JPH0244232B2 - - Google Patents

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JPH0244232B2
JPH0244232B2 JP60143548A JP14354885A JPH0244232B2 JP H0244232 B2 JPH0244232 B2 JP H0244232B2 JP 60143548 A JP60143548 A JP 60143548A JP 14354885 A JP14354885 A JP 14354885A JP H0244232 B2 JPH0244232 B2 JP H0244232B2
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JP
Japan
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electromagnetic wave
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radio wave
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JP60143548A
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Makoto Kikuchi
Yoshihisa Futagawa
Shinsaku Mori
Takanari Terakawa
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Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokyo Keiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Keiki Co Ltd filed Critical Tokyo Keiki Co Ltd
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Publication of JPS622960A publication Critical patent/JPS622960A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、加温療法用アプリケータに係り、と
くに電磁波を用いて生体の所定箇所を加温治療す
るための加温療法用アプリケータに関する。 〔従来の技術〕 近年、加温療法
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、かかる従来例においては、電波
レンズ部4および冷却板5、更には加温部側等に
対するインピーダンス不整合により電磁波の反射
が生じ、これがため電磁波給電部2内その他電磁
波伝送系に定在波が生じ、これに起因して、電磁
波伝送系が加熱され著しいエネルギ損をきたすば
かりかアプリケータそのものの出力低下をきたす
という不都合を生じていた。 一方、かかる不都合を改善するため、電波レン
ズ部4と電磁波給電部2との間に整合部材を充填
する試みが一部で成されている。しかしながら、
かかる整合部材は固定されたものであることか
ら、電波レンズ部4の形状変化に伴うインピーダ
ンス変化、或いは加温部を変えた場合の当該加温
部のインピーダンス変化に対し、これに充分に対
応してインピーダンス整合をとることができない
という不都合が生じている。 〔発明の目的〕 本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、とくに電磁波給電部と電波レンズ部側とのイ
ンピーダンス整合をとり、これによつて効率よく
電磁波を生体表面若しくは生体内部に集束せしめ
て予め定められた所定箇所を効率よく加温するこ
とのできる加温療法用アプリケータを提供するこ
とを、その目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明では、一端部に電磁波給電部を
有し、他端部に電波レンズ部および電磁波放射端
部を備えたケース本体を設け、このケース本体の
電磁波給電部と電波レンズ部との間に電磁波整合
手段を装備し、この電磁波整合手段を、ケース本
体の中央部に突設された棒状のスタブ部材と、こ
のスタブ部材に対するケース本体への突設深度を
調整する第1の位置設定機構と、この第1の位置
設定機構を含めてスタブ部材を電磁波の進行方向
に沿つた固定位置を調整する第2の位置設定機構
とにより形成するという構成を採つている。これ
によつて前述した目的を達成しようとするもので
ある。 〔作用〕 電磁波給電部から導波管としてのケース本体内
を伝播して電磁波放射端部より外部へ放射せしめ
る電磁波に対しては、まず電波レンズ部から、続
いて生体表面から、それぞれインピーダンス不整
合に基づく反射波rが発生する。この場合、調整
可能なスタブ整合手段によつて電磁波給電部に対
して反射波r′を形成せしめるとともに、「r′=−r
(振幅が等しく逆位相)」に調整する。このように
すると、これらの反射波はお互いに打ち消し合つ
て電磁波給電部側からみると無反射となり、負荷
側に対する理想的なインピーダンス整合が成立す
る。従つて反射波がほとんどなくなり、それに伴
うエネルギ損も大幅に抑えられる。 〔発明の第1実施例〕 以下、本発明の第1実施例を第1図ないし第1
2図に基づいて説明する。 まず、第1図において、符号10は導波管とし
ての機能を備えたケース本体を示す。このケース
本体10は、第2図ないし第4図でも明らかのよ
うに箱形を成し、その一端部に電磁波給電部11
が設けられ、その他端部に電波レンズ部12が設
けられ、またこの電波レンズ部12の第1図にお
ける右側が開口されて電磁波放射端部14が形成
されている。電磁波給電部11と電波レンズ部1
2との間に、本実施例では調整可能なスタブ整合
手段13が設けられている。 電磁波給電部11は、ケース本体10の一部を
成す給電部導波管10Aと、この給電部導波管1
0Aの中央部に突出して配設された励振アンテナ
11Aと、この励振アンテナ11Aに接続された
電磁波用の同軸コネクタ11Bとにより形成され
ている。そして、これにより、同軸コネクタ11
Bを介して送り込まれる電磁波は効率よくケース
本体10内へ導入されるようになつている。 スタブ整合手段13は、本実施例では、ねじが
付されケース本体10の中央部に突設された単一
のスタブバー21と、このスタブバー21に螺合
し該スタブバー21に対するケース本体10への
突設深度を設定する第1の位置設定機構としての
ガイド部材22と、このガイド部材22を含めて
スタブバー21を電磁波の進行方向に沿つた固定
位置を調整する第2の位置設定機構を成すガイド
枠体23及び固定用調整ねじ24とにより構成さ
れている。 この内、ガイド枠体23は、第1図及び第2図
に示すようにケース本体10上に固着されてい
る。符号10Kはケース本体10に形成されたス
タブバー21用の長穴を示す。また、符号25
は、ガイド部材22をケース本体10の長穴10
Kに沿つて案内し且つ必要に応じて固定するため
にガイド枠体23に形成された長穴を示す。 このため、このスタブ整合手段13では、反射
率を定めるスタブの突設長さをスタブバー21の
ねじ作用によつて高精度に設定することができ、
また、当該スタブバー21における反射波の位相
を定める固定位置を固定用調整ねじ24を移動調
整することによつて任意に設定し得るようになつ
ている。 更に、レンズ部12は、本実施例では第5図な
いし第9図に示すように、対向する二面が開口さ
れた箱形状に形成され、その全体が前記ケース本
体10内に着脱自在に収納されるようになつてい
る。 これを更に詳述すると、電波レンズ部12は、
同一寸法から成る複数枚の金属板40,40…
と、この各金属板40の第7図における上下端部
を係止する枠体41とにより形成されている。こ
の内、各金属板40は、その相互間が同図に示す
ように、その中央部の寸法幅α0を最大寸法とする
とともに、枠体41の側壁41Aに近づくに従つ
て小さくなるように設定されたα1,α2,α3の寸法
幅(但し、α0>α1>α2>α3)により配設され、こ
れによつて、到来電磁波に対し第11図の点線で
示す如く各金属板40の全体で一方の方向に所定
のレンズ効果を発揮し得るように設定されてい
る。また、各金属板40は、電磁波給電部11側
の端部中央が弓形状に切除された形状となつてお
り、これによつて、前述したものと同一の到来電
磁波に対して第10図に示すように他方の方向に
も所定のレンズ効果を発揮し得るように設定され
ている。 第3図は、このようにして形成された電波レン
ズ部12をケース本体10に収納した場合の第1
図における右側面図を示す。符号12Aは電波レ
ンズ部12用の止めねじを示す。そして、上記の
如く着脱自在に形成された箱型の電波レンズ部1
2は実際には患部に応じて予め数10個準備され、
適宜選択使用されるようになつている。 このようにして形成された本実施例における加
温療法用のアプリケータ48は、両側面の支持部
材10G,10H部分にて第12図に示すように
逆U字状のアプリケータ保持手段51によつて矢
印C,Dの如く起伏回動自在に保持される。この
アプリケータ保持手段51は図示しない支持機構
に支持され且つ矢印E,Fの如く回転自在に構成
され、これによつて必要とする加温部に適合した
任意の姿勢をとることができるようになつてい
る。 次に、上記第1実施例の全体的な作用について
説明する。 まず、同軸コネクタ11Bを介して入力され且
つ励振アンテナ11Aからケース本体10内に向
けて出力された電磁波は、ケース本体10内を伝
播して電波レンズ部12へ送られる。そして、こ
の電波レンズ部12を伝播する過程で中央部より
も外側の方の位相が進み、これがため当該電波レ
ンズ部12から放射される時点で伝播してきた電
磁波にレンズ効果が付され、放射及び集束が同時
になされる。すなわち、このレンズ効果を付され
た電磁波は生体側へ放射され、当該生体表面の所
定箇所が集中的に効率よく加温される。 一方、生体表面での電磁波は一部反射される
が、この反射波は電磁波伝送系のインピーダンス
の相違によるものであり、かかるインピーダンス
変化は電波レンズ部12の入射側でも生じてい
る。このため、励振アンテナ11A側からみる
と、前述した電波レンズ部12及び加温部表面の
両方からの電磁波の反射を検知し得る。 この場合、スタブ整合手段13を適当に移動調
整することにより直ちに前述した電波レンズ部1
2及び加温部側に対するインピーダンス整合を採
ることができ、これによつて反射電磁波の発生が
押さえられることから電磁エネルギーは効率よく
加温部内へ送り込まれる。 すなわち、電磁波給電部から導波管としてのケ
ース本体内を伝播して電磁波放射端部から外部へ
放射せしめる電磁波に対しては、まず電波レンズ
部12から、続いて生体表面からそれぞれインピ
ーダンス不整合に基づく反射波rが発生する。こ
の場合、調整可能なスタブ整合手段によつて電磁
波給電部に対して反射波r′を形成せしめるととも
に、「r′=−r(振幅が等しく逆位相)」に調整す
る。このようにすると、これらの反射波はお互い
に打ち消し合つて電磁波給電部側からみると無反
射となり、負荷側に対する理想的なインピーダン
ス整合が成立する。従つて反射波がほとんどなく
なり、それに伴うエネルギ損も大幅に抑えられ
る。 ここで、スタブチユナー機構13によるインピ
ーダンス整合は、具体的には、同軸コネクタ11
Bに連結使用される方向性結合器の反射電磁波表
示手段(図示せず)に表示される反射の割合を確
認しながら、オペレータによつてとり行われる。 一方、この第1実施例では、電波レンズ部12
を用いていることからその作用により出力の小さ
い発振器を用いても効率よく加温療法を行うこと
が可能となり、また、電波レンズ部12は極く容
易に交換し得る構造となつていることから、加温
部の大きさに対応して集束度の異なる電波レンズ
部12を選択使用すると効率のよい加温療法をな
し得る。この場合、その切換え準備作業をより迅
速に成し得ることができ、その分だけ加温時間を
充分に設定することができ、一方、多くのアプリ
ケータを準備する必要がないことから装置全体を
比較的安価に入手し得るという利点がある。 更に、この第1実施例では、電波レンズ部12
を形成する各金属板40を同一形状のものを使用
していることから枠体41を含めて全体的に小型
化することができ、従つてケース本体10の小型
化すなわちアプリケータ全体の小型化が可能とな
るという利点もある。 〔発明の第2実施例〕 次に、第2実施例を第13図ないし第14図に
基づいて説明する。 この実施例は、前述した第1実施例におけるス
タブ整合手段13(第1図参照)が1本のスタブ
バー21を移動させたりケース本体10内への突
出長さを変えたりしてインピーダンス整合をとつ
ていたのに対し、スタブ固定位置をできるだけ細
い間隔で複数箇所設け、必要に応じてスタブバー
21を1本でも2本でも同時に使用し得るように
構成した点が著しく相違する。 すなわち、第13図ないし第14図において、
スタブ整合手段43は、ねじが形成されたスタブ
バー21と、このスタブバー21を必要な箇所で
自由に螺合し固定し得るように形成された複数の
ねじ穴15A,15A,…を有する固定板15
と、この任意箇所のねじ穴15Aに螺合されたス
タブバー21を固定するためのナツト21Aとに
より形成されている。符号10Kはスタブバー2
1をケース本体10内へ突出せしめ且つ電磁波の
進行方向への往復移動を可能ならしめるために前
記ケース本体10に形成された長穴を示す。 固定板15は、本実施例では4箇所でケース本
体10にねじ止めするように形成されている。こ
の場合、当該固定板15の4箇所の貫孔はそれぞ
れ第14図に示すように電磁波の進行方向に対し
て平行に設けられた長穴となつており、これによ
つて、スタブバー21の固定位置の段階的選択に
対して細部にわたる整合の微調整が行い得るよう
になつている。 その他の構成は、前述した第1実施例と同一と
なつている。 このようにしても前述した第1実施例と同一の
作用効果を有するほか、特にスタブ整合手段43
の構成を単純化することができ、また必要に応じ
て二本以上のスタブを同時に使用することができ
るという利点を有している。 なお、この第2実施例において、固定板15を
移動可能な構造としたが、特に移動する必要のな
い場合にはロー付け等によつてケース本体10に
固着してもよい。又場合によつては前述したケー
ス本体10に複数のねじ穴15A,15A,…を
直接形成するという手法を採つてもよい。 〔発明の第3実施例〕 次に、本発明の第3実施例を、第15図ないし
第17図に基づいて説明する。ここで、前述した
第1実施例と同一の構成部材については同一の符
号を用いることとする。 この第3実施例は、前述した第1および第2実
施例が生体表面の加温を意図しているのに対し、
生体内部の所定箇所を集中加温することを意図し
た点が著しく相違する。 まず、第15図において、10は前述した従来
例の場合と同様に導波管としての機能を備えたケ
ース本体を示す。このケース本体10は、第16
図ないし第17図でも明らかのように箱形を成
し、その一端部に電磁波給電部11が設けられ、
その他端部に電波レンズ部12が設けられ、又そ
の中間部には電磁波整合用のスタブ整合手段とし
てのスタブチユナー機構63が装備されている。
さらに、電波レンズ部12の第1図における右端
部は、開口されて電磁波放射端部14を形成し、
同時にこの電磁波放射端部14には、当該電磁波
放射端部14を外側から覆うようにして生体表面
冷却用の冷却機構65が装備されている。 給電部導電管10A内には、スタブチユナー機
構63の装備箇所をも含めて、電磁波の減衰が小
さい絶縁油(以下、単に「オイル」という)10
Cが充填されている。符号10Dは、オイル10
Cを封入するための誘電体部材から成るオイル封
入板を示す。 また、冷却機構65は、加温部の表面を効率よ
く冷却するために偏平型に形成されている。これ
を更に詳述すると、この冷却機構65は、ケース
本体10に一体的に固着された係着基板30と、
この係着基板30の一端部に形成された矩形状の
冷却液流入口30Aと、これに対応して当該係着
基板30の他端部に形成された同じく矩形状の冷
却液流出口30Bと、これらの各冷却液流入・流
出口30A,30B及び電磁波放射端部14の開
口10Eを取り囲むようにして刻設された防水用
の絶縁膜防止溝30Cと、これらの各冷却液流入
口30Aおよび冷却液流出口30Bに連結固定さ
れた冷却液ガイド31,32と、電磁波放射端部
14の略全面を被覆するようにして配設された偏
平形の絶縁膜部材33と、この絶縁膜部材33を
その周囲を防水した状態で係着基板30に着脱自
在に装着する枠板34とにより形成されている。
この内、絶縁膜部材33は、外側に凸状で内側が
開口された皿状をなし、電磁波の減衰の少ないフ
イルム状誘電体により形成されている。そして、
冷却液流入口30Aから流入した冷却水は当該絶
縁膜部材33の内側を流動して第15図矢印fの
如く冷却液流出口30Bへ送り出されるが、この
間に当該絶縁膜部材33を介して生体表面を効率
よく冷却し得るようになつている。 さらに、電波レンズ部12の電磁波給電部11
側には、冷却液流出用の冷却液ガイド32に連通
された気泡逃げ手段として比較的直径の小さい配
管39が装備され、治療中に生じた気泡が冷却液
の流動に伴う負圧によつて当該冷却液ガイド32
から直接外部へ吸い出されるようになつている。 スタブチユナー機構63は、本実施例では所定
間隔をおいて同一線上に配設された3本一組のス
タブチユナー機構が使用されている。これを更に
詳述すると、これら各スタブチユナー63A,6
3B,63Cの各々は、一端が開口されたシリン
ダ部71と、このシリンダ部71内を往復移動す
る防水形のピストン部材72と、このピストン部
材72に一体化され且つスタブ整合機能を備えた
ねじ部材73と、このねじ部材73を螺合貫挿せ
しめるねじ穴74と、ケース本体10内とシリン
ダ部71内とを連通する一又は2以上の貫孔75
とにより構成され、各ねじ部材73を回転せしめ
ることにより当該ねじ部材73がケース本体10
内に適当に突設されて必要な整合が採られるよう
になつている。 この場合、連通貫孔75は、ピストン部材72
の往復動に伴つて生じる前記オイル10Cの移動
用の流通口を示す。 また、かかるオイル10Cの流動すなわちピス
トン部材72の往復移動を円滑なさしめるため、
また連続使用によつて生じるケース本体の加熱に
伴う充填オイルの熱膨張を許容するため、給電部
導波管10Aの一部にはオイル逃げ機構16が設
けられている。このオイル逃げ機構16は、本実
施例では給電部導波管10Aの二箇所に所定間隔
をおいて形成された貫孔16A,16Aと、この
各貫孔16Aを内側から覆うようにして配設され
装備された比較的目の細かい金網16Bと、各貫
孔16Aに連結されたガイド管16C,16C
と、この各ガイド管16Cに連結され上方に延設
された比較的軟質のオイル逃げチユーブ16D,
16Dとにより構成されている。そして、この内
のガイド管16Cとチユーブ16Dとにより流体
ガイド手段が形成されている。ここで、金網16
Bは、電磁波給電部11の側壁の一部を構成する
ものであり、従つて、これと同等に機能するもの
であれば、例えば電磁波給電部11の内壁に直接
複数の小孔を設けたものであつても又無数の貫通
小孔を有する板状金属部材で置き換えてもよい。 その他の構成は前述した第1実施例と同一とな
つている。 次に、この第3実施例の全体的な作用について
説明する。 まず、同軸コネクタ11Bを介して入力され且
つ励振アンテナ11Aからケース本体10内に向
けて出力された電磁波は、オイル10C中でほと
んど減衰することなくそのまま電波レンズ部12
へ送られる。そして、この電波レンズ部12を伝
播する過程で中央部よりも外側の方の位相が進
み、これがため当該電波レンズ部12から放射さ
れる時点で伝播してきた電磁波にレンズ効果が付
され、放射及び集束が同時になされる。このレン
ズ効果を付された電磁波は冷却機構65内を伝播
したのち表面から生体側へと伝播されるが、この
間、まず生体表面で一部反射し、次いで当該生体
表面及び深部の加熱に入る。この場合、生体表面
は、前述した冷却機構65により、効率よく冷却
される。また、深部については、とくに電波レン
ズ部12による全方向のレンズ効果によつて集束
されることから所定の深さの焦点位置及びその周
囲が能率よく加温される。 一方、生体表面での反射波は電磁波伝送系のイ
ンピーダンスの相違によるものであり、かかるイ
ンピーダンス変化は前記電波レンズ部12の入射
側でも生じている。このため励振アンテナ11A
側からみると、前述した電波レンズ部12及び加
温部表面の両方からの電磁波の反射を検知し得
る。この場合、スタブチユナー機構63を適当に
調整することにより直ちに前述した電波レンズ部
12及び加温部側に対するインピーダンス整合を
採ることができ、これによつて反射電磁波の発生
が押さえられることから電磁エネルギーは効率よ
く加温部内へ送り込まれる。 スタブチユナー機構63によるインピーダンス
整合とは別に、ケース本体10内では僅かながら
も電磁波伝送系のインピーダンスに伴うエネルギ
損が生じており、これがアプリケータの連続使用
によつてケース本体10及び充填オイル10Cを
常時加熱することから充填オイル10Cの熱膨張
が生じ、その対策が問題となる。この場合、これ
を放置すると、例えばオイル封入仕切板10Dを
破損せしめるが、これに対しては前述したオイル
逃げ機構16が作用し、熱膨張により増大した充
填オイル10Cの増加分を外部へ容易に送出し得
るようになつている。このオイル逃げ機構16
は、一方では充填オイル10Cの交換に際して
も、そつくりそのまま使用し得るという機能をも
備えており、又前述したスタブ整合手段の調整を
円滑になさしめるという機能をも兼ね備えてい
る。 また、電波レンズ部12は極く容易に交換し得
る構造となつていることから、深部の位置に対応
して集束度の異なる電波レンズ部12を選択使用
すると効率のよい加温療法をなし得る。 このため、本実施例においては、異なつた生体
深部に対する加温療法に際し、その切換え準備作
業をより迅速に成し得ることができ、その分だけ
加温時間を充分に設定することができ、一方、多
くのアプリケータを準備する必要がないことから
装置全体を比較的安価に入手し得るという利点が
ある。 更に、この第3実施例では、電波レンズ部12
を形成する各金属板40を同一形状のものを使用
していることから枠体41を含めて全体的に小型
化することができ、従つてケース本体10の小型
化すなわちアプリケータ全体の小型化が可能とな
るという利点もある。 なお、この第3実施例では、スタブ整合手段と
してのスタブチユナー機構63として三本のスタ
ブチユナーを使用した場合を例示したが、位相の
ずれが少ない場合で一本で充分の場合は一本のス
タブチユナーを使用したものであつてもよい。 〔発明の効果〕 本発明は、以上のように構成され機能するの
で、これによると、ケース本体内における電磁波
伝送系のインピーダンス整合を簡単な構成でほぼ
完全に且つ円滑にとることが可能となり、従つて
反射によるアプリケータ内の熱損失を少なくする
とともに加温部に対し効率よく電磁波エネルギを
集束照射せしめることができるという従来にない
優れた加温療法用アプリケータを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第
2図は第1図の平面図、第3図は第1図の右側面
図、第4図は第1図の−線に沿つた断面図、
第5図ないし第6図は各々第1図に使用されてい
る電波レンズ部を示す斜視図、第7図は第5図の
矢印方向からみた正面図、第8図は第7図の
−線に沿つた断面図、第9図は第8図の−
線に沿つた断面図、第10図ないし第11図は
各々電磁波の集束状況を示す説明図、第12図は
第1図のアプリケータを使用する場合の取付状態
を示す斜視図、第13図は第2実施例を示す断面
図、第14図は第13図の平面図、第15図は第
3実施例を示す冷却液ガイド部分を含む断面図、
第16図は第15図の右側面図、第17図は第1
5図の平面図、第18図は従来例を示す斜視図、
第19図は第18図に使用されている電波レンズ
部を示す説明図である。 10……ケース本体、11……電磁波給電部、
12……電波レンズ部、13,43,63……ス
タブ整合手段、14……電磁波放射端部、21…
…スタブバー、22……第1の位置設定機構とし
てのガイド部材、23……第2の位置設定機構の
要部を成すガイド枠体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一端部に電磁波給電部を有し、他端部に電波
    レンズ部および電磁波放射端部を備えたケース本
    体を設け、このケース本体の前記電磁波給電部と
    電波レンズ部との間に電磁波整合手段を装備し、
    この電磁波整合手段を、前記ケース本体の中央部
    に突設された棒状のスタブ部材と、このスタブ部
    材に対する前記ケース本体への突設深度を調整す
    る第1の位置設定機構と、この第1の位置設定機
    構を含めて前記スタブ部材を電磁波の進行方向に
    沿つた固定位置を調整する第2の位置設定機構と
    により構成したことを特徴とする加温療法用アプ
    リケータ。
JP14354885A 1985-06-29 1985-06-29 加温療法用アプリケ−タ Granted JPS622960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14354885A JPS622960A (ja) 1985-06-29 1985-06-29 加温療法用アプリケ−タ

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JPS59182348U (ja) * 1983-05-19 1984-12-05 新日本無線株式会社 マイクロ波加温装置

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