえ無い。

受信ブースタ２も入出力インピーダンスがアン
テナ回路インピーダンスとほぼ等しく（通常50オ
ーム）、適当なゲインが得られるものであれば回
路は限定されない。

電源３は電池でも整流電源でもよく、受信ブー
スタ２のほかに入力回路切換のリレー（電子スイ
ツチでもよい）４，５にも電源を供給しており、
送信時にはSWR計１が、受信時には受信ブース
タ２が回路に入つて動作するように、トランシー
バ１０のリモート・スイツチ１１で電源３のアー
ス側を受信時に接ぎ、送信時に切るように設定し
ている。なお電源回路に別のスイツチ６を入れて
断とすれば、リレー４，５はSWR計１の側に接
いだままとなり、受信ブースタ２の使用を中止す
ることができる。

第２図は受信ブースタ２とリレー４，５の電源
をトランシーバ１０の受信電源回路から供給する
構成例であつて、この場合も送信時にリレー４，
５がSWR計１に接続する極性とすれば、受信時
にはリレー４，５が切換つて受信ブースタ２が動
作するし、電源回路のスイツチ６を切ればリレー
４，５はSWR計１側に接いだままとなり、受信
ブースタ２の使用を中止することは第１図と同様
である。

〔考案の効果〕

本考案の受信ブースタを組込んだSWR計の構
造においては、送信時にはSWRおよび送信電力
を測り、受信時には自動的に受信ブースタが使用
でき、不用の場合は簡単にSWRに切換えられる。
また別個の構造よりも経済的であり、実用上の効
果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２
図は他の実施例を示す回路図である。 １……SWR計、２……受信ブースタ、３……
電源、４，５……リレー、６……スイツチ、１０
……トランシーバ、１１……リモート・スイツ
チ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トランシーバのアンテナ端子とアンテナの中間
   に接続されるトランシーバの外付用SWR計の内
   部空域に受信ブースタを組込み、SWR側と受信
   ブースタ側とをリレーで切換えて接続されるよう
   構成し、受信時に前記受信ブースタに供給される
   電源は、スイツチを介して前記受信ブースタと前
   記リレーの駆動コイルとに供給し、送信時は前記
   SWRが接続され、受信時には前記スイツチがオ
   ンであれば前記受信ブースタ側に切換つて受信ブ
   ースタが作動し、前記スイツチがオフであれば
   SWR側が接続されることを特徴とする受信ブー
   スタを組込んだSWR計の構造。