JPH0245004A

JPH0245004A - スライドファスナー

Info

Publication number: JPH0245004A
Application number: JP19514788A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Osaki; 大崎　寛
Original assignee: YKK Corp; Yoshida Kogyo KK
Current assignee: YKK Corp
Priority date: 1988-08-04
Filing date: 1988-08-04
Publication date: 1990-02-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、カバンなどの袋物、アノラックなどの衣服類
あるいはテント等に使用するもので、全体的に大きく開
閉できる部分と、所定位置で部分的に小さく開閉する部
分とを備えているスライドファスナーに関する。

〔従来の技術〕

スライドファスナーをその全体的に、あるいは部分的に
開閉する機能は、通常のスライドファスナーにおいて、
そのスライダーを僅かに引（ことにより部分的に解放さ
れ、全長に亘って引（ことによって全体的に解放される
が、部分的に解放する位置が、スライダーが全閉した位
置より適宜後退する前端部分にのみと限られるものであ
り、スライドファスナーの所定部分で部分解放すること
が出来ないものである。しかし、この所定部分で部分解
放することが出来るスライドファスナーとして、例えば
第１４図図示のように、ファスナーエレメント列部Ｅに
２個のスライダーＳ、Ｓを互いに頭を付き合わした状態
で組み込んだものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述の２個のスライダーを組み込んだものであると、部
分的に開きたい位置へ両スライダーを同時に移動してか
ら、そこで片方のスライダーを開（方へ動かすか、また
は双方のスライダーを僅かに動かして開くことにより、
部分的に解放されるものである。このスライドファスナ
ーであれば任意の位置で部分的に解放することができる
が、カバンや衣類などでは殆ど部分的に開く位置が、内
ポケットや小物入れ等を設けた箇所と対応する部分であ
るにも拘らず、部分的に開くべき位置が特定されないこ
とから、却って的確な位置での部分解放が即座に出来な
いものであり、しかも２個のスライダーを同時に動かす
操作は意外に面倒でもあり、殊に人の面前でカバンを大
きく開きたくない時であっても、スライドファスナーを
余儀無く太き（開かざるを得ない場合が多くあった。

更に、上記２個のスライダーを備えるスライドファスナ
ーは、全開しても恰も袋口を開くと同様にその両端部が
閉じているものであるから、衣服の着たり脱いだりする
ための開閉口にはこの種のスライドファスナーを取り付
けることが出来ないものであった。

本発明は、全体的な解放と、これと並んで所定位置で行
なう部分的な小さな解放とが出来るスライドファスナー
を、その解放する操作が容易になり、且つ的確に所定の
位置で部分解放できること、並びに衣服の着たり脱いだ
りするための開閉口に支障なく取り付けられるスライド
ファスナーを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による解決手段は、主スライドファスナーのテー
プ部に開口部を開設し、該開口部に主スライドファスナ
ーよりも短い長さを持つ副スライドファスナーを設けた
ものである。

〔作　用〕

本発明による手段によれば、主スライドファスナーによ
って全体的に解放され、副スライドファスナーによって
部分的に所定位置を解放することができるものである。

従って副スライドファスナーの取り付け、あるいは形成
する位置及び長さを、ガバンなどの取付は対象物に応じ
て適宜設定することにより、所定位置を即座に部分的に
解放することが出来るものである。

〔実施例〕

本発明を具体的に説明すると、第１図と第２図に示して
いるように、主スライドファスナー１は基本的には従来
のものと同様の構造を持つもので、左右一対のテープ部
２，２の対向側縁に、互いに噛合する一対のファスナー
エレメント列３，３を設け、両ファスナーエレメント列
３．３にこれを噛合開離するスライダー４が挿通してあ
り、両ファスナーエレメント列３，３の長手方向の一端
部側において両テープ部２，２を結合する下止め具５を
設け、両テープ部２，２における各ファスナーエレメン
ト列３，３の他端部側にそれぞれ上止め具６．６を取り
付けたものである。尚、図示するファスナーエレメント
列３は、プラスチ・ツク製のモノフィラメントをコイル
状に巻き付けて成形したファスナーエレメントであるが
、これに限ることがなく、モノフィラメントをジグザグ
状に屈曲したファスナーエレメント、または金属か合成
樹脂製の多数個の噛合素子を列設したファスナーエレメ
ント列であってでも良い。更に図示してないが、主スラ
イドファスナーは開離嵌挿具付きのものを使用する場合
もある。

上記主スライドファスナー１の少なくとも一側のテープ
部２の一部に、その長手方向に沿って開口部７を開設し
、該開口部７の裏面に副スライドファスナー８を縫着な
どの手段によって取り付けたものである。副スライドフ
ァスナー８は第１図及び第２図に図示するように、その
長さが主スライドファスナー１よりも短いもので、構造
は主スライドファスナー１のように、テープ部９，９、
ファスナーエレメント列１０．１０、及びスライダー１
１で構成してあって、・二の場合上止め具と下止め具は
取り付けてあってもよいし、また縫い止め等にすれば取
り付けてなくても良い。尚、図示するファスナーエレメ
ント列１０は、金属または合成樹脂製の多数個の噛合素
子を列設したものである。

第３図に示す例は、主スライドファスナー１に設けた開
口部７に、隠しタイプの副スライドファスナー８を設け
たもので、隠しタイプとはファスナーエレメント列１０
ａ　＋　１０ａをテープ部９，９の裏側に縫着手段で取
り付けてあって、図示してないが実質的にスライダーの
引手のみが表側へ現われているものである。尚、このフ
ァスナーエレメント列１０　ａは、モノフィラメントを
コイル状あるいはジグザグ状等に形成したファスナーエ
レメントである。また第４図図示の副スライドファスナ
ー８は、同様に隠しタイプのものであるが、そのファス
ナーエレメント列１０ｂ　、　１０ｂが、テープ部９．
９の織成または編成時に同時に織り込みまたは編み込ん
で取付けたものである。

上記各側の主スライドファスナー１に設けたテープ部２
，２は、その左右が互いに間中のものであるが、第５図
図示のように、副スライドファスナー８を設ける側のテ
ープ部２を、他側のテープ部２の１１より広い巾に形成
したものであっても良い。尚、副スライドファスナー８
に設けたファスナーエレメント列１０ｃは、例えばモノ
フィラメントをコイル状にまたはジグザグ状等に成形し
たファスナーエレメントよりなる。

また第６図に示す例は、主スライドファスナー１のテー
プ部２を合成繊維を含むテープ部２とし、これにスリッ
ト状にシールカットを施して開口部７ａを設け、該開口
部７ａの両縁に直接ファスナーエレメント列１０ｄ　、
　１０ｄを縫着などの手段によって取付け、主スライド
ファスナー１のテープ部２に直接副スライドファスナー
８ａを形成したものである。

従って、副スライドファスナー８ａのテープ部は主スラ
イドファスナー１のテープ部２を兼用するものである。

また図示するファスナーエレメント列１０ｄは、テープ
部２の裏側に取り付けた隠しタイプに形成しであるが、
これに限ることがなく表側に取り付けてあっても良い。

但し表面にファスナーエレメント列１０ｄを設ける場合
には、図示してないが、例えば特開昭６２−１９１０６
号公報の第９図に図示するスライダー、即ちスライダー
胴体の上翼と上翼とを分割して形成して、これらを前記
ファスナーエレメント列１０ｄ、１０ｄの表裏より挾め
込みながら両者を結合することにより、副スライドファ
スナー８ａに成形されるものである。

次に第７図に示す例は、主スライドファスナー１のテー
プ部２に副スライドファスナー８を、所定の２箇所乃至
複数箇所に間隔をもって設けたものである。第８図図示
の例は、主スライドファスナー１の双方のテープ部２，
２にそれぞれ副スライドファスナー８，８を配設したも
のである。第９図図示の例は、片側のテープ部２を巾広
テープとなし、該テープ部２に副スライドファスナー８
を、テープ部２の長手に沿うが斜めに配して設けたもの
である。

次に本発明によるスライドファスナーを使用する例を第
１０図から第１３図に従って説明する。第１０図はカバ
ン１２の開閉口に設けたものであり、カバン１２の一側
中央部にある小物入、またはクン差しく図示せず）と対
応するように主スライドファスナー１の一側テーブ部２
に副スライドファスナー８を設けたスライドファスナー
を取り付けたものである。第１１図は大型スーツケース
１３の開閉口に設けた例であり、スーツケース１３の上
部と両端下部または片側端部に副スライドファスナー８
を設けたものを取り付けてあり、単に小物入れに対応さ
せることばかりでな（、例えば端部の副スライドファス
ナー８より収納物の一部を中間部より取り出すように、
副スライドファスナー８を適宜所定位置に設けるもので
ある。

第１２図はアノラック１４の前開き口に設けた例であっ
て、その開き口に取り付けたスライドファスナーの副ス
ライドファスナー８が内ポケット１５と対応して設けで
ある。

また第１３図はキャンプ用のテント１６の出入り口ある
いは窓にアーチ状に設けた例で、両端部に副スライドフ
ァスナー８を設けて、その副スライドファスナー８を介
して小物の受は渡し、あるいは極寒期などに連絡などの
コミュニケーションを行える小窓として使用されるもの
である。

〔発明の効果〕

本発明によるスライドファスナーは、主スライドファス
ナーのテープ部に、主スライドファスナーより短い副ス
ライドファスナーが設けてあって、広（全体的に解放す
る時には主スライドファスナーを操作し、小さく部分的
に解放する時には副スライドファスナーを操作すれば良
く、副スライドファスナーを設ける位置をカバン等の取
り付は対象物に応じて設定してお（ことにより、所要箇
所のみを即座に開放することができ、しかも副スライド
ファスナーのスライダーを単純に摺動するのみで開けら
れるので、その操作が迅速かつ容易に、しかも簡単にで
きるものである。また、主スライドファスナーによって
全開または左右に完全分離することもできるから、衣服
の前開き部の開閉部に本発明のスライドファスナーを取
り付けることが出来るものであり、内ポケットからある
いは下に着ている衣服から必要なものを、−々開閉部を
全開することなく簡単に取り出せる等の数々の使用効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるスライドファスナーを示す正面図
、第２図は第１図のｎ−ｎ線矢視の断面図、第３図、第
４図、第５図、第６図はそれぞれ本発明の他の実施例を
示す断面図、第７図、第８図、第９図は副スライドファ
スナーの主スライドファスナーに対する取り付は配置例
を示す正面図、第１０図、第１１図はカバン類に本発明
によるスライドファスナーを使用した状態を示す斜視図
、第１２図は衣服類に本発明によるスライドファスナー
を使用した状態を示す斜視図、第１３図はテント類に本
発明によるスライドファスナーを使用した状態を示す斜
視図、第１４図は従来の部分開放できるスライドファス
ナーの一例を示す正面図である。１・・・主スライドファスナー　　２・・・テープ部３
・・・ファスナーエレメント列　　４・・・スライダー
７．７ａ・・・開口部　８，８ａ・・・副スライドファ
スナー９・・・テープ部　　１０・・・ファスナーエレ
メント列１１・・・スライダー第図第図第図第図第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

１、主スライドファスナー（１）のテープ部（２）に開
口部（７、７ａ）を開設し、この開口部（７、７ａ）に
主スライドファスナー（１）よりも短い長さの副スライ
ドファスナー（８、８ａ）を設けたことを特徴とするス
ライドファスナー