JPH0243679B2 - - Google Patents

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JPH0243679B2
JPH0243679B2 JP60106842A JP10684285A JPH0243679B2 JP H0243679 B2 JPH0243679 B2 JP H0243679B2 JP 60106842 A JP60106842 A JP 60106842A JP 10684285 A JP10684285 A JP 10684285A JP H0243679 B2 JPH0243679 B2 JP H0243679B2
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Japan
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gear
eccentric cam
internal gear
oil passage
eccentricity
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Yasunori Sato
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BURIJISUTON SAIKURU KK
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BURIJISUTON SAIKURU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自転車およびオートバイ等の二輪車
用伝動系の入力部に設ける可変容積型油圧ポンプ
の吐出量を制御するために使用する偏心カムの偏
心制御装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の二輪車の伝動装置としては、主にチエン
伝動式が多用されており、その変速手段として
は、多段スプロケツトに対するチエン掛け替え式
が実用化されている。
また上記以外の変速手段としては、例えば特公
昭34−1722号公報および特開昭54−93754号公報
に開示されたものがある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述したチエン掛け替え式の変
速機は有段変速で無段変速が行えず、また前記し
た特公昭34−1722号および特開昭54−93754号の
変速機は理論的に無段変速が可能であるが、脈動
が生ずること、騒音が発生すること、および変速
比を十分にとりにくい等の問題点があるため、未
だ実用化に至つていない。
本発明は上述の問題点を解決するためなされた
もので、騒音および脈動が小さく、かつ広い範囲
の変速比をとり得る無段変速装置を構成するため
に必要とする可変容積型油圧ポンプの吐出量を無
段階に可変にするために使用する偏心カムの偏心
制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
またこの種変速装置の理想は、二輪車が停止中
でも走行中でも変速が可能なことである。本発明
はこの無段変速装置を常時変速が可能にすること
も他の大きな目的としている。
さらにこの種の変速装置は、無段である上に自
動変速が可能であれば非常に便利である。本発明
はこの無段変速は勿論、自動無段変速も容易にで
きるようにすることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するため本発明においては、
中心軸に内側偏心カムを固着すると共に、この内
側偏心カムの外周に外側偏心カムを回転自在に嵌
合し、内側偏心カムと一体に前記中心軸を中心と
する内歯々車を形成し、この内歯々車と同一の内
歯々車を外側偏心カムと共に回転するように内側
偏心カムと一体の内歯々車と同心に、かつ互いに
回転自在に並設し、前記中心軸に中心歯車を回転
自在に設け、この中心歯車と前記一方の内歯々車
とにそれぞれ噛合する歯車を固定軸に枢支して設
け、この歯車と同一の歯車を前記中心歯車と他方
の内歯々車とにそれぞれ噛合させると共に、中心
軸に回転自在に枢支したアームの遊端部に枢支し
て設け、このアームを回動させることにより偏心
カムを無段階に偏心制御するように構成する。
(作用) 上述のように本発明においては、内側偏心カム
と外側偏心カムとによつて合成された偏心カムを
構成し、内外側の偏心カムを相対的に回転させる
ことにより合成偏心カムを最大偏心状態から偏心
量ゼロの状態まで無段階に偏心制御することがで
きるから、これによつて油圧ポンプの吐出量を最
大からゼロまで無段階に制御することができる。
したがつてこの可変容積型油圧ポンプを伝動系の
入力部に設けると共に、出力部に定容積型油圧モ
ータを設ければ、騒音および脈動が小さく、かつ
広い範囲の変速比をとり得る無段変速装置を得る
ことができる。
また本発明偏心制御装置を有する無段変速装置
を二輪車に取り付けた場合は、停止中でも走行中
でも本発明装置のアームを操作することによつて
常時変速が可能である。
また前記アームをバランススプリングを内蔵す
る油圧シリンダによつて操作するようにすれば、
前記無段変速装置を容易に自動無段変速装置にす
ることができる。
(実施例) 以下、図面について本発明を自転車用無段変速
装置を構成する可変容積型油圧ポンプ内の偏心カ
ムの偏心制御装置とした一実施例について説明す
る。図中1(第6図参照)は自転車の前輪、2は
フロントフオーク、3はハンドル、4はヘツドパ
イプ、5はメインパイプ、6は立パイプ、7(第
1図参照)はハンガパイプ、8はクランク軸、9
はクランクアーム、10はクランクペダル、11
はサドル、12はバツクホーク、13は後輪、1
4は後輪ハブ軸である。
本実施例においては、円盤状に形成した可変容
積型油圧ポンプAをクランク軸8を中心として自
転車の伝動系の入力部に取り付けると共に、定容
積型油圧モータBを後輪ハブ軸14を介して自転
車の伝動系の出力部に取り付け、吐出側油路およ
び吸入側油路を内部に設けた連結部材15によつ
て前記油圧ポンプAと油圧モータBを連結する。
なおこの連結部材15はチエンステーを兼ねるこ
とができる。また立パイプ6の内部はオイルタン
クとして利用すると都合がよい。
第1図〜第5図は、前記した可変容積型油圧ポ
ンプAおよびそれに付属する本発明の偏心カムの
偏心制御装置C、ならびにそれと共働する自動変
速作動装置Dのそれぞれ好適な一実施態様を示す
ものである。
すなわち16は円盤状のポンプケースで、外側
の中心孔17は第1図に示すようにクランクアー
ム9のボス部9aに嵌合し、内側の中心孔18は
後述する外側偏心カムの回転を許容し得る径をも
つている。そしてこのポンプケース16内には、
中心軸であるクランク軸8に対して放射状に複数
組(本実施例では8組)のプランジヤ型吸排装置
が配置されている。すなわち19はシリンダ孔、
20はプランジヤ、21は各プランジヤ20の内
側端部に回転自在に枢支したカムフオロワ、22
はプランジヤ20を常に内側に向つて押圧するコ
イルばねである。また23はポンプケース16の
外周部にリング状に設けた吸入側油路で、この油
路23は第1図に示すようにパイプ24によつて
立パイプ6内に設けたオイルタンク25と連通さ
せてある。また26はポンプケース16の外周部
に吸入側油路23と並設した吐出側油路で、これ
らの油路23,26はそれぞれ前記各シリンダ孔
19と逆止弁27,28を介して連通してある。
27は吸入側の逆止弁で、28は吐出側の逆止弁
であり、それぞれボール27a,28aとコイル
ばね27b,28bとによつて構成されている。
また第2図に示す油路29は漏洩した油を吸入側
油路23に戻すためのものである。
また30はクランク軸8にキー31により固定
した内側偏心カムで、この内側偏心カム30はポ
ンプケース16の外部に位置する円板部32を介
して内側内歯々車33と一体に形成してある。3
4は内側偏心カム30と回転自在に嵌合した外側
偏心カムで、この外側偏心カム34はポンプケー
ス16の外面と前記円板部32との間に位置する
突片35(第4図参照)と一体に形成してあり、
この突片35と揺動および摺動自在に嵌合する切
欠溝36を有する円板部37と一体に外側内歯々
車38を形成し、この外側内歯々車38は、前記
内側内歯々車33と同一歯数および同一ピツチ径
として、内側内歯々車33に対して同心的に回転
自在に嵌合して並設する。
なお第4図の実施例では、突片35の円形端部
が切欠溝36と線接触するのみであるから、この
接触面積を大きくするには第5図に示すように、
突片35と切欠溝36との間に摺動駒39を介挿
すればよい。
また40はクランク軸8に対して回転自在に嵌
合した中心歯車で、41はこの中心歯車40と前
記一方の内歯々車38とにそれぞれ噛合する固定
歯車で、この歯車41はハンガパイプ7に突設し
たブラケツト42により回転自在に枢支されてい
る。43は中心歯車40と前記他方の内歯々車3
3とにそれぞれ噛合する揺動歯車で、クランク軸
8に回転自在に基部を嵌合したアーム44の遊端
部に回転自在に枢支されている。またこのアーム
44の基部には歯車45が形成してあり、この歯
車45と噛合する扇形歯車46が偏心操作レバー
47と一体に形成されており、その中間部が軸4
7aを介してフレームに固定されている。そして
これらの歯車装置によつて本発明の偏心カムの偏
心制御装置Cを構成している。
また偏心操作レバー47は第3図に示すよう
に、自動変速作動装置Dを構成する油圧シリンダ
48内のピストン49と結合したピストンロツド
50の先端部と連結されており、シリンダ48は
自転車フレーム51に対して揺動自在に枢支され
ている。52はシリンダ48内に挿入したピスト
ン49の戻し用コイルばね(バランススプリン
グ)で、このばね52の反対側の圧力室53と、
前記油圧ポンプAの吐出側油路26とを第1図に
二点鎖線で示すように、フレキシブルホース54
によつて連通させると共に、コイルばね52側の
空室55を例えばオイルタンク25と、第1図に
二点鎖線で示すようにフレキシブルホース56で
連通して漏洩した油をオイルタンク25に戻すよ
うにしてある。
また第7図および第8図は、自転車の後輪ハブ
軸14に嵌装して後輪ハブ57を駆動する定容積
型油圧モータBの一実施例を示すもので、これは
一対の歯車からなる歯車式油圧モータである。こ
の歯車式油圧モータは、一方の歯車58を他方の
歯車59より径を大きくすると共に、この大径の
歯車58の中心部にギヤケース60と一体に形成
した軸筒61を設け、この軸筒61を駆動輪のハ
ブ軸14に嵌合してナツト62により固定すると
共に、大径の歯車58の出力軸63を駆動輪のハ
ブ57と一方向クラツチ64を介して連結してあ
る。65はギヤケース60とボルト66によつて
結合するギヤケース本体、67はギヤケース本体
65に設けた圧力側凹欠部、68はその圧力側油
路、69は排油側凹欠部、70は戻り側油路であ
る。
また第8図に示す71は軸筒61と歯車58の
内周面に介挿したニードルローラ、72は軸筒6
1の周面に刻設した油溜り用の環状溝、73はシ
ールリング、74はボールベアリング、75は出
力軸63とギヤケース本体65の軸孔間に介挿し
たニードルローラ、76はその軸孔の内周面に刻
設した油溜り用の環状溝、77は出力軸73に嵌
装したシールリングである。
前記環状溝72,76には漏洩した油が溜るか
ら、環状溝72内の油は軸筒61内およびギヤケ
ース60内に設けた油路(図示せず)を介して前
記戻り側油路70に導くようにし、環状溝76内
の油はギヤケース本体65内に設けた油路(図示
せず)を介して戻り側油路70に導くようにす
る。
そして第6図に示すように前記した可変容積型
油圧ポンプAと定容積型油圧モータBとをチエン
ステーを兼ねる連結部材15により連結する。こ
の連結部材15内には第7図に示すように、吐出
側油路78と吸入側油路79が形成してあり、油
圧ポンプAの吐出側油路26を連結部材15の吐
出側油路78を介して油圧モータBの圧力側油路
68に接続すると共に、油圧モータBの戻り側油
路70を連結部材15の吸入側油路79を介して
油圧ポンプAの吸入側油路23に接続する。
つぎに上述のように構成した本実施例の作用を
説明する。第6図に示す自転車のペダル10を踏
んでクランク軸8を回転すると、第1図および第
2図に示すように、クランク軸8とキー31を介
して固定した内側偏心カム30がクランク軸8と
一体に回転する。カム30が回転すると、これと
一体に形成した内側内歯々車33が第3図の矢印
Eの方向に回転するから、これと噛合している揺
動歯車43がアーム44が静止していれば矢印F
の方向に回転する。この歯車43が回転すれば、
これと噛合している中心歯車40が矢印Gの方向
に回転するから、この中心歯車40と噛合してい
る固定歯車41が矢印Hの方向に回転し、その結
果この固定歯車41と噛合している外側内歯々車
38が矢印Iの方向に回転する。そしてこの場合
歯車43と41の回転は全く同一であるから、結
局内側内歯々車33と外側内歯々車38は一体的
に回転する。
外側内歯々車38が回転すれば、第4図または
第5図に示す円板部37が矢印Iの方向に回転
し、その結果切欠溝36(第5図の場合は摺動駒
39を介して)と係合している突片35が同じく
矢印Iの方向に回転する。しかして突片35と外
側偏心カム34は一体に形成してあるから、結局
外側偏心カム34と内側偏心カム30とはほぼ一
体的に回転する。ここでほぼ一体的と説明したの
は、第4図の仮想線で示すように突片35が約90
度回転した時、円板部37は角度θ(本実施例で
は約6゜)だけ回転おくれを生じるからである。し
かしながら180゜および360゜の回転位相では、突片
35と円板部37は完全に回転角度が一致するか
ら、内側偏心カム30と外側偏心カム34とは一
体的に回転すると考えて差し支えない。なお前記
した角度θを小さくするには、内側偏心カム30
の偏心量を必要最小限度に設定すればよい。
また偏心カム30,34の合成偏心度を変化さ
せるには、第3図に示す偏心操作レバー47を、
例えば矢印Jの方向に操作する。すると扇形歯車
46が軸47aを支点として矢印Kの方向に回動
し、これと噛合する歯車45を矢印Gの方向に回
転させ、その結果歯車45と一体のアーム44を
矢印Lの方向に回動させる。しかしてこの場合ク
ランク軸8が静止しているとすれば、内側内歯々
車33も静止しているから、アーム44が矢印L
のように回動すると、揺動歯車43が矢印Fの方
向に自転しつつ矢印Lの方向に公転する。このた
め中心歯車40が矢印Gの方向に回転し、その結
果、固定歯車41を矢印Hの方向に回転させると
共に、これと噛合する外側内歯々車38を矢印I
の方向に回転させる。この場合前述したように内
側内歯々車33は静止しているから、結局内側内
歯々車33に対して外側内歯々車38が所定の角
度回動することになる。すなわち内側偏心カム3
0に対して外側偏心カム34が回動することにな
る。
第1図および第2図は、カム30,34の合成
偏心度が最大の状態を示すものであるから、この
状態から外側偏心カム34が内側偏心カム30に
対して回動すれば、合成偏心度は次第に小さくな
る。
そして第2図に示すように、内側偏心カム30
の偏心度をl1とし、内側偏心カム30に対する外
側偏心カム34の偏心度をl2とした場合、l1=l2
に設定すれば、外側偏心カム34が内側偏心カム
30に対して、合成偏心度最大の状態から180゜回
動すれば、合成偏心度はゼロになる。
すなわちこの合成偏心カム30,34の偏心度
は、第1図および第2図に示す最大偏心状態か
ら、偏心量をゼロの状態まで任意に設定すること
ができる。
なお上述の偏心操作の説明は、クランク軸8が
静止している場合について説明したが、この偏心
操作はクランク軸8が回転中においても、前述し
た静止状態の場合と全く同様に行なわれるもので
ある。
上述したようにクランク軸8の回転によつて内
側偏心カム30と外側偏心カム34とがほぼ一体
的に回転すると、外側偏心カム34とコイルばね
22の作用によつて接触しているカムフオロワ2
1を介して各プランジヤ20が各シリンダ孔19
内を第2図の矢印M,Nのようにカムの作用によ
つて往復動する。すなわちプランジヤ20が矢印
Mの方向に動くときは、逆止弁27を介して吸入
側油路23より油がシリンダ孔19内に入り、プ
ランジヤ20が矢印Nの方向に移動する時は逆止
弁28を介して圧力油が吐出側油路26に押し出
される。そしてクランク軸8が1回転すれば、各
プランジヤ20がそれぞれ1サイクル作動するた
め、各プランジヤ20の吐出油が吐出側油路26
に流出する。
この流出した油は、第7図に示す連結部材15
内の吐出側油路78および油圧モータBの圧力側
油路68を介して圧力側凹欠部67に入る。この
ため大径の歯車58は第7図の矢印Oの方向に回
転し、小径の歯車59は矢印Pの方向に回転す
る。
大径の歯車58の回転は第8図の一方向クラツ
チ64を介して後輪ハブ57に伝えられるから、
これによつて自転車を走行させることができる。
なお歯車58,59が上述のように回転すれ
ば、排油側凹欠部69を介して戻り側油路70に
油が流出し、この流出した油は連結部材15内の
吸入側油路79を介して油圧ポンプA内の吸入側
油路23に戻される。
上述の作動中漏洩した油は前記した油路29お
よび環状溝72,76と、それに連通するケース
内の油路(図示せず)を介して吸入側油路にそれ
ぞれ戻されるから、油が外部に流失するおそれは
ない。
また前記したように立パイプ6内にオイルタン
ク25を設けて、このオイルタンク25と油圧ポ
ンプAの吸入側油路23とを連通させておけば、
たとえ流失油が多少あつても、オイルタンク25
内から補給されるため、この装置は長期間にわた
つて無給油で使用することができる。
また本実施例の油圧モータBは、軸封装置とし
て2個のシールリングを使用するのみであるか
ら、歯車58の回転摩擦抵抗を小さくして伝動効
率を高めることができる。
なお歯車58を大径とし、歯車59を小径とし
たのは、出力軸63と一体の歯車58は、ハブ軸
14に嵌装すると共に、ハブ57に動力を伝える
ためにある程度の径を必要とする上に、油圧ポン
プAのクランク軸8の1回転における吐出量には
設計上限界があるため、油圧モータBの1回転に
おける排油量をあまり大きくできないから、片方
の歯車59の径を小さくしたのである。
このようにすれば、装置全体を小型化できる上
に、外観形状も向上するという利点がある。
また油圧ポンプAの吐出量と、油圧モータBの
排油量との比が、クランク軸8の回転に対する駆
動輪の回転を決定するため、この比率は各自転車
に適した比率に設定しなければならない。例えば
油圧ポンプAの最大吐出容積を1回転につき45c.c.
とし、油圧モータBの排油容積を1回転につき15
c.c.と設定すれば、この自転車は偏心カムの最大偏
心時に、クランク軸の1回転により駆動輪を3回
転させることができる。
したがつてこの自転車は前述した偏心カムの偏
心操作によつて、カムの偏心度を加減すれば、そ
れによつて油圧ポンプAの吐出量を増減し、クラ
ンク軸の回転に対する駆動輪の回転比を、前記し
た最大回転比以内においてゼロまで無段に変速す
ることが可能である。すなわち、クランク軸の回
転数:駆動輪の回転数を、例えば、1:3から理
論的には1:0までの範囲で無段階に変速するこ
とができる。
つぎに本実施例の自動変速作動装置Dの作用を
説明する。前述した偏心操作レバー47の操作は
勿論従来から行われている手動操作によつても実
施できるが、第3図に示す本実施例のように自動
変速作動装置Dを有するものでは、油圧ポンプA
の吐出側油路26の油圧がフレキシブルホース5
4を介してシリンダ48内の圧力室53に作用す
る。
自転車を走行させるにはペダルを踏んでクラン
ク軸8を回転させるが、この場合油圧ポンプAの
吐出側油路26内に発生する油圧はクランクアー
ム9による回転トルクの大小に比例して増減す
る。すなわち自転車の駆動抵抗力が大きい場合は
圧力室53に作用する油圧が高くなり、駆動抵抗
力が小さい場合は圧力室53に作用する油圧が低
くなる。
したがつて今標準(変速比の中間点)となる変
速比状態の時に第3図に示すように、ピストン4
9が作動範囲の中間点にあり、その時の圧力室5
3に作用している油圧によるピストン49の推力
とコイルばね52のばね反力とが釣合い状態にあ
るように設定すれば、標準状態より駆動力が増大
した場合は、圧力室53内の油圧が高くなるため
ピストン49およびピストンロツド50が矢印Q
の方向に移動する結果、前述したように偏心カム
30,34による合成カムの偏心度が小さくな
る。したがつて油圧ポンプAの吐出量が減少する
結果、油圧モータBを介して駆動する後輪13の
クランク軸8に対する回転倍率が自動的に低下す
る。すなわちクランクペダル10が重くなれば自
動的に低倍率の変速比になるわけである。
また逆に前記した標準状態より駆動力が減少し
た場合、すなわちペダルが軽くなれば、シリンダ
48内の圧力室53の油圧が低くなるため、ピス
トン49およびピストンロツド50が第3図の矢
印Rの方向へ移動する結果、偏心カム30,34
による合成カムの偏心度が大きくなると共に、油
圧ポンプAの吐出量が増大する。このため油圧モ
ータBを介して駆動する後輪13のクランク軸8
に対する回転倍率が自動的に高くなる。すなわ
ち、クランクペダル10が軽くなれば自動的に高
倍率の変速比になる。
したがつて本発明によれば、自転車を容易に無
段変速で、しかも自動変速を可能にすることがで
きるのである。
(発明の効果) 上述のように本発明においては、内側偏心カム
30と外側偏心カム34とによつて合成された偏
心カムを構成し、内外側の偏心カムを相対的に回
転させることにより合成偏心カムを最大偏心状態
から偏心量ゼロの状態まで無段階に偏心制御する
ことができるから、これによつて油圧ポンプの吐
出量を最大からゼロまで無段階に制御することが
できる。したがつてこの可変容積型油圧ポンプを
伝動系の入力部に設けると共に、出力部に定容積
型油圧モータを設ければ、騒音および脈動が小さ
く、かつ広い範囲の変速比をとり得る無段変速装
置を得ることができるという効果が得られる。
また本発明偏心制御装置を有する無段変速装置
を二輪車に取り付けた場合は、停止中でも走行中
でも本発明装置のアーム44を操作することによ
つて常時変速が可能になるから非常に便利であ
る。
また前記アーム44をバランススプリング52
を内蔵する油圧シリンダ48によつて操作するよ
うにすれば、前記無段変速装置を容易に自動無段
変速装置にすることができるから、本発明によれ
ば二輪車の操縦性能を飛躍的に向上させ得るすぐ
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を有する可変容積型油圧ポ
ンプの一実施例を示す縦断側面図、第2図はその
縦断正面図、第3図は第1図の−線による一
部断面で示す背面図、第4図は第1図の−線
による断面図、第5図は第4図の変形例図、第6
図は本発明装置を有する可変容積型油圧ポンプを
伝動装置の入力部に設けた自転車の側面図、第7
図はその自転車の伝動装置の出力部に設けた定容
積型油圧モータの一実施例を示す縦断正面図、第
8図は第7図の−線による断面図である。 1……前輪、2……フロントフオーク、3……
ハンドル、4……ヘツドパイプ、5……メインパ
イプ、6……立パイプ、7……ハンガパイプ、8
……クランク軸、9……クランクアーム、10…
…ペダル、13……後輪、14……後輪ハブ軸、
15……連結部材、A……可変容積型油圧ポン
プ、B……定容積型油圧モータ、C……偏心制御
装置、D……自動変速作動装置、30……内側偏
心カム、32……円板部、33……内側内歯々
車、34……外側偏心カム、35……突片、36
……切欠溝、37……円板部、38……外側内
歯々車、39……摺動駒、40……中心歯車、4
1……固定歯車、42……ブラケツト、43……
揺動歯車、44……アーム、45……歯車、46
……扇型歯車、47……偏心操作レバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中心軸に内側偏心カムを固着すると共に、こ
    の内側偏心カムの外周に外側偏心カムを回転自在
    に嵌合し、内側偏心カムと一体に前記中心軸を中
    心とする内歯々車を形成し、この内歯々車と同一
    の内歯々車を外側偏心カムと共に回転するように
    内側偏心カムと一体の内歯々車と同心に、かつ互
    いに回転自在に並設し、前記中心軸に中心歯車を
    回転自在に設け、この中心歯車と前記一方の内
    歯々車とにそれぞれ噛合する歯車を固定軸に枢支
    して設け、この歯車と同一の歯車を前記中心歯車
    と他方の内歯々車とにそれぞれ噛合させると共
    に、中心軸に回転自在に枢支したアームの遊端部
    に枢支して設け、このアームを回動させることに
    より偏心カムを無段階に偏心制御するようにした
    ことを特徴とする偏心カムの偏心制御装置。
JP60106842A 1985-05-21 1985-05-21 偏心カムの偏心制御装置 Granted JPS61266869A (ja)

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JPS61266869A JPS61266869A (ja) 1986-11-26
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