JPH0246423Y2 - - Google Patents

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JPH0246423Y2
JPH0246423Y2 JP4634885U JP4634885U JPH0246423Y2 JP H0246423 Y2 JPH0246423 Y2 JP H0246423Y2 JP 4634885 U JP4634885 U JP 4634885U JP 4634885 U JP4634885 U JP 4634885U JP H0246423 Y2 JPH0246423 Y2 JP H0246423Y2
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torsion bar
shaped link
seat
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link
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車等の座席に備えられるシートサ
スペンシヨン装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車等においては、例えば悪路の走行時等に
振動、衝撃を吸収するために、座席と床面との間
に座席を弾性的に支持するシートサスペンシヨン
装置が備えられている。
このシートサスペンシヨン装置としては、従来
例えば「実開昭59−151837号公報」や「特開昭56
−131432号公報」に開示されるようなものがあ
る。
即ち、アツパーフレームをロアーフレームに対
してX形リンクを介して上下方向に移動可能に支
持し、このX形リンクとフレームとの間にコイル
スプリングを介挿して構成され、このコイルスプ
リングの圧縮、弾発力によつてサスペンシヨン動
作が行なわれる如くなされている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらのシートサスペンシヨン
装置は、いずれも径の大きなコイルスプリングを
用いているため、シートサスペンシヨン全体とし
ての重量が大となると共に、コイルスプリングを
フレーム内に配するものはフレームの厚みが大と
なり、またフレームとX形リンクとの間に配する
ものはフレーム間の空間を多く必要とし、このた
めシートサスペンシヨン全体が厚くなり、車室ス
ペースに制約のある乗用車等には適用が困難であ
る等の不都合を有していた。
本考案は斯る点に鑑みてなされたもので、軽量
化及び薄型化を図ることのできるシートサスペン
シヨン装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するために、床面
側に取付られるロアーフレーム2に対して座席が
取付けられるアツパーフレーム3を、リンク5と
6をその中間部において枢着して形成されるX形
リンク4によつて上下方向に移動可能に支持し、
このX形リンク4の枢着部にトーシヨンバー20
をその中央部20aにおいて軸支すると共にこの
トーシヨンバー20の両端部20b及び20cを
屈曲させてねじり力を付与しX形リンク4の互い
に異なるリンク5及び6に係合させてX形リンク
4を起立方向に偏倚させてなるものである。
〔作用〕
上述の手段は次のように作用する。
X形リンク4にはトーシヨンバー20による起
立方向への偏倚力が作用することによつてアツパ
ーフレーム3は常時上方向へ弾性的に移動される
状態にある。
そして乗員が着座するとその荷重によつてX形
リンク4がトーシヨンバー20のねじり力に抗し
て倒伏方向へ回動されてアツパーフレーム3は下
降されることになるが、トーシヨンバー20の弾
発力によつてアツパーフレーム3のサスペンシヨ
ン動作が行なわれることになる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案の実施例を説
明する。
図において1は本考案のシートサスペンシヨン
装置の全体を示し、2はロアーフレーム、3はア
ツパーフレームで、ロアーフレーム2は車体床面
側、例えば床面に直接に又はスライドレールに取
付けられ、またアツパーフレーム3には座席のシ
ートクツシヨンが取付けられ、このアツパーフレ
ーム3はロアーフレーム2に対して左右一対のX
形リンク4によつて上下方向に移動可能に支持さ
れている。
即ちこの両X形リンク4は、互いに交差するリ
ンク5及び6を、その中央部においてフランジ付
ブツシユ7によつて、そのフランジ部を挾む状態
で枢着して構成されており、一方のリンク5の後
端間は後部シヤフト8により、前端間は前部シヤ
フト9により夫々連結され、また他方のリンク6
の前端間は前部シヤフト10により、後端部は後
部シヤフト11により夫々連結されている。これ
ら両後部シヤフト8及び11の両端部は、夫々ロ
アーフレーム2及びアツパーフレーム3の後端両
側面部に軸支されており、また両前部シヤフト9
及び10の、夫々の両端にはローラー12及び1
3が取り付けられてこのローラーはアツパーフレ
ーム3及びロアーフレーム2の前端両側面部に対
向して固着されたレール14及び15に前後方向
に転動可能に嵌挿されている。
また、アツパーフレーム3の両側面部の中間に
横架されたロツド16とロアーフレーム2の後端部
に軸支された後部シヤフト8との間にはシヨツク
アブソーバー17が架設されている。
そして、両側のX形リンク4の枢着部間にはト
ーシヨンバー20が軸支されており、このトーシ
ヨンバー20によつてX形リンク4は起立方向に
回動偏倚されている。即ち、このトーシヨンバー
20はその中央部20aにおいて両側のX形リン
ク4のブツシユ7を連通して軸支されており、そ
の一端部20bをU字状に屈曲させて一方側のX
形リンク4の一方のリンク5の前半部側に穿設さ
れた係合孔21に、また他端部20cを一端部2
0bとは相反する方向にL字状に屈曲させて他方
側のX形リンク4の他方のリンク6の後半部側に
調整機構22を介して夫々ねじり力を付与した状
態で係合してある。
この調整機構22は、他方のリンク6の後半部
外側面に〓状のブラケツト23を固着して、この
ブラケツト23の頂面部とリンク6に相対して穿
設された軸孔を連通して操作軸24を軸支し、こ
の操作軸24の中間部にカム部材25を取付け、
また外方側端部にはハンドル26を取付けること
によつて構成されている。
この調整機構22のカム部材25は、軸支部か
らの距離が段階的に変化する複数のカム面25a
を有し、またその両側面部にはフランジ円板27
a及び27bが相対して固着されており、そして
この両円板27a及び27b間においてカム部材
25のカム面25aにトーシヨンバー20の他端
部20cを当接係合させてある。
このトーシヨンバー20の両端部20b及び2
0cのX形リンク4に対する係合においては、
夫々の係合部からトーシヨンバー20の軸支部ま
での距離a及びbが等しくなるように設定してあ
り、このためX形リンク4の両リンク5及び6に
は夫々均等にトーシヨンバー20による弾性偏倚
力が作用することになる。
また、アツパーフレーム3の前側面部の中央部
にはロツク部材28がピン29によつて横方向に
回動可能に軸支されており、このロツク部材28
はロツク片30とこのロツク片30と一体に回動
されるレバー31とからなり、このロツク片30
にはその長手方向に所定の間隔で複数の切欠係合
溝32が形成されている。
またこのロツク部材28に対応してロアーフレ
ーム2の前側面部の上面部にブラケツト33が固
着され、このブラケツト33にはロツク片30の
切欠係合溝32と係合される係合ピン34が架設
されている。
以上のように構成されるシートサスペンシヨン
装置1は、トーシヨンバー20によつてX形リン
ク4が起立方向に弾性偏倚されている。そして座
席に乗員が着座すると、その荷重によつてX形リ
ンク4は倒伏方向に回動されてローラー12及び
13が夫々レール14及び15内を摺動し、この
ためアツパーフレーム3はロアーフレーム2に対
し平行状態を保ちながら下降されることになる
が、トーシヨンバー20の両端部20b及び20
cは互いに相反する方向に捩られてその弾発力に
よつてサスペンシヨン動作が行なわれる。
このサスペンシヨン動作においては、X形リン
ク4の両リンク5及び6に均等に弾性偏倚力が作
用されているので、X形リンク4はより円滑に動
作されることになる。
また、体重の異なる乗員が着座した場合には、
ハンドル26によつて操作軸24を回転操作する
ことにより、カム部材25のカム面25aが段階
的に変位してトーシヨンバー20の捩れ角が変化
し、このためトーシヨンバー20の弾発力の強さ
が調整されるので、アツパーフレーム3即ち座席
を常に乗員の体重に応じた支持高さに保持するこ
とができる。
また、場合によつてサスペンシヨン動作を必要
としない場合には、ロツク部材28のロツク片3
0をレバー31により回動し、そのいずれかの係
合切欠部32をロツクピン34に係合させること
により、アツパーフレーム3がロアーフレーム2
に対して上下動不能にロツクされ、このためサス
ペンシヨン動作は停止される。
このアツパーフレーム3のロツクにおいては、
ロツク片31の隣接する係合切欠部32を順次ロ
ツクピン34と係合させることにより、アツパー
フレーム3即ち座席の固定高さを段階的に調整す
ることができる。
また、以上の構成においては調整機構としてカ
ム部材を用いた例を示したが、第5図以降におい
て他例の調整機構42について説明する。
この調整機構42は、X形リンク4の他方のリ
ンク6の後半部外側面に操作軸43を、その内方
側端部に形成されたフランジ44と、リンク6の
外側面において嵌着された止め輪45によつて周
方向には回転回能で軸方向には係止されるように
軸支し、この操作軸43の外側半部に形成された
螺子溝部46にスライドブラケツト47を、その
外側面部の内側に軸孔と連通して固着されたナツ
ト48によつて螺合して、さらにリンク6の外側
面にはスライドブラケツト47を上側部から両側
部にかけて抱持する形状のガイドブラケツト49
を固着し、そして操作軸43の外端部にハンドル
50を固着して構成されている。
この調整機構42のスライドブラケツト47
は、その下側面部47aが内側から外側にかけて
低く傾斜して形成され、そしてこの下側面部47
aの中央部に内外方向に断面弧状の凹溝47bが
形成されており、操作軸43をその外端部に取付
けられたハンドル50によつて回転操作すること
によりガイドブラケツト49に沿つて内外方向へ
摺動される。
またトーシヨンバー20の他端部20cは、そ
の端末部がさらに内側方向に屈曲延長されて延長
部20c′が形成され、この延長部20c′をスライ
ドブラケツト47の下側傾斜面部47aの凹溝4
7bに係合するように当接させてある。
そしてハンドル50によつて操作軸43を回転
させてスライドブラケツト47を内外方向へ摺動
させることにより、この摺動による下側傾斜面部
47aの変位に伴なつてトーシヨンバー20の捩
れ角が連続的に変化してトーシヨンバー20の弾
発力の強さが調整されることになる。
この調整機構42によれば、トーシヨンバー2
0の捩れ角を無段階的に調整することができるの
で、いかなる体重の乗員が着座した場合にも乗員
の体重に応じた座席の支持高さに正確に調整する
ことができる。
尚、以上の実施例においては、X形リンク4の
両リンク5及び6はブツシユ7を介して枢着して
あるが、両リンク5及び6の軸孔部に耐摩耗加工
を施す等して摩耗するおそれのない場合或いはリ
ンクを耐摩耗性材により形成した場合にはこのブ
ツシユ7を省略し、両リンク5及び6をトーシヨ
ンバー20によつて直接的に枢着するようにして
もよい。
また、本実施例においては、トーシヨンバー2
0の両端部20b及び20cのX形リンク4に対
する係合部は夫々トーシヨンバー20の軸支部か
ら等距離に設定してあるが、これに限ることなく
例えばトーシヨンバーの他端部20cの係合部、
即ち調整機構22,42をトーシヨンバー20の
軸支部よりさらに離隔した箇所に配設することに
より、力点が離れた位置に設定されることになる
ので、ハンドル25,50の操作を軽い力で行な
うことができる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案のシートサスペンシヨン装
置は、弾性体としてトーシヨンバーを用いたこと
により、従来のコイルスプリングを用いたものに
比して軽量化を図ることができると共に、このト
ーシヨンバーをX形リンクの枢着部に軸支しリン
ク軸を兼用するようにしたことにより、ロアーフ
レーム及びアツパーフレームを薄く形成すること
ができて装置全体としての薄型化を図ることがで
き、しかもシートサスペンシヨン装置は構成が極
めて簡単なので部品点数が少なくコストが低減さ
れる等、種々の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシートサスペンシヨン装置の
一部切り欠いた斜視図、第2図は同、側面図、第
3図は同、正面図、第4図は調整機構部の拡大斜
視図、第5図は調整機構の他の実施例を示す斜視
図、第6図は第5図のA−A′線断面図、第7図
は同、B−B′線断面図である。 図中、2はロアーフレーム、3はアツパーフレ
ーム、4,5,6はX形リンク、20はトーシヨ
ンバーである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床面側に取付られるロアーフレームに対して座
    席が取付けられるアツパーフレームを、中間部に
    おいて枢着されるX形リンクによつて上下方向に
    移動可能に支持し、上記X形リンクの枢着部にト
    ーシヨンバーを軸支すると共に該トーシヨンバー
    の両端部を、上記X形リンクの互いに異なるリン
    クに夫々係合して成り、上記アツパーフレームを
    上記ロアーフレームに対して弾性的に支持するよ
    うにしたことを特徴とするシートサスペンシヨン
    装置。
JP4634885U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH0246423Y2 (ja)

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JP4634885U JPH0246423Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JPS61161132U JPS61161132U (ja) 1986-10-06
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Families Citing this family (2)

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JPH0420676Y2 (ja) * 1986-11-28 1992-05-12
JPH0541951Y2 (ja) * 1989-03-29 1993-10-22

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JPS61161132U (ja) 1986-10-06

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