JPH0245707B2 - - Google Patents

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JPH0245707B2
JPH0245707B2 JP57132034A JP13203482A JPH0245707B2 JP H0245707 B2 JPH0245707 B2 JP H0245707B2 JP 57132034 A JP57132034 A JP 57132034A JP 13203482 A JP13203482 A JP 13203482A JP H0245707 B2 JPH0245707 B2 JP H0245707B2
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JP
Japan
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aluminum alloy
pattern
treatment
etching
beautiful
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JP57132034A
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JPS5923880A (ja
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Kazuo Chiba
Koji Mitamura
Isao Takeuchi
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミニウム合金の模様形成法に係
り、少なくともV0.5〜2.5%、Cr0.5〜2.5、又は
B0.5〜2.0%を含むアルミニウム合金の展伸材を、
例えばアルカリエツチング処理した後、化学研磨
又は電解研磨処理することにより、アルミニウム
合金展伸材表面に、例えば柾目調のように美麗な
光沢のある筋模様を形成でき、しかもこの光沢の
ある筋模様はアルミニウム合金中のV、Cr、又
はBを利用してエツチング処理と化学研磨又は電
解研磨処理するのみで生じ、極めて簡単で低コス
トに光沢のある模様形成の行なえるアルミニウム
合金の模様形成法を提供するものである。
従来、例えばアルミニウム合金材表面に模様を
形成する方法として、圧刻(エンボス)のような
機械的手段、又は蝕刻のような化学的手段があ
る。しかし、これらの手段、例えば前者の手段
は、転圧ロールあるいはプレス成形型を用いるも
のであつて、平板のみにしか適用できず、又ロー
ルや型を用いるのでそれだけ装置自体も大きなも
のであり、コスト高のものとなつており、又、後
者の手段は、写真製版した原画をエツチング、塗
料等でマスキング後エツチング、印刷を用いた手
法等であるので、特殊な技術や設備を必要とし、
従つてそれだけ生産量も低く、さらには小物だけ
にしか適用できないといつた欠点を本質的に内在
している。
又、表面処理の際に、電気化学的手段により模
様付けを行なう方法もあるが、特殊な電解技術及
び処理設備を必要とし、安定操業が困難である。
従つて、上記のような手段で柾目調のような美
麗な筋模様を形成しようとしても、上記の欠点が
そのまま残されており、美麗な柾目調の模様を簡
単には形成できない。
本発明は上記欠点を除去したものであり、アル
ミニウム合金、すなわちV0.5〜2.5%、Cr0.5〜2.5
%、又はB0.5〜2.0%を少なくとも含むアルミニ
ウム合金の展伸材をエツチング処理、特にエツチ
ング処理による溶解量が0.1〜0.6g/dm2となる
ように処理し、その後化学研磨又は電解研磨処理
することにより、例えば柾目調のような美麗な筋
模様で、さらには光沢のある模様を形成できるも
のとなり、例えば図面にその処理工程を示すよう
な工程を経て種々の用途のものに用いられるもの
となる。
ここで、アルミニウム合金の一成分として、V
を0.5〜2.5%、Crを0.5〜2.5%、又はBを0.5〜2.0
%用いているのは、V、Cr又はBを少なくとも
含ませたアルミニウム合金のものでなければ、単
にエツチング処理と電解研磨処理又は化学研磨処
理のみでは柾目調の筋模様を現出させられないか
らであり、そして、その添加量が少ない場合には
明瞭な柾目調の筋模様を現出させられないからで
ある。すなわち、V、Cr又はBを0.5%以上含ま
せることによつて、そのアルミニウム合金展伸材
をエツチング及び化学研磨又は電解研磨処理すれ
ば柾目調の美麗な模様が現出したのである。又、
V、Cr又はBを多量に加えすぎたアルミニウム
合金の展伸材をエツチング処理すると、美麗な柾
目調の模様がかえつて現出しないものとなり、す
なわちVは2.5%以下、Crは2.5%以下、Bは2.0%
以下のアルミニウム合金でなければ美麗な模様が
できなかつたのである。さらには、これらV、
Cr又はBの添加上限値を越えたアルミニウム合
金展伸材をエツチング処理したものは、エツチン
グによつて表面に付着したスマツトの除去が極め
て困難なものとなり、その後の処理で形成する表
面皮膜の特性に大きな悪影響を及ぼすものとな
る。又、V、Cr又はBの上記添加上限値を越え
たアルミニウム合金展伸材は、その加工性が著し
く悪くなり、特にエツチング処理によつて現出す
る筋方向に対して直交方向の加工性は著しく悪い
ものともなる。
そして、上記素成のアルミニウム合金展伸材
を、エツチング処理、次いで化学研磨又は電解研
磨処理すれば、柾目調のような美麗な筋模様で、
かつ光沢のある模様を現出せしめられたのである
が、このエツチング処理は、材料の溶解量が0.1
〜0.6g/dm2のものであることが望ましい。す
なわち、エツチング処理が弱すぎると、化学研磨
又は電解研磨処理を行なつても明瞭な模様となり
にくく、又、エツチング処理が強すぎると、明瞭
な模様は現出するのであるが、光沢性が失なわれ
るといつた問題が生じるからである。
このような美麗な柾目調のような筋模様で、か
つ光輝性のある模様の現出する機構は、明確には
究明なされていないが、本発明において用いられ
ているアルミニウム合金は、V、Cr、B等の添
加元素が各々展伸温度において固溶限以上含まれ
ている為、約20μm程度以上の大きなサイズの晶
出物が存在し、これが展伸加工の際に展伸方向に
沿つて砕かれ、筋状のものとなり、そしてエツチ
ング処理によつて晶出物が脱落溶解すると共に、
晶出物周囲のアルミニウムも溶解し、加工方向に
直交して凹凸が生じ、外観として筋模様のある表
面になるものと思われる。尚、エツチング処理が
極めて弱い場合には、化学研磨又は電解研磨処理
によつても光輝性の筋模様は現出しないが、エツ
チング処理が比較的弱いものにすぎない場合に
は、化学研磨又は電解研磨処理によつて筋模様は
明瞭に現出する。
以下において、本発明に係るアルミニウム合金
の模様形成法の幾つかの具体的実施例について述
べる。
実施例 1 Al−1.0%Vその他不可避不純物よりなるアル
ミニウム合金の鋳塊を、常法によつて均質処理
後、熱間及び冷間圧延し、板材(2.0T、0.8T、
0.6T)を作る。
次に、上記板材を脱脂処理後、例えば10%
NaOH、45℃、2分弱の条件でアルカリエツチ
ング処理し、板材表面を約0.1g/dm2溶解し、
その後10%HNO3、常温3分の条件で中和処理す
る。
その後、ラサブライト(ラサ工業製)を用い
て、98℃で15分間化学研磨処理する。
このようにして得られたものは、その表面に柾
目調の美麗な筋模様が明瞭に現出しており、かつ
光輝性のあるものであつた。
実施例 2 Al−2.0%Vその他不可避不純物よりなるアル
ミニウム合金の鋳塊より実施例1と同様にして板
材を作り、脱脂処理後、例えば10%NaOH、45
℃、5分の条件でアルカリエツチング処理し、板
材表面を約0.3g/dm2溶解し、その後実施例1
と同様な化学研磨処理すると、表面に柾目調の美
麗な光輝性のある筋模様が現出する。
実施例 3 Al−0.8%Crその他不可避不純物よりなるアル
ミニウム合金の鋳塊より実施例1と同様にして板
材を作り、脱脂処理後、例えば20%NaOH、40
℃、11分の条件でアルカリエツチング処理し、板
材表面を約0.6g/dm2で溶解し、その後実施例
1と同様な化学研磨処理すると、表面に柾目調の
美麗な光輝性のある筋模様が現出する。
実施例 4 Al−2.1%Crその他不可避不純物よりなるアル
ミニウム合金の鋳塊より実施例1と同様にして板
材を作り、脱脂処理後、例えば5%NaOH、60
℃、3分の条件でアルカリエツチング処理し、板
材表面を約0.3g/dm2溶解し、その後実施例1
と同様な化学研磨処理すると、表面に柾目調の美
麗な光輝性のある筋模様が現出する。
実施例 5 Al−1.0%Bその他不可避不純物よりなるアル
ミニウム合金の鋳塊より実施例1と同様にして板
材を作り、脱脂処理後、20%NaOH、60℃、5
分間の条件でアルカリエツチング処理し、板材表
面を約0.4g/dm2溶解し、実施例1と同様な化
学研磨処理すると、表面に柾目調の美麗な光輝性
のある筋模様が現出する。
実施例 6 Al−1.5%Bその他不可避不純物よりなるアル
ミニウム合金の鋳塊より実施例1と同様にして板
材を作り、脱脂処理後、10%NaOH、45℃、3
分の条件でアルカリエツチング処理し、板材表面
を約0.15g/dm2溶解し、実施例1と同様な化学
研磨処理すると、表面に柾目調の美麗な光輝性の
ある筋模様が現出する。
実施例 7〜10 Al−1.0%Cr−0.5%Vその他不可避不純物より
なるアルミニウム合金、Al−1.0%Cr−0.5%Bそ
の他不可避不純物よりなるアルミニウム合金、
Al−1.0%V−0.5%Bその他不可避不純物よりな
るアルミニウム合金、又はAl−1.0%Cr−1.0%V
−0.5%Bその他不可避不純物よりなるアルミニ
ウム合金の鋳塊より実施例1と同様にして板材を
作り、脱脂処理後、20%NaOH、45℃、3分間
アルカリエツチングし、板材表面を約0.25g/d
m2溶解し、その後実施例1と同様な化学研磨処理
すると、表面に柾目調の美麗な光輝性のある筋模
様が現出する。
尚、上記実施例においては、アルミニウム合金
中には、特別には例えばMg、Mn等の強度向上
を目的とする成分を加えていない場合であるが、
これらのものが加えられていてもよく、要するに
アルミニウム合金の一つの組成としてV、Cr、
又はBが含まれていれば、このアルミニウム合金
の展伸材をエツチング処理及び化学研磨又は電解
研磨処理することによつて柾目調の美麗な光輝性
のある筋模様が現出する。
又、上記のようにして得られた筋模様の現出し
た素材は、図面に示すようにアルマイト処理、化
成処理、封孔処理等各種の処理工程が行なわれた
後でも美麗な筋模様が認められ、このような各種
の後処理を施すことによつて各種の用途に適した
ものが作られる。
上述の如く、本発明に係るアルミニウム合金の
模様形成法は、少なくともV0.5〜2.5%、Cr0.5〜
2.5%、又はB0.5〜2.0%を含むアルミニウム合金
の展伸材を、エツチング処理した後、化学研磨又
は電解研磨処理するものであるので、表面に例え
ば柾目調のような極めて美麗な光輝性のある筋模
様が形成でき、しかもこのような光輝性模様はア
ルミニウム合金中に含まれているV、Cr又はB
の特性を利用してエツチング処理と化学研磨又は
電解研磨処理するのみで現出するものであり、極
めて簡単に行なえ、特別な設備、技術等は要ら
ず、低コストで実施でき、そして、内装品又は外
装品等各種の用途に応じたものに適用できる等の
特長を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係るアルミニウム合金の模様
形成法の工程説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくともV0.5〜2.5%、Cr0.5〜2.5%、又は
    B0.5〜2.0%を含むアルミニウム合金の展伸材を、
    エツチング処理した後、化学研磨又は電解研磨処
    理することを特徴とするアルミニウム合金の模様
    形成法。
JP13203482A 1982-07-30 1982-07-30 アルミニウム合金の模様形成法 Granted JPS5923880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13203482A JPS5923880A (ja) 1982-07-30 1982-07-30 アルミニウム合金の模様形成法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13203482A JPS5923880A (ja) 1982-07-30 1982-07-30 アルミニウム合金の模様形成法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5923880A JPS5923880A (ja) 1984-02-07
JPH0245707B2 true JPH0245707B2 (ja) 1990-10-11

Family

ID=15071948

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13203482A Granted JPS5923880A (ja) 1982-07-30 1982-07-30 アルミニウム合金の模様形成法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5086435A (ja) * 1973-12-05 1975-07-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5086435A (ja) * 1973-12-05 1975-07-11

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Publication number Publication date
JPS5923880A (ja) 1984-02-07

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