JPH0243396Y2 - - Google Patents

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JPH0243396Y2
JPH0243396Y2 JP18063085U JP18063085U JPH0243396Y2 JP H0243396 Y2 JPH0243396 Y2 JP H0243396Y2 JP 18063085 U JP18063085 U JP 18063085U JP 18063085 U JP18063085 U JP 18063085U JP H0243396 Y2 JPH0243396 Y2 JP H0243396Y2
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JP
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bulge
tube
pancreatic duct
catheter
thin tube
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JP18063085U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は膵管カテーテルに関するものである。
(ロ) 従来技術 膵頭部領域の悪性腫瘍の切除のために通常膵頭
十二指腸切除が行なわれている。この手術におい
ては切除後に残つた膵臓と空腸とが吻合される
が、術後合併症をひき起す膵腸吻合部縫合不全を
防止する必要がある。縫合不全を防止するには、
膵臓切断部から主膵管にカテーテルの先端を挿入
しこのカテーテルを膵腸吻合部から空腸に挿入し
て空腸内を延長させ空腸壁から体腔内を経て体外
に導出しておき、吻合が完成してからカテーテル
を体外から引き抜くことが行なわれている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 主膵管に挿入されたカテーテルは腸のぜん動そ
の他の原因により主膵管から抜き出して縫合不全
の原因となる。
(ニ) 問題を解決するための手段および作用 本考案は以上の点にかんがみ、主膵管からの抜
け出しを完全に阻止して縫合不全を防止し、しか
も術後所定の期間後に体外から容易、確実かつ安
全に引き抜くことができるようにした膵管カテー
テルを提供したものである。
本考案の膵管カテーテルは軟質合成樹脂で作つ
た可撓性細管に、その一端から所定の距離をおい
て膨出部を設け、前記一端と前記膨出部との間の
管壁に管路に通じる複数の小孔を穿設するととも
に、他端に針状部材を離脱可能に付設したもので
ある。細管の材質としては適当な弾力性があり、
しかも管外からの結紮により内部の管が閉塞され
ることがなく、耐酸性、耐アルカリ性のものを使
用する。この細管には周壁の円周方向の少なくと
も一部分に細管の全長にわたつて放射線が不透過
な物質を線状に埋設しておくことができる。
本考案のカテーテルは、主膵管に挿入された先
端部の膨出部の直後で主膵管外部から結紮される
ことによつて抜け出しを効果的に防止し、先端部
の管壁の小孔によつて膵液の排出を効果的に行な
うとともに、膨出部の外形形状を適切に選定する
ことによつて、体外から容易かつ安全に引き抜く
ことができ、管壁に埋設した放射線不透過性物質
によつて術後の経過を放射線により簡単に観察す
ることができる。
(ホ) 実施例 図において、1は樹脂軟質合成樹脂例えば塩化
ビニルで作つた細管で、外径1.6〜2.5mm内径1.0mm
〜1.8mm、長さは必要に応じて例えば600mm程度に
選定される。管1の一端(先端)は斜めに切断さ
れ、この先端から所定の距離b、例えば50mmの距
離をおいて膨出部2が形成される。膨出部の大き
さは管1の外径aによつて異なるが例えば次のと
おりである(単位はmm)。なお、cは膨出部の長
さ、dは膨出部の外径である。
a:1.6 2.0 2.5 c:3.5〜4.5 5.0〜6.0 6.5〜7.0 d:2.0〜3.0 3.0〜4.0 4.0〜4.5 膨出部2は管1の先端が膵管から抜け出すのを
阻止するためのものであるが、手術後一定期間後
に管1を体外から引き抜くときに実質上抵抗とな
るようなものであつてはならない。換言すれば、
膨出部2は管1の軸方向に垂直に張り出したフラ
ンジないし「つば」状であつてはならず、c>d
であり、かつ、膨出部の輪郭線2′がゆるやかな
波形ないし凸状をなしていることが必要である。
3は管1の膨出部2より先の先端部の管壁に設
けた多数の小孔(直径1mm〜1.5mm)、3′は管1
の末端に設けた空気抜きの小孔で小孔3と同程度
の寸法であり、4は管1の周壁の円周方向の一部
に管1の全長にわたつて埋設した放射線不透過物
質である。
管1の他端(後端)には針状部材5が着脱可能
に付設される。この針状部材はカテーテルを腸壁
および体腔壁を刺通するためのもので、刺通後は
管1の後端から取り外して管1の後端を所要の機
器(図示しない)に接続する。
本案のカテーテルを膵頭十二指腸切除術におい
て使用する場合を第3図を参照して説明すると、
膵臓6の切断部において主膵管7を5mm〜10mmほ
ど露出させ、ここから本案のカテーテルの先端部
を膨出部2まで挿入して膨出部の後部で膵管7の
外周からデキソン糸で結紮する。次いで膵臓切断
部の後面部を空腸8の吻合部に縫合しカテーテル
の針状部材5をこれより先に空腸8の吻合部に穿
設した穴に刺通し管1を空腸内を所定長さだけ通
した後再び空腸壁を刺通導出する。次いで膵臓切
断部の前面部を空腸の吻合部に縫合する。カテー
テルの後端部は体外に導出して所要の機器に接続
しておく。
術後必要に応じてX線による透視または撮影を
行なう。術後所定期間を経過すればカテーテルを
体外から引き抜く。このとき膨出部2によつて多
少の抵抗があるが何ら問題はない。
以上実施例を説明したが本案は、これに限られ
ないことはもちろんである。例えば管1の材質、
長さ、外径、膨出部の寸法、位置、小孔の大きさ
個数等は必要に応じて変更することができる。
(ヘ) 効果 本考案は以上のような構成であるがカテーテル
先端部が膵管内にある間は膨出部がその形状によ
つて管の不用意な離脱を完全に阻止して縫合不全
の原因を除き、しかも用済み後は体外からの引き
抜きを難なく許容し、先端部の小孔によつて体液
の排出または外部からの薬液等の注入を効果的に
行なうことができ、放射線不透過部材の埋設によ
つて予後観察が容易に可能であり、針状部材によ
つてカテーテルの人体組織に対する刺通ないし挿
通が容易であり膵切除に極めて有用である。なお
本案のカテーテルは膵臓以外に使用することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部を切除した立
面図、第2図は一部の拡大図、第3図は、第2図
のA−A断面図、第4図は使用例を示す説明図で
ある。 1……細管、2……膨出部、3……小孔、4…
…放射線不透過物質、5……針状部材、6……膵
臓、7……主膵管、8……空腸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 可撓性を有する細管に、その一端から所定の
    距離をおいて膨出部を設け、前記一端と前記膨
    出部との間の管壁に管路に通じる多数の小孔を
    穿設するとともに、前記細管の他端に針状部材
    を着脱可能に付設したことを特徴とする膵管カ
    テーテル。 (2) 前記膨出部をその軸方向長さcと外径dをc
    >dとなすとともに、その外周輪郭をゆるやか
    な波形に形成した実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載の膵管カテーテル。 (3) 前記細管の円周方向の少なくとも一部を軸方
    向全長にわたつて放射線不透過性に形成した実
    用新案登録請求の範囲第1項または第2項に記
    載の膵管カテーテル。
JP18063085U 1985-11-22 1985-11-22 Expired JPH0243396Y2 (ja)

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JP18063085U JPH0243396Y2 (ja) 1985-11-22 1985-11-22

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