JPH0245536Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0245536Y2 JPH0245536Y2 JP1986193101U JP19310186U JPH0245536Y2 JP H0245536 Y2 JPH0245536 Y2 JP H0245536Y2 JP 1986193101 U JP1986193101 U JP 1986193101U JP 19310186 U JP19310186 U JP 19310186U JP H0245536 Y2 JPH0245536 Y2 JP H0245536Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing housing
- casing
- fluid coupling
- hydraulic oil
- impeller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 26
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 19
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 15
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 15
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 15
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は例えば原子力発電プラントなどに使用
される可変速流体継手に関するものである。
される可変速流体継手に関するものである。
従来のこの種の可変速流体継手(例えば特開昭
55−766529号公報)では、特に伝達効率を重要視
しない場合には、作動室へ供給される作動油循環
量の多少の増減は余り問題にしていなかつた。
55−766529号公報)では、特に伝達効率を重要視
しない場合には、作動室へ供給される作動油循環
量の多少の増減は余り問題にしていなかつた。
近年、省エネルギ−、高効率の要求が一段と高
まりつつあり、このためにすくい管損失を減少す
る必要が生じてきた。このすくい管損失を減少す
るためには閉回路を形成する可変速流体継手にお
いて作動油の循環流量を極力少なくする必要があ
り、考案者らは循環流量を最低必要量に制御する
過程で、循環流量があるすくい管位置に達したと
き極端に低下する現象を見出した。(第1図の曲
線A)その理由は第5図に示すように、軸受ハウ
ジング8の方向に傾斜するケ−シング11の側壁
内周面と軸受ハウジング8の外周面との夾角θが
小さいため、側壁内周面にそうて流動する作動油
がイ矢印にて示すように軸受ハウジング8の外周
面にそうて逆方向に急激に方向変換することにな
り、側壁内周面にそうて流動する作動油がロ矢印
にて示すようにケ−シング11の内周面と軸受ハ
ウジング8の外周面と〓間を通つて外部に流出す
る流動抵抗よりも大きくなるからである。また、
ケ−シング11の側壁を斜方向に傾斜させるのは
今更述べるまでもなく、すくい管をケ−シング1
1のインペラ側開口部から挿入して軸受ハウジン
グ8の外周面に斜方向に取付けるので、このすく
い管と略平行にケ−シング11の側壁を形成する
ためである。これを循環流量の落ち込みと称す
る。
まりつつあり、このためにすくい管損失を減少す
る必要が生じてきた。このすくい管損失を減少す
るためには閉回路を形成する可変速流体継手にお
いて作動油の循環流量を極力少なくする必要があ
り、考案者らは循環流量を最低必要量に制御する
過程で、循環流量があるすくい管位置に達したと
き極端に低下する現象を見出した。(第1図の曲
線A)その理由は第5図に示すように、軸受ハウ
ジング8の方向に傾斜するケ−シング11の側壁
内周面と軸受ハウジング8の外周面との夾角θが
小さいため、側壁内周面にそうて流動する作動油
がイ矢印にて示すように軸受ハウジング8の外周
面にそうて逆方向に急激に方向変換することにな
り、側壁内周面にそうて流動する作動油がロ矢印
にて示すようにケ−シング11の内周面と軸受ハ
ウジング8の外周面と〓間を通つて外部に流出す
る流動抵抗よりも大きくなるからである。また、
ケ−シング11の側壁を斜方向に傾斜させるのは
今更述べるまでもなく、すくい管をケ−シング1
1のインペラ側開口部から挿入して軸受ハウジン
グ8の外周面に斜方向に取付けるので、このすく
い管と略平行にケ−シング11の側壁を形成する
ためである。これを循環流量の落ち込みと称す
る。
本考案者らは上記循環流量の落ち込みの要因と
して、すくい管室内の作動油が出力軸を支持する
軸受ハウジングとケ−シングとの〓間から外部へ
多量に流出することにあることを実験により確認
した。
して、すくい管室内の作動油が出力軸を支持する
軸受ハウジングとケ−シングとの〓間から外部へ
多量に流出することにあることを実験により確認
した。
上述のように作動油を循環流量が落ち込んだ場
合には作動油が少なくなつて可変速流体継手本体
がオ−バ−ヒ−トする。このオ−バ−ヒ−トの問
題点に関しては循環流量を落ち込み量分だけ考慮
して多くしてやれば解決されるが、すくい管損失
が大きくなり伝達効率が低下する。
合には作動油が少なくなつて可変速流体継手本体
がオ−バ−ヒ−トする。このオ−バ−ヒ−トの問
題点に関しては循環流量を落ち込み量分だけ考慮
して多くしてやれば解決されるが、すくい管損失
が大きくなり伝達効率が低下する。
本考案の目的は、オ−バ−ヒ−トすることなく
伝達効率の向上を図ることにある。
伝達効率の向上を図ることにある。
上記目的は、ある回転数においてケ−シングと
軸受ハウジングとの〓間より外部へ多量に流出し
ようする大部分の作動油をケ−シング内に戻して
ケ−シング又は出力軸を支持する軸受ハウジング
に、該ケ−シングと軸受ハウジングとの〓間より
外部へ流出する作動油を減少させる切欠溝を設け
ることにより達成される。
軸受ハウジングとの〓間より外部へ多量に流出し
ようする大部分の作動油をケ−シング内に戻して
ケ−シング又は出力軸を支持する軸受ハウジング
に、該ケ−シングと軸受ハウジングとの〓間より
外部へ流出する作動油を減少させる切欠溝を設け
ることにより達成される。
切欠溝はケ−シング他端部の軸受ハウジング側
に傾斜する側壁の内周面最内側近傍に対向する軸
受ハウジングの外周面に配置され、設けられてい
る。このため、ある回転数においてケ−シングと
軸受ハウジングとの〓間より外部へ多量に流出し
ようとする作動油は、流れの方向が切欠溝の切欠
面にそうて変えられて作動室内へ戻されるため、
作動油の〓間から外部への流出が減少して循環流
量の落ち込み低下は防止される。
に傾斜する側壁の内周面最内側近傍に対向する軸
受ハウジングの外周面に配置され、設けられてい
る。このため、ある回転数においてケ−シングと
軸受ハウジングとの〓間より外部へ多量に流出し
ようとする作動油は、流れの方向が切欠溝の切欠
面にそうて変えられて作動室内へ戻されるため、
作動油の〓間から外部への流出が減少して循環流
量の落ち込み低下は防止される。
以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
第2図において、1はインペラで、このインペ
ラ1は軸受5により軸受ハウジング6に回転自在
に支持された入力軸3に連結されている。2はイ
ンペラ1に対抗して配設されるランナで、このラ
ンナ2は軸受7により軸受ハウジング8に回転自
在に支持された出力軸4に連結されている。9は
インペラ1とランナ2により形成される作動室、
10はインペラ1に結合されたケ−シング11と
このケ−シング11に固着された仕切板12によ
り形成されるすくい管室で、このすくい管室10
にはすくい管13が半径方向に移動自在に挿入さ
れている。14は前記ケ−シング11と対抗する
出力軸4側軸受ハウジング8の外周に設けられる
環状の例えば断面形状がV字形の切欠溝で、この
切欠溝14は前記すくい管室10内の作動油があ
る回転数(前記循環流量が落ち込むときの回転
数)に達したとき、軸受ハウジング8とケ−シン
グ11の〓間Hから外部へ多量に流出する作動油
の流れ方向を第4図に示すハ矢印方向に変えるこ
とにより作動油をすくい管室10内へ戻す機能を
有している。
ラ1は軸受5により軸受ハウジング6に回転自在
に支持された入力軸3に連結されている。2はイ
ンペラ1に対抗して配設されるランナで、このラ
ンナ2は軸受7により軸受ハウジング8に回転自
在に支持された出力軸4に連結されている。9は
インペラ1とランナ2により形成される作動室、
10はインペラ1に結合されたケ−シング11と
このケ−シング11に固着された仕切板12によ
り形成されるすくい管室で、このすくい管室10
にはすくい管13が半径方向に移動自在に挿入さ
れている。14は前記ケ−シング11と対抗する
出力軸4側軸受ハウジング8の外周に設けられる
環状の例えば断面形状がV字形の切欠溝で、この
切欠溝14は前記すくい管室10内の作動油があ
る回転数(前記循環流量が落ち込むときの回転
数)に達したとき、軸受ハウジング8とケ−シン
グ11の〓間Hから外部へ多量に流出する作動油
の流れ方向を第4図に示すハ矢印方向に変えるこ
とにより作動油をすくい管室10内へ戻す機能を
有している。
次に本考案の可変速流体継手の動作を説明す
る。
る。
まず、油ポンプ(図示せず)から作動油9内の
インペラ1とランナ2との間に作動油が供給され
ると、インペラ1とランナ2との間に運動エネル
ギ−によつて入力軸3から出力軸4へ動力が伝達
される。ある回転数において作動室9からすくい
管室10へ流入される作動油は、前記ケ−シング
11と軸受ハウジング8との〓間Hから外部へ多
量に流出されようとするが、出力軸4側の軸受ハ
ウジング8の外周面に形成した切欠溝14により
作動油の流れ方向を反対方向にすくい管室10内
へ変えることによつて作動油はすくい管室10内
へ戻されるため、循環流量の落ち込み低下は防止
される。
インペラ1とランナ2との間に作動油が供給され
ると、インペラ1とランナ2との間に運動エネル
ギ−によつて入力軸3から出力軸4へ動力が伝達
される。ある回転数において作動室9からすくい
管室10へ流入される作動油は、前記ケ−シング
11と軸受ハウジング8との〓間Hから外部へ多
量に流出されようとするが、出力軸4側の軸受ハ
ウジング8の外周面に形成した切欠溝14により
作動油の流れ方向を反対方向にすくい管室10内
へ変えることによつて作動油はすくい管室10内
へ戻されるため、循環流量の落ち込み低下は防止
される。
すなわち、回転状態にあるすくい管室10内の
作動油は、前記〓間Hから外部へ多量に流出され
ようとするが、その作動油の流れは図示矢印で示
す如く前記断面V字形の切欠溝14により流れ方
向を反対方向に変えてすくい管室10内へ戻され
るため、作動油の〓間Hからの流出は極端に減少
する。
作動油は、前記〓間Hから外部へ多量に流出され
ようとするが、その作動油の流れは図示矢印で示
す如く前記断面V字形の切欠溝14により流れ方
向を反対方向に変えてすくい管室10内へ戻され
るため、作動油の〓間Hからの流出は極端に減少
する。
したがつて、循環回路内の作動油量の落ち込み
が防止されるため、作動油の最低必要流量を維持
することができ、オ−バ−ヒ−トすることなく、
伝達効率の向上が図れる。
が防止されるため、作動油の最低必要流量を維持
することができ、オ−バ−ヒ−トすることなく、
伝達効率の向上が図れる。
第3図および第4図は本考案の可変速流体継手
の他の実施例を示すもので、第3図および第4図
において、第2図と同一符号のものを同一部分を
示す。
の他の実施例を示すもので、第3図および第4図
において、第2図と同一符号のものを同一部分を
示す。
第3図において、15は前記軸受ハウジング8
の外周面に形成される断面円形状の切欠溝を示
す。
の外周面に形成される断面円形状の切欠溝を示
す。
本考案の可変速流体継手は、ケ−シングまたは
出力軸を支持する軸受ハウジングに、すくい管室
内の作動油が外部へある回転数において急激に多
量に流出するのを防止する切欠溝を設けるように
したので、循環流量の急激な落ち込みを防止でき
るため、オ−バ−ヒ−トすることなく伝達効率を
向上させることができる。
出力軸を支持する軸受ハウジングに、すくい管室
内の作動油が外部へある回転数において急激に多
量に流出するのを防止する切欠溝を設けるように
したので、循環流量の急激な落ち込みを防止でき
るため、オ−バ−ヒ−トすることなく伝達効率を
向上させることができる。
第1図は可変速流体継手における循環流量の落
ち込み現象を説明するための図、第2図は本考案
の可変速流体継手の要部を示す縦断面図、第3図
および第4図は本考案の可変速流体継手における
作動油の流れを示す説明図、第5図は従来の可変
速流体継手における作動油の流れを示す説明図で
ある。 1……インペラ、2……ランナ、3……入力
軸、4……出力軸、8……軸受ハウジング、9…
…作動室、10……すくい管室、11……ケ−シ
ング、14,15……切欠溝。
ち込み現象を説明するための図、第2図は本考案
の可変速流体継手の要部を示す縦断面図、第3図
および第4図は本考案の可変速流体継手における
作動油の流れを示す説明図、第5図は従来の可変
速流体継手における作動油の流れを示す説明図で
ある。 1……インペラ、2……ランナ、3……入力
軸、4……出力軸、8……軸受ハウジング、9…
…作動室、10……すくい管室、11……ケ−シ
ング、14,15……切欠溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 入力軸に連結したインペラと、このインペラ
に対向し、且つ出力軸に連結したランナと、前
記出力軸を支持する軸受ハウジングと、一端部
を前記インペラに結合され他端部に前記軸受ハ
ウジング側に傾斜する側壁を有するケ−シング
と、このケ−シングに固着された仕切板により
形成されるすくい管室と、このすくい管室内に
移動自在に挿入されるすくい管から成る可変速
流体継手において、前記側壁の内周面最内近傍
に対向する前記軸受ハウジングの外周面に配置
され、前記側壁の内側面にそうて流れる作動油
の大部分を切欠面にそうて前記ケ−シング内に
方向変換させ、前記ケ−シングと前記軸受ハウ
ジングとの〓間より外部に流出する作動油を減
少させる切欠溝を設けたことを特徴とする可変
流速流体継手。 2 前記切欠溝は環状の断面V字状に形成したこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の可変速流体継手。 3 前記切欠溝は環状の断面円形状に形成したこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の可変速流体継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986193101U JPH0245536Y2 (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986193101U JPH0245536Y2 (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62121436U JPS62121436U (ja) | 1987-08-01 |
JPH0245536Y2 true JPH0245536Y2 (ja) | 1990-12-03 |
Family
ID=31148808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986193101U Expired JPH0245536Y2 (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0245536Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0830506B2 (ja) * | 1991-07-16 | 1996-03-27 | 株式会社荏原製作所 | 急加速流体継手 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4423861Y1 (ja) * | 1964-02-24 | 1969-10-08 |
-
1986
- 1986-12-17 JP JP1986193101U patent/JPH0245536Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4423861Y1 (ja) * | 1964-02-24 | 1969-10-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62121436U (ja) | 1987-08-01 |
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