JPH024427Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は電気通信線路の線路間の接続、切離お
よび線路間や線路と大地間に対するサージ保護用
の保安器の取付等に適用される切分装置に関する
ものである。

［従来の技術］ 従来の切分装置としては、例えば保護装置（保
安器）と切分装置とをプラグおよびジヤツクを用
いて着脱自在に結合して一体化し、さらに切分装
置の機器側端子と線路側端子との間に設けたジヤ
ツク装置の弾性によつて、プラグを抜き去つたと
きに回路を自動的に閉路するようにした切分装置
が知られている。（例えば実公昭52−45131号公報
参照）。

［考案が解決しようとする問題点］ 前記従来の切分装置においては、例えば筐体側
面に取付けられた棒状の端子に接続するようにし
ているので、端子部の寸法が大型化する。また導
体片に設けられた湾曲状のジヤツク機構は、一対
分が筐体内に並列に配設されるので切分装置全体
が大型化する。さらにジヤツク機構の切離し等を
行なう場合のプラグの挿入方向が一方向に限定さ
れているのでその取扱いや組立作業が面倒であ
る。さらにまた導体片の形状がそれぞれ異なつて
いるとともに複雑な形状を有しているので、コス
トアツプとなるとともに導体片の信頼性等に問題
があつた。

本考案は前記従来の問題点を解消するために提
案されたもので、外部と接続する端子部と切分部
とをそれぞれ別々に構成するとともに、導体片の
形状を簡単化し、部品点数を減少させて小型化
し、さらに信頼性の向上を図るとともに、接点部
の両側（例えば上下方向）から切分作業ができる
ようにして組立作業の作業性を向上させることの
できる切分装置を提供することを目的とするもの
である。

［問題点を解決するための手段］ 本考案による切分装置は、それぞれ一端側には
略直角に折曲げられ略く字形に形成されて互いに
バネ圧で圧接する一対の接点部が形成され、他端
側にはそれぞれ外部端子と接続する各端子が形成
された一対の導電片と、前記各導電片の前記各接
点部を互いにバネ圧により圧接させるように前記
各導電片を収容保持する絶縁ケースと、前記各導
電片の前記各他端側の前記各端子とそれぞれ接続
され前記絶縁ケースから外部に導出させる各外部
端子と、前記各接点部の接触部にその両側からプ
ラグを挿入し前記接点部を両側から切分けできる
ように前記絶縁ケースに設けられた２つのプラグ
挿入口とを具備してなることを特徴とするもので
ある。

［作用］ 本考案によれば、導電片を単一の形状簡単な部
品として構成し、これを絶縁性ケースに配設する
ので組立作業が簡単で信頼性が向上し、接点部を
く字形状したバネで構成し、更に接点部の外部か
らの切分操作用プラグ挿入口を絶縁性ケースに例
えば上下に２個配設したので、接点部の切り離し
等操作が任意に行うことができメンテナンスが容
易となり、更には又外部接続端子をケースの下部
より導出するようにすることによりケースの幅長
より大きくすることがない。また本考案は端子を
板状としたのでクイツクコネクトクリツプタイプ
端子に係合することができ切り離し装置をワンタ
ツチで装着することができる。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面について詳細に説
明する。

第１図は切分装置の断面図を示し、１は絶縁性
材で形成された絶縁ケースでありケース本体２と
カバー３とを組合せて構成されている。４，４′
は導電片であり、この導電片４の一端は湾曲して
バネ性を具備させ湾曲の一片をく字状に形成され
た接点部５が、もう一方の他端には板状の長方形
状の端子６がカシメ等により取付けられ、接点部
５と一体に連設された導電片４をケース本体２に
固定し端子６をケース本体２の端子挿通孔７を通
してケース１外へ突出させるものである。このと
き接点部５はケース本体２のプラグ挿入口８，９
に臨ましめる。

ケース本体２の略中央にはプラグ挿入口８、９
が設けられケース本体２の両側にはロツク用のフ
ツク１０、１０が取付けられて切分装置が構成さ
れる。

第２図はクイツクコネクトクリツプタイプ端子
に切分装置を取付けた状態を示す図である。

本考案の切分装置を取付ける端子は一例として
長方形状の絶縁体に一体にされ、２つの向かい合
う端に配設されたクリツプコネクタからなる電気
コネクタブロツク２１で、この電気コネクタブロ
ツク２１は少なくとも２個を１組として使用され
る。

そして、この電気コネクタブロツク２１は２個
を並列に配設し、この並列にした電気コネクタブ
ロツク２１間に本考案の切分装置を橋絡して電気
コネクタブロツク２１の他方の切分装置が取付け
て使用される。そのことによつて切分装置に接続
端子が構成される。そして使用はこの電気コネク
タブロツク２１の一方の端子すなわち、本考案の
切分装置が装着されないクリツプ端子に配線222
個の電気コネクタブロツクがが電気的に導通状態
として利用される。そして更に切分装置の接点部
５にケース１に配設されたプラグ挿入口８又は９
から切断プラグ２４を挿入し、接点部５を開放し
て回路を断にしたり、さらには試験プラグを挿入
して各種試験を行う。この場合各種試験等におい
て、プラグを挿入する場合ケース１にはプラグ挿
入口８，９が２個配設されているので必要に応じ
使い分けることができる。

第３図はサージ等の過電圧、過電流を吸収し、
回路に接続した機器を保護するために取付ける保
安器３０で、この保安器３０の保安回路は、一例
として、第４図に示される。線路に接続された過
電流により抵抗値が増大し、電流の流れを制限す
る正特性サーミスタRHCと、このサーミスタの
線路Ｌ側のラインL₁，L₂とアースＥ間に接続さ
れた避雷器Arrと、上記サーミスタの機器Ｔ側の
機器T₁，T₂とアースＥ間にダイオードZDを接続
して成る回路で構成されているものである。この
ような保回路から成る保安器で過電圧、過電流が
侵入した場合これら保安回路の各素子が機能し、
接続された各種機器を保護する。なお３１は切断
プラグである。

［考案の効果］ 以上述べたように本考案の切分装置は、導電片
を単一の構造とし、しかも簡単な形状で構成して
小型で、組立容易で、更に既存の電気コネクタブ
ロツクに取付けるようにして、本考案の切分装置
に内外線を接続する端子を配設しないようにした
ので形状寸法を最小にすることができた。

更には電気コネクタブロツクと接続する端子を
ケースの下部とし、ケースの幅より大きくしない
ようにしたのでその分形状寸法を小さくした。

更には又プラグ挿入口を２方向の２個としたの
で、配線状態や機器の状態により任に選択して用
いることができる等の利点がある。

更には又このような電気コネクタブロツクと切
分装置との組合せで高密度の利用を可能とするこ
とができた。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは、本考案の一実施例のカバーを取り
除いた状態の平面図でＢは上面図、Ｃは下面図、
第２図は、本考案の切分装置を電気コネクタブロ
ツクに取付けた状態の説明図、第３図は本考案の
切分装置に保安器を取付けた図、第４図は第３図
の保安器の保安回路の一例を示す図である。 １……絶縁ケース、４，４′……導電片、５，
５′……接点部、６，６′……端子、８，８′，９，
９′……プラグ挿入口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ一端側には略直角に折曲げられ略く字
   形に形成されて互いにバネ圧で圧接する一対の接
   点部が形成され、他端側にはそれぞれ外部端子と
   接続する各端子が形成された一対の導電片と、前
   記各導電片の前記各接点部を互いにバネ圧により
   圧接させるように前記各導電片を収容保持する絶
   縁ケースと、前記各導電片の前記各他端側の前記
   各端子とそれぞれ接続され前記絶縁ケースから外
   部に導出される各外部端子と、前記各接点部の接
   触部にその両側からプラグを挿入し前記接点部を
   両側から切分けできるように前記絶縁ケースに設
   けられた２つのプラグ挿入口とを具備してなるこ
   とを特徴とする切分装置。