JPH0245679Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、硝安油剤爆薬包の包装形態の改良に
関するものである。

〔従来技術〕

従来の硝安油剤爆薬包は、第３図に示すよう
に、合成樹脂製袋２内に直接硝安油剤爆薬１を充
填し、その合成樹脂製袋２の端部をアルミ線等４
で結紮して硝安油剤爆薬包としていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の硝安油剤爆薬包では
仕上がりが軟らかく保持性が悪いため、発破に際
して、装填孔に硝安油剤爆薬包を装填する場合、
特に横孔への装填を行う場合には硝安油剤爆薬包
を装填棒で押し込み装填する際、装填孔内の途中
において、岩石等に引掛かり硝安油剤爆薬包が折
れ曲がり易かつた。そのため硝安油剤爆薬包が充
分に装填されなかつたり、硝安油剤爆薬包の合成
樹脂製袋が破損して浸水し、ついには発破を失敗
するという恐れがあつた。

〔問題を解決するための手段〕

本考案は上記欠点を改良するためのもので、合
成樹脂製袋内に硝安油剤爆薬を収納してなる硝安
油剤爆薬包において、該硝安油剤爆薬包が紙筒に
装填されたものであることを特徴とするものであ
る。

本考案で使用する紙筒は、従来のダイナマイト
用紙筒を使用することができ、紙材としては、例
えばパラフインで防湿処理したクラフト紙、ビス
コース加工紙、ポリエチレンラミネート加工紙等
があげられる。

本考案で使用する合成樹脂製袋は、従来の硝安
油剤爆薬包に使用するものでよく、材質として
は、例えば、ナイロン積層ポリエチレンフイルム
（ナイロン層を内側にして使用する）、中低圧ポリ
エチレンフイルム等があげられる。形状としては
袋状あるいは筒状のものが使用される。

本考案の実施の態様の一例を図示すれば次のよ
うなものである。すなわち、第１図は本考案によ
る硝安油剤爆薬包を示す破砕断面図で、硝安油剤
爆薬１を紙筒３に装填し、更に袋状の合成樹脂製
袋２に挿入してアルミ線等４で結紮したものであ
る。第２図は本考案による他の硝安油剤爆薬包を
示す破砕断面図であつて、硝安油剤爆薬を装填し
た紙筒を筒状の合成樹脂製袋２内に挿入しその合
成樹脂製袋２′の両端部をアルミ線４でそれぞれ
結紮したものである。

本考案の硝安油剤爆薬包は例えば次のようにし
て作られる。

まづ、所定の防湿処理を施した紙材を巻いて紙
筒をつくる。この紙筒の下部を折り曲げ底をつく
り、これに硝安油剤爆薬を装填する。次に装填さ
れた紙筒の上部を折り曲げて蓋とし紙筒薬包を作
る。この紙筒薬包を合成樹脂製袋に挿入し、合成
樹脂製袋の端部をアルミ線により結紮し硝安油剤
爆薬包を作る。

〔考案の効果〕

以上のように構成された硝安油剤爆薬包は、適
度な硬さがあり保持性が良いため、従来、硝安油
剤爆薬包の装填上欠点とされていた横孔への装填
にも、装填孔内の途中において岩石等に引掛かる
ことがなくなり充分に装填することができるよう
になつた。そのため合成樹脂製袋も破れることが
なくなり、水孔での浸水による心配もなくなり、
発破を失敗するという恐れがなくなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による硝安油剤爆薬包の一態様
を示す破砕断面図である。第２図は本考案による
硝安油剤爆薬包の他の態様を示す破砕断面図であ
る。第３図は従来の硝安油剤爆薬包を示す破砕断
面図である。 １……硝安油剤爆薬、２，２′……合成樹脂製
袋、３……紙筒、４……アルミ線等。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製袋に硝安油剤爆薬を収納してなる硝
   安油剤爆薬包において、該硝安油剤爆薬が紙筒に
   充填されたものであることを特徴とする硝安油剤
   爆薬包。