JPH0244912Y2 - - Google Patents

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JPH0244912Y2
JPH0244912Y2 JP706485U JP706485U JPH0244912Y2 JP H0244912 Y2 JPH0244912 Y2 JP H0244912Y2 JP 706485 U JP706485 U JP 706485U JP 706485 U JP706485 U JP 706485U JP H0244912 Y2 JPH0244912 Y2 JP H0244912Y2
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air
compressed air
valve
machine body
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば、2枚のパネルをナツト部
材にて結合一体化させるために用いられるエアー
ナツター(若しくは、エアーリベツター)の改良
に関するものであり、この種の工具の製造技術産
業の分野において利用されるものである。
(従来の技術) フランジと雌ネジが形成されたスリーブとから
成るナツト部材を、例えば、重合させた2枚のパ
ネルの連通孔に挿入すると共に、上記スリーブの
雌ネジ部にスクリユーマンドレルを係合させて、
上記フランジ部をパネル側に押圧しながらスクリ
ユーマンドレルを該フランジ側へ強制的に引張る
ことにより、上記スリーブを外方へ膨出変形させ
て、該変形スリーブと上記フランジとの間におい
て二枚のパネルを挾圧して固着するために、或
は、上記パネルの孔部にスクリユーを係合させる
ナツト部材を埋込むために用いられる電動ナツタ
ー(例えば、特公昭53−4674号公報等)の構成は
公知である。
(考案が解決しようとする問題点) ナツト部材を変形させるスクリユーマンドレル
は、まず、該スクリユーマンドレルにナツト部材
を係合装着するために正回転され、次に、ナツト
部材を変形するために非回転状態で引張作用を受
け、次に、ナツト部材の変形後において該ナツト
部材から離脱するために逆回転されるが、このよ
うなスクリユーマンドレルの各作用はナツト部材
のパネル等への固着作業と共働して自動的に連続
して行なわれるものである。
従つて、上記した各作用の切換操作はスムーズ
に、且つ、確実に行なわれる必要があるが、本考
案ナツターは、圧縮エアーを駆動源とするエアー
ナツターにおいて、圧縮エアーにより回転される
回転体の回転方向を正逆切換操作する該切換バル
ブの操作性及び信頼性の向上を図ることを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係るエアーナツター(若しくは、エア
ーリベツター)は、機本体内への圧縮エアーの導
入・遮断操作機構と、導入した上記圧縮エアーに
より正逆両回転可能に配設した回転体と、該回転
体の正逆両回転駆動力を結合用ナツト部材の変形
用スクリユーマンドレルにその正逆両回転力とし
て伝達する動力伝達機構と、上記回転体の正逆両
回転駆動力によつて上記スクリユーマンドレルを
非回転状態でそのスラスト方向へ前後進退させる
該スクリユーマンドレルの進退切換機構とを備え
たエアーナツターにおいて、機本体内に導入した
圧縮エアーを上記回転体の正回転側若しくはその
逆回転側のいずれかのエアー噴出孔へ各別に導入
する切換バルブを設けた圧縮エアーの導入経路切
換機構と、上記切換バルブの上記回転体に対する
逆回転切換状態を維持させる上記圧縮エアーの導
入空間部及び該空間部と機本体内の圧縮エアー導
入通路側とを制御バルブを介して連通させるエア
ー通路から成る上記切換バルブの圧縮エアーによ
る制御機構を配設して構成したことを特徴とする
ものである。
(実施例) 次に本考案を実施例図に基づいて説明する。
第1図は、圧縮エアーAを駆動源とするエアー
ナツター(若しくは、エアーリベツター)を示し
ており、該エアーナツターは、機本体1内への圧
縮エアーAの導入・遮断操作機構2と、該圧縮エ
アーにより正逆両回転可能に軸装された回転体3
と、該回転体3の正逆両回転駆動力を結合用ナツ
ト部材Bの変形用スクリユーマンドレル4側にそ
の正逆両回転力として伝達する動力伝達機構5
と、上記スクリユーマンドレル4を非回転状態で
スラスト方向へ前後進退させる該スクリユーマン
ドレルの進退切換機構6とが夫々設けられてお
り、更に、機本体1内に導入した圧縮エアーA1
を上記回転体3の正回転側(第4図に示す矢印C
方向)若しくはその逆回転側(第4図に示す矢印
D方向)のいずれかのエアー噴出孔7,8に導入
する切換バルブ9を設けた圧縮エアーA1の導入
経路切換機構10と、該機構10における切換バ
ルブ9の上記回転体3に対する逆回転切換状態を
維持させる圧縮エアーA1の導入空間部11及び
該空間部11と機本体1の外部側若しくは圧縮エ
アー導入通路側とを制御バルブ12,13を介し
て連通させるエアー通路14とから成る上記切換
バルブ9の圧縮エアーA1による制御機構15と
が夫々配設されている。
また、上記圧縮エアーの導入・遮断操作機構2
は、圧縮エアーAの導入通路16の開閉バルブ1
7と、該バルブ17をそのバルブシート18に押
圧させて上記通路16を遮閉させるバルブスプリ
ング19と、上記バルブ17をバルブスプリング
19の弾性に抗して押動することにより上記導入
通路16を開放させる。ハンドルレバー20とか
ら構成されている。
また、上記圧縮エアーの導入経路切換機構10
は、第1図及び第7図に示すように、2個の圧縮
エアーA1の導入孔211,212と2個の圧縮エア
ーA1の案内孔213,214と2個の圧縮エアー
A1の排出孔215,216が夫々設けられたブツシ
ング21と、該シリンダー21内に嵌装したピス
トン状の前記切換バルブ(スプール)9と、該バ
ルブ9を前方に押動させるバルブスプリング22
と、該スプリング22の弾性に抗して上記バルブ
9を後方へ押動する後方押動力の伝達用シヤフト
23,24とから構成されている。更に、上記ブ
ツシング21の後方に設けられるエアー導入孔2
1は機本体1側に形成された後方のエアー導入
孔11と連通すると共に、該ブツシング前方のエ
アー導入孔212は機本体1側に形成された前方
のエアー導入孔12と連通するように配設されて
おり、また、ブツシング後方のエアー排出孔21
と前方のエアー排出孔216は機本体1側に形成
したエアー排出通路13を介して機本体外部への
エアー排出孔14に夫々連通するように配設され
ている。また、上記ブツシング21のエアー案内
孔213,214は、上記バルブ9の常態(第1図
に示すバルブ9の前方移動時)においては、後方
のエアー案内孔213が上記した後方のエアー導
入孔11,211と連通して、これらの両孔11
211を通してブツシング21内に導入される圧
縮エアーA2は、後述するように、回転体3を正
回転(矢印C)させる側のエアー噴出孔7に導入
されると共に、このとき、前後の両エアー排出孔
216,215及び前方の両エアー導入孔12,2
2の夫々はバルブ9によつて圧縮エアー源側と
不通状態となるように配設されており、逆に、上
記バルブ9が、第7図に示すように、後方へ移動
されたときは、上記ブツシング前方のエアー案内
孔214が上記した後方のエアー導入孔11,21
と連通して、これらの両孔11,211を通して
ブツシング21内に導入される圧縮エアーA3は、
後述するように、回転体3を逆回転(矢印D)さ
せる側のエアー噴出孔8に導入されると共に、こ
のとき、前後の両エアー排出孔216,215はバ
ルブ9によつて圧縮エアー源側と不通状態となる
ように配設され、更に、このとき、上記ブツシン
グ21の前部には空間部11が構成されると共
に、該空間部11と上記した前方の両エアー導入
孔12,212とが連通して該空間部11内にも圧
縮エアーA1が導入されて、該圧縮エアーの圧力
が、回転体3に対するバルブ9の上述した逆回転
切換状態を維持させる方向に作用するように設け
られている。
また、上記切換バルブ9の圧縮エアーによる制
御機構15は、前述したように、上記ブツシング
前部のエアー導入空間部11と、該空間部11と
機本体1の外部側若しくは圧縮エアー導入通路1
6側とを制御バルブ12,13を介して連通させ
るエアー通路14とから構成されるものである
が、上記制御バルブ12,13は、第3図に示す
ように、二重の弁構造を有している。即ち、非常
用の制御バルブ13はスリーブ状のバルブシート
25内に嵌合されると共に、通常の場合は、該バ
ルブ13はそのバルブスプリング26の弾性によ
つてバルブシート25に押圧されることによつ
て、そのエアー通路141を遮閉するが、該バル
ブ13をスプリング26の弾性に抗して押動させ
ると、そのエアー通路141は開放されることに
なる。また、上記非常用の制御バルブ13の軸心
部に形成したエアー通路142には、上記バルブ
スプリング26よりも弱い弾性を有するバルブス
プリング27の弾性によつてそのバルブシート2
8に押圧させた通常用の制御バルブ12が設けら
れており、このバルブ12は、前記した導入・遮
断操作機構2を遮断したとき、切換バルブ9が前
方に移動して第1図に示す常態に復帰する場合に
おいて、上記空間部11内に導入された圧縮エア
ーを、そのスプリング27の弾性によつて、エア
ー通路142の圧力が上昇し、バルブ12が開放
されて、徐々に機本体1の外部側に排出させるも
のである。なお、上記非常用制御バルブ13によ
つてエアー通路141を開放すると、機本体の圧
縮エアー導入通路16側と上記空間部11側とを
連動させることができるので、該バルブ13の操
作により上記切換バルブ9の位置を圧縮エアー
A1の圧力によつて、直ちに、第7図に示す後方
位置に切換えることができる。
また、上記ブツシング後方のエアー案内孔21
に導入された前記圧縮エアーA2は、第4図乃至
第6図に示すように、機本体1に形成した前後方
向のエアー通路15を通して、機本体1の後端面
に装着されるカバー29の内面に形成したエアー
通路291内に導入されると共に、該導入エアー、
前記回転体3の後面シール部材30及び該シール
部材30の前面に配設される回転体3のシリンダ
ー31に連通して形成した前後方向のエアー通路
301,311を通して、回転体3を正回転させる
側の前記エアー噴出孔7から噴出されることにな
り、従つて、該噴出エアーは、回転体3を正回転
(矢印C)させた後に、上記シリンダー31に形
成したエアー排出孔32から前記した機本体の排
出通路13及び排出孔14を通して機本体1の外部
に排出されるのである。また、逆に、上記ブツシ
ング21前方のエアー案内孔214に導入された
前記圧縮エアーA3は、第4図乃至第6図に示す
ように、機本体1に形成した他のエアー通路16
を通して、上記カバー29の内面に形成した他の
エアー通路292内に導入されると共に、該導入
エアーは、上記シール部材30及びシリンダー3
1に連通形成した他のエアー通路302,312
通して、回転体3を逆回転させる側の前記エアー
噴出孔8から噴出されることになり、従つて、該
噴出エアーは、回転体3を逆回転(矢印D)させ
た後に、上記排出孔32から排出通路13及び排
出孔14を通して外部に排出されるのである。
また、上記スクリユーマンドレル4の正逆両回
転力の伝達機構は5は、上述した回転体3の正逆
両回転力を伝動ギヤ51を介して上記マンドレル
4側の受動ギヤ33に伝えるものであるが、該受
動ギヤ33に伝えられた回転体3の正逆両回転力
は、該受動ギヤ33と固着関係に設けられたスピ
ンドル341・ローリングスリーブ342及びロー
リングナツト343から成る回転部材34を同じ
く正逆両回転するように配設されている。更に、
該回転部材におけるローリングスリーブ342
に前後摺動可能に嵌合させたローリングピース3
5と、該ピースの前部にピン36を介して固着さ
せたメインシヤフト37と、該シヤフトの前部に
固定させた上記スクリユーマンドレル4とは、該
マンドレル4が無負荷で空転可能な状態にあると
きは、後述するように、上記回転部材34と共に
同じく正逆両回転するように配設されている。ま
た、上記ローリングナツト343と上記メインシ
ヤフト37との係合関係は、後述するように、該
メインシヤフト37が非回転の状態となつた場合
には、回転部材34の正回転は該シヤフト37を
後方へ引張り込むことになり、逆に、該回転部材
34の逆回転は該シヤフト37を前方へ押し出す
ことになるように設けられている。
また、上記スクリユーマンドレル4の前後進退
切換機構6は、第2図に示すように、ローリング
スリーブ342とローリングピース35との間に
配設されたワンウエイクラツチの構成を有してい
る。即ち、該機構6は、上記スリーブ342の内
周面の前後スラスト方向に形成した係合溝38
と、上記ピース35に形成した直径方向の穴35
内に嵌合させたボール39及び該ボール39を
上記係合溝38側に押動させるボールスプリング
40とから成り、上記ローリングスリーブ342
とローリングピース35とは、上記ボール39が
そのスプリング40の弾性によつて上記係溝38
内に係合されることにより、同時に正逆両回転さ
れる。しかしながら、該係合溝38におけるロー
リングピース35の正回転側には上記ボール39
の球面と略同じ円弧面381が形成されると共に、
該ピース35の逆回転側には大円弧面382が形
成されており、従つて、上記ピース35が非回転
状態となつた場合は、ローリングスリーブ342
の正回転はその大円弧面382がボール39を、
第7図に示すように、ピースの穴351内に押込
むことになるため、該スリーブ342(即ち、回転
部材34)は、該ピース35の非回転状態を維持
しながら正回転を継続することができるが、係合
溝38内にボール39が係合されているときは、
上記したボール39の穴351内への押込みが不
能であるため、該スリーブ342の逆回転は上記
ボール39を介してピース35を同時に逆回転さ
せることになるのである。
また、前記した伝達用シヤフト23,24は、
2本のシヤフトから成り、その一方のシヤフト2
3は前記ブツシング21の前端軸心位置に、ま
た、他方のシヤフト24は上記スピンドル341
の軸心位置において夫々前後摺動可能に嵌合され
ており、且つ、これらの両シヤフト23,24は
互いに接当可能であるために、前記した切換バル
ブ9が前進したときは、第1図に示すように、両
シヤフト23,24は前方へ移動されるが、上記
ローリングピース35が後退したときは、第7図
に示すように、該ピース35の後端部に設けた押
動ピン352が両シヤフト24,23を後方へ移
動させるように設けられている(なお、上記スピ
ンドル341とブツシング21の軸心を合致させ
ることにより、両シヤフト23,24を1本のシ
ヤフトから構成してもよい)。従つて、両シヤフ
ト24,23が上記したように後方へ移動して切
換バルブ9を後退させることにより、ブツシング
前方のエアー導入孔12,212と空間部11とが
連通して該空間部11内に圧縮エアーA1が導入
されると、該導入エアーの圧力は切換バルブ9を
そのスプリング22の弾性に抗して、第7図に示
す後方位置にまで押動させることになる。
なお、図において、符号41はバルブスプリン
グ22の弾性を強弱調整するための調整ボルト、
同42,43は機本体1側とメインシヤフト37
側との間に配設された該メインシヤフト37の回
転阻止用のドツグ歯、同44は機本体1の前端コ
ネクタ45に前後動可能に設けられたノーズ、同
46は該ノーズの前端に固着されたノーズピー
ス、同47は上記ノーズ44の外方に被嵌させた
安全カバーを夫々示すものである。
次に、上記ナツト部材Bを、2枚のパネルE・
Eに連通形成した取付孔E1に装着すると共に、
該部材Bを変形させて両パネルE・Eの重合固着
を図る場合について説明する。
まず、作業者が手指等でナツト部材Bを掴持し
た状態で、該部材のスリーブ状雌ネジ部B1内に
スクリユーマンドレル4を係合させる。次に、こ
の状態で、ハンドルレバー20を回動して通路1
6を開くと、圧縮エアーAは機本体1内に導入さ
れるが、このとき、該エアーの導入切換機構10
は常態にあるため、導入エアーA1,A2は、前述
したように、エアーの導入孔11,211からブツ
シングの案内孔213,機本体の通路15・カバー
の通路291・シール部材の通路301・シリンダ
ーの通路311及び噴出孔7を通して回転体3を
正回転(矢印C)させるから、上記スクリユーマ
ンドレル4も、上記動力伝達機構5・該スクリユ
ーマンドレルの進退切換機構6及びメインシヤフ
ト37等を介して同じく正回転されるので、該マ
ンドレル4は掴持したナツト部材B1の雌ネジ部
B1内に係(螺)合されると共に、該部材Bから
手指等を離すと該部材はマンドレル4と共に正回
転される。次に、この状態で、第1図に示すよう
に、ナツト部材Bを上記パネルの取付孔E1に挿
通すると共に、該部材のフランジ部B2がパネル
Eに接合するように機本体1を前動させると、上
記ナツト部材BがパネルEに押圧されて非回転状
態となるためスクリユーマンドレル4側が該ナツ
ト部材B内にネジ込まれて、機本体1は更に前進
することになる。上記した機本体1の前進は、ナ
ツト部材のフランジ部B2と機本体側のノーズピ
ース46の両端面が接合し、更に、該ノーズピー
ス46及びノーズ44が所要の距離だけ後退され
るまで行なわれることになるのであるが、このと
き、ナツト部材のフランジ部B2とノーズピース
46とが接合してロツク状態となり、更に、この
状態で機本体1側が前進してそのドツグ歯42
と、メインシヤフト37側のドツグ歯43とが係
合されることによつて、該メインシヤフト37・
スクリユーマンドレル4及びローリングピース3
5がその正回転を停止する。しかしながら、前記
回転部材34にはその正回転力が伝達されてお
り、また、該部材のローリングスリーブ342
設けた係合溝38の大円弧面382は、前述した
ように、ローリングピース35側のボール39を
その穴351内に押込むから、該回転部材34の
正回転は継続されることになり、従つて、該回転
部材34(ローリングナツト343)の正回転は
非回転状態にある上記メインシヤフト37・スク
リユーマンドレル4及びローリングピース35を
後方へ強制的に引張り込むことになる。上記した
メインシヤフト37の後方への引張込み作用は、
該シヤフト後部のローリングピース35に設けた
押動ピン352が後方の伝達用シヤフト24,2
3を介して前記切換バルブ9を後退させてブツシ
ング前部の空間部11内に圧縮エアーA1を導入
させた後に終了するが、この作用の終了前に、ナ
ツト部材Bはその軸部が第7図に示すように外方
へ膨出変形されるため、該変形スリーブB3とフ
ランジ部B2との間に両パネルE・Eを挾圧して
その重合固着が図られることになる。
次に、上記切換バルブ9が、第7図に示すよう
に、後方へ移動されると、機本体1内に導入され
た圧縮エアーA1は、前述したように、エアー導
入孔11,211からブツシング21内に導入され
るが、該導入エアーA3は、該ブツシングの案内
孔214・機本体の通路16・カバーの通路29
・シール部材の通路302・シリンダーの通路3
2及び噴出孔8を通して回転体3を逆回転(矢
印D)させるから、前記回転部材34は、動力伝
達機構5を介して同じく逆回転されることにな
る。
このとき、メインシヤフト37等は非回転状態
にあるから、回転部材34(ローリングナツト3
3)の逆回転によつて、該メインシヤフト37
等は前動することになるが、通常、パネルE位置
は移動しないため、機本体1側が相対的に後退す
ることになる。機本体1側の上記後退は、ローリ
ングピース35側のボール39と回転部材におけ
るローリングスリーブ342側の係合溝38とが
係合すると共に、機本体1とメインシヤフト37
との両ドツグ歯42,43が離脱して、メインシ
ヤフト37・ローリングピース35及びスクリユ
ーマンドレル4が逆回転されるまで行なわれて、
第1図に示す常態にまで復帰するが、上記ナツト
部材BはパネルE・Eに固着されているので、ス
クリユーマンドレル4の逆回転を継続することに
よつて、該マンドレル4はナツト部材Bから離脱
されるものである。
ところで、第7図に示すように、圧縮エアー
A1の導入経路切換機構10における切換バルブ
9の回転体3に対する逆回転切換時においては、
該バルブ9が後退することによつて、ブツシング
前部の空間部11にエアー導入孔12,212を通
して圧縮エアーA1が導入されているため、該エ
アーの圧力はバルブ9を後退させる力、即ち、回
転体3に対する逆回転切換状態を維持する方向の
力として作用させることができる。
更に、上記空間部11内の導入エアーは、メイ
ンシヤフト37等が前進し、且つ、機本体の導入
通路16内への圧縮エアーAの導入中断によつ
て、バルブ9がそのスプリング22の弾性により
常態に復帰する過程において、該空間部11内に
閉じ込められることになるが、該エアーの圧力
は、前述したように、制御機構15における通常
用の制御バルブ12をそのスプリング27の弾性
に抗して開くことになるため、例えば、切換バル
ブ9が空間部11の上記エアー圧によつて所定の
常態にまで復帰することができないといつた弊害
はないのである(なお、上記空間部11内に導入
されたエアーは機本体1の外部側に除々に排出さ
れるのであるが、該エアーの排出経路は、圧縮エ
アーAの導入中断状態にある機本体内のエアー導
入通路16から、回転体3の正回転時に連通され
る圧縮エアーA1,A2の流入通路、即ち、符号1
,211,213,15・291,301,311
7,32,13,14を経た後に機本体外部に排出
されることになる)。また、上記した通常用制御
バルブ12のエアー通路142の開放作用は、切
換バルブ9のバルブスプリング22の弾性復元力
により行なわれるものであるから、該スプリング
22の弾性を調整ボルト41により強弱調整する
ことによつて、該切換バルブ9の常態復帰スピー
ドを適正なものに設定することが可能である。ま
た、例えば、ナツト部材Bの変形作用時、即ち、
マンドレル4の引込作用時にローリングナツト3
3を逆回転させてマンドレル4を前動・逆回転
させる必要が生じた場合等の非常時においては、
制御機構15における非常用制御バルブ13によ
つてそのエアー通路141を開放すれば、上記ブ
ツシングの空間部11内に圧縮エアーA1が導入
されるから、該切換バルブ9はそのスプリング2
2の弾性に抗して直ちに、第7図に示す回転体3
を逆回転させる後方位置に移動されて、マンドレ
ル4を前動・逆回転させることができるのであ
る。
上記実施例の構成においては、ナツト部材変形
用のスクリユーマンドレル4に対する正回転−回
転中止−後退(引張り込み)−前進(機本体の後
退)−逆回転といつた一連の作用をスムーズに行
なうことができるものである。
また、スクリユーマンドレル4の上記前進時に
おいて、切換バルブ9に対するシヤフト23,2
4の後方押動力が解除されても、導入エアーA1
の圧力によつて該バルブ9の常態への急激な復帰
を抑制してその復帰作用を所要の設定時間及びス
ピードにて行なうといつた、所謂、自己保持的な
機能を有するものである。
また、制御機構によつて切換バルブ9の常態復
帰の確実化が図れるので、全体的な操作性・信頼
性を著しく向上できるものである。
(考案の効果) 本考案の構成によれば、ナツト部材変形用スク
リユーマンドレルの各作用をスムーズに行なうこ
とができるものであるため、ナツト部材のパネル
等への固着作業と共働して自動的に連続して行な
う必要があるこの種の工具としての操作性を著し
く向上することができるものである。更に、上記
スクリユーマンドレルの逆回転から正回転への切
換操作が所要の設定時間及びスピードに基づいて
スムーズに、且つ、確実に行なわれるので、この
種の工具の確実性・信頼性を高めることができる
等の優れた実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案エアーナツターの実施例図を示すも
のであり、第1図はその全体の一部切欠縦断面
図、第2図はスクリユーマンドレルの進退切換機
構の要部拡大断面図、第3図乃至第6図はいずれ
も第1図の−線・−線・−線・−
線における断面図、第7図は本考案エアーナツ
ターの作用説明図である。 A,A1,A2,A3……圧縮エアー、B……ナツ
ト部材、1……機本体、2……導入・遮断切換機
構、3……回転体、4……スクリユーマンドレ
ル、5……動力伝達機構、6……進退切換機構、
7……エアー噴出孔、8……エアー噴出孔、9…
…切換バルブ、10……導入経路切換機構、11
……導入空間部、12……通常用制御バルブ、1
3……非常用制御バルブ、14……141,142
……エアー通路、15……制御機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 機本体内への圧縮エアーの導入・遮断操作機
    構と、導入した上記圧縮エアーにより正逆両回
    転可能に配設した回転体と、該回転体の正逆両
    回転駆動力を結合用ナツト部材の変形用スクリ
    ユーマンドレルにその正逆両回転力として伝達
    する動力伝達機構と、上記回転体の正逆両回転
    駆動力によつて上記スクリユーマンドレルを非
    回転状態でそのスラスト方向へ前後進退させる
    該スクリユーマンドレルの進退切換機構とを備
    えたエアーナツターにおいて、機本体内に導入
    した圧縮エアーを上記回転体の正回転側若しく
    はその逆回転側のいずれかのエアー噴出孔へ各
    別に導入する切換バルブを設けた圧縮エアーの
    導入経路切換機構と、上記切換バルブの上記回
    転体に対する逆回転切換状態を維持させる上記
    圧縮エアーの導入空間部及び該空間部と機本体
    の圧縮エアー導入通路側とを制御バルブを介し
    て連通させるエアー通路から成る上記切換バル
    ブの圧縮エアーによる制御機構を配設して構成
    したことを特徴とするエアーナツター。 (2) 正回転時においても、機本体内の導入圧縮エ
    アーを導入空間部内へ直ちに導入させ、切換バ
    ルブを逆回転位置に切換える非常用制御バルブ
    を配設して構成したことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第(1)項に記載のエアーナツタ
    ー。 (3) 圧縮エアーによる制御機構の制御バルブが、
    導入空間部に導入された圧縮エアーを、導入・
    遮断操作機構を遮断した場合に、機本体の外部
    側へ除々に排出させる通常用制御バルブと、機
    本体内の導入圧縮エアーを上記導入空間部内へ
    直ちに導入させる非常用制御バルブと一体に構
    成されていることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第(1)項に記載のエアーナツター。
JP706485U 1985-01-21 1985-01-21 Expired JPH0244912Y2 (ja)

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DE3775768D1 (de) * 1987-08-04 1992-02-13 Subotsch & Schwab Masch Nietsetzwerkzeug zum setzen von blindnieten.

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