JPH0244957Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、被送出し物例えばスクラツプ、鉄片
等を所定場所へ押し出すための送出し体に関す
る。

（従来の技術） 従来、例えば廃車スクラツプの圧縮装置ではス
クラツプを投入室へ投入してから、これをシリン
ダを作動させて、押圧板を前進させて圧縮室内に
押し出し、室内では圧縮板の圧縮によつてスクラ
ツプブロツクにする。

（考案が解決しようとする問題点） 送出し体である押圧板や圧縮板を長期間使用し
続けると、その下面や被送出し物移動面である投
入室や圧縮室の底面が摩耗して下面と底面との間
に隙間があき、このために圧縮板等を前進させ
て、スクラツプを移動させる過程で、上記隙間に
スクラツプ片が入り（かみ）込んで、送出し体の
移動がスムーズに行えないことがあり、そのため
に送りシリンダやラム等に必要以上の負荷がかか
る等の悪影響を及ぼすことがあつた。

本考案の目的は、送出し体と被送出し物移動面
との間にスクラツプ片等が入り込むことを防止す
ることある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、被送出し物移動面５上方を移動する
押圧板２と、この押圧板の後面に上下動自在に取
り付け、下部に上記移動面に当接するライナー部
４ｂを備えている敷きがねフレーム４とを具備す
るものである。

（作 用） 送出し体１の移動の過程では、敷きがねフレー
ム４のライナー部４ｂは、敷きがねフレームが押
圧板の後面に上下動自在に取り付けてあるので、
その自重により被送出し物移動面５に常に密着し
ている。

（実施例） 以下本考案の実施例を説明する。

送出し体１の前面の押圧部は押圧板２と後板３
と敷きがねフレーム４とからなる。 押圧板２は
四角形状の板体であつて、下面は被送出し物移動
面５から所定間隙６があけてある。押圧板２の後
面には３枚の縦長長方形の後板３が重なつてお
り、各後板は等間隔を置いて並設している。押圧
板２と後板３とを六角ボルト７が貫通し、このボ
ルト７が両板を取付け板８に固定している。

敷きがねフレーム４は押圧板２の後面に配設し
てある。フレーム４には、上記各後板３を内部で
納めている縦長長方形の逃げ孔４ａが形成してあ
る。各逃げ孔の長さは後板３のそれより長くして
ある。フレーム４の下部前部にはライナー部４ｂ
が形成してあり、このライナー部は押圧板２の下
部の間隙６を埋め、上面で押圧板下面との間に隙
間Ｌだけあけてある。フレーム４は、常に押圧板
２及び後板３とは結合することなく、移動自在に
取り付けられており、上記隙間Ｌだけ上下動で
き、その自重によつて移動面５に接触している。

取付け板８の後面には連結ロツド９の先端が固
着してあり、ロツドの後端にはシリンダのラム１
０の先端が連結している。

シリンダのラム１０の伸長に伴つて送出し体１
は第１図鎖線に示すように前進するが、この前進
によつてスクラツプＳを押圧板２で押し出す。こ
の送出し体１の移動の工程中、フレーム４のライ
ナー部４ｂは移動面５を摺動する。

（考案の効果） 本考案によれば、フレームがその自重によつて
被送出し物移動面に当接しているので、送出し体
の下面へのスクラツプ片等のかみ込みを防止で
き、送出し体の作動がスムーズに行え、従来のよ
うにかみ込みに伴う送りシリンダ等への悪影響を
なくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図−線断面図、第２図は一部
切欠正面図である。 １……送出し体、２……押圧板、４……敷きが
ねフレーム、４ｂ……ライナー部、５……被送出
し物移動面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被送出し物移動面上方を移動する押圧板と、 この押圧板の後面に上下動自在に取り付け、下
   部に上記移動面に当接するライナー部を備えてい
   る敷きがねフレームと を具備する送出し体。