JPH0246368Y2 - - Google Patents

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JPH0246368Y2
JPH0246368Y2 JP5966485U JP5966485U JPH0246368Y2 JP H0246368 Y2 JPH0246368 Y2 JP H0246368Y2 JP 5966485 U JP5966485 U JP 5966485U JP 5966485 U JP5966485 U JP 5966485U JP H0246368 Y2 JPH0246368 Y2 JP H0246368Y2
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pressing shaft
wall
shaft portion
guide rail
cover body
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は腰掛付高所緩降機、更に詳しくは火災
または地震の等のような危急の際に、高層ビルか
らの避難に伴なう死傷を防止するために、常に一
定速度で腰掛けて降下することが可能な腰掛付高
所緩降機に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、火災または地震のような危急の際に
高いビルで逃場を失つたときには、窓から飛び降
りて死傷するという、悲惨な事故を引き起こすこ
とがあつた。
これまでも、ビルの壁伝いに避難する避難ロー
プあるいは降下装置等が種々提供されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら前者は、降下するのに技術が必要
とされ、誰もが簡単に用いられるものではなかつ
た。また後者の内、本考案のようなレールに沿つ
て降下機を下降させるのでものにあつては、降下
させるためにレールローラの間に隙間を形成する
ことになるのでガタつきが避けられず、ブレーキ
を作用させるローラがスリツプするといつたこと
が起きかねなかつた。
そこで本考案は、前述した従来の避難ロープあ
るいは降下装置の有する欠点を解消し、使用し易
く、一定の降下速度で安全に降下できる腰掛付高
所緩降機を提供することをその目的として案出さ
れたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
前述した問題点を解決するために、本考案は、
壁面に固定したガイドレールに沿つて回転する上
下一対の案内ローラをカバー本体に軸支すると共
に、このカバー本体の上部に壁側に向つて揺振す
るように軸支した押付軸部を垂設し、この押付軸
部の反壁側に腰掛アームを、壁側にテンシヨンロ
ーラを設け、かつこのテンシヨンローラにブレー
キ機構を付設したことを特徴とする。
〔作用〕
本考案に係る高所緩降機は、このカバー本体の
上部に壁側に向つて揺振するように軸支した押付
軸部を垂設し、この押付軸部にテンシヨンローラ
を設けたので、人が乗るとこのテンシヨンローラ
がガイドレールに押し付けられることになるので
ガタつきがなく、しかもこのテンシヨンローラに
ブレーキ機構を付設したので、制動力が確実に作
用し安全に降下することができるのである。
〔実施例〕
以下、図示例を参照しながら本考案の一実施例
を説明する。
第1図は側面図、第2図は平面図、第3図は正
面図、第4図はレールキヤツチ機構を示す平面図
であり、第5図はブレーキ機構を示すための拡大
側面図、第6図は押付軸部と上部センターピンボ
ルトを示すための正面図である。
本考案に係る高所緩降機は、壁面Wに固定した
ガイドレール10、一対一組でV字形に開閉自在
となるカバー本体20、このカバー本体20に設
けられるレールキヤツチ機構30、カバー本体2
0に取付けられる押付軸部40、この押付軸部4
0よりガイドレール10側に設けられるブレーキ
機構50及び押付軸部40に取付けられる腰掛ア
ーム60よりなるものである。
ガイドレール10は、屋上や窓の近くから地上
まで配置するもので、角パイプを順次はめ込み連
結してなるもので、一の稜角から適数のT型のサ
ポート11を連設し、サポート11をアンカー
(図示せず)により壁面に止められるようにする
ものである。取付状態で壁面からガイドレール1
0の稜角がビル壁面の正面を向くように設置す
る。
カバー本体20,20は、左右一対からなるも
のであるが、一方について説明すると、上板21
Aと下板21Bの間に側板21C及び前板21
D、後板21Eを設けて一方が開放した箱体21
とし、この箱体21の前板21Dと後板21Eの
間にはローラ軸23をもつて上下に案内ローラ2
4,24が配してあり、上板21Aと下板21B
からは連結アーム25を連設してなるものであ
る。そしてカバー本体20,20の連結アーム2
5は重ね合わされるもので、それぞれの上下の案
内ローラ24…によりガイドレール10を両側か
ら挟むことになる。連結アーム25,25は手前
側端部にて上部センターピンボルト26、下部セ
ンターピンボルト27及びナツト28により軸支
されている。これらのピンボルト26,27を支
点にカバー本体20はV型に開閉することができ
るようになつている。ピンボルト26,27の軸
は角型と円型が連続するようになつており、一方
のカバー本体20の取付穴はピンボルト26,2
7の角に対応するようにして他方のカバー本体2
0のみが回転するように形成してある。
また、連結アーム25の略中間には重合する連
結アーム25,25に連通するセツトピン29が
差込めるようにしてカバー本体20の開きを阻止
するようにしてある。
レールキヤツチ機構30は、カバー本体20の
上部にレール10を左右から挟むように設けるも
ので、レール10に装置を固定するとともにブレ
ーキとしての機能も有するものである。
第4図及び第3図に基づき片側を説明すると、
ガイドレール10側に向つて側板21C側に固定
されたガイドパイプ31に沿つて摺動する開閉ス
ラスト32の先端にV型の固定板33が設けられ
ている。一方、回転軸34が開閉スラスト32の
近くでガイドパイプ31に平行して設けられ、こ
の回転軸34の側端にはクランプレバー35が取
付けられており、回転軸34にはスクリユーフイ
ン36がはめこまれており、スクリユーフイン3
6が開閉スラスト32の胴部の溝37にはまり込
むようにしてある。そして、クランプレバー35
が垂直に下つているときに固定板33がレールの
左右方向に離れ、クランプレバー35を水平位置
まで回転させることにより回転軸34を介して固
定板33がガイドレール10に圧接しブレーキの
作用をなすようにしてある。
なお、このレールキヤツチ機構30は左右対称
に設けられ、一方を回転させると、他方も回転す
るように形成してあるが、スクリユーフイン36
のネジ方向が逆のためにガイドレール10に向つ
て同一距離だけ移動するものである。
押付軸部40は、上部センターピンボルト2
6、下部センターピンボルト27を介してカバー
本体20に取付けられるものである。具体的には
押付軸部40は、その上部を上部センターピンボ
ルト26にコツターピン41を介して吊下げ、下
部を下部センターピンボルト27に形成した蟻溝
271に挿入するようになつている。
上部センターピンボルト26には、ボルト頭に
一体に軸受261を設けてある。この軸受261
には前後方向に切込262を設けると共に貫通す
るピン41の挿入孔263を左右方向から設けて
なり、正面から押付軸部40の上部をスライドさ
せてはめ込み、コツターピン41を差込んで軸支
するものである。そこで、押付軸部40の上部は
切込262にはまるよう凸型の取付部42が形成
されている(第6図参照)。
また、下部センターピンボルト27の頭部には
蟻溝271が形成されており、この蟻溝271に
押付軸部40の下部に一体に設けたフランジ43
をスライド自在にはめ込ませ、押付軸部40が壁
面側に対して前記コツターピン41を支点にして
押付軸部40がガイドレール10方向に揺振自在
になるようにしてある。
ブレーキ機構50は、押付軸部40のガイドレ
ール10側に固定されるもので、押付軸部40に
ローラーアーム51,51の一端を固定し、ロー
ラーアーム51,51にテンシヨンローラ52を
軸支して、これら全体がブレーキホイルカバー5
3にて覆われている。このテンシヨンローラ52
はガイドレール10の正面側の稜角に密着するよ
うに配置してある。そこで、このテンシヨンロー
ラ52及び前述の案内ローラ24,24によりガ
イドレール10の三つの稜角を支持し脱線を防止
することになる。
また、テンシヨンローラー52の軸54にはま
たブレーキホイル55が軸支され、このブレーキ
ホイル55にはバンドブレーキ56を巻装するよ
うにしてある。バンドブレーキ56の一端は、ブ
レーキホイルカバー53に固定されているクツシ
ヨン装置57に固定してある。
クツシヨン装置57はブレーキ力を調整するた
め、バンドブレーキ56の一端をボルト571に
固定するとともに、このボルト571をブレーキ
ホイルカバー53に固定した座板572を貫通さ
せ、かつその先端を調整スプリング573を介装
してナツト574で止めてある。
バンドブレーキ56の他端は調整ハンドル58
に固定してあり、調整バンドル58の回転に伴な
つてそのブレーキ力を調整できるようになつてい
る。
第5図に示すように、調整ハンドル58には同
一軸心のネジ棒581につながつており、ネジ棒
581にはバンドブレーキ56の他端を固定した
雌ネジ582が螺合させてある。また、ネジ棒5
81の回転があつても雌ネジ582は回転せずに
ピツチ分の進退を行わせるようなガイド583が
ブレーキホイルカバー53に設けてある。
更に、雌ネジ582の側面からはピン584が
突設してあり、このピン584は軸54に緩挿さ
せた指針アーム59の長孔591の中に位置させ
てある。また、この指針アーム59は先端をブレ
ーキホイルカバー53の上面板531から突出さ
せ、この上面板531に付した目盛を指すように
なつている。
目盛は腰掛アーム60に乗る人の体重に合わせ
て降下速度が設定速度(毎秒4〜5m)になるよ
うに、体重別の表示をなすもので、調整ハンドル
58の操作でバンドブレーキ56の強さを調整
し、この調整が指針アーム59の揺動となつて目
盛上に表示されることになる。
腰掛アーム60は、押付軸部40にはめこむよ
うにした旋回軸部61、およびこの旋回軸部61
に突設した連結パイプ62に挿入するようになつ
ている腰掛フレーム63からなるものである。
旋回軸部61は、押付軸部40をカバー本体2
0に取付ける前に押付軸部40の上方から差込む
ものであり、旋回軸部61の連結パイプ62と反
対側にピン64を設けてある。このピン64は腰
掛フレーム63に人が乗つて壁面を向くように旋
回したときにフランジ43に設けた穴(図示せ
ず)に落ち込み旋回を阻止するようになつてい
る。
腰掛フレーム63はパイプを組合わせ溶接して
なるもので、腰を乗せるとともに、足を乗せられ
るように椅子状をなすようになつている。この腰
掛フレーム63は旋回軸部61の連結パイプ62
に差込まれ、ピン65により固定されるようにな
つている。
この腰掛フレーム63は使用するときに旋回軸
部61の連結パイプ62に差込み固定することに
なる。
70は押付軸部40に固定する把手で図示しな
いがここに安全ベルトの端部を止め、他端を身体
に止めるようにすれば更に安全となる。
次に本考案に係る高所緩降機の、ガイドレール
10への装着及使用に関して説明する。
この考案に係る高所緩降機は通常は外しておい
て必要に応じてガイドレール10に取付けて用い
るものであるが、このときは、連結アーム25上
のセツトピン29は外してあり、また、押付軸部
40も外しておくのである。
そこで、カバー本体20をピンボルト26,2
7を支点にV型に開いて、上下の案内ローラ2
4,24がガイドレール10の向い合う稜角を挟
むようにし、セツトピン29を差込みカバー本体
20が開かないようにする。このとき、クランプ
レバー35を垂直にしておきレールキヤツチ機構
30が作用しないようになつている。ついで、ク
ランプレバー35を水平にして固定板33がガイ
ドレール10に圧接しカバー本体20をガイドレ
ール10に固定するのである。
次に、押付軸部40を、まず上部センターピン
ボルト26に、コツターピン41により吊下げ、
下部センターピンボルト27の蟻溝271に押付
軸部40の下部に一体に設けたフランジ43をス
ライドさせはめ込ませることによりガイドレール
10に取り付けるのである。すると、押付軸部4
0に設けたブレーキ機構50のテンシヨンローラ
52がガイドレール10の正面側の稜角に密着す
ることになる。この状態で、押付軸部40に設け
た腰掛アーム60の旋回軸部61の連結パイプ6
2は壁面と平行しているもので、腰掛アーム60
を旋回軸部61の連結パイプ62に差込みピン6
5により固定する。そして、人が腰掛アーム60
に乗り、把手70につかまつて壁面に向くように
旋回するとピン64がフランジ43に設けた穴に
落ち込み旋回軸部61を固定するのである。
このとき、押付軸部40は、上部センターピン
ボルト26にはコツターピン41により吊下げら
れ、下部は下部センターボルト27にはこのボル
ト27に形成した蟻溝271に挿入するようにな
つているので、人の体重によりブレーキ機構50
のテンシヨンローラ52がガイドレール10に圧
接されることになる。
降下する前に、乗る人の体重に合わせて調整ハ
ンドル58を操作してバンドブレーキ56を調整
し、次に、クランプレバー35を垂直にして固定
板33をガイドレール10より離しブレーキを解
除するのである。すると降下速度略一定で降下で
きることになる。そして、途中で速度を早めたり
遅くしたいときは調整ハンドル58を操作するこ
とにより行なえるのである。また、停止したいと
きはクランプレバー35を水平に回転させること
により固転軸34を介して固定板33がガイドレ
ール10に圧接しブレーキがかかり停止するので
ある。
即ち、本考案に係る高所緩降機にあつては、降
下する人の体重変化は調整ハンドル58を操作す
ることにより、略一定の降下速度に制御できるだ
けでなく、かりに降下速度が速くなつた時には、
同じく調整ハンドル58やクランプレバー35を
操作することによつて降下速度を自在にコントロ
ールすることができるのである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、このカバー本
体の上部に壁側に向つて揺振するように軸支した
押付軸部を垂設し、この押付軸部の反壁側に腰掛
アームを、壁側にテンシヨンローラを設け、かつ
このテンシヨンローラにブレーキ機構を付設した
ものであるので、押付軸部はいわば体重により壁
側に揺振し、押付軸部に設けたテンシヨンローラ
がレールに確実に押付けられることになるのでガ
タ付きが生じないのである。また、このテンシヨ
ンローラにブレーキ機構を付設したのでブレーキ
の制動力が確実に作用することになるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第1図は側面図、第2図は平面図、第3図は正面
図、第4図はレールキヤツチ機構を示す平面図、
第5図はブレーキ機構を示すための拡大側面図で
ある。第6図は押付軸部と上部センターピンボル
トを示すための正面図である。 10……ガイドレール、20……カバー本体、
30……レールキヤツチ機構、40……押付軸
部、50……ブレーキ機構、60……腰掛アー
ム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 壁面に固定したガイドレールに沿つて回転する
    上下一対の案内ローラをカバー本体に軸支すると
    共に、このカバー本体の上部に壁側に向つて揺振
    するように軸支した押付軸部を垂設し、この押付
    軸部の反壁側に腰掛アームを、壁側にテンシヨン
    ローラを設け、かつこのテンシヨンローラにブレ
    ーキ機構を付設したことを特徴とする腰掛付高所
    緩降機。
JP5966485U 1985-04-23 1985-04-23 Expired JPH0246368Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5966485U JPH0246368Y2 (ja) 1985-04-23 1985-04-23

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5966485U JPH0246368Y2 (ja) 1985-04-23 1985-04-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61177659U JPS61177659U (ja) 1986-11-06
JPH0246368Y2 true JPH0246368Y2 (ja) 1990-12-06

Family

ID=30586299

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JP5966485U Expired JPH0246368Y2 (ja) 1985-04-23 1985-04-23

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JPS61177659U (ja) 1986-11-06

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